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小学校体育授業における表現運動「学習支援デジタル教材」の開発と評価 : 教職経験の少ない指導者におけるソフト(自然の力)の使用効果について

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(1)

小学校体育授業における表現運動「学習支援デジタル教材jの開発と評価

一教職経験の少ない指導者におけるソフト(自然の力)の使用効果について一

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- Effectiveness of the Software

(

Power of N ature") When U sed

LessExperienced

Teachers-安 藤 幸 ぺ 賀 川 昌 明 ぺ 藤 田 雅 文 勺 木 原 資 裕 牢 ,

上 田 憲 嗣 * ヘ 棟 方 百 熊 寧 * * 三 戸 治 子 * * * * 漆 原 和 美 件 付 申 , 尾 本 彩申牢牢*** Miyuki ANDO*, Masaaki KAGA W A ,* Masafumi FUJITA ,* Motohiro KIHARA ,*

Kenji UETA **, Hokuma MUNAKATA寧本* Haruko MITO*牢牢* Kazumi UIミUSHIHA畏A辛寧***組 d Saya OMOTO* ** *牢*

マ専門教育大学生活・健康系(保健体育)教育講産 *Paculty of Health and Living Sciences, Naruto University of Education **吉積冨際大学・社会福祉学部・子ども福祉学科 **Kibi lntemational University, School of Socia1 Welfare Department of Child Welfare Services ***田昌大学生活科学部養護保健学科 * * *Paculty of Human Life Science, Sikoku University ***学お茶の水女子大学文教育学部 * * * *Paculty of Letters and Education, Ochanomizu University **家**徳島市論田小学校

***第*RondenElementary School,τokushima-city, Tokushima ******小松島市高小松島小学校

******MinぉniKomatsushima Elementary School, Komatsushima-city, Tokushima

キーワード:体育学習,表現運動,学習支援デジタル教材,自然の力,教職経験の少ない指導者 Keywords: Physical Education, Inexpressive Movements, Digital Teaching Materia1s.,Power of Nature, Less experienced Teachers

1

.研究の目的 現在の小学校枠育における震学年の「基本の運動jに 含まれている

f

表現リズム遊びj及び中・高学年の「表 現運動

J

1) ~j:,中学校における「創作ダンスj2' ~ニヲ l き継 がれていく内容であるo

I

表現リズム遊びj及び中・高 学年の「表現運動」は,その価笹を認められながらも, 指 導 が 難 し い こ と か ら 敬 遠 さ れ て い る 結 果3)が公表 さ れ て い る 。 こ の よ う な 状 況 の も と で , 安 藤 ら

(

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3

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4

2

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5

)

4

)

5)引のは,その解決策の

l

っと して「表現運動の学習を支援するソフト(以下表現運動 学習支援ソフトというけを継続的に開発し,その効果 を検討しているO 本研究では,小学校8年間に学習する表現運動の具体 傍8)のlつとして開発した,表現運動学習支援ソフト「自 然の力」を費用して,学習者の選択した運動や学習に対 する内省からその効果を検言するo小学校教師の

f

表現 運動jの指導龍力の向上に資するために開発した,表現 運動学習支援ソフト「自然の力jを使用して,教職経験 の少ない指導者が授業実践した場合,学習者がどのよう な運動を選択したかを明らかにするO また,学習者の内 省から今後の表現運動学習支援ソフトの開発と授業実践 ための基礎的資料を得ることを巨的とするo

2

.

表現運動学習支援ソフト「自怒の力

J

の作或

コンピューターへの動画の取り込み,素材の編集およ び耳TML書類化などについては 前 報8) 9)で既に報告 済みであるo

I

ソフト」の全体構成と「ソフトj画面構 成については,表

1

の通りであるO 「表現運動学習支援ソフト〈自然の力)Jの画面構成は,

f

トップフレーム,サイドフレーム,メインフレーム」 とした。トップフレームとサイドフレームには,課題と - 7ー

(2)

説明文を書き込み,メインフレームには,課題と説明文 を書き込むとともに リンクによって「動画j を提示で 表1 学習支援ソフト

f

自然の力jの富菌構成 トップ 表 紙 実際のようす メニュー きるようにして構成した。 2人の動き 5人の動き メインフレーム 一 一 ー ー ー 一 ー 【 - - ー ー ー ー ー 『 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ーー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ーー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ーー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー -動画の{吏い方 〔動覇提示) -コントローラーのイ吏い方 -火出 -ねらい -うず サイド -めあて1 -かみなち メニュー -めあて2 -たき -オーロラ -舎風 -ブワザード -たつまき

3

.

授業実践 例 授 業 実 接 ① 対 象 : 徳 島 果K市M小 学 校 5年3組 30名 ② 実 路8 : 2006年 1 月 12 日 ~1 月 25 日 ③ 表現運動「自然の力j の単元計画: 授業実践時の単元計画の時開記分は

4

持関とし た(表

2

参照)0

1

時 間 自 は 導 入 と し て , 学 習 者 に 患11染みやすい内容の「火山の;暴発j を取り上げ,プ ロジェクターで提示しながら丁寧に指導した。 2時 間百は,ラップトップ型パソコンの寵い方をプロジ ェクターで提示して説明し,学習者が自学自習でき るようにした。

3

時間目は 異なる課題のもとに即 興的に表現できるものとした。 4持問自iま,グルー プでまとまったものを表現できるように工夫した。 ③ 場 所 : 徳 島 県

K

M

小 学 校 体 育 館 ⑤ 授業環境設定:クラスの学習者を8グループに分 け , 各 グ ル ー プ に 一 台 の ラ ッ プ ト ッ プ 型 パ ソ コ ン

(SONY V

G

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3

1

B

)

を準講し,マウスを使用して,

f

表現運動学習支援ソフト(自黙の力)Jを 自 由 に 操 作できるようにした。指導者は,同ーのラップトップ 型 パ ソ コ ン と プ ロ ジ ェ ク タ ー

(EPSONE

L

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-

7

0

3

)

を使用して,クラス全体に使い方の説明ができるよ うにした。 ⑤ 授 業 実 権 者 : 教 職 歴1年未満の教員が,授業を行 (動画提示) (動画提示) -火山 -火山 -うず -うず -かみなり -かみなり -たき -たき -オーロラ -オーロラ -台或 -台風 -ブワザード -ブリザード -たつまき -たつまき った。 ⑦ データの収集:単元の最初と最後に,アンケート 調査号)協を行った。 3台のピデオカメラを設定し, 学習者の表現運動実施のようすを収録した。毎時間 グループ毎に選択した題材に対して 1分 間 の 表 現 運動の作品を発表させ その動きをビデオカメラで 奴録したG (2) データの処理と分析 ① ア ン ケ ー ト 調 査 の デ ー タ の 処 理 は ,

S

P

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S

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l

.5J for Windowsを用いて行い,表現運動

f

学習支援ソ フトj に対する学習者の反応を明らかにした。 ② 学 習 者 の 選 択 し た 各 グ ル ー プ 円 分 龍

J

の表現運 動は,録画した動きをビデオデッキで再生して行っ た。運動の始めと終わりが明確な運動を単一運動山 とした。単一運動の度数は 1分間の作品時間内に 1グループが,表現するために選択し実施した

f

単 一運動j の種類をカウントした。 ③ 単一運動レベルの運動分類のカテゴワー〈表3参 照 ) は 身 体 の 形 ( シ ェ イ プ ) , ii.選 択 さ れ る 身 体 の 部 位 ( 上 競 , 下 肢 , 頭 部 , 胴 体γ全身), lll.基本的な動作(姿勢変化,水平移動,屈転移動, 上下運動,操作系)として分類した omお ) 凶 ④ 系 列 運 動 に つ い て は , 単 一 運 動 を 反 復 し た り 2 つ以上の単一運動を結合した数をカウントした。

(3)

2

表現運動「自然の力jの単元告直

(

2

0

0

6

1

1

2

8

.

-

.

.

.

.

2

5

8

)

1時間百 1/12 1.単元の導入 本時の自壊を知るC 2.ウォーミングアップをする。 3.プ ロ ジ ェ ク タ ー で 動 画 f火山の暴発jを提示する0 .頭に浮かんだイメージで動 ¥ D> - 噴 火 の 映 像 を 見 な が ら 動 くD -動きの例を見ながち動く0 .一人の動きをみんなでまね て動くO -動きの特鍛が分かるように する。 -高さ・速さ・広がり・人数 などの変化に自を向けるO 4.グループで動きを発表す るO 5.本時のまとめ 2時間自 主

1

1

%

"

4c校時) 1.本時の説明 本時の目標を知るc 2.ウォーミングアップをする。 3.パソコンの使い方を説明 するc 4. グループーで題材を1:う選 び,ひと流れの作品を踊る5 .グループで1台のパソコン を使用して支援ソフトを見 るG . 3つの題材の中から 1つ を選ぶ0 ・動きを工夫しながら踊るD (友だちの動きを真叡てD パソコンをみてa表現の工 夫を考えて。〕 ・動きの特設が分かるように する。 -高さ・速さ・広がり・人数 などの変化に自を向けるc

5

.

グループで動きを発表す るD 6.本時のまとめ 表3 単一運動レベルの運動分類のカテゴリー 印象に残った身体部位 1.上肢 2.下 鼓 3.頭 3時跨

E

I

1 /19( 5校時) 1.本時の説暁 本時の巨標を知る。 2.ウォーミングアップを守る。 3.グループで題材を1つ 選 び,ひと流れの作品を揺る0 .グループでl台のパソコン を使用して支援ソフトを見 るD ヘ

.

4

つの題材のなかから,表 したいものを話し合って1 つを選ぶ。 -動きを工夫しながら踊る。 (友だちの動きを真似てむ パソコンをみて。表現の工 夫を考えて。) -動きの特徴が分かるように する。 -高さ・速さ・広がり・人数 などの変化に自を向けるG 4.グ ル ー プ で 動 き を 発 表 し,鑑賞しあうO 5.本時のまとめ 4.調 体 5.全 身 4時間

E

I

1/25 1.本 時 の 説 明 本時の巨標を知る9 2.'ウォーミングアップをする。 3.グループで今まで鵠った 題材をlつ選び,さらに工 夫して踊る。 -動酉ソフトをみて,

8

つの 題材のなかから,表したい ものを話し合ってlつを選 ~o -動きを工夫しながら語るむ (友だちの動きを真鉱て。 パソコンをみてG 表 現 の 工 夫を考えて。) -動きの特徴が分かるように するG -高さ・速さ・広がり・一人数 などの変化に目を向けるむ 4.グループで動きを考え, ひと流れの作品を踊るO 5.本時のまとめ 1.姿勢変化(立つ,屈む,

i

l

l

l

転,逆立,落下など) 2.水平移動(歩く,走る,這う,滑るなど) で 動作の内容 (彊々の動作傍) 3.回転移動(転がる,場所移動で臣るなど) 4.上下運動(飛び上る,飛び越すなど) 5.操作運動(題縁へ手を広げる,中心へ手を寄せる,周縁部での操作運動,中心部での操作運動など)

4

.

結 果 函lは , 表 現 運 動 「 学 習 支 援 ソ フ ト

J

を 使 用 し た 授 業 の 導 入 場 面 で あ り , コ ン ビ ュ ー タ ー の 使 い 方 を 説 明 し た 。 冨2は , 展 開 場 面 で あ り ,

r

イ メ ー ジjをいだき, 表 現 し た い イ メ ー ジ の 「 動 き の 持 議jが 分 か る よ う に 工 夫したり,

r

高 さ ・ 速 さ ・ 広 が り ・ 人 数 な ど の 変 化jに 呂 を 向 け る 授 業 内 容 を 示 し て い るO 表 現 運 動 「 学 習 支 援 ソ フ トjを 使 用 し て の 授 業 実 践 結 果 辻 以 下 の と お 乃 で あ るO (1)

r

表 現 運 動

J

学 習 経 験 の 有 無 と 「 表 現 運 動 」 に 対 す る 捉 え 方 の 相 違 表 現 運 動 の 単 元 の 初 め に , 今 ま で に

f

表 現 運 動 」 を 学 習 し た 経 験 の 有 無 を 調 査 し た 。 そ の 結 果 , 小 学 校4年生 ま で に 「 表 現 運 動jを 経 験 し た こ と の あ る と 回 答 し た 者 は, 7.1%であり,

r

表 現 運 動jを 経 験 し た こ と が な い と 回答した者は, 92.9%で あ っ た 。 ク ラ ス の ほ と ん ど は , 「表現運動jを 経 験 し た こ と が な い と 回 答 し た 。 「表現運動が,好き・嫌い j に対する内省~;;t,

r

表 現 運 動 の 経 験 が あ るjと 田 答 し た 者 の う ち ,

r

好 きjと 回 答 9

(4)

-図1 授 業 の 導 入 (1時間巨) したのは, 50.0%であった。「表現運動の経験がないj と自答した者のうち,好きと自答したのは, 23.1%であ り , 嫌 い と 酉 答 し た も の が76.9%であった。「表現運動 の経験がない」と田答した者の4分 の3は 「 表 現 運 動 が 嫌 い

J

と自答した(表5

参黒

)0 表 現 運 動 の 単 元 学 習 前 に お い て , 学 習 者 が ど の よ う に 表 現 運動 を捉 えて い るか に ついて

f

強く思う

J

1

患うj

f

余 り 患 わ な い

J

1

全 く 患 わ な いjの4段 階 評 定 で 行 っ た。その結果は,表4に示した通りであるo謂査項目「① 題 を 開 い て こ ん な ふ う に 動 こ う と 思 い つ い た 。

J

1

② 題 を 開 い て い ろ ん な 場 冨 が 思 い 浮 か ん だ

o

J

1

③ 自 分 の イ メ ー ジ に 合 っ た い ろ い ろ な 動 き を 見 つ け た

o

J

1

⑦ 自 分 図2 授 業 の 展 開 (2詩問自) の動きや作品のよさがわかった。

J

1

③ 友 だ ち の 動 き や 作品のよさがわかった。jにおいて,無匝答が多かった。 さらに,

¥

1

⑤恥ずかしがらずに運動した。

J

r

⑤ 力 い っ ぱ いに運動した。

J

1

舎楽しく学習した。」の項

E

において も,統言

f

的に意味を認めることができなかった。また,

f

強く思う

J1

思う

J

を合計した

f

肯 定 的 な 捉 え 方

J

と, 同様に

f

余 り 思 わ な い

J

1

全 く 患 わ な いjを合計した「否 定 的 な 捉 え 方jを比較した場合にも,統計的に有意差は 認められなかったD 表 環 運 動 の 経 験 の 梧 違 に よ る 表 現 運 動学習に対する内省の比較は, 92.9%が

f

表 現 運 動 の 経 験 が 禁 いjと回答したために比較検討する事が,医難で あったc 表4 表現運動学習の経験による表現運動学奮に対する内省の比較〈単元前〉 肯定的な捉え方 否定的な捉え方 表運ど現動うJに思対うしか¥て¥¥ ¥ ¥ ¥ ¥¥¥¥ 無

E

答 強く患う 思う 余り患わない 全く思わない 経 験 有 経 験 無 経 験 有 経 験 無 経 験 宥 経 験 無 経 験 有 経 験 無 経 験 有 経 験 無 ① 題を聞いてこんなふうに動こう 0.0 0.0 100.0 23.1 0.0 19.2 0.0 11.5 0.0 46.2 と思いついた。 ② 題を需いていろいろな場面が思 50.0 7.7 50.0 34.6 0.0 19.2 0.0 3.8 0.0 34.6 い浮かんだ。 ③ 自分のイメージ、iこ合ったいろい 50.0 0.0 50.0 15.4 0.0 30.8 0.0 15.4 0.0 38.5 ろな動きを見つけた。 ③ 友だちと協力して運動した。 0.0 11.5 100.0 46.2 0.0 34.6 0.0 7.7 0.0 0.0 ⑤ 高ずかしがらずに運動した。 0.0 7.7 0.0 42.3 100.0 26.9 0.0 23.1 0.0 0.0 ⑤ 力いっぱいに運動したc 50~0 7.7 50.0 19.2 0.0 50.0 0.0 15.4 0.0 7.7 ⑦ 自分の動きや作品のよさがわか 0.0 0.0 50.0 7.7 50.0 23.1 0.0 23.1 0.0 46.2 ったc ③ 友だちの動きや作品のよさがわ 50.0 7.7 50.0 19.2 0.0 15.4 0.0 19.2 0.0 38.5 かった。 ③ 楽しく学習したむ 50.0 23.1 50.0 15.4 0.0 42.3 0.0 15.4 0.0 3.8 〈注:表中の数鐘 iま,すべて%である。)

(5)

(2) 単元の学費前と単元の学習後の

f

表現運動

J

tこ対す る捉え方の梧遺 「表現運動jの単元学習前(以下,学習前という)と 単元学習後(以下,学習後〉に学習者がどのように表現 運動を捉えているかについては 以下の通りであるO 学 習 前 と 学 習 後 に お け る 表 現 運 動 学 習 に 対 す る 「 好 き・嫌いj の比較は,表5のとおりであるO 表現運動の 経 験 が

f

有る j と回答した者は,学習後において100% が「好き

J

になっていた。また,表現運動の経験が「無 いj と屈答した者において,

1

女子き j と回答した者が, 学習前の23.1%から 学習後61.5%になっていた。経験 無 の 群 の 学 習 前 と 学 習 後 に お い て ,

x

2(1)=31.68ρ <.01 の 有 意 差 が 認 め ら れ 表 現 運 動 の 学 習 の 経 験 に よって,表現運動が好きになったと考えられるO 表5 単元蕎と単元後の経験による表現運動学習に対する好き・嫌いの比較 あなたは表現運動が好きですか。嫌 いですか。 女子き 50.0 単元学習前 嫌い 76.9 単元学習後 女子き 嫌い 100.0 38.5 全体では,有意さは認められなかったが,経験蕪の群の学習前と学習後において,

x

2

(

1)=31.68ρく.01 有意差が認められた 〈注:表中の数量は,すべて拡である。) [表現運動j学習前と学習後に学習者がどのように表 現運動を捉えているかについては,以下の通ちであるO 「強く患う

J

1

思う

J

1

余り患わない

J

1

全く思わないj の4段階評定で調査を行った。その結果は表6~こ示した 通りである。「①題を開いてこんなふうに動こうと思い ついた

J

1

② 題 を 開 い て い ろ い ろ な 場 面 が 思 い 浮 か ん だ

o

J

I@自分のイメージに合ったいろいろな動きを見つ けた

J

1

⑦自分の動きや作品のよさがわかった

J

1

③友だ ちの動きや作品のよさがわかった。jの 5つの項巨にお いては,学習前に,

1

無 回 答jが多く,統計的に有意差 辻認められなかった。[強く思う

J

I

J

思う」を合計した「肯 定的な捉え方

J

と「余り思わない

J

1

全く患わないj を 合計した「否定的な捉え方j と「無自答j をよ七較検討し た。その結果は,

1

①題を聞いてこんなふうに動こうと 思いついた。(菌3)j,

1

②題を開いていろいろな場面が 患い浮かんだ。(図4)j,

1

③邑分のイメージに合ったい ろいろな動きを見つけた。(国5)

J

1

⑤力いっぱいに運 動した。(題8)

J

r

⑦岳分の動きや作品のよさがわかっ た。(図9)j,

1

③友だちの動きや作品のよさがわかった司 (図

1

0

)

J

1

③楽しく学習した。(図l1

)

J

の 項 自 に お い て,

1

無自答j と酉答した者が,

1

肯定的な捉え方」にな った。しかし,統計的に有意差は認められなかった。「④ 友だちと協力して運動した (x2(1)=6.095 ρ.05) ( 6) j,

1

⑤耳らずかしがらずに運動した (x2(1)=7.778 ρ く.01) (函7)

J

の2つの項自において,学習前よりも 学習後の方が

f

強く思う

J

仁患う jの「肯定的な捉え方」 の割合が有意に高いことが明らかとなった。 表6 表現運動学習の単元の学習首と学習後の表現運動学習に対する内省の比較 肯定的な捉え方 否定的な捉え方 表運ど現動う 思こ対う かし¥て¥¥ ¥ ¥ 1 ¥ ¥ ¥ 無由答 強く思う 思う 余り思わない 全く思わない 学 習 前 学 習 後 学 習 語 学 晋 後 学 習 語 学 習 後 学 習 前 学 奮 後 学 習 語 学 習 後 。題を開いてこんなふうに動こう 0.0 17.9 28.6 64.3 17.9 14.3 10.7 3.6 42,9 0.0 と思いついた。

@

題を開いていろいろな場面が思 10.7 17.9 35.7 60. 7 17.9 17.9 3.6 3.6 32.1 0.0 い浮かんだ9 ③ 自分のイメージ、に合ったいろい 3.6 28.6 17.9 42.9 28.6 21.4 14.3 7.1 35.7 0.0 ろな動きを見つけた。 ③ 友だちと協力して運動した。 10.7 50.0 50.0 39.3 32.1 7.1 7.1 3.6 0.0 0.0 ⑤ 恥ずかしがらずに運動した。 7.1 39.3 39~3 46.4 32~1 7.1 21.4 7.1 0.0 0.0 ⑤ 力いっlまいに運動した。 10.7 21.4 21.4 57.1 46.4 17.9 14.3 3.6 7.1 0.0 ⑦ 自分の動きや作品のよさがわか 0.0 25.0 10. 7 35.7 25.0 32.1 21.4 7.1 42.9 0.0 った。 -11,

(6)

-③ 友だちの動きや作品のよさがわ かった。 ③ 楽しく学習したむ 留3

r

題を聞いてこんなふうに動こうと思いついた

J

~5

r

畠分のイメージ1こ合ったいろいろ主動きを晃つけた」 醤7

r

毘ずかしがらずに運動した

J

(p く 0.01~有意差が認語られた) 盟強〈患う・思う 包余り君、わない・ 全く思わない ロ無密答 函9

r

自分の動きや作品のよさがわかった」 (注:表中の数鐘;えすべて%である。) 図4

r

題を聞いていろいろな場面が里、い浮かんだ

J

司6

r

友だちと協力して運動したJ(pく0.05の有意差が誌められた} 回強く患う・患う B余り患わない・ 全く思わない ロ無臣答 図

8

r

力いっぱいに運動した

J

図強く思うー患う 自余り思わない・ 全く患わない ロ無田答 国10

r

友だちの動きや作品のよさがわかった」

(7)

密11

r

楽しく学習したj 盟強〈患う・患う 自余り思わないz 全く患わない ロ無回答 {3} 表現運動の楽しさと「表現運動学習支援ソフトjに 対する考えの時間経過に伴う変化 表現運動の毎授業時罰後に「表現運動の授業に対して の感想」と「表現運動学習支援ソフト

J

~こ対する反応を 4段階評定で質問した。その結果は 表7に示した通り であるo

r

今日の表現運動の授業は,楽しかったかj と いう設関に対して 1時間自において,

r

とても楽しか った」または「楽しかったj と回答したものは, 66.6% であった。否定的な田答をした者の理由は,

r

火 山 の 表 現がやりにくかった,ちょっとはずかしかった,あまち 表現ができなくて楽しくなかったj というように,表現 がうまくできなかったことや,恥ずかしさであったo

2

時間目において,

r

とても楽しかったj または「楽しか ったj と回答したものは 61.9%であった。否定的な国 表 7 表現運動の授業に対する反応 今日の表現運動の授業は,楽しかったか 答をした者の理由は 仁患った動きがイメージできなか った,したいことがなかなかできなかったから j などで あった。 3時間呂において,

r

とても楽しかった

J

また は「楽しかったJと臣答したものは 76.2%であった。 否定的な回答をした者の理由は 「ょくできていないと 思ったから,みんなの,息吉宮あっていなかったから」など であったo

4

時間自において 「とても楽しかった」ま たは「楽しかったjと匝答したものは, 90.4%であった。 否定的な回答をした者 (9.6%)の理由は,

r

重さきが難し かった

J

と運動の難かしさを理屈にしていた。 また,

r

今日の表現運動の授業で

f

吏った動酉ソフト{パ ソコン)は役立ちましたか」という設問に対しては,表

7

の通りであり

1

時間巨から

2

時間目まで「とても役 に立った

J

または

f

役に立った

J

と8醤以上の者が匝答 した。 3時間と4時間自には 7割以上の者が,

r

とて も役に立った」または「役に立った」と回答した。その 理由は,表 8,表 9,表10,表11に示した遥りであり, 一方 3時間目,

r

余り役に立たなかった(28.6%)J,4 時間百,

r

余り役に立たなかった(l9.0%)Jと回答した 者が存在した。その理由に 「自分たちで動きを考えた から

J

r

あまり晃なかった

J

r

ほとんど自分たちのアイデ イアだ、ったから

J

と述べている。授業が進行するに従い, パソコンの手本に従わなくても,自分で考えて課題解決 ができるようになることの兆しが窺えるO 今 Eの表現運動の授業で、使った動酉ソフト(パソコ ン)は役立ちましたか

1~*~ト

とても楽し 楽しかった 余り楽しく 全く楽しく とても

f

支に 役に立った 余り役;こ立 全く役に立 かった なかった なかった 立った たなかった たなかった 1時間自 33.3 33.3 33.3 2持罰百 38.1 23.8 33.3 3持問自 33.3 42.9 19.0 4時間自 33.3 57.1 9.5 表 8

r

動画ソフトは役立ったかjの司答理由(1時間E3) 1. とても役立った テーマだけで辻分からないが,パソコンがあれば動きが分 かる 一斉に爆発するところが役だった 爆発するタイミングが見てよく分かつた パソコンがあったので,爆発やマグマがよく分かった 一斉に爆発するところがかっこよくて,珪でやった時も, 一斉に爆発したから アイデイアが浮かんだ 0.0 4.8 4.8 0.0 -13 -47.6 42.9 0.0 9.5 42.9 42~9 9.5 4.8 28.6 42.9 28.6 0.0 33.3 42.9 19.0 4.8 〈詮:表中の数種は,すべて%である。) 話し合いしている時に想後できなかったので,役だった 動きがよく分かったので,真似して動きを加えられた パソコンの動きを変えて,表現した 動きをして,パソコンをみたら,閃いた 参考にしたらうまくいった 動きがわかった 2.役立った 噴火はどうするか,石はどうするかよく分かった イメージができた 実際の動きなどよくわかった

(8)

火山のことが見て分かった パソコンの映像をみてこうすればいいのだとわかった いろいろな表現が患い浮かんだ 5入の動きを真弘していたら上手にできるようになった 役だった (パソコンの)おかげで,いろんなポーズが思いついた 参考にできた いっぱい浮かんだ 動画を少し自分たちで変えてやったから 自分で考えたところもあるけど,最初は頼った 4.全く役たたなかった 瑳で考えたから パソコンの動きを忘れて,ちがう動きを考えたから 表9

r

動画ソフトは役立ったかjの呂答理由 (2時間巨) ( )は度数 1.とても役立った 表現の仕方が分かった(2 ) どんな感じかわからない時,見ることができた パソコンがないとどう表現すればいいかわからない いろいろな動きがあったから どうやってするか分かった お手本として役立った とても役:だ、った ほとんど真似をした 2.役立った 参考になったは〉 イメージができた (2) 様子がよく見えた 渦のやり方かたがよく分かった 雷がどう地上におちてくるのかわかった どんな迫力かわかった いろんな動きが晃られた 散らばるところが役だ、った コツをつかめた ちょっと役:だ、った 3.余り役たたなかった よく分からなかった 畠分たちでやりたいことができたから 雷なのに ,

i

晶巻きをみたから 4.全く役たたなかった 自分たちで動きを見つけたから 表10

r

動画ソフトは役立ったか」の

E

答 理 自 (3時障

1

3

)

1.とても役立つた 表現しやすい 工夫して動ける 回りかたで使った 表現に動きを取り入れたから

f

可をするか悩んだので,役だった ( )は変数 いろいろな表現ができた すごく役だ、った 表現や動き方が分かった 参考になった どの表現をするか決める時,見比べるのに使えた 動きを克て,凄い動きができた 2.役立った 参 考 に な っ た (4 ) イメージができた どんなのかよく分かった 動きがわかちなかったから役立った 患を表現するときに役立つた 一部を取ち入れたから どうしたらいいかわかったから 表現の仕方がわかった ちょっと難しかった 3.余母役たたなかった うずでやったのとほとんど同じだ、ったから 表現しづらかった 台風のゆっくりや速くなるところをまねしたから 自分たちで動きを考えたから あまり見なかった あまちできなかったから 4.全く役たたなかった 見ていない 表11

r

動酉ソフトは役立ったかjの

E

答理由 (4時間自) ( )は度数 1.とても投立った パソコンで動きがわかった (2) いろいろな動きを組み合わせられた 動きを取与入れた パソコンを見てやった どうしたらいいかわからながったので、役立った すごく役立った 参考になった 2.役立った よくわかった(2 ) 表現の仕方がよくわかった 動きがわかった 台風の動き以外も役立つた よく晃た お手本になった 参考になった ほとんど見てやった みんごとが次々にとぶ様子を参考にしたから 3.余ち役立たなかった ほとんど自分たちのアイデイアだったから 少しだけ見て,いろんなことを考えた 見ても別に舟も感じなかった あまり見なかった あまりいいところ治宝なカミった

(9)

1

4

全く役たたなかった 見てない (4)

r

自然の力」で選択した運動 「表現運動学習支援ソフト〔岳黙の力

)

J

を使用して, 学習者が選択した運動は 表12の通りであるo 1時間巨 から4時間自まで,いずれのグループも発表した作品 は 1分間であるo 1時間巨は,指導によって

f

火山の 震発jの課題で作品を発表した。 2時間自は, 3種類(う ず,かみなち,たき)の中から 1つを選択した。 2時間 自では,

r

うず」が

6

グループの中で

5

グループを占め る編りがあった。 3時間目は, 4種類(オ)ロラ,台風, ブワザード,たつまき)の中から 1つを選択したo

r

台 風 (3グループ

)

J

と「たつまき (2グループ

)

J

f

ブ リ ザ ー ド (1グループ)Jの題材の選択だった。 4時間 自は,今まで学習した

8

つの課題の中から自由に選択を 仔った。 4時間を通して 1つのグループがそれぞれの 課題で選択した単一運動数は,平均4.411eiであった〈表 12参黒〉。 系列運動は,単一運動を211eiから 311ei結合し,ひとま とまりの運動にしていた。今国の表現運動の単元4持関 で発表した l分間の作品数辻, 23作品であるO その内18 作品は,

1

1

冨の系列運動であったが,その系列運動を数 回くり返し,空間構成を工夫していた。また, 23作品の うち 5作品 (21.7%)は 2つ以上の系列運動を含んで いた。 空馬構成で多く選択していたのは,

r

円隊形と分散隊 形と密集隊形」であった。 1時間自は 6グループ全て 「円隊形・密集と分散隊形」の2つを選択して空間構成 を行っていた。 2時間自においても 「円隊形で走って, 密集と分散隊形j の2つを選択して空開講成を行ってい た。 3時間巨においては,列諒形で講成したグループが 2つ{ブリザードと台風)存在したが,その他は,

r

円 隊形で、走って,密集と分散隊形

J

の空間帯成で作り上げ ていた。 4時間自においては,

r

丹隊形,列隊形,密集 と分散隊形 2対3の人数の配置,

J

の空間構成で作り 上げていた。しかし 「はじめj と「おわり

J

が不明瞭 であり,

r

ひと流れj の作品になるためのまとまりに欠 けていた。 表12 グループ間「自然の力jで選択した「課題jと新規単一運動選択数(11国)

¥ ¥

題材 グループl グループ2 グループ3 1時間自 火山 7 2 5 うず 4 4 2時間目 かみなり 4 台鼠 3 3時障自 たつまき 5 ブワザード 4 たつまき 4 オーロラ 1 4時開目 かみなり たき

(

5

)

r

自然の力

J

で選択した単一運動の種類 [表現運動学習支援ソフト(自黙の力 )J を使用して, 学習者が選択した単一運動の主なものを表13,表14,表 15,表16,表17に示した。「火山の壕発

J

では,

r

ジャン プ,腹這い

J

などが主な運動であった(表13,冨12参照)。 「うずjでは,

r

走る,@1転」などが主な運動であった (表14参畏)0

r

台風j では,

r

横転,ジャンプj などが 主な運動であった(表15参照)。その他,

r

かみなり j で は,

r

ジャンプ,1m肢振動,全身震動

J

の運動を主とし て選択していた(表16,図13参黒)0

r

たつまき j では, グループ4 グループ5 グループ6 小計 合計 平均 4 5 4 27 27 4.5 6 5 7 26 30 5.0 4 5 3 11 4 9 24 4.0 4 4 8 1 20 4.0 4 4 7 7 表17の通りである(国14参照)0

r

オーロラ jは,唯一「ゆ っくりと上肢と上体を動かす

J

を主としてを選択してい たく図15参照)0

r

たき」では,走って滑り込みの運動

J

を選択していた(函16参照)。 表13

r

火山の爆発

J

で選択された単一運動 (%は 6グループに対して占める割合)

ドヨ子一一一一一一!グループ数

1 % I 11 1ジャンプ 1 6 1100

I

一 万 一

(10)

2 震這い{前進・後退〉 4 67 4 横転 50 3 四肢支持歩行 3 50 5 ~tl れ込み 50 4 讃転 (イ申脚) 3 50 6 伏臥話進 50 5 囲転ジャンプ 2 33 7 波動運動 50 その倍(到立,身体の一部を震わす, 8 脱力,滑り込み,床;こ

f

到れ込む,全 身震動など) 17

r

たつまきjで選択された単一運動 (%は 4グループに対して占める割合) 表14

r

うずj で選択された単一運動 (%は 5グループに対して占める富合) 単 二 言 語 一 一 一 一 一 一 一 一 一 グループ数 % 単 二 通 一 一 一 一 一 一 一 一 一 グループ数 % I ゆっくち歩く 2 50 2 走る 2 50 1 走る 5 100 3 {弼れ込み 2 50 2 ( 1入で)立位自転 4 80 4 ジャンプ額

l

れ込み 2 50 3 震で冨転 4 80 5 ( 1人で〉囲転 2 50 4 ジャンフ 2 40 6 ( 2λで〉自転 1 25 5 両手横回転 2 40 7 ( 3人で〉自転 1 25 S 滑り込み 2 40 7 横転 2 40 8 その也(壊で回転,伏臥回転,全身 震動,横転など) 8 その他 (2人組で自転,小走り,!2!I 肢支持歩行,腹這い自転など) 表15

r

台風

J

で選択された単一運動 (%は 3グループに対して占める割合〉 単 二 五 証 一 一 一 一 一 一 一 一 一 グループ数 % 1 横転 2 67 2 ジャンプ 2 67 3 両手横で居転 2 67 4 走る l 33 5 清り込み 1 33 8 回転ジャンプ 33 7 2人組で匝転 1 33 国12

r

火山の嬢発jの一場歪 8 5人組で匡転 1 33 表16

r

かみなり

J

で選択された単一運動 (%1ま 2グループに対して占める割合) 単 三 五 一 一 一 一 一 一 一 一 グループ数 % l ジャンフ 2 100 2 四肢震動 1 50 3 全身震動 l 50 図13

r

かみなり」の一場面

(11)

函14

r

たつまきjの一場面 国16

r

たきjの一場面 (6) 印象に残った基本的動作 課題に対して選択した単一運動をさらに印象に残った 基 本 的 動 作 に つ い て 検 討 し た も の が , 表18であるo

r

火 表18 課題関印象に残った基本的動作(単一運動〉 ¥ ¥ ¥ 火出 うず(%) 台風(%) たつまき 姿 勢 変 化 4(14.8)

o

(0.0)

o

(0.0) 3(17.6) 水 平 移 動 8(29.6) 10(38.5) 2 (18. 2) 5(29.4)

E

転 移 動 4(14.8) 14(53.8) 6 (54.5) 7(41.2) 上 下 運 動 10(37.1)

2

(7. 7) 3(27.3) 2 (11.8) 操作的運動 1 (3~ 7)

o

(0.0)

o

(0.0)

o

(0.0) 合 計 27 (100) 26 (100) II (100) 7 (100) (7) 印象

i

こ残った身体の部位 題材によって選択した単一運動をさらに印象に残った 身 体 の 部 位 に つ い て 検 討 し た も の が 表19であるo

r

自 然、の力j全ての題材について,印象に残った身体の部位 表19 課題民 ~n象に残った身体の蔀イ立〈単一運動〉

¥¥¥

火出(%) うず(%) 台風(%) たつまき(%) 身 上競

o

(0.0)

o

(0.0)

(0守0)

o

(0.0) 体 下肢

o

(0.0) 2 (7.7)

o

(0.0) 1 (5.9) の 部 頭

o

(0.0)

o

(0.0)

(0.0)

o

(0.0)

f

立 目隠体 1 (3.7)

o

(0.0)

o

(0.0)

o

(0.0) 菌15

r

才一司ラjの一場

E

出の爆発」では,爆発の様子の「上下運動」ゃ爆発後の 様子の「水平移動jが主な運動であった。

f

うず

J

では, 円隊形でうずを巻きながら動く「回転移動

J

と「水平移 動

J

が主な運動であった。

r

台 風

J

r

たつまき

J

r

ブリザー ド

J

は,同じ{頃向で,

r

回転移動j が多く見ちれた。「か みなりj は,かみなりの音を「上下運動」であるジャン プによって表現を試みていた。「たきjは,水が流れる, 水が落ちる印象を

r

!ill転移動

J

r

上下運動

J

r

水 平 運 動j で表現していた。「オーロラ」は,空中にゆっくりと漂 い移動していく様を 上肢をゆっくりと動かす

f

操 作 的 運 動

J

で表現していた。 出現度数(%) かみなり ブリザード たき オーロラ 合計(%) 2 (25. 0) 0(0.0) 2(28.6)

o

(0.0) II (10. 9) 2(25.0) 2(50.0) 2(28.6)

o

(0.0) 31 (30.7)I 1 (12. 5) 1(25.0) 3(42.8)

o

(0.0) 36(35.6) 2(25.0) 1(25.0)

(0.0)

o

(0.0) 20(19.8) 1(12.5)

o

(0.0)

o

(0.0) 1 (100. 0) 3 (3.0) 8 (100) 4 (100) 7 (100) 1 (100) 101 (100) は,

r

全身jが多く見られたc このことは,

r

岳黙の力

J

の課題から選択する運動は,

r

力 強 い 全 身 運 動

J

によっ て表現しやすいことを示しているO 出現度数(%) かみなり(悟) プワザード(%) たき(鴨) オーロラ(%) 合計(%)

o

(0.0)

o

(0.0)

o

(0.0)

(0.0)

o

(0.0)

o

(0.0) O (0.0)

o

(0.0)

o

(0.0) 3 (3.0)

o

(0.0)

o

(0.0)

o

(0.0)

(0.0)

o

(0.0)

o

(0.0) 0. (0.0)

o

(0.0)

o

(0.0) 1 (1.0) 1 7

(12)

-5

.

考 察 以上の結果から,以下のことが考察される。 (1 ) 小学校怪学年・中学年における表現運動の経験と学 習者の意識 既に報告3)したように 小学校において表現運動を授 業実践している割合は低い。今自の学習者に対する「表 現運動

J

経験の有無の調査においても,小学校抵学年・ 中学年における表現運動の経験が少なく, 92.9%が「表 現運動の経験が無い」と田答した。この数龍は,調査し た担任が,調査用紙を配帯して行った結果であり,実際 は2年前{小学3年生時)に1学年3クラスの内lクラ スは「表現運動」の授業を実施していた。学習者にとっ ては 2年前の体育の授業の数時間の経験は,記'詰から 遠のき学習したことを調査時に思い出させなかったと考 えられるO また「表現運動

J

とは何かということすら理 解出来ていない学習者にとってのアンケートは,

r

ポッ プコーンになって動いたことありますか

?

J

のような具 体的な質問項目にすべきであった。しかし,学習者は過 去の経験の有無に拘わらず積極的に表現運動に取り組 み,単元学習後は[表現運動

J

が好きになったと回答し ているO (2) 表現運動

f

学習支援ソフト」による学習効果 表現運動[学習支援ソフト

J

を使用した4時間の単元 の学習誌と学習後の内省の比較から,学習者は「表現運 動j に対して,

r

①題を開いてこんなふうに動こうと思 いついた

J

r

②題を開いていろいろな場面が患い浮かん だ

J

I

③自分のイメージに合ったいろいろな動きを克つ けた

J

r

⑤怠ずかしがらずに運動した

J

r

c

v

自分の動きや 作品のよさがわかった

J

などの項目において,学習後青 定的な捉え方に変化していた。「耳らずかしがちず積謹的 に」取り組むことができ 「自分の動きや作品のよさが 分かる

J

r

友だちの作品のよさ j が分かることは,表現 運動の評髄の観点が分かることであり,そのこと辻新た な作品をつくることに繋がっていくO (3)

r

表現運動学習支援ソフトjに対する克童の評倍 「表現運動の授業で使った動酉ソフト j について 1 時間

E

から 2時間目まで「とても役に立ったjまたは「役 に立った」と

7

割以上の者が

E

答した。その理由は,表 現の対象が明確化したからであろうO 百常生活で見開で きることであっても,

I

学習支援ソフト j を見ることに よって表現の対象として再認識することができるO また イメージを運動に置換する時に,表現運動

f

学習支援ソ フト」を活用していたことが分かつた。

3

4

時間自にお いては,

r

余り役に立たなかった

J

r

全く役に立たなか ったj と酉答したが,その理由として,

r

自分たちで動 きを考えたから j と述べているように,授業が進行する に従い,パソコンの手本に従わなくても,畠分達で考え て課題解決ができるようになったためと考えられるO (4) 課題「自然の力jで選択した単一運動 与えちれた課題の中から選択した割合の多かったもの は,

r

うず」と「台風」であった。学習者の身近な存在 であるものが選択されやすいことが分かった。選択した 単一運動は,

r

ジャンプ,匝転ジャンプ,腰で田転 2 人組みで自転jのような自転系の運動とジャンプ系の運 動が多かった。これは,課題が「自然の力jであり,そ の超越した力を表現するために「回転とジャンプ

J

が最 も適切であると判新し,選択したからと考えられるO

印象に残った基本的動作と身体の部位 「自然の力」で選択した単一運動を5つの分類項で整 理した結果,

r

火山,うず,台風,たつまき,ブリザ-U

では,

r

I

I

D

転移動,上下運動,水平運動」が多かっ た。オーロラは,揺れ動く穆い様子を操作的運動で表現 していた。 費粛している身体の部位は どの課題も

f

全 身j運動であった。また,動きの範囲を拡大するために 上鼓を捜用していた。 (6)

r

学習支援ソフト

J

の効果 表現運動の課題「自然の力 j を「学習支援ソフト」を 使果して授業実践した。学習者はパソコンを操作し,

r

学 習支援ソフト jを見ることによって,対象を明瞭にイメー ジし,ソフトの中の運動を参考にしながら,運動置換を 試みた。

6

.

今後の課題

f

表現運動学習支援ソフト j を学習者の外的刺激とし て与えることによって,効果的であることが推測でき るO しかし,その条件の与え方や指導者の属性によって 効果が異なるかどうかは明ちかでない。この点について 辻今後検討していきたい。 本研究は,

r

平成17年度文部科学雀科学研究費・一般 に

)

J

の交付を受けて,研究に取り組んだ報告書の一部 をかねている。」 引用・参考文献 1 )文部省,小学校学習指導要領解説「体育編

J

東山書 男, 1999. 2 )文部省,中学校学習指導要領,大蔵省時期馬, 1999.

(13)

3 )安藤幸・岡田品子 徳畠県における小学校舞踊教育 の現状と問題点,

-1991

年と

2

0

0

1

年 の 表 現 運 動 指 導 の 比 較 を 通 し て 鳴 門 教 育 大 学 実 技 教 育 研 究 , 第

1

3

巻,

2

0

0

3

5

3

-

6

5

.

4) 賀Jl

l

昌明・安藤幸・木原資裕・藤田雅文・松井敦 典・棟方百態・上国憲嗣・関田晶子,体育学習を支援 するデジタル教材の開発と評錨(第2報 ) - 初 等 体 青1 (表現運動〉でのモデルと提示内容の比較検討 一,鳴門教育大学授業実践研究,第

2

号,

2

0

0

3

1

0

3

-115. 5) 安藤幸・賀Jl!昌明・安

E

哲 也 ・ 関 田 晶 子 ・ 漆 原 和 美・木下奈

i

幸子,

I

体育授業を支援する

f

学習支援ソ フトjの 開 発 一 表 現 リ ズ ム 遊 び 「 動 物 ラ ン ドj を事 例 と し て 鳴 門 教 育 大 学 研 究 紀 要 , 第

1

9

巻,

2

0

0

4

5

-

1

4

.

6 )安藤幸・賀JIl昌明・木原資裕・藤田雅文・上巨憲 嗣,

I

体育授業における

f

学習支援ソフトjの使用効 果についての検討(第1報), B本教科教育学会誌, 第

2

6

巻,第

4

号,

2

0

0

4

1

9

-

2

7

.

7)安藤幸・賓

J

I1昌明・木原資裕 ・藤田雅文・上田憲 崩・安田哲也・漆罪、和美・三戸治子,

r

体 育 学 習 を 支 援するデジタル教材の開発と評倍(第4報 ) - 表 現 リズム遊び「どうぶつランドj の授業実践1 -,鳴門 教青大学研究紀要,第

2

0

巻,

2

0

0

5

1

-

1

1. 8)安藤幸・上田憲嗣・賀JII昌明・藤田雅文・木原資 諮・棟方吉熊,小学校体育授業における表現運動

f

学 習支援デジタル教材jの 開 発 と 評 錨 - 小 学 校6年間 を 見 通 し た 素 材 と 構 成 の 検 討 - 鳴 門 教 育 大 学 実 技 教育研究,第

1

6

巻,

2

0

0

6

3

5

-

4

0

.

9) 安 藤 幸 ・ 賀 川 昌 明 ・ 藤 田 雅 文 ・ 木 原 資 裕 ・ 棟 方 百 鷺・上田憲踊・三戸治子・漆原和美・尾本彩,小学校 体育授業における表現運動「学習支援デジタル教材j の開発と評髄一教職経験の多い指導者におけるソフ ト ( 自 然 の 力 ) の 使 用 効 果 に つ い て 鳴 門 教 育 大 学研究紀要,第

2

2

巻,

2

0

0

6

1

-

1

8

.

1

0

)

高 橋 健 夫 編 著 , 体 育 授 業 を 観 察 評 留 す る , 明 和 出 版,

2

0

0

3

, 11)謂 枝 孝 治 , 知 覚 - 運 動 ス キ ル 学 習 に お け る 反 応 の 時 間 的 講 造 , 広 島 大 学 総 合 科 学 部 紀 要 VI,1 巻,

1

9

8

3

3

0

.

1

2

)

安藤幸・上田憲嗣・賀JlI昌明・藤田雅文・木原資 裕・棟方百熊,小学校体育授業における表現運動「学 習支援デジタル教材

J

の 開 発 と 評 価 一 小 学 校6年 間 を 見 通 し た 素 材 と 構 成 の 検 討 鳴 門 教 青 大 学 実 技 教育研究,第

1

6

巻,

2

0

0

6

3

5

-

4

0

.

1

3

)

安 藤 幸 ・ 賀 川 昌 明 ・ 木 原 資 諮 ・ 藤 田 雅 文 ・ 上 田 憲 寵・安田哲也・漆原和美,

r

体 育 学 習 を 支 援 す る デ ジ タル教材の開発と評価〈第

5

報 ) - 表 現 リ ズ ム 遊 び 「どうぶつランド」の設業実践2 - 鳴門教育大学実 技教育研究,第

1

5

巻,

2

0

0

5

2

7

-

3

8

.

1

4

)

赤塚徳郎・謂枝孝治編,運動保育の考え方,明治醤 書,

1

9

8

4

6

9

.

1

5

)

謂枝孝治,運動能力の発達課題,学殺経営,

1

9

1

0

号,明治図書,

1

9

8

4

1

6

.

表 2 表現運動「自然の力 jの単元告直 ( 2 0 0 6 年 1 月 1 2 8 . ‑ . . . . 2 5 8 ) 1 時間百 1/12  1.単元の導入 本時の自壊を知る C 2
図 1 授 業 の 導 入 ( 1 時間巨) したのは, 50.0% であった。「表現運動の経験がない j と自答した者のうち,好きと自答したのは, 23.1% であ り , 嫌 い と 酉 答 し た も の が 76.9% であった。「表現運動 の経験がない」と田答した者の 4 分 の 3 は 「 表 現 運 動 が 嫌 い J と自答した(表 5 参黒 ) 0 表 現 運 動 の 単 元 学 習 前 に お い て , 学 習 者 が ど の よ う に 表 現 運動 を捉 えて い るか に ついて

参照

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