近 :nン 緒
〔臨 床 実 験〕
(東京女医大壷・第25巻ac 5号頁194一一200・昭和30年5月)磯膿瘍の1例について
東京女子医科大学小児科三教室(主任磯田仙三郎教授) 藤 ドウ 言 昌 マサ 子 コ 植・ 山 公質 子 ウr. ヤマ レ・”iウ コ(受付tt昭和30年3月8日)
脳膿瘍はそれ程稀な疾患ではなく,私共の調査 し得た本邦報告例だけでも,大正11年から昭和28 年に至る32年間に於て,成人238例,小児92例の 多きに上っている。而してその診断の困難であっ たものも少くないQ 私共は今回7歳4カ月の男児で,突然に頭痛を 以て発病して殆んど無熱性に経過し,第6日目に 入院し七脳腫瘍の疑のもとに種々検索中,入院第 4日目来明に至り初めて発熱し,同日の午後に不 幸な転帰をとったので,剖検の結果,左後頭葉白 質内の脳濃瘍と判明した1例に遭遇したので報告 する。 症 例 ,Wt! u:7歳4ヶ月,男児,竹○利○。 主訴:頭痛 家族歴:両親健在で同胞5名中第5子であり,第1 子は生後1週間で死亡,第2子は9年前肺炎より脳膜 炎を併発して死亡した他は健在である。 既往歴:満期安産,母乳栄養で生育され,百日咳を 経過したのみで著患を知らず。2∼3年前犬に足を咬 まれたことがあるがすぐに三つtこと云う。又,耳痛, 頭痛等を訴えた事なく,ツ反応は未施行で,’性格は明 期であった。 現回歴;昭和29年4月12日朝突然頭痛を訴え, 体温37.20 cで嘔吐2回あり。歩行に異常を認め す。翌13日,頭痛は持続的となり食慾不振を訴う。 14日より頭痛ぼ15∼30分毎に,かなり激しく発 作性に起り,医師の診察をうけ,夕刻腰椎穿刺に より澄明な液を得たというが,穿刺後翌朝に至る 迄頭痛を訴えなかった。溌腸により有形便と姻虫 1条とを排出す。15日朝より再び発作性の頭痛が つづき,1’3日以後は無熱に経過して嘔吐もなく, 便通は便秘しがちであったが,17日朝頭痛を主訴 とし脳膿瘍の疑のもとに山院せられた。 入院時所見:体格・栄養中等度,頭痛発作の為 記帳反側し顔貌も苦悶状を呈してV・た。体温 36.5。C,脈搏COで緊張良,呼吸正常。意識は明 瞭で瞼・球の結膜に異常なく,眼球振回も瞳孔不 同症も斜・視等をも認めす,対光反射も正常であっ た。皮膚及粘膜正常。舌は薄v・白苔を被り,心・ 肺共に異常を認めす,項部強直なく,腹部では僅 に肝縁をふれるのみで他に異常なく,腹壁反射正 常,上肢では二頭及三頭脚:筋腱反射正常,下肢で は膝反射及びア’キレス腱反射両側とも滅弱し,提 睾反射両側陽性,ケルニッヒ及びバビンスキー・等 は認められなかった。N,指鼻尖試験では左は正 常であったが,右示指を鼻尖に達せしめる事が困 難であり,膝踵試験でも左は正常であったが,右 踵を左膝蓋部に:重ねる事が困難であった。且,ロ ンベルグ氏徴候は陽性で右前方へ倒れそうになっ た。握力は各3回行った平均値が,左は11である のに対し,右は6であった。 検査事項: 1)耳涌L 検査・・P赤三三瞬数1白蝋糠睡垂畠核三期幽四球
4月17目 400万 80% ⊆丞陛策1日) 1.o 1 loooo i o ]o 1 i.o% [si.s%1i6.oo/z; l 1:一so%“
4月20日
(殉二当日)
1 2iooo o o 1.0 %/ 1 87.5 o% g.s%1 2.o% i
2) マンb一念反応(2000倍):4月17日 陰性 3)赤.血球沈降速度:4月17日 中等値9.25 4)血清梅毒反応.:4月19日 陰性 5) 眼底所見=4月19日 眼科の診察により両側 慶.血乳頭特に左に著明なるを認めた。
6) bルコ鞍X線所見:4月20日 異常を認め
づ㌔ 7)脳脊髄液:所見:4月19日 検項 総目 成 績 外 観 圧水繊明響。
採液量謙凪耳包数 総蛋白量 i(ニツス7レ) 1 20cc 30 %区謝 グ・プリン反応 ’ノぐン ノンネ デ!イe 十 1 十細胞種類
淋巴三無性
61 0.S 39 0/5 トリプ トフア ン反応 フィブ リン網 細 菌.「 塗抹培養 8)血液培養i:4月20日 菌陰性 9)検便:4月17日 蝸虫卵毎視野5∼6ケ 診断:脳脊髄液所見,耳血所見等から膿瘍とし ての疑問を多少もつたが原発巣らしきものも見当 らす,頭痛,右側上下肢の失調症状,匿」血乳頭等 の点から寧ろ左小脳附近の脳腫瘍かと思われ,然 も孤立性結核性腫瘍で多少の脳膜炎を併発し初め て居るのでは無いかと思われた。 治療及経過:入院後は猶も30分に1回位発作性 に頭痛を訴へ,その持続は2∼3分で終る事も, 叉容易に恢復しない事もあIJ,痛の激しい時には セダロンとアスピリンの合剤を頓用として与え たり,又それでも治まらない時にはニュー一 Pギン の注射等を行ってV、た。叉,検便で蜥虫卵を認め たので,マクニン,サントニン及びミレバールで 駆虫を試みたところ,入院第2日目よ1)便失禁と なり蛆虫5条を排出し,その日の夕刻より視力障 碍を訴う。入院第3日目に左眼の瞳孔散大を認 め,腹壁反射は右側の欠如を認めたが項部強直は 依然として認められなかった。午後豪雄穿刺を行 ったところ,頭痛は軽減したが,六二4日目の未 左脳半球内面 膿瘍発生部位(矢印)k
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ダ〆 一)一一一i 明よ1) 39。Cの発熱出現し,明方より意識濯濁 し,はじめて項部強直を認め,ペニシリンの注射 も行ったが,午後3時20分遂に死亡した。その後 病理学教室の今井助教授により解剖が行われた。 解 割 筋 見 1) 肉眼的所見 ω 脳髄:全体に脳実質の腫脹強く,脳廻転は殆 んど平坦であり,特に左半球後半部に腫脹強く軟 い。軟膜には脳底より橋脳の下面にかけて余り厚 くない線維様一門様の白苔が見られた。左後頭白 質内に超胡桃大の化膿巣あり,球形で,周囲との 境界は明瞭で境界部は灰黄色のかなりしっかりし た層でかこまれていた。腔内には黄緑色の悪臭あ る濃い膿があり,膿瘍は左側脳室後部に穿孔し, 左側室内及び第四脳室内に同様の膿を認めた。膿 瘍周囲の組織は強く浮賞状を呈し,非常に軟かで 出山口ま殆んどなかった。弩彊後部に多数の出」血.を 伴う軟化があり右半球及び左半球半部も同様に脳 髄の浮肺は強かった。 (2)肺:左⊥葉後部に却1桃大の亀甲状の』立液分布 を示す肺炎巣あり,その他少数の小さい同様な病 巣が全体に散在していた。 (3)肝:叢々師大し辺縁は梢粛円味をおびて いた。 (4)、脾:陣回し硬度が増加し,濾胞は小で脾 髄はかなり硬かった。 ㈲腎’かなり強い六一があったQ C6)腸:十二指腸の起始部の.鐵襲の頂に白苔 が附着し,その部の粘膜は梢々浮腫状であっ た。又廻腸の起始部に碗豆大の腺腫様のポリ ープがあり,鯛虫1条を空腸に認めた。 .2)組織学的所見 ω 脳儂瘍の周壁は膠質線維及び結合織線維 の厚い層から成り,脳瘍の古V・ことが解る。訴鱗
.械 、拶㌔搬出腰
髄
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欝
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慧1… ∴萎搬・繋 韓 隆、 碍鳥 鴛毒 e鷲 躍脳膿
} 左脳半球横断面(後方より撮った写真) 脳 携 側 堅 玉瘍壁組織
少を歩撫嚢
避
難 団
鵜
原 線 維 蛋 蓉雛一
欝 屈 内面に少数の菌集落をもつた多形核白1血球の集団 がある。 叉,橋脳周囲の脳膜に多形核白一血球の浸潤があ り,脳底脳膜炎:の像を呈していた。膿は塗抹染色 により葡萄状球菌を認めたが,培養では雑菌混入 の為不明であった。 (2)肺は肺胞隔壁か厚くなってをり,肺胞間肺炎写真
薦鰻醸畿麟
腓 休 脈 絡 膜 叢 左 tt写 真 のt拡
盛大 菌 集 落 の像を呈していた。 3)病理学的診断 (1)左後頭葉に於けるかなり古い超胡桃大の脳膿 瘍及び膿瘍の左側脳室への穿孔並に化膿性脳底脳 膜炎 (2)両側脳半球の高度の腫脹 〔3) 亜急悟月卑炎 一 IJ, 6 一一(4) 和」斜月擢市夢乏 ㈲ 肝の脂肪化 (6)全身脱水症 (7)一血液濃縮 (8)新しい軽度の十二指腸炎 . 考 按 1) 年令及性別について 本邦小児報告92例につき年令及性別に比較する と第1表の如くで,年令的に見ると乳幼児には比 較的稀であP,年長児の方に多く見られる様であ る。叉性別では男子に多い。該患児は7歳の男児 であった。 第1表 年令及び性別
糊i執縛・年下231・[561・
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1.一一t.L’.E,if一.’”.rl−1”re±t/ ’ }.Ji男
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5 ,i 6 ii 一一,r一一 e−5−ii 5−1一一,, 1’b 1’”6’ ’ ?6 1 7 1 ii 1’ ’s 17 1 io l g i i2 1 ii 2 92 2) 発生原因について分類すれば(6i) α)外傷性脳膿瘍 ② 伝播性脳膿瘍…耳性,鼻性及頭部化膿巣よ Jlの波及によるもの 〔3)転移性脳膿瘍…遠隔の病巣よりの血流性転 移又は敗血症によるもの (4)特発性脳膿瘍…原発母病巣不明のもの の如くで,Feer(ユ)によれば小児期に最も多いのは 耳性のものであり,その発生部位は側頭葉叉は小 脳を占め,又外傷性のものがこれに次ぎ,殆んど 大脳に発生し,転移性のものは敗血症,気管枝拡 張症,肺壊疸等が原因となると記載せられている が,本邦小児報告例中膿瘍別出術,切開・穿刺等 による排膿法並に死後の解剖により膿瘍発生部位 の明かであるもの67例(3∼65)につき脳膿瘍癸生原 因と部位との関係を示せば第2表の如くで,全体 の%は耳性のものであり,その殆んどが小脳及側 頭葉に発生しており,その他では鼻性のものが前 頭葉脳膓の半数を占め,転移性のものとしては敗 Ml症や遼隔の化膿巣の他に肺ヂスFマによるもの 第2表 脳膿瘍発生原因と発生部位発嘉讐四郷爺頭熊円葉}・一
・・外傷倒・
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離髄脳;隊
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.=.L:. .一一_一一一一一二 L・.二==...一一=[ 18 il 67 2例報告せられている。又特発性即ち不明のもの が6例報告されてv・る。Feer(1)及び, F.Lust(2) によれば外傷を受けてから膿瘍の発生迄には数力 月乃至数年かかる事があり,その間何の症状もな い期間が存在するという。本患児は2∼3年前に 足を犬に咬まれたことがあるがそれが発生原因をがなしkか否かは不明である。 3) 脳膿瘍の症状(27)を〔1)化膿に基く全身症 状, (2)一般脳症状,〔3)病巣症状,(4)遠隔症状に 分けるならば, ω 全身症状として発熱,食思不振,嘔吐,倦 怠,鼠痩,白一血球増多などがあげられ,〔2)一般 脳症状としては脳圧冗進による嘔吐,頭痛,意識 障碍,轡血乳頭,徐脈等があげうれるが,これら の発現頻度を上記67例につき比較すると第3表の 如くで,最も多く見られるのが,頭痛で嘔吐,発 第3表 化膿に基く全身症状並に一般脳症状(67例中) 症 状 発例 現数 熱 発 熱 38 無 熱 8 不 明 21 食 墨 nx 振 4 嘔 吐 痩 39 1 2 頭 痛 意 識 障 碍 40 1 24 欝 血 乳 頭 9 徐 脈 3 熱がこれに次いでいる。発熱は,これを欠如する 事が屡k’であるとされてv・る(Feer及びF.Lust) (1・2))が,67例中発熱の記載あるもの38例で,その 中には微熱程度のものから稽留熱,弛張熱等種々 の形のものが見られた。叉無熱の記載あるもの8 例が見られた。本年では激しV・頭痛を主訴とし, 発熱は病初に37.2QCを見てから死亡当日39。Cの 体温上昇を認める迄の間は無熱であった。その他 に徐脈,齢血乳頭,嘔吐,意識障碍等を認めた。 松島氏(18)は, 白」血球増多症は必発ではないが 脳膿瘍を疑う根拠となると述べているが,上記67 一中白1血球数の記載あるものが14例あり,中白血 球数正常なるもの3例で,増多を示すものは9200 (14歳)から32900に至る11例で,その中,好中性 三三多の記載あるものは74%から86.5%に至る4 例で,増多を示さないものが2例あった。本例で は好中性球増多を伴う白1血.球増多症を示した。 (3)病巣症状としては(1・27),側頭葉深部では,反 対側の半身不全麻痺,内嚢侵害による単麻痺等を 来し,左側頭葉では感覚性看歩巾出口は運動性言 語中枢を侵されて失語症を来し,側頭葉の頭頂葉 に近接する部では:失読症,後頭葉では半盲症,小 脳では小脳性運動:失調症状,眩最,項部強直等を 来すとされ,周囲組織の圧迫によって出現する(4) の遠隔症状としては,側頭葉では顔面神経及び四 肢の交叉性不全麻痺:,動眼神経麻痺:殊に眼瞼下 腿瞳孔散大を起すものあり,小脳では交叉性四肢 麻痺,延髄にある神経核叉はもっと離れた神経幹 の圧迫による各種の不全麻痺が起るとされるが, これらの症状の中で記載のあるものを部位別に示 すと第4表の如くで,病巣症状として膿瘍の発生 部位を最もよく示したものは,病巣の小脳に存在 することを暗示する小脳性失行症状であった。本 離檀も亦失小脳性行症状を呈したので,病巣の小 脳に在ることを疑ったのであるが,剖検の結果, 第4表 膿瘍発生部位と病巣症状並遠隔症状
\懐蕩発生
x
一丁
\鯉前頭葉側頭葉頭頂葉後頭葉
L 幽側脳室 大脳半
球大半
小 脳 計 失 語 2 2 1 o 1 1 o 7 眩 最 o o o o o o 3 3.示脳性更否} o
o o o o o 7 7 瞳孔 散 大 。 2 o o o o 1 3眼瞼下垂 1
3 1 o o o 視 o o o 斜 交叉性顔面麻痺 1 1 2 o o o 1 o 1 ..”g”..”. IL .42 i] 4
1 6奴性牌痢一2
3 1 o 1 3 11 交叉性単麻痺 。 3 1 o 1 o o 5 両側性四肢麻痺1 0 3 0 0 O I O 計 II 7 19 3 o 4 3 2 一一一一? . ’一一一一一一一 P 19 55 一 198 一後頭葉白質内の膿瘍であったので,・この際に見ら れた小脳性失行症状ぱ遠隔症状であったものと考 えられtる。 4)脳儂瘍の診断:これは非常に困難である事 が多V・とされ,厚函膜炎とは腰4種穿束Uにより鑑別す ると云うが,膿瘍が破れて脳底脳膜炎を併発する 事が多く,前記67例中髄液所見の記載あるもの23 例中,全然正常であったもの6例,圧のみ冗進ぜ るもの1例,細胞増多のみ認めたもの5例,脳膜 炎豫を呈したもの11例であった。脳腫瘍に対する 鑑別としては膿瘍発生の原因となるべき事項の有 無が大切であるとされるが,本例では原因不明で あった。診断を確実にする為には脳波や脳室撮影 術が重要な意義をもたらすというが,本例は入院 後¢)経過が迅速であって施行し得なかった。・ 5)治療法と予後:Feer(1)は,疑わしい症例 に於ては手術を行うべぎであり,特にペニシリン による興国により治癒率が著しく増加したとV・ い,後藤氏(67)らによれば治癒率は大約25%で小 脳に於けるものは側頭葉に於けるよ1も予後が悪 いとV・うが,上記67例中開出術及び切開・穿刺に よる排膿法を行ったものと姑息的療法を行って死 亡したものとを各部位につき比較を行うと第5表 の即くで,各部位の癸生頻度が異る為絶対的な比 較にはならないが比較的数の多い側頭葉と小脳と では過半数が観血的に治癒してv・る。本例では入 院後部位の診断が確定出来る程の検査を行い得ぬ 中に死亡した。
第5表治療法と予後
療訟趣論.…前門興騨騨葉後頭葉側脳響.
.・ミミここ発生部位 i.ユ弓術疲『語1
1切開・穿刺 11によ碓回訓
2 16大脳半
球大半
小 脳 計 2 .一U一.下….6 2 11 3.?. 2 6 o o 2 1 3 14姑墨的死i・
7 1 1 1 1 4 21 計測…?%)i・6・55%)・・67・%) o 1 o 1 1(340/5)i ll(67er.)1[ 32(48%)
死 8 13 1 1 3 2 7 35 総 i括
1)7歳4ヵ月の男児で突然頭痛を以て発病
し,第6日目入院したが,無熱,徐脈,小脳性失 行症状,欝血乳頭,著明な好中性白血球増多を伴 う軽度の白F血球増多症を示し,左小脳部附近の脳 腫瘍の疑のもとに軍糧検索を行ってV・たが,入院 第3日に腰椎穿刺を行い,翌第4日未明より癸熱 し,白∬砿球増多調に好中性白血球増多著明となIJ, 同日中に死亡の転帰をとった。解剖の結果左後頭 白質内に側て壁の厚V・腫瘍状の膿瘍を認め,膿が 破れて脳底脳膜炎を起したものである事が判明し た。然し膿瘍の発生原因に就ては不明であった。 2)本邦小児報告例と原因,症状,転帰等につ ぎ比較検討を行った。 才筆するに当り,当教室磯田教授並に病理学教室今 井教授より御懇篤なる御指導を賜わりましたeとを深 く感謝致します。 (猶,本症例は:第75回日本式児科学会東京地方会講 話会に於いて報告した。) 引 用 文 献 1) Feerfl〈leinschmidt:Kinderheilkunde 17. Auflage, 1952, 461.2) F.Lust : Diagnostik und Therapie der Kin− derkrankheiten 3. Auflage, 200. 3)小川:岐阜医報 (6)60.(昭26) 4)山根:脳と神経 (4)281. 6)靹・外科12(10)570.(昭25) 6)鈴木:大日本耳鼻咽喉科学会々i報 54(9)475. (昭26) 7) 示申尾: 〃 53 (6) 191. (H召25) 8)大石: 〃 54(11)561.(昭26) 9)吉田:大目本耳鼻咽喉科学会々報55(1)53. (昭27) 10)小川:東京医事新誌 68(5)36.(昭26) 11)古代:耳鼻咽喉科 24(11)507.(昭27) 12)宮崎:大日本耳鼻咽喉科学会々報 56(5)411. (昭28) 13)宮崎: 〃 55(11)961.(昭27) 14)田申: ’ tl 56(7)554.(昭28)
15)天野: 〃 56(4)285.(昭28) 16)寺倉:児科診療 15(11)789.(昭27) 17)小山:耳鼻咽喉科臨床 58(9)614.(昭18) 18)松島:小児科臨床4(2)24.(昭26) 19)菊地:大日本耳鼻咽喉科学会々報 52(5)157. (昭23) 20)富樫:耳鼻咽喉科 21(5)(昭24) 21)北村:大日本耳鼻咽喉科学会々報49(6) (昭20) 22)白原・:児科雑誌 49(5)(昭18) 23)日野:日本外科学会誌44(4)355. 24)嘔井:貝本臨床外科医会雑誌 7(2)35. 25)松原:児科雑誌 48(11)1148.(昭17) 26) ≦蔓1原:_耳鼻P因喉零斗 15 (11) 935, (B召12) 27)矢部:岡山医学会誌 54(3)479.(昭17) 28) 高島:耳鼻μ因喉科 15 (3) 288. (H召12) 29)藤田:大日本耳鼻咽喉科学会々報44回総会目録 30)高橋:中央医学 IS(5)515. 31)渡辺:児科雑誌 46 32)東大病理:耳鼻咽喉科 12(11)985.(昭9) 33)食方:臨床医学 27(5) 34)吉田:耳鼻咽喉科 12(11)985.(昭9) 35)森川:大F;本耳鼻咽喉科学会々報 45(5) 36)阿久根:精神々経学雑誌 45(2)132. 37)岡野:大日本耳鼻咽喉科学会々報34(9) 38)与半里;満洲医学雑誌 29(6)1613. 39)森川i大日本耳鼻咽喉科学会日報29(1) 40) 黄:JH.科歯列i誌 44 (12) 2013. 41)水ノ江=大日本耳鼻咽喉科学会々報 45(1) 42)佐々木:小児科雑誌44(7)1153. 43)清水:海軍々医会雑誌 27(5)333. 44)小泉:北越医学会雑誌 52(12)1364.(昭12) 45)張:耳鼻咽喉科11(2)101・(昭8) 46)笹木:臨床医学 25(9)1211. 47)樋ノ浦;耳鼻咽喉科10(8)759・(昭7) 48)樋ノ浦: 〃 10(9)8734昭7) 49)池田:耳鼻咽喉科 10(2)171.(昭7) 50)加納:乳児学雑誌 19(3)1510 51)服部:児科雑誌 4361332. 52)富山:臨床日本医学原著版 4(6)67. 53)加藤;耳鼻咽喉科9(7)657.(昭11) 54)田申:大日本耳鼻喉咽科学会々報42(5)721. 55)牟田:耳鼻咽喉科9(3)280。(昭6) 56)牟田: tt 8(6)563.(昭5) 57) 長尾: 〃 8 (5)467. (日召5) 58)右田:第21回山口県医学会誌31 59)牟田:耳鼻咽喉科 8(1)1.(昭5) 60)石倉:大日本耳鼻咽喉科学会々報 40(4)436. 61)広簑:満洲の医界 154(51) 62)大石:大日本耳鼻乱民科学会々報 59(12) 2238. (日召8) 63) μ」本: 〃 39 (2) 147. (日量8) 64)横田: 〃 38(2)265.(昭7) 65) 岩田:耳鼻P因喉奉斗 8 (1) 7。 (日召5) 66)清水:臨床医学27(5)657.(昭14) 67)後藤その他:分担耳鼻咽喉科学 耳鼻編(上巻) 改言三尊31t反 (β召24) 一 200