長野県都市部の看護現場 における
英語の必要性 に関する研究
平成
11年
度∼平成
12年
度
長野県看護大学特別研究補助金
研究成果報告書
平成
13年
3月
研究代表者
西垣内磨留美
(長野県看護大学助教授
)研究組織
研究代表者 西垣 内磨 留美 研究 分担者 田中建彦 山 田幸宏 太 田勝正 研 究 経 費 平成11年
度 平成12年
度長野県看護大学
外国語助教授
長 野県看 護大 学 外 国語教授 (平成 ■ 年度) 長野県看 護大 学 看 護 形態機 能 学教 授 長野県看 護 大 学 基礎看 護学教授 (平成12年
度)182千
円318千
円500千
円 計-2-研究の概要
本研究は以下のような経過で検討された。
平成
11年
度
1
計画の立案 と実態調査
実施
3)質
問紙 の回収、及びデータの集計
2
中間報告
平成
12年
度
1
調査内容の分析検討の実施
2
最終研究報告書の作成
1)看
護現場における英語の必要性に関する実態
把握のための調査研
究2)長
野県下全市及び臼田町の総合病院の婦長
を対象に質問紙調査 を
3目次
は じめに
研究組織
研究経費
研究の概要
調査 目的
方 法 1 2 2 31.調
査期間
2.調
査対象者
3.調
査方法
4.調
査内容
4
4
7
12 18結果お よび考察
結 語 資料1.基
本属性
2.選
択による回答 の結果 と考察
3.自
由記述 による回答の結果 と考察
1。ま とめ
2.提
言
3.課
題
は じめに
長野県 には1999年
末現 在で4万
人 の外 国人が生活 してお り、長野県 民220
万人 の2%程
度 を占めて い る(朝 日新 聞、2000)。 長 野県在住 の外 国人が病 気 に な り、あ るいは傷害 を負 い、通 院や入院 をす る とい う事態 も当然起 こって いる。 そ の多 くは ブ ラジル 国籍 、 中国国籍、韓 国 。朝鮮 国籍 で あ り、英 語 を 日常語 と して話 して いる人 は比較 的少な い。 しか し、そ の場合で あって も、病院 な どの 看護現 場で は英語 によ るコ ミュニ ケー シ ョンが行 なわれ、それ によ ってか な り の意思 疎通 が可能 とな る場合が多 い。英語 は国際語 と考 え られ 、英語 を母 国語 としな い外 国人 の 中で も英語 を修得す る者 も増 えて きて いる。看護現場で 、主 な コミュニ ケー シ ョンの手段 として考 え られ るのはや は り英語 で あ る。本研究 は、長 野県 の看護現場で は、 どのよ うな英語 が必要 とされ、 また、ナース は ど の程度英語 を活用 して看護業務 を行 って いるか等 、看 護現場で の英語 の必 要性 の実態 を把握す る こと、 また、そ の成果 を今後 の教育活 動 に生かす ことを 目的 とし、それ に基づ いて、調査 、研究 を行 った。 1調査 目的
本調査 の 目的 は以下 のよ うであった。1
長野県 都 市部 の看 護現場 にお いて どのよ うな場合 に どのよ うな英語 を必 要 として い るか な どの英語 の必要性 に関す る実態 を把握 し報告す る。2
調 査 、研 究 の結果 を今後 の看 護教育 のた めの資料 と して提示 し、学生指導 に関す る提言 を行 う。方 法
1
調査期 間 平成11年
10月
か ら12月
にか けて実施 した。2
調査対象者
調査対 象者 は、総合病 院 の婦長 とした。所属機 関 につ いて は、今 回は、十分 なサ ンプル数 が得 られ る と考 え られた、長野県下全市 の総合病院 とし、県下最 大 のベ ッ ド数 を持 つ 臼田町 の佐久総合病 院 を含 めた。したが って、調査対象 は、 飯 山市 。長 野市 。大町市・須坂市 。中野市・更埴市 。上 田市・佐久市 。小諸市・ 松 本市 。諏訪 市 。岡谷市・ 茅野市・駒 ケ根市・ 飯 田市、及 び臼田町の総合病院 の婦長 である。3
調査方法
調査は、アンケー ト調査によって行った。調査は匿名であり、回答は統計
4的 に処 理 を行 うのみで あ り、日 答者 に迷惑 のかか らな い旨、ア ンケー ト調査 の お願 い に記述 した。各病院の看護部長 、 また は、総看護婦長 に調査票 を一括 し て郵送 し、各婦長へ の配付 を依頼 した。平成
11年
11月
初旬 に郵 送 し、回答 者 の郵送 にて 回収 した。発送数295件
に対 して、それぞれ の婦長 か ら211件
の回収 を得 た (回収率 は72%)。 質 問 の回答 は、5∼7の
選択肢 の中か ら該 当す る もの を2項
目選 ぶ ことを主 な方 法 と し、質問事項 に関す る経験 な どの有無 を答 え る三者択― の方法、回答 した項 目の具体 的 内容 を記述す る方法、及 び、英語 あるいは看護 にお ける英語 教育 に関す る意見 を記述す る 自由記述 の回答方法 を加 えた。4
調査 内容調査用紙は以下の項 目で構成された。
(1)調 査対象者の基本属性
。年代
・担当領域
(2)英 語に関する経験の状況
・英語が必要であった場面
。必要であうた英語の種類
(3)英 語 に関する予測状況
・英語が必要となる場面
・必要 となる英語の種類
(41外 国人患者応対経験の状況
・外国人患者応対経験の有無
・文化的背景の知識の必要性
。コミュニケーション不足の経験の有無
5(5)大 卒ナースヘの期待の状況
(6)所 属機関の状態
。現在の外国人患者の入院状況
・過去の外国人患者の入院状況
・外国人患者応対の手引書の有無
(7)同 様の調査の回答経験の有無
(8)英 語あるいは看護における英語教育に関する自由記述
6結果 お よび考察
1
基本 属性回答者の担当領域を自由記述で記載 してもらった結果を、病棟 と外来およ
びその他
(分類不明を含む
)の
3つ
に分類 して集計 した。その結果、担当領
域は、病棟
(入院
)が113人
(63.0%)で
あり、外来は ■ 人
(5。2%)、その他
あるいは分類不明が
67人
(31.8%)で
あった。年代別では、
40歳
代が
90人
と多 く
(42.7%)、50歳
以上
68人
(32.2%)、20歳
代
28人
(13.3%)、30
歳代
25人 (11.8%)の
順 となっていた
(表 1)。平均年齢は
44.9歳
、中央値は
45.0歳 、標準偏差は
9。9歳
と推定された。
[表 1]2
選択 に よる回答 の結果 と考察 [表 2] 表2に
、英語 と看護 に関す る調査結果 を領域別 、年齢 区分別 の集計結果 と 合わせ て示す。なお、表 中の質 問 1、 2、 3、4お
よび8の
よ うに、選択肢 が 3 つ以上 ある質問 につ いて は、2つ
だ け を回答す るよ う依頼 して いる。「これまで看護現場で英語が必要だったのはど
9よ
うな場面ですか」 といぅ
質問に最も回答が多かったのは、外国人の患者 と接するときの
184人 (87%)
であつた。これに、英語の専門書などを読んで勉強 したときの
50人
(24%)、
海外研修の時
20人
(9%)が
続き、必要でなかったという回答はわずか
13人
(6%)で
あった。その他の記述内容は、 「ドクターの記録を読むとき」が最
も多 く、 「外国人の ドクターが来たとき」がこれに続いた。この結果からは、
看護の現場においては、外国人の患者 と接する機会がありその場での英語の必
要性が認識されていること、また、英語の専門書などを読んで勉強する機会が
-7-増 えて きて い る ことを示唆 して い るもの と考 え られ た。 「これ まで必要 だったのは どのよ うな英語 です か」 とい う質問 には、 日常 的 な英 会話 の
164人
(78%)が
最 も多 く、以下 、看 護 。治療 のため の専 門的 な英 会話 の115人
(55%)、
専 門用語59人
(28%)、
基礎 的な英語31人
(15%)
が続 き、専 門文献 な どを読 むた めの文 法知識 、読解 とい う回答 も15人
(7%)
あった。 これ には、病棟 と外来 とで違 いが見 られ 、病棟 に所 属す る婦長 の回答 で最 も多か った のが 日常 的 な英 会話で あ った の に対 して 、外来 に所 属す る婦長 の回答 で最 も多か った は看 護・ 治 療 のた めの専 門的 な英会 話 で あ った。 この結 果 によ り、看 護・治療 のた め の専 門的 な英会 話 とともに、 日常的 な英会 話 の必 要性 が高 い ことが認 め られ 、仮 に専 門的 な英会 話が で きる レベル に達 して いな くて も、 日常 的な英会話 がで きれ ば、看 護現 場 で はか な り有効 で あ る こ とがわ か った。 「今後 どのよ うな場面で英語が必要 になる と思 いますか」 という質問は、外 国人 の患者 と接 す る とき とい う回答 をほぼ全員 の208人
(98%)が
選択 し、英 語 の専 門書 な どを読 む ときが105人
(50%)、
海 外研 修 の時が34人
(16%)
と続 いた。現 在 の看 護現 場 にお いて も、今後 一 層外 国人患者 と接す る機会 が増 え、そ のよ うな場 面 で の英 語 の必 要性 が予測 されて い る ことが確 認 され た。 「今後 どのよ うな英語が必要 にな る と思 いますか」 には、 日常的な英会話 と 答 えた ものが174人
(82%)と
最 も多か ったが 、看 護 。治療 のため の専 門的 な 英会話 も145人
(69%)と
多 か った。専 門文献 な どを読 むた め の文法知識 、読 解(52人
、25%)、
専 門用語(43人
、20%)と
い う回答 も比較的多 く得 られ た。 これ につ いて も前述 の 「これ まで必 要だ つた英 語 」 と同様 に、病棟 に所属 す る婦長 の回答 で最 も多 か った のが 日常 的な英 会 話 で あうた のに対 して 、外来 婦長 の回答 が最 も多 か った のが看 護・ 治療 のた め の専 門的な英会 話 で あ る とい う違 いが見 られ た。 さ らに、英 語 の レベル と して看 護・ 治療 のため の専 門的な, 英会 話 と答 えた割合 は、前述 の「これ まで必要 だ った英 語」の回答 と比べ て14%
-8-増えてぉ り、 これは、基礎的な英語
(中学 。高校卒業程度
)と
ぃぅ回答が
lo%
であったことと合わせて、今後の看護の現場におい
てょ り高度な英語力が求め
られるようになってきてぃることを反映している
結果ではないかと考える。
この他、全体の
89%(186人
)が
「今までに、外国人患者の看護、または、
応対 をした ことがぁる」と答え、その内の
77%(144人
)が
「外国人患者への
対応 において、文化的背景を知ってぉく必要を感じた
」 と答えた。文化的背景
を知ってぉ く必要を感 じた項目の記述回答につぃ
ては、食生活が
76人
(53幼 と
最も多 く、宗教、生活習慣全般がこれに続く結果であっ
た。
また、
91%(166人
)が
「外国人患者とのコミュニヶ―ション
不足 を感 じた
ことがある」 と答えてぃた。内容の記述回答につい
ては、コミュニヶ―ション
不足 を感 じたもののうち、訴えや気持ちを十分理解 してゃ
れなかったとの意見
が
57人
(34%)と
最 も多かった。また、看護者側か らもうまく説明ができなか
つたとの意見 も
38人
(23%)あ
った。 この結果か ら、 ヒァリング、スピ
_キ
ン
グともに力不足であることが認められた。その
結果、特にコミュニヶ―ション
が重要である精神面で満足の行 くヶァができなかった
,ぁ
るいは、積極的に接
することができなかったと感 じ、外国人患者に対する
看護活動に充足感が得 ら
れてぃないことが示されていた。また、その原因は
自らの英語力不足にあると
42人
(25%)が述べてぃた。 これ らの結果にょり、文化的
背景 を知ってぉ く必要
を感 じなかったと回答 した
40人
(22%)に
関 して も、コミュニヶ―ション不
足によ り必要性を感 じるに至 らなかった可能性もある
と推察 された。
「英語に関することで、大卒ナースに期待するこ
とは何ですか」 とぃぅ質問
に最 も多かった回答は、研究におけるリーダーシ
ップの
119人
(63%)で
ぁ り、
わずかではあるが、外国人の患者への対応の
115人
(61%)を
上回ってぃた。
この回答には、年齢による差が見 られ、
20歳
代の婦長の約
60%が
外国人の患
者への対応 を選択 してぃるのに対 して、
30歳
代以上は研究 におけるリーダーシ
ップを最 も多 く選択 してぃた。英語に関して大卒ナー
スに期待する外国人の患
9者 へ の対応 に関 して は、 コ ミュニケー シ ョンの能力 を期待す るものであ り、ま た、研 究 にお ける リーダー シ ップ とは、看護研究で必要 にな る英語、あるいは 英語文献 の活用 な どが考 え られた。 現在 、外 国人 の患者が入 院 して いる病 院 は、
27人 (14%)で
あ るが 、過去 に入 院 した経験 のある病 院 は、 ほぼ全数 に近か った(200人
、97%)。 長 野県 にも外 国人 の割合 が増加 して きてお り、外国人の患者 と接す ることがきゎめて 日常 的 に起 こって い る ことを示す結果 と考 え られ る。 また、病院 には、外国人 の患者 に対応 す るため の手 引きな どが あると答えた ものが144人
(71%)で
あ つた 。 マニ ュ アル の種類 を聞 く質 問 に対 して、78人
(54%)が
医療 用 のマ ニ ュアル と答 えて いた。 どの程度有効な ものであるか は、今回は調査 しなか った が、28人
(20%)が
日常会 話集 、13人
(9%)が単語集 と回答 し、28人
(20%)が
簡 単 な もの、 また は役 に立 って いな い と説 明 してお り、外国人患者 に対応す る手 引書 が質的 に十分 な もので はな い ことが推察 された。 「同様 の ア ンケー トに答 えた ことが あ りますか。」 という質問に対 しては、208人
(10o%)が
「な い」 と答えてお り、回答者 に対 して これ まで に同様 の 調査 は実施 され て いな い ことが示 され た。 3自由記述による回答の結果と考察
(英語 。英語教育に関する意見
) 英 語 自体 につ いて 、 ぁるいは看護 にお ける英語教育 につ いて、 自由記述 によ つて意見 を求 めた。そ の結果 を項 目別 にまとめて表3に
示す 。 [表 3] 会 話能 力 に関 して最 も多 くみ られたのは、少な くとも日常会話の能力は必要 と の意見 が多 く、続 いて、看護業務 に困 らな い会話能 力が必要 との意見であった。 英 語 の専 門用 語 に関 して は、医療現場 で役立つ実用 的な英語が必要 との意見が 最 も多 か った。現在 の英語能 力 に関 して は、 これ までの学習 に不足 を感 じてお-10-り、看 護実践で必 要 とされ る英語能力の レベル には達 してお らず、外国人患者 に対 し満足 の行 く看 護活動がで きていない とい う実情が示 された。現在 の英語 の学習 の環境 に関 して は、不十分 と感 じてお り、 日常英語 を使用するよ うな環 境 を望 む意見 とともに、英語教育 の必要性 に関 しては、英語 は国際語であると の考 え方 も示 されて いた。 この結果か ら、臨床 にいる婦長 の多 くが、英語能力 の不足 、それが原 因で生 じる看護実践 中の支障、今後 の英語教育の重要性 を認 識 して いる もの と考 え られ る。
-11-結 語
1
ま とめ 本調査結果 が示 す よ うに、病 院な どの看護 の臨床現場 にお いて、英語 を必要 とす る機会 は多 い。 また英 語 を活用 して、看護 をア ップグ レー ドしたい と思 っ て いる者 もい る との報告 もある(二次、 山上 、遠藤 、1999)。 しか し、今 回の ア ンケー ト調査 か ら、単 に 日常英会話 の レベル を超 え、豊富な英語文献 に触れ、 自らを研 鑽す るた め の レベル を 目指 して いるナース もいる一方で、現状 は 日常 英会 話 の レベル にさえ到達 してお らず 、そ の ことが原 因で外 国人患者 に対 し十 分 な看 護がで きな い と考 え るナースが多 い実態が示唆 された。看護現場 にお い て先ず必要 な のは、日常英会話 、そ して看護 に必要な英会話 という結果 であ り、 また、今後 につ いて も同種 の英語 の必要性 を予測す る意見が多か った。 また、 多数 が外 国人患者 とのコ ミュニケー シ ョン不足 を訴えてお り、現状では ヒア リ ング、 ス ピー キ ング ともに実用 的な レベルで はな い とい う結果で あった。2
提言近年、各県に設置される看護系大学においては、科目としての英語の授業だ
けでなく英語での講義を行うところも増えてきてお り、臨床のみならず、看護
の分野全体での英語の必要性はさらに高まっている。長野県看護大学において
も英語教育に特に力をいれてお り、それに蓉かれて志望する学生もいる
(太田、
石川、野坂他、
1999)。しか し、現在看護業務を行っているナースの教育状況
については、自由記述の回答から、回答者がこれまでに受けた英語教育が不十
分であったこと、実用的ではなかったことが確認された。教育段階で、看護現
場でのニー ドに対応すべ く、英語の授業時間の検討を含め、外国人患者に十分
-12-な応対のできるよ り実践的な英会話能力の育成、よ り円滑な看護実践のための
専門用語の習得を目指す内容が求められる。看護教育課程の英語教育において
は、少なくとも日常的な英会話が可能なレベルには到達することを目標とし、
さらに進んで、専門用語の知識を十分に持って、英語を駆使 しなが ら臨床で活
躍できるナースの育成を強化することが必要である。
また、英語の堪能なナースが十分に配備されるまでには時間を要することで
あるので、看護現場での当面の問題軽減のために、各治療機関において、英語
に関する院内学習の機会を設けた り、個人学習を奨励 した りする、国際交流団
体 との提携の強化 を図り、通訳ボランティアなどの援助がより円滑に行われる
ようにする、あるいは通訳担当の職員の配置または巡回等行政 レベルでの対応
を行 うなど、現状改善のための何 らかの措置が講 じられることが望ましいと考
えられる。
3
課題 調査 の結果 か ら、看護現場で は、外 国人患者 に対 し適切 な対応 が行われてい な い との認識 が持 たれて いる ことが明 らか にな った。 これ を踏 まえて、上記 のような提言を行ったが、どのような措置が現状では最も求められているのかが
現段階では把握できていない。現場のニー ドを解明する必要があるので、第 2
次アンケー ト調査を実施予定である。
-13-文 献 太 田勝 正 、石川利江 、野坂俊弥他
(1999):看
護大 学選 択 の際 の学 生 の判 断 と 迷 い につ いて。長野県看 護大学在校 生 へ のア ンケー ト調査 よ り。 長 雰県 看護犬 学紀 要、1:65-77。
数字で見る信州。外国人登録者数。
(2000、10月 8日
):朝
汀新師、長野県総
合版朝刊
:27。 二次智代子 、 山上 みな子 、遠藤文栄(2000):英
語 で看 護 をア ップグ レー ド心 ナ ース ビー シズ、2:942-944
-14-表1 外 来 病棟(入院) そ の他・ 不 明
回答者の領域と年
齢 区分20歳
代
30歳
代
40歳
代
50歳
以上
28人
13.3%
25人
11.8%
90人
42.7%
5 5112
68人
32.2%
11人
5,2%
113人
63.0%
67人
31.8%
211人
100.0%
0
1 517 13 52
1111 33
-15-回 分別) はい いいえ ある な い はい いいえ はい いいえ 1.外国人の患者 への対応
2.研
究 における リーダー シップ3.諸
外 国の文化的背景な どの広 い知識 4.その他 はい いいえ は い いいえ はい いいえ 1.基礎的な英語 (中学・ 高校卒業程度) 2,日常的な英会話 3.看護 。治療 のための専 門的な英会話4.専
門用語 5.専門文献な ど読むための文法知識・読解 力 6.その他 7.必要ではな い 1.外国人の患者 と接する とき2.英
語 の専門書な どを読んで勉強する とき 3.海外研修 の時 4,その他 5.必要ではな い 1.基礎的な英語 (中学 。高校卒業程度) 2。 日常的な英会話 3.看護・治療のための専 門的な英会話4.専
門用語 5.専門文献な ど読むための文法知識・読解 力 6.その他 7.必要ではなか った 1.外国人の患者 と接 した とき 2.英語の専門書な どを読んで勉強 した とき 3.海外研修の時 4.その他 5.必要ではなか った 質問および回答 選択肢 1 0γO 208 100 144 71γO 60 299/o 200 97,′o7 3γ
o 27 169 149/o 869/o 115 119 61 6 61 γo 639/o 329′o 39/o 166 16 9 1 γo 9γo 144 40 779/o 22γo 186 23 89γc l19″奄 22 174 145 43 10%82%
699/o 209″0 259/o Oγo 09″o 2 1 0 208 105 34 7 0 989/o 50γo 16%3%
09/o 31 164 115 9 5 2 8 1 5γo 789/o 559/o 289/o 79/O 19/O 49″O 184 50 20 33 13 879/o 249/o 9γo 169/o 69/o 合計(%) 外 来 病 棟 11 131 66 0 1 0 10 94 0 34 40 26 63 4 11 126 0 3 53 9 3 15 7 110 4 5 3 1 9 8 2 4 7 7 4 32 36 16 1 46 8 10 110 1 7 8 3 7 0 9 2 39 17 11 12司 0 11 54 12 8 57 37 20 12 1 0 2 12 7 110 8 100 4 22 3 37 0 0 0 0 131 72 66 27 8 2 0 1 6 1 0 0 5 5 0 2 1 20 7 107 10 81 2 38 1 10 0 0 0 3 10 51 25 19 4 0 5 11 118 1 33 3 13 3 19 0 6 5S 16 4 11 7 1.これ まで看護現場で英語 が必要だ ったのは どのよ うな場面ですか 不 明 その他 領 域 20∼ 30∼ 40∼ 0 28 25 88 66 0 0 1 12.同 様のアンケー トに答えたことがあ りますか 7 17 10 17 65 20 51 16 11 は,外国人 の患者 に対応するための手引きな どがあ りま か 27 1 0 4 2 24 82 66 10.過 去外国人の患者が入院 していた ことがあ りますか 6 22 18 76 53 5 8 8 9.現在外国人の患者 が入院 していますか 3 7 9 0 2 13 17 5 1 42 52 25 3 37 42 21 2 8,英語 に関する ことで,大卒 ナース に期待す る ことは何ですか 3 1 6 6 15 22 70 58 7.外国人患者 との コミュニケ ーシ ョン不足 を感 じた ことがあ りますか 5 6 12 17 65 14 50 14 6。外 国人患者への対応 において,文化的背景 を知 ってお く必要 を感 じたか 3 65 24 1 78 9 18 10 5.今までに,外国人患者の看護,または,応対をしたことがあ りますか 1 25 21 8 2 0 0 4 21 14 9 4 0 0 7 52 53 9 20 0 0 10 75 57 17 25 1 0 4,今後どのような英語が必要になると思いますか 28 11 1 1 0 88 50 14 5 0 24 12 5 0 0 67 33 14 1 0 3.今後 どのよ うな場面で英語が必要 にな る と思 いますか 4 17 13 1司 2 0 5 13 76 46 23 6 2 2 6 17 14 13 0 0 0 2 7 0 1 42 54 8 2.これ まで必要だ ったのはどのよ うな英語ですか 3 5 2 4 0 2 7 6 0 4 6 80 24 11 15 6 63 15 7 10 1 50∼ 年齢区分-16-表
3
英語 あるいは看護 にお ける英語教育への意見 と件数 意 見 会 話 詐 力1.日
常会話は必要 と思 う 2.専門学校で も処置, 治療 を行 うときの英会話 を積極 的に取 り入れて欲 しい 3.英語 につ いての勉強は中, 高, 看護学校 と授業 は受 けま したが, 自分 の ものに なって いません。 会話能力 もとて も不足 しています 4.通訳 を介す る ことな く日常会話, 訴え に関す る こと等で きれ ば患者 の不安 も解消 できると思 う 人 も2ヵ国語 るようになるとよ い 。 英 語 の 専 門 用 語 2 の中に, 英語 国際的文化な どの知識 は今後必 要 と思います 件 数 28 14 Э 9 3 1 1.病棟で使用できる日常会話 (医療用語含 めて)な
ど, 入院時データベースを記入 できる程度の語学力が必要 2.英語 による会話, 不十分なため, 通訳 を一般人に依頼 して も専門的な言葉が うま く伝え られず, 困ったことがあった。看護や治療に関する英語の知識の必要性を痛 感 した 3。 医療の現場で使える基礎的な英語は身につけるべき。基礎的というと, 解剖, 病 名, 病状症状は英語で知ってお く必要あり 4.看護学校の英語教育も高校の延長のようだったが, もう少 し医学や看護 に関す る 語句な どやって欲 しい ユ.現在の教育のシステムは分か りませんが, 以前は英語教育には力を入れていな かつた。 国際化の時代とな り, 必要だ と感 じる 9 5 5 5。 としてだけでな く, 英語 の文献 を読 む ことも学 ↓ゝ 現 存 の 学 評 の 場き
≦動話諮臨稲輪堺落ダ
ご
渉
学
さ
沈
ぱ学びたい2.看
護 の場面 の ヒア リングのテー プまたは ビデォがある と良い と思 います 3.身近 に英語文献が あれ ば, 勉強す る と思 いますがヽ 4.看護用語 の中に英語 をどん どん使 う習慣がな いので, 教育 と実生活 とが分離 して いる 英 語 教 育 のあ 喜惟 6 1 1 6 5
-17-ア ンケー ト調査 のお願 い
ここ数年、全国で看護大学あるいは看護学部が開設され、看護 において も大
学教育が重要視されるようにな りました。長野県で も、平成
7年
に長野県看
護大学が開学 しました。長野県看護大学では、開学当初よ り、国際化社会に対
応する看護教育に関連するものとして、外国語教育、特に英語教育 にも、力を
入れて参 りました。そ こで、本学での英語教育の指針、また、今後の看護教育
への提言の資料 とするために、長野県の看護現場における英語の必要性 に関す
る調査 を行 うことにな りました。つきましては、現場で働 く看護職の皆 さんが
どのような面で英語を必要 としているか、ぜひお聞かせ くださいますようお願
い申し上げます。看護学生の教育の向上のために、 ご協力ください。
お聞かせいただいた内容は、名前を伏せ、統計的に処理いた します。 ご迷惑
の掛かることはあ りません。 ご回答の上、お手数ですが、同封の封筒に入れ、
10月 末 日までにご返送 ください。
ご不明な点などは、下記までお問い合わせ ください。
問い合 わせ先
長 野県看 護大学英語 担 当 西垣 内磨留美 電話:0265-81-5141
田中建彦 電話:0265-81-5139
-18-*記
入 の仕方:該
当す る番号や文字 にOを
お付 け くだ さ い。(複数 該 当す る場合 は,上
位 二 つ の番 号 にお願 い します。)( )内
には具体 的 に ご記入 くだ さい。0
あなたご自身についてお聞かせ ください。
[アンケー ト調査用紙] 担 当領域(
年齢20代
30代 40代
)50代
60代
以上
1
これ まで看 護現場で英 語が必要 だ ったのは どのよ うな場面ですか。1.外
国人 の患 者 と接 した とき2.英
語 の専 門書 な どを読 んで勉 強 した とき3.海
外研 修 の時 4。 そ の他 (5.必
要 で はなか った2
これ まで必要 だ ったのは どのよ うな英語ですか。1.基
礎 的 な英 語 (中学・ 高校卒業程度)2.日
常 的 な英 会 話3.看
護・ 治療 のため の専 門的な英 会話4.専
門用 語 5。 専 門文 献 な ど読 む ための文法知 識・読解 力6.そ
の他( )
7.必
要 で はなか った-19-3
今 後 どのよ うな場面 で英語 が必要 にな る と思 い ますか。1.外
国人 の患者 と接 す る とき2.英
語 の専 門書 な どを読 んで勉 強す る とき3.海
外研 修 の時 4。 そ の他 (5.必
要 で はな い4
今後 どのよ うな英語 が必要 にな る と思 いますか 。1.基
礎 的 な英 語 (中学 。高校 卒業程 度)2,日
常 的な英会 話3.看
護・ 治療 のため の専 門的 な英会話4.専
門用語5.専
門文献 な ど読 む た め の文 法知 識・ 読解 力6.そ
の他( )
7。 必要で はな い5
今 まで に,外
国人患 者 の看 護,ま
た は,応
対 を した ことが あ ります か。 イまいヤゝ
いジ
を
はい と答 えた方 は6へ
,い
いえの方 は8へ
お進 み くだ さい。6
外国人患者への対応 において
,文
化的背景 を知ってお く必要 を感 じた こと
があ りますか。
(宗教
,食
生活など
)イ
まい
それはどのような ことですか。
いいデ
と
-20-7
外 国人患者 との コ ミュニケー シ ョン不足 を感 じた ことが あ りますか。イ
まい
それはどのような ことですか。
( )いいジ
雀
8
英 語 に関す る ことで,大
卒 ナー ス に期待 す る ことは何 です か 。1.外
国人の患者への対応
2.研
究におけるリーダーシップ
3.諸
外国の文化的背景などの広い知識
4。その他
(□
9
盟在外国人の患者が入院していますか。
イまい(
い 彰ゝえ)人
く らい10
過去 外 国人 の患者 が入 院 して いた ことがあ りますか。イ
まい
しゝ
いジ
仕
あなたの病院では
,外
国人の患者 に対応するための手引きな どがあ りま
11すか
ある
それはどのようなものですか。
な い-21-12
同様のアンケー トに答えた ことがあ りますか。
は いいいえ
13
英語 について
,あ
るいは看護 の分野での英語教育 について ご意見・ ご要
望な どあ りました らお書きください。
14他
の看 護婦/士
さん の ご意見・ ご要望 な どあ りま した らお書 き くだ さい。 ご協 力あ りが とう ござい ま した。-22-長野赤十字病 院 厚 生連篠 ノ井総合病 院 厚 生連松代総合病 院 長野市 民病 院 長野 中央病 院 県 立須坂病 院 厚 生連北信総合病 院 更埴 中央病 院 市立大 町総合病 院 飯 山赤十宇病 院 佐久 市立 国保 浅 間総合病 院
JA長
野厚 生連佐久 総合病 院 厚 生連 小諸厚 生総 合病 院 国立東信病 院 信州大 学 医学部付属病 院 松本協立病 院 国立松 本病 院 市立 岡谷病 院 諏諏赤十字病 院 組合立諏訪 中央病 院 伊郡市 営伊郡 中央 総合病 院 昭和伊南総合病 院 飯 田市立病 院 協 力病 院 リス ト-23-[長野県看護大学特別研究発表会資料]
調査 目的
■看護現場 における英語の必要性の
実態の把握
■学生指導 に関する提言
長野県都市部の看護現場 における
英語の必要性 に関する研究
研 究代表者
西垣 内磨留美
研究分担者
田中建彦
,山
田幸宏
,太
田勝正
-24-■調 査 対 象者
◆長野県下全市の総合病院
臼田町の佐久総合病院の婦長
■調 査 方 法
◆アンケー ト調査を郵送
211件
の回答
(回収率
72%)
調査方法
主な結果
(1)
1口英語が必要であ った場面
外国人の患者 と接するとき
(87%)
2.必
要であった英語の種類
日常的な英会話
(78%)
3B英
語が必要 とな る場面
外国人の患者 と接するとき
(98%)
4.必
要 となる英語の種類
日常的な英会話
(82%)
-25-主な結果
(2)
5.外
国人患者応対経験の有無
ある
89%
E'き
き
!要
配
夕
還
≧験
の
有
無
ある
91%
8.大
卒ナースヘの期待の状況
研究における リーダーシップ
(63%)
外国人の患者への対応
(61%)
主な結果
(3)
9.外
国人患者の入院状況
現在、入院中
(14%)
過去、入院 した ことがある
(97%)
10.外
国人患者応対の手引書の有無
ある
(71%)
-26-11.英
語・看護英語教育 に関する自由記述
。会話能力
少な くとも日
.常会話の能力は必要
D現
在の英語能力
必要な英語能力の レベルではな い
・ 受けた英語教育
不十分
実用的でな い
主な結果
(4)
結 語
■長 野 県 内 に約
4万
人 の 外 国人
(1999現
在
)◆プラジル、中国、韓国、朝鮮籍が多い
◆日常語は英語ではないが、医療現場等では英
語によるコミュニケーションも
■臨床看護現場で英語を必要 とする機会は
多い
◆様々なレベルの英語が求められている
■まず、 日常英会話、そ して看護に必要な
英会話の必要性
■英語を駆使 しなが ら、臨床で活躍できる
ナースの育成
-27-[英文 要約]
(「長 野県 都市 部 の看 護現場 にお け る英 語 の必 要性 に関す る調査 」
長野県看 護大学紀 要第