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ネットワーク接続記録収集によるネットワーク利用状況把握の試み

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Academic year: 2021

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(1)Vol.2016-IOT-35 No.15 Vol.2016-SPT-20 No.15 2016/9/24. 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. ネットワーク接続記録収集によるネットワーク 利用状況把握の試み 鳩野 逸生1,a). 概要:神戸大学では,2009 年 10 月のネットワーク導入後,ネットワークの利用状況の把握を目的として, 2010 年 4 月から管理対象のエッジスイッチ (約 250 台) のすべてのポートに接続している機器の Mac アド レス, 割当 IP アドレスを一日 3 回記録している.来年度にネットワークの更新を控え,現ネットワークの 運用・利用状況を接続データを用いて調査した結果を報告する.. 1. はじめに 神 戸 大 学 で は, 2009 年 10 月 の ネ ッ ト ワ ー ク 更 新. (KHAN2009)[1] 後, 2010 年 4 月から管理対象の全エッ ジスイッチのすべてのポートを対象として, 1 日 3 回ポー リングして接続機器の情報を記録している.これは,次期 ネットワーク更新においてエッジスイッチの配置および必 要ポート数を決定する際に,ユーザからの要望とともに接 続実績として用いるために実施しているものである.収集 している情報は,接続機器の Mac アドレス, IP アドレス, 接続エッジスイッチ名,ポート番号である. 本稿では,来年度にネットワークの更新 (予定) を控え,. Mac アドレスに含まれるベンダー情報を用いることにより. 図 1. KHAN2009 の物理構成. どのような種類の機器がどの程度の期間接続されていたの かを中心とした調査を行ったので報告する.. 2. 神戸大学ネットワークシステムの構成 2.1 ネットワーク構成. 3. 機器接続情報の収集. KHAN2009 の物理構成を図 1 に示す. 図 1 におけるコ. 接続機器情報の収集は,一日 3 回 (11 時, 15 時,21 時) 以. アスイッチは,Brocade 社 NetIron MLX-8, 各学部の入り. 下に示す手続を,学部の入り口に設置された基幹スイッチ. 口に設置した基幹スイッチには,Brocade 社 NetIron CES. (L3 スイッチ) すべてで実施することにより収集している.. 2024F/2048FX, Juniper 社製 EX-4200-24F を利用してお. ( 1 ) 基幹スイッチ内の ARP テーブルを SNMP を用いて. り,各学部のルーティングは各基幹スイッチで行う L3 構成. 取得し,Mac アドレスと IP アドレスの対照表を作成. となっている.また,無線コントローラには, Aruba 社製. Aruba 6000/3400, SSL-VPN 装置には, F5 社製 FirePass 4320,エッジスイッチには,H3C 社製 (現 HP 社) の L2 ス イッチを採用している.. する.. ( 2 ) 取得した ARP テーブルから管理アドレスの IP 領域 にある機器のリストを取得する.. ( 3 ) 管理アドレス領域にある接続機器の Mac アドレス中 で,エッジスイッチのベンダーコードを持たないもの を除外する.. 1. a). 神戸大学 Kobe Univ., 1-1 Rokko-dai, Nada, Kobe 657-8501, Japan hatono@kobe-u.ac.jp. ⓒ 2016 Information Processing Society of Japan. ( 4 ) 残った機器リストのすべてに対して,SNMP を用いて 機器名を取得し,エッジスイッチの命名ルールに適合. 1.

(2) Vol.2016-IOT-35 No.15 Vol.2016-SPT-20 No.15 2016/9/24. 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. Title: 全学の集計 2500. 2000. No. of devices. 1500. 1000. 0. 2010-10 2010-11 2010-12 2011-01 2011-02 2011-03 2011-04 2011-05 2011-06 2011-07 2011-08 2011-09 2011-10 2011-11 2011-12 2012-01 2012-02 2012-03 2012-04 2012-05 2012-06 2012-07 2012-08 2012-09 2012-10 2012-11 2012-12 2013-01 2013-02 2013-03 2013-04 2013-05 2013-06 2013-07 2013-08 2013-09 2013-10 2013-11 2013-12 2014-01 2014-02 2014-03 2014-04 2014-05 2014-07 2014-08 2014-09 2014-10 2014-11 2014-12 2015-01 2015-02 2015-03 2015-04 2015-05 2015-06 2015-07 2015-08 2015-09 2015-10 2015-11 2015-12 2016-01 2016-02 2016-03 2016-04 2016-05 2016-06. 500. Date TOSHIBA(7812) I-O DATA DEVICE(7636) BROTHER INDUSTRIES,(7355) INVENTEC(6827) COMPAL INFORMATION (KUNSHAN)(5891) QUANTA COMPUTER.(5813) PLANEX COMMUNICATIONS.(5317) LITEON TECHNOLOGY(5080) WISTRON INFOCOMM (ZHONGSHAN)(4853) PANASONIC AVC NETWORKS COMPANY(4558) ASKEY(4514) PANASONIC AVC COMPANY(4418) MATSUSHITA ELECTRIC INDUSTRIAL(4408) VIVOTEK(4247) NEC PLATFORMS,(4093) COREGA K.K(4092) NEC PERSONAL PRODUCTS,(3949) RICOH COMPANY(3721) ASROCKORPORATION(3651) UNIVERSAL GLOBAL SCIENTIFIC INDUSTRIAL(3521) CENTURY SYSTEMS(2861) SUPERMICRO COMPUTER(2859) YAMAHA(2710) SUPER MICRO COMPUTER(2709). APPLE(118400) DELL(95303) BUFFALO.(59153) INTEL(39912) MICRO-STAR INT'L(32627) HEWLETT PACKARD(25938) ASUSTEK(24198) ARUBA NETWORKS(20867) ELITEGROUP(17912) FUJI-XEROX(17336) unknown(14584) SONY(14107) WISTRON NEWEB(13882) CANON.(13433) MICRO-STAR INTERNATIONAL(12516) HON HAI(12296) PEGATRON(11615) FUJITSU LIMITED(11456) OKI ELECTRIC INDUSTRY(10448) LOGITEC(9544) GIGA-BYTE TECHNOLOGY(9165) NEC PERSONAL PRODUCTS(8393) HANGZHOU H3C TECHNOLOGIES , LIMITED(8261) SEIKO EPSON(7997) VMWARE(7831). 図 2 ベンダー情報毎の接続機器数の推移 (全学). 1800. 1600. 1400. No. of devices. 1200. 1000. 800. 600. 400. 0. 2010-10 2010-11 2010-12 2011-01 2011-02 2011-03 2011-04 2011-05 2011-06 2011-07 2011-08 2011-09 2011-10 2011-11 2011-12 2012-01 2012-02 2012-03 2012-04 2012-05 2012-06 2012-07 2012-08 2012-09 2012-10 2012-11 2012-12 2013-01 2013-02 2013-03 2013-04 2013-05 2013-06 2013-07 2013-08 2013-09 2013-10 2013-11 2013-12 2014-01 2014-02 2014-03 2014-04 2014-05 2014-07 2014-08 2014-09 2014-10 2014-11 2014-12 2015-01 2015-02 2015-03 2015-04 2015-05 2015-06 2015-07 2015-08 2015-09 2015-10 2015-11 2015-12 2016-01 2016-02 2016-03 2016-04 2016-05 2016-06. 200. Date APPLE(13520) BUFFALO.(9266) MICRO-STAR INT'L(6963) DELL(6084) ARUBA NETWORKS(5040) FUJI-XEROX(4224) INTEL(3156) unknown(2861) ELITEGROUP(2604) ASUSTEK(2571) SONY(1833) FUJITSU LIMITED(1452) HEWLETT PACKARD(1389) HANGZHOU H3C TECHNOLOGIES , LIMITED(1377) WISTRON NEWEB(1288) BROTHER INDUSTRIES,(1165) COREGA K.K(1090) HON HAI(1048) NEC PERSONAL PRODUCTS(1003) QUANTA COMPUTER.(892) PEGATRON(884) CANON.(853) PANASONIC AVC COMPANY(832) MICRO-STAR INTERNATIONAL(806) WISTRON INFOCOMM (ZHONGSHAN)(743). 図 3. ⓒ 2016 Information Processing Society of Japan. PANASONIC AVC NETWORKS COMPANY(708) ASROCKORPORATION(679) TOSHIBA(672) NEC PLATFORMS,(659) COMPAL INFORMATION (KUNSHAN)(631) ASKEY(626) MATSUSHITA ELECTRIC INDUSTRIAL(626) LOGITEC(594) IBM(536) OKI ELECTRIC INDUSTRY(528) LITEON TECHNOLOGY(520) CENTURY SYSTEMS(495) XEROX(465) INVENTEC(464) ALLIED TELESIS, K.K.(452) UNIVERSAL GLOBAL SCIENTIFIC INDUSTRIAL(410) AZUREWAVE(400) I-O DATA DEVICE(380) MITAC INTERNATIONAL(371) CISCO SYSTEMS(365) NEC PERSONAL PRODUCTS,(360) SEIKO EPSON(319) ELECOM (LANEED DIV.)(293) AVALUE TECHNOLOGY(247). ベンダー情報毎の接続機器の推移 (学部 A). 2.

(3) Vol.2016-IOT-35 No.15 Vol.2016-SPT-20 No.15 2016/9/24. 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. しないものを除外する*1 .. アドレスと共に,Xerrox のベンダー情報を持つものも多数. ( 5 ) 検出されたエッジスイッチすべてに対して,各ポート. 観測していることら,Xerrox のプリンタ等を接続する際の. 毎に接続されている機器の Mac アドレスを SNMP を. HUB 等の故障か,ループが発生した可能性などが考えら. 用いて取得する.. れる. また,2013 年 12 月から翌年 2 月にかけて Apple のベン. ( 6 ) 取得したエッジスイッチ/ポート番号/Mac アドレスの 情報と基幹スイッチ内の ARP テーブルを照合し,割. ダー情報を持つ機器が大幅に減少している件に関しては,. 当 IP を付加して記録する.. ある大規模理系学部が研究室等のネットワークを学部独自. 本手続きにおいては,管理アドレスの空間から,エッジ スイッチのベンダー情報および機器の命名規則を用いて. で導入したルータの配下に移動させたためであることが判 明している*2 . その他,図 2 において顕著なこととして,Buffalo など,. エッジスイッチを探索しているため,エッジスイッチのリ ストを保持する必要はない.また,全学無線 LAN サービ. ブロードバンドルータであると推測されるベンダーコード. スに接続されている機器および情報基盤センターが設置し. を持つ機器が常時,1,000 台以上接続されていることが分. ている教育用端末 (約 1,300 台) は収集対象としておらず含. かる. これにより,有線ネットワーク上に検知される Mac. まれていない.. アドレス数よりかなり多くの PC 等がネットワークに接続. 収集された情報は,管理者用の Web サイトから, 1ヶ 月単位で集計された情報が表示可能であるとともに,接続 期間,IP, Mac アドレス, ベンダー名で検索可能なインタ. されていることが推測される.. 5. 接続機器の入れ替え状況 図 4(1) および (2) に,全学における接続機器の総数お. フェースを開発し, ユーザからのネットワーク障害申告時 の状況把握にも利用している.. 4. ベンダー情報による集計 図 2 に,2010 年 4 月から 2016 年 7 月までの1ヶ月毎. よび機器の入れ替えの状況を示す.図 4 において,“New. Devices” および “Disappeared Devices” は,それぞれ,当 該月に初めて検出した Mac アドレスの件数, および前月 まで観測されていたが,該当月において観測されなかっ. に,エッジスイッチに接続された機器の Mac アドレスを. た Mac アドレスの件数を示している.図 4(1) において,. ベンダーで集計した図を示す.ただし,ベンダーは検出数. 2015 年 7 月頃に不自然な機器の増減が見られるが,これは. の上位 50 位までをプロットしている.検出されているは. 前節で述べた障害により不正な Mac アドレスが観測され. ずの機器は,神戸大学における教職員または研究室等に所. たためであると推測される.前節の例から,ベンダーが不. 属する学生が利用していると推測される.基本的に増減は 機器の新規導入および廃棄であり, 短期間における大きな 変動は例外的であると推測されるが,図 2 において, 機器 の新規導入と廃棄では説明することが困難な極端な変動が 数カ所見られる.以下に顕著なものを列挙する.. ( 1 ) ベンダー不明: • 2011 年 5 月,2012 年 12 月,2013 年 6 月–7 月, 2015 年7月. ( 2 ) ベンダー情報: Apple • 2013 年 12 月–2014 年 2 月 この中で,2015 年 7 月に発生した事象について詳細に調 査した結果を以下に示す. 各学部ごとの集計をもとに調査したところ,ある学部 (以 下,学部 A) において発生していたことが判明した.学部. A におけるベンダー情報の集計を図 3 に示す.さらに詳 細にエッジスイッチ毎の情報を調査したところ,2015 年 7 月 24 日に, 学部 A に設置されているあるエッジスイッチ の 5 番ポートで 2774 個の Mac アドレスを 15 時に観測し ていることが判明した.当時ネットワーク障害の申告はな く,詳細は不明であるが,ベンダー情報不明な多数の Mac 図 4 *1. エッジスイッチ機器には, e- で始まる名前が付与されている.. ⓒ 2016 Information Processing Society of Japan. *2. 月毎の機器入れ替えの状況 (全学). 情報基盤センターに対して報告はなかった.. 3.

(4) 2010-10 2010-11 2010-12 2011-01 2011-02 2011-03 2011-04 2011-05 2011-06 2011-07 2011-08 2011-09 2011-10 2011-11 2011-12 2012-01 2012-02 2012-03 2012-04 2012-05 2012-06 2012-07 2012-08 2012-09 2012-10 2012-11 2012-12 2013-01 2013-02 2013-03 2013-04 2013-05 2013-06 2013-07 2013-08 2013-09 2013-10 2013-11 2013-12 2014-01 2014-02 2014-03 2014-04 2014-05 2014-07 2014-08 2014-09 2014-10 2014-11 2014-12 2015-01 2015-02 2015-03 2015-04 2015-05 2015-06 2015-07 2015-08 2015-09 2015-10 2015-11 2015-12 2016-01 2016-02 2016-03 2016-04 2016-05 2016-06. No. of devices. 2010-10 2010-11 2010-12 2011-01 2011-02 2011-03 2011-04 2011-05 2011-06 2011-07 2011-08 2011-09 2011-10 2011-11 2011-12 2012-01 2012-02 2012-03 2012-04 2012-05 2012-06 2012-07 2012-08 2012-09 2012-10 2012-11 2012-12 2013-01 2013-02 2013-03 2013-04 2013-05 2013-06 2013-07 2013-08 2013-09 2013-10 2013-11 2013-12 2014-01 2014-02 2014-03 2014-04 2014-05 2014-07 2014-08 2014-09 2014-10 2014-11 2014-12 2015-01 2015-02 2015-03 2015-04 2015-05 2015-06 2015-07 2015-08 2015-09 2015-10 2015-11 2015-12 2016-01 2016-02 2016-03 2016-04 2016-05 2016-06. No. of devices. 情報処理学会研究報告. IPSJ SIG Technical Report. Vol.2016-IOT-35 No.15 Vol.2016-SPT-20 No.15 2016/9/24. 1200. 1000. 800. 600. 400. 200. 0. New(2). New(2). ⓒ 2016 Information Processing Society of Japan Disappear(3) Date. 図 5. Disappear(3). 図 6 Existing(4). 月毎の機器入れ替えの状況 (文系学部 A). 700. 600. 500. 400. 300. 200. 100. 0. Date. Existing(4). 月毎の機器入れ替えの状況 (文系学部 B). 4.

(5) Vol.2016-IOT-35 No.15 Vol.2016-SPT-20 No.15 2016/9/24. 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. 250. 200. No. of devices. 150. 100. 0. 2010-10 2010-11 2010-12 2011-01 2011-02 2011-03 2011-04 2011-05 2011-06 2011-07 2011-08 2011-09 2011-10 2011-11 2011-12 2012-01 2012-02 2012-03 2012-04 2012-05 2012-06 2012-07 2012-08 2012-09 2012-10 2012-11 2012-12 2013-01 2013-02 2013-03 2013-04 2013-05 2013-06 2013-07 2013-08 2013-09 2013-10 2013-11 2013-12 2014-01 2014-02 2014-03 2014-04 2014-05 2014-07 2014-08 2014-09 2014-10 2014-11 2014-12 2015-01 2015-02 2015-03 2015-04 2015-05 2015-06 2015-07 2015-08 2015-09 2015-10 2015-11 2015-12 2016-01 2016-02 2016-03 2016-04 2016-05 2016-06. 50. Date BROTHER INDUSTRIES,(372) MATSUSHITA ELECTRIC INDUSTRIAL(364) PANASONIC AVC COMPANY(362) YAMAHA(350) INVENTEC(336) LITEON TECHNOLOGY(298) PLANEX COMMUNICATIONS.(295) KONICA MINOLTA HOLDINGS(286) COREGA K.K(282) NEC PERSONAL PRODUCTS,(275) COMPAL INFORMATION (KUNSHAN)(265) PEGATRON(252) AZUREWAVE(247) QUANTA COMPUTER.(245) PANASONIC AVC NETWORKS COMPANY(228) SONY MOBILE COMMUNICATIONS AB(195) CENTURY SYSTEMS(188) VMWARE(178) GEMTEK TECHNOLOGY(178) ORACLE(164) NETGEAR(155) unknown(138) T (136) UNIVERSAL GLOBAL SCIENTIFIC INDUSTRIAL(132). APPLE(9620) DELL(4094) MICRO-STAR INT'L(3649) INTEL(3373) BUFFALO.(3142) ASUSTEK(2752) ARUBA NETWORKS(2518) HEWLETT PACKARD(1624) WISTRON NEWEB(1360) ELITEGROUP(1111) LOGITEC(972) FUJITSU LIMITED(897) SONY(895) MICRO-STAR INTERNATIONAL(832) ASKEY(701) GIGA-BYTE TECHNOLOGY(668) I-O DATA DEVICE(662) CANON.(650) HON HAI(610) FUJI-XEROX(607) SEIKO EPSON(561) RICOH COMPANY(561) TOSHIBA(490) OKI ELECTRIC INDUSTRY(479) NEC PERSONAL PRODUCTS(386). (a) 文系学部 A. 140. 120. No. of devices. 100. 80. 60. 40. 0. 2010-10 2010-11 2010-12 2011-01 2011-02 2011-03 2011-04 2011-05 2011-06 2011-07 2011-08 2011-09 2011-10 2011-11 2011-12 2012-01 2012-02 2012-03 2012-04 2012-05 2012-06 2012-07 2012-08 2012-09 2012-10 2012-11 2012-12 2013-01 2013-02 2013-03 2013-04 2013-05 2013-06 2013-07 2013-08 2013-09 2013-10 2013-11 2013-12 2014-01 2014-02 2014-03 2014-04 2014-05 2014-07 2014-08 2014-09 2014-10 2014-11 2014-12 2015-01 2015-02 2015-03 2015-04 2015-05 2015-06 2015-07 2015-08 2015-09 2015-10 2015-11 2015-12 2016-01 2016-02 2016-03 2016-04 2016-05 2016-06. 20. Date APPLE(5613) BUFFALO.(4777) DELL(2967) INTEL(1934) I-O DATA DEVICE(1231) ARUBA NETWORKS(1218) ASUSTEK(1180) MICRO-STAR INT'L(1172) HEWLETT PACKARD(869) HON HAI(862) FUJI-XEROX(826) NEC PERSONAL PRODUCTS(754) PLANEX COMMUNICATIONS.(716) FUJITSU LIMITED(701) ELITEGROUP(610) LOGITEC(574) SONY(570) NEC PERSONAL PRODUCTS,(513) OKI ELECTRIC INDUSTRY(512) WISTRON NEWEB(499) COREGA K.K(479) CANON.(435) PEGATRON(403) SEIKO EPSON(388) AZUREWAVE(349). LITEON TECHNOLOGY(326) TOSHIBA(307) BROTHER INDUSTRIES,(289) INVENTEC(284) MICRO-STAR INTERNATIONAL(280) WISTRON INFOCOMM (ZHONGSHAN)(242) ASKEY(216) ASROCKORPORATION(210) NEC PLATFORMS,(188) COMPAL INFORMATION (KUNSHAN)(188) unknown(172) PANASONIC AVC NETWORKS COMPANY(155) IBM(154) WILLNET(150) GIGA-BYTE TECHNOLOGY(144) T (136) CENTURY SYSTEMS(136) HANGZHOU H3C TECHNOLOGIES , LIMITED(117) MATSUSHITA ELECTRIC INDUSTRIAL(115) SILEX TECHNOLOGY(115) AOPEN(111) UNIVERSAL GLOBAL SCIENTIFIC INDUSTRIAL(110) QUANTA COMPUTER.(109) 3COM(108). (b) 文系学部 B 図 7 文系学部 A および B におけるベンダー情報毎の接続数の推移. ⓒ 2016 Information Processing Society of Japan. 5.

(6) Vol.2016-IOT-35 No.15 Vol.2016-SPT-20 No.15 2016/9/24. 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. 図 8. 機器の観測観測期間分布 (補正無). 図 9. 機器の観測観測期間分布 (補正後). 図 10 長期間接続されている機器. 明な Mac アドレスは,何らかの機器の障害により発生し. 能性もあるためより詳細な調査が必要である.. た可能性が高く,接続機器の実数を反映していない可能性. 他学部毎のデータから,年度末から新学期にかけて多く. がある. 図 4(2) に,ベンダーが不明な Mac アドレスを除. の機器の入れ替えが行なわれており,入れ替え数は学部に. いたグラフを示す.図 4(2) においては,図 4(1) に比べて. よりかなり異なっていることが判明している.しかし,本. やや 3–4 月においてやや多くの機器の入れ替えが行なわれ. 稿におけるデータ収集は,一日に 3 回しか行っていないた. ている傾向がはっきりしていることが分かる.. め,ネットワークに接続されている時間が短時間の場合は. 神戸大学の文系学部 A, B における機器の入れ替え状況. 検出されていない可能性が高い.接続台数の実数を推定す. を図 6(1) および (2) に示す*3 .文系学部 A においては,3. るためには別途収集している HTTP の通信記録に含まれ. 月から 4 月にかけて 200 台前後の機器の入れ替えが行なわ. るソース IP などと組み合わせて補正を行う必要がある.. れているのに対し,文系学部 B においては数十台程度であ ることが分かる.文系学部 B において入れ替え台数が少な いのは,ブロードバンドルータを介した PC 接続が多いた めであることも考えられるため,図 7 に,一ヶ月ごとの両. 6. 機器接続期間 6.1 接続期間分布 2010 年 4 月から 2016 年 6 月にかけて観測された Mac ア. 学部における接続機器のベンダー情報毎の接続数を示す.. ドレスで, 観測された接続月数の分布を図 8 に示す.図 8. 図 7 から分かるように,新年度における入れ替え数が大き. では,接続期間が短い機器が極端に多いことが分かる.こ. い文系学部 A の方がブロードバンドルータと推定される. れは,図 8 において集計を開始した 2010 年 4 月時点で接. ベンダーコードを持つ機器 (Buffalo) が多く接続されてい. 続されていた機器は, 「接続一ヶ月目」として計上されてい. る.以上のことから,実際には,文系学部 A では更に多. るためであると思われる.これは,2010 年 4 月以前にどの. くの機器の入れ替えが行なわれている可能性がある.ただ. 程度の期間接続されていたかに関する情報がないためであ. し,文系学部 A においては,新年度付近で, INTEL のベン. る.また,最終期間に接続されていた機器も「接続一ヶ月. ダーコードを持つ機器の接続数が一時的に極端に増加して. 目」として計上されているが,期間以降も継続して接続さ. いる.この現象は,何らかの障害によって発生している可. れる可能性が高い.さらに,対象データには,障害によっ て発生したと推測されるベンダーが特定できないものも数. *3. あくまでも集計対象の部局内での観測であり,他部局への移動は 考慮していない.. ⓒ 2016 Information Processing Society of Japan. 多く含まれている.従って,図 8 において,接続期間が短. 6.

(7) Vol.2016-IOT-35 No.15 Vol.2016-SPT-20 No.15 2016/9/24. 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. い機器数は現実とかなり差があることが予想される. より実数に近い分布を得るため,以下の条件を満たす満. 参考文献 [1]. たすデータを全データから抽出して集計したものを図 9 に 示す. データ抽出条件. [2]. 鳩野逸生,伴好宏,佐々木博史: 神戸大学におけるネット ワークシステムの構築, 情報処理学会研究報告,Vol.2009IOT-7 No 1, pp. 1–5 (2009) 鳩野逸生, HTTP 通信ログ解析による学内情報機器の利 用状況推定, 第7回インターネットと運用技術シンポジウ ム (IOTS2014) 講演論文集 (2014).. • 対象期間の最初と最後の期間に観測されていない. す なわち,対象期間内に機器が導入されかつ廃棄された 可能性が高い機器のみを対象とした.. • ベンダー情報が特定できない Mac アドレスをもつもの は,障害によるものである可能性が高いため除外した. 図 9 において,依然としてかなり多くの機器が ごく短期間 だけネットワークに接続されている状況が見て取れる.ど のような状況でこのような接続が行なわれているかに関し ては, 障害によって発生している可能性やセキュリティ上 の問題がある可能性もあるため,今後調査する必要がある.. 6.2 長期間接続されている機器 図 10 に,対象期間中 60 ヶ月以上継続して接続されて いると推測される機器 (60 期間で観測された機器) のベン ダー情報毎の分布を示す.この中で,Aruba Networks お よび H3C は,基幹ネットワーク機器であり,考慮から除 くと,家庭用のブロードバンドルータやプリンタであると 推測されるベンダー情報をもつ機器が長期間接続されてい る傾向があることが見て取れる. 長期間接続された家庭用 ブロードバンドルータは,障害が多くなる傾向があるのと ネットワーク更新で基幹部分が高速化されても古い機器が 速度上のネックになる可能性もあり,対策が必要である.. 7. おわりに 本稿では,2010 年 4 月から現在に至るまで蓄積されてい る有線ネットワーク上に接続されている機器情報を用いる ことにより,ネットワークの利用状況を推定することを試 みた.その結果,過去にネットワークの障害が発生してい たことが判明した.さらに,各月毎の機器更新数の推移が 各学部ごとにかなり傾向が異なる,ブロードバンドルータ やプリンタなどが長期間同一の機器が接続されていること などが判明した. 今後は,次期ネットワークの更新において,各学部から の要望調査と本稿で得られた結果を照合することにより各 学部におけるネットワークの管理・運用状況を推定しなが ら,設計を進めていく予定である.また,神戸大学では, 学内から学外への HTTP の通信記録を取得している [2].. HTTP 通信記録から得られる OS や利用ブラウザ等の情報 と組み合わせることにより,詳細な利用状況推定を進めて いく予定である.. ⓒ 2016 Information Processing Society of Japan. 7.

(8)

図 5 月毎の機器入れ替えの状況 ( 文系学部 A)  0  100 200 300 400 500 600 700 2010-10 2010-11 2010-12 2011-01 2011-02 2011-03 2011-04 2011-05 2011-06 2011-07 2011-08 2011-09 2011-10 2011-11 2011-12 2012-01 2012-02 2012-03 2012-04 2012-05 2012-06 2012-07 2012-08 2012-09 2012-
図 8 機器の観測観測期間分布 ( 補正無 ) 図 9 機器の観測観測期間分布 ( 補正後 ) 図 10 長期間接続されている機器 明な Mac アドレスは,何らかの機器の障害により発生し た可能性が高く,接続機器の実数を反映していない可能性 がある

参照

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回収数 総合満足度 管理状況 接遇 サービス 107 100.0 98.1 100 98.1 4

メッセージ チェック項目 参照ページ.

セキュリティパッチ未適用の端末に対し猶予期間を宣告し、超過した際にはネットワークへの接続を自動で