The VitaminSociety Society ofjapanjapan jl ' ' (WSi R ;i68 ig12e (12H) 1994] 721 za } } >ASe:z]zege-g- Ei7y F 61)I;6tftks.k asl}fwȧifi1ntii, ll's AII-

NII-Electronic Library Service

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1994]

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AII-trans-retinyl

B-D-glucuronide

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MMN*V<\mbtwJc\zzecrs\rvi,

MMse*)itl\R\zzgegiLt}gis}2,

rkMR\Jk\waedifirk3

rei."Bee

Nag2･JkV<

erfiS･Ptlig

iE-2

Vitamins

_(Japan),

68

_(12),

721-727

(1994)

Effeet

of

All--trans-Retinyl

P-D-Glucuronide

Oral

Administration

on

the

Growth

in

Rats,

and

their

Vitamin

A

Contents

_{Liver and}

_Serum

Tadasll

FuRusFK)i,SigeakiKATo2, Kanjyu

OHsAwA3

and

Shoichi

MAsusHiGE2

ii

i'

'Department

of Nutrition,Junior College_of Agriculture,_Tokyo

University of Agrieulture,Setagaya-ku, Tokyo 156 2Department

of AgrieulturalChemistry, Faculty _of Agricu]ture, [PQkyo

Uniyersity

of Agriculture,S'etagaya-ku,Tokyo 156 SNodai _Research

Institute,Tokyo Universityof Agriculture, Setagaya-ku, Tokyo 156 l-l.i l/l

i'

÷

All-trans-retinyl

B-D-glueuronide

(ROG)

which iswater soluble was chemicall

synthesized and studied its biological_activity.

_Wean]ing

_{wistar male rats}

werX

fed

_gn

a vitamin A deficient

diet

_for

₃₀

_clays,

_and

_divided

_into

₃

groups.

Each

rat m the 1st _group was orally _given with 5.2ptmol _of

ROG

_on

the

last

day,

anirnals

in

the

2nd

_group were _given with vitamin A _acetate

(A-ace

),

and the

3rd _group was remained as a vitamin

A

deficientcontrol,

At

48

hours

_after administration, retinol centents in

liver

and serum of rats were

determined.

Serum

retinol

levels

in

_{rats given with}

ROG

_{significantly}

_increased,

_but

not in

liver.

However,

serum retinol

levels

of

ROG

_{group were}

lower

_{than those of}

A-ace

group.

Then,

the effect of

ROG

on _growth of the _young rats was examined as

g?..m,:ar.'g,,wiS,hftiha&e7,a.n,d,v,ita.m.ie",,deKlc.is,"cl6,Rsgsj:,g.ach..g6o"s.,xzr,2,grag,il

growth of _young rat, although itsability was inferiorto A-ace.

And

_{ROG was}

also effective to recover the body weight lossof rats with vitamin A

defi

¢

ieney.

These

results show that animals could convert

ROG

_into retinol in vivo, and

ROG

has aetivities as the vitamin A.

Kby

Words : Vitamin A, retinyl _{glucuronide,retinol, grow'th test}

(Received

September 5. 1994)

722 緒 言 古　庄 　ビタミンA _（以下A _）は，生 体 内に おい て_幾っ かの 極 性 物質に代謝され，あ る もの は排 泄され る．こ の う ち，all．trαns 一レ チニ ル β一D一グル クロナ イド_（ROG _）， al1−trαns 一レチ ノ イル _β一D一グル クロ ナ イ ド （RAG ） 　　　　　　ド は，Olson らt）〜3）_{に よ} り血 液およ び 胆 汁 中に常に存在 するこ とが証 明さ れてい る．また，これ らの物質は， 単な る排泄の ための代謝物で は な く，腸 肝循環を 経て 再吸 収利 用 され る水溶 性のA であ ると考え られて い る4）．RAG の生 理 活性に関 して は よく研究されてい て， ラッ トの成 長 促 進 作 用を持ち 5）_{，ヒ ト} 前 骨 髄 球 性 白血病細胞 （HL60 ）の増殖を 阻 止 し，成 熟 細胞へ の 分 化誘導 能を持っ こと がすで に報告さ れて い る6）’7）． 　一方，ROG にっ い て は RAG ほ ど強い生理活性 は認められず，ラッ トに経口投与し た実験によ り成 長 促進 効 果は ない と報告さ れて おりe）， ROG はA の生 体 内 常 在 代謝 物である と さ れて いる にも関 わ らずそ の 生 理的意義にっ いては不 明な点が多い． 　 そこ で_{著 者}ら は．ROG の生理的機能 を 探る端緒と して

ROG

を Qlson らの方 法に準じて化 学合成し， A 欠 乏 飼料で_飼育した ラッ ト に経口投 与して，肝 臓 お よ び 血清 中レチノール含 量へ の_影響を 調べ _た．_また， A欠乏ラ ッ トに ROG を 連続的に経口投 与 して 成 長 試 験を行い，Olson らの結 果 とは異な り．　ROG が 生 体 内に おい て A効 力を示 すこと を 認め たの で_{報 告}す 　る． 実 験

　

方

　

法

　1．　 All−trans・ROG の合 成

（a ）メ チル _（2，3，4一ト リア セ チル ー1一プロモー1一デオ 　　　キシーα一D一グル コ _{ピ ラ} ン_）ウロ ネート の合成 　合 成は基本的に Bollenback の方 法9）_{に準 じ た．} 水酸化ナ トリウム _（55mg ） を 含 むメ タノ ール （150 ml _）中にグル クロ ノー6．3一ラ ク ト ン _（20g ）を 加 え 室 温で 1時 間 反 応し た後濃 縮し，黄 色シロ ッ プ状の メ チ ル グル クロ ン酸を得た。これ をピ リジ ン _（50ml_）に 溶 解し，無 水 酢 酸 （75ml）を加えて ア セ チ ル化 後結 晶化 した．その一部 （5g）に30％ 臭化 水 素酢 酸 溶 液 （25ml） を加え一昼夜放 置して臭 素化を行い，メ チ ル （2，　3，　4一トリア セ チル ー1一プロ モー1一デ オ キ シーα一D 一グル コ ピ ラン）ウロネート（MTBGU ）を合成 した．反 応 律　ほ　か 〔ビタミン 68巻 FIG，1．　 Scheme　for　chemical 　synthesis 　of　al1−

　 　 　 　 trans −ROG ．

llo

_耶

黜

・₃

副

／ CHz°”

（

1

_）

ト

　　A92CO3 　 　BHT

（

ll

_）

婦

く

毳

_搾

麗

闘3

CH30Na

蝋

く

1

_躍

（1）：Methy1（2β，4−triacetyl −1−bromo−deoxy 一α一D−

　 　 glU・_叩 y・an）U・。nate

（H）：All−trans・retinol

（皿）：Triacctyl　methyl 　ester　of　all ．tr（ms −ROG

（W）：AU −trCtns．ROG 液 か ら クロ ロ ホル ム中に生 成 物を 転溶し た後，エ _タノー ル で再結晶し純 粋 な MTBGU を得た． （b）All−trαns−ROG の合 成 　

Olson

の_{方 法}s）に準じt　all−trαns 一レ チニ ルアセ テ ー ト （A −ace _）か らナ トリウム メ ト キシ ド で加 水分解し て得た all −trαns 一レチノール _（4g ）を ジエ チ ル エ ー テル （50ml）に_溶解し，炭酸 銀 （2g ）とブチ ル ヒド ロ _キシ トル エ ン （BHT ） （0．25g） 共存 下 MTBGU （3g）と室 温で約 3時 間 反 応を行い，　 ROG トリアセ チル メ チル エ ス テル を 合 成し た．反応 液 をろ過 後工 一 テルを留去し，残 渣 をメタノール に転 溶 した．これ に ナ トリウム メ ト キ シ ドを加え て加 水 分 解し脱ア セ チル 化し た．こ の反 応 液よ り酢 酸エ チ ル／O．OIN ア ンモ ニ ア水で液一液 クロ マ _トグ_{ラ フィ}ーを行い ROG を水 相中に転 溶し，凍 結真空 乾 燥によ り結晶化し た．さら にシ リ カゲル を担体と した カラム クロ マ トグラフィ ー で精 製し た．以上の ROG の合 成 反応の_概略を FエG．1 に示した． 　（c _）同 定 方法 　合 成 した ROG は質 量 分 析，　iH −NMR お よ び 13C − NMR 分析によ り同 定を行っ た．ま た，β一グル クロ

NII-Electronic Library Service

12 号 （12月）1994〕　 ッ 成 長，肝 臓 血 清 中 タ ミ A量に及ぼ す All trans ROG 投 与 効 果 723

卍 ニ _ダー_{ゼ （}E ．_{coli 由来}．SIGMA _{製 ）によ る加 水 分} 解 反 応 を行っ た． （d）ROG とレチノール の 分離_{定 量} 　ROG とレチ ノール の _{分 離 定 量}は高 速 液 体クロ _マ ト グラフィー（HPLC ）に よっ た．　HPLC の条 件は，

カラ ム ：WHATMAN 　PARTISIL −5　ODS −3（250mm

X4mm 　LD ．）を用い，移 動 相 を 10mM 酢酸ア ン モ

ニ _ウム_{含 有}の メ タノール ／水 （4／1）， 流速 ：1．5ml／

min ．とし，検出器に

SHIMADZU

　SPECTROPHO −

TOMETER 　SPD6AV ，_{記 録 計 は} SHIMADZU

CHROMATOPAK 　

CR3A

_{を 用}い 325nm の検 出 波 長に より測定し た． 　2．　 動 物 実 験 ［実験 1 コ離乳直 後の Wistar系 雄ラッ トを A王N −76 組 成に準 じ た20％ カゼイ ンーA 欠 乏 飼 料で30日間 飼育 し た後 A −ace 　5。2μ mol を0．1ml の大 豆 油に溶 解 し

て投与した_{群 （}RAC _{群 ），}　ROG 　5．2_{μ mol を}0．1m1

の生 理 食 塩 水に溶解して投 与し た群 （ROG 群 ）．0．1 ml の生理食塩水の み を 投 与 した群 （A −Def 群）の 3 群 （ユ群2匹 ）を 置 き，各群と も試料を 1回経口投与し， 48時間後に全動 物より麻 酔 下 心 臓よ り採血 し，屠殺後 肝臓を摘 出して そ れぞれ レチ ノ ール の定量 に供し た． ［実験nコ離乳 直 後の Wistar 系 雄ラ ッ トを実 験 1 と 同じA 欠 乏飼 料で14日 間 飼 育 し た 後に 3群に分 け （1群 5匹 ），1群の各 動物に A −ace 　21　nmo1 （RAC 群 ），他の 1群に は ROG 　21　nmol （ROG 群 ） を 1

日 に 1回， 27日間 連 続 経口投 与 した．残り の 1群はA

欠 乏群 （A −Def群 ）と し た．飼 料 給 与はA欠 乏飼料を

A −Def 群 に ad 　libitum に与え，　 RAC _{群お よ び}

ROG 群は A −Def 群に対 して _pair−feedingを行っ

た．また．試験 飼育 25日 目にA欠 乏 群の ラ ッ トか ら2 匹 を選び，1頭当たり ROG 　10．4_{μ mol を} 1_{回 経口} 投 与して回 復 試験を試み た．28日目に全 動 物 を 麻 酔 下 で心 臓より採 血 し，屠殺 後肝臓を摘出し，血 清 並びに 肝 臓 中レ チ ノール量を HPLC に よ り定 量 し た． 　肝 臓 中レチ ノ ール の定量は Thompson の_方

atlo

） に準 じ，エ _タノール性水 酸 化カ リ ウム _中で抗 酸 化 剤と して ピロガ ロール_{存 在 下}20_{分 間}ケン_化し，不ケ ン化物 を n一ヘ _{キ サ} ンで抽 出し た_{．抽 出 物 を 濃 縮 後}，2一_プロ パ _ノー_{ル に転溶し て}HPLC _{の試 料 と した．ま た，血} 清 申レチノール _量は阿 部 らの方 法li）_に 準じ， 血清をエ タノール で_処理後 n一ヘ _キサ ン_{で抽 出 し}，_{濃 縮後} 2一_プ ロ パ ノール に転 溶 し て HPLC の試 料と し た．　HPLC は，カラ ム に WHATMAN 　PARTISII 」−50DS −3 （250mmx4mm 　I．D ，_） ， 検 出器と して HITACHI FLUORESCENCE 　 SPECTROPHOTOMETER F −1000（Ex　325nm ，　Em 　470nm ）_， 記録 計に SHI −

MADZU 　CHROMATOPAK 　CR3A を_用い_{， 移 動}

相 ：メ タノール／水 （95／5），流 速 ：1．5ml／min ．の 条 件で測 定 した． 実 　験 結　果

1

，　

All

−trans−ROG の同 定 　 合 成し た ROG ト リ ア セ チ ル メ チ ル エ _{ス テル}の MS ス ペ ク トル を解 折 し た結 果，ROG の分 子イ オ ン ピー クであ る m ／z602 （M 十），トリア セ チ ル メ チ ル グル クロ ン酸 由来の 317，レチ ノール _{由 来}の 285，269，268 に それぞれの ピーク を 確 認 し た．ま た，TへBLE　1 に 示すよ う に精 製し た ROG の iH −NMR および 1℃− NMR の シグナ ル を帰 属し all −trαns −ROG で ある と同 定し た．また，ROG に _β一グルク ロ ニ _ダーゼを 作 用 させた ところ F［G．2 に示 したよ うに，ROG は HPLC で tR　5．57分に溶 出し たが，_β一グルクロ ニ _ダー ゼ との 2時 間の反 応に より ROG の ピーク は減 少し， ROH の ピーク が tH　18．94分に出 現 し た．これ らの 分 析の _{結 果}，_{合 成}さ れ た本 物 質が al1 −trαns−ROH と グル クロ _ン酸が エ ーテ ル結_合 し た a11 −trαns −ROG であ ることが同 定された． 2．　 ROG 大 量 投 与ラッ トの肝 臓 お よ び 　　血清中ビタミン

A

量 　A欠乏 ラッ トに ROG を大 量 投 与 し た48時 間 後の 肝 臓お よび血清 中レ チ ノール量を TAB丁．E　2 に示 した ［実験1］．A −Def 群の肝 臓 中で ほとん ど 検 出 限 界に ま で減少し て い た が， ROG 群で は平 均 値 02 μg／g で僅 か ながら蓄 積 がみ られた．し か しなが ら，RAC 群 （平 均 値 56，01μg／g）よ り は著し く低 値で あ っ た． 一_{方，血 清 中 ROH 濃 度はROG 群で は 29．7} μ_{g ／}dl と A −Def 群の 2．1_μg／dlに比べ _{約15倍上 昇}し，ラッ ト体内で ROG がA に転 換 され ることが示 唆 さ れ た． 3，　 ラ ッ トの成長に及ぼす ROG 投 与の 　　影響 ［実験∬］ 　ROG をラ ッ ト に27日 間連 続 経_口投 与 した際の 体 重 増 加の_{変 化}量を RAC 並びに A −Def 群と比 較 して F正G。3 に_示 し た．飼育開 始18日 頃より A −Def 群 動 N工 工一Eleotronio _Library

724 古 　 庄 律 　ほ　 か 〔ビタ ミン 68_巻 TABLE　1．1H 　and 　l3C−NMR 　data　for　all −trαns −retinyl β一D−glucuronide

obtained 　at　200　MHz 　in　Me2SQ −d，−D205 ：1．

1H _−NMR i3C_，NMR

δ_PPmCoupling　Constants

Assignment

δ PPm 　 　Assignment

266913135450360 045689003527237 コ 　 コ 　 ゆ 　 リ 　 コ 　 ロ 　 ロ 　 　 　 ロ 　 コ 　 コ 　 ロ 　 　 　 コ 　 　 1111112333456666H ，　S ， 2H ，　m ， 2H ，　m ， 3H ，　s， 3H _，　s_， 3H ，　s， 2H _，　m _， IH，　m ， IH ，　m ， IH ，　d， 」；8．8Hz 2H ，　d，　J ＝ 7．7Hz lH ，　t， 」＝8，0Hz 3H ，　broad　s lH ，　d ，　J＝ 14．7_】ヨ【z ユ

H

，

dd

，　

J

＝ 14．4，11．

6Hz

1−（CH3）t 2−CH23 −CH25 −CHsl3 −CH39 −CHs4 −CH22 ’_，H3 ’ ，4t−H5 ’． H15 −CH2 ユ4−H7 ，10，8−H12 −H11 −H 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 106343955846 244965967780546334800688

瀧

鑓

翻

鬻

鬻

隴

驚

雛

認

鷙

慨

濫

鵬 9，13−CHs 3−C5 −

_CHeI

−_（

_CHa

_）2 4−C1 −C2 −C15 −C4 ’． C2 ’，C3 ’_−C5 ’−CI ’．

C11

−C7 −C 』_5−C14 ．_C10 −C ． 9．C13 ．_C12 ．_C8 ．

_C6

．C6 ’_−C s：singlet ，　d：doublet．　t：triplet，　m ；muttiplet

物の成 長 停 止がみ られ たが，ROG 群で は RAC 群

には及 ば ない もの の成長は維 持され た．また，成長が

停 止 したラッ トに

ROG

　IO．4nmol _を 1_{回 投 与 し}て

回復試験を行っ た動物で は， 2日後に は体 重の増加が み ら れ た．28日目にお け る各群の _体重増加 量は，RAC 群 149．2±₁₀．_3g，　 A −Def 群 91．5±16．6g_，　 ROG 群 121．4±13．1g で，　ROG に成 長 維 持効 力のある こと が示された．飼育28日目の各群動 物の_肝臓および 血清 中

A

量 を TABLE　3 に示 した．　A −Def _群の_{肝 臓 中}A_量 は検 出限 界 以 下であっ た が，ROG 群で は 0．46±0．_翆 μg 〆TotaL 　RAC 群で は 1．03±0．37_{μg ／Tota1} で

あっ た．一方，A −Def 群の血清 中A 濃 度は検 出 限界 以 下で あっ た が， ROG 群 1．47±

O

．17ptg／dL　 RAC 群 27．24±5．14μg／dlで あっ た．ま た， 回 復試験を 試み た動物の 肝 臓 中A量は平 均 値 0．87μ_g／Total， 血 清中A濃度は平均 15．93μg／dl に回復した． 考 察 　ROG を 化 学合成して，　 A_{欠 乏 飼 料で飼 育 し体 内}A 含 量 を 減 少 させたラッ ト に経口投 与 して，成長並び に 肝 臓へ のAの_{蓄 積量}お よ び血中濃度か ら， ROG の A 効力を検討し た． 　離 乳直後の ラッ トをA 欠 乏 飼 料で30日間 飼 育 し，体 内の Aがほとん ど枯渇 した状 態で ROG を 5．2_μmol 水 溶 液 と して 1回 経ロ投 与 し，48時 間 後に屠 殺， 肝 臓

NII-Electronic Library Service

12号 （12月 ）1994〕 ラ ッ Fの成 長，肝臓 ・血清 中ビタミンA _量に及ぼす Al｝−trans　ROG _投与効果 725

FIG．2．Separat圭on 　of　_all．trans−ROG 　_{and 　retinol （}ROH _）on 　HPLC ．

∈ ＝ O 創 oつ g◎ 囗 く

04

812

　

16

　

20

　

0

　　

4

　　

8

　

12

　

16

　

20

　

24

　　　　　　　　

Time

（min _）

Authentic　ROG （A），　and 　after　treatment　with β・glucuranidase　at　37℃ for　2　hours_（B_）．　Conditions　for HPLC _，　WHATMAN 　PARTISIL −50DS ．3 _（250mmX4 ．Omm 　LD ．_）column 　was 　_{used 　and 　eluted　with} me 計 血no 蓋／watcr （4fl _）containing 　IomM 　ammonium 　acetate 　aしaflow 　rate 　1，5ml／min ，

TABLE　2．

Effect

　of　oral 　administration 　of　ROG 　_on　the　

liver

　_{and 　serum}

retinOl 　COntentS 　in　rat ．

Retinol　_{content （mean ）}

Group ＊ Rat Liver（μ9／9） Serum （μ₉／dl）

ROG

（n＝2）　　　　　 No ．1 　 　 　 No 、2 　　　　　　Average RAC （n； 2）　　　　　 No ．1 　 　 　 No ．2 　　　　　　Average A ．Def（n＝ 2_）No ．1 　 　 　 No ．2 　　　　　　Average 0．290　　　　　　　28．5 0．110　　　　　　　30．9 0．200　　　　　　29。7 63．710　　　　　　　51．0 54．310　　　　　　　44．4 59．010　　　　　　47．7 0．004　　　　　　　1．7 0．006　　　　　　　2．5 0．℃005　　　　　　　2．1 ＊

ROG ；gi… with 　ROG _（5．2Ptm・

D

，　RAC _；gi… with 　A．。 ，， （5．2_μm 。1）．　A．。，， （5．2μm 。

D

，

　A−Dcf；v 三tam 重n　A　deficient．

Each　animal 　was 　sacri 「iced　at　48h　after 　administratiQn 　of　ROG 　or　A −ace．

と血 清 中の レチノール を測定した とこ ろ，肝 臓 中へ の 蓄積はほとん どみ られ な か っ た が，血清 中の濃 度 は 30μg／

d1

と明 らかに上昇し た．こ れ は経ロ 投 与 した ROG がレチノール源 と して利用さ れ たこと を明 確に 示 す もの であ る．肝 臓へ の 蓄 積がみ ら れ な かっ たの _賎 ROG の_利用率が低い た めに末 端 組 織に優 先 的に_供給 さ れ たこと に よ る と考えられ る．合 成 ROG は実 際 β一グル クロ ニ ダーゼ に より加 水 分 解さ れて レ チ ノー ル を生 成 するので （F【G．2），動 物 体 内で も同 様な酵 素の_働きに よ _{り加 水 分 解}さ れ レチノ ール を生 成 す る も N工 工一Eleotronio _Library

726 古 庄 律 　ほ　か 渓ビタ ミン 68巻 の と考え られる．Olsen ら も SH −ROG を 腹 腔 内 投 与 すると，肝 臓 お よ び血 清 中レチノール濃 度が上 昇 す ると報 告してお り本 実験の結果と一致 す る堕 しか し， 本実 験結果 か らは加 水 分 解が吸 収の過 程で起こるの_か， 細 胞 内に移 行 したの ち 起こるのかは不 明で あ る．

FiG．3．　 The 　_growth 　curves 　of　rats 　_given　with

　 　　 　A −ace （●），　ROG （▲），　and 　vitamin

　　　　Adeficient 　group （口 ）． 　 0 　 　 　 　 　 　 　 0 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ユ

a

引

三

g

り 　 　 　 80 ＞ η 02 三 ＝   40e 036912151821242628 　　　　　　　

Day

Symbol ■ shows 　vitamin 　A　defic｛ent　rats （n＝＝2）loslng

body　w 已ighしearlier，　but　given　with 　ROG 　on　25　day．

　つ い で，ROG の_成長に対 する効 果を経口投与に よ

り試験し た．A 欠乏ラッ トに 21　nmo1 水 溶液 と して

28日 間 毎 日経口投 与し，等モ ル の A −ace _投与の 動 物

と比 較 した．こ の_間の_動物の_成長を体重増加 量で比 較

する と FIG．3 の よ う で，　ROG は A −ace に は劣 る

もの の明ら かに ラ ッ トの成長 を維 持 し た．ま た，体 重 減 少 傾 向 を 示し たA欠乏ラッ トに大 量の ROG （10．4

μmol ）を 1回 経口投 与し た と こ ろ 2日目よ り体重は

増 加し，肝 臓 およ び血 清 中の レチノール_含量 も 上昇し た．そ して，ROG 　21　nmol の_{投 与}に比べ 10．4μ mol

投 与で体 内の レチ ノ ール 量が高 値であ り （［1）ABLE　2， TABLE　3_），　 ROG の投 与 量と体 内A 量に は投 与 量 依 存 的 な 関 係がみ られ，この こ と は ROG の_{投 与 量}を 増 加 すれ ば レチノール と周 等の_成長に対する効 果が期 待さ れ ること を 示すもの である． 　 先に武 藤らは， 通常の A 欠 乏で は肝 臓 中に RBP の蓄積がみ られ，これにレチノール投 与 を 行え ば直ち に血 中の レチノールおよびレ チ ノール_{結 合}タン パ ク質 （RBP ）濃度が上 昇 すること を報 告して いる19）．本 実 験でA 欠 乏 動 物に ROG を 投 与 した 場合，肝臓およ び血 清 中の レチ ノール含 量の上 昇を認あ た が，こ の こ と は ROG の一部が体 内で 酵 素 的に レ チノ ール に転 換 すること を示 唆して い る．しか し，その部 位にっ い て は不 明で あ る，一方，われ わ れは他の実 験で，低 タ ン パ ク質栄 養で はAの 吸収に は異 常は起こ らず，RBP の mRNA レ ベ ル に も変化がないにもか か わ ら ず， RBP の合成が十 分でないた め に レチ ノール の 血 中へ

TABLE　3．Effect　of　oral 　administration （daily）of　ROG 　on 　the　liver　and

SerUm 　_{retinOl 　C}’_OntentS 　in　rat．

Retinol　centent ＊

Group “＊ Rat Liver

（μ9／Total） Seru皿 （_μ9／dl ） ROG （n＝5）　　　　　　0．46±0．24 1．47±O．　17 RAC （n＝5）　　　　　　　 1．03±0．37 　　　　　27．24±5，14 A −Def （n ＝3） A −Def十

ROG

（n＝2）　 　 No ．1 　 　 　 No ．2 　 　　 　 　 　　 　 　　 　 　 Average ND 　 　 　ND O．73　　　　　　　14．05 1．01　　　　　　　17．81 0．87　　　　　　　15．93 ＊ mean ±SD 樽

ROG ；g重ven　with 　ROG （21　nmoD 　for　28　days．　RAC ；given　wi しh　A−ace （21　nmoD ，

A．Def ：vltamin 　A　deficiency，．A−Def十ROG ；Recovery　test　by　orai　aClministration 　 of

ROG （10．4_μmol ）しo　vitamin ・A　deficient　rats （n＝2）whichi 　losed　body　welght ．

NII-Electronic Library Service 12号 （12月 ）1994〕



ラ ッ トの成 長， 肝 臓・血清中ビタミンA量に及ぼすAll−trans 　ROG 投与効 果 727

の放 出が な さ れず，A欠 乏状 態を呈 する こと を認め て い る （投稿 準備 中 ）．こ の よ う な場 合 ROG は_{水 溶 性} であることか ら，直 接 ROG を水 溶 液として 血 中へ 投与した場 合にも， 血 中 移 動 におい て RBP との 結 合 を 必 要 とせず標 的細 胞にA を 供給で き る可 能 性があ り， クワ シオコール のよ うな低栄養 児に随伴す る

A

欠 乏の治療へ の応 用 も期待される． 結 論 　ROG を 化学合 成し，ラ ッ ト に経 口 投与して成 長 並 びに肝 臓お よ び血 清 中 ROH 量に及ぼす影響を調べ A効 力 を 検 討 し以下の_結果を得た．

1．A欠乏 飼 育 した ラッ ト に ROG 　5．2μmol を水

溶 液と して経口投 与 した とこ ろ， 48時 間 後の肝 臓でレ チ ノール の_蓄積はみ られ な かっ た が_， 血申含 量 は有 意 に上昇し， ROG は動 物 体 内で レチノ ール に転 換 する ことが示 さ れ た． 2．ROG を幼若ラ ッ ト に 21　_{n皿 01／日} 28_{日間 経口投} 与して成 長 を調べ た ところ，A −ace に は劣るもの の 明か な成 長 維 持 効果が 認 め ら れ た．また，大量投与で A欠 乏に よる成 長停止 を回復し，血 中 並 びに肝 臓の レ チ ノール 含_量を上 昇 させ た。 　これ らの_結果は ROG がA効果を持っ こ とを 証明 するもので あ る．　 （平 成 6，9，5受付．経費著者負担 ） 　 　　　 　　　 　　 文　 　　献

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