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特集 JIT生産システムの数理 特集にあたって

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Academic year: 2021

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特集

」汀生産システムの数理

特集にあたって

大野 勝久(名古屋工業大学) 川………ll…ll………‖‖‖‖=刷l…川…………Ill………l……川…川…………‖‖‖‖‖‖川Ill制服……l………llllll川Il………冊………l…=‖‖‖‖‖…‖…lIllII…‖‖=‖‖‖‖‖=川l 学会創立40周年記念事業として,「統合オペレーシ ョン」特別研究プロジェクトが活動を開始して2年に なる.その一環として,中部支部を中心に特設研究グ ループ「ジャストインタイム(JIT)生産システム」 (特設G2と略称されている)が,約50名のメンバー で活動を続けてきた.特設G2の趣旨は,「JIT生産 システムの基本は,後工程引き取り,後補充生産方式 であり,その情報伝達媒体としてかんばんが使用され, 各工程でかんばん枚数を決めることによりシステムは 自律分散的に機能する.来るべき近来釆グローバル生 産・物流システムとして,あくまでもわが国固有の JIT生産システムを基本とし,IT技術を有機的に取 り入れたグローバル生産・物流システムを構築し,そ の優位性を明らかにしたい.すなわち,本研究グルー プでは,IT技術で武装したJIT生産・物流システム が,近未来グローバル生産・物流システムとして最有 力であることを示したい.」ことであった. 思い起こせば,1980年代には自動車,家電,半導 体産業を中心とした日本の製造業が世界市場を席巻し, 「ジャパン・アズ・ナンバーワン」として世界の賞賛 を浴びた.その日本的生産システムがJIT生産シス テムであり,総合的品質管理(TQC)であり,総合 的設備管理(TPM)であった.しかし,90年代に入 り,バブル崩壊とともに需要が停滞し,一転して日本 製造業は国際的競争力を失墜させた.これには,土 地・エネルギー・人件費等の高コスト構造をはじめ 様々な要因が挙げられているが,米国に比べたITの 立ち遅れによるものでもある.さらに,わが国組織固 有の,過去の成功体験への固執と基礎理論の軽視もー 困であり,経営意識教育としてのQDCとCSの欠如 も指摘しなければならない.ここで,QDCは製品品 質・適時性・原価であり,CSは顧客満足である. 本特集の目的は,この日本製造業の復権をめざし, この機会にJIT生産システムを見直すことにある. JIT生産システムに関しては,すでに42巻(1997 年)2号で「企業事例−トヨタの生産システム」とし 206(2ト て特集が組まれている.そこで,本号ではその理論面 に焦点を当て,表題を「JIT生産システムの数理」と した.また,必然的に執筆者も特設G2メンバーが中 心となった. まず「相互補完国際物流システム」では,グローバ ル物流システムとして,ASEAN諸国に構築された 国際物流システムに関する研究を紹介し,「混合品種 組立ラインにおける製品投入順序づけ問題」では,自 動車工場に典型的な混合品種組立ラインにおける最適 化問題として,投入順序づけ問題の研究を概観してい る.ついで「ジャストインタイム生産ラインの管理方 式」では,必要なものを必要なときに必要なだけ生産 するJITを実現する管理方式の研究を述べ,「かんば ん方式の数理」では,かんばん方式に関するこれまで の研究を概観している.「U字生産ラインの性能評 価」では,JIT生産システムに特徴的な多能工とU 字生産ラインの性能評価に関する研究を紹介し,最後 に「生産ラインの最適制御」として,かんばん方式を 生産ラインの最適制御の観点から見直している. 近年,米国を中心とした電子機器製造を請け負う EMSが日本へ進出している.これらの武器は,全世 界を対象に,グローバル最適調達を実現する情報ネッ トワークにある.日本製造業の復権をめざすためには, これに加えて,POSとPOP情報を適切に利用し,全 体最適をめざした情報システムを構築しなければなら ない.筆者が文献[1]で,「JIT生産システムは,徹底 的なムダの排除によるコスト低減をめざした生産シス テムである.そして,「ムダ」もまた,時代の変化と 共に変化し,「かんばん」も「ムダ」になる時代がく るのかもしれない.」と記して数年,「かんばん」も 「ムタ」になったのかもしれない. 参考文献 [1]大野勝久,「JIT生産システムにおけるスケジューリン グ」,第40回システム制御情報学全研究発表講演会講演 論文集,pp.39−44,1996. オペレーションズ・リサーチ © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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