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平成 29 年度 東京都内湾水生生物調査 5 月付着動物調査 速報

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Academic year: 2022

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(1)

●実施状況

平成 29 年 5 月 17 日に付着動物調査を実施した。天候は曇りで、気温 17.8~18.3℃、風速 3.2~4.1 m/s であった。当日は小潮で、満潮 07 時 34 分、干潮 14 時 33 分であった(東京都 港湾局のデータ)。各地点の概況を下表に示す。

2017/5/17 中央防波堤外側(その 2)東側 13 号地船着場 調査時間帯 09:30~11:00 11:30~12:30

水深(m) 5.6 7.0

天候 曇り 曇り

気温 17.8 18.3

風向/風速(m/s) NE/3.2 NE/4.1

波浪(m) 0.3 0.2

水色 緑褐色 茶色

透明度(m) 1.6 0.8

観測層 上層 下層 上層 下層

水温(℃) 18.5 16.2 19.0 15.9 塩分 18.1 32.2 24.0 32.2

pH 8.4 7.9 9.1 8.1

DO(mg/L) 9.1 1.5 13.3 2.5

臭気 弱下水臭 弱下水臭 弱下水臭 弱下水臭

備考

下層の DO は 1.5mg/L と低く貧酸素状態であっ た。

付近では赤潮が発生し、透明度が 0.8mであっ た。下層の DO は 2.5mg/L と低かった。

観測層:上層(0m)・下層(海底面-1m)※水温、塩分、pH、DO は計器測定値である。

●調査地点の状況

中央防波堤外側(その 2)東側 13 号地船着場

概 況 写 真

備 考

中央防波堤外側埋立地の外側岸壁において 調査を実施した。

中央防波堤埋立地へ通じる第二航路海底トン ネル排気塔の南にある船着場の、西側岸壁に おいて調査を実施した。

平成 29 年度 東京都内湾水生生物調査 5 月付着動物調査 速報

調査地点 調査地点

(2)

●観察結果の概要

○ 中央防波堤外側(その 2)東側

周辺壁面に付着している生物の量は、所々波状の分布がみられたが、調査地点は周辺と同 様な様相をみせていた。東京湾で一般的に良く見られる、イガイ類やマガキ、イソギンチャ ク類なども活性の高い状態にあった。

被度(基盤を覆う面積比)が比較的高かった種類は、最も上方ではアラレタマキビ、イワ フジツボ、タテジマイソギンチャク、その下方ではムラサキイガイやマガキ、カタユウレイ ボヤなどであった。また、移動性ではあるが、よく見られるイボニシや、甲殻類のイソガニ、

イッカククモガニも出現した。魚類ではマゴチやマコガレイが見られた。

海底に向かって、ムラサキイガイ、カタユウレイボヤなどのホヤ類、ヒメホウキムシ、多 毛類の棲管(泥分を主体としたもの)の順に優先する状況であり、周辺の壁面に付着動物の 欠落した部分は見られなかった。海底はイガイ類が生育し堆積していた。

視界不良のため、広域を見ることは出来なかったが、例年見られていた嫌気性バクテリア は確認されなかった。

(※外来種)

○ 13 号地船着場

付着している生物の種類や量、鉛直的な分布も中央防波堤とほぼ同様の様相を示していた。

被度が比較的高かった種類は、最も上方でイワフジツボやマガキ、海藻の藍藻類やアオサ 属のほか、移動性のレイシガイやイボニシ、その下方ではムラサキイガイ、ヒメホウキムシ、

カタユウレイボヤであった。また、周辺でイソガニ類やヤドカリ類も確認した。

海底は、中央防波堤同様に生育したイガイ類やその貝殻、多毛類の棲管(泥分を主体とし たもの)が岸壁直下に堆積し、沖へ向い深くなるという傾斜をしていた。直下ではイガイ類 が生育し堆積しているほか、所々で嫌気性バクテリアが確認された。また周辺の壁面で大き な付着動物の欠落はみられなかった。

(※外来種)

主な確認種

ムラサキイガイ(外来種)

(撮影:中央防波堤) タテジマイソギンチャク

(撮影:13 号地船着場)

体の表面に縦縞があるためこの名前が付いた。全国 の潮間帯に普通に見られるイソギンチャクである。

外来の付着性二枚貝で、港湾の防波堤等に高密度に 付着する。東京内湾域で代表的な付着生物で、水質 浄化能力が高いことが知られている。

(3)

カタユウレイボヤ(撮影:中央防波堤) レイシガイ (撮影:13 号地船着場)

イソガニ (撮影:中央防波堤) ワレカラ類 (撮影:13 号地採取個体)

節足動物のヨコエビ目ワレカラ科に属する。東京湾に はトゲワレカラ、クビナガワレカラ、オオワレカラ等 が生息し、メバル等の磯魚類の幼魚の重要な餌になっ ている。

マゴチ (撮影:中央防波堤) マコガレイ (撮影:中央防波堤・海底)

マゴチ同様東京内湾域に普通に生息し食用となる。

マゴチより貧酸素に強いためか、護岸直下の海底で 確認された。

潮間帯の岩礁に多く生息し、殻の表面は丸いこぶ状 の突起で覆われている。肉食性の貝で、他の貝を補 食する。

半透明の小型のホヤ類で、群体を作って付着する。

中央防波堤では、下層(AP-1.1~-2.3m)付近に高 密度に付着していた。

石の多い海岸(いわゆる磯場)に普通に見られるカ 二で、はさみに紫色の斑点、歩脚に横縞があること ですぐわかる。

4 月の稚魚調査でも確認された。東京内湾域に普通 に生息し食用となる。当日は底層の溶存酸素濃度が 低かったため、護岸の棚状の箇所に定位していた。

参照

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