Title ネパール産ダッタンソバの生態的特性の地理的変異に関する農学的研究( 内容の要旨 ) Author(s) 吉田, 実 Report No.(Doctoral Degree) 博士(農学) 甲第090号 Issue Date 1997-03-14 Type 博士論文 Version URL http://hdl.handle.net/20.500.12099/2431 ※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。
氏 名(国籍) 学 位 の 種 類 学 位 記 番 号 学位授与年月 日 学位授与の要件 研究科及び専攻 研究指導を受けた大学 学 位 論 文 題 目 審 査 委 貞 吉 田 実 (福岡県) 博士(農学) 農博甲第90号 平成9年3月14日 学位規則第4条第1項該当 連合農学研究科 生物環境科学専攻 信州大学 ネパール産ダッタンソバの生態的特性の地理的 変異に関する農学的研究 主査 信 州 大 学 副査 信 州 大 学 副査 岐 阜 大 学 副査 静 岡 大 学 授 授 授 授 教 教 教 教 子 男 次 和 敏 呼 孝 弘 野 原 内 井 俣 氏 堀 中 論 文 の 内 容 の 要 旨 ダソタンソバ(物 ぬ)は中国北部から南瓢ヒマラヤ山脈沿いに,ブー タン,ネパール,インドなどの山岳地帯を中心こ栽培されており,その昔みのために同 属の作物である普通ソバ(蜘昏肌山肌)ほ瀾ま盛んではない.しかし,機 能性食品として近年紬こ脚光を浴び始めてきている作物でもある. 作物乃持つ話形賓は自然環境の中での植物と人間の相互の働きの結果形成されてきた ものと考え,ダッタンソバという育種の進んでいない作物を通して植物と人間の関わり
の実態を明らかにしようとしたのが本論文の目的である.ダッタンソバを取り上げた理
由は単「の目的のために育種が進んでいるイネ,ムギなどとは異なり,穀乗軒)中でも希 にみる多目的に利用される作物であることによる.また,ネパールを調査地域として選 んだ理由はダッタンソバの栽培が世界屈指であること,複雑な地形,多様な鰍)中に 歴史や伝統を異にする民族が農業を営み,さらに国全体としては社会経済的に他からか なり隔絶された状態にあることが本研究の目的に合致するものと考えられたからである. なお,人間と植物の関わりの結果をダッタンソパという1つの作物の形架から見るとー44-限っても・それを「股化する劉ま極めて困難なことであり,本論文では地理的変異の様 相として表現することとした. 論文の構戯ま大きく別ナるとネパールにおける3年併)現地調査と帰国後の大学研究 室で実施した研究の2部から成り立っている,帰国後の研苑こはネパール産のダッタン ソバの形架特性を明ら如こするために,ダックンソバの栽培されているユーラシア大陸 全噺)諸系統を加えて供試した. 第2章ではネパールにおける栽培現状について記した.すなはち,各地の作付け体系 やそ抽こともなう栽培方法,栽噂時期などを自然環境条件との関係で考察し,また,利 用方法の多離に着目した・なお,これらは普通ソバとの関係を中心に考察している. 第3章ではダックンソバの生態的特性知るために棚こ供試し,開花反応と革型 から分類し・それらの地理的変鞄こついて考察した,ネパール産系統の開花反応こ付い てはすでに類似の研究部岩手なされている航ネパール全土を対象とした多数の系統比 組ま未だ見られす世界のダッタンソバの比馳ま最初のものである.車型こついて は筆者独自の分類方法を提示した. 第4章では種子の形態と色を肉眼と機器計測により分類し,その地理的変熟こついて 考察している・従来すでにダックンソバの粒形実による分類がなされてきたが,それら は肉眼によるものであり,多数の系義解)種子を取り扱うには適さない.ことに本研究で 明らかにしたように,ネパール産系組ま世界のダックンソバの形状の変鞄こ比較してそ の変異の幅は小さい,勝†測によりその変異を明ら如こすることを覗こしたと考え る・なお・現地の栽培者はそれらの微妙とも言える種子の形質の差を認識して,栽培と 利用に役立てているのではないかと推察された. 第5章では系統の形質変異の遺伝的背景を知るためにRAPIs法を用いて分析を行っ た結果をのペた・そ紬こよると,ダッタンソバはアジア型とヨーロッパ型の2種輸こ大 別されさらに前者は5,後都ま2のサブ列レ一列こ別ナられた.それら各列レープの 地哩的分布をあきらかにした. 第6章の総称こおいて,現地調査で得られた諸情報と帰国後に実施した研究結果をも とに形実の変異をもたらす自然環境要因,農業上の諸要因,民族の食習慣割こ言及した.
-45-審 査 結 果 の 要 旨 ダッタンソバ細孔m ね血丁】)は中国北部から南瓢ヒマラ竹1脈沿いにブータン, ネパールインドなどの山岳地芳を中心に栽培されており,その苦みのために同属の作物である普通 ソバ触即l皿缶皿enhmカほど耗培は盛んではない.しかし,機能性食品として僻遠に 脚光を浴び始めてきている作物でもある. 吉田論文の絢粛ま大きく分けると,ネバーノいこおける3年間の現地調査と帰馳こ大学で実施した 研究の2部から成り立っている,帰朝如湖究にlお和やリレ産ダッタンソノ㈱ナを明確にする ためにダッタンソノⅦ覇培されているコrラシア脚)系統勧口えて供試している. 第2昏倒まネ八一ノいこおける栽培現状について榊肺腑方法を普通ソバとの関係を中心 に述へ第3章督まダッタンソノⅦ嬉鍾的特性を収㈱験の結果を開花反応と草型から分 類し,その地哩的変異について第4草刊齢彬態と色を翔艮と機署雷†側により分類してその 地相働こついて考察している.さらに第5菅田融封甜哨景を知るために 肌椒こよる分析を行っている.鰍こ第6章の総括において現地調査で得られた諸情報と帰国 後こ実施した研究結果をもとに形質の変毘をもたらす自問農鼠ヒの諸要因,民族の食習慣 等に言及している. 作断将:碗形質は自牌鄭)中での値物と人間の相互の傾虐の結果形成されてきたものと考え ダッタンソバという育種の進んでいなし昭物を通して∴植物と人間の関わりの実態を明らかにしょう とした本論文の目的とするところは秒間鯛桝嘩囁こわたり,そのためl湖ま若干甘く,ことに 総合考察は不完全なものl頚如っている.しかし,榔グッタンソノ欄素材として有 望な系統もいくつか見出しており,また現在の日本農業が通過している矛盾解決のキーとなり得るだ ろう示唆も散見される.さらに∴本研究で得られ闇髭棚と実験データーl鶉笥達する 研発掛引こl瀬めて貴重なものである.舶となる下記の2論文を始めとして既発表の 数報からみて申請卦蝉報を書く能力l封「耕こ備わったものと認められそれらの報告が国内外の関 連研究者の間で高く評晰されている点も勘案して審査嚢員会は本論文を岐蛸研 究科の博士論文として合格と認めた なお∴本論文の基礎となる学術紅紆n苛炒2論文で何れも日本勲荷農業学会誌「楓に 掲載が決定されている. 1)ネ/㌣づ山l岳地帯の農耕システムにおけるソ/Ⅶ瀬解職犬とその重要性 2)咄Ⅰガね托豊d励′化膿Shl徹也T Rl地fmm I滋由紀l止 蜘 d 仕妃 W諸仏