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第3章 インドの2つの「新しい労働運動」

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第3章 インドの2つの「新しい労働運動」

著者

太田 仁志

権利

Copyrights 独立行政法人日本貿易振興機構アジア

経済研究所 2021

雑誌名

新興国の「新しい労働運動」――南アフリカ、ブラ

ジル、インド、中国――

ページ

99-140

発行年

2021

章番号

第3章

出版者

日本貿易振興機構アジア経済研究所

URL

http://hdl.handle.net/2344/00052104

(2)

はじめに

 本章の目的は,インドの「新しい労働運動」の 開と 性を明らかにすること である。本書の 章では,「新しい労働運動」を「新興国型の新しい労働運動」 と「包摂・権利擁護型労働運動」に分けた。前者の新興国型の新しい労働運動は, 19 0年代~ 1980年代にいくつかの新興国で 開された労働運動に 目したも のである。新興国であるインドの労働運動は,この新興国型の新しい労働運動に は分 されないが,19 0年代~ 1980年代に を じくして,それまでの労 働運動とは異なる労働運動が 在化している。本章では,19 0年代に した インドの「新しい労働運動」の 性や 点を明らかにすることをめ す。それ はこの なくしては,インドの今日の労働運動の 体 を できないからで ある。 にこの を通じて,インドの「新しい労働運動」に 国と べてど のような 自性があるのかも すことができる。  インドの労働運動を体 的に論ずるインド労働運動論は,労働組合が主 する 労働組合運動に 点を いてきた。その労働運動論では,今も 力が大きいイ ンドの労働組合の 国中 組 ( ,「 ル ン ー」とする)である「中 労働組合組 」( ent al a e Union O anisation UO)と, ル

ン ー(およ その の労働組合)が主 する賃金や労働条件の改善,向上を

主 な目的とする運動の動 に関する分析,記述が大きな けにある

(P neka Deo a an Sanka an 1994 enkata atnam 200 ani an Sen

の「新しい労働運動」

(3)

2018 2019 )。国レ ルの労働運動を するのは, 国 で労働者を 組 する労働組合であるので,インドの労働運動論が ル ン ーの主 する労働運動を中心に論ずるのは当 だろう。また,インドの労働運動は,政 政 または政 的組 ( ,まとめて「政 」とする)の にある労働組合( ,「政 労働組合」とする)が運動を主 してきたという 性があり( enkata atnam 200 2009), ル ン ーも多くが政 にある。そ の 果,主体的な 思 も当 なされるが,インドの労働運動は政 の を したものとなる,あるいはそうなる 向を たものとなっている。  もちろんインドのすべての労働組合が政 で 成されてきたわけではな い。たとえ 労働運動が盛んであったマ ーラー トラ の ムン イ(当 は ン イ)では1940年代 に,企 を に組 された企 別労働組合が した。19 0年代あたりまではそれらの企 別労働組合と ル ン ーとのつながりは かったが,19 0年代に した多くの企 別組合は, ル ン ーから をおくようになる。19 0年代になると政 の に ない, の労働組合(in e en ent nions)が 在化していった(Davala

199 2009)。  本章ではインドの「新しい労働運動」として,19 0年代 になってき たこの 労働組合による労働運動( ,「 労働組合運動」とする)に 目する。それは 労働組合運動が,政 労働組合がそれまで 開してき た労働運動の と を打破しようとする動きだったからである。  また本章では, 労働組合運動だけでなく,本書 章でいう包摂・権利擁 護型労働運動,すなわち,労働組合の関心が向かなかった, された労働者の 組 化や権利擁護,社会 義の実現に取り組 労働運動も,インドの「新しい労 働運動」と ける。それは,前 で述べた19 0年代に した 労働 組合の1つで,今も 力の大きい「自営 性協会」(Sel Em lo e omen s ssociation SE )が,まさに(インド版の)包摂・権利擁護型労働運動と べる運動を 開してきたからである。また今日,インドで包摂・権利擁護型労働 運動を 開するのは労働組合だけでなく,非政 組 ( O)等の労働組合で はない組 による包摂・権利擁護型の取組みは,今日のインドの労働運動を語る うえで無視することはできない(B o mik 200 )。

(4)

 本章におけるインドの「新しい労働運動」はこのように,政 労働組合に するものとしての 労働組合運動と,包摂・権利擁護型労働運動の2つか らなる。本章は,新興国型の新しい労働運動と に 在化し,今も くイン ドの「新しい労働運動」の動 と 点を明らかにし,その を みる。 , 第1 では19 0年代の 労働組合の までの労働運動を し,イン ドの「新しい労働運動」がどのようなものかをより 体的に する。またその で,インドの「新しい労働運動」が新興国型ではない点も す。第2 では 労働組合とその労働運動の 点を する。そこでは 国的な労働組合 の 合 組 で あ る「 新 し い 労 働 組 合 イ ニ ア ィ ブ 」( e a e Union nitiative U )に 目する。第3 ではインドの包摂・権利擁護型労働運動に ついて,労働組合が主 するものと Oが主 するものそれ れの事例をとり あげ,運動の 性を明らかにして考 する。最後にインドの「新しい労働運動」 の を みる。なお本章では,労働運動を 開する主体や労働運動の目的 の 関心を議論の中心にしており,労働運動の経済的,政 的 の言及は最 限 である。

1

 「はじめに」において,政 労働組合に するものとしての 労働組 合による労働運動と,包摂・権利擁護型労働運動の2つをインドの「新しい労働 運動」と けた。 という1点のみを とするわけではないが,明 的か かは別に,インドの労働運動における新しい動きとして 労働組合を と り あ げ る 研 究 はDatt(199 ), annan(1999), o o (2003), B attac a ee an ca ate(200 ),S am S n a(200 ), ani an Sen

(2018), (2011 2019 )など,多く 在する。本 では 労働組合

運動の 動と 開に 点を って論じ,インドの「新しい労働運動」の 性をよ り明確にする。

 ここで,インドの労働運動史をみるにあたり,労働運動を主 する労働組合の 性を念 におくのが に有 である。その 性とは第1に,「はじめに」で

(5)

述べたように,政 による 化が進んでいることである。その 果として,主 体的な 思 や行動ももちろんなされるが,労働運動が政 の を したも のとなる,あるいはそうなる 向を る。政 労働組合は 本的には政 に する 場にあり,政 の利 が(労働組合に 入している)労働者の の改 善と向上に 先することがある。第2に,労働組合が 分化(invol tion)( ol an ol 198 )されている。 分化とは労働組合が分 して 組合化し, 力が まる状況を表している。労働組合が実際に分 したかどうかというこ ととは別に,インドでは労働組合の組 化の である事 所,企 , ,地 域,あるいは や 国レ ルで,目的や 条を異にする の労働組合が組 さ れていることが多い。労働組合は共 行動をとることはあっても,労働運動も分 しやすく,労働運動が 一されている場合に べると,労働組合が行 できる 力 は く な っ て い る(P neka Deo a an Sanka an 1994 enkata

atnam 200 2009)。  インドで最初の労働組合であるマドラス労働組合が したのは1918年であ った。最初の ル ン ーである インド労働組合会議( ll n ia a e Union on ess U )が 成されたのも, の1920年である。その後, の の ル ン ーの 成をめ す動きがイ リス 地 を通じて みられた。 地 になると, 第に共 主義 力が U で 力を め, これに するためにインド国 会議 ( ,会議 )は, U から を分 かつ でインド 国労働組合会議( n ian ational a e Union on ess

U )を194 年5月に 成した。これは会議 が, 後は政権運営に労働 が な けになると考えたためである。  194 年のイ リスからの分 後,政権を担った会議 の は,「会議 ス ム」(ジ ー ルラール・ ルー 代の である会議 の一 体 ) と れた。会議 が 念したのは, 活動の りを き こすストライ と 共 主義 力(S am S n a 2005 921)であった。そこで会議 が な労 1)本 の労働運動史は (2009)による。

(6)

働運動を 開する共 主義 力に するために利 したのが,当 インド最大 の ル ン ーであった U である。会議 は U を いて,す なわち「会議 U ライン」で,政権の労 関係政 と会議 を する 労働者( U 組合員)を し しようとした( ol an ol 198 )。会議 ス ムのもとでは,「会議 U ライン」による労 関係 政 は有 であった。  19 0年代に入り,とりわけ「 機の10年」といわれる19 0年代後 に なると, などを にストライ 件 が大 に していく( )。 ストライ の が するのは,会議 U というラインでは,とくに レ ルではすでに が かなくなっていたことである( 2009 105)。 この には U の組 内 的な 合を 先させる や,職場でのそのリ ーダー ップの有 性 の 念のために 組合化が進み,また に労働組合 の いも え,それがストライ 件 の にもなった(B attac e ee 2000 3 59)。 2, 958 2, 762 119 703 168 0 500 1, 000 1, 500 2, 000 2, 500 3, 000 19 51 年 19 53 年 19 55 年 19 57 年 19 59 年 19 61 年 19 63 年 19 65 年 19 67 年 19 69 年 19 71 年 19 73 年 19 75 年 19 77 年 19 79 年 19 81 年 19 83 年 19 85 年 19 87 年 19 89 年 19 91 年 19 93 年 19 95 年 19 97 年 19 99 年 20 01 年 20 03 年 20 05 年 20 07 年 20 09 年 20 11 年 20 13 年 201 5年 ライ ア  労働 議 生件 の

(出所) ove nment o n ia Indian Labour Year Book およ Indian Labour Statistics 各年版 より筆者 成。

( )(1)2015年およ 201 年は 。

(7)

 19 0年代後 に会議 ス ムが すると,会議 U ラインの機 能 が,とりわけ19 0年代 明確になった。それは,非 U 労働組 合が主 する労働運動という で現れた。とくに 目すべきなのは,非常事 言前年の19 4年に U の主 ル ン ーが主 した大 ストライ である(S e lock 2001)。本ストライ は, 政 に する労働 組合による 国レ ルでの最初の政 的な であったと指 され( ol an ol 198 2 4),実際, の のインディラ・ ンディーは,本ス トライ を 権的に中 させる。しかしこの ストライ の 事由自体は, にわたって改善されず 労働者の が していた労働条件の改善を めるものであったという,政 とは関係のないものであった(S e lock 2001)。 それでもこのストライ は, 年の19 5年の非常事 体 の 入につながる一 の れのなかに けることもできる。  19 0年代に上記のような動向と 行して してきたのが, 労働組合 である。「はじめに」で述べたように,ムン イでは1940年代 に, 企 や多国籍企 の出現とともに,企 を に組 された企 別労働組合が し た。19 0年代あたりまではそれらの企 別労働組合と ル ン ーとの つながりは かったが,19 0年代に した多くの企 別組合は, ル ン ーから をおくようになった。それは ル ン ー の労働組合 リーダーによる組 運営が日々の労働の に関心を わず,また運営ス イル が 代 れかつ中 集権的であったためである。19 0年代になると, くまた が 的に い労働者がそのような労働運動に し,政 の に ない 労働組合の 在化は 的となった(Davala 199 4 5)。 労 働組合で包摂・権利擁護型労働運動を 開するSE が労働組合として を 果たしたのも,19 0年代である(19 2年 )。一 に 労働組合の労働運 動は,賃金をめ って 的な を した( 2009)。1982年にはムン イの で, 労働組合によるストライ が1年 の きにわたって実 施されている2)。本ストライ の には,経営者 りの 場をとり労働者の 2)ストライ を主 したのは, 名な労働運動家で の労働組合においてトップを めたダッ ・ ーマントである。

(8)

を み取ろうとしない, U の国 場労働組合( as t i a Mill Ma oo San MMS)に する があった。  また19 0年代~ 1980年代には, 労働組合だけでなく,地域/地方政 や 政 体の に う地域/地方を とする労働組合が してきた。 また政 政 による の労働組合 のより 的な 入も進んだ。これらの 果として, U の 力は 的に後 し3),また 行的に,労働運動 の 分化・分 化が こっている。19 0年代~ 1980年代はインド労働運動の であるといえる。  このように,19 0年代の 労働組合の までに,インドの労働運動は, 政権 会議 の にある U 中心の労働運動が 開され,会議 ス ムの とともに,会議 ではない の政 の にある,非 U の 政 労働組合の 在 が 大したという経 をたどっている。そして U にしろそうではない非 U 労働組合にしろ,現場の労働者の が され ない労働運動を 開する政 労働組合に する が り,これを一 として の労働組合が してきたのである。  本 ではとくに19 0年代~ 1980年代のインドの労働運動の 開が,本書 章で提 した「新しい労働運動」の2つの 型の1つである「新興国型の新しい 労働運動」( ,「新興国型」とすることがある)と が異なるか,改めて確 する。 本書 章では,新興国型の新しい労働運動を「19 0年代~ 1980年代のいくつ かの新興国における労働運動を出自とする,開 や経済 のあり方を う,ま た権 主義(的)もしくは非 主主義的な体 や 行の打破をめ す方向に れ, したがって 的であったという 性を有する労働運動」とした。またその労働 運動の 開では,労働組合ではない の社会 ループや ニ ィ組 等との 協働や ット ーク 成が目的の 成に となる( 章13 ージ)。  前 で したように,インドでも19 0年代~ 1980年代に 的な労働運 3)1980年代初 まで最大の ル ン ーは U であったが,この を経て U はイン ド最大の ル ン ーの地 をインド労働者 (B a ati a Ma oo San BMS)に明 け している。

(9)

動が 開されはしたものの, の点で「新興国型の新しい労働運動」ではなかっ た。第1に,「新興国型の新しい労働運動」が 開された南アフリカやブラジル などとは異なり,この の,そしてイ リスからの分 ,19 5 ~ 年を いて今日に るまで,インドの労働運動は 主主義体 内のものであ ったことである。19 4年の大 ストライ は,非常事 体 の 入に なる一 の れに けることができるものの,あくまで を にした, 労働の領域にとどまるものであった。また19 5 ~ 年の非常事 に 主主 義が したが,その打破に労働組合は中心的な役割を果たしたわけではない4)  第2に, U , U の ル ン ー,そしてそれらの に ある労働組合,また例 を いて の 労働組合のいずれも,組 化や 運動の は職場/ 事/職に かれ, ニ ィとのかかわりが 本的には なかったことである。   方で,インドの 労働組合運動については,新興国型の新しい労働運動 のように(政 )体 の打破をめ したものではないが,しかし のことは指 できる。政 労働組合は,その上 に する政 の利 を労働者の利 に 先させることがある。現場の労働者の利 を必ずしも代 しないという で, 政 労働組合は非 主的な組 運営を行っている。非 主的な組 運営を行う 政 労働組合に し,「 o」を きつけたのが 労働組合による労働運動 である。それは労働運動という 内ではあるが, の しき 行を し改善 しようとする, 主主義の を 視し実 しようとするものととらえることが できる。新興国型の新しい労働運動のス ールには及 ないものの, 主主義の の実 という点でインドの 労働組合運動は,新興国型の新しい労働運 動にも た を しているとみることができる。   えて, の新興諸国で盛り上がる新興国型の新しい労働運動の 開と を じくして,本書で 義するもう1つの「新しい労働運動」である包摂・権利擁 護型労働運動( ,「包摂・権利擁護型」とすることがある)が 開されていた点は, インドの労働運動の 性として 筆に する。インド版の包摂・権利擁護型労働 4) 言すると,インドで今日 開される共 ・社会主義 力による労働運動も,( らが考える) の 主主義の実現には 本主義ではなく共 ・社会主義が必 との考えがあり,(レトリック的としても) 打破をもくろ のは 主主義ではなく 本主義体 というス ンスである。

(10)

運動には, で改めて言及する。  つ に1990年代中 (今日に るまで)の労働運動に 目する。それはこ の に,第1にインドの労働組合が 力を盛り したと考えられるため,そし て第2に, の大きい 労働組合と 労働組合の 合組 が して きたためである。  第1の点について,1990年代のいっそうの経済自由化の進 は, 労 働者などの非 労働者の と まって労働運動の後 が進み,したがって労 働組合は,大きな 大を げているとは考えられていなかった( 2009)。そ の1つの論 が前 にあるような, 件 の が大きく進 ストライ の である。それが2008年に 表された,2002年 を 日とする第3 目の中 労働組合組 / UOの 調査において, UOが組 する労働組 合員 が大きく していることが明らかになった5)。そして2011年 を 日とする第4 目の UO 調査でも,さらなる 力 大が されている(後 )。2002年実施の第3 UO 調査 の UO 労働組合員 の の には,非組 門や非組 労働者,合わせて「非組 」とする) 5)中 労働組合組 / UOはインドの労働組合の中 組 である。インドでは労働政 や労働 についての政労 の 社会的 の場である三者 成会議や労 の 者会議,また O の労働 者 代表を 出すること等を目的に, UOを確 するために労働 省が調査を実施している( ,「 UO 調査」とする)。 UOとして されると,それらの会議において 言権が め られる。三者およ 者 成会議は, 国/ レ ルだけでなく各 においても される。会議 での 言を通じて労働政 に 見を させ るので, UOとして されるのとそうでないの とでは,労働組合の 力/ 言力に大きなちがいが ずる。 UO 調査はこれまでに4度実施 されており, 近の調査は2011年 日を 日として, UO を する労働組合からの提出 日を2013年3月31日としたものである(労働 省ウ ブ イト U tt s la o ov in

通知 otice e i ication o Mem e s i o ent al a e Union O anisation ,2013年 4月19日に本通知PDFファイルダウンロード)。

)非組 門は, 義としては およ 10 の非 の 企 /組 となる。また非 組 労働者は,会社 めの 社員ではない非 労働者である。しかしそれにとらわれず,「非組 」 として ・ 組 およ その労働者,また自営者, 労働者や日 い労働者をはじめとする 非 労働者を されたい。

(11)

の組 化の進 があった( 2009)。2013年の第4 調査でも非組 の組 化 の進 が進んでいると考えられる。  第2の点である の大きな 労働組合およ 労働組合 合の について,この動向で なのは,インドで初めて非組 の労働者を代表するこ とをめ した 国労働 ン ー( ational ent e o a o )の1995年 の 成である。当初はフ ーラムであった の 成は,それまで無視されて きた労働者を代表する「集 的 言」であるという点で大きな 目を集めた ( annan 1999)。 を 成するのは,非組 の組 化に実 を上げてきた 諸組合である( 2011))  しかし の 成 上に 目すべきなのは,2002年に実施された UO 調査において, 労働組合の に当たる19 2年に労働組合として

を果たしたSE が, UOとして された点である。SE は の 成

に名を たのち,運動の方向性のちがいを 由に を した( 2011)。 その後SE は, 困 性 の地 な活動などを通じて を 大させ, UOとして されるに った。今日SE は,19 0年代までに した 労働組合のなかで,最大の労働組合である。そして前 で述べたように, SE が 開する労働運動は,本書 章でいう包摂・権利擁護型労働運動,す なわち,労働組合の関心が向かなかった, された労働者の組 化や権利擁護, 社会 義の実現に取り組 労働運動である。  SE は,インドの労働組合で包摂・権利擁護型労働運動を最初に 開した組 ,もしくはそのような最初の労働組合の1つであったと考えられる。 方,労 働組合ではない組 による包摂・権利擁護型労働運動が開 されたのは, さい ものを めれ ,それ 前の にさかの れるかもしれない。しかしここでは, インドでの包摂・権利擁護型労働運動が19 0年代という い にすでに開 )非組 の組 化はインドの労働運動の な論点で,労働組合によるその取組みを,インドの新しい 労働運動と ける研究も なくない(たとえ Datt 199 )。しかし本章は,非組 の組 化や 非組 をめ る労働運動だけでは,「新しい労働運動」とはとらえていない。それは労働組合による 非組 の組 化の取組みは,進 していなかっただけで,194 年の分 前後の においても 行われていたからである(S n a am 199 Sen 199 2011)。 UOも1980年代から非組 の組 化に取り組んでいる(S am S n a 200 )。

(12)

されていたことに着目する8)。インドは当 も今も非先進国であり,このことは なくとも40年 上にわたって,インドが社会に く残る 困を で きないでいることを している。この40年の に,たとえ じアジアに す る近 の 南アジア諸国は,インドを後目に先に中所 国にたどり着いている。 インドが 困を く できないのなら, 困を に所 の ではなく, 社 会 や 文 化, ま た 政 の の で も あ る と と ら え( ika mane an a a an 2005),インドではその が社会の取組みとしてなされていないと考 えるべきである。インドの包摂・権利擁護型労働運動は,開 という文脈において, インド社会が える,またインド 有の ,出自,性別などに関する今も く 別や 等という,労働の を えた い に向き合っている9)   上本 では, 労働組合運動の 動と 開に 点を当て,インドの「新 しい労働運動」が まれた文脈と 性,また今日の運動の 開の大きな れを明 らかにした。本 でみたように,インドの「新しい労働運動」は 労働組合 運動と,前 でみたような開 という文脈における包摂・権利擁護型労働運動の 2つからなる。そしてインドの2つの「新しい労働運動」は,南アフリカやブラ ジルなどの の新興諸国で 開された新興国型の新しい労働運動と じく19 0 年代~ 1980年代に , 在化した一方で,2つの「新しい労働運動」が 行 して している点で,それらの国々の動 と異なる。 では,このインド 自の「新しい労働運動」である 労働組合運動の現 点での 点を す る。 く第3 において,インドの文脈における包摂・権利擁護型労働運動をみる。 8)本書 章で包摂・権利擁護型とした労働運動は,1990年代 のとくに先進諸国における運動の再 活性化という文脈での労働運動と関 するものである。また新興国型の新しい労働運動が 開された 南アフリカやブラジルなどの国々については,19 0年代の包摂・権利擁護型労働運動は論じられて いない。 9)たとえ の 労働がある地域のある ニ ィに って されるとしたら,その地域や ニ ィの 性や ,またそれを取り巻くインドの経済社会の まで視野に入れなけれ , 本的な にはつながらない可能性がある。 なくともそれを 労働のみの ととらえるのでは, 分である。

(13)

2

 本 では, 労働組合運動の 点を する。その際, 労働組合 のなかでも代表的な組 で,非組 労働者の組 化に力を入れ,2000年( ロ年) 代中 , 言力を めている「新しい労働組合イニ ア ィブ」( U )に 目する10) U をみることで 労働組合とその労働運動の 点を するのは, の 由による。第1に, U の 成は2001年だが, の中 ン ーは,前 で 労働組合運動の 動との関 で言及した,19 0年代 にムン イで労働運動を 開した労働組合リーダーたちが多く まれていたから である。 U をみることで, 的には から今日までの 労働組合 運動の 開をカ ーすることになる。第2に, U はもともとは,まずは賃金 や労働条件の改善,向上をめ すという 型の労働組合が中心になって 成さ れた労働組合の 合組 であり, U と政 労働組合を分かつ大きな点は, 政 の から 別しているか かであるといえるからである。したがって政 労働組合との において, であることに 目するのに, U をと りあげるのは していると考えられる。第3に, U は今日,前 で 労 働組合運動の 目すべき動向として言及した よりも,活 な活動を 開し ているからである11)。そして第4に,組 はSE には及 ないものの,最 大 の組 を ることは いないからである。本 の考 では,筆者によ る集 デー やフィールド ークより,執行役員の , の労働組合の 性, 開する労働運動の方向の を通じて U の組 的 性を明らかにする。ま た U ,そして 労働組合の 点も本 で明らかにする12) 10)筆者は の研究( 2011など)で U を「労働組合の新しいイニ ア ィブ」と してきた。 11) の組 化等の取組みについては (2011) 。 U も の 成に名を たが, SE と じく運動の方向性のちがいを 由に を した( 2011)。 12) 点の に関 して,筆者の のフィールド ークでは, U が UOとしての 申 を見 ったことは(後述) く労働研究者や労働組合関係者に知られていたが,その経 を知る者は いなかった。本 では U 事 の聞き取りから,この点も 明する。

(14)

  U の 成は2001年で,200 年に労働組合としての を果たす。 U は 労働組合 合で最も いのある組 の1つである。 U の 条を表す ものとして「 , 主主義,実力行 」(Unit Democ ac Militanc )がある。 これは,政 条等で分断された運動ではなく,労働者は してこそ力を できる,労働運動の にあるのは 主主義で,労働組合も 主的に機能する必 がある,そして,労働者の権利を るためには実力行 を わない,というこ とを表す。これらの行きつく先の1つが,政 からの ということである。 の の  19 0年代に入って U に する の まりに 応するように,ムン イを中心に, ・ 労働組合が企 レ ルでの活動を活 に 開す るようになった。このような企 であることによる労働組合の運動の がり に する が,のちの U 成に向けた クトルを み出す(Mo ant 2012)。 に,19 0年にインド共 ( omm nist Pa t o n ia P ) の 労働組合の インド労働組合会議( ll n ia a e Union on ess U ) が分 し,インド共 (マルクス主義)( omm nist Pa t o n ia Ma ist

P M ) の労働組合であるインド労働組合 ン ー( ent e o n ian a e Union U)が 成される際に,分 に したり,政 による労働組合の を ったりした( ) U の労働組合リーダーたちがいた。政 からの を主 したために 名された たちもいる。それらのリーダーが組 した労働 組合も, U の ン ーを 成している13)  ムン イでは1年 に及 のストライ が1982 ~ 1983年に し, のちの U 関係者もストライ を する。しかし,地域 ースで 労働 組合 合のイニ ア ィブが動き出したのは1989年である。ムン イのあるマ ーラー トラ の プ ーの自動 ーカー E O社の 場での ン ーストライ を するために,労働組合 委員会( a e Union Soli a it ommittee US )が 成され,それを にする で,のちの U につな 13) U 会 (当 。現 別 )のD・ ンカッパン氏 の聞き取り(200 年11月24日実施)。

(15)

がる 労働組合の運動を 国に 開することになった。その際, UOの1 つである「 ンド労働者 」( in Ma oo Sa a MS)14)で事 を め た ラム・ト ルプレが US の ー ィン に し,氏のアド イスを 考にしながら行動指 が 成されたという15) の第1 の執行 議会 ン ーに名を ているのが, U 成に大きな役割を じた労働組合リーダー たちである。   U は,労働組合は1企 に1組 ,1 に1つの 別労働組合( )で あるべきと考える。また, U(の 組合)が 点をおく活動の1つに,組 門(公共 門およ 員 が一 上の企 )での 労働者の組 化がある。 に, U は 成当 から 性労働者や社会に 場所のない たちの な ど, 型の労働組合が目を向けなかった たちにも関心を向けている。なお, 200 年労働組合 の U の組 は50 であったという(Mo ant 2012)。政 からの に する, 思 を つ労働組合から中 思 を つ労働組合まで, U は く組 している。ただし U 体としてみると, その 本的な 条は「プロ レッ 」すなわち 新の 進にある。 U は ・ の労働組合 合である。 の の の  つ に, U の執行 議会 ン ーを にみることで確 できる, 成 からの U の 化を明らかにする。労働組合 合としての U の執行機関は, 執行 議会(E ec tive o ncil)である。役職は会 , 会 ,事 ,会 役,

事,共 事( ,共 事までを「役員」とする),それに 議員からなる。   は第1 (200 ~ 2009年)から現在の第4 (2018年~)の U の執 行 議会 ン ーをまとめたものである1 )。 成 後の第1 と現在の第4 を みると,ともに会 1名, 会 10名,事 1名,会 役1名, 事5名で, 14) MSは UOで4 目の組 を る,社会主義者が中心になって1948年に 成した労働組合 である。 MSは政 にない 労働組合だが,本章が論ずる 労働組合には めない。 それは 成が 194 年のイ リスからの分 後という い であったため,また 成が 19 0年代の 労働組合運動の には 接つながっていないためである。 15) U 会 の ・ ァスデー ァン氏 の聞き取り(200 年11月2 日実施)。

(16)

また共 事は第1 は13名,第4 が 名となっている。第1 には 議員はい ない。第1 の執行 議会 ン ーはこのように役員のみの 31名である一方, 第4 には上記のように会 から共 事までの役員25名に えて, 議員38名, それに / 役と思われる 別 が2名おり,執行 議会 ン ーは 5 名( 別 を くと 3名)となっている。労働組合としての から12年で U は着実に組 の 大をみている。  第2 (2009 ~ 2013年)の執行 議会 ン ーは 51名である。会 1名, 会 8名,事 1名,会 役1名, 事4名,共 事 名で,これら役員 21名のうち, 会 の1名を いた20名が,役職の の 動を いながら も第1 から き き役員を めている。それが第3 (2013 ~ 201 年)になる と,共 事 上の役員 2 名のうち,第1 役員はほ の14名になり,現 在の第4 には,役員 25名のうち 11名になった( の 文 の ン ー)1 ) U 成に携わった第1 からの役員の から,着実に 代 代が進んでい ることがうかがえる。  執行 議会 ン ー について が必 なのは,第4 ( 5 )よりも第 3 ( 2名)の方が多い点である。第4 は第3 に べてとくに 議員 が ない(4 から38 に )。目につくのが,第2 議会 ン ーの である。 すなわち,第3 の共 事 上の役員で第2 にも 議会 ン ーだったのは, 2 名のうち5名であった。それが第4 では,役員は共 事の2名のみになる。 議員については,第3 は11名が第2 も 議員だったが,第4 はわずか2名 である( の 文 の ン ー)。また新 の執行 議会 ン ーも,第3 に べると第4 は ない( 2名中39名 54 2 から 5名中29名 44 に)。12年という でみると, 成 から組 は着実に 大し,また 代 代が進んでいるが, 成から12年が経 した今日,上記のような役員 およ 議会 ン ー の から, U という 合組 の いに りがみられる, 1 )執行 議会 ン ーはいずれも U ウ ブ イトで入手した(出所U は )。第4 の について, U ウ ブ イト閲覧 (U tt nt i in e ec tive co ncil ,2020年2月1 日)には執行 の が記 されていないが,2018年開 の第4 国大会において されたも のと されるため,第4 を2018年~とした。

(17)

 TUの議会ン (第1第4) (出所)  Uウブイト情より筆者成。 第1~4の各Uはのとおり      第1ttntiin2000304eectiveconcil2002009 (2019年12月18日 最 確 ), 第2ttnti in20090820eectiveconcil20092013 (2019年12月18日 最 確 ), 第3ttntiin20131021eective concil2013201 (2019年12月18日最確) ,第4ttntiineectiveconcil (2019年12月19日最確) 。 () (1) 文イリックは第1限り, 文は第1から, 文は第2から, 文は第3から執行役員をめるリーダー。    (2) 年 で 氏 名 の り 等 が 異 な っ て も 一 と 断 し,aiv aal,Pan Mm,emanit Sin,Sas avの 諸 氏 をその前の前における執行経者とした。 表内のがその4名である。    (3) 第3議員で第4別の sis os / sisksm os 氏は一。 第1  (200~2009年) 第 2   (2009 年~ 2013 年) 第 3   (2013 年~ 201 年) 第 4   (2018 年~ ) 会(Pesient) Y. V . Chavan D ankaan asevan asevan 会 (ice Pesient) D ankaan Sas aik oe M Patil Bamal ana celan aman e celan Dili Paa cela Sampat Pr akash cela isa li Mi M Patil ana M Patil M Seekma M Patil aiv aal B eian Sas aik oe sok o Dili Paa sok o Sana a anan Sanal B eian sok aa sim o Sas aik oe M S eese acko sok aa Bamal ana ana M S ana D oain 事 (eneal Seceta) sim o sim o atam Mo atam Mo 会役(ease) M S M S M aan Paee o 事(Seceta) asevan naa ala asevan Milin anae naa ala Paee o Milin anae S nil ma ana atam Mo naa ala Milin anae oma Sata Mo S amkma Chandr ashekhar atam Mo Sata Mo Maeman oma Malik 共事 (oint Seceta) Sailen Battacaa Sata Mo D oain D oain emanit Sin() l ati

Dasan Sin ala

Maa Pamesa P isavalsalan Moamma Sa an Moamma Sai an Cyril A. Fernandes C. P arthiban Maa Pamesa Bati Sama Maaev e D oain Milin anae Moan oteka Saananan Deeak Baleao D. A. Kale S P ansaia Moamme Sa an Deeak Baleao SD anane Moan oteka Mo Sa an Sata Mo S D anane Devat Sama P isavalsalan Devaat Sama E eoe 議員  (Meme) Sailen Battacaa Dasan Sin ala S D anane S P ansaia P on M aan aiv aal () nanna Battacaa Fan Mm amanit Sin imans Banke anan Sanal Devi

Maemal Sankaa Pti aonka M M

an ka S a B an s i al B Sin eeva s ao Ua Maale S Sena a S imot Sas aav Bial Si n vi n ai a B a ti S a m a ak an Sa E eoe D Pisao Sineevas ao Manas Das Sa Baaa S a Pti aonka S P ansaia Paae nanna Battacaee aki Seal Paam ma lam Moamma ai Pan Mm ( ) Patia nnikannaan D Pisao nil m a P is na m m al is ak al a an ka an P on M M anka Ba Balaae Maaev e Maa Pamesa Daaao Pateka Sas av ( ) Sisi Davle aine Dosan Makan Sin acatta Sin Smati Dilli Ba Samat Mtian imot aiavel E eoe D Sli sis os Saan anl Uttam aen Bela ak n an ee l Ba tta c aa Sa ilen B at ta ca a

Somnat os Sima Fokla Ssovan Da

Manas Das

Bil aaika iles Pama

Paam ma Saa Besa Patia nnikanaan S Moan al P Poli P is n am ma l es o a a D ev i o se omas anan nnes eoe Manicanan M M anka isakala ankaan ia Dalvi sa ane iis steka Daaao Pateka Sas av () Sisi Davle Smati Manimealia esvan Samat aivel Manali ma Mtian S M Sianam nalli M aa D Sli anesan aaan Patai mal a Sailen Battacaa 別 (Secial nvitee)      D ankaan sisksm os

(18)

あるいは いが り場に し かっている可能性があることが される。この は,本 2 4 にみる U の事 ー ム・ ディーの 明と し ていない。 の労働  第3 執行 議会 ン ーには 議員4 名の出 体である労働組合名も記 されている。2名 上の 議員が 出されている組合がいくつかあるが, の 労働組合が組 されている / をみると, ,化 や (とくに 労働者を組 ),自動 ,アパレル ・ , (の 労働者を組 ), , 等18) , ー ス ,またプラン ー ンや , など, い / にわたっている。  労働者でみると, 労働者や 労働者,( ) 労働者など,いわ る「会社 めの 社員」の 組みに収まらない労働者が多い。第3 に 議員を り出している「 楽 労働者組合」(Bino ini S amik Union)は, ックス ーカー(性 労働者)を組 する労働組合である。 U は性労働を職 と

め,性 労働者組合を に入れたインドで最初の ル ン ーであ

る( all 201 )。 方,公 員の労働組合もあり,なかでも「ジ ンムー・カ

ール 労働組合 ン ー」( amm an as mi a e Union ent e)は,40 上の労働者を組 しているとされる19)。個 のとくに 賃金労働者を 組 する一 組合も U に している。  地域的には,インド 域をカ ーするような労働組合 も にあるが, や地域あるいは一 を 点にする労働組合が 的に多い。なお,実際に を めるかは 明だが,組 名 に「 労働者」とある労働組合もある(「ジ ールカンド 労働者組合」 a k an antikaa i Ma oo Union )。 上より, U が く組 化を みようとしていることはうかがうことができよう。 18) の と に取り組 国の事 の出先施 をアン ン ディといい,そこで 労するアン ン ディ労働者( ーカーと ルパー)の組 化である( 201 )。 19) U 会 (当 。現 別 )のD・ ンカッパン氏 の聞き取り(200 年11月24日実施)およ のウ ブ イトを 。U tt s evol tiona emoc ac o v13n1 kas mi tm(2020年2月18日閲覧)。

(19)

 前 の最後で U が い組 化を みていることを指 したが,活動や運 動の の さはどうか。たとえ , 型の労働組合が多い U にあって, 組 や U 関係者は職場での活動にとどまり けたり,賃金をはじめとする 労働条件の改善,向上のみを い めたりしているだけなのだろうか。すなわち, U は包摂・権利擁護型労働運動の 開を みているだろうか。一例を挙げれ , では指 (アーディ ァー ー)が, などでは 可 ( ,ダリトとする)の労働者が多く,また前 2 2(2)で れた性 などの に 事する労働者に し, 見や 別がある可能性が い。それらの労働 者の地 向上や の に,労働の現場にとどまらない い 点から労働者に アプロー することが必 と思われる。  前 の議論は一 論としての だが,たとえ , U の「アパレル関

労働者組合」( a ment an llie o ke s Union U)の委員 で第2 ~ 3 に執行 議委員を めたアンニ ・ ッ ルジーは, 3 2( )でみる

OのS Dの共 者の とりでもある。氏はアジアのアパレル にお

ける最 賃金の実現,性 別 ,また 権の確 を めるアジア最 賃金ア ライアンス( sia Floo a e lliance)の国際 ーディ ー ーも めている20)

 また ル ード の ン イ を 点とし, U 第1 から共

事, 事を2 ずつ めているスジ ー ・ ディーは,「 性労働組合」(Penn

o ilala al San am P S)と「アパレル ファッ ン労働者組合」( a ments

an Fas ion o ke s Union F U)の2つの労働組合を組 したリーダーで

ある21)。P Sはスジ ー ・ ディーによって1999年に組 され,2001年に労

働組合として を果たした。自営や日 い労働者など 困/ 所 にある 性労働者が 成する一 労働組合で,組合員 は公 で1 である。もう一

20) のウ ブ イト 。U tt in e en ent aca emia e nann aB attac a ee ic l m itae(2020年2月18日閲覧)。氏に限らず,自 は労働者ではなく,また労働者の権利 だけでなくより い社会 や 権 の に取り組 たちは, ディアのイン ー等で 組合リーダーというよりもアク ィ ィスト/運動家という 書で されることが多い。 21)スジ ー ・ ディーおよ P Sの ースは (2014) 。当 と今とでは氏の役職が わっ

(20)

方の F Uは2008年 で,アパレル 場労働者の組 化と労働条件の改善 に取り組んでいる。氏はP Sを組 する前に, 困 性を する「マラー 性 ン ー」という Oを めた。氏は 困 性労働者の労働組合の 成 前に,組 化や運動の 開を自分で経 する必 があると考えた。それが労働組 合ではなく Oであるマラー 性 ン ーの開 にもつながっている22)  P S組合員の 性たちが する で大きいのが,とくに 困 性の や 地およ の であるという。それらの 活 に関する は,労働とい う視野だけで できるものではない。また 困/ 所 の 性労働者の組 化を通じて,困難な を んできた 性労働者に り うような 応が労働組 合リーダーからなされることもままあるようである。労働とは関係ない ニ ィの の に関 するリーダーもいる( 2014)。  この2つの事例だけで U の労働運動と一 化することはもちろんできない。 しかし U の には, のような職場にとどまらない活動を 開する活動 家や労働組合リーダーが組 する労働組合も 在している。そのか りで今日の U は,包摂・権利擁護型労働運動から れた ち にはないことが指 で きる。  労働組合の 点を 的に る指 の1つとして,組 を挙げることが できる。そこでその組 より, U そしてインドの 労働組合とその 労働運動の 点をみよう。インドの労働 は,労働組合の組 や組 に関して 確性を いている。しかし公 とは別に,労働政 の 議等の場 である三者 成会議等 の労働者 代表を 出することなどを目的に,労働 省が UO 調査を実施している( 5) )。2011年 日を 日とする 近の第4 UO 調査による UO は,8 上およ 8 上で,80 上の労働者を組 する必 がある。   調査の 果公表とそれに く UO は今日現在もまだ行われていな 22) U 事およ P S委員 のスジ ー ・ ディー氏 の聞き取り(2008年11月20日実施)。

(21)

いが, UO を する労働組合からの申 提出 日 後の2013年4月に, 各労働組合が け出た の一 がインド日 紙 Business Standard で じられて いる。その第4 調査( 確 )と,前 2002年 日を 日とする第3 調 査をまとめたのが である23)。本表には U の記 がない。それは U が本 調査による UO の申 を見 ったためである。な だろうか。  申 を見 った 由についてみる前に, U の組 について,筆者の考 えを述べる。労働組合自らの申 による組 はインドでは一 に 確であり, U 自 による公 もあてにできない。200 年 で筆者は当 の U 会 であるD・ ンカッパンから組 を150 度と聞いたが,もちろんそ れは 大な である。筆者は U が UO 申 を2013年に行わなかっ たことから, なくとも2011年 当 の組 は,80 に たなかったと考 えている。 されることが確実なら,申 を見 る 由はないからである24) 実際筆者は, U が UO をめ して, の労働組合員 の 確な に組 をあげて動いていたことを当 ,現地で見聞きしている。   UO 申 に際して労働組合は,組合員から組合 が 入されているこ とを 明する必 がある。しかし,たとえ U が組 化に力を入れる 労 働者から確実に組合 を 年 収するのは,労働者の 力や職場での 着性の などから, 社員からの組合 の 収よりも困難と される。 U の 労働組合を する労働者の ほどには,組合 を実際に収めている労働者が いなかったと考えられる。   U は UO 申 を見 ったことで,政 議などの場である三者 成会議等で,労働者の代表としての な の は されることになった。 これは U にとっては大きな のはずである。それにもかかわらず, UO 申 の について, U 内では のような 断があった25) U は 組合員 の集 を進めるなかで,状況を非常に く し,また 23)本表の集 に関する は (2019a) 。本表で PFとU U の に をつけたのは, のD al(2018)で出所が明 されていないためである。 24) も UO 申 を行っていない。 の域を出ないが,それは U と じく,組 が 80 に たなかったためと考えられる。 25) U 事 の ー ム・ ディー氏 の聞き取り(2019年 月31日実施)。

(22)

の労働組合やリーダーとも議論した。その 果, 的多 の労働組合が申 をすべきではないという 断をするに ったという。それは新 申 労働組合に してはその申 組合員 が 確な か,非常に かい ックが入ること, しかし かい ックはすでに UOとして されている労働組合には め られず,したがって が 公 であること,また,組 が明らかになった で,その に が行われているなどの 義を えて, の労働組合から U の 2 )が まることが され, 組合が にさらされることを 2 ) の UOは新たな労働組合の UOとしての を まない。それは自らの 言力が 的に ずるからである。ここでいう「 」は,聞き取りでは「attack」と 語で表現されたものである。 U は をする組 である等といった, U の 力 大を く思わない の労働組合による U に する 中 の 開や,現場での り いとしての組 の り しなどが, の するところである。  中 労働組合組 の組合 UO 2011年 け出組合員 2002年 確 インド 国労働組合会議( U ) 3330 395 インド労働者 (BMS) 1 10 22 インド労働組合会議( U ) 1420 344 ンド労働者 ( MS) 910 334 インド労働組合 ン ー( U) 5 0 2 8 インド 一労働組合会議( U U ) 4 0 13 インド労働組合中 議会( U) 250 4 労働組合協調 ン ー( U ) 1 0 3 自営 性協会(SE ) 130 9 労働進 ( PF) 0 1 2 一労働組合会議(U U ) 38 0 国インド労働組合 ( F U D ) 5 F U O 3 上記 9000 ~1 2488

(出所) (2009), n(2010),D al(2018) およ Business Standarad 2013年4

月 日 記事をもとに筆者 表。

( )(1) U U は2002年 の名 / はU U ( S)。

  (2) (2009) は に くが, U U MS U U U

の5組 は がそのまま確 として されている。本5組 の確

は n(2010)による。

(23)

U は まなかったことなどが, UO 申 を見 った 由である。  上記は U 事 の ー ム・ ディー の聞き取り調査からである。氏 は UO 手 きについて, の UOよりも U の組 が さい ことは めるが,上記のような 公 を改め, 的な手 きに うのではなく, 主的な手 きに すべきと主 する。その一方,労働者の権利を なうよう な政 を し進める, すべき の政 が める手 き自体に ることがそ もそも りであり,またそれは体 につくことであるという見 も した。こ れはいい て とも, ともとれる見方である。しかし 主主義を みにじり, 労働者 の を り す,企 / 本家を する現政権の を担 ことは 断じてできない,と氏の は 明であった。   UOではないために労働に関する三者 成会議等に に できない点 について,氏は,現政権はそもそも三者 成会議で最も なインド労働会議 ( n ian a o on e ence )を2015年 開 していないなど,社会的 (政労 の )を 視しているので,政 議等の場で 言できないこと は ましくないが,あまり ではないとの考えを している。政 の政 等に ついて U は, UOのなかでも主 が近く な関係を いている U や の労働組合から情 提供をうけ,また らに U の主 を えている。た だし,現政権は 政権の中心にいるインド (B P)の 組 であ るインド労働者 (B a ati a Ma oo San BMS) の 見には聞く を たないので, U の主 は UOとしての の にかかわらず,政 に されることはまずないと考えられる。 レ ルでの政 議等の場で な 言の機会が えられていなくとも, U は レ ルでは労働者を代表 できるよう取り組んでいるとのことである。  このほか, U 事 ー ム・ ディー の聞き取りから(2019年 月 31日実施),氏個 による現在の U の をまとめる。   U が 成 今日まで を成し げたか,氏はその は難しいと考えて いる。それは U の 今日に るまで,一 して労働者 は後 し けており,とくにB P・ ディ政権 では,労働者が してきた権利がよりい

(24)

っそう しくまた 的に なわれているからである。このような状況にあって は,労働組合として かを成し げたと考えるのは難しいということであろう。 また U およ の労働組合も, 的に組 の り しにさらされている とのことである。その 果,労働組合員 を させたり組 が したりして いる。労働組合員であることを 由に 者に され, 職した 組合員も いる。  そのようななかで氏は,政 の の によって,中 から まで く労働組合を集 させることができていることで, U は労働者のより大き な の に取り組 ことができていると している。政 労働組合は に,大きな に して に取り組 りをみせるだけであるという。また U は,社会の 主化とその を最 視し,それを労働者 の運動/ム ー ントの中心に据えている。それによって,大きな政 にも取り組み, の政権による 主主義の権利や 度の に し,なかでもカーストの や 別の ,さらには 性 にもしっかりと取り組 ことができているのが U であると考えている。 すると, ディーによれ U も の社会組 との協力は であると考えている。  しかしそれでも,氏は U の現状には していないという。それは 成 に考えていたよりも労働者,そして U が する が大きいためである。 U は組 的能力の でも,思ったほどの さでは動けていないという。この ,経 や はしてきたが, が 化していくなかで,労働者 に する 本家/企 からの もいっそう になり,またその も わってきてい る,労働組合はその 化に 応する必 があり,したがって U にはやらなけ れ ならないことがまだ多くあると考えている。   上, 労働組合として U について考 した。一 度の成果を上げ ているとはいえ, U 事 の ー ム・ ディーは, U が当初 いて いたほどのことはまだ 成できていないと に している点が 的である。 また,もともとは 型の労働組合が中心となって 成された 労働組合の U が今日,その の労働組合に 性や社会的に い 場にある たち の

(25)

取組みも 開しているものがあるという点は, U がインドのもう1つの「新 しい労働運動」である包摂・権利擁護型労働運動から れた ち にはないこ とを している。  本 の目的は, 労働組合の 点を考 することであった。 点を る指 で最も 的なものは組 である。一 の の労働者を組 して UOとして されることで,政 議の場で 言権が められることはす でに述べた。そのような場での 言を通じて労働政 に 見を させ ること から,労働組合が UOとして されるのとそうでないのとでは,行 でき る 力/ 言力に大きなちがいが ずる。したがって労働組合には, UO として されることをめ す大きな が 在している。組 から す るに, U は UOとして されておらず,政 労働組合を中心とする の UOを するどころか,まだ いつくことができていない。これが, U に代表されるインドの 労働組合とその労働運動の現 点での 点 である。

3

 本 では2つ目のインドの「新しい労働運動」としての包摂・権利擁護型労働 運動をみる。インドで包摂・権利擁護型労働運動を 開していると けられ る労働組 については, がなく,また研究や も個別事例が中心であるた め,運動や組 の 体 の は困難である。本 ではいくつかの事例から,今 日のインドの包摂・権利擁護型労働運動の 性を提 して考 する。   章では包摂・権利擁護型労働運動を,「組 化に労働組合の関心が 向か わなかった労働者やマイ リ ィ,また された労働者の組 化や権利擁護, 社会 義の実現に取り組 ,労働組合およ 必ずしも労働組合という を取ら ない組 (労働 に 化した Oや など),そして 護 や活動家という個 が主 する労働運動」とした( 章13 ージ)。この労働運動は,労働組合で はない の社会 ループや ニ ィ組 等との協働や ット ークを 成し つつ 開される。 本 でも,運動の主体を労働組合に限 していない。包摂・

(26)

権利擁護型労働運動は,労働組合が で 開するものから, Oが主 する もの,両者が する であったり,協働組合等の 社会組 との協 による

ものであったり,組 はさま まである。

 インドで包摂・権利擁護型労働運動を 開する組 を代表するのが,自営 性 協会(SE )2 )である。本 ではSE に えて,「有 収集労働者労

働 組 合 」( a a ac Pat a as taka i Panc a at P P)を と り あ げ る。 P Pもインドの包摂・権利擁護型労働運動の代表的な担い手であり( o t 201 ),SE と P Pの労働運動をみることで,労働組合によるインドの包摂・ 権利擁護型労働運動がどのような 開をとるか例 し, 成の経 など,前 で みた 労働組合運動とは異なることを す28) の  SE の まりは,1918年に ジ ラート に した「 労働組合」 ( e tile a o ssociation )に けられた 性 門に めることができる。 そして19 8年に 門のトップに した 護 イラ・ ット主 のもと, 19 2年に労働組合としての を果たした29)。19 4年にはSE 協 組合

行を している(B att 199 B o mik 199 )。SE は労働組合であり,協

組合であるが,イラ・ ット自 は,SE は 困自営 性の運動/ムー ントであるともとらえている(B att 199 221 223)。  労働組合としてのSE が組 するのは,組 名のとおり 性の自営者が中 心で,その は ーディー(インドの紙た こ), 料・ , 労働者・ , 天 , ,運 , り きなどである。また SE は労働組合として,代表権( 者にSE およ 性労働者の 在と権利を 2 )筆者は の研究( 2009 2011 2019aなど)でSE を 性自営者協会と してきた。 28)SE は 労働組合でもあるが,SE という組 ,そしてその労働運動の動 は,インドの 労働組合とその労働運動を代表するものではない。したがって本章では,SE を 労 働組合の担い手としてではなく,包摂・権利擁護型労働運動の担い手として けている。 29) 体の とはその後関係が 化し,SE は1981年に される で を れている(SE ウ ブ イト U tt se a o o t Us isto as ,2020年2月8日閲覧)。

(27)

めさせること),労働/ 事の権利,より い労働条件, の 護,そして社 会 と の 実の をめ し, (st le)を 開する。 では, 力を めることにつながる 的な 労機会の 出に力を入れている。 SE の は「 と開 の共 行動」という言 に表されている。ここで いう は,権利 のために っていくということを し,また開 は,協 組合など 場 だけに しない代 的な経済手 を いることからなる (B att 199 214)。  SE の協 組合的 としてとりわけ有名なのは,SE 協 組合 行に よる ・ 事 である。 はおもに 自営 の原 向けであるが, 件の 分は , , の 出を うなどといった会員 の 活 を えるものである。このほか 門の や 門の 入も行 っている( 多 2015)。  SE はこのように,経済的に まれていない い 場にある 性,より 確には 困 性労働者の労働と 活に り い する運動と活動を 開する。 またインドの 困 には カーストの たちも なくなく,SE の 困 性 に関する取組みは, 別や 等の の取組みの一 でもある。SE の の1つの である は,労働に限 されない権利 をめ すもので, SE が 開するのはインド版包摂・権利擁護型の労働運動である。 の 労働 の  マ ーラー トラ のプ ー を 点に した,有 収集労働者を 組 化するのが P Pである。 P P 成のきっかけは,2 の大 員が 1990年代初 に, 収集をする の や リ イクルの に 関する ン ーン活動をするなかで, の 護者である の に の 性や 分 明書の取 等を提 したことがきっかけである。その後 らは, 有 収集労働者による労働組合の 成が と当初から考えていた, ッ ドローダー( 上運 労働者)を組 する労働組合リーダーである ・アダー に ン クトを取った。2 の大 員は有 収集労働者との を進め,プ ー の らの ニ ィに労働組合の 成が であることを いていく。そしてアダー 主 の集会で労働組合の 成が し,1993年に労

(28)

働組合 P Pが した。 P Pはさま まな社会組 , ある個 ,そして 収集労働者本 たちの ット ークと 接な協力があって 成された労働 組合である( ika mane an a a an 2005 o t 201 )。   P Pの組 性と行動 の 性は のようにまとめられる( ika mane an a a an 2005)。第1に, P Pは有 収集労働者である組合員自 らを代表する組 であることである。第2に, P Pは とも組 するが, ジ ンダーの 性を 調する点である。第3に, , 等, に する を,経済,社会そして政 の領域で行う点である。 収者はほ ダリト であるという。 困が経済的なものだけでなく,社会,文化,政 の の でもあるという に き, リス ィックなアプロー をとる必 があると 考えている。そして第4に,行動 として,集 (動員, ,アジ ー ン)と開 にかかる諸活動を組み合わせることである。開 にかかる諸活動は 協 組合や 店などの などを指す(これを P Pは「代 施 の (再) 」と ける)。このような代 施 を有することで, に する たちの ストを させることができる。  また P Pは,組合員の社会経済的地 の向上を 成させるようプロ ラム や 協働組合,協 組合 店 の などの取組みを行っている。自助組 (Sel el o s)の 成も 進し,1995年にはリ イクルのための を行う協 組合も した。この事 体を通じて,有 , 職 金, ,社会 等の が可能になっている。さらにインド 公社との提携に より, と 事 に する ループ に 入することもできる。このほか , 性 の 行, 労働, ,また家 内 力などの個 的な の 応や にも取り組んでいる( o t 201 )。   に P Pは の組 との協働にも 的に し,組合員だけでなく社 会的 者 の政 化を働きかけている30)。たとえ 子どもの権利のための ッ ト ーク「子どもの権利のための行動」( ction o t e i ts o t e il ) や「 との ン ーン」( an o a i an)など の である。非 30) P Pウ ブ イト(U tt kk k ne o il in alliances tml,2020年2月 9日閲覧)。

(29)

組 労働者の 主義的な 年金の実現を める「年金 議会」(Pension

Pa is a )では, ・アダー がその共 委員 を めている。

 包摂・権利擁護型労働運動は,労働組合よりも Oの方がインドでは 在 が大きい。 , 地域的な りがあるが, つの組 を する31)

 カル ー カ の ン ルール に 点をおく「インド・開 と 和 の 社 会 の 取 組 み 」( ivil nitiatives o Develo ment an Peace n ia ivi e

n ia)は, で盛んな ・アパレル に 労する 性労働者の を当初の目的として,2000年に 成された Oである32)。 社の自由や 体 をはじめとする労働者の権利擁護に力を入れており,今日はアパレル ・ のほか レクトロニクス , ,また ー ーや のプラン ー ン にも取組みを げている。いずれも 出 で, ivi e n ia はとりわけ ロー ル経済に組み まれるインドの労働者の権利に関心を向ける。 に 権 や ,企 による 公 な 行や労働者権利の に し ても,イニ ア ィブをとる。目的実現に向けて,労働者 の や企 行動の についての調査,またさま まなス イク ルダーとの およ 政 の 進に めている。その 成のために,国内 のフ ーラムなどに 的に している。労働組合との 携にも 的で,アパレル ・ では U の「アパレル ・ 労働者組合」( a ment an e tile o ke s Union U)と 接な関係にある。 31)この 組 はいずれも筆者が に聞き取りを行った組 である。これらが包摂・権利擁護型労働運 動をインドで 開する組 の代表であるとすることはできないが,ここでは多 な組 が包摂・権 利擁護型労働運動に取り組んでいるという点を すことに主 をおき,事例としてまとめる。 32) ivi e n ia事 の ピ ス・プラクムン氏 の聞き取り(2008年 11月 14日実施)およ

(30)

「労働 動 」

 社会的 者を する「プラ ス」(P a as)内に200 年に された「労働 調査・行動 ン ー」( ent e o a o esea c an ction )は,ラー ジ ス ーン ウダイプール と ジ ラート アー ダ ード をおもに 点 とする組 である33) やレン ( ick kilns),また りに 事する労働者や 労働者に関する調査と ン ーンを通じて,労働者の権利 擁護に取り組んでいる。 の運動が包摂・権利擁護型であることは, 労 働者の組 化 等に明確に表れている。アー ダ ード の 労働者はラー ジ ス ーン からの 労働者,とくに社会 の い指 が多い。 労働者の子どもたち の や 活 ー スの にも は関心を向け ている。 はまた, 労働者を組 する労働組合である「労働者の権利フ

ーラム」(Ma oo ika Manc M M)をはじめとする労働組合の を行

っている。

「 」

 1993年に ル ード の ィルプールを 点として された「社会的

と自主 」(Social a eness an ol nta E cation S E)は,

労働の , 性と 年 の ンパ ント,公 な労働 の 進,また 困 / 困 ニ ィの包括的開 に取り組んでいる34)。S E内の1ユニット で2000年に けられた「労働リ ース・ ン ー」( a o eso ce ent e )では,労働者の組 化を し,労働者の権利や労働組合の役割,社会 としての 職 金や 員国家 などの プロ ラム,職 , ・ ,また子どもの権利や 性の権利などについての や を行ってい る。プロ ラム 者には労働組合 の 入を していたが,実際の 入者は2 ~ 3 度であった(2013年 )。その後,プロ ラム 者のなかから自ら労 働組合を 成しようとする動きが出てきて,S Eはその後方 も行っている。 33) 代表のスディール・カ ィ ール氏 の聞き取り(2013年12月2日実施)およ ウ ブ イトより(U tt cl a in ,2020年2月11日閲覧)。 34)S E事 の ィ クラ・マリー氏 の聞き取りより(2012年8月2 日およ 2019年8月5日実 施)。またS Eウ ブ イトも (U tt s saven o o ,2020年2月11日閲覧)。

(31)

4 「 の 」

  ivi e n iaと じく ン ルール が 点の「 性の 」( omen s oice )は,スラムに する 性 に取り組 Oである35)。1980年の 成は, 別の Oでトレーニン を担当することになった 者ルース・マ ーラマが, スラムの状況を知るべく実施した調査がきっかけであった。スラムの諸 のあ まりに どい状況を前に,自ら改善に取り組 べきと考え 成されたのが で ある。スラム 者にはダリトが多く,ルース・マ ーラマもダリト( 確には ダリト・クリス ン)である。また氏はあるとき, が主 する集会に家事 労働者がいつも しないことに がついた。それはそのような集会に する と, たちは い主から されてしまうことが 由であった。また氏は活動 を通じて,家事労働者を の労働者と 一視することはできないと するよう になる。それは家事労働者が当 ,そもそも労働者とは考えられていなかった等 が 由である。そこでまず,家事労働が であるという 知を かせ,また 家事労働に最 賃金を することを めることとした。さらに「家事労働者組 合」( a a mika a San a S)を 成し,家事労働者の労働条件改善や権 利向上に関する取組みも開 した。1980年代中 に労働組合として を果た した Sはこのように, Oの が 成の になっている。ルース・マ ーラマはダリトの地 向上やスラムの 改善等に取り組 べく, にも さま まなフ ーラムや組 の活動に名を ている。氏は運動の 開にあたっ て いイニ ア ィブを しており,その が められ,社会活動領域の ー ル ともいわれる i t iveli oo a を200 年に されている。 「 働 」  包摂・権利擁護型労働運動において,トップの いイニ ア ィブのもとに Oと労働組合を する例は上述の / Sだけではない。その一例が 19 8年にジ ・アル ラムが した「インド働く 性フ ーラム」

( o kin omen s Fo m ( n ia) F( ))である3 ) F( )は

35) 性の およ 家事労働者組合事 のルース・マ ーラマ氏およ 性の ーディ ー ー オー イ ーの ーラ氏 の聞き取りより( に2008年11月12日,13日実施)。

(32)

ル ード ン イ に本 をおく Oで,SE と じく 困/ 所 の 性を,マイクロファイ ンス等を通じて している。マイクロファイ ン スによる を利 することにより,自営という 労機会が 出されることにな る。 F( )ではマイクロファイ ンスの開 前に, 性 者には 性の権 利等に関するトレーニン を実施する。これは社会の 見や が 性の権利や 活 の大きな となっているからである。 ではこの状況が しは改善さ れているようだが,それでも10年 という でみると,大きくは わってい ないという。 F( )は 組 として2組 ,マイクロファイ ンスを扱う「イ ンド協 組合 ット ーク社」( n ian o o e ative et o k o omen t ) と 性労働者を組 する「働く 性 国労働組合」( ational Union o o kin

omen U )を している。 「労働 」  デリーに本 をおき, 性労働者や 労働者の社会経済開 ,また として の権利をはく された状況にある たちの文化的な を通じて, のとれた の 実 現 を め す Oに,「 労 働・ 開 協 会 」(Societ o a o an Develo ment S D)がある。200 年 のS Dも, ニ ィでのパート ーとして労働組合を挙げる3 )。労働組合, 性 体, 者が組 する 体,さら

には文化 体が する労働フ ーラム(Ma oo Ekta Manc MEM)と協

して,労働組合やその組合の家 の ートを行い, に労働者の権利だけ でなく 的権利 の関心と を める取組みを行っている。MEMは家事労 働者の が主 活動の1つである。S Dは組 の として,労働組合およ 社会 義の実現をめ す の O等との 的視点に った協 や 携を 視 している。 3 ) F( )代表ジ ・アル ラム氏 の聞き取りより(2008年11月19日およ 2018年10月1 日実施)。氏のリーダー ップについては mman an s a(2014) 。 3 )S D事 のアブド ル・アリーム・カーン氏 の聞き取り(2019年 月30日実施)およ S Dウ ブ イトより(U tt sl in ia o ,2020年2月12日閲覧)。

参照

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