埋 学 療 法 学 第16巻 第4号 297
・
−
302頁 (1989年 ) 症例 研 究
パー
キ
ン ソ ニズ
ムに
お
け
る
接
触
板
移 動 運 動
の
時
間 的 解 析
*岩 月 宏
泰
1}室 賀 辰 夫
s)木
山
喬
博
1)辻
井
洋
一
郎
1) 要 旨 パー
キ ンソニ ズムにおける上肢 運 動 機能の 特 性を評 価 する 目的で 規 則刺激 (0.
2Hz )と 不規則 刺 激 (0,
2Hz 以 下)を合 図に接 触板移 動運動を行わせ.
錐 体外路 系の 変性が予測:こ及ぼす影 響につ い て検 討 した。
得 られた結果は,
パー
キンソ ン群における 主動作筋の潜 時は,
不覩則 刺 激よ り規 則 刺 激で延 長が みられた。
全 所 要 時 間は刺 激 頻 度に関わ らず加 齢に伴い有意に延 長し,
健常群とパー
キ ンソン 群の両群と も刺 激 頻 度の差を認め な かっ た。
示 指 を 接触板に 接触し離脱する“
運 動の切 り換え”
過 程で は,
パー
キン ソ ン群 と老 年 群の間で差を認めなか っ た。 以.
E
:の ことか ら,
本 症に み られる動作緩 徐は筋固縮,
易 疲 労等の要因に よ る末稍効果器の障害と大脳 基底核一
補足運 動 野が制御 する内的 運 動プロ グラムに乱れ が 生 じ た た め と考え られ る。
キー
ワー
ド パー
キン ソニ
ズム,
予 測 効 果,
反 応 時 間 計 測 は じ め に パー
キン ソニ ズム はパー
キン ソン病及びこれ と類似の 病 像を呈 する神 経 疾 患 群につ け られた名 称であるD。 パー
キン ソ ン病はHuntlngton
舞踏 病と並ん で錐 体 外 路性の代表的な疾患であり,
大脳基底核,
脳幹網様体.
黒質,
下オ リー
ブ核 等を主 な病 変部位とする10)12) 。 臨床症 状は無動,
固縮,
安 静 時振 戦の 3大徴候 と前 屈 位姿 勢やすくみ足,
突進歩行 とし て み られる姿勢反 応障 害が代表 的であるle)エ2)。
ま た,
本症における運 動 障害の 特 徴と し て, 運動開始の遅延, 運動 遂 行時間の延長, 運 動 切 り換え困難,
反 復 交 換運動の緩 慢と振 幅 漸 減,
リ ズ ム形成障害,
易 疲労性等 が挙げられる1)10)12)。
本 研 究では本 症で み られ る運動 機 能障害を 定 量 的に測 定 するため に,
O.
2Hz
の規 則 信 号と不 規則 信 号 (0.
2Hz
以 下 )の電気刺激を合 図に,
示指を3 枚の 接触板の間を 移 動させ る運 動を反 復させ て,
合 図か ら最 初の群 化放電 が出現 するまで の主 動 作 筋の潜 時と離着 運 動の所 要 時 間 を計 測し て, パー
キンソニ ズムに おける予 測の効果と運 動 開 始の遅 延 や 運 動遂 行 過 程の障 害につ い て検 討を行っ た。
対 象 と 方 法 対象はパー
キソ ソ ニ ズム (以 下パー
キ ン ソ ン群 )7例 (平 均 年 齢 :61.
8±13.
1歳,
男 性 3名,
女性 4 名)であ る (表 1)。
重 症度はYahr
の分類でH ,
皿 に相当し,
日常生 活 動作は時 間を要すが独 力で可 能であ り,
理 解 力,
上肢の関節 可 動 域 が正常な者と し た。
比較対照として健 常 青 年 (平 均 年 齢 :20.
3
±0 ,
7歳,
男性4
名,
女 性 8 名) 工2例,
老年者 (平 均年齢:68.
0
±5.
4歳,
男 性 7 名,
女 性3名 )10例を用いた。
被験者は全 員 右 利 きであっ た。
表1
パー
キ ンソニ
ズム症 例一
覧* Analysis Qf compenent times in the stereQtyped rnove
・
ments of upPer extremities in patients with park 量nsonism D
名古屋大 学 医 療技術短期 大 学理学療 法学 科
Hiroyasu Iwatsuki
.
Takahiro Kiyama,
Yoichiro Tsujii:Dept
.
of Physical Therapy, College of Medical Tech−
Pology
,
Nagoya University2 )名 古 屋 大 学医
療技 術 短 期 大 学 部 作 業 療 法 学 科
Ta 亡suQ MurQga :Dept
.
of Occupational Therapy,
Collegeof Medical Technology
,
Nagoya University(受 付日 1988年10月31日) ・・ses S・・
A
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餮
騫
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・ ・e… 12345678凡 FMMFMFFFW
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(+) R (+) R (+) R >LL (+) L (+) (一
) (一
)298 理f¥
一
療』
法学 第16巻 第4
号方法は被 験 者に椅坐位を と らせ
,
パー
キソ ソン群は健 側の前 腕屈側部に各人 が 自覚でき る強さ の 電 気 刺激を 0.
2Hz の頻 度と0,
2Hz
以下の間隔 を あ けた不規 則刺激 であた え,
こ の刺激 を合図と し て “出来るだけ速 く,
正 融 ビ 検 査 側の示指を接 角娠 か ら接触 椥こ移 動さ せ る三 点上下 移 動 運 動を行わせ た。
一
方健1 常者の電気 刺激は非 利き手t!こ行っ た.
被 験 者の 前 壁に約 5cm2 の大 きさの接 触 板を被験 者の検査側 肩 関 節の高さとそれ よ り15
° 挙上位の延 長上 とその高さで対 側 肩関節部に位置 する3 箇所に設 置し た5測定に際 して 三 角筋前部線維筋腹中央部か ら双 極 誘導 法に よ る表 面筋 電 図を導 出し, 接触板の離着動 作を 電位 差とし て捉 え筋電計 (DISA 社製か 日本光 電社 製)に同 時 記 録し た(図1)
、
手指の離着運動 軌 跡に下 記の名称を 与 えた。
電 気 刺激に応 じ て水平板か ら示 指を 離 す までを 図 1 DeltoidEMG Miura 65 Fi
i
l
l
l
{
l
I
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E・
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_
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難
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1
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茎
−
矯 − 講塾
騨 畑 顕 腰躍
躪
し 琶 職 葡 孤肋
一
覧咢
.
.
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11群
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1
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1
°
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接 触 接 触 時間 接触時間 図2
三角筋の筋 活 動 と接 触板’
移 動 運 動 上 :健 常 老人,
下 :パー
キソ ソニ ズムパ
ー
キ ソ ソニ ズムに おける接 触 板 移 動 運 動の時 間 的 解 析 299 表 2 潜 時 規則 刺 激 不規則刺激 差 パー
キ ソ ソン群 青 年 群lli
:
認
:
曙
:
lll
・
劉
197.
8(24.
3) 174,
3(34.
3)2,
82.
023,
5 m $ 1500 mean (S .
D.
),
* * :P<O.
es * 各 群の規 則 刺 激と不規 則 刺 激の差を絶対 値で示す 反 応 時間 (Reaction
Time ;RT ),
上方板に到 達 する ま で の 移 動 時 間 (Upward Time ;UT ),
上方 板接触時 間(Upward Touching
Time
;UTT
),他 側上方 板へ の移 動時 間 (Horizonta!Adducti 。n
Time
;HAT
),
他 側上方板の接 触 時 間 (Adduction
Touching
Time
;ATT )水平 板へ の帰 路 時 間 (
Downward
Tirne
;DT
) とし た5}。
結 果 1.
筋 放 電と潜 時 健 常 群に おける三 角筋の 筋 放 電は,
水平接触板か ら上 方 接触板へ の移 動 時と上方 接触板から離れて他 側上方 板 へ 向か う際及び水 平 板へ の下 降 時の 3箇 所で,
比 較 的 長 い持続性を持つ群 化放電が出現し た。
パー
キン ソ ン群は水平板 接触 時か ら規則 的な間欠 性の 群化放 電が み ら れ,
ま た健 常群にみら れ る よ う な手 指の 離着運動に先 行し て 出現 する筋放 電の立 ち上が りは 明 ら か で はなかっ た (図2
)。
表 2に電 気刺激か ら三角筋の群 化放電がみ ら れる まで の潜 時の平 均 値 と標 準 偏 差を示し た。
健 常 群で は刺激 頻 SOm30 200 100pa
。广
→ o● :苦 年 群 △ ▲ :老・
年 群 B國 :パー
キンソ ン群 一 一 200 300 400 ms R T * :P<O.
01 図 3RT とUT
の計 測値 白抜 ぎは規 則 刺 激 を 塗 りつ ぶしは 不規則 刺激を表す IDOO 500 △ ⊥匡
↑
『
竪
、 0:規 則 刺 激 △ :7iく夫見貝rl束1」}敏 一 若 年群 図 4 老 年群 パー
キンソン群 *:P
<0.
01 全所要時間 度の変 化に よる差はみられ ず,
青 年 群の潜時の平均値は 約 120ms で,一
方老年群は約170
ms であっ た。 な お, 両 群 問に有 意差を認めた(P<0.
05)。
パー
キ ン ソ ン群で は規 則刺激 約 197.
8ms ,不 規則刺瀲 約 174,
3ms で あり,
規 則 刺 激の方が 不 規 則 刺 激 よ り約 23.
5 rns 延 長し た が 有 意差 を認め なか っ た。
2。
RT と UT の関 連 各 刺 激 条 件における青年 群の RT とUT
の平 均 値は 規 則 刺 激でRT
231。
9±25.
7ms,
UT
182.
3±1L8ms,
不 規則刺激でRT
263.
O
±31.
4ms,
UT
158.
4
±26,
9ms
であり,
不 規 則刺激でIX
RT
の延 長 とUT
の短 縮傾向 が 認め ら れた。一
方 老 年 群で は規 則 刺激で RT 276.
5± 196.
5ms,
UT
196.
5
±36.
1ms,
不 規 則刺激で RT270.
9
±38.
2ms,
UT 188.
9±35.
6ms であっ た。
これらに対 してパー
キ ン ソソ群は規則 刺 激で RT 267.
6±52.
5ms ,UT
261.
O±46.
9ms
, 不 規 則 刺 激で RT 278.
6±63、
7ms, UT 250、
1±31.
3rns であっ た。
従っ て老 年 群とパー
キ ンソン群を比 較 する とRT は両 群 とも規 則 刺 激, 不 規 則 刺 激に関 わ らず 殆 ど差が認め ら れ なか っ たの に対し て,UT
は規則 刺激,
不 規則刺激で 老年群よ りパー
キン ソ ン群で 有 意な 延長 を認め た (P<O,
Ol
) (図3)。3.
全 所要 時 間 (図4) 青年群は規則 刺激788.
3±104.
4ms,
不 規則刺激 807.
5 ±60.
Oms であっ た。
老 年 群は規 則刺激L211 ・
7± 103・
4 ms,
不 規則刺激1,
156,
7
±115.
lms で あっ た。
老年群は 刺激条件に 関わらず 青年群よ り有意に延長した (P
〈300
理学療法学 第16巻 第 4号 表3
全 所要所 要 時 間に対す る各構成要素の割 合 (%)
1RT
UT
UTT
HAT ATT
DT 規 則 刺 激 青 年 群 老 年 群 パ
ー
キン ソソ群 不規則刺激 青 年 群 老 年群 パー
キ ン ソ ソ群 32、
9 19.
8 5,
8 16.
2 7,
0 18、
4 23,
2 16.
1 7.
7 19、
6 8.
8 24.
6
ユ9 .
4 17、
5 7.
3 22,
08.
2 25.
7 27.
4 21.
5 7.
1 15.
7 8.
9 19.
422.
716.
2
8 ,
6
19,
7
8,
8
24,
0
].
8.
6 工8、
2 7.
0 2t.
98,
6 25.
9 0、
01)。
パー
キン ソ ン群は規則 刺激1,
433.
3±163.
6ms,
不 規則 刺 激1,
460.
5±121.
2rnsであっ た。
パー
キン ソ ン群は 老 年群よ り規則,
不規 則 刺 激に 関わ らず 延 長 がみ られた (P <0.
OI)。
青年群, 老年群, パー
キン ソン群の 3 群とも規 則刺激 と不 規則 刺激に よ る刺激 頻度の変 化に関わ らず全所 要 時 間の 差を 認め なか っ た。
4.
全 所 要 時 間に対 する各 運 動コ ンポー
ネン トの頁 分 率 (表 3) RT の 割合は 青年群で 規 則刺激 32.
9%, 不規則 刺激 27.
4%であっ た が,
パー
キン ソン群で は規 則 刺激19.
4%, 不 規 則 刺激186 %であっ た。一
方,
UT の 割含は青 年 群 で規 購 刺 激19.
8%,
不 規 則 刺 激17.
5%の値を示し たが, パー
キン ソン群で は規則刺激17,
5%,
不 規則 刺 激18.
2
% であっ た。
空 間 移 動 時 間 (UT,
HAT ,ATT
)の総 和が全 所 要 畴 問 に占め る割 合は,
規 則 刺 激と不 規 則刺激に関 わ らず青 年 群が約55%,
老 年 群で約60%,
パー
キ ン ソ ン群で約66% であっ た。 し か し, UTT,
ATT の接 触 板を接触してい る時 間 が 占め る割 合は青 年 群,
老 年 群,
パー
キン ソ ン群 の 3群とも差を認めなか っ た。
考 察 前 回゜
「
),
我々は規則刺 激 条 件で この測 定方法を 用い て 脊 髄 小 脳 変 性 症 (SCD
)の上肢に おける運 動機能障害を 定 量化することを試みた。
その結果,
SCD
の 筋放電は水 平板離 脱 時に健常 群で みら れた分 離 性 群化放電 が顕 著で なか っ た事か ら,
同一・
筋 内に お ける筋 収 縮の 同 期性障害 が 推 測 された。
ま たSCD
でみられた空 間 移 動 時間の有 意 な 延長が生じ た要因に は,
筋 緊 張及び筋力の低下 と随 意 運 動に関 与 する筋 群の相 反 性 同期 性 収 縮の 障 害によ る 運 動 速 度の低 下, 企 図振 戦 及び末梢か らの種々 の知覚情 報 を 補 正 するフ ィー
ドバ ッ ク制御機 構の障 害が推測さ れ,
Goldberg9}の仮 説 を支 持し た結 果とな っ た。
今回パー
キン ソニ ズム と健 常 者を比較してパー
キン ソニ
ズム の運 動 障 害の特 異性を見いだ そ う と し た。一
般に 老 人で は運 動 遂 行 時 間が青 年に比べて遅 延 する ことが 知 られ てい る。
パー
キ ン ソ= ズム の年 齢 構成とほぼ 等しい老 年 者 とバー
キン ソン群の全 所 要時間 を 比較すると規則刺 激,
不 規 則 刺激に関わ らず 図4
で示し たごとくパー
キン ソン 群で 有 意 な延長が 認め られた。
パー
キ ン ソン群に おける遅延の 要 因とし て,
全 所要時 間に対する運動コ ン ポー
ネソ トの 百 分率か ら空 間移動 時 間の総 和が刺 激 条 件に関わ らず約65%以 上 を占めて いる こ とか ら,
その原 因の一
つ に は末 稍の 運 動 効 果 器である 筋肉の トー
ヌX亢 進による粘弾 性の増 加 及び筋 力 低 下に よっ て運 動 速度が減 少し たもの と考 え られる。
ま た図2 で みら れ る よ うに振 戦が 迅速な随 意 運 動を障 害 する こと も考 え られる。
パー
キン ソニ ズム に 対 する 単純 反 芯時間研 究踊 1マ}1s) は諸 家に よっ てな されてい るがパー
キ ン ソニ ズム の反 応 時 間が健 常 者よ り必 ずし も延長する と は限らない とい う 報 告が多い。
我々の結 果で も RT は 図3に示 し た よ う にパー
キ ン ソ ン群は若年 群よ り延 長した が,
老 年 群と殆 ど差 がみ ら れ なか っ た。 ま た規 則 刺激と比べ て不 規 則 刺 激で は若年 群でRT
の延 長 とUT
の短 縮とい う変 化が み ら れ た が, 老 年 群,
パー
キ ンソン群の 2群で は刺 激 条 件に関わ らず 殆 ど差 を 認めなか っ た。
これ らの結 果か ら,
パー
キン ソ ン群の瞬 発力の発現障 害が 認め られなか っ た事は 0.
2Hz の規則 刺 激,
0.
2Hz 以 下の 不 規 則刺激がYahr
ll,
皿 の障 害度の症 例におい て運 動 遂 行許 容範 囲にある こ とが推測される。
一
方,
RT の ballisticな運 動に遅延がみ られな い の に対して,UT
の 目標 点に到 達 させ る ため の制 御を必 要 と す る運 動で は,
老 年 群と有 意な差が刺激 条 件に関わら ずみ ら れ たことか ら,
運 動 器である筋の粘弾 性や筋力低 下の問題だけでな く,
大 脳 基 底 核の障 害に よっ て 目標 点 に到 達 さ せ る運 動の制 御を困難1こさ せ て い る可 能 性が考 え ら れる。
随意運 動の 中枢性制御に は 大 脳 基 底 核
一
補
足 運 動 野 系 が 自 己ペー
ス 型 運 動に,
小脳一
運 動 前 野 系は 外 的刺激 依 存型運動に優 位に働 く と 言われてい る9}E)13)b:,
規則刺 激,
不 規 則刺激に おける潜 時, RT,
全 所 要 時 間の差は殆 どみ ら れ なか った こと から,
パー
キン ソニ ズム で は異な る 迅速 運 動を要求さ れて も,
その 目的にあっtc
適切 な運パ
ー
キ ンソニ ズ ム における接 触板移動運 動の時 間 的解 析 301 動 速度と瞬 発 力の発現が障害さ れ てい るため に,一
定の 筋 出力で し か応じれ ないパ ター
ン化し た 運 動 が出現 する もの と考え ら れる。
ま と めパ
ー
キン ソニ ズム 7例に対し て規則刺激 (0.
2Hz ) と不 規 則刺激 (0.
2Hz 以下 )の電 気刺激を合図と し て行 っ た上肢の課題運 動の うち, 運 動 指 令の発 動,
刺激 頻度 順応 能 力の障 害を筋電 図の潜時と所 要 時 間につ い て健 常 者 と比較検討 した。 全 所 要 時 間では規則,
不 規則 刺激の刺 激 条件に関 わ らず 老 年 群に比 してパー
キン ソン群は有 意な延 長が認 め ら れ た。
し か し規則刺激 と不 規 則 刺激の値は健 常 者の 2群 と同様に殆ど差 を認めなか っ た。
規 則刺激 不規則 刺激に関わ らずパー
キンソン群 の RT は老 年群と殆ど差を認め な かったが,
UT に有意 な延 長カミみ られた。
一
方パー
キン ソ ン群は老 年 群に比して空 間 移 動 時 間の 有 意 な延長を示し たことか ら,
末梢の筋 緊 張の異 常だ け でな く,
内 的運動 プロ グラム が乱れた こ とに よ る運 動パ ター
ンの連続性の障害に よ るもの と考えられ る。 本 稿の要 旨は第23回 理 学療法 士 学 会にて発 表し た。
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キン ソ ン病 患 者 にお け る 反応 時 間 研 究 をとお し て一
神経進歩,
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18) 横 地房 子,
櫓 林 博 太 郎,
1−1:
1村 隆一
:パー
キン ソン病 患者の 反応 時 間一
L−
threo−
DOPS の影 響一,
臨 床神 経 学,
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pp.
315−
329.
302
mp!gi,talkegE
ng16tseg4tr'
<Abstract>
Analysis of Component Times inthe Stereotyped Moyements of Upper
Extremities
in
Patients
withParkinsonism
Hiroyasu
IWATSUKI,
RPT,
Takahiro
KIYAMA,
RPT,
Yoichiro
TSUJII,
RPT
Dapartment ojCPhysical Thermpy, College
of
Medical 7lechnolog),,Ndgaya
IiniversityTatsuo
MUROGA, MDDqpartment
of
OcczaPational
7ZheraAy,CollegeojCMledical[Ilechnotogv,AJkegq),aUiiiversity'
The purpose of this study was to analyze times of rnot'or components inthe stereotyped voluntary
movements of upper extremities between control group and parkinsonisrn group
(PG).
Subjects
were twenty two normal young and old adults and seven cases of PG(42-78
years old).
These
subjects were right-handed.
The
subject was ordered to move the index fingeras quickly and correctly as possible frornthehorizontal
contact plate to the upper eonthct plate at an angle of15
degrees,
next to the other upperadductive contact plate and then return the
horizontal
plateby
regular and randorn signals of Electrical
Stimulation
(ES)
tothe oppositeforearm.
Results as
fellows;
l) EMG activities and
latent
periodEMG activities of PG showed regularly alternative grouped
discharge
as a trernor at rest. EMGactivities replied to
ES
showed a sharp groupeddischarge
at thebeginning
of movernentin
normalgroups,
but
notin
PG.2) The used,time
for
a fingerto reach the targetin PG was significantly prolonged than that
in
old group.3) The percentageof
RT
(Reaction
Time means a time of an indexfingertoleave
thehorizontal
plate
from
ES)
to thetotal time was remarkably higherinthe old group(22.7%)
than in PG(18,6%)
at random stimulation, but the percentageof UT
(Upper
Time rneans a time to move thefinger
from
the horizontalplateto the upper contact plate)was higherinPG(18.2%)
than inold group
(16.2%)
at random stimulation.