付日 2018 2月8日 理日 2018 3月1日
任著者 栗山武夫
669-3842 兵庫県丹波 青垣 940 兵庫県森林動物研究 ン ✉kuriyama@wmi-hyogo.jp
第
章
兵庫県
野生動物
生息と被害
動向
2006-2016
年度
栗山 武夫1*,2 山端 直人1,2 高木 俊1,2
1
兵庫県森林動物研究 ン
2
兵庫県立大学自然 環境科学研究所
Keywords: 分 経 変 密度 農業被害
Distribution, density, and agricultural damage for wildlife populations
in Hyogo Prefecture, Japan
Takeo Kuriyama1 ,2, Naoto Yamabata1,2, and Shun Takagi1,2 1 Wildlife Management Research Center, Hyogo
Institute of Natural and Environmental Sciences, University of Hyogo
Abstract: We describe the distribution, density, and agricultural damage of nine
mammals and three bird species in Hyogo Prefecture based on a questionnaire survey. In addition, the relative densities of sika deer and wild boar were calculated using sightings per unit effort (SPUE) and catch per unit effort (CPUE) for box traps and snare traps from 2006 to 2016. Five mammals exhibited expanded distributions during this period, and the distributions of two mammals and three birds remained unchanged.
Keywords: agricultural damage, density, distribution, long-term change
要 点
鳥獣害アン 基 中 大型哺乳類9種 鳥類3種 兵庫県 生息状 況 農業被害程度 経 変 ( 無) 示
イ 出猟 ン 得 銃猟時 目撃効率 箱わ わ 捕獲効率 経 変 示
分 縮小 種 分 大 種 ン イ ワ
ア イ ン ンア 分 大 変 見
じめ
兵庫県 い 鳥獣害アン 得 2006 度 2007 度 2016 度 10～11 間 生動物 分 農業被害 動向 解説 対象 中 大型
哺乳類9種 ン イ ン ワ ア イ ン
ア ア 鳥類 3 種 類 あ 鳥獣
害アン 各獣種 分 い い い 回答 分 い 場合
出 状況 3段階 あ 見 い 見 見 農業被害 4段階
い 軽微 大 い 深刻 回答 形式 い 附録2 p65-87
本章 農業 落 鳥獣害アン 回答結果 5倍地域 ュ 約5km 四方 計 回答 得 落 う 分 情報 い い 回答 落 割合 出 情報 い 見 回答 落 割合 農業被害 い 大
い 深刻 回答 落 割合 地図 行 イ 関 出
猟 ン 栗山 2018 得 銃猟時 目撃効率 箱わ わ 捕獲効 率 図示 分 同時 密度 動向 わ う 銃猟 目撃効率 1出猟 人日あ 目撃数 わ 捕獲効率 100わ 日あ 捕獲数 ュ
計 計算 努力 少 い ュ 極端 値 計算 防 目
撃効率 い 努力 5人日未満 箱わ 捕獲効率 い 努力 100わ 日未満 扱 本章 図示 主 5 2006 度 2011 度
2016 度 3時期 あ 2006 度 欠損値 多 2007 度 使用 い 種 あ
各地図 説明 兵庫県内 10県民局 県民 ン 行 図2-1
ホン
Cervus nippon
(
鯨偶蹄目
科
)
出猟 ン
銃猟時 おけ 目撃効率
ン 目撃効率 2006 度 2016 度 期間 本 部 西播 磨 部 但馬 部 東部 地域 淡路島 部 高 但馬 西部 2007 度
徐々 値 増加 2016 度 本 部 地域 比較 高
箱わ 捕獲効率
2009 度以前 多 地域 欠損 い 2010 以降 淡路島 部 捕
獲効率 増加 い 西 中 播磨 丹波 2014 度 捕獲効率 高い
ュ 多い 2015 2016 度 少
くく わ 捕獲効率
2009 度以前 多 地域 欠損 い 2010 度以降 本 部 西
中播磨 但馬地域 淡路島 部 捕獲効率 増加 い
鳥獣害アン
分布 出没
2006 度 但馬 部 本 部 西部 中播磨 部 播磨 部 東播磨 阪神 神戸
地域 洲本 東部 除 淡路島 出 情報 い 落 多 そ 後 但馬 部 徐々 出 増え 2016 度 落 い 落周辺 見 回答 本 部 西部 徐々 隣接 分 ュ 分 大 目撃頻度 高 傾向 示 淡路島 部 2016 度 落周辺 出 高い状態 い い
図2-5 ン 落周辺 出 頻度 経 変
農業被害程度
兵庫県 ン 農業被害 主 水稲や豆類 被害 報告
い 坂 2010 2011 度 西 中播磨 部 但馬 淡路地域 被害 大
い 深刻 落 多 そ 後減少傾向 あ 但馬 西部 被害 深刻 い 地域 多 い 農業被害 生息密度 関係 本 3章
高木 2018 対策 そ 効果 関 4章 山端 2018 詳細 述
イ
Sus scrofa
(
鯨偶蹄目イ
科
)
出猟 ン
銃猟時 おけ 目撃効率
2006 度 本 部 部 除 全域 銃猟時 目撃 特 但馬地域 分 周辺
部 当 西播磨 阪神 丹波 一部 淡路島 高い目撃効率 値 示 本 部
2006 度 高い値 示 多 ュ 2016 度 値 傾向 示
そ 傾向 特 本 部 部 顕著 あ 本 部 部 い地域 街地 多い 銃猟禁 区域 当 銃猟 行わ い い イ 分
箱わ 捕獲効率
2009 度以前 多 地域 欠損 見 2010 度以降 全域
そ い 2010 度 全体的 捕獲効率 高 2011 度以降 捕 獲効率 1 未満 地域 多 比較的捕獲効率 い状況 い い 但馬
部や阪神 神戸地域 特 淡路島 捕獲効率 高い ュ
くく わ 捕獲効率
わ 捕獲報告 々増加 傾向 あ 面的 広 い 2006 度 西播磨 但馬地域 捕獲効率 高 2016 度 東播磨地域や淡路島 部 一部 高
鳥獣害アン
分布 出没
落周辺 見 回答 落割合 2006 度 2016 度 一 但馬 丹波 播磨 阪神 神戸地域 高 2011 度以降 西 中 東播磨や 阪神 神戸 部地域 出 頻度 高 い 淡路島 2011 度以降 全 域 出 高い状態 い い
図2-10. イ 落周辺 出 頻度 経 変
農業被害程度
兵庫県 イ 農業被害 主 水稲やい 類 被害 報告
い 坂 2010 2006 度 但馬地域 淡路島 部 被害程度 大 い 深
刻 回答 落割合 高 2011 度以降 地域 加え西 播 磨 阪神地域 大 い 深刻 農業被害 見 う 変 イ
分 大や生息密度 増加 加え農地周辺 環境 応 被害程度 変 い 本 第 章 高木 2018 検討
ホン
Macaca fuscata
霊長目
科
鳥獣害アン
分布
本 部 東播磨 阪神地域 一部 除 全域 分 い ン 群 図2-12 う 広域 分 い わ 出 情報 図2-13 示 地域 局所的 存在 分 域 等 情報 含 結果 あ 考え
図2-12 ン 分 経 変
出没
落周辺 ン 見 回答 落割合 高い地域 2006 度以 降 西播磨 除い 変 い い ン 6 地域 14～15 群 生群 4 地
域 11 群 餌付 群 2 地域 3～4 群 群 県内 生息 安井2013 兵庫
県 2017 出 多い地域 ン 群 分
農業被害程度
兵庫県 ン 農業被害 多岐 わ 特 菜類 大 被害 報
告 い 安井 2013 農業被害程度 大 い 深刻 回答 落
割合 高い地域 出 割合 高い地域 一致 経 変 見 い 群 分 地域 局所的 深刻 農業被害 発生 い 示 い
ツ
ワ
マ
Ursus thibetanus
食肉目
マ科
鳥獣害アン
分布
2006 2011 度 但馬 西播磨地域 主 分 い 2016 度 丹波や
播磨地域 い 分 域や出 落割合 顕著 増加 認 地域 い 分 大 い 伺え
図2-15 ワ 分 経 変
農業被害程度
農業被害 主 ウ 果樹 あ 稲葉2011 農業被害 深刻 落 割合 高 い 期間 通 但馬地域 中心 被害 発生 い 2016 度 地域 加え西播磨地域 大 い 深刻 農業被害 発生 い 森林内
堅果類 コ 結実 2006 度 2016 度 凶作 藤木
2011; 兵庫県森林動物研究 ン 2016 一方 2011 度 並作 兵庫県森林動物
研究 ン 2012 あ 堅果類 豊凶 農業被害程度 変動 関係 い 可 能性 あ
ア
イ
マ
Procyon lotor
食肉目ア
イ
マ科
鳥獣害アン
分布
2006 度 本 部 東部 主 分 報告 そ 他 地域 分 密
い 2011 2016 度 本 部 西部や 部 分 報告 分 大傾向 あ
淡路島中部 部 分 2007 度 記録 2016 度 的 分 い
図2-17 ア イ 分 経 変
農業被害程度
兵庫県 ア イ 農業被害 主 菜 果樹類 被害 報告
い 坂 岸本 2009 い 回答 落数 多い地域 農業被害程
度 大 い 深刻 回答 落 多い傾向 認 2011 度 以降 分 確認 増加 部 2016 度 い 農業被害 確認
い
ン
Paguma larvata
食肉目
ャコウ
コ科
鳥獣害アン
分布
2006 度 但馬 部 主 分 域 そ 地域 密 分 い
2011 2016 度 々分 地域 増加 近 本 部 全域 分
情報 得 い
図2-19 ン 分 経 変
農業被害程度
主 果樹類 農業被害 知 い 農林水産省 2008 2006 度 但馬 部
西播磨 大 い 深刻 農業被害 あ 落 見 2011 2016 度 々
大 い 深刻 農業被害 あ 地域 大 い
Nyctereutes procyonoides
食肉目イ
科
鳥獣害アン
分布 出没 農業被害
2006 度 鳥獣害アン 実施 本 部全域 淡路島中部 分 確認
出 但馬 西部 西播磨 丹波地域 主 農業被害 全体的 少 い 出 高い地域 大 い 深刻 回答 落
図2-21 2006 度 分 出 農業被害程度
ホンア
マ
Meles anakuma
食肉目イ
科
鳥獣害アン
分布
2006 度 2013～2016 度 鳥獣害アン 実施 2006 度 播磨
東播磨 神戸 阪神 淡路地域 分 確認 い 2013 以降
アン 地域 生息 報告 分 大 い 考え
農業被害程度
大 い 深刻 農業被害 全体的 少 い 2006 度 本 部 い 地 域 大 い 深刻 農業被害 報告 い 2013 度 2016 度 農業被害 大 い 深刻 地域 増え い
図2-23 ンア 農業被害程度 経 変
ア
Myocastor coypus
齧歯目
ア科
鳥獣害アン
分布
2006 度 但馬 西部 淡路島 除 地域 広 分 い 2009 度 但馬
西部 矢 水系 岸 水系 分 確認 2016 度 本 部
地域 分 い 淡路島 2011 度 記録 あ 2006 2016 度
分 確認 い い
農業被害程度
農業被害 主 水稲 被害 知 農林水産省 2010 度 農業 被害 大 い 深刻 地域 異 西 中播磨地域 千種 水系 揖保 水系
水系 多 度 大 い 深刻 農業被害程度 報告 い
図2-25 ア 農業被害程度 経 変
類
メ目
科
鳥獣害アン
出没
Corvus macrorhynchos ソ C. corone 2種
分 考え アン 始 2007 度 本 部 淡路島 地域 確認
農業被害程度
農業被害 穀類 果樹 菜 多岐 わ 知 農林水産省 2017 度 農業被害 大 い地域 異 地域 大 い 深刻 農業被害 報告
図2-27 類 農業被害程度 経 変
メ
Passer montanus
メ目
メ科
鳥獣害アン
出没
アン 始 2007 度 本 部 淡路島 地域 確認
農業被害程度
農業被害 主 水稲 被害 知 農林水産省 2017 度 農業
被害 大 い地域 異 地域 大 い 深刻 農業被害
報告
図2-29 農業被害程度 経 変
Hypsipetes amaurotis
メ目
科
鳥獣害アン
出没
アン 始 2007 度 本 部 淡路島 地域 確認
農業被害程度
農業被害 主 類や ベ 冬 菜 被害 知 農林
水産省 2017 瀬戸内海沿岸 地域 農業被害 大 い傾向 見 度 進
被害地域 大 見
図2-31 農業被害程度 経 変
おわ
鳥獣害アン 2006 度 2016 度 分 大 種 ン
イ ワ ア イ ン ンア 分 大
変 見 種 ン ア 類 2
イ 大別 分 大 種 内 ン 関 日本各地
同様 現象 報告 兵庫 い 以 増加 考え
大 時代以降 毛皮目的 乱獲 個体数 減少 生息地 あ 森林 過剰利用 生息地 減少 極端 数 減少 起 そ 後 昭和初期 狩猟規 厳格 薪炭林 棄 大造林 生息環境 回復 個体数 回
復 分 大 進 e.g., 梶 2015 イ 関 ン 同様 減少要
因 加え 明治時代 防疫体 備 そ 伴う牛疫 豚コ 等 伝染性疫病 減少 寄 可能性 指摘 い 小寺2010 イ 好適 生息地 あ 耕作 棄 増加 個体数増加 関係 い 示唆 い 小寺 2001 小 寺2010 ワ ンア 関 全 同様 理 い せ 捕獲 数 減少 生息環境 回復 分 大 寄 い 考え 一方 従来日本 生息 い い外来種2種 ン ア イ 関 2006 度 10 間 大 幅 分 大傾向 示 1980 代 2種 県内 広域 分 い
兵庫県立人 自然 博物館2007 そ 後急速 分 大 興味深い 2種 分 大 ン 排他的 い ン 但馬 西播磨 中心 分 大
生息密度等 経 変 組 合わせ 両種 関係 明 い 後 課題 在来 外来種 分 大 要因 生息密度推定や生息環境 合わせ 詳細 解析 将来 う 分 変 い 測 保護管理 役立 い
あ
う一 課題 本調査 中型哺乳類 例え ンイ
ン ウ ン 生息状況 明 あ 種
ン やイ 鳥獣害アン 対象 動物種 比較 農業被害 大 い 現状把握や情報蓄積 いう意味 要 あ 間違い い 例
え ンア い 鳥獣害アン い 広域 分 確認 い
兵庫県版 2017 い ン 外 変更 理 一 根 い 兵庫県農 環境部環境創造局自然環境課 2017 毎 項目 追記 い
数 1度 調査 対象 あ
謝辞
本研究 一部 環境研究総合推進費 異質環境 イ 個体数推定
持 可能 管理 開発 課題番 4-1704 行わ
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