社団法人 日 本 中 小 型 造 船 工 業 会

アジア地域におけるRoRo船国際海上輸送需要と タイ国経済協力に関する調査

２００9 年 3 月

社団法人 日 本 中 小 型 造 船 工 業 会

助 成

は じ め に

近 年 、世 界 の 自 動 車 メ ー カ ー に と っ て 、発 展 途 上 の ア ジ ア は 最 も 有 望 な 市 場 ・ 生 産 基 地 と し て 重 要 度 を 増 し て き て い る 。 そ の ア ジ ア で は 、 自 動 車 は 、 投 資 環 境 が 整 っ て い る タ イ 、マ レ ー シ ア 、イ ン ド ネ シ ア 、イ ン ド 等 を 中 心 に 生 産 さ れ 、モ ー タ リ ゼ ー シ ョ ン（ マ イ カ ー ）の 波 に 乗 り 、フ ィ リ ピ ン 、ベ ト ナ ム 、 シ ン ガ ポ ー ル 等 を 含 む 各 国 で 販 売 さ れ て い る 。

一 般 的 に 、各 自 動 車 メ ー カ ー は 、各 国 で 普 及 す る 車 種 に 力 を 入 れ た 生 産 を 行 い つ つ 、周 辺 国 へ の 輸 出 を 行 っ て い る 。例 え ば 、タ イ で は ピ ッ ク ア ッ プ ト ラ ッ ク 、 イ ン ド ネ シ ア で は MPV （ 多 目 的 車 ） で あ る 。 ま た 、 ア ジ ア 域 内 で は 、タ イ が 小 型 車 の 生 産 基 地 と な り 、イ ン ド ネ シ ア 、シ ン ガ ポ ー ル 等 へ 輸 出 さ れ て い る 。更 に 、イ ン ド 等 に お い て も 、昨 今 の 投 資 ブ ー ム か ら 、各 自 動 車 メ ー カ ー が 競 っ て 生 産 基 地 を 建 設 し つ つ あ る 。

輸 出 さ れ る 自 動 車 は 、 RoRo 船 に よ り 海 上 輸 送 さ れ て お り 、 日 系 船 社 も 2000 年 頃 か ら 活 発 な 参 入 が 見 ら れ 、特 に こ こ 2 ， 3 年 は 、ア ジ ア に お け る 一 大 自 動 車 生 産 拠 点 と な っ て い る タ イ と 各 国 と の 間 で 航 路 の 開 設 ･増 便 を 強 化 し て い る と こ ろ で あ る 。そ の タ イ に は 、日 系 各 自 動 車 メ ー カ ー 、 GM 等 が 進 出 し て い る と こ ろ で あ る が 、中 で も 、タ イ 国 ト ヨ タ 自 動 車（ 略 称 TMT）は 、 毎 年 20 ％ 以 上 の 延 び で 年 間 生 産 能 力 を 増 大 さ せ 、現 在 55 万 台 の 年 間 生 産 能 力 を 有 し 、 2006 年 の 国 内 販 売 が 約 29 万 台 、 輸 出 は 約 20 万 台 で い ず れ も タ イ 自 動 車 メ ー カ ー と し て 最 大 で あ る 。

こ の よ う に 、ア ジ ア に お け る 自 動 車 市 場・生 産 の 活 発 化 に 伴 い 、輸 送 に 利 用 さ れ る RoRo 船 、特 に ジ ャ ス ト イ ン タ イ ム が 要 求 さ れ る ト ヨ タ 等 に あ っ て は 、 小 型 RoRo 船 の 需 要 が 益 々 高 ま る も の と 期 待 さ れ る 。

こ の よ う な 中 、タ イ 国 は 政 変 後 の 不 安 定 な 政 治 情 勢 下 で 経 済 発 展 が 滞 っ て お り 、こ の ま ま 需 要 が 伸 び た と し て も 、そ の 需 要 は 諸 外 国 海 運 事 業 者 に 吸 収 さ れ 、 自 国 海 運 業 へ の 還 元 に 結 び つ か な い こ と が 予 想 さ れ る 。

本 調 査 で は 、こ の よ う な 状 況 を 踏 ま え 、ア ジ ア 域 内 に お け る 自 動 車 生 産 と 販 売 先 海 上 ル ー ト の 実 情 を 調 査 し 、 こ れ ら 地 域 間 の RoRo 船 海 上 輸 送 需 要 を 検 討 す る と と も に 、タ イ 国 海 運・造 船 業 の 発 展 に つ な が る 経 済 協 力 の あ り 方 を 検 討 し た 。本 調 査 に よ り 、タ イ 国 経 済 の 発 展 に 寄 与 す る こ と が で き れ ば 幸 い で あ る 。

ジ ェ ト ロ ・ シ ン ガ ポ ー ル ・ セ ン タ ー 船 舶 部

（ 社 団 法 人 日 本 中 小 型 造 船 工 業 会 共 同 事 務 所 ）

デ ィ レ ク タ ー 田 中 信 行

目 次

1． 社 会 経 済 背 景 ··· 1

1.1 タ イ 経 済 ··· 1

1.2 タ イ の 政 治 情 勢··· 4

1.3 人 口 及 び 労 働 力··· 10

2． 工 業 省 マ ス タ ー プ ラ ン （2008-2012年 ） ··· 14

2.1 タ イ 自 動 車 産 業··· 14

2.2 鉄 鋼 産 業 ··· 23

2.3 石 油 産 業 ··· 24

3． 本 調 査 の 目 的 と 背 景··· 26

4． タ イ 運 輸 通 信 部 門 の 位 置 づ け ··· 27

4.1 タ イ の 運 輸 通 信 部 門 の 対 GDP 比 貢 献 度 ··· 27

4.2 モ ー ド 別 貨 物 輸 送 量 ··· 27

5． タ イ 運 輸 省 海 事 局 （Marine Department）··· 31

5.1 海 事 局 海 運 政 策··· 32

5.2 タ イ 商 船 隊 の 現 状··· 34

5.3 タ イ 外 航 定 期 船 の 輸 送 ル ー ト··· 40

5.4 タ イ 船 主 協 会 （Thai Shipowner’s Association）··· 42

6． タ イ 工 業 省 ··· 43

6.1 タ イ 造 船 産 業··· 44

7． タ イ に お け る 域 内 自 動 車 輸 送 の 現 状··· 48

7.1 自 動 車 輸 送 船 社··· 50

7.2 レ ム チ ャ バ ン 港 自 動 車 輸 送 タ ー ミ ナ ル ··· 51

8． 鉄 鋼 輸 送 ··· 58

9．RoRo 船 自 動 車 輸 送 の 問 題 点 と 可 能 性··· 59

10． ま と め··· 60

10.1 タ イ 海 事 産 業 の 課 題 と 提 言··· 60

10.2 造 船 振 興 策··· 61

11． 日 本 に お け る 船 舶 建 造 ・ 融 資 ス キ ー ム··· 62

12． イ ン ド ネ シ ア 造 船 所 建 造 ス キ ー ム ··· 65

12.1 概 要 ··· 65

12.2 建 造 ス キ ー ム ··· 65

12.3 融 資 ス キ ー ム ··· 65

13． 資 料··· 68

13.1 タ イ 船 主 協 会 会 員 リ ス ト··· 68

13.2 タ イ 船 主 協 会 会 員 船 社 船 舶 リ ス ト ··· 94

13.3 タ イ 造 船 ・ 修 繕 工 業 会 会 員 リ ス ト ··· 105

1． 社 会 経 済 背 景

1.1 タ イ 経 済

2008 年 9 月 25 日 財 務 省 財 政 政 策 局 は 、2008 年 の タ イ 経 済 成 長 率 は 5.1％ を 見 越 し て お り 、昨 年 の 成 長 率 4.8％ を 上 回 る 見 通 し と な っ た 。6月 に 発 表 さ れ た 成 長 率 の 予 測 5.6％ を 下 回 っ て い る が 、 こ れ は 、 国 内 消 費 の 回 復 が 遅 れ て い る た め で あ る 。 輸 出 が 堅 調 で あ る た め に 昨 年 よ り も 高 い 成 長 率 を 更 新 し て い る 。 し か し な が ら 世 界 経 済 の 減 速 に よ る 様 々 な 要 因 と な る リ ス ク が 生 じ 予 測 し た 成 長 率 を 下 回 っ た 。 国 内 の 景 気 の 先 行 き は 当 面 安 定 し て お り 、2008年 の イ ン フ レ 率 は 7.2％ か ら 6.3％ に 下 方 修 正 さ れ た 。経 常 収 支 は 、 GDP 比 0.4％ で 安 定 し て い る お り 、2009 年 の タ イ 経 済 成 長 率 は 4.0－5.0％ を 見 込 ん で い る 。今 年 低 い 水 準 に あ る 国 内 消 費 の 回 復 が 見 込 ま れ る た め で あ る 。然 し な が ら 、2009 年 の 輸 出 は 世 界 経 済 の 停 滞 で そ の 伸 び が 鈍 る 可 能 性 が あ る と み て い る 。2009年 の イ ン フ レ 率 は 原 油 価 格 の 上 昇 が 止 ま り 下 落 し て き た た め に 3.0－4.0％ ま で 下 が る と 見 込 ん で い る 。 ま た 、2009年 の 経 常 収 支 黒 字 は 、GDP比 1.0－2.0％ と 見 込 ん で い る 。

タ ク シ ン 政 権 下 で は 、 輸 出 主 導 に 加 え て 国 内 需 要 も 経 済 の 牽 引 力 と し 持 続 的 成 長 の 確 保 を 目 指 す 一 方 、 貧 困 撲 滅 と 所 得 拡 大 に よ る 草 の 根 レ ベ ル で の 国 内 経 済 の 強 化 を 目 指 し た 。ま た 貿 易 の 拡 大 の た め 、各 国 と の FTA締 結 が 積 極 的 に 推 進 さ れ た 。同 政 権 下 で 、経 済 は 回 復 基 調 に 乗 り 、2003年 に は 経 済 危 機 時 の 対 IMF 債 務 を 返 済 し 、6.9％ と 経 済 危 機 後 最 高 の 経 済 成 長 率 を 記 録 し た 。

そ の 後 の 政 変 を 経 て 成 立 し た ス ラ ユ ッ ト 政 権 は 、 発 足 間 も な く 、 国 王 の 提 唱 す る 「 足 を 知 る 経 済 」 を 標 榜 し 、 数 値 の み な ら ず 倫 理 や 数 値 に 現 れ な い 幸 福 感 も 重 視 す る 方 針 を 打 ち 出 し 、タ ク シ ン 政 権 下 で の 経 済 拡 大 路 線 を 見 直 す 姿 勢 を 打 ち 出 し た 。同 政 権 下 で は 、 開 か れ た タ イ の 経 済 政 策 は 不 変 で あ る と さ れ た が 、 外 国 人 事 業 法 の 改 正 や 短 期 資 金 注 入 規 制 措 置 の 動 き を 巡 っ て は 、 外 資 が 規 制 さ れ る の で は な い か と の 不 安 感 か ら 、 外 国 人 投 資 家 か ら 懸 念 の 声 も 出 た 。

そ の 後 サ マ ッ ク 政 権 は 政 変 に よ り 冷 え こ ん だ 外 国 投 資 家 か ら の 信 頼 回 復 を 重 視 し た が 、 内 政 の 混 乱 に よ り 、 短 期 間 で 崩 壊 し た 。 そ の 後 、 ソ ム チ ャ イ 政 権 が 発 足 し た が 、 反 政 権 団 体 に よ る 首 相 府 占 拠 や 11 月 の ス ワ ナ プ ー ン 国 際 空 港 の 占 拠 等 の 内 政 の 混 乱 、 及 び 12 月 3日 の 憲 法 裁 判 所 裁 定 に よ り ソ ム チ ャ イ 政 権 は 2ヶ 月 で 崩 壊 等 政 権 の 不 安 定 さ が 特 に 観 光 業 な ど 経 済 へ 悪 影 響 を 与 え て お り 、 又 、 米 国 発 の 金 融 危 機 に 触 発 さ れ た 世 界 的 な 景 気 後 退 が ど の 程 度 タ イ 経 済 に 影 響 が 及 ぶ の か 、 タ イ 内 外 か ら 懸 念 の 声 も 出 て い る 。

1.1.1 2008 年 の タ イ 経 済 (1) 経 済 成 長 率

2008 年 の タ イ 経 済 成 長 率 は 、6 月 に 発 表 さ れ た 予 測 値 5.6％ を 下 回 る 5.1％ と 見 込 ん で い る が 、政 情 不 安 等 の リ ス ク 要 因 を 加 味 す る と5%を 割 り 込 む と 予 測 さ れ て い る 。

て 5,800 村 落 へ 41 百 万 ド ル 、及 び 村 落 開 発 資 金 と し て 900 村 落 へ 26.6 百 万 ド ル を 拠 出 し た 。 こ れ ら の 政 策 は プ ラ ス の 要 因 と し て 現 れ て い る 。

2008 年 の サ ー ビ ス を 含 む 輸 出 は 前 回 の 予 測 値 8.0％ よ り は 下 回 る も の の 7.8％ の 増 加 が 見 込 ま れ る 。一 方 、輸 入 は 前 回 の 予 測 値 9.7％ よ り も わ ず か に 減 っ た 9.6％ の 増 加 が 見 込 ま れ る 。 こ れ は 国 内 需 要 の 回 復 が 遅 れ て い る か ら で あ る 。

(2) 景 気 の 安 定

タ イ 経 済 は 安 定 し た 経 済 成 長 を 遂 げ て お り イ ン フ レ 率 は 前 回 の 予 測 値 7.2％ か ら 6.3％ と 物 価 上 昇 が 落 ち 着 く 傾 向 が 予 想 さ れ る 。 経 常 収 支 黒 字 は 10 億 ド ル 、GDP 比 0.4％ の 増 加 で 黒 字 幅 が 縮 小 し て い る 。前 回 のGEP比 1.4％ よ り は 下 回 っ て は い る が 、 こ れ は 輸 入 が 29.8％ と 大 幅 に 増 加 し 、輸 出 の 増 加 率 20％ を 上 回 っ て い る た め で あ る 。 サ ー ビ ス 収 支 黒 字 も 予 想 を 下 回 っ た 。

1.1.2 2009 年 の タ イ 経 済 の 見 通 し (1) 経 済 成 長 率

2009 年 の タ イ 経 済 は 、2008 年 に 落 ち 込 ん だ 内 需 の 回 復 に よ り 4.0－5.0％ の 成 長 率 を 見 込 ん で い る 。2009年 の 民 間 投 資 は 2008年 を 上 回 り 7.0－8.0％ の 増 加 を 見 込 ん で い る 。 民 間 投 資 は 長 期 間 に わ た り 増 加 の 伸 び が 鈍 っ て い た が 、 生 産 稼 働 率 の 上 昇 に よ る 新 規 投 資 の 後 押 し が 期 待 さ れ る 。2009 年 の 政 府 消 費 は 7.0－8.0％ の 増 加 、 公 共 投 資 は 、8.0－9.0％ の 増 加 が 予 想 さ れ る 。2009 年 の 輸 出 の 増 加 は 、2008 年 か ら そ の 伸 び が 落 ち 込 み は じ め 、6.5－7.5％ の 増 加 を 見 込 ん で い る 。 サ ブ プ ラ イ ム ロ ー ン 問 題 か ら 生 じ た ア メ リ カ 経 済 の 後 退 に よ る 世 界 経 済 の 減 速 が 輸 出 を 鈍 化 さ せ て い る 。 一 方 、 輸 入 も 同 様 世 界 経 済 の 低 迷 で 6.5－7.5％ の 増 加 に と ど ま り そ う で あ る 。

(2) 景 気 の 安 定

2009年 の タ イ 経 済 は 安 定 的 な 成 長 が 予 想 さ れ る が 、2009 年 の 経 常 収 支 黒 字 は GDP 比 の 1.0－2.0％ と 予 測 さ れ る 。輸 入 品 価 格 の 低 下 が 輸 出 品 価 格 の 低 下 よ り も 上 回 っ て い る た め に 輸 入 額 が 減 少 し そ の 増 加 率 は 9.0－11.0％ と な っ た 。 一 方 輸 出 額 は 11.0－ 13.0％ の 増 加 と な る 。こ れ に よ り 貿 易 収 支 黒 字 が 上 昇 す る 上 に 、2009年 に は 観 光 収 入 の 増 加 が 見 込 ま れ る が 、11 月 に 起 こ っ た 反 政 府 民 主 化 市 民 連 合 に よ る 国 際 空 港 閉 鎖 の 影 響 が 2009年 の 観 光 収 入 に 大 き く 影 響 を 及 ぼ す 。2009年 の イ ン フ レ 率 は 国 際 的 な 原 油 価 格 の 低 下 お よ び 原 材 料 価 格 の 安 定 に よ り 3.0－4.0％ と の 予 想 で あ る が 、過 去 5年 間 の 傾 向 か ら す る と 実 質 は 5.5％ 程 度 と 予 想 さ れ る 。

表 1.1 タ イ 経 済 指 標

区 分 2007 2008 6月 発 表

2008 9 月 発 表

2009予 測 9 月 発 表 外 国 為 替 相 場 （ バ ー ツ 対 ド ル ） 34.6 32.8 33.2 33.0-35.0

公 定 歩 合 （%） 3.25 4.25 3.75 3.5-4.0

会 計 年 度 政 府 支 出 （ 兆 バ ー ツ ） 2.14 2.26 2.19 2.37-2.42

1. 経 済 成 長 率 （ 年 率 ％ ） 4.8 5.6 5.1 4.0-5.0

2. 消 費 増 加 率 （ 年 率 ％ ）

民 間 消 費 （ 名 目 ）（ 年 率 ％ ） 政 府 消 費 （ 名 目 ）（ 年 率 ％ ）

2.7 1.4 10.8

4.1 3.5 7.8

2.5 2.8 1.3

3.5-4.5 3.0-4.0 7.0-8.0 3. 投 資 （ 年 率 ％ ）

民 間 投 資 （ 名 目 ）（ 年 率 ％ ） 政 府 投 資 （ 名 目 ）（ 年 率 ％ ）

1.4 0.5 4.0

8.3 8.5 7.4

4.3 5.0 2.3

7.3-8.3 7.0-8.0 8.0-9.0

4. 輸 出 （ サ ー ビ ス を 含 む ）（ 年 率 ％ ） 7.1 8.0 7.8 6.5-7.5 5. 輸 入 （ サ ー ビ ス を 含 む ）（ 年 率 ％ ） 3.5 9.7 9.6 6.5-7.5 6. 貿 易 収 支 （10 億 ド ル ）

輸 出 （ 年 率 ％ ） 輸 入 （ 年 率 ％ ）

12.0 18.1 9.6

1.7 20.3 30.0

-0.9 20.0 29.8

1.0-3.0 11.0-13.0

9.0-11.0 7. 経 常 収 支 （10 億 ド ル ）

GDP比 （ ％ ）

14.9 6.1

4.0 1.4

1.0 0.4

4.0-6.0 1.0-2.0

8. イ ン フ レ 率 （ 年 率 ％ ） 2.3 7.2 6.3 3.0-4.0

出 典 ： タ イ 国 大 使 館

2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006

人口（百万人） 61.88 62.31 62.80 63.08 61.97 62.42 62.83

実質ＧＤＰ（１０億バーツ、基準１９８８年） 3,008.4 3,073.6 3,237.0 3,468.2 3,688.1 3,855.1 4,052.0

実質GDP伸び率％ 4.8 2.2 5.3 7.1 6.3 4.5 5.1

＊農水産業 7.2 3.2 0.7 12.7 -2.4 -1.9 3.8

＊非農水産業 4.5 2.0 5.9 6.5 7.4 5.2 5.2

名目ＧＤＰ（１０億バーツ） 4,922.7 5,133.5 5,450.6 5,917.3 6,489.4 7,095.6 7,830.3

名目ＧＤＰ伸び率％ 6.2 4.3 6.2 8.6 9.7 9.3 10.4

一人当たりＧＮＰ（バーツ） 77,863 80,558 84,919 89,144 96,553 10,251 115098

消費者物価指数（２００２年＝１００） 97.8 99.4 100.0 101.8 104.6 109.3 114.4

消費者物価指数上昇率％ 1.6 1.6 0.7 1.8 2.7 4.5 4.7

輸出（１０億ドル） 67.9 63.0 66.0 78.1 94.9 109.1 127.9

輸出伸び率（％） 19.5 -7.1 4.7 18.1 21.5 15.0 17.2

輸入（１０億ドル） 62.4 60.5 63.3 74.3 93.4 117.7 126.9

輸入伸び率（％） 31.3 -2.9 4.5 17.3 25.7 25.9 7.8

貿易収支（１０億ドル） 5.5 2.4 2.7 3.7 1.4 -8.5 1.0

経常収支（１０億ドル） 9.3 5.1 4.6 4.7 2.7 -7.8 2.2

経常収支の対GDP比％ 7.6 4.4 3.6 3.3 1.7 -4.4 1.1

国際収支（１０億ドル） -1.6 1.3 4.2 0.1 5.7 5.4 12.7

外貨準備高（１０億ドル） 32.7 33.0 38.9 42.1 49.8 52.1 67.0

対外債務（１０億ドル） 79.7 67.5 59.5 51.8 51.3 52.0 59.6

（うち公的部門） 33.9 28.3 23.3 16.9 14.9 13.5 14.1

デットサービスレシオ（総合）% 15.4 20.8 19.6 16.0 8.5 10.8 11.3

(うち公的部門） 4.0 8.1 7.9 7.6 1.9 1.1 1.2

タイ米ドル為替レート（平均、バーツ） 40.16 44.48 43.00 41.53 40.27 40.27 37.93 タイの主要経済指標

出典：Bank of Thailand 出 展 ：Bank of Thailand

表 1.2 タ イ の 主 要 経 済 指 標

1.2 タ イ の 政 治 情 勢

1.2.1 最 近 の 政 治 ・ 社 会 情 勢

(1) 2007 年 5 月 の タ イ 愛 国 党 の 解 党 処 分 に よ り 、 タ イ 愛 国 党 は 国 民 の 力 党 を 含 む 4 党 に 分 裂 し た が 、 サ マ ッ ク 政 権 は 、 こ れ ら 4 党 を 含 む 6 党 か ら な る 連 立 政 権 と な っ た 。 ソ ム チ ャ イ 新 政 権 は 、 こ れ に タ イ 貢 献 党 を 加 え た 7党 連 立 と な っ て い る 。 他 方 、 野 党 は 164 議 席 を 獲 得 し た 民 主 党 一 党 の み 。

(2) 当 初 、憲 法 改 正 を 巡 っ て 生 じ た 民 主 化 市 民 連 合（PAD）に よ る 反 政 府 集 会 は 、そ の 後 、国 民 の 力 党 主 導 の 政 権 そ の も の の 否 定 に 転 化 し 、2008 年 8 月 下 旬 以 降 、首 相 府 を 占 拠 す る 事 態 と な り 、2008年 11 月 に は バ ン コ ク の 国 際 空 港 を 占 拠 し 、12 月 3日 の 憲 法 裁 判 所 裁 定 に よ り 、 ソ ム チ ャ イ 政 権 は 退 陣 し 、 そ の 後 、 与 野 党 間 で の 政 権 を 巡 り 内 政 の 混 乱 が 続 い て い る 。

1.2.2 外 交

タ イ は 伝 統 的 に 柔 軟 な 全 方 位 外 交 を 基 本 と し 、ASEAN 加 盟 国 と し て 域 内 諸 国 と の 連 携 ・ 強 調 を 維 持 し つ つ 、 日 本 、 米 国 、 中 国 と い っ た 地 域 に 影 響 力 を 有 す る 主 要 国 と の 良 好 な 関 係 の 維 持 に 努 め て き た 。

地 域 協 力 に 関 し て は 、 タ イ は 、 ア ジ ア 協 力 対 話 （ACD）、 イ ラ ワ ジ ・ チ ャ オ プ ラ ヤ ・ メ コ ン 経 済 協 力 戦 略（ACMECS。現 在 の 参 加 国 は タ イ の 他 、カ ン ボ ジ ア 、ラ オ ス 、ミ ャ ン マ ー 及 び ベ ト ナ ム ） 等 の 積 極 的 な イ ニ シ ア テ ィ ブ を 打 ち 出 し て い る 。

ま た 、 タ イ は 2003 年 10 月 か ら 2004年 9月 ま で 、 イ ラ ク 復 興 支 援 の た め 、 工 兵 ・ 医 療 部 隊 を 中 心 に タ イ 軍 約 450名 を イ ラ ク に 派 遣 し た 。

タ イ と カ ン ボ ジ ア の 国 境 問 題 に 絡 ん で 、2008年 7月 上 旬 に プ レ ア ビ ヒ ア 寺 院 が カ ン ボ ジ ア に よ り 世 界 遺 産 登 録 さ れ た が 、そ の 登 録 を 契 機 に 両 国 間 の 国 境 問 題 が 激 し さ を 増 し 、 7 月 下 旬 に 同 寺 院 周 辺 の タ イ ・ カ ン ボ ジ ア 国 境 に て 両 国 軍 が 展 開 し 、 対 峙 す る 状 況 と な っ た 。 そ の 後 、 両 国 政 府 に よ り 話 し 合 い に よ る 事 態 の 解 決 の 試 み が な さ れ て い る 。 2008 年 7 月 よ り 2009 年 末 ま で 、タ イ は ASEANの 議 長 国 と し て 、2008年 12 月 の 東 ア ジ ア 首 脳 会 議 等 を 主 催 す る こ と が 予 定 さ れ て い た 。

1.2.3 タ イ 国 産 業 経 済 情 勢

2007 年 に お け る 世 界 経 済 は 欧 州 、日 本 及 び 新 規 市 場 で あ る 中 国 、イ ン ド 、ロ シ ア 及 び 東 欧 か ら の 需 要 に よ り 5.2%の 成 長 率 が 期 待 さ れ た 。米 国 経 済 の 失 速 の 中 で 特 に 中 国 需 要 が 世 界 経 済 の 発 展 に 重 要 な 役 割 を 果 た し た が 米 国 経 済 の 弱 体 化 の 中 で 、 世 界 的 な 経 常 収 支 の 不 均 衡 に よ り 生 じ た 金 融 市 場 で の 潜 在 的 な イ ン フ レ ー シ ョ ン と 混 乱 は 実 際 に 世 界 経 済 の 低 迷 と 2007 年 に は 1.9%の イ ン フ レ ー シ ョ ン と な っ た 。。

2007 年 の タ イ 経 済 は 輸 出 が 経 済 を 牽 引 し 、国 内 総 生 産（GDP）は 4.5％ を 上 回 る と の 政 府 見 解 で あ っ た 。

タイ貿易収支

0 1,000,000 2,000,000 3,000,000 4,000,000 5,000,000 6,000,000

（百万バー ツ ） 輸出

輸入

－ 6 －

表 1.3 タ イ の 産 業 別 名 目 GDP

区 分 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005p

農 林 水 産 業 498,587 435,507 444,185 468,905 514,257 615,854 669,498 721,682 農 業 390,604 332,045 326,389 357,979 406,809 506,623 562,529 624,075 水 産 業 107,983 103,462 117,796 110,926 107,448 109,231 106,969 97,607 非 農 業 4,127,860 4,201,572 4,478,546 4,664,597 4,936,386 5,301,514 5,820,349 6,365,978 鉱 業 84,318 87,362 116,726 126,232 135,851 154,606 175,177 221,851 製 造 業 1,428,323 1,514,030 1,653,658 1,715,926 1,836,083 2,061,572 2,238,222 2,466,180 電 気 ・ ガ ス ・ 水 道 142,277 130,399 146,105 166,683 175,595 191,006 210,903 220,401 建 設 178,680 166,253 150,615 154,493 165,719 174,699 194,429 216,786 販 売 、自 動 車 修 理 、家 具 785,928 801,340 847,564 856,098 866,332 888,016 968,721 1,037,682 ホ テ ル ・ レ ス ト ラ ン 230,921 255,738 275,214 289,175 309,622 299,567 334,222 346,851 輸 送 、 倉 庫 、 通 信 360,918 376,111 395,926 427,049 449,278 457,168 491,958 522,115 金 融 仲 介 業 235,449 156,439 145,840 151,360 170,036 202,257 233,719 262,524 不 動 産 153,368 157,127 161,792 163,862 171,751 177,848 188,237 198,446 警 備 195,257 204,172 211,045 222,161 244,783 262,272 295,887 326,106 教 育 181,699 186,666 196,542 202,318 211,278 221,191 248,887 279,302 医 療 83,165 90,926 96,678 104,825 107,654 106,836 116,700 134,927 そ の 他 60,581 68,089 73,813 77,118 84,949 96,654 115,065 124,276 民 間 住 宅 6,976 6,920 7,028 7,297 7,455 7,822 8,222 8,531

名 目 G D P 4,626,447 4,637,079 4,922,731 5,133,502 5,450,643 5,917,368 6,489,847 7,087,660

出 典 ：NESDB

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表 1.4 タ イ の 主 要 産 業 の 生 産 指 数

タ イ の 主 要 産 業 の 生 産 指 数

年 総 合 食 品 飲 料 繊 維 、

繊 維 製 品 建 築 資 材 鉄 鋼 車 両 ･部 品 石 油 化 学

製 品 電 気 製 品 エレクトロ ニクス製 品

1996 91.4 86.3 105.6 80.0 134.6 80.2 130.4 46.7 121.7 47.1 1997 91.9 87.8 121.1 84.3 136.8 76.1 97.6 64.4 104.9 56.7 1998 83.4 86.5 124.2 90.7 88.1 59.6 45.6 68.3 87.7 55.6 1999 93.7 98.5 147.9 90.1 102.0 76.6 79.9 86.9 82.4 73.3 2000 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 2001 102.7 98.4 110.2 108.0 110.8 101.4 124.7 102.2 95.2 88.7 2002 112.0 102.6 128.1 115.8 126.3 131.2 148.4 104.0 104.3 99.4 2003 127.7 120.7 152.6 121.3 123.5 140.7 196.7 108.6 111.7 139.9 2004 142.8 119.2 160.5 129.2 136.4 155.3 236.9 117.7 121.6 183.8 2005 155.6 118.3 165.2 132.1 151.8 149.7 251.8 117.2 123.9 256.7 2006 167.1 128.1 188.5 135.2 160.4 144.8 264.4 120.0 113.8 317.9

（Year 2000=100）

出 典 ：Bank of Thailand

産 業 セ ク タ ー に 関 し て は 、Office of Industrial Economics に よ る 報 告 書 MPI (Manufacturing Production Index) に よ れ ば 、2007年 の 平 均 MPI付 加 価 値 は 169.7で 、 中 で も ハ ー ド デ イ ス ク 、 電 子 管 及 び 自 動 車 産 業 が MPI に 貢 献 し て い る 主 要 産 業 で あ る 。 2007年 通 期 で は MPI は 7.7％ の 増 加 、2008年 は 国 内 消 費 と 輸 出 産 業 の 拡 大 に 伴 う 投 資 の 改 善 に よ り 8%の 増 加 が 期 待 さ れ て い る が 世 界 経 済 の 低 迷 と 石 油 ・ エ ネ ル ギ ー 価 格 の 高 騰 に 伴 う マ イ ナ ス 要 因 が 大 き な 影 響 を 及 ぼ す 危 険 性 が あ る 。

商 務 省（Ministry of Commerce）は 2007年 の 輸 出 総 額 1,500 億 ド ル 、貿 易 収 支 で 11 億 ド ル を 目 標 と し て い る 。2008年 は 対 ド ル 為 替 レ ー ト 33.5、 原 油 価 格 85 ド ル （1 バ レ ル 当 た り ） を も と に 、 輸 出 総 額 は 1,650－1,690 億 ド ル を 目 標 と し て い る 。

2007年 の 投 資 促 進 総 額 は 550,000 百 万 バ ー ツ 、2008年 は 特 に 世 界 標 準 の 省 エ ネ ル ギ ー 自 動 車 生 産 プ ロ ジ ェ ク ト へ の 国 内 外 か ら の 投 資 増 加 を 見 込 ん で い る 。 特 に“エ コ カ ー” は 投 資 増 加 の 中 で 重 要 な 役 割 を 果 た す と 考 え ら れ て お り 、BOI は 2007 年 と 同 程 度 の 550,000～600,000 百 万 バ ー ツ を 期 待 し て い る 。プ ロ ジ ェ ク ト 数 は 増 加 す る も の の 投 資 総 額 は 同 程 度 に 留 ま る と の 予 測 で あ る 。

図 1.2 輸 出 主 要 生 産 物 輸出主要生産物

11% 7%

5%4%

3%3%

3%3%

2%3%

56%

データ処理機器、部品 自動車、部品

ＩＣ

プラスティック ゴム

宝飾品

ラジオ、テレビ、部品 衣類

鉄鋼、同製品 化学品 その他

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表 1.5 タ イ 国 投 資 委 員 会 （BOI） 外 国 投 資 認 可 統 計

金 額 単 位 ： 百 万 バ ー ツ 2001 年 2002年 2003年 2004 年 2005 年 2006年 2007 年 国 ・ 地 域

件数 総投資額 件数 総投資額 件数 総投資額 件数 総投資額 件数 総投資額 件数 総投資額 件数 総投資額 外 国 投 資 合 計 575 209,622 483 99,617 563 212,589 734 317,291 782 325,827 751 266,643 836 205,612 1 0 0 ％ 外 国 合 計 315 106,679 273 53,434 305 104,487 377 127,942 414 139,171 404 124,291 479 238,004

国 ・ 地 域

日 本 257 83,369 215 38,398 260 97,597 350 125,932 354 171,796 353 115,200 330 164,323 台 湾 50 6,824 41 2,706 57 13,553 53 10,607 57 16,456 63 10,472 49 8,552 香 港 20 9,710 5 1,585 14 3,591 23 14,317 18 2,222 18 10,031 19 10,125 韓 国 21 1,437 33 3,213 40 3,506 42 6,631 31 1,485 24 4,025 46 5,985 シ ン ガ ポ ー ル 51 8,985 40 13,103 36 6,730 74 18,239 69 14,422 62 18,750 78 34,466 中 国 12 8,690 7 379 11 1,465 20 4,433 15 2,286 16 2,456 26 15,856 マ レ ー シ ア 29 27,895 23 1,676 30 4,374 39 1,193 36 20,406 35 5,368 33 11,567 イ ン ド ネ シ ア 2 350 2 139 2 534 5 1,253 1 1,023 5 587 5 4,086 フ ィ リ ピ ン 0 0 1 20 3 645 2 26 1 150 1 67 1 90 イ ン ド 12 1954 5 92 11 3,519 19 1,615 16 1,106 18 2,671 23 7,398 ア メ リ カ 40 40,131 37 11,113 40 24,574 37 30,397 48 8,689 46 71,407 52 101,107 カ ナ ダ 5 334 2 93 2 236 5 147 6 6,036 2 45 6 15,382 オ ー ス ト ラ リ ア 21 6,030 11 726 9 4,988 14 1,670 13 1,210 13 514 21 1,557 英 国 18 4,852 15 11,237 14 20,513 17 2,491 26 4,703 23 1,740 22 2,305 ド イ ツ 24 13,719 19 2,140 12 413 15 913 19 7,022 18 1,231 29 6,813 ス イ ス 7 2545 12 3,727 7 898 7 2,841 20 15,102 11 7,918 10 8,959 フ ラ ン ス 11 1,293 9 543 13 1,321 11 784 14 410 9 412 15 620 ベ ル ギ ー 7 384 3 73 5 454 7 8,278 7 127 3 1,030 5 1188

1.3 人 口 及 び 労 働 力

タ イ の 人 口 は 2006 年 に 6,282 万 人 で 、15 歳 未 満 が 総 人 口 の 約 20%、15 歳 －50 歳 未 満 が 約 65%を 占 め て い る 。人 口 は 年 率 0.7％ の 増 加 で あ る 。就 業 年 齢 15－60 歳 の 割 合 は ほ ぼ 一 定 で 推 移 し て い る 。

総 人 口 の 約 60%に 当 る 36 百 万 人 が 就 業 し 、 約 41%が 農 林 水 産 業 、 約 58%が 非 農 業 就 業 割 合 で あ る 。

出 典:Department of Local Administration, Ministry of Interior 図 1.3 タ イ 人 口

図 1.4 タ イ 人 口 年 齢 構 成 人口

0 10000000 20000000 30000000 40000000 50000000 60000000 70000000

1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006

年度 人

口（ 人）

人口構成

Age : 0 - 1 4 Age : 1 5 - 5 9

Age : 6 0 -

- 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000

2,007 2,008 2,009

人口　(x1,000)

2007 2008 2009

タ イ の 平 均 寿 命 は 72歳 、60歳 以 上 の 割 合 が 12％ を 占 め 、高 齢 化 が 進 ん で い る 。ま た 、 出 生 率 は 1.8で あ る 。

表 1.6 平 均 寿 命

区 分 平 均 寿 命 60歳以上の占める割合 出 生 率

カ ン ボ ジ ア 62 5 3.3

ラ オ ス 60 5 3.3

ミ ャ ン マ ー 60 8 2.1

シ ン ガ ポ ー ル 80 13 1.3

ベ ト ナ ム 72 8 2.2

タ イ 72 12 1.8

日 本 83 27 1.3

東 南 ア ジ ア 64 8 2.7

全 世 界 67 10 2.6

表 1.7 タ イ 年 齢 ・ 性 別 人 口 構 成

NUMBER OF POPULATION FROM REGISTRATION RECORD BY AGE GROUP AND SEX (2005-2006)

2548 (2005) 2549 (2006) 年 度

総 人 口 男 性 女 性 総 人 口 男 性 女 性

年 齢 62,418,054 30,818,629 31,599,425 62,828,706 31,007,857 31,820,849 0－4 3,922,418 2,018,093 1,904,325 3,930,288 2,022,403 1,907,885 5－9 4,518,768 2,321,376 2,197,392 4,326,626 2,222,686 2,103,940 10－14 4,818,814 2,471,776 2,347,038 4,848,184 2,487,009 2,361,175 15－19 4,593,226 2,345,640 2,247,586 4,634,904 2,369,104 2,265,800 20－24 4,996,050 2,522,906 2,473,144 4,881,169 2,465,864 2,415,305 25－29 5,335,722 2,679,394 2,656,328 5,282,627 2,656,530 2,626,097 30－34 5,454,400 2,702,144 2,752,256 5,391,300 2,675,896 2,715,404 35－39 5,472,842 2,677,136 2,795,706 5,512,908 2,698,594 2,814,314 40－44 5,107,049 2,485,400 2,621,649 5,197,168 2,523,689 2,673,479 45－49 4,359,852 2,105,384 2,254,468 4,447,626 2,148,686 2,298,940 50－54 3,473,819 1,656,872 1,816,947 3,659,602 1,745,024 1,914,578 55－59 2,602,161 1,236,633 1,365,528 2,749,624 1,303,212 1,446,412 60－64 1,898,284 893,056 1,005,228 1,952,959 917,342 1,035,617 65－69 1,646,587 753,588 892,999 1,654,158 758,860 895,298 70－74 1,237,375 547,475 689,900 1,297,417 574,304 723,113 75－79 808,087 344,902 463,185 836,152 353,951 482,201 80 and

over 745,655 295,772 449,883 792,784 314,312 478,472 Unknown 808,165 426,749 381,416 840,441 449,107 391,334

Not Thai

nationality 618,780 334,333 284,447 592,769 321,284 271,485 出 典 ： タ イ 政 府 統 計

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表 1.8 タ イ の 産 業 別 就 業 人 数

単 位 ： 千 人

2004 2005 2006

1－3月 4－6月 7－9月 10－12月 1－3月 4－6月 7－9月 10－12月 1－3月 4－6月 7－9月 10－12月 合 計 33,423.60 34,188.90 35,711.30 35,591.40 34,050.10 34,674.50 36,254.90 36,001.80 34,638.10 35,502.30 36,344.50 36,257.30 農水産業 11,937.90 12,568.30 15,115.40 14,913.90 11,573.50 12,276.00 15,426.40 15,169.70 12,403.70 13,701.40 15,315.40 15,261.60

＊農林畜産 11,503.90 12,188.10 14,719.40 14,394.40 11,101.30 11,829.80 14,985.90 14,719.80 11,951.50 13,246.80 14,887.10 14,778.10

＊水 産 434 380.2 395.9 519.6 472.3 446.2 440.5 450 452.2 454.7 428.2 483.5 非 農 業 21,485.70 21,620.70 20,596.00 20,677.50 22,476.60 22,398.50 20,828.50 20,832.00 22,234.40 21,800.90 21,029.10 20,995.70

＊鉱 業 57.4 53.7 35.2 55.3 83.8 54.6 40.1 47.8 72.5 45.3 54.5 58

＊製 造 業 5,594.90 5,704.80 5,313.40 5,291.60 5,969.70 5,595.10 5,344.00 5,436.70 5,764.20 5,619.50 5,306.50 5,326.30

＊電気、ガス、水道 94.7 102.7 98.7 105.4 104.4 115.7 106.8 100.6 117.4 109.4 99.4 100

＊建 設 2,247.60 2,302.50 1,878.10 1,893.20 2,406.20 2,433.00 1,850.90 1,825.30 2,403.60 2,310.30 2,038.90 1,850.20

＊商業、修理 5,513.90 5,672.50 5451.59 5,523.20 5,720.40 5,834.00 5,289.20 5,361.70 5,684.30 5,542.50 5,401.90 5,425.70

＊ホテル、レストラン 2,318.60 2,258.00 2,206.40 2,240.50 2,383.50 2,436.80 2,296.10 2,273.70 2,277.10 2,289.60 2,214.90 2,317.20

＊運通、倉庫、通信 1,157.90 1,095.00 1,067.50 1,081.40 1,162.20 1,119.60 1,075.30 1,074.50 1,112.70 1,027.70 1,052.90 1,095.90

＊金 融 293.6 278.9 303.4 310.7 301.9 323.4 339.6 302.7 319.2 361.5 349.7 330.2

＊不動産、貸家 622.1 605.7 633.7 633.8 628.8 666.5 651.3 642.3 677.9 690.3 659.2 662.1

＊公務、国防、保安 975.9 991.1 1,015.00 994 1,081.30 1,143.30 1,094.30 1,118.90 1,130.30 1,139.70 1,170.10 1,183.90

＊教 育 1,054.10 1,002.40 1,082.40 986.7 1,004.20 997.6 1,121.10 1,052.90 1,031.60 1,029.60 1,079.90 1,033.50

＊保健、ソシアルワーク 524.3 537.7 535.1 590 578.6 616.5 610.5 600.5 567.8 600.2 602.8 584.6

＊コミュニティ、社会サービス 749.6 733.8 712.6 703.8 751.6 767.9 718.3 709.2 788.1 762.6 710.4 715.2

2. 工 業省 マ スター プ ラン（ 2008－2012 年）

2007年 6 月 12 日 タ イ 政 府 は 2008－2012 年 の 産 業 セ ク タ ー に お け る 効 率 性 と 生 産 性 向 上 の た め の マ ス タ ー プ ラ ン を 承 認 し た 。 こ の マ ス タ ー プ ラ ン の 主 目 的 は 持 続 可 能 な GDPの 成 長 の 基 礎 と な る 効 率 性 と 生 産 性 の 改 善 で あ る 。こ れ は タ イ の 産 業 を 強 化 し 、国 際 市 場 で の 生 き 残 り と 競 合 力 を 高 め る も の で あ り 、 更 に こ の プ ラ ン は 政 府 と の 協 調 に よ る 効 率 性 と 生 産 性 の 強 化 の 重 要 性 を 民 間 企 業 に 推 奨 し て い る 。具 体 的 な 方 針 は 次 の 3点 が 示 さ れ て い る 。

目 標 － １ ： 産 業 セ ク タ ー の 労 働 生 産 性 を 5%/年 増 加

目 標 － ２ ： マ ス タ ー プ ラ ン の 下 で の プ ロ ジ ェ ク ト 参 加 の 産 業 部 門 を 2008年 の 13 部 門 か ら 2012年 に 25 以 上 に 増 加

目 標 － ３ ： マ ス タ ー プ ラ ン の 下 で の プ ロ ジ ェ ク ト 参 加 の 工 場 数 を 2008 年 に 4,500 以 上 、2012 年 に 9,000 に 増 加

2.1 タ イ 自 動 車 産 業

2007年 の 自 動 車 生 産 は 自 動 車 輸 出 の 好 調 さ に 伴 い 継 続 し て 増 加 し て い る 。国 内 販 売 は 景 気 低 迷 と 燃 料 油 価 格 の 高 騰 に よ り 減 少 し た 。

2008年 は 生 産 増 加 の 傾 向 に あ り 、2007 年 に 比 し 約 12%増 加 し 、約 140 万 台 の 生 産 と な り 、 国 内 販 売 70 万 台 、 輸 出 70 万 台 の 構 成 と な る 。

主 要 国 へ の 自 動 車 輸 出 は 堅 調 に 推 移 し 、 更 に 、 新 規 市 場 と し て 中 南 米 及 び ア フ リ カ 諸 国 へ の 輸 出 が 見 込 ま れ て い る 。 国 内 市 場 も 政 治 の 安 定 に よ り 利 益 が 見 込 ま れ る と 期 待 さ れ て お り 、2011年 に は 200 万 台 の 生 産 を 目 標 と し て い る 。

タイ自動車産業政策

— ア ジ ア の デ ト ロ イ ト 構 想

2010 年 180万 台 生 産 （2004年 ） － ＞200 万 台 へ 上 方 修 正 （2005年 ） 自 動 車 生 産 台 数 2006年:118.8 万 台―＞2007 年 128.7 万 台

自 動 車 国 内 販 売 2006年 ：68.2 万 台―＞2008年 62 万 台 減 少 予 想 完 成 車 輸 出 2006年 ：53.9 万 台―＞2008年 72 万 台 増 加 予 想

— 商 用 車 （ 1-tonPick-Up） の 集 積 地 /輸 出 拠 点 と し て 発 展

タ イ 豪 FTA（2005 年 1月 発 行 ）

Pick-Up の 関 税 5％ － ＞0％ 、 乗 用 車 10％ － ＞0％

豪 州 向 け 自 動 車 ・ 部 品 輸 出 は 前 年 比 71.5％ 増 加 （2005年 ）

— エ コ カ ー プ ロ ジ ェ ク ト 推 進

＜ 規 格 ＞ ガ ソ リ ン 車(1,300CC 以 下) 20Km以 上 走 行/L,CO2排 出 量 120 グ ラ ム 以 下/走 行 1Km等 の 規 格 を 満 た す 自 動 車

＜ 条 件 ＞ 最 低 50 億 バ ー ツ の 投 資 、 生 産 開 始 か ら 5 年 目 に 年 間 10 万 台 生 産 等 の 条 件

＜ 恩 典 ＞ 生 産 設 備 の 関 税 免 除 、8 年 間 の 法 人 税 免 除 、 物 品 税 軽 減 （30％ －17％ ）

＜ メ ー カ ー ＞ ホ ン ダ 、 ス ズ キ 、 サ イ ア ム 日 産 、 ト ヨ タ 、 三 菱 、 タ タ 、VW

タ イ 自 動 車 産 業 の 特 徴

‹ ブ ラ ン ド は ほ と ん ど 海 外 ブ ラ ン ド 、 国 内 ブ ラ ン ド は 特 殊 目 的 （ 改 造 ） 車

‹ タ イ の 自 動 車 産 業 政 策 の 反 映 （ 国 民 車 を つ く ら な い ）

‹ 生 産 130万 台 体 制 。90%超 が 日 系 ブ ラ ン ド の 生 産 、 販 売

‹ 商 用 車 （1-tonPick-Up） の 生 産 ・ 輸 出 が メ イ ン

タイ自動車生産台数

0 200,000 400,000 600,000 800,000 1,000,000 1,200,000 1,400,000

1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006

年度 台

数

商用車 乗用車 2.1.1 タ イ の 自 動 車 生 産 台 数

タ イ の 自 動 車 生 産 台 数 は 2006年 で 約 120万 台 で 世 界 第 15 位 の 生 産 台 数 で あ る 。生 産 台 数 に お け る 商 用 車 の 割 合 は 75％ 、 乗 用 車 は 25％ で 商 用 車 生 産 が 主 流 で あ る 。 メ ー カ ー 別 で は ト ヨ タ が 約 50 万 台 (2007年) を 生 産 し 、タ イ 総 生 産 台 数 の 約 40％ を 占 め て い る 。

図 2.1 国 別 自 動 車 生 産 台 数 (2006 年 )

図 2.2 タ イ 自 動 車 生 産 台 数

自動車生産台数 (2006)

0 2,000,000 4,000,000 6,000,000 8,000,000 10,000,000 12,000,000 14,000,000

Japan USA China Germany Korea Spain France Canada Brazil Mexico India UK Russia Italy Thailand

台数 台数

0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000

台数

Toyota Mitsubishi Isuzu Honda Ford &

Mazda

GM Nissan Mercedes Benz

BMW Volvo Other

メーカー別生産台数

Export Domestic

Domestic Sales Sh are (%) pe r Maker

Honda, 9%

Nissan, 8%

Mitsubishi, 4%

Auto Alliance, 2%

Hino, 1%

Other, 8%

2.1.2 タ イ 国 内 自 動 車 販 売

2007年 の タ イ 国 内 自 動 車 販 売 台 数 は 約 63 万 台 で 、商 用 車 が 46 万 台(73.1％)、乗 用 車 が 17 万 台(26.9%)。商 用 車 の う ち 1 ト ン ピ ッ ク ア ッ プ ト ラ ッ ク が 全 体 の 64.3％ を 占 め て い る 。 メ ー カ ー の 販 売 シ ェ ア は ト ヨ タ が 46％ を 占 め て い る 。

図 2.4 タ イ 国 内 自 動 車 販 売 台 数

出 典 ： タ イ 国 ト ヨ タ 自 動 車

図 2.5 タ イ 国 内 自 動 車 販 売 内 訳 タイ自動車新車販売台数

0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 700,000 800,000

1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 1988 2001 2002 2003 2004 2005 2006

年 台

数

商用車 乗用車

Do m e st ic Sale s (T ype o f C ar ) Passenger

27%

Commercia Car (Pick-U Truck)

64%

Commercial Car(Others)

9%

2.1.3 タ イ 輸 出 自 動 車 動 向

タ イ レ ム チ ャ バ ン 港 に お け る 自 動 車 輸 出 入 は 下 表 に 示 す と お り 、2003 年 以 降 毎 年 10 万 台 以 上 の 増 加 で 、2008年 は 輸 出 80 万 台 、2009年 は 90 万 台 を 超 え る と 予 測 さ れ て い る 。

図 2.7 タ イ 自 動 車 輸 出 入 台 数 （ 2008 年 以 降 は 推 定 ）

図 2.8 レ ム チ ャ バ ン 港 よ り の 自 動 車 輸 出 台 数

年 2005 2006 2007 2008f 2009f

輸 出 車 435,002 532,358 675,961 818,000 915,000

輸 入 車 34,987 28,062 33,217 37,300 38,800

0 200,000 400,000 600,000 800,000 1,000,000

台数

2005 2006 2007 2008f 2009f 自動車輸出入台数

Car Export Car Import

表 2.1 タ イ 自 動 車 輸 出 入 台 数

0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 700,000

台数

1998 2000 2002 2004 2006 レムチャバン港輸出車取扱台数

Car Export

(1) 乗 用 車 輸 出

輸 出 車 種 に お い て 、1,500CC 以 上 の 乗 用 車（ セ ダ ン ）輸 出 は 急 激 に 増 加 し た 。特 に ア フ リ カ(ア ル ジ ェ リ ア)、 イ ン ド 、 パ キ ス タ ン 、 オ ー ス ト ラ リ ア の 増 加 が 顕 著 で あ っ た 。一 方 、1,500CC 以 下 の 乗 用 車 輸 出 は イ ン ド ネ シ ア 向 け の 減 少 も あ り 、ほ ぼ 横 ば い で あ っ た 。

図 2.9 輸 出 台 数 （ 輸 出 先 別 ） 1500CC以 上 の セ ダ ン

図 2.10 輸 出 台 数 （ 輸 出 国 別 ） 1500CC 以 下 の セ ダ ン セダン輸出台数（1,500CC以上）

0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000

2003 2004 2005 2006

台 数

オマーン ネパール インドネシア バングラデシュ サウディアラビア シンガポール オーストラリア パキスタン インド アルジェリア

セダン輸出台数 (1500CC以下)

0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000

2,003 2,004 2,005 2,006

台 数

カタール エジプト ナイジェリア ブルネイ マレーシア 日本 シンガポール オーストラリア フィリピン インドネシア

(2) ピ ッ ク ア ッ プ ト ラ ッ ク 輸 出

ピ ッ ク ア ッ プ ト ラ ッ ク （ ガ ソ リ ン 車 ） 輸 出 は 2006 年 は 前 年 に 比 し 減 少 し た が 、 デ イ ー ゼ ル 車 は オ ー ス ト ラ リ ア 、 英 国 、 サ ウ ジ ア ラ ビ ア へ の 輸 出 が 増 加 し た 。

図 2.11 輸 出 台 数 （ 輸 出 国 別 ） ピ ッ ク ア ッ プ ト ラ ッ ク （ ガ ソ リ ン 車 ）

図 2.12 輸 出 台 数 (輸 出 国 別 ) ピ ッ ク ア ッ プ ト ラ ッ ク ー （ デ イ ー ゼ ル 車 ） 小型トラック輸出台数(ガソリン車)

0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000

2,003 2,004 2,005 2,006

台 数

カタール ナイジェリア エクアドル クエート スーダン

アラブ首長国連盟 オマーン

リビア

サウディアラビア オーストラリア

小型トラック輸出台数 (デイーゼル車l)

0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000

2,003 2,004 2,005 2,006

台数

ヨルダン トルコ インドネシア

ギリシャ

ドイツ スペイン イタリー

サウディアラビア 英国

オーストラリア

(3) オ ー ト バ イ 輸 出

オ ー ト バ イ 輸 出 は イ ン ド ネ シ ア 、フ ィ リ ピ ン 、カ ン ボ ジ ア 向 け の 減 少 に 伴 い 、2006 年 は 前 年 に 比 し 約 8万 台 減 少 し た 。

図 2.13 オ ー ト バ イ 輸 出 台 数 (輸 出 国 別 )

(4) 自 動 車 部 品 輸 出

自 動 車 部 品 輸 出 は 日 本 、 マ レ ー シ ア 、 南 ア フ リ カ 、 米 国 向 け が 堅 調 に 推 移 し 、 今 後 も 増 加 が 予 測 さ れ て い る 。

オートバイ国別輸出台数

0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000

2003 2004 2005 2006

台数

トルコ

シンガポール カンボジャ マレーシア ミヤンマー ギリシャ フィリピン インドネシア コロンビア アメリカ

自動車部品国別輸出

0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000

2003 2004 2005 2006

百万バーツ

フィリピン エクアドル オーストラリア パキスタン インド インドネシア アメリカ 南アフリカ マレーシア 日本

(5) オ ー ト バ イ 部 品 輸 出

オ ー ト バ イ 部 品 輸 出 は イ ン ド ネ シ ア が 減 少 し て い る が 、 フ ィ リ ピ ン 、 ベ ト ナ ム 、 日 本 、 マ レ ー シ ア 向 け が 堅 調 に 推 移 し 、 今 後 も 増 加 が 予 測 さ れ て い る 。

図 2.15 オ ー ト バ イ 部 品 輸 出 額 （ 輸 出 国 別 ）

(6) メ ー カ ー 別 輸 出 シ ェ ア

輸 出 シ ェ ア は ト ヨ タ が 34％ 、 次 い で 三 菱 自 が 21％ 、 国 内 販 売 シ ェ ア 2 位 の い す ゞ は 9％ の 第 5 位 で あ る 。

図 2.16 輸 出 シ ェ ア (メ ー カ ー 別 ) オートバイ部品輸出額

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 20,000

2003 2004 2005 2006

百万バーツ

ブラジル スペイン イタリー カンボジャ 英国 マレーシア 日本 ベトナム フィリピン インドネシア

輸出シェア（メーカー）　２００７年

Toyota 34%

Mitsubishi 21%

Isuzu 9%

Honda 12%

Ford & Mazda 17%

GM 4%

Nissan 3%

2.1.4 AFTA へ の 対 応

ASEAN域 内 で の 完 成 車 相 互 輸 出 の 事 例 を 下 表 に 示 す 。

表 2.2 ア セ ア ン 域 内 自 動 車 相 互 輸 出 メ ー カ ー 名

(Brand)

生 産 国 (Production)

輸 出 先 (Destination)

車 種 (model)

ASEAN VIGO, Navios

Thai

Philippines, Indonesia

Fortuna Toyota

Indonesia Thai Avanza, Inova

Indonesia, Philippines, Malaysia

Accord

Malaysia, Philippines

Jazz Thai

Indonesia City Honda

Indonesia Malaysia Stream

Thai Indonesia Tiana

Nissan

NIssan Thai X-trail

出 所 ：JETRO-Thailand

2.2 鉄 鋼 産 業

2007年 の 鉄 鋼 製 品 の 生 産 量 は 、約 7,957,600ト ン 、国 内 の 鉄 の 需 要 は 、経 済 減 速 に よ り 前 年 比 較 で は 9.31%減 少 。 こ れ は 、 経 済 へ の 懸 念 に よ る 個 人 消 費 の 減 少 に よ り 、 国 内 需 要 も 減 少 し た 。 更 に 、 需 要 は 石 油 価 格 の 高 騰 と タ イ バ ー ツ の 高 騰 に 影 響 を 受 け た 。

2007年 度 の 国 内 の 鉄 鋼 消 費 量 は お よ そ 11,627,751ト ン 。前 年 比 で 2.73%減 少 。一 方 、 平 鋼 の 需 要 は 拡 張 産 業 に よ っ て 恒 常 的 需 要 に 支 え ら れ 4.15%増 加 し た 。

2007 年 度 の 鉄 鋼 輸 入 は 8,205,300 ト ン （1,903 億 7,500 万 バ ー ツ ）。 輸 入 額 と 輸 入 量 は 、0.79%と 6.49%減 少 。

2007年 の 鉄 鋼 の 輸 出 量 は 2,246,832 ト ン 、輸 出 額 は 607億 1400万 バ ー ツ 。輸 出 額 と 輸 出 量 は 、 各 々43.21%と 33.00%増 加 。 輸 出 の 大 半 は 、 イ ン ド と ア メ リ カ 合 衆 国 向 け で あ っ た 。 国 内 需 要 の 減 少 に よ り 、 タ イ の メ ー カ ー は 、 輸 出 を 拡 大 し 、 海 外 市 場 を 拡 大 し た 。

2.3 石 油 産 業 2.3.1 石 油 生 産 量

商 務 省 資 料 に よ れ ば タ イ 国 石 油 製 品 生 産 量 は 2007 年 503 億 リ ッ タ ー 、 国 内 消 費 量 は 400 億 リ ッ タ ー で あ る 。 供 給 量 に は 輸 出 量 も 含 ま れ て い る た め 消 費 量 を 上 回 る デ ー タ と な っ て い る 。 石 油 製 品 は チ ョ ン ブ リ 県 の 石 油 精 製 所 で 行 わ れ て い る 。 石 油 製 品 の 同 地 で の 積 荷 は 全 体 の 90％ を 超 え て い る が 、主 な 向 け 地 は バ ン コ ク や そ の 周 辺 又 は 東 部 沿 岸 地 域 で あ り 、 輸 送 は 短 距 離 で あ る 。 又 、 南 部 地 域 の ソ ン ク ラ 、 ス ラ ッ タ ニ に 輸 送 さ れ る 。 ま た 、 カ ン ボ ジ ア 等 へ の 輸 出 も 小 型 タ ン カ ー に よ る 輸 送 が 行 わ れ て い る 。

表 2.3 タ イ 国 石 油 生 産 量

（Units:M.Liters) 年 GASOLINE KEROSENE DIESEL JP FUELOIL LPG TOTAL 2000 8,086.5 491.2 16,105.7 4,347.8 6,990.7 5,168.9 41,190.8 2001 8,327.2 587.1 16,666.8 4,237.2 6,465.9 5,893.2 42,177.5 2002 8,250.8 549.6 17,549.5 4,669.9 5,979.6 5,893.6 42,892.9 2003 8,639.7 697.3 19,176.8 4,257.3 6,080.9 6,180.2 45,032.2 2004 8,957.2 1,119.5 21,243.3 4,630.8 6,721.5 6,601.2 49,273.5 2005 9,232.7 1,016.7 20,797.2 4,836.6 6,159.2 7,192.8 49,235.1 2006 9,089.9 1,041.1 21,149.4 5,602.9 6,308.1 7,230.0 50,421.2 2007 8,702.9 123.4 21,994.9 5,322.6 6,452.0 7,752.2 50,348.0

Source : Ministry of Commerce

2.3.2 石 油 消 費 量

石 油 消 費 量 は １ 日 当 た り 約 百 万 バ レ ル で あ る 。

表 2.4 タ イ 国 石 油 消 費 量 PETROLEUM PRODUCTS

(MILLION LITRES)

年 LPG PREMIUM REGULAR JP. KEROSENE DIESEL FUEL OIL TOTAL 2000 3,375 3,427 3,335 3,494 49 14,945 4,009 32,634 2001 3,728 3,001 3,856 3,717 57 15,151 3,917 33,427 2002 3,882 2,985 4,341 3,778 62 16,036 4,283 35,366 2003 3,975 3,085 4,550 3,761 36 17,528 4,386 37,321 2004 4,035 3,029 4,631 4,242 23 20,663 4,768 41,392 2005 4,364 2,886 4,362 4,293 21 19,545 4,354 39,825 2006 4,983 2,656 4,559 4,519 20 18,350 3,956 39,042 2007 5,663 2,625 4,712 4,932 18 18,702 3,441 40,093

Energy Policy and Planning Office、 Ministry of Energy

Source: Ministry of Energy

図 2.17 石 油 製 品 需 要 (消 費 ) と 供 給 推 移 Supply & Consumption of Oil Product

0 200,000 400,000 600,000 800,000 1,000,000 1,200,000

2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007

B arre l p er D ay

SUPPLY

CONSUMPTION

3. 本 調査 の 目的と 背 景

タ イ 国 内 の 完 成 車 の RORO船 輸 送 、す な わ ち 海 上 モ ー ダ ル シ フ ト 並 び に 近 隣 諸 国 へ の 輸 出 に 関 し 、輸 送 ル ー ト 、最 適 船 種・船 型（ 特 に RORO船 ）の 事 業 採 算 の 検 討 、コ ス ト 面 や 品 質 管 理 面 で の 検 討 の た め の 調 査 を 行 う と 共 に 、 タ イ 沿 岸 ・ 域 内 海 上 輸 送 と そ れ を 支 え る タ イ 造 船 業 の 振 興 に 資 す る 検 討 を 行 う こ と を 目 的 と す る 。

現 在 、 タ イ 国 内 自 動 車 工 場 か ら 同 国 内 デ ィ ー ラ ー ま で の 完 成 車 輸 送 は 陸 上 輸 送 の カ ー キ ャ リ ア ー で 輸 送 さ れ て い る 。 カ ー キ ャ リ ア ー 輸 送 は 、 交 通 事 故 の 多 発 、 道 路 渋 滞 、 住 宅 地 で の 騒 音 や 排 気 ガ ス な ど の 原 因 と な り 同 国 の 大 き な 社 会 ・ 環 境 問 題 と な っ て い る 。 と り わ け 、 首 都 圏 か ら 南 部 マ レ ー 半 島 に 位 置 す る 地 方 都 市 ま で の 陸 上 輸 送 は 長 距 離 ・ 長 時 間 輸 送 と な り メ ー カ ー や デ ィ ー ラ ー な ど の 関 係 者 は カ ー キ ャ リ ア ー 輸 送 に 苦 心 し て い る 。

欧 米 や 日 本 で は 国 内 完 成 車 輸 送 は 、陸 送 に 加 え RORO船 に よ る 輸 送 が ご く 一 般 的 な 輸 送 方 法 と な っ て い る こ と か ら 、 タ イ 国 に 於 い て も 陸 送 か ら 海 上 輸 送 へ の モ ー ダ ル シ フ ト は 社 会 ・ 環 境 面 の 改 善 に 極 め て 有 効 な も の と 考 え ら れ る 。

既 存 RORO船 に よ る 完 成 車 輸 送 を ベ ー ス と し 、静 穏 度 の 高 い シ ャ ム 湾 や 積 揚 地 と な る タ イ 国 内 外 港 湾 事 情 な ど の 地 域 性 ・ 特 殊 性 を 考 慮 し 、 ま た 、 適 切 な 配 船 パ タ ー ン や 貨 物 へ の 安 全・品 質 確 保 を 十 分 に 検 討 し 、既 存 RORO 船 よ り も 更 に 安 全 性・効 率 性・経 済 性 を 追 求 し た 新 し い RORO 船 輸 送 シ ス テ ム の 検 討 と タ イ 国 造 船 所 で の 建 造 を 基 に 検 討 す る 。ま た 、海 上 輸 送 に 適 し た 貨 物 の 陸 上 輸 送 か ら 海 上 輸 送 へ の モ ー ダ ル シ フ ト を 検 討 し 、 タ イ 国 海 運 の 近 代 化 と 海 事 産 業 の 発 展 に 資 す る 検 討 を 行 う 。

表 3.1 本 調 査 ・ 検 討 作 業 予 定

段 階 調 査 名 調 査 概 要

第 一 年 次 現 地 調 査 既 存 資 料 ･情 報 及 び 現 地 調 査 ・ ヒ ア リ ン グ 主 に 輸 出 自 動 車 海 上 輸 送 実 態 調 査

第 二 年 次 現 地 調 査 港 湾 （ 積 揚 地 ） 調 査 、 需 要 動 向 調 査 域 内 及 び 沿 岸 輸 送 貨 物 調 査

第 三 年 次 現 地 調 査 RORO船 設 計 、 建 造 計 画 立 案 、 事 業 計 画 等 の 策 定

„ 第 1年 次

• タ イ 造 船 産 業 政 策 調 査

• タ イ 造 船 産 業 現 状 調 査

• タ イ 海 運 業 現 状 調 査

• タ イ 自 動 車 輸 出 に お け る 海 上 輸 送 の 現 状

4. タ イ運 輸 通信部 門 の位置 づ け

4.1 タ イ の 運 輸 通 信 部 門 の 対 GDP比 貢 献 度

下 表 に 示 す と お り 、タ イ 国 に お け る 運 輸 通 信 部 門 の 対 GDP比 率（ 貢 献 度 ）は 2004年 よ り ほ ぼ 8.4%で 一 定 で あ る 。

表 4.1 GDPに 占 め る 運 輸 ・ 通 信 部 門 比 率

単 位 ：10 億 米 ド ル 区 分 2004 2005 2006e 2007f 2008f 2009f 2010f 2011f Nominal GDP 161.23 176.08 206.59 238.68 257.51 275.85 295.77 317.08 運 輸 通 信 部 門 13.72 15.05 17.62 20.04 21.55 23.41 24.97 26.15

比 率（ ％ ） 8.5 8.5 8.5 8.4 8.4 8.5 8.4 8.2

出 典 ：BMI2007Q3（e:推 定 値 、f:予 測 値 ）

図 4.1 GDP に 占 め る 運 輸 通 信 部 門 比 率

4.2 モ ー ド 別 貨 物 輸 送 量

BMI リ サ ー チ レ ポ ー ト （2007 年 Q3） に よ れ ば タ イ の モ ー ド 別 貨 物 輸 送 量 は ト ン ・ Kmベ ー ス で は 陸 運 （ ト ラ ッ ク 輸 送 ）（ 約 37%）、 海 運 （ 約 33%）、 鉄 道 （17%）、 パ イ プ ラ イ ン （ 約 2％ ） の 順 と な っ て お り 、 そ の 比 率 は 2004年 よ り ほ ぼ 一 定 の 傾 向 で あ る 。

GDPに占める運輸･通信部門比率

0 50 100 150 200 250 300 350

2004 2005 2006e 2007f 2008f 2009f 2010f 2011f 1

0 億 米 ド ル

8.0 8.1 8.2 8.3 8.4 8.5 8.6

％ Nominal GDP

運輸通信部門 比率（％）

表 4.2 モ ー ド 別 貨 物 輸 送 量

タ イ の モ ー ド 別 貨 物 輸 送 量 （ 国 内 輸 送 及 び 国 際 貿 易 ） の 推 移

単 位 ： 百 万 ト ン ･キ ロ 、 ％

区 分 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

陸 運 9,740 10,135 10,692 11,227 11,772 12,450 12,966 13,518

前 年 比 6.8 4.1 5.5 5.0 4.9 5.8 4.1 4.4

シ ェ ア 38.0 37.6 37.6 37.7 37.4 37.4 37.3 37.2

鉄 道 4,348 4,612 4,854 5,079 5,300 5,567 5,778 6,002

前 年 比 8.1 6.1 5.3 3.6 5.4 5.0 3.8 3.9

シ ェ ア 17.0 17.1 17.0 16.9 16.9 16.7 16.6 16.5

海 運 8,545 9,064 9,562 9,983 10,603 11,214 11,698 12,217

前 年 比 8.7 6.1 5.5 4.4 6.2 5.8 4.3 4.4

シ ェ ア 33.4 33.6 33.6 33.5 33.7 33.7 33.7 33.6

空 運 1,713 1,770 1,920 2,148 2,388 2538.0 2703.0 2827.0

前 年 比 11.2 6.3 6.5 4.6 7.0 8.6 6.5 6.7

シ ェ ア 9.3 9.4 9.5 9.5 9.6 9.9 10.1 10.3

パイプライン 598 627 661 693 740 784.0 819.0 857.0

前 年 比 6.2 4.7 5.5 4.8 6.7 6.0 4.5 4.6

シ ェ ア 2.3 2.3 2.3 2.3 2.4 2.4 2.4 2.4

総 計 25,618 26,975 28,472 29,758 31,441 33303.0 34761.0 36328.0

前 年 比 8.0 5.3 5.6 4.5 5.7 5.9 4.4 4.5

出 典 ：BMI リ サ ー チ 2007Q3（2006年 以 降 は 予 想 値 ）

図 4.2 モ ー ド 別 貨 物 輸 送 量 シ ェ ア

モード別貨物輸送量シェア

0%

20%

40%

60%

80%

100%

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011

　陸運 　鉄道 　海運 　空運 　パイプライン

国 内 輸 送 に 関 し て は 、 長 大 な 海 岸 線 を 有 す る 国 と し て は 、 陸 運 輸 送 が 圧 倒 的 な 輸 送 分 担 を し て い る 。下 表 は 運 輸 省 海 事 局 の デ ー タ に よ る も の で あ る が 、全 体 の 約 86％ は 陸 上 (道 路)輸 送 で あ る こ と が わ か る 。海 運（ 内 水 路 及 び 沿 岸 輸 送 ）の 分 担 率 は 約 10％ で あ る 。 鉄 道 輸 送 は 約 2％ と き わ め て 低 い こ と が わ か る 。 国 際 輸 送 で は 海 運 の 割 合 が 圧 倒 的 に 多 く 約 90％ を 占 め て い る 。

表 4.3 モ ー ド 別 国 内 輸 送 シ ェ ア (2002 年 )

モ ー ド シ ェ ア(%)

陸 運 85.99

海 運 10.17

パ イ プ ラ イ ン 2.17

鉄 道 1.66

航 空 0.01

出 所 ：Marine Department

表 4.4 モ ー ド 別 国 際 輸 送 シ ェ ア (2002 年 )

モ ー ド シ ェ ア(%)

陸 運 4.52

海 運 90.61

パ イ プ ラ イ ン 3.87

鉄 道 0.81

航 空 0.18

出 所 ：Marine Department

Pr oduc t U nit 2004 2005 2006 2007 Semi-Finis hed Ir on Produc ts m etric t ons 5, 211,200 5, 514, 135 Lon g Produc ts m etric t ons 4 ,648 ,015 3 ,942 ,220 Flat P roduct s m etric t ons 6, 962,849 6, 910, 218 Hot-rol le d Fla t m etric t ons 4, 126,453 4, 015, 380 Cold-rolle d Flat m etric t ons 1, 788,073 1, 910, 473 Co at ed St eel met ri c t o n s 1, 048,323 984, 364 - Ga lvanized Sheet m etric t ons 340 ,729 303 ,628 - T in Pl at e met ri c t o n s 294,325 215, 925 - T in F re e m et ri c t o n s 149,116 157, 631 - O th er c o at ed st eels m et ri c t o n s 264,153 307, 181 Pipes a nd T ubes m etric t ons N/A N /A Tota l m etric t ons 8, 774,468 7, 957, 600 Ca r (U nit ) unit 928 ,081 1 ,125 ,316 1 ,188 ,044 1 ,250 ,000 Mot o rc ycle unit 3 ,028 ,070 2 ,358 ,511 2 ,084 ,001 1 ,700 ,000 Cem ent Clinker ( Million Ton) m illion tons 35.36 38. 77 40. 94 40.8 7 Cem ent, not including c em ent c linker m illion tons 37.53 40. 22 42. 17 36.81 Passenger C ar T ires tires 13, 680,209 13, 307, 590 13, 142,313 14,117, 51 6. 40 T ruck T ir es tires 5, 114,585 5, 695, 564 5, 377,322 4,701, 572. 40 T ruck and Bus Tires tires 4, 973,626 5, 177, 195 4, 176,580 4,333, 899. 60 T rac tor T ires tires 189,870 185, 538 175,071 181, 752 Mot o rc ycle T ires tires 18, 423,018 21, 508, 505 21, 984,081 22, 347, 832 Bic yc le Tires tires 22, 724,404 21, 504, 819 20, 650,079 19, 656, 271 T ruck and Bus inner tubes tires 2, 459,960 2, 493, 313 2, 059,557 1, 991, 534 Mot o rc ycle inner tubes tires 30, 346,772 34, 457, 439 32, 614,131 36, 152 ,661 Bic yc le inner tubes tires 22, 982,290 19, 810, 522 20, 371,887 22, 375, 37 6 Inner tube s uppor ts tires 2 ,833,121 3, 143, 402 3, 694,809 3, 253, 080 Retread s tires 261,588 281, 254 96,610 82, 204. 80 O ther tires tires 1, 257,958 509, 541 532,218 432, 458 出典：Ministry of Industry

RoRo船輸送に適した主要貨物生産量

5. タ イ運 輸 省海事 局 （ Marine Department ）

Marine Departmentの 前 身 で あ る Harbour Departmentは 1859年 8月 5日 に 創 立 さ れ た 。過 去 140年 に わ た っ て 、Harbour Department は 、状 況 変 化 に 適 応 す る た め の 変 革 を 行 い 、2002年 に 行 政 サ ー ビ ス の 改 革 ・ 改 善 の た め 、政 府 は 、Harbour Department の 大 胆 な 改 革 に 着 手 し 、 新 規 則 の 制 定 や 業 務 改 善 を 行 い 、OMPC の 業 務 を Harbour Department へ 移 管 し 、Harbour Department は 運 輸 省 の 実 施 機 関 で あ る Marine Department と な っ た 。

海 事 関 係 全 般 の 実 施 機 関 と し て 、Marine Department は 以 下 の 部 門 か ら 構 成 さ れ て い る 。

Source:Marine Department H.P.

図 5.1 海 事 局 組 織 図

海 事 局 は そ の 任 務 を 次 の 4 つ の 主 な 領 域 に 区 分 し て い る ：

¾ 海 上 輸 送

―貨 物 ・ 旅 客 輸 送 へ の 施 設 、 観 光 振 興 の 為 の 水 路 の 浚 渫 と メ ン テ ナ ン ス

―侵 食 へ の 河 川 ・ 運 河 及 び 沿 岸 保 護

―外 航 船 舶 検 査 及 び 登 録

―利 便 性 及 び 安 全 性 確 保 の た め の 内 航 及 び 国 際 海 上 交 通 管 理

―貨 物 、旅 客 及 び 観 光 に 関 わ る サ ー ビ ス に 関 す る 港 湾 建 設 並 び に 港 湾 管 理 に 関 す る 許 認 可

―航 行 安 全 の た め の 限 定 港 湾 内 で の パ イ ロ テ ー ジ 管 理

¾ 海 上 貿 易 に 関 す る 責 任 所 管

―安 全 性 、 経 済 性 、 オ ペ レ ー シ ョ ン コ ス ト 削 減 の た め の 海 上 貨 物 輸 送 の 振 興

―海 事 産 業 に 関 わ る 産 業 の 振 興（ 例 ： 高 効 率 性 を 求 め た 港 湾 オ ペ レ ー シ ョ ン 、造 船 、 海 運 業 ）

―商 船 ト レ ー ニ ン グ セ ン タ ー 等 を 活 用 し た 海 事 産 業 人 材 の 育 成

¾ 海 上 観 光 振 興

―主 要 河 川 や 海 上 で の 観 光 振 興 の た め の サ ー ビ ス や 安 全 性 を 提 供 で き る 港 や 桟 橋 の 建 設

¾ 海 洋 環 境

―河 川 や 海 へ の 水 投 棄 の 管 理 、 水 際 へ の 建 物 侵 害 管 理 及 び 汚 水 処 理 管 理

5.1 海 事 局 海 運 政 策

海 事 局 は マ ス タ ー プ ラ ン を 5 年 前 に 策 定 し た が 閣 議 未 承 認 の 状 態 で あ る 。Maritime Promotion Bureau(海 事 振 興 局)の 役 割 は タ イ 国 船 舶 の 管 理 で あ り 、現 在 、海 事 振 興 政 策

（National Maritime Promotion） を 実 施 中 で 、 下 記 ６ つ の 振 興 委 員 会 を 立 ち 上 げ て い る 。

1) タ イ 籍 船 に よ る 海 上 輸 送 シ ェ ア の 拡 大 2) 沿 岸 ・ 河 川 輸 送 の 振 興

3) 港 湾 開 発 4) 造 船 産 業 振 興 5) 船 員 教 育 の 向 上 6) 国 際 物 流 人 材 育 成

(1) 財 政 支 援

• タ イ 船 舶 を 活 用 す る 輸 出 業 者 へ そ の 輸 出 手 形 金 額 の 10％ 相 当 買 取 ま で を 可 能 に す る 金 額 に 増 や し た 信 用 供 与 枠 を 提 供 。