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顔面神経再建における神経縫合法の違いによる軸索再生効果についての基礎的研究 学位論文審査の概要(平成28年度修了:平成19年度以降入学者) | 北海道大学 医学部医学科|大学院医学院|大学院医理工学院|大学院医学研究院

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Academic year: 2018

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(様式 17)

学 位 論 文 審 査 の 概 要

博士の専攻分野の名称 博士(医 学) 氏 名 大野 健太郎

主査 教授 神谷 温之

審査担当者 副査 教授 佐々木 秀直

副査 教授 渡邉 雅彦

副査 教授 吉岡 充弘

学 位 論 文 題 名

顔面神経再建における神経縫合法の違いによる軸索再生効果についての基礎的研究

(Study of the effect of different neurorrhaphy on axonal regeneration in facial nerve reconstruction)

顔面神経麻痺治療の神経再建においてより効果のある神経縫合の条件を検討するため,複数の

条件の異なる神経縫合で再建した群を比較する実験を行った。表情筋スケール,顔面神経核での

神経細胞数,再生軸索数,表情筋病理組織像で評価を行い,縫合部のneural windowが大きいほ ど,縫合部の露出軸索数が多いほど軸索再生の効果が高いことを示した。

この発表に対し、始めに副査の佐々木教授より,臨床で末梢神経の再建の時は端端神経縫合か

端側神経縫合か, 本研究の結果はどのように展開されるか,partial neurectomy のほうが良い可

能性についてはあるか,増加した細い軸索は長期経過の後どのようになると考えているか,につ

いて質問があった。副査の渡邉教授より,perineural window の作成はヒトに応用できる確立し

た手法であるか,顔面神経不全麻痺に対する再建法として,舌下神経からのgraftを用いて縫合

する方法の有用性について質問があった。副査の吉岡教授より,神経縫合の効果の細胞メカニズ

ムについて、その際の分子メカニズムはわかっているのか,わかっているならばそれらの物質の

カクテルを作り外科的治療と薬物的治療とで相補的な治療が考えられるのではないか,ラットの

神経はすべて有髄なのか,ヒトの顔面神経という対象についてラットモデルで妥当であると考え

るか,という質問があった。主査の神谷教授より,神経縫合断端を斜めに切る方法についての予

備的な知見はあるか、増加した細い軸索について徐々に剪定されていくという仮説があったがそ

れを証明するために時間経過を追って神経断面の評価を行った経験は有るかと質問があった。申

請者はいずれの質問に対しても自らの実験データをもとに文献上の知見を引用し適切に回答した。

この論文は,これまでの内容を発表した国内の学会や投稿した雑誌で高く評価され,今後の末

梢神経再建治療において有用な新知見を付与するものと期待される。

審査員一同は,これらの成果を高く評価し,大学院課程における研鑽や取得単位なども併せ,

参照

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2)医用画像診断及び臨床事例担当 松井 修 大学院医学系研究科教授 利波 紀久 大学院医学系研究科教授 分校 久志 医学部附属病院助教授 小島 一彦 医学部教授.

    

URL http://hdl.handle.net/2297/15431.. 医博甲第1324号 平成10年6月30日

学位授与番号 学位授与年月日 氏名 学位論文題目. 医博甲第1367号

金沢大学学際科学実験センター アイソトープ総合研究施設 千葉大学大学院医学研究院

鈴木 則宏 慶應義塾大学医学部内科(神経) 教授 祖父江 元 名古屋大学大学院神経内科学 教授 高橋 良輔 京都大学大学院臨床神経学 教授 辻 省次 東京大学大学院神経内科学

⑹外国の⼤学その他の外国の学校(その教育研究活動等の総合的な状況について、当該外国の政府又は関

東北大学大学院医学系研究科の運動学分野門間陽樹講師、早稲田大学の川上