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第1章 計画の基本的考え方 態を改善して地域社会への参加等を通じ 生きがいや役割を持てるようにすることが 重要です 4 住まい 持ち家や賃貸住宅だけでなく 有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など 多様な形態の住まいを含みます 生活の基盤である住まいは 高齢者のプライバシー と尊厳が十分に守ら

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Academic year: 2021

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第1章 計画の基本的考え方

Ⅰ 基本理念

1 地域包括ケアシステムの構築 いわゆる「団塊の世代」(昭和22年〜24年生まれ)が75歳以上となる平成37 年(2025年)までに、市町村が設定する日常生活圏域ごとに、地域の実情に応じて、 高齢者が可能な限り住み慣れた地域でその有する能力に応じ自立した日常生活を営むこ とができるよう、医療、介護、介護予防、住まい、生活支援(自立した日常生活の支援) が包括的に確保される地域包括ケアシステムの構築を目指します。 地域包括ケアシステムでは、次の5つの構成要素がそれぞれ連携しながら一体的に提 供される必要があります。【図1】 (1)医療 日常生活圏域での在宅医療は、かかりつけ医による診療と訪問看護が中心的な役割 を果たします。病院と診療所の連携をはじめ、慢性疾患の管理から急変時の対応や看 取りまで、住み慣れた場所で必要な医療が受けられることが必要です。また、広い圏 域では、入院医療や急性期等における比較的専門性の高い保健医療サービスが概ね提 供できる体制が必要となります。 (2)介護 自宅で排せつや食事の世話などを行う訪問介護や訪問看護などの居宅サービスに加 え、日常生活圏域には小規模多機能型居宅介護や複合型サービスなどの地域密着型サー ビスが、さらに広い圏域には特別養護老人ホームや老人保健施設などの施設サービスが 配置され、これらのサービスが連携しながら、効果的に提供されることが必要です。 (3)介護予防 高齢者が要介護状態等になることを未然に防止するだけでなく、リハビリテーショ

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態を改善して地域社会への参加等を通じ、生きがいや役割を持てるようにすることが 重要です。 (4)住まい 持ち家や賃貸住宅だけでなく、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など、 多様な形態の住まいを含みます。生活の基盤である住まいは、高齢者のプライバシー と尊厳が十分に守られ、心身の状態や世帯の状況の変化、所得等に応じて住まい方を 選択できることが重要です。 (5)生活支援 見守り、買物、移動などの日常的な支援だけでなく、判断力が低下したときの成年 後見や権利擁護まで、自立した日常生活を送る上で必要な支援全般を含みます。NP O、民間企業、協同組合、ボランティア、社会福祉法人など、多様な担い手の参画が 必要です。 【図1】 地域包括ケアシステム

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2 認知症施策の推進 地域包括ケアシステムの構築を進めていく中で、認知症になっても、本人の尊厳が重 視され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で暮らし続けることができる社会の実現 を目指します。 コラム 1 地域包括ケアシステムは、医療介護総合確保促進法で、次のように定義されるとともに、介 護保険法に、国及び地方公共団体の責務が規定されています。 医療介護総合確保促進法 (定義) 第2条 この法律において「地域包括ケアシステム」とは、地域の実情に応じて、高齢者が、可能な 限り、住み慣れた地域でその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、医 療、介護、介護予防(要介護状態若しくは要支援状態となることの予防又は要介護状態若しく は要支援状態の軽減若しくは悪化の防止をいう。)、住まい及び自立した日常生活の支援が包括 的に確保される体制をいう。 介護保険法 (国及び地方公共団体の責務) 第5条第3項 国及び地方公共団体は、被保険者が、可能な限り、住み慣れた地域でその有する能力に応じ 自立した日常生活を営むことができるよう、保険給付に係る保健医療サービス及び福祉サービ スに関する施策、要介護状態となることの予防又は要介護状態等の軽減もしくは悪化の防止の

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Ⅱ 計画策定の趣旨等

1 計画策定の趣旨 日本では、少子化と高齢化が進み、人口が減少する一方で、高齢者の人口が増加して います。本県においても、平成22年の国勢調査で前回調査よりも人口が減少している 一方で、高齢化率は上昇し25.1%に達しました。今、本県は、本格的な人口減少社会、 超高齢社会の到来により、単身や夫婦のみの高齢者世帯や要介護状態等の高齢者、認知 症である者の増加と、それを支える介護労働力の低下、社会保障費の急激な増加という 3つの課題に直面しています。 こうした状況において、高齢者が要介護状態等になっても、尊厳を保持し、住み慣れ た地域でその有する能力に応じて自立した日常生活を営むことができるよう、今後も進 展する少子化、高齢化による社会の変化を見据え、限りある社会資源や財源を効果的に 活用しながら、必要な保健医療サービスと福祉サービスを計画的に整備するため、本計 画を策定するものです。 2 計画の性格 老人福祉法、介護保険法の規定により、都道府県、市町村は、それぞれ老人福祉計画、 介護保険事業(支援)計画を策定することとされており、都道府県の計画は、市町村が 策定した計画が達成されるよう、広域的観点から市町村を支援する役割を担っています。 本計画は、県政において最上位に位置付けられる総合的な計画である「晴れの国おか やま生き活きプラン」に沿って、老人福祉計画と介護保険事業支援計画を一体のものと して策定した、本県における高齢者施策推進の基本となる計画です。 また、「医療介護総合確保促進法に基づく岡山県計画」「岡山県保健医療計画」と整合 を図るとともに、「岡山県地域福祉支援計画」「岡山県障害福祉計画」「岡山県医療費適 正化計画」「健康おかやま21」「岡山県住生活基本計画・岡山県高齢者居住安定確保計 画」と調和を保っています。【図2】

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【図2】 他計画との関係

3 計画期間

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4 計画の位置付け 団塊の世代が75歳以上となる平成37年(2025年)を展望し、それまでに全て の市町村において地域包括ケアシステムが構築されるよう、充実強化する施策を定める とともに、持続可能な介護保険制度の運営に資する施策について定めます。【図3】 【図3】 平成37年(2025年)を見据えた計画 5 達成状況の点検及び評価 各年度において、その達成状況を点検・評価し、その結果に基づいて必要な施策を実 施します。

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Ⅲ 計画策定の体制

1 市町村及び県関係部局相互間の連携 市町村ごとの要介護認定率や介護給付費の推移、広域型施設の市町村別利用状況等の 比較データを基に市町村の特徴を可視化するなどにより、市町村の計画策定を支援して います。こうした過程を経て、市町村において推計されたサービスの種類ごとの必要見 込み量を積み上げて、県全体の推計を行っています。 また、医療、健康、地域福祉、障害福祉、住宅に関する施策を所管する部局が連携し、 関係する他の計画との整合を図るとともに、調和を保っています。 2 岡山県介護保険制度推進委員会での審議と県民意見の募集 計画策定に当たり、学識経験者、保健医療福祉関係者、被保険者の代表等で構成する「岡 山県介護保険制度推進委員会」において審議を行い、その結果を踏まえて、おかやま県 民提案制度(パブリック・コメント)により、広く県民から意見を募り、計画に反映し ています。

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Ⅳ 圏域の設定

介護給付等対象サービスの種類ごとの量の見込みを定める単位となる圏域は、保健医療 サービス及び福祉サービスの連携を図る観点から、岡山県保健医療計画に定める二次保健 医療圏と一致させ、5圏域を設定します。【図4】 また、市町村は、地域包括ケアシステムを構築する単位として、日常生活圏域を設定し ます。 【図4】 圏 域 圏 域 名 構 成 市 町 村(日常生活圏域数) 県 南 東 部 岡山市(36) 玉野市(7) 備前市(2) 瀬戸内市(4) 赤磐市(4) 和気町(1) 吉備中央町(2) 県 南 西 部 倉敷市(26) 笠岡市(2) 井原市(5) 総社市(4) 浅口市(3) 早島町(1) 里庄町(1) 矢掛町(1) 高梁・新見 高梁市(7) 新見市(7) 真   庭 真庭市(6) 新庄村(1) 津山・勝英 津山市(8) 美作市(5) 鏡野町(1) 勝央町(1) 奈義町(1) 西粟倉村(1) 久米南町(1) 美咲町(3) 玉野市 玉野市 赤磐市 赤磐市 和気町 和気町 瀬戸内市 瀬戸内市 備前市 備前市 吉備中央町 吉備中央町 岡山市 岡山市 浅口市 浅口市 笠岡市 笠岡市 井原市 井原市 総社市 総社市 倉敷市 倉敷市 矢掛町 矢掛町 里庄町 里庄町 早島町 早島町 高梁市 高梁市 新見市 新見市 真庭市真庭市 新庄村 新庄村 久米南町 久米南町 美咲町 美咲町 鏡野町 鏡野町 津山市津山市 勝央町 勝央町 奈義町 奈義町 美作市 美作市 西粟倉村 西粟倉村

県南東部圏域

県南西部圏域

高梁・新見圏域

真庭圏域

津山・勝英圏域

参照

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