自立活動学習指導案
広島県立盲学校 秋山 努 1 日 時 平成11年6月6日(水) 11:45∼12:30 2 場 所 プレイルーム及び東校舎1F小学部特別教室 3 学 年 小学部第1学年 4 単元名 弱視レンズ訓練(遠用・近用基礎訓練) 5 児童の実態 (1) 視力 遠距離視力 両 0.035 右 0.01 左 0.035 近距離視力 両 0.03 右 0.01 左 0.03 最大視認力(Max.) 0.3(3.0cm,左) (2) 使用レンズ 遠用レンズ Specwell ×10 (視認値 0.3) 近用レンズ Vixen ×15 (視認値 0.8) (3) レンズ訓練の現状 遠用レンズでは,Specwell×10を使用しても本来必要な0.5(視距離5m)の視認値が得られず,黒板まで の距離を4m,板書する文字を25%程度大きくすることでほぼ必要な視認を得ている。 0.3×5/4×1.25=0.47(理論値) 近用レンズでは,Vixen×15を使用して視認値が0.8であり,これは読書用最小文字ポイントが10ポイン トである。近用レンズ訓練は1年生になってから本格的に訓練を始め,現在,目標基準に大きく達してい ない。本来レンズの使用の大きな目的の一つは裸眼の状態よりも使用するとよく見え,読みやすいことを 実感することである。現在の教科書読みのレンズ使用時の読速度は裸眼時のそれとほとんど変化なく,本 人が有効と感じ得ない状況と思われる。そこで,使用レンズの倍率を×15から×10に下げ,文字ポイント も14ポイントにして読みやすい状況にし,ある程度の読速度を習得した後,再びレンズの倍率を上げ,文 字ポイントも戻していくという指導法に切り替えることにした。 処方レンズ Vixen×10(視認知 0.6) 6 単元の目標 (1) レンズの基本的な使用技術を習得する。 (2) 第1学年終了時に学年相当の読速度(120文字/1分)で読めるようにする。 7 指導内容 「年少弱視児用弱視レンズ基本訓練プログラム」 (1) 遠用弱視レンズ応用訓練 stage3-2 短文読み(一部変更) (2) 近用弱視レンズ基礎訓練 stage4-6 短文読み(一部変更) 8 指導方法 「年少弱視児用弱視レンズ基本訓練プログラム」に沿う 9 学習指導計画 「年少弱視児用弱視レンズ基本訓練プログラム」 遠用弱視レンズ応用訓練 stage3-2,近用弱視レンズ基礎訓練 stage4-6(全14時間 本時は第3時) 10 本時の目標 レンズ訓練 訓 練 内 容 目標基準 遠用レンズ訓練 7∼10文字(約10cm角)程度で10行の縦及び横に板書された短文読み 1文字0.6秒 近用レンズ訓練 縦書き及び横書きの短文(14ポイント,20∼50文字)読み 1文字0.6秒 11 準備物 (1) 遠用弱視レンズ訓練 黒板に縦及び横に7∼10文字(約10cm角)程度の短文10行を板書したもの (2) 近用弱視レンズ訓練 14ポイント(教科書体)で,縦及び横20∼50文字の範囲内で書かれた短文カード,ストップウォッチ,斜面机,卓上ライト 12 本時の展開 (1) 遠用弱視レンズ訓練 ①児童に遠用レンズ訓 ②訓練の方法及び注意する所について確認 ③板書の1文字でピ 練の準備をさせる。 させる。 ントを合わさせる。 ・レンズの用意。 ・開始の合図とともにレンズで読む。 ・訓練に入れる態勢。 ・文書番号とレンズをもっていく方向。 ・拾い読みをせず,まとめ読みする。 ④問題番号を言い,その ⑤タイムを計測・記録する。 ⑥タイムや様子について良か 番号の短文を読ませる。 った所や次の試行への改善し た方がよい所を伝える。 縦書き 横書きとも10個の短文を・ 1セット ,3セットとし 行う が終了したら 3セット 縦書きが終わったら教室移動 横書きが終わったら ⑦全体平均タイムを計算 ⑧訓練結果や良かった所や する。 改善すべき所を伝え,次回 ⑨レンズを片づけさせ,近用レンズ に生かすようにさせる。 訓練の準備をさせて休憩させる。 (2) 近用弱視レンズ訓練 ①斜面机や卓上ライトの ②机に座らせ,ライトの位置 ③児童に近用レンズ訓 の準備をしておく。 斜面台の傾きの調整をする。 練の準備をさせる。 ・訓練に入れる態勢。 ④訓練の方法及び注意する所について確認 ⑤斜面台に短文カードを提示し文頭にレ させる。 ンズを持っていかせる。 ・文頭の確認。 ・行とばし,文字とばしの注意。 ・拾い読みをせず,まとめ読みする。 ⑥開始の合図ととも ⑦タイムを計測・記録する。 ⑧タイムや様子について良かっ に短文を読ませる た所や次の試行への改善した方 がよい所を伝える。 縦書き 横書きともに10枚行う・ 10枚終了したら 縦書き短文が終了したら 横書き短文が終了したら ⑨全体平均タイムを計算 ⑩訓練結果や良かった所や する。 改善すべき所を伝え,次回 に生かすようにさせる。 ⑪後片づけをさせる。
付属資料