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平成 29 年度版として各県の項目を統合したものです 平成 29 年度に実施した個別指導におい て保険薬局 ( 調剤 ) に改善を求めた主な 指摘事項 東北厚生局 平成 31 年 3 月

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※平成 29 年度版として各県の項目を統合したものです※

平成 29 年度に実施した個別指導におい

て保険薬局(調剤)に改善を求めた主な

指摘事項

東 北 厚 生 局

平 成 3 1 年 3 月

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目 次 Ⅰ 調剤全般に関する事項 1 処方せんの取扱い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P1 2 処方内容の変更・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P1 3 処方内容に関する薬学的確認・・・・・・・・・・・・・・P1~2 4 後発医薬品への変更調剤・・・・・・・・・・・・・・・・P2 5 調剤済処方せんの取扱い・・・・・・・・・・・・・・・・P3 6 調剤録の取扱い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P3~4 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 7 調剤基本料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P4 8 調剤料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P4~5 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 9 レセプトコンピュータの初期設定・・・・・・・・・・・・P5 10 薬剤服用歴管理指導料・・・・・・・・・・・・・・・・・P5~6 11 薬剤服用歴の記録・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P6~7 12 薬剤情報提供文書・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P7 13 経時的に薬剤の記録が記入できる薬剤の記録用の手帳・・・P7~8 14 薬剤服用歴(電磁的記録の場合)の保存等・・・・・・・・P8 15 麻薬管理指導加算・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P8 16 重複投薬・相互作用防止加算・・・・・・・・・・・・・・P8 17 特定薬剤管理指導加算・・・・・・・・・・・・・・・・・P9 18 乳幼児服薬指導加算・・・・・・・・・・・・・・・・・・P9 19 かかりつけ薬剤師指導料・・・・・・・・・・・・・・・・P9~10 20 在宅患者訪問薬剤管理指導料・・・・・・・・・・・・・・P10 21 服薬情報等提供料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P10 Ⅳ 請求事務等に関する事項 22 一部負担金等の取扱い・・・・・・・・・・・・・・・・・P10 23 届出事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P11 24 掲示事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P11 25 保険薬局の独立性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P11 26 調剤報酬明細書の記載・・・・・・・・・・・・・・・・・P11~12 27 保険請求に当たっての請求内容の確認・・・・・・・・・・P12

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28 薬剤師数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P12 29 関係法令等の理解・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P12 30 指導対象薬局の開設者が他の保険薬局も開設している場合・P12 31 その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P12

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1 平成29年度 個別指導における主な指摘事項(調剤) Ⅰ 調剤全般に関する事項 1.処方せんの取扱い ⑴ 「処方」欄の記載に次の不備のある処方せんにつき、処方医への疑義照会をせず に調剤を行っている例が認められたので改めること。 ① 用法の記載がない又は不適切である。 ② 用量の記載が不適切である。 ⑵ 70 枚を超えて湿布薬が処方されている処方せんについて、処方医が当該湿布薬の 投与が必要であると判断した趣旨が処方せんの記載により判断できない場合に、適切 に疑義照会を行っていない例が認められたので改めること。 ⑶ 処方せんは、患者又は現に看護にあたっている者から受け付けること。 2.処方内容の変更 ⑴ 処方内容の変更の指示があったにもかかわらず、処方せん等に変更の内容を記載 していない例が認められたので改めること。 ⑵ 調剤及び処方内容の変更について、次の不適切な例が認められたので改めるこ と。 ① 薬剤の変更を、処方医に確認することなく行っている。 ② 処方せんに薬剤の変更内容の記載を鉛筆書きで行っている。 3.処方内容に関する薬学的確認 ⑴ 薬学的にみて、処方内容に問題が疑われるにもかかわらず、処方医への疑義照会 が行われていない例が認められたので、必ず疑義照会を行うこと。 また、疑義照会を行った場合は、照会・回答内容の要点等について処方せんの備 考欄及び薬剤服用歴の記録(表紙含む)に記載すること。 ⑵ 疑義照会した内容が、調剤済処方せんの備考欄記載と薬剤服用歴の記録の記載で 不一致が認められたので、点検確認を行うこと。 ⑶ 処方内容について確認を適切に行っていない(処方医への疑義照会を行っている ものの、その内容等を処方せん又は調剤録に記載していないものを含む。)次の例が 認められたので改めること。 ① 医薬品医療機器等法による承認内容と異なる用法・用量で処方されているもの ア サイレース錠1㎎ 2錠(高齢者) イ ニフェジピンCR錠 20 ㎎ 2錠(1日2回朝夕食後) ウ タケプロンOD錠 15(1日2回)

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2 ② 用法・用量と処方量が異なるもの、又は用法・用量が不明であるもの ア ナボールテープ 15 ㎎ 7㎝×10 ㎝ 、1日1回右肩、7日分、14 枚の投与 イ モーラステープL40 ㎎ 70 枚 1日1回貼付(腰) 投与日数 35 日 ③ 医薬品医療機器等法による承認内容と異なる効能効果(適応症)での処方が疑 われるもの ④ 過量投与が疑われるもの オルメテック錠 20 ㎎ 2錠とレザルタス配合錠HD 1錠 ⑤ 倍量処方が疑われるもの ⑥ 相互作用(併用注意)が疑われるもの ⑦ 重複投薬が疑われるもの モーラステープL40 ㎎ 140 枚、1日1回膝、1日用量:2枚、投与日数:70 日分の連月投与 ⑧ 薬学的に問題のある多剤併用が疑われるもの ア バルサルタンOD錠 80 ㎎とエックスフォージ配合OD錠 イ ファモチジン錠 20 ㎎1錠とランソプラゾールOD錠 15 ㎎1錠(1日1回朝 食前) ウ ムコスタ錠 100 ㎎とテプレノンカプセル 50 ㎎ エ レバミピド顆粒 20%1.5gとセルベックス細粒 10% 1.5g(1日3回食後) ⑨ 薬剤の処方内容より禁忌例への使用が疑われるもの ⑩ 投与期間の上限が設けられている医薬品について、その上限を超えて投与され ているもの ア 8週間を超える、タケキャブ錠 10 ㎎の投与(逆流性食道炎) イ 8週間を超える、ネキシウムカプセル 20 ㎎の投与(逆流性食道炎) ウ 8週間を超える、パリエット錠 10 ㎎の投与(逆流性食道炎) エ 8週間を超える、ラベプラゾールNa塩錠 10 ㎎の投与(逆流性食道炎) ⑪ 投与期間に上限が設けられている医薬品について、内服薬と頓服薬で処方され ているもの ⑫ 漫然と長期にわたり処方されているもの ア シナール配合錠の月余にわたる投与 イ ハイボン錠 20mg の月余にわたる投与 ウ メチコバール錠 500 ㎍の月余にわたる投与 4.後発医薬品への変更調剤 調剤について、一般名処方に係る処方せんを受け付けた場合であって、当該処方に 係る後発医薬品を支給可能又は備蓄しているにもかかわらず、先発医薬品を調剤して いる不適切な例が認められたので改めること。

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3 5.調剤済処方せんの取扱い ⑴ 調剤済処方せんについて、次の事項の記載がない又は不適切な例が認められたの で改めること。 ① 調剤済年月日 ② 保険薬局の所在地 ③ 保険薬局の名称 ④ 保険薬剤師の署名又は氏名の記載、押印 ⑤ 一般名処方が行われた場合や変更調剤が行われた場合に、実際に調剤した薬剤名 ⑵ 調剤済処方せんの「備考」欄又は「処方」欄に記入する、医師に照会を行った場 合の、その回答内容の記載がない又は不適切な例が認められたので改めること。 ⑶ 調剤済処方せんへの保険薬剤師の記名押印を事務員が行っている例が認められた ので、調剤した保険薬剤師が自ら行うよう改めること。 ⑷ 調剤済処方せんについて、実際に調剤を行っていない保険薬剤師の氏名で、記 載・押印されている例が認められたので、実際に調剤を行った保険薬剤師自ら氏名 の記載・押印すること。 ⑸ 処方せんが複数枚にまたがる場合は、全ての処方せんを一体のものとして整理し 保管すること。 ⑹ 調剤済の処方せんについて、調剤済となった日から3年間保存していない不適切 な例が認められたので改めること。 6.調剤録の取扱い ⑴ 調剤録の記入について、次の不適切な例が認められたので改めること。 ① 次の事項の記入がない又は誤っている例 ア 調剤年月日 イ 調剤した薬剤師の氏名 ウ 処方せんの発行年月日 エ 薬剤師法第 23 条第2項の規定により、医師の同意を得て処方せんに記載され た医薬品を変更して調剤した場合、その変更内容 オ 薬剤師法第 24 条の規定により医師、歯科医師に疑わしい点を確認した場合、 その回答内容 カ 一般名処方が行われた医薬品について、実際に調剤した薬剤名 キ 後発医薬品への変更調剤を行った場合の薬剤名 ② 調剤済となった処方せんの裏面に調剤録と同様の事項を記入したものを調剤録 としているが、処方せんが複数枚にわたる場合に、一体化して保存されていない。 ③ 調剤済となる前に調剤録が作成されている。

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4 ⑵ 調剤録は、調剤後遅滞なく記載すること。 Ⅱ 調剤技術料に関する事項 7.調剤基本料 ⑴ 受付回数を1回とすべきところ、2回受付としている不適切な例が認められたの で改めること。 ⑵ 基準調剤加算について、最新の医薬品緊急安全性情報、安全性速報、医薬品・医 療機器等安全性情報等の医薬品情報を保険薬剤師に周知するよう留意すること。 8.調剤料 ⑴ 調剤料の算定点数について、次の不適切な例が認められたので改めること。 ① 内服薬について、1剤で算定すべきところを2剤で算定している。また、外用 薬について、1調剤で算定すべきところを2調剤で算定している。 ② 内服薬を頓服薬として算定している。 ⑵ 嚥下困難者用製剤加算 ① 嚥下困難者用製剤加算について、剤形の加工は薬剤の性質、製剤の特徴等につ いての薬学的な知識に基づいて行わなければならないことに留意すること。 ② 剤形の加工を行った場合は、その理由を薬剤服用歴の記録の表紙に記載するよ う努めること。 ⑶ 一包化加算 ① 一包化加算について、次の不適切な例が認められたので改めること。 ア 服用時点の異なる2種類以上の内服用固形剤または1剤であって3種類以上 の内服用固形剤が処方されていないときに算定している。 イ 一包化の指示がないにもかかわらず医師の了解を得たうえで行ったものでは ない場合に算定している。 ウ 薬剤師が一包化の必要性を認め医師の了解を得て一包化を行った場合に、治 療上の必要性について調剤録等への記載が不十分。 ② 一包化は、治療上の必要性が認められる場合において算定できるものであるの で算定要件に留意すること。 ⑷ 自家製剤加算 ① 自家製剤加算について、次の不適切な例が認められたので改めること。 ア 調剤した医薬品と同一剤形及び同一規格を有する医薬品が薬価基準に収載さ れている。 イ 調剤録等に製剤工程を記載していない。 ② 自家製剤は、医薬品の特性を十分理解し、薬学的に問題ないと判断される場合 に限り行うよう留意すること。

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5 ⑸ 計量混合調剤加算 計量混合調剤加算について、医薬品の特性を十分理解し、薬学的に問題ないと判 断していない例が認められたので改めること。 ⑹ 調剤技術料の時間外加算等 時間外加算等について、次の不適切な例が認められたので改めること。 ① 時間外加算を算定した患者について、当該患者の薬剤服用歴の記録又は調剤録 に記載している時間がレセコンの入力時間となっており、正確な処方せんの受付 時間を記載していない。 ② 開局時間内に調剤を行っているにもかかわらず、時間外加算を算定している。 ⑺ 在宅患者調剤加算 在宅患者訪問薬剤管理指導料、在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料、在宅患者緊急 時等共同指導料、居宅療養管理指導費(介護保険)又は介護予防居宅療養管理指導 費(介護保険)のいずれも算定していない患者に対する調剤を行った場合に算定し ている不適切な例が認められたので改めること。 Ⅲ 薬学管理料に関する事項 9.レセプトコンピュータの初期設定 レセプトコンピュータの初期設定が、薬剤服用歴管理指導料(特定薬剤管理指導加 算・乳幼児服薬指導加算)を算定するようになっており、自動的な算定となるおそれ があるので、改めること。 10.薬剤服用歴管理指導料 ⑴ 薬剤服用歴管理指導料の算定について、次の不適切な例が認められたので改める こと。 ① 手帳を持参していない患者に対して、薬剤服用歴管理指導料の「注1」但し書 きの点数を算定していない。 ② 入院中の患者以外の患者に対し、居宅療養管理指導費又は介護予防居宅療養管 理指導費と同一月に不適切に算定している。 ⑵ 次の事項について、処方せんの受付後、薬を取りそろえる前に患者等に確認する よう改めること。 また、次の事項についてその確認を保険薬剤師が行っていないので改めること。 ① 患者の体質・アレルギー歴・副作用歴等の情報 ② 患者又はその家族等からの相談事項 ③ 服薬状況 ④ 残薬の状況 ⑤ 患者の服薬中の体調の変化

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6 ⑥ 併用薬等の情報 ⑦ 合併症を含む既往歴に関する情報 ⑧ 他科受診の有無 ⑨ 副作用が疑われる症状の有無 ⑩ 飲食物(服用中の薬剤との相互作用が認められているものに限る。)の摂取状況 ⑪ 後発医薬品の使用に関する患者の意向 11.薬剤服用歴の記録 ⑴ 患者基本情報(薬剤服用歴の記録の表紙) ① 薬剤服用歴の記録の患者基本情報は、随時更新すること。 ② 薬剤服用歴の記録の患者基本情報の記載について、患者情報を迅速かつ的確に 把握するため、記載内容を充実すること。 ③ 収集した患者基本情報を基に、患者の状況に即した指導内容とすること。 ⑵ 薬剤服用歴の記録について、次の不適切な例が認められたので改めること。 ① 手書きの記録と印刷した記録があり、一元的に管理されていない。 ② 判読困難な記載。 ③ 鉛筆で記載している。 ④ 代筆による記載の場合に保険薬剤師が自ら記載内容を確認し、署名又は記名押 印を行っていない。 ⑤ 処方内容について「do」と略語を使用して記載されている。 ⑥ 薬剤服用歴の記録を最終記入日から起算して3年間保存していない。 ⑶ 薬剤服用歴の記録について、次の事項の記載がない又は不十分である不適切な例 が認められたので改めること。 ① 住所 ② 処方内容に関する疑義照会の要点等 ③ 服薬状況 ④ 残薬の状況 ⑤ 患者の服薬中の体調の変化 ⑥ 併用薬等の情報 ⑦ 合併症を含む既往歴に関する情報 ⑧ 他科受診の有無 ⑨ 副作用が疑われる症状の有無 ⑩ 飲食物(服用中の薬剤との相互作用が認められているものに限る。)の摂取状況 ⑪ 後発医薬品の使用に関する患者の意向 ⑫ 手帳による情報提供の状況(手帳の持参状況を含む) ⑬ 服薬指導の要点

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7 ⑭ 指導した保険薬剤師の氏名 ⑮ 患者本人以外に指導をした場合の指導した相手 ⑷ 手帳を忘れた患者に対して、次回以降手帳を持参するよう指導すること。また、 患者が手帳を用いないこととした場合には、その理由を記載すること。なお、手帳 に追加すべき事項が記載されている文書(シール)を交付した場合は、文書(シー ル)が貼付されているか次回以降確認すること。 12.薬剤情報提供文書 ⑴ 薬剤情報提供文書について、次の事項の記載がない不適切な例が認められたので 改めること。 ① 用法・用量 ② 副作用 ③ 相互作用 ④ 後発医薬品に関する情報 ア 該当する後発医薬品の薬価基準への収載の有無 イ 該当する後発医薬品のうち、自局において支給可能又は備蓄している後発医 薬品の名称及びその価格(備蓄しておらず、かつ、支給もできない場合はその 旨) ⑤ 服用及び保管取扱い上の注意事項 ⑥ 保険薬局の名称 ⑦ 情報提供を行った保険薬剤師の氏名 ⑧ 保険薬局又は保険薬剤師の連絡先等 ⑵ 薬剤情報提供文書について、次の不適切な例が認められたので改めること。 ① 効能・効果に関する記載が個々の患者の傷病に応じた内容になっていない。 ② 用法・用量、効能、効果、副作用及び相互作用に関する記載について、患者等 が理解しやすい表現になっていない。 ③ 患者に不必要な情報を記載して提供している例が認められたので、患者に必要 な情報のみ提供するよう改めること。 13.経時的に薬剤の記録が記入できる薬剤の記録用の手帳 ⑴ 手帳による情報提供について、服用に際して注意すべき事項の記載が不適切であ る次の例が認められたので改めること。 ① 重大な副作用又は有害事象等を防止するために特に患者が服用時や日常生活上 注意すべき事項(内容)を記載していない。 ② 投薬された薬剤により発生すると考えられる症状(相互作用を含む)を記載し ていない。

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8 ⑵ 患者に対して、手帳を保有することの意義、役割及び利用方法等について十分な 説明を行い、患者の理解を得た上で提供すること。なお、手帳を保有しているが、 持参を忘れた患者に対しては、「注1」の但し書きの点数を算定することになる旨説 明するとともに、次回以降は手帳を持参するよう指導すること。 14.薬剤服用歴(電磁的記録の場合)の保存等 ⑴ 最新版の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第5版」を参照 し、真正性、見読性及び保存性の確保に資する体制を整備すること。 ⑵ 電子的に保存している記録について、次の不適切な例が認められたので改めるこ と。 ① パスワードの有効期間を適切に設定していない。パスワードは定期的(2ヶ月 以内)に変更すること。また、パスワードは英数字、記号を混在させた8文字以 上の文字列が望ましい。 ② 薬剤服用歴の記録が一部書面に表示されていない。全ての記録が書面に表示で きるよう改めること。 ③ 定期的に職員に対し個人情報の安全管理に関する教育訓練を行っていない。 ④ 特定の ID を複数の職員が使用している。 ⑤ 代行入力実施に係る運用管理規定がない。 15.麻薬管理指導加算 麻薬管理指導加算について、次の不適切な例が認められたので改めること。 ⑴ 麻薬の服用状況、残薬の状況、保管状況を確認していない。 ⑵ 残薬の取扱方法も含めた保管取扱い上の注意等に関し必要な指導を行っていない。 ⑶ 麻薬による鎮痛等の効果、副作用の有無の確認を行っていない。 ⑷ 薬剤服用歴の記録に指導の要点を記載していない。 16.重複投薬・相互作用防止加算 ⑴ 重複投薬・相互作用防止加算について、次の不適切な例が認められたので改める こと。 ① 処方医に連絡、確認を行った内容の要点、変更内容等の薬剤服用歴の記録の記 載内容がない又は不十分。 ② 薬局に備蓄がないため処方医に疑義照会して他の医薬品に変更した場合等、薬 局の都合により処方変更を行った場合に算定している。 ⑵ 変更内容について分かりにくいと判断される場合には、調剤報酬明細書の摘要欄 にコメントを記載すること。 ⑶ 「(ニ)そのほか薬学的観点から必要と認める事項」には、処方せんの記載誤り

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9 及び患者の申し入れによる処方の変更は含まれないので留意すること。 17.特定薬剤管理指導加算 ⑴ 特定薬剤管理指導加算について、次の不適切な例が認められたので改めること。 ① 特に安全管理が必要な医薬品に該当しない(効能により対象とならない)医薬 品について算定している。 ② 対象となる医薬品に関して患者又はその家族等に対して確認した内容及び行っ た指導の要点を薬剤服用歴の記録に記載していない。 ③ 従来と同一の処方内容にもかかわらず当該加算を継続して算定する場合に、特 に指導が必要な内容の薬剤服用歴への記載が不十分である。 ⑵ 特に安全管理が必要な医薬品が複数処方されている場合には、医薬品ごとに指導 の要点を薬剤服用歴の記録に記載するよう改めること。 18.乳幼児服薬指導加算 ⑴ 乳幼児服薬指導加算について、次の不適切な例が認められたので改めること。 ① 乳幼児に係る処方せん受付時に確認すべき乳幼児の体重について、薬剤服用歴 の記録等に記載していない。 ② 患者の家族等に対して行った適切な服薬方法、誤飲防止等の必要な服薬指導の 要点について、薬剤服用歴の記録及び手帳に記載していない。 ⑵ 指導内容に画一的な傾向が認められたので、算定要件を十分理解し、患者個々の 状態やこれまでの指導内容等も踏まえた指導となるよう改めること。 19.かかりつけ薬剤師指導料 ⑴ かかりつけ薬剤師指導料について、次の不適切な例が認められたので改めるこ と。 ① 当該薬局の従業員やその家族について、服薬状況の一元的・継続的な把握の必 要性の有無にかかわらず同意を求めている。 ② 保険医と連携して患者の服薬状況を一元的・継続的に把握していない。 ⑵ かかりつけ薬剤師が行う服薬指導等について、次の不適切な例が認められたので 改めること。 ① 服薬指導等の内容を手帳等に記載していない。 ② 服薬指導の要点の記載が画一的で、患者の状況に即した指導となっていない。 ③ 薬剤服用歴管理指導料に係る業務を実施していない。 ④ 患者が受診している全ての保険医療機関の情報、服用している処方薬、要指導 医薬品及び一般用医薬品並びに健康食品等について、薬剤服用歴の記録に記載し ていない。

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10 ⑤ 調剤後、患者の服薬状況の把握について、患者の容態等に応じて定期的に行っ ていない。また、その内容を処方医へ情報提供していない。 20.在宅患者訪問薬剤管理指導料 在宅患者訪問薬剤管理指導料について、次の不適切な例が認められたので改める こと。 ⑴ 薬学的管理指導計画を策定していない。 ⑵ 当該指示を行った医師に対して、訪問結果について必要な情報提供を文書で行っ ていない。 ⑶ 要介護被保険者等である患者に対し算定している。 ⑷ 薬剤服用歴の記録に次の事項を記載していない。 ① 訪問の実施日 ② 訪問した薬剤師の氏名 ③ 処方医から提供された情報の要点 ④ 訪問に際して実施した薬学的管理指導の内容(薬剤の保管状況、服薬状況、残 薬の状況、投薬後の併用薬剤、投薬後の併診、副作用、重複服用、相互作用等に 関する確認、実施した服薬支援措置等) ⑤ 処方医に対して提供した訪問結果に関する情報の要点 ⑥ 処方医以外の医療関係職種から提供された情報の要点及び当該医療関係職種に 提供した訪問結果に関する情報の要点 21.服薬情報等提供料 服薬情報等提供料について、次の不適切な例が認められたので改めること。 ⑴ 現に患者が受診している保険医療機関に対して、服薬状況等について文書(別紙 様式1又はこれに準ずる様式の文書)等により情報提供を行っていない。 ⑵ 別紙様式1又はこれに準ずる様式の文書等に必要な事項の記載が乏しい。 ⑶ 別紙様式1又はこれに準ずる様式の文書等の写しを薬剤服用歴の記録に添付する 等の方法により保存していない。 Ⅳ 請求事務等に関する事項 22.一部負担金等の取扱い ⑴ 一部負担金について、次の不適切な例が認められたので改めること。 ① 従業員及びその家族に係る一部負担金を徴収していない。 ② 算定誤りが判明した際、一部負担金の過誤徴収分を患者に返金していない。 ⑵ 未収金の管理が不十分であることから、未収金管理簿等により適切に管理すること。 ⑶ 日計表の誤記載が認められたので、日計表の作成、管理を適切に行うこと。

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11 23.届出事項 次の届出事項の変更が認められたので、速やかに届け出ること。 ⑴ 保険薬剤師(常勤・非常勤)の異動(勤務区分・採用・退職) ⑵ 開局日・開局時間の変更 24.掲示事項 ⑴ 掲示事項について、次の不適切な例が認められたので改めること。 ① 東北厚生局長に届け出た施設基準等に関する掲示がない。 ② 基準調剤加算を届け出ているにもかかわらず、健康相談又は健康教室を行って いる旨を保険薬局の内側及び外側の見えやすい場所に掲示していない。 ③ 後発医薬品調剤体制加算を届け出ているにもかかわらず、後発医薬品の調剤を 積極的に行っている旨を保険薬局の内側及び外側の見えやすい場所に掲示してい ない。 ④ 療養の給付と直接関係のないサービス等の内容及び料金について、全ての項目 について掲示していない。 ⑵ 明細書の発行状況に関する事項について、次の不適切な例が認められたので改め ること。 ① 明細書の発行状況に関する事項を掲示していない。 ② 明細書の発行状況に関する事項の掲示について、無償発行に関する記載及び明 細書の交付を希望しない場合の記載がない。 25.保険薬局の独立性 ⑴ 保険医療機関の職員が患者の処方せんを当該薬局に持参している不適切な例が認 められたので改めること。 ⑵ 薬担規則第2条の3における「金品その他の財産上の利益」の供与について、便 宜供与の事実と疑われる例が認められたので改めること。 ⑶ 保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則第2条の3(健康保険事業の健全な運営の 確保)における「保険薬局の独立性」について、後発医薬品の選定を処方医が行う など誤解されかねない例があるので改めること。 26.調剤報酬明細書の記載 ⑴ 調剤報酬明細書の記載方法に次の誤りが認められたので改めること。 ① 用法・用量、処方月日 ② 一包化加算の「包」の記載もれ

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12 ⑵ 一般名処方が行われた医薬品について後発医薬品を調剤しなかった場合は、その 理由について、「患者の意向」、「保険薬局の備蓄」、「後発医薬品なし」、「その他」か ら最も当てはまる理由をひとつ記載することに留意すること。 27.保険請求に当たっての請求内容の確認 ⑴ 保険薬剤師による処方せん、調剤録、調剤報酬明細書の突合・確認を行い、調剤 報酬の請求が適正なものとなるよう努めること。 ⑵ 調剤録と異なった内容で調剤報酬(薬剤服用歴管理指導料)が請求されている例 が認められたので改めること。 ⑶ 処方せんと異なった内容で調剤報酬が誤って請求されている例が認められたので 改めること。(用法・用量の相違) ⑷ 審査支払機関からの返戻・増減点連絡書は、以後の保険請求に反映させるため適 切に保管し、適正な保険請求に努めること。 28.薬剤師数 処方せんの受付枚数に比べて保険薬剤師数が少ないので改めること。 29.関係法令等の理解 ⑴ 健康保険法をはじめとする社会保険各法並びに医薬品医療機器等法等の保険医療 に関する法令の理解が不足しているので、法令に関する理解に努めること。 ⑵ 被保険者証のコピーを保有することは、個人情報保護の観点から好ましくないの で改めること。 30.指導対象薬局の開設者がほかの保険薬局も開設している場合 ⑴ 開設者は、今回の指導結果の内容を踏まえ、同様に開設者となっている他の保険 薬局について状況の把握を行い、業務内容等について必要な改善を行う等、保険調 剤の質的向上及び一層の適正化を図ること。 ⑵ 開設者は、薬剤師・その他の従事者の協力のもと保険薬局における日々の薬剤服 用歴の記録の点検確認を徹底し、正確な調剤報酬請求を行う体制を整備すること。 ⑶ 保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則第7条の2(後発医薬品の調剤)、第8条 (調剤の一般的方針)に基づき、後発医薬品の使用促進に努めること。 31.その他 ⑴ 保険薬剤師の勤怠管理を適切に行うこと。 ⑵ 施設入居者等の投薬に関し、薬学的管理及び指導が行われていない不適切な例が 認められたので改めること。

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