平成13年度
農林水産省編集
農林水産省年報
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1 期 間
本書は、基本的に平成13年(2001年)4月1日から平成14年(2002年)3月31日
までの農林水産行政の各分野において講じた施策等について記したものである。
2 構 成
本書は、第1編「総論」と第2編「各論」から構成されている。
⑴ 第1編は、農林水産行政全般を概観したもので、農業、林業、水産業に分け
てその動向と背景、講じた施策及び予算措置について総括的に解説している。
⑵ 第2編は、局庁ごとに(第11章までに)分けてその所管する分野について、
各分野の動向と講じた施策等を詳細に解説している。
⑶ 巻末に付録として農政日誌を収録し、年度間の動きを時系列で把握し得るよ
う編集している。
なお、幹部職員名簿及び農林水産省組織図は同じく巻末に掲げたとおりであ
る。
平成13年度 農林水産省年報 目 次
第 1 編 総 論
第 1 章 平成13年度農林水産行政の概観
第 1 節 農 業 1 施 策 の 背 景 ……… 3 2 講じた施策の重点 ……… 3 3 財 政 措 置 ……… 5 4 税 制 上 の 措 置 ……… 6 5 農 業 金 融 ……… 6 6 立 法 措 置 ……… 6 第 2 節 林 業 1 施策の背景となった林業の動向 ……… 6 2 講じた施策の重点 ……… 7 3 財 政 措 置 ……… 7 4 立 法 措 置 ……… 8 5 税制上及び金融措置 ……… 8 第 3 節 水 産 業 1 施 策 の 背 景 ……… 8 2 講じた施策の重点 ……… 9 3 財 政 措 置 ……… 9 4 立 法 措 置 ………10第 2 章 農林水産関係予算
第 1 節 農林水産予算の大要 1 総 額 ………11 2 編 成 方 針 ………13 第 2 節 農林水産予算総括表 1 一般会計予算の主要経費別分類表 ………15 2 一般会計予算所管別総括表 ………17 3 特別会計歳入歳出予算予定額表 ………18 4 財政投融資資金計画表 ………19第 2 編 各 論
第 1 章 大 臣 官 房
第 1 節 国 会 関 係 1 平成13年中の国会状況 ………23 2 第151回通常国会 ………23 3 第152回特別国会 ………24 4 第153回臨時国会 ………24 第 2 節 広 報 関 係 1 定 期 刊 行 物 ………27 2 パンフレット等 ………27 3 視 聴 覚 広 報 ………28 4 新 聞 発 表 等 ………28 5 海 外 広 報 ………29 6 農林水産省後援名義等使用承認 ………29 7 内閣府政府広報との連携 ………29 第 3 節 農 林 水 産 祭 1 農林水産大臣賞の交付と天皇杯等の授与(農産等 6 部門) ………30 2 農林水産大臣賞の交付と天皇杯等の授与(むらづくり部門) ………30 3 農林水産祭中央行事 ………30 第 4 節 年 次 報 告 等 1 食料・農業・農村の動向に関する年次報告 ………33 2 農業・食料関連産業の経済計算 ………36 3 産 業 連 関 表 ………36 第 5 節 環 境 保 全 対 策 1 概 説 ………37 2 農林水産業に係る環境対策の推進 ………37 第 6 節 栄 典 関 係 1 生 存 者 叙 勲 ………43 2 褒賞条例による表彰 ………45 第 7 節 行 政 機 構 1 総 論 ………46 2 機 構 等 ………46 3 独 立 行 政 法 人 ………51 4 定 員 ………51 第 8 節 協 同 組 合 検 査 1 協同組合検査の趣旨 ………52 2 平成13年度の検査方針 ………52 3 検査体制の強化等 ………52 4 検 査 の 実 績 等 ………52第 9 節 行政情報化の推進 1 行政情報化の推進 ………53
第 2 章 統 計 情 報 部
第 1 節 統計情報の企画調整 1 統 計 企 画 ………55 2 統 計 調 整 ………55 3 食料・農業・農村政策審議会統計部会 ………55 4 農林水産業生産指数 ………55 5 広 報 関 係 ………55 6 農林水産情報センター ………56 第 2 節 情報システムの管理・運営 1 共同利用電子計算機 ………56 2 農林水産統計情報処理システム整備事業 ………56 3 農林水産省統計情報データベースシステム ………56 4 生鮮食料品流通情報サービス ………56 第 3 節 農林水産省図書館及び統計編さん 1 農林水産省図書館 ………57 2 統 計 編 さ ん ………58 第 4 節 構 造 統 計 調 査 1 世界農林業センサス ………58 2 漁 業 セ ン サ ス ………59 3 農業構造動態調査 ………59 4 農林水産業新規就業者等調査 ………59 5 漁 業 動 態 調 査 ………60 6 漁業・養殖業生産統計調査 ………60 7 漁 業 経 済 調 査 ………61 8 漁 業 生 産 所 得 ………61 9 地域・環境に関する統計情報 ………61 第 5 節 経 営 統 計 調 査 1 農業経営統計調査 ………62 2 林 家 経 済 調 査 ………63 3 農業組織経営体経営調査 ………64 4 林業組織経営体経営調査 ………64 5 農林業生産所得 ………64 6 農村物価統計調査 ………64 第 6 節 生 産 統 計 調 査 1 耕 地 面 積 調 査 ………65 2 作 付 面 積 調 査 ………65 3 普通作物収穫量調査 ………65 4 工芸農作物調査 ………655 園芸生産出荷統計調査 ………66 6 養 蚕 統 計 調 査 ………66 7 農作物被害調査 ………66 8 減 収 調 査 ………66 9 農作物調査試験 ………67 10 木 材 統 計 調 査 ………67 11 畜 産 統 計 調 査 ………67 第 7 節 流通消費統計調査 1 食品流通動態調査 ………68 2 食品産業動向調査 ………68 3 食品流通機構調査 ………69 4 価 格 形 成 調 査 ………70 5 花き流通統計調査 ………70 6 食品ロス統計調査 ………70 第 8 節 国 際 統 計 1 国 際 協 力 ………71 2 統 計 編 さ ん ………71 3 農林水産物貿易統計 ………71
第 3 章 総 合 食 料 局
第 1 節 食料の安定供給の確保 1 総 説 ………73 2 食料政策の総合的企画 ………73 3 食料自給率等の動向 ………77 4 不測時の食料安全保障 ………78 5 食料需給等の動向 ………78 第 2 節 消 費 者 行 政 1 食品表示の適正化 ………78 2 食品の安全性の確保 ………79 3 食料消費・食生活に関する消費者啓発及び情報提供 ………80 4 消費者対応体制の整備等 ………80 第 3 節 食 品 流 通 対 策 1 概 要 ………81 2 中 央 卸 売 市 場 ………81 3 地 方 卸 売 市 場 ………82 4 食品流通の構造改善対策 ………82 5 商 業 の 近 代 化 ………82 6 食品流通の効率化 ………83 7 商 品 取 引 ………84 第 4 節 食品産業等農林関係企業対策 1 中 小 企 業 行 政 ………852 一 般 企 業 行 政 ………86 3 食 品 産 業 行 政 ………88 第 5 節 食 品 油 脂 行 政 1 加 工 食 品 ………91 2 油 脂 ………94 3 新 食 品 ………95 第 6 節 農林水産物の輸出入 1 農林水産物等の輸出促進対策 ………96 2 関税(平成14年度当省関係品目の改正概要) ………96 第 7 節 対 外 経 済 関 係 1 WTO(世界貿易機関) ……… 100 2 OECD(経済協力開発機構) ……… 101 3 APEC(アジア・太平洋経済協力) ……… 101 4 ASEAN(東南アジア諸国連合)との関係 ……… 102 5 ジェノヴァサミット ……… 102 6 UNCTAD(国連貿易開発会議) ……… 102 7 国 際 商 品 協 定 ……… 103 8 成長のための日米経済パートナーシップ ……… 104 9 二 国 間 会 議 ……… 104 第 8 節 国 際 協 力 1 国際協力に関する企画調査等 ……… 105 2 技 術 協 力 ……… 106 3 資金協力(政府ベースの資金協力) ……… 112 4 多 国 間 協 力 ……… 114
第 4 章 生 産 局
第 1 節 農業生産総合対策事業 1 事 業 の 趣 旨 ……… 117 2 事 業 の 目 標 ……… 117 3 事 業 の 概 要 ……… 117 第 2 節 水田農業経営確立対策 1 水田農業経営確立対策 ……… 118 第 3 節 農産物の生産対策等 1 種 子 対 策 ……… 121 2 米 生 産 対 策 ……… 121 3 麦 生 産 対 策 ……… 121 4 大豆生産対策等 ……… 121 5 野 菜 対 策 ……… 122 6 果樹農業振興対策 ……… 127 7 花きの生産普及対策 ……… 128 8 甘味資源作物の生産対策 ……… 1299 特産農産物の生産振興対策 ……… 129 10 蚕糸業振興対策 ……… 130 11 砂 糖 類 対 策 ……… 132 第 4 節 農業生産資材総合対策 1 農業生産資材費低減対策 ……… 134 2 肥 料 対 策 ……… 134 3 農業機械化対策 ……… 135 4 農 薬 対 策 ……… 137 5 種 苗 対 策 ……… 137 6 農業資材審議会 ……… 139 第 5 節 土 壌 保 全 対 策 1 土壌機能増進事業 ……… 139 2 土壌環境改善推進事業 ……… 139 3 農作物等有害物質総合調査委託事業 ……… 140 第 6 節 持続性の高い農業の推進 1 持続性の高い農業への総合的な転換促進 ……… 140 2 環境負荷低減に向けた施肥・防除等の推進 ……… 140 3 環境負荷低減に資する技術開発・普及 ……… 140 第 7 節 植 物 防 疫 対 策 1 病 害 虫 防 除 ……… 140 2 植 物 検 疫 ……… 141 第 8 節 総合的な畜産振興の推進 1 総 論 ……… 142 2 畜産振興総合対策 ……… 142 第 9 節 BSE への対応について 1 安全・安心の確保に向けた取組 ……… 143 2 BSE 関連対策の実施 ……… 143 第10節 畜産物の価格関連対策 1 食料・農業・農村政策審議会生産分科会畜産物価格等部会 ……… 143 2 農畜産業振興事業団の業務の運営状況 ……… 147 第11節 酪 農 対 策 1 牛乳乳製品の需給 ……… 148 2 牛乳乳製品の流通調査 ……… 148 3 生乳取引・流通改善対策 ……… 149 4 乳業及び流通の合理化対策 ……… 149 5 乳製品に係る関税相当量の削減等 ……… 149 6 新たな酪農・乳業対策大綱 ……… 150 第12節 食 肉 鶏 卵 対 策 1 食肉等の需給及び価格の推移 ……… 150 2 食肉等の流通対策 ……… 152 3 食肉、鶏卵等の価格安定対策 ……… 152
第13節 畜 産 経 営 対 策 1 畜産振興対策事業 ……… 153 2 畜産経営技術等推進対策 ……… 153 3 資源循環型畜産確立対策 ……… 153 4 畜産生産技術高度化対策 ……… 154 5 畜産経営関係主要資金の融通 ……… 154 6 そ の 他 ……… 156 第14節 家畜の改良増殖・畜産新技術対策 1 家畜改良増殖対策事業 ……… 156 2 畜産新技術実用化対策事業 ……… 157 3 中央畜産技術研修 ……… 158 第15節 飼 料 対 策 1 自 給 飼 料 対 策 ……… 158 2 飼料作物生産振興対策 ……… 162 3 飼料作物種子対策 ……… 162 4 流 通 飼 料 対 策 ……… 162 5 飼料の安全性の確保及び品質の改善 ……… 164 第16節 家 畜 衛 生 対 策 1 家 畜 防 疫 ……… 165 2 輸 出 入 検 疫 ……… 166 3 獣 医 事 ……… 166 4 保 健 衛 生 ……… 166 5 動 物 薬 事 ……… 167 6 技 術 普 及 ……… 168 7 広 報 関 係 ……… 168 8 国 際 関 係 ……… 169 第17節 中央競馬及び地方競馬 1 中 央 競 馬 ……… 169 2 地 方 競 馬 ……… 170
第 5 章 経 営 局
第 1 節 農林漁業関係の税制 1 国税に関する改正 ……… 171 2 地方税に関する改正 ……… 174 3 第151回国会等において成立した法律に基づく改正事項 ……… 176 4 その他(土地税制関係) ……… 178 第 2 節 農業経営基盤の強化 1 農業経営基盤強化促進法 ……… 179 2 農業経営体質強化対策事業等 ……… 179 第 3 節 農業者年金制度の推進 1 新 制 度 の 概 要 ……… 1812 被保険者等の状況(13年度末) ……… 182 第 4 節 災 害 対 策 1 台風等豪雨災害 ……… 182 2 そ の 他 の 災 害 ……… 184 3 天 災 資 金 ……… 184 4 農林水産業防災対策関係予算 ……… 185 第 5 節 規模拡大・農地流動化対策 1 農地流動化の状況 ……… 186 2 農地流動化対策 ……… 186 3 耕作目的の農地移動等の状況 ……… 188 第 6 節 農 業 委 員 会 等 1 農業委員会等に対する国庫補助 ……… 189 第 7 節 農 業 経 営 対 策 1 経 営 構 造 対 策 ……… 189 第 8 節 協同農業普及事業 1 協同農業普及事業交付金 ……… 193 2 協同農業普及事業の効率的・効果的な推進 ……… 195 第 9 節 農業改良資金制度 1 生産方式改善資金 ……… 196 2 特定地域新部門導入資金 ……… 197 3 経営規模拡大資金 ……… 197 4 農家生活改善資金 ……… 197 5 青年農業者等育成確保資金 ……… 197 第10節 新規就農者・青年農業者の育成確保対策 1 新規就農者に対する資金面での支援 ……… 197 2 全国及び地域段階における就農支援体制の整備 ……… 197 第11節 女性・高齢者対策 1 農山漁村男女共同参画の推進 ……… 198 2 農山漁村高齢者対策 ……… 199 第12節 農 業 協 同 組 合 等 1 農業協同組合及び同連合会 ……… 199 2 農業協同組合中央会 ……… 200 3 農 事 組 合 法 人 ……… 200 4 農林漁業団体職員共済組合 ……… 201 5 農協に関する調査研究 ……… 201 第13節 農 林 漁 業 金 融 1 組合金融の動き ……… 201 2 農林漁業金融公庫 ……… 204 3 農業近代化資金 ……… 205 4 農業経営改善促進資金 ……… 207 5 農業信用保証保険 ……… 207
第14節 農業災害補償制度 1 概 要 ……… 208 2 制 度 の 運 営 ……… 209 3 農業共済団体等の組織の現状及び運営指導等 ……… 209 4 事業の実績(任意共済事業を除く) ……… 210
第 6 章 農 村 振 興 局
第 1 節 農山漁村及び中山間地域等の振興 1 農山漁村の振興 ……… 213 2 中山間地域等の振興 ……… 213 3 特定地域の振興 ……… 215 4 都市と農村の交流等の促進 ……… 216 5 農村における就業・所得機会の創出等 ……… 216 第 2 節 農用地の確保と計画的な土地利用の推進 1 農業振興地域の整備 ……… 218 2 集落地域整備法 ……… 219 3 農地転用の状況 ……… 219 第 3 節 農業農村整備事業等の推進 1 概 説 ……… 219 2 農業生産基盤整備事業 ……… 220 3 農 村 整 備 事 業 ……… 229 4 農地等保全管理事業 ……… 232 5 海 岸 事 業 ……… 233 6 災 害 復 旧 事 業 ……… 234 7 そ の 他 の 事 業 ……… 235 第 4 節 土 地 改 良 制 度 等 1 土 地 改 良 制 度 ……… 235 2 農 業 水 利 関 係 ……… 239第 7 章 農林水産技術会議
第 1 節 農林水産研究開発の推進状況 1 農林水産技術会議の運営 ……… 241 2 農林水産研究開発の戦略的推進 ……… 242 3 研究開発体制の整備 ……… 243 4 研究開発の評価 ……… 244 5 先端技術の安全性確保のための取組 ……… 245 6 研究開発基盤の整備 ……… 246 7 研究交流の推進・研究開発成果の広報等 ……… 246 第 2 節 農林水産研究開発の実施 1 プロジェクト研究の推進 ……… 249 2 地域研究の推進 ……… 2533 民間研究の推進 ……… 255 4 科学技術振興調整費等による研究の推進 ……… 256 第 3 節 国際研究交流の推進 1 二 国 間 交 流 ……… 259 2 多国間交流(CGIAR) ……… 259 3 国際協力事業団(JICA)を通じた技術協力 ……… 259
第 8 章 地 方 農 政 局
第 1 節 地方農政局の強化 1 機 構 及 び 定 員 ……… 261 2 委 譲 補 助 金 ……… 262 第 2 節 地 域 農 政 の 推 進 1 東 北 農 政 局 ……… 262 2 関 東 農 政 局 ……… 264 3 北 陸 農 政 局 ……… 266 4 東 海 農 政 局 ……… 269 5 近 畿 農 政 局 ……… 271 6 中国四国農政局 ……… 273 7 九 州 農 政 局 ……… 275第 9 章 食 糧 庁
第 1 節 食 糧 制 度 の 運 営 1 米穀の需給と生産調整 ……… 283 2 自主流通米の価格形成 ……… 284 3 政 府 買 入 米 価 ……… 284 第 2 節 米穀の需給及び価格の安定に関するための措置 1 需 給 ……… 284 2 13年産米の出荷 ……… 285 3 販 売 ……… 287 4 米穀の自主流通制度 ……… 287 5 加 工 用 米 ……… 288 6 米穀出荷取扱業者制度 ……… 288 7 米穀販売業者制度 ……… 289 8 米 の 消 費 拡 大 ……… 291 9 学 校 給 食 ……… 291 10 米政策の見直しと当面の需給安定のための取組について ……… 292 11 米政策の運営 ……… 293 第 3 節 麦類の需給及び価格の安定を図るための措置 1 新 た な 麦 政 策 ……… 294 2 麦 類 の 需 給 ……… 295 3 13年産麦の集荷 ……… 2964 民間流通促進対策 ……… 296 5 販 売 ……… 303 第 4 節 倉庫の概況と保管運送 1 政府倉庫及び食糧庁指定倉庫の概況 ……… 304 2 保管料支払実績 ……… 304 3 運 送 ……… 304 第 5 節 食糧の輸入及び国際関係 1 概 況 ……… 305 2 米穀の輸入状況と海外の動向 ……… 305 3 麦類の輸入状況と海外の動向 ……… 305 4 政府米を利用した食糧援助 ……… 306 第 6 節 米 価 及 び 麦 価 1 食料・農業・農村政策審議会主要食糧分科会 ……… 307 2 米 価 ……… 307 3 麦 価 ……… 311 第 7 節 食糧管理特別会計 1 食糧管理特別会計の概要 ……… 315 2 13年度予算の概要 ……… 315 3 13年度決算の概要 ……… 317 第 8 節 農 産 物 検 査 制 度 1 概 況 ……… 318 2 国内産農産物の検査 ……… 320 3 外国産農産物の検査 ……… 322 4 成 分 検 査 ……… 323 第 9 節 加 工 食 品 1 みそ・しょうゆ ……… 325 2 小 麦 粉 ……… 325 3 精 麦 ……… 325 4 麦 茶 ……… 325 5 め ん 類 ……… 326 6 パ ン 類 ……… 326 7 ビ ス ケ ッ ト 類 ……… 326 8 米菓(あられ・せんべい) ……… 326 9 加 工 米 飯 ……… 326 10 米麦加工食品改善推進事業 ……… 327 11 食品流通改善巡回点検指導事業等 ……… 327
第10章 林 野 庁
第 1 節 林業生産基盤の整備 1 造 林 ……… 329 2 基 盤 整 備 ……… 332第 2 節 森林資源の充実と森林保全 1 森 林 計 画 ……… 335 2 民有林治山事業の推進及び保安林制度 ……… 338 3 緑 化 の 推 進 ……… 341 4 森 林 保 全 ……… 342 5 林業・山村の活性化 ……… 344 第 3 節 林業構造改善事業 1 地域林業経営確立林業構造改善事業 ……… 346 2 経営基盤強化林業構造改善事業 ……… 346 3 林業山村活性化林業構造改善事業 ……… 347 4 入会林野等の整備 ……… 348 第 4 節 森 林 組 合 1 森林組合等の活動状況 ……… 350 2 森林組合等の育成強化 ……… 351 第 5 節 林 業 労 働 力 対 策 1 林業就業者の現状 ……… 352 第 6 節 林産物の需給及び加工流通対策 1 木材需給・木材工業等の動向 ……… 352 2 木材の供給体制の整備 ……… 355 3 木材の需給安定 ……… 356 4 特用林産物の生産振興 ……… 356 第 7 節 林 業 関 係 金 融 1 木材産業等高度化推進資金 ……… 358 2 農林漁業信用基金(林業信用保証制度) ……… 358 3 農林漁業金融公庫資金 ……… 359 4 林 業 改 善 資 金 ……… 359 第 8 節 林 業 技 術 対 策 1 試験研究の充実 ……… 360 2 技術開発の推進 ……… 360 3 林業普及指導事業 ……… 360 第 9 節 国 有 林 野 事 業 1 国有林野事業の抜本的改革 ……… 361 2 国有林野事業の主要事業 ……… 363 3 国有林野の財務状況 ……… 363 4 国有林野の活用等 ……… 364 5 国有林野事業の労働情勢(13年度) ……… 365 第10節 森 林 国 営 保 険 1 事 業 計 画 ……… 366 2 事業の実施状況 ……… 367 3 森林保険特別会計の収支状況 ……… 367
第11章 水 産 庁
第 1 節 資 源 管 理 の 推 進 1 我が国周辺漁業資源調査等 ……… 369 2 我が国周辺水域の水産資源の管理 ……… 369 3 持続的養殖生産の推進 ……… 369 4 溯河性さけ・ます人工ふ化放流事業 ……… 370 5 内水面漁業振興対策事業 ……… 370 6 水産資源保護対策事業 ……… 371 7 魚 病 対 策 ……… 372 8 海洋水産資源開発センター ……… 372 9 漁場環境及び生態系の保全 ……… 374 第 2 節 つくり育てる漁業の推進 1 栽培漁業振興対策 ……… 374 2 海面養殖業の振興対策 ……… 375 3 第4次沿岸漁場整備開発計画の概要 ……… 375 4 魚 礁 設 置 事 業 ……… 376 5 増養殖場造成事業 ……… 376 6 沿岸漁場適正利用促進事業 ……… 376 第 3 節 漁 業 従 事 者 対 策 1 漁業労働力の確保等 ……… 376 2 沿岸漁業者等福祉対策事業 ……… 376 第 4 節 水 産 制 度 金 融 1 概 況 ……… 376 2 系 統 金 融 ……… 377 3 一 般 金 融 機 関 ……… 377 4 農林漁業金融公庫資金 ……… 377 5 漁業近代化資金等の制度資金 ……… 377 6 沿岸漁業改善資金 ……… 378 7 中小漁業融資保証保険制度 ……… 378 第 5 節 水 産 業 協 同 組 合 1 概 要 ……… 378 2 漁業協同組合等特別対策事業 ……… 379 3 漁協経営強化総合対策事業 ……… 379 第 6 節 水産物の流通加工・需給・消費対策 1 水産物の需給・価格動向 ……… 379 2 水産物の流通対策 ……… 379 3 水産加工業対策 ……… 380 4 水産物の需給安定対策 ……… 381 5 水産物の消費拡大対策 ……… 381 6 水産物の輸出入 ……… 382第 7 節 漁船損害等補償制度 1 漁 船 保 険 事 業 ……… 383 2 漁船船主責任保険事業 ……… 384 3 漁船乗組船主保険事業 ……… 384 4 漁船積荷保険事業 ……… 384 5 任 意 保 険 事 業 ……… 384 6 漁船乗組員給与保険事業 ……… 384 第 8 節 漁業災害補償制度 1 概 況 ……… 384 2 漁 業 共 済 事 業 ……… 385 3 財 政 措 置 ……… 385 第 9 節 沿 岸 ・ 沖 合 漁 業 1 沖合底びき網漁業 ……… 385 2 小型底びき網漁業 ……… 385 3 ま き 網 漁 業 ……… 386 4 ずわいがに漁業 ……… 386 5 さ ん ま 漁 業 ……… 386 6 い か つ り 漁 業 ……… 386 7 かじき等流し網漁業 ……… 387 8 遊漁・海面利用 ……… 387 9 我が国200海里内における漁業取締り ……… 387 第10節 遠 洋 ・ 北 洋 漁 業 1 さけ・ます漁業 ……… 388 2 捕 鯨 業 ……… 388 3 かつお・まぐろ漁業 ……… 389 4 遠洋底びき網漁業 ……… 389 5 海外いかつり漁業 ……… 389 6 国際漁業再編対策事業 ……… 390 第11節 国 際 漁 業 交 渉 1 海洋法に関する国際連合条約の動向 ……… 391 2 二 国 間 交 渉 ……… 391 3 多 国 間 交 渉 ……… 394 4 海 外 投 資 事 業 ……… 398 第12節 漁 船 対 策 1 漁船の勢力と建造状況 ……… 399 2 漁船の依頼検査と性能改善 ……… 399 3 漁 船 の 輸 出 ……… 399 4 IMO(国際海事機関)等対策 ……… 399 5 海上人命安全総合対策事業 ……… 399 第13節 漁港・漁場整備及び維持管理 1 漁 港 の 指 定 ……… 402
2 漁 港 の 管 理 ……… 402 3 漁港・漁場の整備 ……… 402 第14節 沿岸漁業構造改善事業 1 沿岸漁業漁村振興構造改善事業 ……… 404 2 沖縄県水産業拠点強化構造改善特別対策事業 ……… 405 第15節 水産関係試験研究 1 漁業新技術開発事業 ……… 405 2 新技術開発試験等 ……… 406 3 国際漁業問題及び漁業資源に関する調査研究 ……… 407 4 漁況海況予報事業 ……… 407 第16節 水産業改良普及対策 1 水産業改良普及事業 ……… 407 2 水産業改良普及事業対策費 ……… 407 3 中核的漁業者協業体育成事業 ……… 407 4 漁業の担い手確保・育成事業 ……… 408 5 意欲ある担い手確保・育成事業 ……… 408 第17節 船 舶 1 水 産 庁 の 船 舶 ……… 408 2 業 務 ……… 408
付 録
農政日誌(平成13年 4 月 1 日~平成14年 3 月31日) ……… 411 農林水産省幹部職員名簿 ……… 481 農林水産省組織図 ……… 488第1節 農 業
1 施策の背景 農業は、国民に対し、健康で充実した生活の基礎と なる食料の安定供給という重要な役割を果たすととも に、その適切な生産活動を通じて、国土や自然環境の 保全などの多面的機能を発揮している。また、国土の 大宗を占める農村は、生産の場であり、かつ、農業者 を始めとする地域住民の生活の場であるほか、地域文 化をはぐくみ、緑と潤いに満ちた空間を国民に提供す るという機能を有する国民共通の財産である。 将来にわたり国民が安心して暮らせる豊かな社会を 築いていくためには、こうした役割を担う農業・農村 の健全な発展を図ることが不可欠である。 このため、平成11年7月に、21世紀に向けた食料・ 農業・農村政策の基本指針として「食料・農業・農村 基本法(以下この節において「基本法」という。)」が 制定され、翌年3月には、その基本理念を具体化する ため、「食料・農業・農村基本計画(以下この節にお いて「基本計画」という。)」が策定された。 今後、農林水産省としては、活力ある21世紀型日本 経済の創造に向けた構造改革の一環として、基本法及 び基本計画の理念に沿った現行施策の見直しを更に推 進していく必要がある。 2 講じた施策の重点 基本法に掲げられた「食料の安定供給の確保」、「多 面的機能の発揮」、「農業の持続的な発展」及び「農村 の振興」の4つの基本理念の実現に向け、これまでの 施策の検証を行いつつ、関係法制度の整備や農業予算 の抜本的な見直しにより、以下のような各般の施策を 積極的に展開した。 ⑴ 食料自給率の目標の達成に向けた消費及び生産 に関する施策 望ましい食料消費の姿の実現に向けた施策として、 適正な栄養バランスの実現や食べ残し・廃棄の抑制に 重点を置いた食生活の見直し運動を、全国の地域レベ ルで強力に推進した。 また、生産努力目標の達成に向けた施策として、多 様な担い手の確保と農業経営の発展、農地の確保と有 効利用、農業生産基盤の整備、技術の開発及び普及等 の施策を推進するとともに、生産対策の総合的な実施 を図った。特に、土地利用型農業については、水田に おける麦、大豆等の生産を本格的に行うための水田農 業経営確立対策を引き続き推進するとともに、既存の 生産振興対策も麦、大豆、飼料作物対策に重点化する など、土地利用型農業の活性化対策を抜本的に強化し た。 ⑵ 食料の安定供給の確保に関する施策 消費者の視点を重視し、食料の安全性・品質確保対 策を充実するとともに、消費者の合理的な選択に資す るため、食品の表示・規格対策の充実強化を図った。 また、食品産業の健全な発展を図るため、食品産業の 技術開発や食品リサイクルに対する支援の強化等を行 うほか、情報通信技術(IT)の活用等により、食品 流通の高度化、効率化を推進した。 さらに、農産物の安定的な輸入の確保、適切な備蓄 の実施のため、必要な施策を実施するとともに、不測 時における食料安全保障に関する施策として、不測時 において実施すべき対策をマニュアル化した。 また、世界の食料需給の将来にわたる安定に資する ため、開発途上地域における農業・農村の振興に資す る国際協力を推進した。 ⑶ 農業の持続的な発展に関する施策 望ましい農業構造を確立し、生産性の高い農業を展 開するため、認定農業者等の担い手の育成・確保のた めのソフト事業と施設整備等を一体的に推進する経営 構造対策を推進し、地域の創意工夫を生かした効率的 な経営対策を推進した。 また、経営意欲のある農業者が創意工夫を生かした 農業経営を展開できるよう、畜産経営等の円滑な継承 のための条件を整備した。 さらに、国内農業生産に必要な農地の確保と有効利 用を図るため、農業振興地域制度の円滑な運用、担い 手への農地の利用集積を推進するとともに、耕作放棄 地の解消に向けた対策を実施した。第1章 平成13年度農林水産行政の概観
農業生産基盤の整備については、環境との調和、効 率的な事業の実施に配慮しつつ、平場地域における計 画的な事業実施を通じた生産性の向上、麦・大豆等生 産の定着・拡大、中山間地域の特性を生かした高付加 価値農業等の展開に資する基盤整備、農地等の保全管 理等を推進した。 また、効率的かつ安定的な農業経営を担うべき人材 の育成及び確保を図るため、就農希望者に対する技術 の習得、資金の手当、農地の確保等に関する支援を通 じて新規就農の促進を図るとともに、農業教育の振興、 農村女性の参画の促進、高齢農業者の活動促進のため に必要な施策を講じた。 加えて、技術の開発及び普及に関する施策として、 現場のニーズに即した麦・大豆等の新品種の育成、イ ネの有用遺伝子の機能解明・活用等の基礎的・先端的 研究の強化等を進めるとともに、効率的かつ効果的な 普及事業の推進を図った。 消費者の需要に即した農業生産を促進するため、需 給事情等を反映した価格形成の実現と経営安定対策の 実施の観点から、品目別の価格政策の見直し及び経営 安定対策の普及・定着を図った。経営を単位とした「経 営所得安定対策」については、「農業構造改革推進の ための経営政策」(平成13年8月30日公表)において、 具体的な仕組み等の検討方向につき取りまとめを行っ た。 また、農業の自然循環機能の維持増進を図るため、 農薬及び肥料の適正な使用の確保、家畜排せつ物等の 有効利用等の施策を講ずるとともに、有機性資源の循 環利用システムの構築に取り組んだ。 ⑷ 農村の振興に関する施策 農村における土地の農業上の利用と他の利用との調 整に留意して、農業の振興その他の農村の総合的な振 興に関する施策を国民の視点に立ちながら計画的に推 進した。 また、地域の農業の健全な発展を図るとともに、景 観が優れ、豊かで住み良い農村とするため、地域の特 性に応じた農業生産の基盤と交通、情報通信、衛生、 教育、文化等の生活環境の整備その他の福祉の向上と を総合的に推進した。 さらに、中山間地域等において、その地域の特性に 応じて、新規の作物の導入、地域特産物の生産・販売 等を通じた農業その他の産業の振興による就業機会の 増大、生活環境の整備による定住等の施策を講じた。 加えて、中山間地域等において適切な農業生産活動 が継続的に行われるよう、農業生産条件に関する不利 を補正するための支援を行うこと等によって、多面的 機能の確保を特に図るための施策として、中山間地域 等直接支払制度を実施した。 また、国民の農業・農村に対する理解と関心を深め るとともに、健康的でゆとりのある生活に資するため、 都市と農村との間の交流の促進や市民農園の整備の推 進等の施策を講じた。併せて、都市及びその周辺にお ける農業の振興を図るために必要な施策を講じた。 ⑸ その他重要施策 ア ウルグァイ・ラウンド対策の着実な推進 ウルグァイ・ラウンド関連農業農村整備緊急特別対 策は、平成5年末のウルグァイ・ラウンド農業合意成 立を受けて、平成6年度以降、国際化に対応した我が 国農業の体質強化と農村の活性化を図ることを目的と して、緊急に対策が必要な地域において、県が促進事 業計画を策定し、ウルグァイ・ラウンド対策予算を措 置することにより、農業農村整備事業の加速的推進を 図ってきたものである。平成13年度は、本対策の早期 完了を図るべく、平地農業地域においてかんがい排水 施設、農道等の整備、中山間地域において農業集落排 水施設等の整備を行うことにより、効率かつ安定的な 農業経営による生産展開の基礎条件や生活環境の整備 を総合的に実施し、本年度をもって、必要な予算措置 を了したところである。 イ WTO 農業交渉への取組 平成12年12月に WTO へ提出した「多様な農業の共 存」を基本的な目標とし、農業の多面的機能への配慮 や食料安全保障の確保、輸出入国間のルールの不均衡 の是正等の追求を内容とする「WTO 農業交渉日本提 案」に対する国際的理解を得るため、我が国の立場に 近い EU・韓国等との連携を強化しつつ、関係府省と も十分連携を図り、各国へ積極的な働きかけを行うと ともに、消費者等からの関心の高まりに対応し、農業 交渉に関する情報を積極的に開示するなど、交渉プロ セスの透明化を図り、国民的な理解の下での交渉に努 めた。 また、幅広くバランスの取れた新ラウンド立ち上げ のため、国際会議等の場で積極的な主張を行った。な お、11月にカタルのドーハで開催された第4回 WTO 閣僚会議において、閣僚宣言が採択され、農業交渉は、 新ラウンドの一部として、他分野とともに一括して合 意されるべきものとして位置づけられることとなった。 閣僚宣言のうち農業関係については、ケアンズ諸国 の主張である農工一体論は盛り込まれず、非貿易的関 心事項に配慮すべきことや農業交渉の結果を予断すべ きでないとの我が国の主張が受け入れられたものとな り、日本提案の内容を主張し得る交渉の枠組みが確保
された。 ウ セーフガード関連の取組 ねぎ、生しいたけ、畳表の3品目については、平 成12年12月22日からセーフガードに係る政府調査を実 施し、平成13年4月23日から11月8日までの200日間、 暫定措置を発動した。 その後、政府調査の期限である平成13年12月21日の 日中閣僚レベル協議において、ねぎ等3品目に係る貿 易スキームを早急に構築し、農産物貿易協議会を中心 として秩序ある貿易を促進することで日中双方は意見 の一致を見た。 エ 牛海綿状脳症(BSE)発生に関する施策 我が国における BSE の発生を踏まえ、農場段階で の BSE 監視体制の強化、牛の個体識別システムの構 築、BSE 新検査体制の下での食肉処理、流通体制の 整備、農家・食肉販売業者等の経営安定対策、畜産副 産物等の適切な処理の推進、BSE に関する知識の普 及、安全性の PR 等の BSE 関連施策を実施した。 また、BSE にり患した牛の肉等が市場に出回るこ とのないよう、食肉処理する牛について全国一斉に全 頭検査を開始するとともに、食肉処理される全ての牛 の特定危険部位(脳、眼、脊髄、回腸遠位部)の焼却 を義務付け、牛由来原材料を使用した加工食品につい ては特定危険部位の使用・混入の有無を点検させ、使 用していた場合等は自主回収、原材料の変更等を要請 した。さらに、牛海綿状脳症の検査に係る専門会議に おいて牛の背割り方法等の検討を行った。 ⑹ 食料、農業及び農村に関する施策を総合的かつ 計画的に推進するための取組 食料・農業・農村施策を実施するに当たっては、適 切な時期に施策の効果の評価を行い、その結果を踏ま え、必要に応じ施策内容等の見直しを行った。 農林水産省においては、実績評価の結果を公表する とともに、平成13年6月に成立した「行政機関が行う 政策の評価に関する法律」に基づき、平成14年3月29 日に「農林水産省政策評価基本計画」を策定した。 公共事業の新規採択に当たっては、費用対効果、緊 急性、地元調整状況等を精査するなど、引き続き新規 採択時評価を実施した。また、継続中の事業について も、対象事業について再評価を行い、必要な見直しを 行った。さらに、事業完了後における事業の効果等の 確認を行い、その結果を今後の事業に適切に反映する ため、事後評価を実施した。 ⑺ 「食料の安定供給と美しい国づくりに向けた重 点プラン」の策定 ア 背景 平成13年6月26日、21世紀にふさわしい経済・社会 制度の確立に向け、経済、財政、行政、社会などの分 野における構造改革の重要性とこれからの日本の進む べき道筋を示した「今後の経済財政運営及び経済社会 の構造改革に関する基本方針」が閣議決定された。こ れを受け、農林水産省は、今後の農林水産政策の具体 的な推進方策を示す「食料の安定供給と美しい国づく りに向けた重点プラン」を策定し、経済財政諮問会議 に報告した。 イ 概要 我が国農林水産業と農山漁村は、人の生命、健康に 関わる良質な環境や、新鮮でおいしい、安心できる良 質な水と食料などの確保を図るヒューマン・セキュリ ティ、安全な国土を確保し、安心して暮らせる社会を 保障するとともに、地域に密着した産業の活性化を図 る上で重要な役割を果たしていることを踏まえ、活力 ある21世紀型日本経済の創造に向けた構造改革の一環 として、農林水産業の「構造改革」を進めるとともに、 農山漁村の「新たなる可能性」を切り拓くという名に 値する政策転換に取り組む。 具体的には、 ① 「意欲と能力のある経営体」を、食料の安定供 給を中心的に担うものとして位置付け、経営の規 模拡大や法人化の推進等、産業としての農業政策 をこれらの経営体に集中化・重点化 ② 輸入野菜等との競争に勝ち残っていくための野 菜等についての生産・流通の構造改革 ③ 生産者と消費者の間の「顔の見える関係」の確 立など、安心・安全で良質な食料の供給システム の構築による消費者の信頼確保 ④ 都市と農山漁村の共生・対流を進めるため、「人・ もの・情報」が循環する共通社会基盤(プラット フォーム)を備え、都市住民にも開かれた「新し いむらづくり」の市町村のイニシアティブに基づ く推進 ⑤ 農林水産公共事業について、食料の安定供給 等とあわせて自然と共生する環境を創造する事業 (「環境創造型事業」)への転換 等に取り組む。 3 財 政 措 置 以上の重点施策を始めとする施策の総合的な推進を 図るため、必要な予算等の確保・充実に努め、平成13 年度農業関係予算一般会計予算額は、総額2兆6,327 億円となった。 また、平成13年度の農林水産省関係の財政投融資
計画額は3,659億円となった。このうち主要なものは、 農林漁業金融公庫への財政投融資計画額で2,750億円 となっている。 4 税制上の措置 ⑴ 国 税 食品循環資源の再生利用の促進に関する法律に基づ く食品循環資源の再生利用設備を取得した場合の特例 措置を創設した(固定資産税等の地方税についても特 例措置を創設)。 特定農山村法に基づき第3セクターが取得する農業 活性化基盤施設の特別償却制度につき、対象資産に農 林業担い手育成施設を追加し、農林業体験施設を除外 したうえで延長した。 農業経営改善計画・林業経営改善計画を実施する者 の機械等の割増償却制度につき、要件を見直したうえ でそれぞれ延長した。 ⑵ 地 方 税 農業協同組合等の現物出資による会社設立に係る不 動産取得税及び特別土地保有税の非課税措置を創設し た。 5 農 業 金 融 意欲のある担い手に対し、個々の農業経営の実情に 応じて、積極的な経営展開や負債整理に要する資金を 総合的に融通する農業経営資源活用総合融資を創設し、 農林漁業金融金庫資金について経営体育成強化資金、 農業経営維持安定資金を創設するなど融資制度の充実 を図った。 また、農家組合員が安心して貯金できる、破綻する ことのない農協系統信用事業を確立するため、農協系 統の総合力を結集し、JA・信連・農林中金が全体と して「ひとつの金融機関」として機能する新たな農協 金融システムを構築した。 6 立 法 措 置 第151回国会(通常国会)において、 ・「農林漁業金融公庫法の一部を改正する法律」 ・「農林漁業金融公庫法の一部を改正する等の法律」 ・「農業者年金基金法の一部を改正する法律」 ・「土地改良法の一部を改正する法律」 ・「農林中央金庫法」 ・「農業協同組合法等の一部を改正する法律」 等が成立した。
第2節 林 業
1 施策の背景となった林業の動向 20世紀の後半の50年間、我が国は、いくつかの曲折 を経ながらも第二次世界大戦後の復興と経済の高度成 長を成し遂げ、経済大国としての地位を築いてきた。 この過程で急増した木材需要にこたえるため、昭和30 年代には、盛んに木材生産が行われ、また成長の速い 針葉樹の植林を積極的に進める拡大造林、木材輸入の 自由化等の対策が進められた。こうした状況を背景と して、昭和39年、林業基本法が制定された。同法は、 旺盛な木材需要の下で、活発な林業生産活動が行われ ることを前提として、木材生産の量的拡大に向けて林 業振興を図ることを目指し、森林のもつ公益的機能に ついては、基本的には、林業振興を通じて自ずと森林 所有者による森林整備が進み、結果的にこれが発揮さ れるという考え方に立っていた。 しかし、今日、これまで森林を支えてきた林業は、 採算性の悪化等から停滞し、林業生産が行われる場で ある山村は衰退してきている。このため、人工林を中 心として森林資源は量的に着実に増加しているものの、 十分な森林整備が行われがたくなっており、間伐等の 手入れが不十分な人工林や、植林が行われない伐採跡 地が見られるようになっている。このまま推移すれば、 森林の公益的機能の発揮にも支障をきたすことが懸念 される状況となっており、これに対処するため、林業 基本法が改正されて、森林・林業政策が根本から見直 されることとなった。 すなわち、森林・林業基本法は、これまでの木材生 産を主体とした政策から森林のもつ多面にわたる機能 を将来にわたって持続的に発揮させるための政策への 転換を旨とし、このための森林整備を進めるとともに、 森林の機能発揮に重要な役割を果たす林業の健全な発 展と、需要に即した林産物の供給と利用の確保を図る ことを、新たな政策における基本理念としている。 また、こうした基本理念を具体化して、個々の施策 を着実に進めていくため、森林・林業基本計画を策定 した。 この基本計画は、関係者が取り組むべき課題を明ら かにした上で、森林の多面的機能の発揮並びに林産物 の供給及び利用に関する目標を示すとともに、併せて 政府が総合的かつ計画的に講ずべき施策を定めている。 この基本計画に即して、以下のような施策を積極的 に展開した。2 講じた施策の重点 ⑴ 多面的機能の発揮のための森林の整備と保全の推進 森林の多面的機能を持続的に発揮させるため、重視 すべき機能に応じた森林の整備を推進するとともに、 森林所有者等の森林の整備と保全に係る責務を明確化 した。また、森林整備に対する国民の理解を一層醸成 するとともに、国民の森林整備への参画を促進した。 ⑵ 森林の整備と森林資源の循環利用を担う林業の振興 意欲ある林家等の林業経営体や森林組合等の林業事 業体を育成するとともに、多様な就業ルートを通じた 幅広い人材の確保・育成を図った。また、林道の開設 コストの低減を図り、効率的・効果的な林道整備を推 進するため、林道の規格・構造の弾力化を検討した。 ⑶ 森林資源の循環利用を担う木材産業の振興 木材産業の構造改革を図り、木材需要に応じた品質・ 性能の明確な製品を安定的に低コストで供給する体制 の構築を図った。また、国内森林資源を循環利用して いくことの必要性等について、普及啓発活動を展開し ていくことなどにより国産材の利用拡大を推進し、森 林整備への再投資の促進と資源の有効利用を図った。 ⑷ 公的関与による森林の適正な整備 森林所有者等が自助努力を行っても林業生産活動に よる整備が困難であり、公益的機能の発揮の要請の高 い森林について、その適切な整備が必要な場合には、 公的関与による森林の整備を実施した。 ⑸ 森林・林業・木材産業に関する研究・技術開発 と普及 中期的な期間を見通した課題及び目標を設定するた めの研究・技術開発及び林木育種戦略を策定し、研究・ 技術開発及び林木育種を効率的かつ効果的に推進した。 また、普及指導事業については、課題と対象者の重点 化、手法と体制の見直しにより、一層効率的な推進を 図った。 ⑹ 国有林野事業改革の推進 国有林野を名実ともに「国民の森林」として管理経 営するために、公益的機能の発揮を重視した管理経営 への転換、組織・要員の合理化・縮減等を基本方針と する抜本的改革を推進した。 ⑺ 山村地域の活性化 森林等の地域資源を生かした多様な就業機会の創 設・確保、定住条件の整備、都市と山村の交流の促進 等の施策を総合的に推進した。また、農業の中山間地 域施策等との連携を進めた。 ⑻ 森林・林業分野における国際的取組の推進 開発途上国等における持続可能な森林経営に向けた 取組を支援するための技術協力・資金協力等を推進す るとともに、NGO 等による国際的な植林・緑化の取 組を促進した。また、木材の貿易の在り方が持続可能 な森林経営に及ぼす影響について、調査・分析を実施 した。 その他、林業分野での情報化対策、災害対策及び生 しいたけのセーフガードに係る取組を講じた。 3 財 政 措 置 ⑴ 財 政 措 置 以上の重点施策をはじめとする諸施策を実施するた め、林業関係の一般会計予算(表1)、国有林野事業 特別会計予算(表2)及び森林保険特別会計予算(表 3)の確保に努めた。 表1 林業関係の一般関係予算額(単位:百万円) 区 分 13年度 治 山 事 業 の 推 進 183,606 森 林 保 全 整 備 事 業 の 推 進 176,057 森 林 環 境 整 備 事 業 の 推 進 28,125 災 害 復 旧 等 49,492 保 安 林 等 整 備 管 理 901 森 林 計 画 1,144 林 業 生 産 流 通 総 合 対 策 30,933 林業試験研究及び林業普及指導 15,378 森 林 病 害 虫 等 防 除 2,705 林 業 金 融 4,005 国 際 林 業 協 力 613 そ の 他 53,138 合 計 546,098 注:1)予算額は補正後のものである。 2) 総額と内訳の計が一致しないのは、四捨五入によ る。 表2 国有林野事業特別会計予算額(単位:百万円) 区 分 13年度 国 有 林 野 事 業 勘 定 280,843 治 山 勘 定 188,351 注:1)予算額は補正後のものである。 2)治山勘定には負担金を含む。 表3 森林保険特別会計予算額(単位:百万円) 区 分 13年度 森林国営保険事業・歳出 5,684
⑵ 森林・山村に係る地方財政措置 森林・山村に係る地方財政措置については、平成5 年度から実施している「森林・山村対策」及び平成10 年度から実施している「国土保全対策」等を引き続き 実施し、地方公共団体の財政基盤の充実を図った。 森林・山村対策の具体的な措置としては、①「森林・ 山村対策」の公有林等における間伐等管理経費に対す る普通交付税措置、②ふるさと林道緊急整備事業に対 する起債措置等を引き続き実施するとともに、③平成 13年度からは、新たに消費者ニーズに対応した品質・ 性能の明確な乾燥材の供給を推進するため、木材乾燥 施設の整備促進等に必要な経費の一部について特別交 付税措置を講じたほか、地方公共団体が地域材利用の 普及啓発のために、展示効果の高い公共施設等に環境 物品(木材製品)を導入するための経費に対し普通交 付税措置を講じた。 また、森林整備の担い手を育成確保するため、都道 府県が新たな森林・林業施策に対応した、幅広い知識・ 技術を有する人材の育成、安全確保対策等を含む労働 環境の改善など担い手対策に係る経費について、普通 交付税措置を講じた。 さらに、国土保全対策の具体的な措置としては、① 「国土保全対策」のソフト事業として、森林組合等が 行う間伐等への助成、Uターン・Iターン受入れ対策、 後継者対策等国土保全に資する施策を推進するための 事業に必要な経費に対する普通交付税措置、②上流域 の水源維持等のために下流の地方団体が経費を負担し た場合の特別交付税措置、③国土保全対策事業として、 新規就業者や林業後継者の定住化のための貸付用住宅 の取得・整備、農山村の景観保全施設の整備、第3セ クター設立のための出資等に要する経費の起債措置を 実施した。 このほか、農林水産省所管の国庫補助事業と地方単 独事業との連携により農山漁村地域の総合的振興を図 る農山漁村地域活力創出事業を推進した。 4 立 法 措 置 制定した法律は次のとおりである。 151回国会(常会) 「林業基本法の一部を改正する法律」(改正後の題名は 「森林・林業基本法」) 「森林法の一部を改正する法律」 「林業経営基盤の強化等の促進のための資金の融通に 関する暫定措置法の一部を改正する法律」(改正後の 題名は「林業経営基盤の強化等の促進のための資金の 融通等に関する暫定措置法」以下「林業経営基盤強化 法」という。) 5 税制上及び金融措置 林業の担い手への支援により林業生産活動を活性化 しつつ、森林の有する多面的機能の高度発揮に向けた 森林整備を図るため、農林漁業金融公庫の資金につい ては、生産方式合理化資金の創設、森林整備活性化資 金の使途の拡大及びこれらの資金と既存の特例資金を 一体的に貸し付ける資金制度の創設を行った。林業改 善資金については、施業受委託導入条件整備資金及び 間伐材高度利用施設資金の貸付対象の追加等を行った。 農林漁業信用基金の債務保証について、林業経営改善 計画の認定を受けた者が、造林・育林を行う場合に必 要な資金を融資機関から借り入れる場合の保証条件の 特例措置を講じた。 また、林業関係税制については、法人が森林施業計 画に基づき植林を行う場合、所得の計算での損金算入 率を拡充(法人税)するとともに、林業経営基盤強化 法に基づくあっせんにより林地を譲渡又は取得した場 合の特例措置(所得税等)、林業経営改善計画に基づ き林業経営の規模拡大を行う林業事業体の林業用機械 の割増償却制度(法人税等)を創設した。
第3節 水 産 業
1 施策の背景 我が国水産については、国連海洋法条約や日韓・日 中の新漁業協定の発効による本格的な200海里体制へ の移行、周辺水域の資源悪化等による漁業生産の減少、 漁業の担い手の減少・高齢化の進行等、内外の情勢に 大きな変化が生じている。 一方、水産業や漁村については、国民の食生活に不 可欠の食料である水産物の供給のほか、都市住民に対 する健全なレクリエーションの場の提供等を通じ、豊 かで安心できる国民生活の基盤を支えており、21世紀 においては、こうした水産業や漁村が果たす役割の重 要性がこれまで以上に見直されるものと考えられる。 このような諸情勢の変化を踏まえ、これまでの水産 政策を抜本的に見直し、新たな政策の枠組みを構築す るため、平成13年6月に「水産基本法」が制定された。 また、政府は、基本法の理念や施策の基本方向を具体 化するため、平成14年3月に、今後10年程度を見通し た施策の中期的な指針として「水産基本計画」を閣議 決定し、その中で水産物の自給率目標、施策の方向等を明らかにしている。 2 講じた施策の重点 平成13年度においては、今後の水産政策の基本指針 となる「水産基本法」を制定し、同法に基づき、水産 物の自給率目標を含む「水産基本計画」を策定したほ か、政府として以下のような施策を積極的に展開した。 第1は水産資源の適正な管理と持続的利用である。 水産資源を適正に管理し、持続的利用を行うため、広 域漁業調整委員会を設置し、緊急に資源の回復を図る ことが必要な魚種について、資源回復措置を計画的に 講じる資源回復計画の作成に着手した。また、つくり 育てる漁業と養殖業の推進による資源の積極的培養を 図ったほか、良好な漁場環境及び生態系の保全を図る ため、漁場に係る環境保全方針を策定した。 第2は担い手の確保・育成である。漁業就業者の減 少・高齢化が進む中、水産物の安定供給を担う望まし い意欲と能力のある担い手を明確化し、その重点的な 育成を図ったほか、新規就業者の確保や労働条件の改 善等を図った。また、漁業の担い手として重要な役割 を果たしている女性と高齢者に対する支援等を行った。 第3は漁業経営の安定と持続的発展である。経営構 造の改善により経営基盤を強化するための前向きの支 援等を行った。さらに、資源管理等の水産業の新たな 課題を担うに足りる基盤を備えた漁業協同組合の明確 化とそれにつながる合併支援を行ったほか、信用事業 実施基盤の整備を図った。 第4は消費者の視点を重視した水産食料の安定供給 体制の確立である。国民に対する水産物の安定的かつ 効率的な供給を確保するため、産地市場の統合・機能 強化を通じて水産物流通コストの削減を図ったほか、 水産加工業の経営体質の強化を図った。また、消費者 の食における安全と安心を確保するため、水産物の安 全性・品質確保対策を推進した。 第5は漁業地域の活性化である。漁業者を含めた地 域住民の生活の場であり、水産業の持続的発展の基盤 たる役割を果たしている漁業地域について、生活基盤 施設の整備を進めたほか、地域の多様な資源を活かし て活性化を図った。 第6は水産基盤の整備である。今後の水産政策の課 題に的確に対応した、より効率的・効果的な水産基盤 の整備を行うため、事業の重点化等による新世紀の漁 港・漁場・漁村づくりを推進した。 第7は技術の開発・普及である。「水産研究・技術 開発戦略」に基づき、資源回復、経営コスト削減、環 境保全、水産物の付加価値向上等の技術開発施策を重 点的かつ効率的に推進した。 その他、水産分野での情報化対策及び災害対策を講 じた。 3 財 政 措 置 水産関係予算の内訳は、表4のとおり 表4 水産関係予算
4 立 法 措 置
平成13年度において公布された水産関係の主な法律 は、「水産基本法」である。
⑴ 農林水産関係一般会計予算の総額は、内閣府、 外務省、財務省、厚生労働省等の他省庁所管の農林水 産関係予算を含めて上記のとおりである。 ⑵ 農林水産予算の総額を使途別に大分類すると次 頁第1図のとおりである。また、農林水産予算の重要 経費別の内訳を13年度に比較してみると次頁第2図の とおりである。
第2章 農林水産関係予算
第1節 農林水産予算の大要
1 総 額2 編 成 方 針 ⑴ 予算編成の基本方針 ア 平成14年度予算は、財政構造改革の第一歩とし て、「国債発行額30兆円以下」との目標の下、歳出構 造を抜本的に見直す「改革断行予算」と位置付けられ、 「5兆円を削減する一方で重点分野に2兆円を再配分 する」という理念を踏まえつつ、予算配分を大胆にシ フトすることによって経済構造の転換を促進するとの 観点に立って編成することとされた。具体的には、社 会資本整備、社会保障制度、地方財政等の歳出の見直 しを行う一方、環境・少子高齢化・地方活性化・都市 再生・科学技術・人材育成・IT の重点7分野に関す るもので政策効果が顕著なものについては、重点的に 予算配分を行うこととされた。 イ こうした状況の下、平成14年度農林水産予算に ついても、農林水産業の構造改革を通じた効率的な食 料の安定供給システムの構築、都市と農山漁村の共生・ 対流による地域の活性化を推進するとともに、新しい 森林・林業基本法を踏まえた森林・林業政策の展開、 新しい水産基本法を踏まえた水産政策の展開を図るべ く、その徹底した見直しを行い、農・林・水それぞれ の新たな政策展開に即して編成した。この中で、「平 成14年度予算編成の基本方針」(平成13年12月4日閣 議決定)等を踏まえ、公共事業から非公共事業へのシ フトを行い、地域農業の構造改革対策等の強化を図る こととした。 ⑵ 主な重点施策 ア 「食料自給率の向上」を基本とした食料の安定 供給の確保を図るため、農林水産業の構造改革を推進 する。 ⑵ア 効率的で安定的な経営体が農業生産の大部分 を担う農業構造の確立に向け、農地の利用集積・集 団化、集落営農の新たな確立と効率化、加工・流通 部門も含めた農業経営の法人化等を推進。 ⑵イ 次代の農林水産業を担う人材の確保・育成を 図るとともに、男女共同参画社会の実現に向けた取 組や少子・高齢化対策等を推進。 ⑵ウ 生産者と消費者の多様な結びつき等による食 品流通の効率化・高度化、「食生活指針」の一層の 普及・定着、国産食材の利用促進、BSE 対策の着 実な推進等による安全・安心な食料供給などにより 食料消費対策を推進。 ⑵エ 経営所得安定対策の具体化検討のための調査 を実施。 ⑵オ 輸入急増により国際競争力の確保が求められ ている野菜等において、生産の高度化、流通システ ムの改革等により、構造改革を推進。 ⑵カ 稲作を中心とする水田農業について、地域の 個性を活かしながら競争力を強化する取組みを実施 するとともに、効率的な流通を行う産地に機動的な 支援を行うシステムを構築。 ⑵キ 水田の汎用化、畑地かんがい等の推進により、 食料自給率向上の基礎的条件である生産基盤の整備 を経営・生産対策のソフト施策と一体的に実施。 ⑵ク 「e-Japan 重点計画」等を踏まえ、農林水産 業・農山漁村及び食品流通における IT 化の推進を 図るとともに、電子政府実現のための施策を推進。 ⑵ケ ライフサイエンス、環境等の研究開発を戦略 的に展開するとともに、農林水産業の構造改革を支 える研究開発の高度化を推進。 イ 都市と農山漁村の共生・対流を通じて地域の活 性化を推進する。 ⑵ア 新たなむらづくり、グリーン・ツーリズム、 農業体験学習、新たな森林利用の推進、海とのふれ あいの場の創出等を通じて農山漁村を振興。 ⑵イ 農山漁村における社会資本整備を、都市のラ イフラインを支える緑の基盤として、循環型社会の 構築や自然との共生に寄与するものに改革。 ⑵ウ 農業の自然循環機能を活用し、都市と農山漁 村とにおける食品リサイクルを始めとする有機性資 源の循環利用等を促進。(食と農の環づくり) ウ 望ましい環境の創出を基本とする新たな森林・ 林業政策の展開を図る。 ⑵ア 森林の有する多面的機能の持続的発揮のため、 森林の機能に応じた区分に対応した整備を進めると ともに、森林整備のための地域における取組に対す る支援を導入。 ⑵イ 育成すべき担い手への施業や経営の集約化を 図ることにより、森林資源の持続的な利用を担う林 業を振興。需要構造の変化に対応した低コストでの 木材の安定供給のため、木材産業の構造改革を図る とともに、木材利用を積極的に推進。 ⑵ウ 山村地域の生活環境の整備、都市と山村の共 生・対流の推進等により、活力ある山村づくりを展開。 エ 資源管理を基本とした新たな水産政策の展開を 図る。 ⑵ア 資源回復計画の導入による水産資源の適正な 管理と経営安定を推進。 ⑵イ 責任ある栽培漁業の推進による水産資源の積 極的な培養と養殖業の構造改革を推進。 ⑵ウ 流通経路の簡素化や物流の合理化等により水
産物流通システムの改革を図るとともに、水産加工 業の構造改革を推進。 ⑵エ 新たに策定する漁港漁場整備長期計画に基づ き、一体的・効率的な水産基盤の整備による豊かな 沿岸域環境の創造と漁村の総合的な振興を推進する とともに、水産業・漁村の有する多面的機能につい て、その適切な発揮に向けた施策を推進。
第2節 農林水産予算総括表
参 考