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WYTHAM WOODS Art & Science Projects ワイタムの 森 アート & サイエンス プロジェクト Copyright 2014 by Robin Wilson 無 断 複 写 転 送 を 禁 じます 出 版 : Flagstone Press (フラッグストーン プレス

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Academic year: 2021

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the

WYTHAM

STUDIO

WYTHAM WOODS Art & Science Projects

OXFORD

ANAGAMA

オックスフォード穴窯プロジェクト

(2)

Copyright © 2014 by Robin Wilson 無断複写・転送を禁じます。 出版: Flagstone Press (フラッグストーン・プレス、オックスフォード大学、ワイタム・スタジオ) 編集: ロビン・ウィルソン、ナイジェル・フィッシャー、ロージー・フェアファックス・チャムリー デザイナー: ロビン・ウィルソン ワイタムの森は、オックスフォード大学が所有する研究森林です。世界で最も研究された地域のひとつとして知られ、ワイ タムの森で行われた研究を通して、およそ1000にも及ぶ学術論文が発表されています。1000エーカーに及ぶこの森は、 オックスフォード市街地の真東に位置し、古代の森から近年のプランテーションを含め、草原や湿地、池など、様々な森林 環境から成り立っています。現在、ワイタムの森はオックスフォード大学学部生の論文のためのプロジェクトや、動物学 部、及び「ナチュラル・イングランド」と呼ばれる環境食料農林省の機関、または他大学の長期的なモニタリングなど約60 もの研究計画を受け入れています。オックスフォード大学の植物科学部、昆虫学部、人類学部による研究も行われていま す。ワイタムの森は、1950年にSSSI(特別科学的目的の為の地区)に認定され、ニック・ブラウン教授(リナカーカレッジ学 長)が現在議長を務めるワイタム調査委員会によって率いられ、森林管理人のナイジェル・フィッシャーによって維持され ています。ワイタム・スタジオはワイタムの森にある視覚芸術研究を主として、ロビン・ウィルソン博士とロージー・フェアファ ックス・チャムリーによって運営されています。 ワイタムの森の詳細については、以下にお問い合わせください。 ナイジェル・フィッシャー: nigel.fisher@admin.ox.ac.uk 表紙の写真: 伊勢崎淳(備前・人間国宝)による作品

WYTHAM WOODS Art & Science Projects

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10–11

スケッチマップとプロジェク トメンバー:穴窯が設置さ れる敷地のマップとプロジ ェクトメンバーの一覧 3

このプロジェクトはオックスフォード大学において、日本

及びイギリスの一流陶芸家のコラボレーションで行わ

れ、大学の研究森林であるワイタムの森に薪を燃料とす

る日本の伝統的な陶芸の穴窯を作り、その過程を人類科

学的研究に役立てます。

4–5

プロジェクトの概要 : 5年間に渡るプロジ ェクトの目的は、12世紀後半にあたる鎌 倉時代から備前の窯元に伝わる、伝統的 な単房式の薪窯2基の設置及び焼成、日 本の現代的陶芸作品の過程を研究するこ とにあります。 OXFORD ANAGAMAは、陶芸家達が意見交 換し、技術を高める中心の場となります。

6–7

プロジェクトの費用 : この5ヶ年計画の 総費用はおよそ245,000ポンド(およそ 4,400万円)で、伝統工芸における現代的 動向を調査する為、日本人陶芸家及びイ ギリスを拠点としたオックスフォード大学 在籍の研究者を対象に5種類の奨学金が 準備されます。 5年後には、このプロジェクトが世界的な 陶芸社会研究の中心の場となり、また日 本における人類学的な視点からの物質文 化に関する研究を引き続きサポートする ことで、オックスフォード大学の奨学金制 度の資金作りの役割を果たします。

8–9

スケジュール : 窯の設置は、開発・研究・商 業的活動の3段階に分類されます。初年度 は、日本人とイギリス人の窯職人チームに よって2種類の研究用窯が設置され、備前 とウィッチフォードポタリーそれぞれから の陶芸家の指示のもと、試験的に焼成し ます。一方で、人間学的な視点による物質 文化に関する研究が始まり、試験的な焼 成段階から、5年後の商業的活動の段階へ とプロジェクトを発展させます。

オックスフォード穴窯プロジェクト

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4

オックスフォード穴窯プロジェク

The Oxford Kilns

Anagama

/

窯は日本の伝統的な単房式薪窯 で、斜面を利用し山土や耐火レ ンガで造られており、無釉焼き締めの茶道 具を初め備前特有の焼けを創造します。

プロジェクトの概要

このプロジェクトの目的は、オックスフォード 大学のワイタムの森の中心部に日本の伝統 的な2基の窯を設置・焼成すること、そして プロジェクトの中で現代の陶芸の作成のあ り方について研究することです。 穴窯はこれまでにいくつもの工夫が凝らさ れ、進化しながら現代の姿になりました。そ の過程はプロジェクトの人類学的な面を映 し出し、社会的視点と美的観点の両方から、 「製作過程」と「商品化」、そして「実用性」と いう複雑さとその関係の変化を説明する豊 富な研究材料になります。そのアカデミック な研究と同時に、陶芸家は制作過程の理解 と発展の促進のために実践的研究を行います。 コンセプトが芸術より優位に立つと、次第に工 芸は商業的な便宜性に導かれてしまい、機械 化、ブランド嗜好、手工業よりも機械加工され た材料に頼りがちです。このプロジェクトは地 元の材料を使用したシンプルかつ洗練された 手工業が、アーティストに確実に大きなインス ピレーションを与える原動になることを再認識 させてくれます。 生活様式の変化が伝統工芸の市場や技術の 存続を脅かしていますが、日本はバーナード・ リーチが100年前に発見した通り、無類の伝統 工芸文化発祥の地です。材料と制作過程の実 践的な研究に根ざしたOXFORD ANAGAMA は、国際的なフォーラムの場となり、研究推進 の後押しをすることになるでしょう。

オックスフォード大学

このプロジェクトがオックスフォード大学所有 の森林で行われる理由は、ユニークかつ確固 たる研究背景を持ち、作陶の意味を見いだす 手助けをしてくれるワイタム・スタジオ、そして 人類学部の研究者達がそろっているからです。 ワイタムの森に作られる2基の窯は隣同士に設置され る。1号基は、人類学的研究に基づいた12世紀の初期の 備前の窯の再現で、周辺地域ワイタムの森をはじめ、地元 の材料を使用。ヤナギを編んで作られたトンネルを耐熱 性の粘土で覆い、内部構造のヤナギが燃え尽きるまで燃 やし、焼け残った粘土の壁を窯として使う(以下、ヤナギ 窯)。一方、大型の2号基はヤナギ窯にとって変わり洗練さ れた近代的な窯で、日本人の窯職人によって耐火レンガ で制作される(以下、メイン穴窯)。写真(左)は完成後のイ メージ。

オックスフォード穴窯プロジェクト

(5)

オックスフォード穴窯プロジェク

備前にある伊勢崎淳のレンガ製穴窯。オックスフォードの ワイタムの森に第2基として建設される大型のメイン穴窯 は、これによく似た様式になる。窯は傾斜した地面に基礎 工事なしで直接作られ、シンプルな屋根で覆われる。 1830年代の歌川国芳作木版画。日本の陶芸業界が 製版と同様に活気にあふれた時代の作品。 「このプロジェクトの醍醐味は、自然な形 の穴窯で、焼成期間4日~2週間で焼か れた作品の類い稀な焼けと粘土本来の姿 を引き出すことです。この過程で焼き上が る作品は日本文化の茶道の世界ではたい へん慕われてきましたが、この審美眼はイ ギリスではまだあまり知られていません。」 — ジム・キーリング

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6

Project

Costings

/

The Oxford Kilns

オックスフォード穴窯プロジェク

プロジェクトの費用

第1段階: 2014 ~ 2015 用地の調整費用 展示設営費及び宿泊費 ヤナギ窯(材料費及び作業費) メイン穴窯(材料費及び作業費) 研究費(窯の試験及び研究出張) 宿泊費(窯職人及び陶芸家) 出張費 事務費(プロジェクトの管理、宣伝及び支援活動) 第2段階: 2015 ~ 2019 用地維持費及び窯の焼成費用 宿泊費 研究に関する出張費 研究費及び奨学金費用 展示会費用 事務費と出版費 プロジェクトが行われる5年間で、焼き上がった陶器の販売、陶芸家への窯の貸し出し及び出版関係、コース やワークショップなどの教育による潜在収入を見込んでいます。また、例えば、ESRC(経済社会学研究会議)や NERC(自然環境調査局)、 Art Council(芸術協議会)などの教育機関から支給される補助金などで初期費用 は還元できると見込んでいます。 ¥ 1,323,000 ¥ 2,700,000 ¥ 1,260,000 ¥ 9,611,000 ¥ 2,385,000 ¥ 3,960,000 ¥ 1,080,000 ¥ 6,084,000 Total: ¥ 28,403,000 ¥ 1,620,000 ¥ 2,160,000 ¥ 720,000 ¥ 5,040,000 ¥ 720,000 ¥ 5,400,000 Total: ¥ 15,660,000

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7

オックスフォード穴窯プロジェク

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プロジェクトのスケジュール

1

8

The Oxford Kiln

Project

Timings

/

1

年 に渡る焼 成 実 験 の 後、両 方 の 窯 を年2回のペースで窯焚きします。 まずは、このプロジェクトの実用面を理 想 に 近 づ ける 学 習と研 究 に 重 点 を 置 きます。次 にイギリスと日本 の 両 国 か ら幅 広く陶 芸 家を募り、参 加 型 の 陶 芸 に重点をおくことで、窯焚きするごとに 商 業 的 要 素 を 増 やし、5 年 後 に は 窯 を 経済的に自立させることを目指します。 プロジェクトのスケジュール : 第1段階 2014年6月 イギリスチームが備前・伊勢崎淳の窯を訪問 2014年10月 研究助成金提案書の作成 共同研究員と陶芸家の最終選考 窯と配置図のデジタル化 人類学的研究開始 2014年11月 用地整理と建設調整 初年度の窯焚きのための材木の伐採、乾燥、 保存、及び窯の骨格用のヤナギ、ハシバミ、耐 火粘土の調達 2015年1~3月 ワイタムの森にて、イギリスチームとボランティ アによるヤナギ窯の作成 2015 月 5 月 ウィッチフォードポタリーに日本人陶芸家滞 在、及び作陶 メインプロジェクト促進のためのオックスフォ ード大学のアートウィークにて、ヤナギ窯の初 焚き 2015年6 月 日本からメイン穴窯の材料と職人がワイタム の森に到着 2015年8~9月 リナカーカレッジに著名日本人陶芸家滞在 ワイタムの森に作陶チーム滞在・最終製作 2015年10月 ワイタムの森のメイン穴窯初焚き 2015年11月 オックスフォード大学の自然史博物館、ワイタ ム及びリネカーカレッジでの展示 2016年1月 備前への展示会移設 人類学に関する学術的記事出版 プ ロ ジェクト の 総 費 用 の 大 半 は 窯 2 基 の 設 置 に か か る 資 材 費 及 び 作 業 費 に あ てら れ ま す。オック ス フォ ード 大 学 は 敷 地 を 提 供 し 、リナ カ ー カ レ ッ ジ が 夏 の 間「 ア ー ティスト・イン・レ ジ デ ンス 」とし て、毎 年 日 本 か ら 著 名 な 陶 芸 家 を 受 け 入 れ ま す。

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1

2

3

Oxford London

*

Oxford Wytham Wood * Abingdono Swindon

*

+ Whichford Pottery

2

9

第1段階:敷地開発及び試験的な窯炊き

(初年度)

ワイタムの森に設置される2基がオックスフォード研究 森林にある予め準備された敷地に建設されます。この 段階で、日本の窯職人はレンガの窯を作り、オックスフ ォードのボランティアとジム・キーリング率いる陶芸家 チームは粘土を用いるヤナギ窯の作成を担当します。 この段階で日本の一流陶芸家は、適正な焼成環境の 管理や窯焚きという伝統工芸技術の啓発をウィッチフ ォードポタリーと連携して行い、リネカーカレッジは、 日本の陶芸家が作品制作を行うために滞在する「アー ティスト・イン・レジデンス」を提供します。ロビン・ウィ ルソン博士はオックスフォード大学人類学部の人類学 的研究をリードします。

第2段階:窯焚きに関する研究

(次年度~5年後)

初年度の研究を経た後、備前とオックスフォードのお 互いの訪問を通して、年2回の窯炊きが行われます。 陶芸家と研究者は、記述考証と物質文化の研究をします。

第3段階:商用窯焚き

日本とイギリスの陶芸家の交流を深め関係を確立する こと、窯に商業的な役割を担わせることで、いずれ自活 できるようにします。 オックスフォード州に位置するワイタムの森は、OXFORD ANAGAMAの実際の制 作面と研究面の両方を結びつけるのにふさわしい場所。世界的にも主要な大学が敷 地と研究施設を提供し、芸術、科学、そして商業の学問的境界を超えるプロジェクトで ある。

3

timelines

窯設置場所のプラニング(2014年10月) ワイタムの森のメイン穴窯(現在も備前で使用されている様式)

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11 ロビン・ウィルソン博士 プロジェクト・ダイレクター 版画家/人類学者 オックスフォード大学社会人類学部所属 ワイタム・スタジオのディレクター ジム・キーリング プロジェクトディレクター及び先導陶芸家 ウォーリック州ウィッチフォード ポタリーの創始者 伊勢崎淳 プロジェクトの後援者 備前焼作家として5人目の人間国宝 ロージー・フェアファックス・チャムリー プロジェクト推進イギリス担当 版画家/芸術家 オックスフォード大学 ワイタム・スタジオ所属 石田和也 - 陶芸家 プロジェクト推進日本担当 伊勢崎淳及びジム・キーリングに学ぶ ナイジェル・フィッシャー 窯建設工事監督 森林管理/生態学担当 ワイタムの森管理者

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OXFORD

ANAGAMA

Dr Robin Wilson

University of Oxford

Sawmill Yard, Wytham

Oxford OX2 8QQ

robin.wilson@admin.ox.ac.uk

Angel Sharp Media - Documentary Filmmakers, Oxford

Prof. Sir Christopher Ball - Project Fundraiser

Dr. Mathew Blakely - Ceramics Technical Research

Kevin Crawford - Forestry and Timber Construction, Wytham Woods

Nick Ewart - Forestry and Timber Construction, Wytham Woods

Janey Petterson - Documentary Photographer

Noriko Shirai - Project Japanese/English Translator

James Takeru Smart - Web Translator, SOAS

Miyuki Smart - Project Japanese/English Translator

オックスフォード穴窯プロジェクト

P: (++44)(0)1865 726832

M: (++44)(0)7946 597316

(12)

P: (++44)(0)1865 726832

M: (++44)(0)7946 597316

robin.wilson@admin.ox.ac.uk

www.wythamwoods.ox.ac.uk

OXFORD

ANAGAMA

オックスフォード穴窯プロジェクト

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UK

Dr Robin Wilson

University of Oxford

Sawmill Yard, Wytham

Oxford OX2 8QQ

JAPAN

石田和也

〒705-0001

岡山県備前市伊部235-5

M: +81-(0)80-4267-3624

F: +81-(0)869-63-0017

bizenkazuya@gmail.com

参照

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