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視覚情報機器の振動と画像の見にくさの関係に関する基礎的研究 : 正弦振動,減衰振動の場合の評価指標の提示

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(1)

1

論  文】     日本 建 築 学会 構 造 系 論 文 報 告 集 第442号

 1992年12月

Journal of Struct

 Constr

 Engog

 AIJ

 ND

442

 Dec

1992

視 覚 情 報機 器

振 動

く さ

関係

基 礎 的 研

弦 振動

減 衰振動

場 合

評価 指標

提 示

AFUNDAMENTAL

 

STUDY

 

ON

 

THE

 

RELATION

 

BETWEEN

 

VIBRATION

 

OF

        

VISUAL

 

DISPLAY

 

TERMINAL

 

AND

 

INDISTINCTNESS

PresentatiQn

 of evaluation  

indexes

 abQut  sinusoidal  vibration  and  

damped

 vibration

       

横 山

 

* ,

英 哲

* * , 三

上 貴 正

* * * ,

村 松 啓

*** *

Yutaka

 

YOKOYAMA

, 

Hidenori

 

ONO

, 

Taflamasa

 

M

 

1

畷 and 甜 5μ々8 

MUI

AMA

 

TSU

 This

 paper presents the relatiQn 

between

 sinusoidal  vibration  oT 

damped

 

Vibration

 of visual  

dis・

play termillal and  

its

 

indistinctness

 as eva 旦uation  index which  is fundamental knowledges to establish  the method  

for

 evaluating  flool Vibration

 First

 we  made  a testing 

device

 composed  of

atable  on which  

CRT

 could  vibrate  and  a table on which  

CRT

 could  stand  still

 

Next,

 using this

testing 

device

, we  made  a sensory  scale  about  indistinctness of vibrating  

CRT

 

by

 the sensory

test

 

Finally

 we  picked 皿p a physical quantity corresponded  to the sensory  scale

 and presented

the relatio

between・

them as the evaLuation  index

 Keytoonls

:zdSual  

d

ゆ勿 termiual

 

indiStinctness

  sinttsoidLil 祕 rα吻π

 

dUmPed

励 r刎加

 sensory       scate

 evaluation  inalex

      

視 覚 情 報 機器, 見に くさ

正 弦 振 動

減 衰 振 動

心 理学 的 尺 度

評 価指標

1.

序   論  近 年

建 築 物 床に は

OA

機器の

CRT

Cathode

 

Ray

Tube ), テレ ビ

ビ デ オモニ タ

な どの視 覚情 報 機 器が種々 の方 法で設 置さ れてお り

今後ま す ま す増 加す る傾 向にあ る

 

方 建 築 物 床には

地 震 時や強風時以外にも

地 盤の 常 時 微 動, 建 築 物 内 外での 機 器の稼 働お よ び人 間の動作 な どにより

目常さ まざま な振 動が発 生して い る

さ ら に昨 今の傾 向であ る床の軽量化

長スパ ン化に伴う床の 剛性の低 下

い ずれ も床振 動を よ り発生 し や すく し て い る といえ る

 この よ う な背景か ら

近 年

日常 的な床 振 動が視 覚情 報機器に伝 搬, 増 幅さ れ

機 器と と もに画像が振動 し作 業にさしさわ り が生じ る事 例が発 生し ている。 さ ら に視 覚 情 報 機 器や振 動しや すいは今後ま す ま す増 加す る と 思わ れ ること か ら

同 様の障害が今後も増 加す ることが 予 想 され

障害 防止の観点か ら対策を講ずる際必要不 可 欠と な る評 価 指標の提 示が望まれ て い る

 本 研 究は 日常 床か ら伝 搬 され る振 動が視 覚 的に問 題 と なる典 型 的な事 例の ひ とつ で ある視 覚情報機器の動 に着目し 視 覚 情 報 機 器の画 像の見に く さ か ら み た床振 動の評 価 方 法 確 立のた めの基 礎 的 段 階と して

正弦振 動 ある い は減 衰 振 動する機 器の画 像の見に く さ と振動との 関係 をと りまとめ評 価 指 標とし て提 示す る もの で あ る。 2

既 往の研 究お よび 本 研 究の 目的, 範 囲   視 覚 情 報 機 器の画 像のに く さに関 し て は

画 像の輝 度お よ びコン トラス ト

周 囲の照度などに関 す る光学的 見 地か らの 研 究や視 距 離などの観 察 姿 勢に関 する研 究 を 中心に 建 築 環 境工学

人 間工学の分 野で多くの研 究 成 果 が報 告され て い る。 し か し機 器の振 動に着 目しだ研 究 例は見 あたら ない。  

方 振 動する物 体と 人間の 視機能とのに関して は 生 理 学

人 間工学の

で多くの究成が報告さ 寧 名 古屋 工業大 学 工 学 部 社 会 開発 工 学 科 助 教 授

  工博 # 東京工 業 大 学 工 学 部 建 築 学 科 教 授

工博

東 京業 大 学 工 学 部 建 築 学 科  助 教 授

工博 艸 榊 東 京業 大 学 大 学院 大学院 生

Assoc

 Prof

 Dept

 of Archiしecture and Civil Engineeiing

 Faculty ef Engineering

 

Nagoya

 Institute o{Techno皇ogy

 Dr

 Eng

PrQf

Dept

 ef A[chitecture

 Faculty of Engineering

 Tokyo  Insヒiヒute Qf Technology

 Dr

 Eng

Assoc

 Prof

Dept

 of Architecture

 

Faculty

 of 

Enginee

ing,

 

Tokyo

Institute o{Technology

 Dr

 Eng

(2)

れて いる

さ らに生 理 学, 人 間 工 学の分 野では, 類 似す る刺激 を対 象と し た 研究と して 明 暗の正 弦 波 変 調に対 す る視機能の 反 応に 関す る研 究が古 くか ら な さ れて い る

し か しこ れ らの研 究は主に人 間の視 機 能に着 目し た もの であ り

振 動する機 器の画 像の見に く さの程 度 を 直 接表す評価尺 度 を得るにはい たっ ていない

  以 上 を総 括 する と

既 往の研 究 成 果は参 考にはな るが

視 覚 情 報 機 器の振 動と画 像の見に く さ との関係を直接 検 討 するための資 料と してはいれも不 十 分であ り

両 者 の 関係を定 量 的に把 握す る基礎的研 究が 必要な段 階に あ る のが現状とい え る

 以 上のか ら

本研究では こ の種の研究に お け る 量 も基 本 的な振 動である正 弦 振 動お よび 減衰振 動 を対象 と して

視 覚 情 報 機 器と使 用 者 との間に生じ る相 対 的な 振 動 と画 像の見に く さ との 関係を検 討し 実情にし た よ り複 雑 な振 動の評 価 指 標 提 示の た めの基 礎 的 知見と な る評 価 指 標を提 示 することを 目 的 とする

こ こで正 弦 振 動は設 備, 生 産 機 器の稼 働などに よ り発 生す る連続的な 床 振 動が視 覚 情 報 機 器に伝 搬され

場 合, 減 衰 振 動は人 間の動作な ど に よ り発 生 する間 欠 的な床 振 動 が 伝 搬さ れ た 場 合の代 表例と み な して いる。  対 象と する振 動 方向は, 本研 究が基 礎 的 段 階である こ とか ら鉛 直 方 向の並 進 振 動と し

振 動 数 範囲 は

実 在す る建 築 物 床の鉛 直 方 向の固 有 振 動 数 範囲1) を考慮して

3

30Hz と す 。 また対 象とす る視 覚 情 報 機器 は, と り あ えずパ

ソナルコ ンピュ

タの

CRT

とする

 な お床 振 動と

CRT

の振 動との関係

な ら びに床 振 動 に より発 生 する

CRT

使用者の人体の振 動は別 個の問 題 と し

今 後の課 題 とす る

また本研 究で参考に し た既 往 の研 究 成 果につ い て は

以 降で逐 次 具体的に 述 する こ と とする

3.

研究方 法   本研究の研 究 方法 お よ び手 順は以 下に示す とお りで あ る

1) 種々 の振 動 数, 振 幅

減 衰 性状 (減衰 振 動の場 合の み )で振動 する

CRT

を用い

官 能 検 査 手法 お よ び 尺度 構成理 論 を適 用 して振 動 する

CRT

の画 像の見 に く さ に 関す る 心 理学 的 尺 度を構 成 する。 2)

CRT

の振 動性状か ら1 )で構 成し た心理 学 的尺度 と対 応す る物理 量 を抽出す る と ともに

両 者の関 係 を評 価 指 標 とし て提 示す る。  以 上本研究で は

見に く さの程 度を表す尺 度と して

非 常にに くい

“や や見に くい

といっ た比 較 的 短時間 で得ら れ る 心 理 反応に基づ く心 理 学 的 尺 度 を用いる こ と と し

生理 学的

人 間工学 的 尺 度によ る客 観性の認 な どは今 後課 題とする。 な お本 研 究で は, は じめ に正弦 振 動の場合の価指

1

〜2

)の手 順に従っ て提 示し

一 44 一

そ の結 果を参 考に し て減 衰 振 動の場 合の評 価 指 標を提 示 す る。

4.

正弦 振 動の場 合の評 価 指標の提 示 4

1

正 弦 振 動 す る

CRT

の画 像の見に く さに関す る 心     理学的尺度の構成 4

Ll

 心 理学的尺度構成の た めの官能検査  心 理 学的尺 度 構 成の た めの官能 検 査の 概 要 を 表

1 の

正 弦 振 動に関す る検 査

の欄に示し た

以下 に主な事 項につ いて説 明 を 加え る

4

1

1

1  構 成する尺度お よ び 尺度 構 成 手 法  CRT の画 像の見に く さに影 響する要 因 として は

振 動以外にも画像の輝 度およびコ ン トラス ト

文 字などの 表 示 色お よび大き さ

周 囲の照 度など さま ざま な要因 が あ り, こ れ ら振 動 以 外の 要 因の影 響 を検 査 員へ の教示な どで除去し振 動の影 響のみ を抽 出 する の は困 難 とみ な せ る

よっ て本検査では

振動する

CRT

の画 像と

振動 以 外の要 因が同 じで振 動 しない

CRT

画像とを検 査員 に 比較さ せ ることに より

振 動に よりどの程 度 見に く く な る かの判 断 を求め ること とし た

す な わち本 検 査で構 成する尺度は

正弦振動により画 像がどの程 度 見に く く な る か を表す尺 度 (以 降,

見に く さ評 価 尺 度

1

と記 す ) と し た

 見に く さ評 価 尺 度

1

振 動に よ り見に く く な る程 度 の評 価を表 示 するこ とを 目的 と する尺 度のた め, 系列 範 ちゅ う法Z) よ り搆成す ること と し た

 判 断 範ちゅうは

1に示す とお りであ る。

4,

1,1.

2

  検 査 試 料

 

種々の正弦振 動を具 現で き る振 動 台, 固 定 台お よび

CRT

NEC

社 製 PC

KD 854 な る試 験装 置 を製作し た。 図

1

写 真

1に試 験 装 置の概要を示す。

 

本装置は

振動 台上に設 置 された振 動す る

CRT

の画 像 と 固定 台上に設 置され た振 動し ない

CRT

画 像 に く さ を 比較す る た めの の である。 表

一1

  官 能 検 査の概 要 正 弦 振 動に関す る 検 査 減 衰 振 動に関 する検 査 する尺 度 見に くさ評 価 尺 度 1    に く さ評  尺度H 尺 度 構 成 手 法 系列 範ちゅ う法 判 断 範 ちゅう 固 定 台 上のCRT の画 像 と比 較 して

振動台上のCRT の画像は

        非常に見に くい。        

…・

……・

        か なり見にくい

       

…・

…一・

……・

        や や 見に くい

       

…・

……・

一…

        変わ りない

査 試 料 表

2に示 す37種     表

5に示す53種 検 査 員      

般成 人男 女あ わ せ て10名 (年齢 :21

30   視力 く矯 正 ):0

7

1

5) 画像 画像A

B

  C         画像A   表

3参 照 )     

3 参 照 ) 照 度 5701翼 CRT 正   中 央にお ける値 ) 観 検 査  ご とに  由

(3)

振 動しない   CRT 振動する CRT          加 振 動 正        振装        

固 定 台 質 量 可変バネ ル

バネル上板 バネル中板 バ

ル質量調整用重 鍾 バ ネル下板 減 嚢 付 加 材      

丁番 (横揺れ防止用)  

コイルスブ リング      

450  ::5…

°

450m 図

一1

試 験 装 置の概要 平面 図 モ

1

写 真

1  試 験 装 置 表

2 正弦振 動に関す る検査試料の仕様       パ ル中 板にボル ト で固 定 立 面図 (側 面)     

Y

面 図 (正 面 )       図

2 正 弦 振 動 用 加 振 装 置 の 概 要  振 動 台は質量可 変パ ル とコ ル スプ リング

減 衰 付 加 材お よ び図

一2

示 す正 弦 振 動 用 加 振 装 置 な どか ら な る。 振 動台の振 動特性は

質量可 変パ ネル の質 量とコ イ ル ス プリングの剛 性

減衰特性

個数ならびに減 衰 付 加 材の減衰特性の組 合せに よ り種々変 化 させること がで き る。  正弦振動用 加 振装置は

回 転 数が同じ で回 転 方 向が逆 にな る よう歯 車により接 続さ れて い る 2個の モ

に 取り付け ら れ た ね じ棒とナッ トか ら な る回転 体に より加 振 力 を発生す る形 式の もの で

2に示す ご と く2個 の回転体を同時にま た は真上にく よ う取り付け る ことにより

水 平 方 向の加 振 力は互い に打ち消し あい鉛 直 方 向の加 振 力の み得ら れる仕 組み となっ てい る

 モ

の 回転 数は電圧に よ り制 御で き 回 転 数 を振 動台の 固有振 動数と

致さ せ るこ とによ り

安 定した正 弦振動を得ること が で き る。 ま た加 振 力は

回 転 体のね じ棒の

長 さ お よ び ナッ トの質量

個 数の組 合せに よ り種々さ せ るこ と ができ る。  な お振 動台上の

CRT

ゴム製脚を取り除いたうえ で振 動 台に強固に固定さ れて いる。  以 上に述べ た試 験 装 置 を用い て 振 動 台の振 動 特性お よ び 正弦 振 動 用 加 振 装 置の加 振 力の組 合せ を種々変 化さ Nα fadN 臨 f 日 d 13

51

9440

21911

525

24a

3 23

53

2767

72D11

544

986

o 33

56

311312111

579

8153 43

59

511 “72211

5111213 53

513

12712311

5152291 63

519

84102411

5230441 74

53

7346

72515

050

156

4 84

56

1677

12515

D91

191

3 94

511

21402715

0132149 工o4

515

61952815

o251283 114

522 江 2了5z915

O354399 124

529

03633015

o437492 136

57

9147

43120

O95

660

5 145

512

4 ?4

33220

o14390

6 156

520

61243320

O23715D 155

529

61773420

o357226 175

54 日

12763530

O18450

1 185

574

24453630

o29580

3 3730 』 438119 Na:検 査 試 料ナ ンバ

f :固 有 振 動 数 (Hz > a :加速 度振 幅 (GaD d :変位 振幅 (μ m) せ なが ら予 備 検 査 を 行い

最 終 的に表

2に示す

37

種 の振 動 数

振 幅の組 合せで振 動 する

CRT

を検 査 試 料 と して設定し た。 な お

CRT

の振 動 数

振 幅 は

振 動 台の パ ル 上板 裏面に取 り付 け た加 速 度 計 (リ オ ン社 製

PV −84

 

B

測 定し た 。  試 験装置の お よ び検査 試料の設定にあ たっ て は

以 下の点に留意し た。

振 動に よ り見に く く な る程 度 を検 討す る うえで主 要と  思 われ る振 幅の範 囲 を十 分 包 含し, かつ 2

で述べ た  と同等の振 動 数 範 囲 を有する試料群と する

検 査 員に疲 労, 倦 怠 を感じ さ せ ない試 料 数 とす る

。 検 査 期 間 中

振 動 性 状が変 化し ない試 料 とする

4,

1,

1.

3

 検査 員   検 査員は健常な成 人 男 女 併せて 10名 と し

検 査 後 必 要が 認 め ら れ た場 合に は適 宜追 加する こと とし た

検 査

45

(4)

員の視 力 (矯 正 )の範 囲は

0.7〜1.

5

であっ た

 なお老 人

視 覚障害者な ど を対象と し た場 合, 振 動に よ り見に くくな る程 度の序 列 に変化 は ない もの の判 断 範 ちゅうの選 択には差がでること が予想さ れ る た め,老 人, 視 覚 障害 者な ど を も検査員と す るのが 理 想 的であるが

現 実 的に は 困難であっ たこ とか ら

本 検 査で は検 査 員の 層か ら除 外し

今後の課 題と す ること とし た

老 人

視 覚障害者など を対 象 とし た場 合の評価は

生 理 学 的

人 間 工 学 的 知 見な どをふ ま え たうえ で本 検査結 果に基づい て類 推す るの が 現 時 点で は最 も妥 当な方 法と考え る。 4

1

4  画 像

観 察 条 件な ど  

CRT

の画 像は

3に示す

3

種と し た

この うち 画 像A は通 常の使 用 状態に お ける画像の う ち非 常に見や すい画 像の代表と し て設定 し たもので,

2〜3m

離れ た 位置か らでも表示内容を 明確に読み取る ことがで き る

ま た画 像

C

は非 常にに くい画像の代 表と し て設 定し た もの で

,20− 30cm

の位置ま で近づ か ない と表 示 内 容 を 明確に読み取ること がで き ない

さ らに画 像

B

は見に く さ が 画 像

A

C

の中 庸でかつ

般 的な画像の代表と して 設 定し た も の で,

40〜60cm

の位 置か ら表 示 内 容 を無 理 な く読み 取 るこ と がで きる

各 画 像の設 定にあたっ ては

文字の輝度お よ び背 景と の コ ン トラ ス ト

表 示色

大き さ などに関 する既 往の研 究 成 果3)

6)参 考に し た。  画 像の見に く さ に影 響す る要因の ひ とつであるη 周 囲 の照 度は

事 務室にお け る

般 的な 照度の範囲に ある

570

 

lx

CRT

面中に おける値)とし た。  ま た 通常の使 用 状 態の範 囲 内で は

振 動に より見に く く な る 程度の判 断に視 距 離 を含む観 察 姿 勢の影 響は少な い と想定され たことか ら, 観 察 姿 勢は特に規 定せず

各 検査員ごと に自由 とし た

4.1.

2.

官能検 査 経過, 結果お よ び心 理 学 的 尺 度の構成   4

1.

1.

条 件の ほ か に あくまで も固 定 台 上 の

CRT

の画像と比 較し振 動 台 上の

CRT

の画 像がどの 程 度見に くい か を判 断の対 象と する こと

鉛 直 方 向の振 動 以 外の要因の影 響は判 断に い れ ない こと

観 察姿勢 は 検 査 員

画 像ご とに検 査 中ほ ぼ

定に保つ こと

疲れ た ら自由に休め るこ と な ど を条件に官 能 検 査 を実 施し

基 礎デ

タ を得た

検査中の 査員の 距離は お お む ね

20

70 cm で あり

ひとつ の判 断に要す る時 間は10

60sec 程 度で あっ た

検 査 中 固 定 台 上の

CRT

に は

4

1.L1

で述べ た 理か らに振 動 台 上の

CRT

と同

3CRT の画像の仕様 画 像A      画 像B       画 像C 表 示 内 容 アル フ ァ ベ ッ ト大文 字 (順 序はランダム 文 字 輝 度 57

5cd/   1了

Ocd/  6

5cd/  文 字 表 示色 白 青 文字の大き さ 5

Ox5

O皿 囗 4

5×2

5  4

5× 2

5  文 字 20x40 25XBO 25XBO 注 ) 文 字 背 景の輝 度はOcd / 

色は黒である。    CRT の サ イズ は14イン チ で あ る。

46

4 分散分析結果 画 像A

C 分 散 比 寄 与 率 正弦 振 動 主 効 果 38

046

76

56 % 個 人 差 15

63ボ 2

4區% 画 像A 分 散 比 寄 与 率 減衰 振動 主効果 43

665

73

93% 個人差 29

130

8

44%         注 ) 分 散 比の欄の

印 は

      危 険 率1%で有 意である こ とを表す。 の画 像を提 示し た。 な お加 速 度計 (

4.

1.1.

2

参照 )に よ り

振動台上の

CRT

が所 定の 振 動 数, 振 幅で正 弦 振 動 してい るこ と を常時 確 認した

  官能検査の果 得られた基 礎 デ

タの分 散 分 析 結 果 を 表

4の

正 弦 振 動

の欄に示 す

  主 効 果の分 散比 が高 度に有 意で ありかつ 寄 与 率も 大 き い ことか ら

画 像の見に く さに十 分な差が あ るこ と

本 検 査 自体が有 効であ ること が わ か る。 ま た個人差の分散 比 も有 意とな っ て い る がこの種の 刺激 を対 象と す る検査 で は通 常 有り得ること

分 散 比

寄 与 率ともに主 効 果の 分 散 比

寄 与 率と比 較 してさい こと か ら

構 成さ れ る 尺度は個 人差が内包さ れる もの の十 分 有 効であ り 検 査 員の追 加 も必 要な い とみ なすこ と がで き る。  特に

観 察 姿 勢を各検査 員ご と に自由と し た に も か か わ らず 上 述の よ う な 分散分析 結果 が得ら れ たこと か ら

当 初の想定どお り, 観 察姿勢の影 響は検 査 試 料の刺 激の 差と比 較して十 分 小さい こ と も確 認で きた といえる

  以 上か ら

官 能 検 査の結 果 得ら れ た基 礎デ

タを用い

尺 度 構 成理論Z} く さ評 価

1

成 し た。 e 国 6543 画

1

 辰

    0 e り 6543

馳           ‘ ” V 遅 駅 回 3  4  5  6  7        画 像

A

の尺度 値 図

3 画像B

Cと画像Aの 尺度 値の関 係

(5)

4

3.

考 察  図

3に 見にく

さ評 価尺度

1

上の画像

B ,C

す る尺度 値と

画 像

A

に対す る 尺度 値との関係を 示 す

図 中の記号は振 動 数に よ り分類し た も の で あ る。

図か ら, 3

5

11

5Hz の検 査 試料の尺度値は画像に よ りほ とんど変 化 し ない の に対し

15

O〜30.

OHz

で は 変 化す ることが 分か る

この こと は, 振 動に よ り見に く くな る程 度の判 断に振 動 数の 因 も関与して いること

15

O

30

OHz で は振動 以 外の要 因に よ る画 像 本 来の見 にく さを 評 価の際の要因 と し て 取 り 入 れ な け れ ば な ら な い こ と

また逆に 3

5

ILsHz で は振 動に より相対 的 に見に く く な る程 度 を 画像 本 来の見に く さ と は 関係な く 評 価できる可 能 性が高い こと を示 唆し てい る といえ る

4

2

 心理 学 的 尺 度と対 応す る物 理 量の提 示  4

1

1

2で査試料と して設定し た

CRT

の振 動 数

振 幅を

振 動 数

振 幅 平 面上に示し たのが図

4で ある

図のは速度振幅で, 右下が りの 直線は加 速 度 振 幅,   画 像AlO 5 (   28tO \  19 ) 卑 o

5

  β

2 0

1 O

 05    2 7 画 像B 右上 が り の直線は変位振幅を そ れ ぞ れ表す

ま た図 中の 点のき さ は

見に く さ評 価尺度

1

上の尺 度 値が表

1 に示 す 

  の どの範 ちゅう と範ちゅうの間に属する か に よって分類し た も の であり, 点 が 大 きい ほど振 動によ り見に く く な る度 合いが大きいこと を意 味 する。  図か ら, 振 幅と 見に くさ評 価尺度

1

に は有 意な関 係が あ り

特に変位 振 幅が比 較 的よい対 応 を示 す と想 定で き る。  図

一5

見に く さ 評価尺度

1

と変 位 振 幅との関 係を

画像ご と に示す

図中の記 号は振 動 数により分 類し たも の であ る

 図か ら

変 位 振 幅が増 加する に従っ て見に く く な る度 合いが増 加する傾 向が明確にうかが え る が

振 動 数の 響で両 者の対 応に幅が あ ること

対応め幅は画像に よ り 異な る こと がわ か る。

 

さ らに振 動 数の影 響につ い て詳 細

する と 両 者 の関 係は お お む ね

3.

5− 4.

5Hz

, 6

5

ILsHz

15

O

画 像C 51020 2 51020 2 5102050

       

鋤 数 (・・)

   

               図

4 振 動 数

振幅平 面に おける判 断 範ちゅう 間の分布     6

5

2Pt

 建 1

 

0      20   50  100 200   500  20   50  100 200 

500  20   50  100 200  500 1000      

1

        変 位 振 幅 (μm)      

5 見に くさ評 価 尺 度

1

と変 位 振 幅の関 係 (その1

画像ご と) 画

A

     ・

画 像B 画 像C 十X

 

 

X

  碧

  

   

穿

  蕪

   

 

1 +

     

●■ ミうx

       

’ け

         

  X

0

  

● 偶

 

十 ; 3

5Hz X : 4

5Hz ● : 6

5Hz ■ :11

5Hz O :15

O月z ロ :20

OEz ▲ :30

OHz 、

  瞥

 

u

47

(6)

30

OHz の 3 種の振動 数領 域ご とに傾 向を異に して いる こと

,15.

 

0〜30.

OHz

は4

1

3

述べ た と お り画像 本 来のに く さの影 響で者の対 応が変化し て お り, こ の こと が 画 像に より対 応の幅 が 異な る原 因 と なってい るこ とがわ か る

 こ の よ うな振 動 数 領 域によ る 違い は 振 動 する

CRT

の画 像の見え方の違い に よるもの と考えられる

すな わ ち3

5

4

5Hz で は画像の振 動は上下の往 復 運 動とし て 視 覚 的に とらえること ができるの に対し

6

5Lll

5Hz で は上 下の往 復 運 動は速す ぎて視 覚 的に とら え る こと が で き ず

ち らつ

生 する こ と

さら に 15

O

30

OHz まで速く な る と “ ち らつ き

は消え画 像の文 字 はひとつ の融合し た像と してえ ること が

官能検査時 の検 査員の意 見 お よ び 筆 者 らの判断 な どか ら 明 らか に なっ た

 こ の ことは振 動 する視 標 と視 力 との関 係に関 する既 往 の研 究 結 果ともお お む ね

致する

すな わち大 島は

17 Hz 以 上では振 動に よる視 力の低 下の度 合い に変 化はな い こと, O

7Hz 範 囲 振 動 数増 加視 力 が低 下するが

こ れ は視 標が振 動し て見える領 域か らひ とつ に融 合し てみ え てくるまでの過 渡 的 な 現 象 と考えら れ る こ と を 報 告してい る帥

9)

さ らに大 島は

速 度と視 認 能 力の関 係につ い て

回 転また は往復 運 動す る もの は

速 度 増 大に伴っ て ち らつ き を感

さ らに速 度が増 大す る と融 合 し た像を み せ るこ と に な る と 述べ る10}

 ま た本研 究と類 似する刺 激 を対 象と した生 理 学, 人 間 工 学の分 野で の既 往の研 究におい て も

同 様の結 果がい くつ か報 告さ れて いる。 す な わ ちBartleyは

白と黒の 視 標を所 定の振 動 数に従っ て交互に被 験 者に提 示す る

種の フ リッカ

試験におい て

,5.

OHz

以 下を純粋に臼

黒の繰 返し が感じ ら れ る領域

,5.

0− 13.3Hz

ち ら つ

じ られる領 域

13

3Hz 以上 を

ち らつ き

が感じられず

様な明る さのみ感じ ら れ る領域と して求 め

そ れ ぞ れを “

Pulse

領 域

Flicker

領域”

Talbot

領域” と して提示して い る1°} 。 ま た

Duke−Elde

τは

所 定の振 動 数で等間 隔に明滅する不 連 続 光を刺 激と し た 研 究におい て

ち らつ き

に よ る不快感が最も著しい の は 10Hz 前後で ある とし て い る11}

さ ら に

Kelley

輝 度の正弦 波 変 調に対す る ちらつ 感 度につ い て 最 高 感 度 を得る振 動 数の範 囲は5

〜20

 

Hz

あ る とし て るlt 〕

14] 。 これ らの研 究は明 暗の繰 り返しを対 象と し て い る点で本 研 究と は異な る が

ちらつ き

の発 生の 点からは往 復 運 動による刺 激 も 明 暗の繰り返しの

例と して と ら える こと ができる ことか ら

ふ たつの現 象に本 質的 な 違いは ない と み な すこと がで きる。  以 上か ら本研究で は

,5.

OHz

以 下を領 域

1

5

0

13

3Hz を 領 域

ll

13

3Hz

以 上 を領域皿と し たうえで

各 領 域ごとに見に くさ評 価 尺度

1

と変位 振 幅 との関係を 検 討する こと とし た

 図

一6

見に く さ評 価 尺 度

1

と変 位 振 幅 との関 係 を

振 動 数 領 域ご とに示す。 図 中の記 号は画 像に よ り 分類し たもの で ある。

 4,

1.3.

で述べ た と お り

領 域

1

ll

で は画 像 本来の 見に く さ と は関 係な く振 動により見に く く なる程 度を評 価で き る可 能 性が高い ことから

図 中 点 線で示すごと く 対 応の中 心 傾 向 を 示 すひとつ の 曲線 (以 降

対 応 曲線” と記す)を描くこと がで き ると考え る

。一

方 領 域皿で は 画像 本来のに く さを要 因と して取り入れ る必 要 が ある こと か ら, 図 に 示 す ご と く画 像ご と に そ れ ぞ れ異な る対 応 曲 線 を 描くの が適 当と考え る

さ らに本検査で設 定し な かっ た他の 画 像の場 合 も 本 来の 見に く さ が像 A

C れ ば

領 域

1

ll

の場 合は同

の対応曲 線が

ま た領 域 皿の場 合は画 像 A

− C

の間の対 応 曲線 が得ら れ る想定でき る。

 

以上か ら

見に く さ評 価 尺 度

1

と対 応 する物 理 量, す な わ ち正 弦 振動に よ り見に く く な る程 度の画 像ごとの相 対的序 列を 表 す物理 量 と して

領 域

1

1

の 3種の振動 数 領域と ともに変位 振 幅を提 示 する。 た だ し提 示し た物 理 量 は あ く まで も相対 的 序 列 を表 す もの で あり, 変位振 76     5     4     3     2     1     0               ↓ 二 〉 堪 駅   園 偲 匡 週 齔 杓 〉 ”

眠 振動 数 領 域 1             振 勦 数 領 域 H             振 動 数 領 域皿

   戰

冒一一一一

一一一

一一一

一一

7

    一一一一一一一一

 

_ 一一,,一

一..一一一一

       o

 

一 

 

 

 

_

 

_

 

_

_

 

一_

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_

 

 

__

畔一儒一一一

一一

  一喞一曜一一一

一一

\_

_

一一一

冒冒一一一一一一一一一

一一一

騨冒一一一一一一一一

 

_

F,舮一一

一}嘗申一一

       

冒一一

        

一一

 7

−一

一F }凾一一

        一一一一,

一一一一一一一一一一 一一腑

一 一

一一一

一r一辭一一

薗一_

『,卩一一一一

O :言画 像像AB O :画  C

一一一一卩一一一

20   

50

  100 200   500   20   50  100 200   500   20   50  100  200   500 1000                    変 位振 幅 (μm) 図

6  見にくさ評 価 尺 度

1

と変 位 振 幅の関 係 (その Z

振 動 数 領 域ご と)

48

(7)

1000   500R5 卑 200   100 50 O5           数 皿 動 域

振 領 20

1

ト ー

」 〜 : 十

ー C 画 数 H 動 域 振 領 数 ー 動 域   振 領

 

           

IiI

16

ー ー ー

1

ー 1

ー            

           

 

 

10 5           数 皿 動 域 振 領 20

iLL

」 「 亅 牛 ー 「 〜 − 」 −

1

数 ∬ 動 域 振 領

l111

七 」

「 10 5 B 画 数 ー

 

 

 

 

 

  2 数 皿 動 域 振 領           20

」 ー

1

 

」 dl

ー A 面 数 n 動 域 振 領 数 − 動 域 振 領

 

1

」 1

i

ー − 1 − 」  

 

90

白  

Ir

 

4

 

   

10 5 2       振 動数 (

Hz

) 図

7 振 動数

振 幅 平 面に おける判 断 範 ちゅうの位置 幅が同じで も見に く さ評 価 尺度

1

絶 対 値は振 動 数 領 域

画像 (領 域

1

旺の場 合の み)に よ り異な ること に留 意 する必要が ある。 4

3.

 正弦 振 動の 場 合評 価の提 示  図

一6

に示し た横 軸に平 行な 

  の破線は

1 に示 し た 判 断 範 ちゅうの見 に く さ 評 価 尺 度

1

上の位 置を 表すもの である

こ れ らの破 線と対 応 曲 線との点を求 め

振 動 数

振 幅 平 面 上に画 像ごとに示 し たのが 図

一7

である。 図の縦 軸は変 位 振 幅である

  本 研 究で は図

6

7を

正弦 振 動の 場 合の評 価 指 標 と して捷 示す る。   提 示した評価指 標

評価対象と す る正 弦 振 動の振 動 数が領

za

 

1

す る場 合

画 像に関 係な く適 用 可 能 であ る。

方 領 域 皿に属す る場 合

画 像 本 来の見に く さ を要因 と し て取り入 れる必要が あるが

6に お い て 本 来 見や すい画 像ほ ど振動に より見に く くな る度 合い は 大きい傾向が 明 確に認め られることか ら, 本検 査で設 定 しな か っ た他の画 像の場合の評 価も

本 来の見に く

さ が 画 像 A

C の間であれ ば類 推 可 能と考え られ る。

0

o

用 加  装   電 磁 石

 綬衝 材 落 下 高 さH

5.

減寰 振動の場合の評価 指標の提示 5

減 衰 振 動する

CRT

の画 像の見に く さに関 する心       理 学 的 尺 度の構 成 5

1

1

心 理 学 的 尺 度 構 成の ための官 能 検 査  心 理学 的尺度 構 成の ための官 能 検 査の概 要 を表

1の

減 衰 振 動に関す る検 査

の欄に示し た

以 下に主 な事 項につ いて説 明 を加え る

5

Ll .

1 構 成す る 尺度お よ び 尺度 構 成 手 法  

4.1.

1.

1

で述べ た との理由か ら, 構 成す る尺 度は 減 衰 振 動に よ り画 像がど

の 程 度 見に く く な るを表す尺 度 (以 降,

見に くさ評 価 尺 度 皿

と記 す )とし

尺 度 構 成 手 法は系 列 範 ちゅう法2, 。   判 断 範ちゅう は

4

1

1

1で述べ た と

あ る

5

1

1

2

 検査 試料  4

1

1

2で述べ 試験装いて 振 動台上と固定 図

8 減衰振動 用 加 振装 置の概要 台 上の

CRT

の 画像の 見 に く さ を比 較さ せ るこ と と し た

た だ し加振装置に は 正弦 振動用加振装置にわ り 図

8に示す減 衰 振 動 用 加 振装置 を用いた

 減 衰 振 動用加 振 装置 は

振動 台 とは独立 し た 架台とこ の架 台に取り付け られた電 磁石 お よ び落 下体, 減 衰性の 大 きい緩 衝 材からな り

電 磁 石の スイッチを切 り落下体 を所 定の落下高さ から緩 衝 材の上に落下 させ る こ と によ り

減 衰 振 動を発 生さ せ る仕 組みとな っ て い る

減 衰 振 動用加 振装置の加振 力は

落下 体の質量 と落下高さの組 合せ によ り種々変化 さ せ ること がで き る

 以 上に述べ 試験 装置 を 用い て, 振 動 台の振 動 特 性お よび減 衰 振 動 用 加 振 装 置の加 振 力の組 合せを種々変 化さ せ ながら予 備 検 査 を 行い 4

1

1

2で述べ と 同様の点 に留 意し ながら

最 終 的に表

5に示す 53種の振 動 数, 振 幅, 減 衰 定 数の組 合せで振 動す る

CRT

を検 査 試料と して設 定し た

 図

9に検 査 試 料と して設 定し た

CRT

の振 動の

を示す

図 中の

時 間 曲線は, 予 備検査 時に振動台 のパネル上 板 裏

に取り付け た変 位 変 換器 (共 和 電 業 社 製 DLT

30 A :不 動 点に支 持 )に

よる測 定 結 果で あ る

 な お本 検 査では

1回の加 振に より発 生 する振 動 を判 断のと す ること と し

振 動の発生頻 度

繰 返し周 期 などにす る検 討は今後の題と し た

一 49 一

(8)

5 減 衰 振 動に関ずる検 査 試 料の仕 様 血 fhD 田aKDst 唖 fhDmaxDst 14

55

4018066

B2912

55

4612221

5 24

55

4026490

13012

55

4621940

7 34

55

403851333112

55

4635850

0 44

55

406862593212

55

4647267

7 54

55

401 亘册 3413312

55

4669393

8 64

81

9916042

13412

55

4E11 ユ0179 74

呂 1

9923361

53515

02

D110 祖 110 84

ai

9934794

33615

02

Ol1 駐O23

5 94

B 上

9959 駐 1723715

0Z

0129224

1 104

81

9912303153815

02

0147635

7 ll7

03

2719924

729 星5

D2

019 昼767

7 L27

03

2717834

94016

57

3595

510

童 夐37

o3

2725446

94116

57

351 丁618

8 147

o3

2了 45076

84215

57

3533537

7 157

o3

2了 Tgo1424316

57

3553964

0 167

o3

2711701914416

57

35855 /05 1了 11

o13

0712524

54519

51

1491

3E

40 1B11

O13

071 呂535

64619

51

1415519

7 1911

013

0τ 32268

94719

51

1429332

0 2011

D13

075191014819

51

14 嘆9135

5 2111

O13

D7 ε501604919

5 重

1478064

o 2211

O13

0711402145027

53

5299

55

47 2311

01

2498

710

85127

53

5218514

6 2411

01

2414917

95227

53

5231715

7 2511

D1

2424926

15327

53

5249433

5 2611

01

2440459

O 2711

O1

2475477

7 2811

01

241270 鹽go M  :検査 試料ナンバ

f   :固 有 振 動 数 (Hz) h   :減 衰 定 数 (% ) Dmax :最 大 変 形 量 (μ m :図

9 参 照 ) Dst ;落下 後の落下体の重量に よ る静的変形 量 (μ m ;図

9参照 )

5.

1

1

3  検 査 員   検 査 員は 4

1

1

3

で述べ た と同

の健 常な成 人 男 女 併 せ て 10名とし た。 老 人

視 覚 障 害 者など を対 象とし た 場 合の考え方は

4

1

1

3で述べ たと同様で ある

5

1

1

4  画 像

観 察 条 件 な ど  

CRT

の画像は4

1

1

4で述べ た 3種と する のが望ま しい が 検 査 試料数 が 膨大と な る た め 1種と す ること と し

さ らに安 全 側の評 価 指 標 を 得れば本研究の目的は達 成で き ること か ら

4

の結 果 を 参 考と して画 像

A

を選 定し た

り 4

3

で述べ た と お り

6に お い て 本 来見や すい像ほ ど振 動により見に く く なる度 合い は 大きい傾向が明確に認め ら れ たこと に よ る

な お他の画 像を 対象と し た 場 合につ い て は本 検査結 果に基づい て考 察を加え ること と し た。 変形

時 間 曲 線

   1     1

・・

i

・m

・… /・・    IJ       l

−一

→          I    l  丶   1       ∩    1   、  l

  

l

 

丶丶

_

一…

一一一

       、

        ま た 周 囲の照度, 観察 姿勢は, 4

1

1

4で          述べと 同様 とし た

         5

1

2

  官 能 検 査 経 過

結 果および心 理 学 的          尺 度の構 成        5

LL で述べ 条 件 ほ か

4

1

2

       述べた と同様の事項を条 件に官能検査を実 施        し, 基 礎デ

タ を得た

検 査は

検 査 試 料を        検 査員の要求に応じて数回提 示し た そ の          検 査 試 料に対す る判 断 を 求め る方 法で行っ          た

ま た検 査 試 料の提 示の際に ば

検 査 員に          あら か じめ落 下 体の落 下の タイミ ング を知ら        せ た

な お検 査 中 加 速 度 計 (4

1

1

2参 照)          に よ り

振 動 台 上の

CRT

が所 定の振 動 数

       振 幅, 減衰定数で減衰振動 してい る ことを常          時 確 認し た

       官 能 検 査 状況 を 写真

2に示す

       官 能 検 査の結 果 得ら れ た基 礎デ

タ の分 散          分 析 結 果を表

一4

減 衰 振 動

の欄に示す。         表か ら

4

1

2

で述べ た と同 様の 理由で

         構 成され る 尺度の有 効 性が確認で きる

        以 上か ら, 官 能検査の 結果得ら れ た基 礎        デ

タを 用い, 尺 度 構 成 理 論 2) 従っ て見に          くさ評 価尺度且 を構 成し た

5.

2

. 心

理 学 的尺 度 と対 応 する物 理 量の設 定  図

10に 5

1

2

で構 成し た見に くさ評 価 尺 度

H

5

1

1

2で検 査 試 料と して設 定 し た

CRT

の振 幅の大 値, す な わ ち最 大 変 形 量 

Dmax

か ら落 下後の落下体の重 量に よ る静 的 変 形 量

D 。

t を 減じ た値

Dmx −DSt

(図

9 参照)と の関 係 を

4

1

2

で述ぺ た 3種の振 動 数領域 ごとに示す。 図 中の点の大き さは減 衰 定 数によ り 分類し たもの であり

点が大きい ほ ど減 衰 定 数が大きい こと を 意味す る

ま た点線は

正弦 振勤 を対 象と した場 合の判 断 範ち ゅ う と変位 振幅との関 係を図

7か ら求め

6

対 応 曲 線” と同 様の形 式で表現 し た もの であ る。  いずれの振 動 数 領 域で も両 者の対 応に幅 がみ ら れ るも

, ’

   

9 減 衰 振 動に関 する検 査 試 料の

例      

,’一

 

 ’ ! 〆 写 真

2 官 能検 査 状 況

50

(9)

口 嗣 興 暖 旧

隠 開 柏 V 卩

 振 動数 領 域1 7 振 動 数領

tW

 ll 6543

 丑

2CUJ   Lj l

 

at

 

O

      ●       ●      

_

一__一_

一一一一9 −一

一一一

      \      ●

一一一一一

− 一一一

曹一− 一

一一

      丶

一 一一一曹

一一一一r

一『一’tT

      丶

r−TT ”F一冒冒,− −■

噌一一,

______−f___

 

 

_

 

x .

 

 

振 動数 領 域皿

  ●       ●

一一一一

一 c

−−N

レ●

一一一 一

一一一}一一一

一一

丶 ゜

一… 一一

一一一

一曽

 

j

− 一一一

一一

一一一層一

 一一薗一 

_____

____

__一

___

⊥      

一,}一一一一t−一一

一一一一一一一一一一

一一一

一一一

r

 

________

  丶

一一

  丶      ●     \

_____

_

         

20

    50  100  

200

   

500

   

20

    

SO

  !OO  200   

500

   

20

   

50

  正

00

  200   500  1000         

Dmax

Dst (μm) 図

10 見にく さ評価尺 度 旺 とD,,m。

D。tの関 係 の の

すべて の点が上 述の点 線よ り上 側に置して い る こと か ら, 減 衰 振 動に よ り見に く く な る度 合いは

振 幅

Dmax−D

。t の正 弦 振 動, す な わ ち振幅の最大 値が等し く 減 衰 を と もな わ ない振 動によ り見にく く な る度合い より か な り小さ く

そ の差は減 衰 性 状の違いに よ り変化 す る ことが わ か る

 さ ら に図か ら

.Dmax−D

。tが ほ ぼ等 しい ふ たつ の減 衰 振 動を 比較した場 合

減衰定数の大きい方が 必ずしも振 動によ り見に く く なる度 合いが小さいとは限らな い こと が わか る。 また実 際に

D

 

D

。tと減 衰 定 数を用い て見 にく さ評 価 尺 度

E

と対 応する物理 量の設定を試み た が

十 分な結 果 を得るに は 至 ら な かっ た。 この こ と は, 振 動 数

振幅

減 衰 定 数の

3

種の物理 量 だ けでは

見に く さ 評価 尺 度

H

と対 応す る物 理 量が得ら れ ない可能性が高い こと を示 唆 して いる。  

方 筆 者 らは

人 間の各 種 動 作 時に発生す る居住床お よび運 動競技 施 設 床の減 衰を伴う振 動を触 覚 的観点か ら 対 象 と した研 究におい て

人 間の振 動 減 衰 感 覚

減 衰 定 数な どの工学上

搬的な 物 理 量では表 示で きず, 振 動の 続き具合 を表す

理量

す なわち振 幅が所 定の レ ベ ル まで減 衰する の に要する時 間 (以 降,

振 動 減 衰 時 間

と記 す )で表 示で きること を 明 らかに して い る15}

171 。 さ らに筆 者ら は

一9

に示し た よ う な振動 が床に発 生 し た場 合の感 覚上の大き さには

第 1波目 か ら 感 じ ら れ る最初のさ と振動のき具合の ふたつ のが 大き く寄 与し

かつ 初の衝 撃の強さ を表す物理量と し て は床の 大変形 量 と変形 速 度 (最 大変形 量 を変形 が 最 大 値に達す る まで に要す る時 間で除し た値 〉が妥当なこ と

これ ら と振 動 減 衰 時 間か ら な る物理 量で床振動の感 覚上 の大き さ を表 示で き るこ と を明ら かに して い る]6 }

 これ らの研 究はい ずれ も触 覚 的 観 点か らので あ り

視覚 的観点か ら の本研究と は大き く異な る が

減 衰 を伴う 振動にす る 人 間の反応を扱っ てい る点で あ る程 度のはある と考え 大 変 形 量と変 形 速 度お よ び 振 動 減 衰 時 間 を用い て見に く さ評 価 尺 度

ll

と対 応す る物 理 量の設定を試みるこ と と し た

具体的には

既 往の研 究 成 果15♪参 考

一9

に示 す最 大変形 量 

Dmax

と変 形 速 度

Vm

=Dthax

Tm

)お よび振 幅

Dx

までの振 動 減 衰 時間

Th

か ら な る以下の モデル式 をたて 係 数 α

 

b

の値 を 変 化 させ な が ら見に く さ評 価 尺度

ll

と の対 応を検 討し た

    alo9 (D  、/

Dre

∂十

blo9

Vm

Vret

              十

IO9

(Th /T.【)        こ こで  

Dref

= ユ cm                      

V

.f

1 cm /sec        

T.

f= =lsec こ こ で

D

、 は, 振 動によ り見に くく ならな い限 界の振 幅 に近い 意 味 あい とな ることか ら, 4

3

で提 示し た正 弦 振 動の場 合の評 価 指 標に基づいて設 定する こと とした

す な わ ち振 動に よ り見に くくな ら ない限界を表

1に示 す判断範ちゅう  と仮 定し,

れに該 当 する変位振 幅 を 図

6

7か ら振 動 数 領 域ごとに求め

Dx

とし た

 以 上の条件で種々討の結果, α

1

5, b

3

0の と き

上 記モ デル式の値は見に くさ評 価 尺 度

H

と最 もよい 対 応を示すこ と が明ら か と なっ た

一1

ユに

両者の 7           6        

  鳧

1

1

   盖

。        

6 

4   

2   0     2

       1

5

log (Dmax/Dref)

      十3

0

log (Vm /Vref)          十

log

(Th /Tref) 図

11 見にく さ評 価尺 度

H

と1

5

Log(Dma

/D

ef)       十3

0

10g{1!77LVeef       十log〔Th/T. ,)の関 係

一 51 一

(10)

関 係を対 応 曲 線と と もに示す

  以 上か ら本 研 究で は

下 式で表 され る物 理 量 を 見に く さ評 価 尺 度

ll

と対 応 する物 理 量と して設 定 する

な お設 定 し た物理 量に は間接 的で は ある が

Dr を 設定し て

Th

を求め る過 程を 通 して振 動 数の因 が加味さ れて い ること を付記す る

    1

5

log

1

)max /l)ref )十3

o

109

Vm

Vref

      十

109

(Th/T.f>       こ こ で  D. f

lcm       Vref 

1 cm sec       Tref

lsec 5

3

 減 衰振 動の場合の評 価指標の提 示  図

11に示した横軸に平行な 

  の破線は

1 に示 し た判 断 範ちゅうのに く さ評 価 尺 度

H

上の位 置を 表 す もの で ある。  本 研 究で は図

11 を

減衰振 動の場 合の評 価 指 標と して提 示す る。  以 上で あ る が, 最 初の衝 撃の強さ お よ び振 動の続き具 合が 同 じで あれば減 衰 振 動に よ り見に く く な る度 合いは 画 像に よ り大き く異な ら な い と考え られ る ことか ら

他 の画 像 を対 象 とし た場 合 も

画 像に応 じた

Dr

を 図

6, 7か ら適 宜 設 定す ることに よ り

上述の物 理 量な ら びに 評価指標が適 用 可 能と考え ら れ る

6.

結  論  正弦 振動あ るい は減衰振 動す る

CRT

の画像の見に く さ と振 動との関係を と り ま と め

評 価 指 標と して提 示し た。 本研 究の成果は

さ まざま な視 覚情報 機 器の画 像 を 対象とした より複雑な振 動の評 価 指 標の提 示

な ら びに 視 覚 情 報 機 器の画 像のに く さ か らみ た床 振 動の評 価 方 法の確立な ど の た め の基 礎的知 見と しても

有効と考え るD 謝  辞   官 能 検 査な どに協 力い た だい た皆 様に謝 意 を表しま す

な お研 究 費の

部に

平 成

3

年 度 文 部 省 科 学 研 究 費 (奨励

A

山 裕)を使用 し ま し た

参考 文 献 1> 日本建築学 会;建 築 物の振動 に関す る居 住 性 能 評 価 指     針

同 解 説

1991年4月 2)

J

P.

 

Guilford

秋 重義 治 監 訳 ;精 神 測 定 法

培 風 館

   1969 3) 吉 竹 良 治

岩 永 光

;VDT 作 業 時の生 理 負担に及ぼ す文    字 輝 度の影 響

日本 人間 工 学 会 誌 Voし22

 No

1

 pp

19    

26

1986年2月 4>畑 田 豊彦;VDT と視覚特性

日本 人 間工学 会 誌Vol

22

   Ne

2

 pp

45

52

ユ986年4月 5) 窪田 悟;CRT ディ ス プレイの表 示 極 性

輝 度コ ン トラ    ス トお よ び文 字の線 幅が視認性に及 ぽ す影 響

日本人間    工学 会 誌VoL 25

 

No.

5

 PP

271

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1989年10月 6) 窪田 悟;CRT ディスプレイの人 間工学的設 計 指 針の検    討

日 本 人 間工学 会 誌VQI

26

 No

6 pp

337

344    1990年12月 7) 山 田 覚

師岡孝 次;環 境 がおよ ぼ す VDT 作 業へ の影 響    

照度の効 果につ い て

一,

日本 人間 工学 会 誌 Voi

24

   

No.

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 pp

209

2ユ7

1988年8月 8) 大 島 正 光;環 境 生 理 学, 医 歯薬出 版

1967年 9) 大 島 正 光;生 体 振 動 論

東 京 大 学 出 版 会, 1969年 ユ0) 大 島正光;人間 工 学

コ ロナ 社

1970年 ユ1) 人 間工学ハ ン ド ブッ ク編 集 委 員 会;人 間 工 学ハ ン ド ブッ    ク

金原出 版

1966年 12) 池 田 光 男;視 覚の心 理 物 理学

森 北 出 版, 1975年 13) 田 騎京二

大 山 正

樋 渡 涓二

視 覚 情報 処 理

朝倉 書 店

    1979年 14) 和 田 陽 平

大 山  正

今 井 省 吾 編 集;感 覚

知 覚  心 理     学ハ ンドブッ ク

誠信書房

1969年 15) 小 野英 哲, 横 山 裕;人間の動作によ り発生す る床振動     の振 動 感 覚 上の表 示 方 法に関す る研 究

振 動 発 生 者 と 受     振 者が同じ場 合

一,

日本 建 築 学 会 構 造 系 論 文 報 告 集

第     381号

pp

1

9

1987年1月 16) 横 山   裕

小 野 英 哲;人 間の動 作に よ り発 生す る床 振 動     の振 動 感 覚上の表 示 方 法に関する研 究  

振 動 発 生 者と     受振者が異な る場合

一,

日本建築学会構造系論文 報告集

    第390号

pp

1

9

1988年8月 17} 小野英 哲

横 山 裕

三 上貴正

堀ロ 衛;屋内運 動競     技 施 設 床の振 動 減 衰 性 能の評 価 方 法に関 する研 究

日本    建築 学会 構 造 系論 文 報 告 集

第434 号

pp

31

38

    1992年4月

      り

〔1992年4月10 日原 稿 受 理

1992年 8月 26日採用決 定〉

52

表 一 5 減 衰 振 動 に 関 ず る 検 査 試 料 の 仕 様 血 fhD 田 aKDst 唖 fhDmaxDst 14 、 55 . 4018066 . B2912 . 55 . 4612221 ,5 24 . 55 . 4026490 . 13012 . 55 . 4621940 .7 34 . 55 . 403851333112 . 55 . 4635850 .0 44 . 55 . 406862593212 .55 , 4647267 .7 54 . 55 . 401 亘册 3413312

参照

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