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25巻2号_P029_034_特集6

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   14 BACS の動向 ISO/TC,*//WG- ビルディング制御システムデザインに おいては,従来ビルディングオートメーションシステム (BAS)と称されたいわゆるビル管理システムをビル自動管

理制御システム(BACS:Building Automation and

Con-trol System)と称するようにした。BACS は図῍1に示す ように高機能なパソコン端末(HIM)を用いた中央システム とマイコン内蔵の複数のインテリジェントリモート制御端 末(Icont)とこれらを相互に接続し情報交換し統合するデ ファクトな通信ネットワークを用いて構成される方式が世 界的に主流である。BACS はビルを中心に我が国だけでは なく米国,欧州,アジアにおいて小規模から大規模まで定 着している。 統合管理制御の対象設備も電気, 空調, ユー ティリティの各設備及び防災・防犯設備,各種のマネジメ ント設備などだけではなくインターネット等を介して地域 の異なったビルの設備も含まれる。このような統合化ビル 管理システムの場合はエンドユーザ利益があるとしていわ ゆるマルチベンダ環境にて構築される場合が多い。また, 制御システム構築の動向としてすべてのネットワーク上の 機器が通信上同格であり自律的に機能する自律分散システ ムがマルチベンダ環境において信頼性の向上に有効として

特集

ISO

ビル管理自動制御システムと BEMS 6

ISO BACS

の通信プロトコルと

BACnet

の動向

The Outline of the Data Communication Protocol of ISO BACS and BACnet

῏ ῌ ῎ ῍

とよ だ たけ じ *

キーワード:BACS,BACnet,ISO/TC,*//WG-,ISO+0.2.῍/,MA

*協立機電工業ῌ(略歴は P,)

図῍1 最近の BACS 構成例

(2)

The Current EUROPEAN(PRE) STANDARD is Management Level BACnet Automation Level BACnet Field Level WorldFIP PROFIBUS LON KONNEX MANAGEMENT LEVEL

SYSTEM CONTROLLERS/AUTOMATION LEVEL

UNITARY CONTROLLERS/FIELD LEVEL

HVAC Manuf 1 Manuf 2HVAC

IRC Metering PLC′s Lighting Fire AccessLocal Security

Unit Verticle Trans-port HVAC Out-station

STANDARDS(in Building Services)

導入されている。また,マルチベンダ環境では構成する異な るベンダの提供するサブシステム機器(HIM, Icont 等)を ネットワーク上にて相互に連結し情報の交換と共有化する 必要があり, そのための通信プロトコルも含めた接続仕様 の明確化と共通化すなわちオープン化は非常に重要である。 このオープン化プロトコルとしては,BACS の基幹 LAN 部では後述する BACnet プロトコルがその優れた特 徴と機能で BACS 標準プロトコルとして確立しつつある。 24 BACnet を中心としたオープン化の動向 +33/年に ANSI/ASHRAE 規格 +-/ῌ+33/(現在は,そ の後の追加と変更が加味されて ANSI/ASHRAE 規格 +-/ ῌ,**+ に改定され,更に ,**. 年 + 月に ANSI/ASHRAE 規格 +-/ῌ,**. に改定された。)として米国で規格化された BACnet は,オープン化 BACS 向けとして標準的な共通 通信プロトコルとして評価と実績が向上し,米国だけ ,**,年までは毎年 +/ 万から ,* 万台弱の BACnet 製品が 設置され今後の導入数に増加が急速になると報告されてい る(注:ASHRAE は米国暖房,冷凍,空調工学会の略称)。 したがって米国だけではなく欧州,日本,中国,韓国, オーストラリア, エジプトにおいて注目され導入又は導入 を検討するプロジェクトが増加して世界的に 2. か国に ,2 ***以上の BACnet 製品が稼動していると米国の BMA (BACnet 製造者協会)は報告している。特に日本では中大 規模ビルを中心に導入が急速に進んでいる。 欧州においては,ヨーロッパ標準(CEN)にては図ῌ2に 示す BACS 構成のマネジメントレベル(MLN)とオート メーションレベル(ALN)の標準プロトコルとして BAC-net の導入を決定している。 BACnet の世界的普及状況と特定のベンダ,メーカに依 存しない,ASHRAE にてオープンに審議できることなど 等から ISO/TC ,*//WG - ではこの ANSI/ASHRAE に て採用の BACnet を ISO 規格にすべく CEN の同意を得 て当初から審議を進めてきた。 ῌ2 欧州の BACS 構成例 34 BACS プロトコルの ISO 化の道 ISO/TC ,*//WG - の Part / のデータ通信プロトコルと して BACS の標準プロトコルが ISO 主導で審議されてき た。すなわちここで ISO 化されたデータ通信プロトコル は ISO と CEN の協定で自動的に CEN 標準規格に登録さ れる。

ISO 化のプロセスは,提案して ISO の定めた一定の期 間内に WD(Working Draft)の提案段階,CD(Commit-tee Draft)の委員会段階,DIS(Draft of International Standard)の照会段階,FDIS(FinalDraft of Interna-tionalStandard)承認段階の順に進捗しなければならな い。 各段階ごとに ISO の TC ,*/ の参加国の国際投票によ り承認されて次の段階に進む。FDIS が承認されて発行段 階となり ISO として発行される。 BACS プロトコルの ISO 化の進捗状況は,下記のとお りであった。 +332年 3 月に米国の ANSI/ASHRAE 規格 +-/ῌ+33/ BACnet がそのまま WD に登録された。次いで ,*** 年 2 月に CD +0.2.ῌ/ として CD に進んだ。 ,**, 年 , 月にその

後の Addendum を含めた ANSI /ASHRAE 規格 +-/ῌ

,**+BACnet に差し替えられて ISO/DIS +0.2.ῌ/ として

,**,年 1 月に DIS に登録された。さらに,,**- 年 + 月に

国際投票で承認されて ISO/FDIS +0.2.ῌ/ として FDIS の

段階に到達した。,**- 年 +* 月の国際投票により圧倒的多 数で FDIS を ISO にすることが承認され同年 ++ 月に ISO

+0.2.ῌ/:,**-(E)として発行の段階となり公開された。

投票参加国はオーストラリア,オーストリア,ベルギー, カナダ,フィンランド,ドイツ,日本,韓国,ノルウェー, スウェーデン,スイス,英国,米国である。

44 ISO +0.2.ῌ/  ,**-(E)BACnet の概要 ISO +0.2.ῌ/:,**-(E)BACnet は,ANSI/ASHRAE

規格 +-/ῌ,**+ で規定する BACnet そのままである。この BACnet の目的は規格によれば下記のとおりとなっている。 「この標準の目的は,HVAC&R(空調と熱源)やほかの ビル設備を監視, 制御するためのコンピュータシステムに おけるデータ通信サービスとプロトコルを定義することで ある。さらに,それらの装置間で通信される情報の抽象的 でオブジェクト指向の表現を定義し,それによって,ビル 内でのデジタル制御技術のアプリケーションやその適用を 容易にすることである(電気設備学会訳)」。すなわち,ビ ルオーナやオペレータにとって, 異なるベンダから提供さ れた装置を一つの一貫した BACS に統合し装置間のイン 電気設備学会誌 平成 +1 年 , 月  30 108

(3)

Device Command Schedule Calendar Group Program File Analog Output Binary Output Trend Log Analog Input Binary Input Averaging Analog Value Binary Value Loop Multi-State Output Multi-State Input Notification Class Event Enrollment Life Safety Point Life Safety Zone Multi-State Value BACnet Obj 6 23 Obj Obj ターオペラビリティを実行すると同時に BACS の構築を エンドユーザにても実現できる枠組みを提供する。 ベンダ 間の競争(技術と価格)を新設時,増設時などライフサイク ルのいつの時点でも可能にして最小のコストで最大機能の 選択を実現するエンドユーザメリットを確立することであ る。そのために BACnet には次の性格をもっている。 (1) 同格化 ネットワークに接続される BACnet 装置(MS/TP のス レーブ方式は除く)は,装置間の能力の違いはあるが通信 上同格である。 (2) 抽象モデル化とオブジェクト化 各装置は,ネットワークにアクセス可能な,オブジェク トと呼ばれるエンテテイの集合体として各オブジェクトは オブジェクトの動きとオペレーション等を示す複数のプロ パティにより特徴付けられる。 各オブジェクトの特性や行 動を特徴付ける複数の必須とオプションのプロパティによ り構成される。 BACnet では標準オブジェクトタイプと構 成プロパティを規定している。 図ῌ3に示す 0 群 ,- 個のオ ブジェクトと全体で +-* 以上のプロパティが現在標準化さ れている。表ῌ1にアナログオブジェクトのプロパティ構 成を示す。 オブジェクトには各ベンダが制御目的に合わせ てオブジェクトを拡張できる標準的枠組みも提供されてい る。 図ῌ3 BACnet のオブジェクト群 (3) 応用サービスの標準化 応用プログラムは,標準化されたサービス要求により 個々のオブジェクトのプロパティの読出しと書込み, 現在 値等のプロパティ値の変化時の通知の要求及びオブジェク トの生成,削除を行う。このために各装置相互に受入れ可 能な表ῌ2に示す 0 群 .- 個の標準サービスが規定された。 実装者が付加的なサービスを創る枠組みも提供されている。 (4) コンフォーマンスクラス 各種のサービス要求を実行し,特定のオブジェクトタイ プの性質を理解する各ベンダの製作する BACnet 装置の能 力は,適合クラスとしてのコンフォーマンスクラスを規定 しこれにより分類される。各クラスごとにサポートしなけ ればならないサービス,オブジェクトとプロパティの最小 ῌ1 アナログオブジェクトのプロパティ構成 プロパティ識別子 プロパティデータタイプ プロパティデータ例 適合コード 備 考 オブジェクト識別子 オブジェクト名 オブジェクトタイプ 現在値 記述 装置タイプ 状態フラグ イベント状態 信頼性 アウトオブサービス 更新インタバル 単位 最小値 最大値 分解能 COV 増分 時間遅れ 通告クラス 上限 下限 不感帯 リミットイネーブル イベントイネーブル 了承遷移 通告タイプ イベントタイムスタンプ プロファイル名称 BACnet オブジェクト識別子 文字列(Character String) BACnet オブジェクトタイプ 実数(REAL) 文字列(Character String) 文字列(Character String) BACnet 状態フラグ BACnet イベント状態 BACnet 信頼性 ブール数(BOOLEAN) 符号なし整数(Unsigned) BACnet 工学単位 実数(REAL) 実数(REAL) 実数(REAL) 実数(REAL) 符号なし整数(Unsigned) 符号なし整数(Unsigned) 実数(REAL) 実数(REAL) 実数(REAL) BACnet イネーブル BACnet イネーブル BACnet 遷移ビット BACnet 通告タイプ BACnetARRAY(-) 文字列 (Analog Input,Instance +) “-FῌAHUῌSA” ANALOG_INPUT ,-4+

“Supply Air Temperature” “+** OHMRTD” {FALSE,FALSE,FALSE} NORMAL NO_FAULT_DETECTED FALSE +* DEGREEῌCELSIUS ῌ-*4* +**4* *4+ *4, +* -,14* ,*4* +4* {TRUE,TRUE} {TRUE,FALSE,TRUE} {TRUE,TRUE,TRUE} EVENT R R R R(+) O O R R O R O R O O O O(,) O(-) O(-) O(-) O(-) O(-) O(-) O(-) O(-) O(-) O(-) O R(+):アウトオブサー ビスが TRUE の時書 込み可能 O(,):オブジェクトが COV 報告をサポート するとき要求される O(-):オブジェクトが イントリンシック報告 をサポートする時要求 される R:必須で読み出し可能 W:必須で書込み可能 O:オプション

(4)

セットを規定している。 さらに, Annex K では BACnet

装置のクライアント(要求側)とサーバ(供給側)との間のイ

ンターオペラビリティに必要なサービスの起動側と実行側 の組合せをデータシェアリング, アラームとイベント通告, スケジュール,リモート装置管理など標準 BACnet 装置 分類ごとに BIBB(BACnet Interoperability Building

Blocks)として規定し追加された。 (5) ISO の階層と経路制御 ISO の階層化アーキテクチャに準拠した . 層縮退構造 (BACnet/IP では / 層縮退)であるので,メッセージを 様々な物理的メデイア, アクセス方法を用いて交換可能で ありまたメデイアの異なる複数のネットワークに対してメ ディアを意識しない経路制御機能があり,伝送速度,ス ループットを要求されるコストに見合った内容でシステム が実現できる。BACnet/IP ではインターネットによる ネットワークの広域拡張も実現した。 (6) 追加と修正 BACnet は,米国において暖房,換気,空調及び冷凍 制御装置に特化して規格化されたが,照明,防犯,火災等 の他のビル内の管理制御装置との統合化への基盤を与える ことも意図されている。これらに対する拡張や,ビル制御 のための新しいオブジェクトやサービスの追加と修正は単 純で直接的な方法で定義可能となるよう配慮されている。 54 BACnet の構造とサービス ῏4に装置間のデータ通信の仕組みを示す構造概念図 を, 図῏5に BACnet サービス概念図を示す。応用プログ ラムの要求によりネットワーク装置間にある装置がほかの 装置の所要データの送信を要求する。 すなわち応用プログ ラムが応用エンテテイのユーザ要素を経由して標準化され たサービス要求を指定した要求メッセージをクライアント としての装置から,サーバとしてのほかの装置にて APDU(Application Protocol Data Unit)の要求 PDU に 組立てて相手に送信して行う。 要求を受信した応答側装置 はメッセージ内容を解釈して同様に応用エンテテイのサー ビス要素から応答メッセージとオブジェクトにアクセスし て要求されたプロパティのデータを選択し APDU の応答 PDU に組立てて要求側装置に返信する。要求側はこの応 答 PDU を解釈し応用エンテテイのユーザ要素を経由して 応用プログラムに入手した所要データを渡す。APDU は サービスプリミティブと関連パラメータ, データを伝える もので図῏5に示すように確認付要求 / 確認なし要求,単 純了承 / 複合了承,エラー,中絶など 2 種が用意されその うちの一つを選択して使用する。標準サービスとしてア ラーム及びイベント登録,ファイルアクセスサービス,オ ブジェクトアクセスサービス,リモート管理装置(Who῏

Has, I῏Have, Who῏Is, I῏Am),仮想端末,セキュリティ

サービスの表῏2の 2 群 .- 個が用意されている。BACnet では要求側がクライアントで応答側がサーバでありシステ ム内にてクライアントとサーバの関係が固定していない。 BACnet ではすべての BACnet 装置が原則としてサービ スの要求と応答を実行できることになっている。 したがっ て中央装置でなくても前述の Icont 側でも容易にほかの Icont にデータ要求してデータ収集が可能でありリモート モニタ装置が簡単に構築できる。 BACnet は,変化,故障,警報などのイベント発生時 の通告サービスを図῏5に示す下記の - 種をもっている。 ῌイントリンシック報告サービスは, オブジェクト内の プロパティのイベント条件により通告クラスオブジェ クトを用いて通告する。我が国の BAS では応用例が 多い。 ῍COV 報告サービスは,COV(値の変化)通告が欲しい 装置が通告元の装置に装置ごとに一括して通告申込み をして発生時に通告元より通告を受ける。 ῎標準アルゴリズムによる報告サービスは, 通告イベン トごとにイベント登録オブジェクトを設定しオブジェ クトに設定されたパラメータにより通告クラスオブ ῏2 BACnet のサービスリスト アラーム及びイベントサービス Acknowlege Alaerm Confirmed COV Notification Unconfirmed COV Notification Confirmed Event Notification Unconfirmed Event Notification Get Alarm Summary

Get Enrollment Summary Get Event Information Summary Life Safety Operation

Subscribe COV Subscribe COV Property

仮想端末管理サービス VT῏Open VT῏Close VT῏Data ネットワークセキュリティサービス Autheniticate Request Key リモートデバイス管理サービス

Device Communication Control Confirmed Privata Transfer Unconfirmed Private Transfer Re Initialize Device

Confirmed Text Massege Unconfirmed Text Massege Time Synchrinization UTC Time Synchrinization Who῏Has and I῏Have Who῏Is and I῏Am

ファイルアクセスサービス

Atomic Read File Atomic Write File

オブジェクトアクセスサービス

Add List Element Remove List Element Create Object Delete Object Read Properyty

Read Property Conditional Read Property Multiple Read Range

Write Property Write Property Multiple

仮想端末管理サービス VT῏Open VT῏Close VT῏Data ネットワークセキュリティサービス Autheniticate Request Key 電気設備学会誌 平成 +1 年 , 月  32 110

(5)

APDU( ) Icont Icont BACnet Requesting Responding PDU PDU 6 43 16 BACnetAPDU BACnet-Confirmed-Request-PDU BACnet-Unconfirmed-Request-PDU BACnet-Simple-ACK-PDU BACnet-Complex-ACK-PDU BACnet-Segment-ACK-PDU BACnet-Error-PDU BACnet-Reject-PDU BACnet-Abort-PDU COV BAS BACnet BACnet BAS BACnet BACnet BAS BACnet BACnet IEIEJ IEIEJ BACnet Network Layer

BACnet Virtual Link Layer

BACnet Network Layer BACnet Virtual

Link Layer NULL

NULL NULL UDP

(User Datagram Protocol) IP (Internet Protocol) IP UDP Banet ISO-8802-2 8802-3 ATA/ ANSI Lon Talk MS/TP (EIA485) PTP (EIA232)

OSI BACnet BACnet/IP IEIE-P

῏4 装置間の BACnet 通信概念図 ῏5 BACnet のサービス概要 ジェクトを用いて通告する。 64 ANNEX J῏BACnet/IP とブロードキャスト UDP/IP トネリング技術を利用して,図῏6に示す IP ルータを通じて,複数の BACnet ネットワークを結合して インターネットを含む広域な IP ネットワークとして構築可 能とする BACnet/IP が BACnet +33/ の addendum +-/a

として承認され, BACnet ,**+ では ANNEX J῏BACnet/

IP として規格化された。すなわち,BACnet/IP ネット ワークは,複数の IP サブネットワーク内の BACnet 装置 群をカバーできる。この BACnet 装置群は BACnet/IP ネ ッ ト ワ ー ク 内 の 各 BACnet 装 置 に 対 し て BACnet UDP/IP ユニキャストメッセージを送信できる。 また, ブ ロードキャストメッセージも IP ネットワーク内に BAC-net UDP/IP ブロードキャストとして送信可能とした。す なわち各 IP サブネットワークに設置した BBMD(BAC-net Broadcast Management Device)は自己の IP サブ ネットワーク内の BACnet 装置からの UDP/IP ブロード キャストメッセージをほかの IP サブネットワーク内の BBMD への配信テーブルに従って UDP/IP ユニキャスト にて転送する。このメッセージを受信したほかの BBMD は自己のネットワーク内の BACnet 装置に UDP/IP ブ ロードキャストメッセージとしてブロードキャストする。 ῏6 BACnet と IEIE῏P の階層構成 図῏6に当初の BACnet と BACnet/IP 及び電設学会 IEIE῏P のプロトコル階層構成比較を示す。図の仮想デー

タリンク層 BVLL(Virtual Data LinkLayer)は BAC-net/IP に対してユニキャストやブロードキャストを含む メッセージサービスと BBMD を含むネットワークマネー ジメントサービスを供給する。また,ノート形パソコンの ように BACnet/IP ネットワークとは異なる IP サブネッ トアドレス(固定又は可変アドレス)をもつ外部 BACnet 装置(Foreign BACnet Device)に対しても UDP/IP ユニ キャストを用いて,BBMD はブロードキャストメッセー ジを送信でき,また外部 BACnet 装置からのブロード キャストメッセージを受信できるよう BVLL が管理する。

74 ISO BACnet のメンテナンス

ISO +0.2.῏/:,**-(E)としての BACnet と ANSI/

ASHRAE 規格 +-/῏,**+ 間にその後の ANSI/ASHRAE

の BACnet の addendum 等による追加,変更により ISO と ANSI/ASHRAE の BACnet 間に食い違いや乖  離  が生 じないように ISO BACnet をメンテナンスする手順とし ての MA(Maintenance Agency)手順が ISO +0.2.῏/:

,**-(E)のコメントとして国際投票で賛成多数となってい

るが手続上の問題で現在は公開に至っていない。 提案中の MA 手順は下記のとおりである。

ῌMA メンバ国又は,MA 事務局が ANSI/ASHRAE の BACnet の addendum 等による追加,変更に対応 し た ISO +0.2.῏/ の addendum 又は見直し案を ANSI/ASRAE の承認の元に ISO 事務局に提案。 ῍MAS と MA 議長は,この addendum 又は見直し案 を国際投票依頼する。 ῎MA メンバ国の棄権を除く ,/- 以上の賛成で

(6)

dum 又は見直し案を承認。 ῌMAS は,この結果 ISO +0.2.῎/ 修正ドラフトを作成 して ISO 中央事務局に提出。 ῍ISO 中央事務局にて承認後 ISO +0.2.῎/ 修正ドラフト を ISO +0.2.῎/ の addendum として公開する。 MA メンバ国は,ISO/TC ,*//WG- に参加国である。 84 BACnet ベンダ ID 取得 BACnet を適用して BACnet 装置を使用する場合は, ASHRAE に申請して ASHRAE より割り付けられ登録さ れた世界でユニークなベンダ識別番号(ID)をもつ装置を使 用しなければならない。これは BACnet 規格のデバイス オブジェクトのベンダ ID プロパティ項に規定されている。 平成 +0 年 +, 月現在の ASHRAE に登録されたベンダ ID の総数は +.0 になっている。国別のベンダ ID 数は表῎3に 示すとおりである。BACnet が米国内の BAS オープン化 の目的で開発されたので米国の総数 2* で最大であること は当然として我が国の ,. は米国についで第 , 位であり, 欧州全部の合計 ,, より多く,我が国において BACnet が 大規模ビルから中小ビルまで欧州などに先駆けて普及がす すんでいることを示している。表῎4に示すように我が国 では防災を含めた BACS のメーカのほとんど,多数の空 調機メーカがベンダ ID を取得している。 94 ISO BACnet 今後の方向と電気設備学会

まず ISO +0.2.῎/ の BACnet を MA 手順に従い ANSI/ ASHRAE 規格 +-/῎,**. の BACnet(この addendum を 含めて)に一致させることが必要である。また,将来とし て LonTalks ネットワーク変数と BACnet のオブジェク トとサービス間の Mapping 規則を ISO の BACnet の addendum にすることを欧州を中心に目指している。ま た,,**. 年 +, 月 2 日にて投票で DIS になったデータ適合 適正試験(ANSI/ASHRAE BACnet. +p の ISO 版)を

FDIS 段階を経て ISO +0.2.῎0 として ,**/∼,**0 年にか

けての公開を実現しよう。この様に BACnet の ISO 化の 実現は確実に進んでいる。BACnet は複数ビル間の統合 BACS の構築も検討を進め,そのために SOAP と TML をとおしての BACnet Web サービス(BACnet/WS)を

,**.年 +* 月にパブリックレビューした。この BACnet/

WS が ASNSI/ASHRAE 規格化実現した段階で MA 手順 に従って ISO の addendum に追加されよう。

日本や米国では,早い時点から BACnet の理解と普及

が ID 取得数から見ても進んでいるが,欧州は BIG῎EU

(BACnet Interest Group in Europe)を中心に普及が急速 に進むと考えられる。

電気設備学会の BAS 標準インタフェース委員会におい ても,BACnet の ISO 化実現に対応して現在の BACnet

をベースにした BAS 標準インタフェース仕様書(IEIE῎P῎

***-:,***)と ANSI/ASHRAE 規格 +-/῎,**. BACnet との整合化を図り, BACnet に統合する方向で検討を進め ている。

+) ISO+0.2.῎/: ,**-(E)“Building automation and control system῎Part/:Datacommunication prptpcl” ISO ,**-῎++ ,) “A Data Communication Protocol for Building

Automa-tion and Control network(BACnet)” ANSI/ASHRAE STA-NDARD +-/῎,**. -) 豊田「BACnet システムの現状と将来」照明学会誌 Vol421 No4+* ,**- 年 表῎4 我が国の取得ベンダ名 -+ Tokimec /- Daikin 1, Secom 1/ IEIEJ 10 Nohmi Bosai 13 Hochiki 2+ Matsushita Electric 2, Mitsubishi Electric Inazawa 2- Mitsubishi Heavy Ind4 2/ Yamatake Building System 21 Aichi Tokei Denki

3* Hitachi

3, Mitsubishi Electric Lighting 3. Kyuki

32 Toshiba Corporation

33 Mitsubishi Electric Co4Air Conditioning & Refrigeration System of Wakayama +*. NEC Engineering

+*0 Meidensha

+*2 Freedom Corporation ++, Fujitsu Limited ++2 Nittan Company

+,3 Toshiba Carrier Corporation +-+ Tokai Soft Fujitu General ῎3 ベンダ ID 国別取得数 米国 2*社 スウェーデン +社 ドイツ 2社 ベルギー +社 イタリア +社 英国 -社 スイス .社 オランダ +社 フランス +社 ポーランド +社 イタリア +社 欧州合計 ,,社 カナダ +*社 オーストラリア .社 南アフリカ ,社 韓国 -社 中国 + 日本 ,. 電気設備学会誌 平成 +1 年 , 月  34 112

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