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社会復帰したうつ病患者の配偶者が経験した日常生活における困難感

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Academic year: 2021

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(1)

社会復帰したうつ病患者の配偶者が経験した日常生

活における困難感

著者

中村 太志

発行年

2017-03-10

(2)

名 中村 太志

類 修士(看護学)

号 修士第219号

学 位 授 与 の 要 件 学位規則第3条第1項

学 位 授 与 年 月 日 平成29年 3月10日

学 位 論 文 題 目 社会復帰したうつ病患者の配偶者が経験した日常生活におけ

る困難感

員 主査 教授 遠藤 善裕

副査 教授 足立 みゆき

副査 講師 坂東 春美

(3)

別 紙 様 式 3

論 文 内 容 要 旨

X整 理 番 号 〇 〇

ど ビ

4

A (ふりがな) なか的たい卜中 村 太 志 修 士 論 文 題 目 社 会 復 帰 し た う つ 病 患 者 の 配 偶 者 が 経 験 し た 日 常 生 活 に お け る 困 難 感 < 研究の目的> うつ病患者と共に過ごすなかで、配偶者が経験した日常生活における囲難感を、現象学的手法を用 いて明らかにした。 < 研究の方法> 以下の基準に合致するものを研究対象者として半構戚的面接を行った。 ① DSM-4-TRお よ び DSM-5に 基 づ き う つ 病 (大うつ病性障害) と診断された通院治振中の方の配偶者 ② うつ病の発症が多い年代であり、一定の社会的役割を担うと考えられる30歳代以上、6 0 歳代以下 面 接内 容を逐語録に起こし、現象学的手法を用いて困難感に焦点を当て、対象の語りにできるだけ 忠実にテーマとして抽出した。 < 結 果 > 対•象は、 うつ病患者を配偶者にもつ3 名で、6 0 代 女 性 B さん、6 0 才 女 性 C 名 、5 0 才 男 性 C さんの計 3 名であった。 うつ病患者の配偶者が経験した函難感を表すテーマとして、B さ ん か ら 「誰にも相談で きない」 「人との交わりが切れていく」 「一人で居られる時間がない」 「病気のために同じことをし つこく言われる」 「病状を気にして本人に何もいえない」 「主人を餛先する思いが伝わらない」 「何 が原因か分からない」 という7 のテーマ。C さ ん か ら 「うつ病になることが理^i?-できない」 「家族とし て一番いい接し方ができない」 「夫がうつ病から立ち直れない」 「生きてはいたいが食事は拒否する」 「夫の訴えだけで薬が強くなる」 という5 のテーマ。D さ ん か ら 「見たこともない主人」 「賴"神科から すぐには退院できなかった」 「自分の言葉で靈荷を与えてしまう」 「失の症状について聞ける場がな い」 「自分で考えても何度も失敗する」 「信じることを否定されてしまう」 「どうしようって思うよ うな金額」 「知らないところで娘に我慢をさせていた」 「なんでを止められない」 と い う 9 のテーマ をそれぞれ得た。 これらに共通するテーマは、 「なんで、 というやる瀨のない思い」 「配偶者としての患者との接し 方」の 2 つで、配偶者の困難感には配偶者がうつ病になったことや現状など配偶者を敢り巻く金てに 対 す る 分 か ら な さ •悲 し さ • 辛さという困難感とうつ病となった夫に対して家族として接する際の難 し さ • しんどさという困氮随^がある。 < 考 察 > 社会復帰したうつ病患者の配偶者の0 常生活における困難感には配偶者と患者• 家 族 ,環境との間 で葛藤を伴って生じるという特徴があった。 配偶者は患者と関わる中でなんでというやる瀬のない思 いが強いため、配偶者との信頼関保を築き医療者の側から配偶者に対し、思いの表出を促すきっかけ を用意する。 それには第三者の介入が必要であり、家族会などのすすめや、配偶者を封象とした面談 の時間をもつ必要がある。 また外栾においても継続する必要性が示唆された。 また常にそばにいる配 偶者だからこそ患者との接し方に難しさを抱えていることが明らかとなり、 レスパイトケアなど一時 的にケアの代替の代行を提供するなど精神的疲弊を軽減する支持的ケアの必要^4 が示唆された。 < 総 括 〉 うつ病患者の配偶者は、 うつ病患者を支えるキーパーソンでもあり同時に、普段の生活とは比べる ベくもないほどストレスフルな生活を送る、いわばうつ病のリスクの高い集団でもある。 このような うつ病患者の配偶者に対し支援を行う際には、本研究がその一助となれば幸いである。 (備考) 1 . 研 究 の 目 的 •方 法 •結 果 •考 察 •総 括 の 順 に 記 載 す る こ と 。 (1,2 0 0字程度) 2 . ※印の欄には記入しない こと。

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