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イノシシによる農作物被害の防止監視装置システムの構築 利用統計を見る

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Academic year: 2021

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(1)

イノシシによる農作物被害の防止監視装置システム

の構築

著者

小川 勇治

雑誌名

技術部活動報告集

11 (2005年度)

ページ

43-44

発行年

2006-03-31

URL

http://hdl.handle.net/10098/7170

(2)

− 43 −

イノシシによる農作物被害の防止監視装置システムの構築

第 一 技 術 室 機 械 シ ス テ ム 班

小 川 勇 治

1.はじめに

近年、中山間地での耕作放棄地の鉱大、地球温緩化、捕獲数の減少により相対的にイノシシ個体数 が精力日し、各地でイノシシによる農作物被害や交通事故等の増加が大きな社会問題となっている。 イノシシの一番怖がり嫌がるのは人間で、人がいると回畑や農作物などへの被害をあまり及ぼさな い。昼夜行動するイノシシの農作物被害は、人の動きが少なく・ない夜間に比較的多く見られる。 現在、イノシシによる農作物被害紡止対策には、パッシブな侵入防止器具の電気柵、ネット、織 布などでイノシシを閏:胞に近付けない・侵入させないこと、アクティブに捕獲による個体数減少さ せることが効果的であるとされている。そこで、深刻化しているイノシシによる農作物被害を防止 するため、イノシシの生態及び行動特性を把握した効果的な農作物被害軽減・防止対策技術の開発 が求められている。同時に、一般農林業者や高齢者が、比較的簡便・安価にイノシシの被害防止と 電気柵等用具・施設の日常管理可能な手法が求められている。 本研究では、イノシシを田畑に接近・侵入させない監視・検知・観察と侵入撃退紡止器具を併用し て、イノシシによる農作物被害の防止致後装置システムを構築することを目的とする。

2

.

研 究 方 法

本監視装置システムは、イノシシを積極的 に監視することで、イノシシに人がいると警 戒し農作物や田畑に接近・出没しなくなるよ う、昨年度試作した監視観察システムを参考 に監視装置システムを構築する。同時に、電 気柵周囲の雑箪や電気柵状況の日常管理観察 のために監視カメラで撮影を行う。 図 1に、本監視装置システムの系統図を示 す。本システムは、イノシシの出没(接近) を監視するセンサ(防犯用赤外線、衝撃など) イノシシの退散・繋退・嫌がらせ警告装置(音 . 光・人間による追い出し〉、イノシシの動 き行動を監視・観察する赤外線投光型カメラ、 図1 監視装置システム系統図

イノシシによる農作物被害の防止監視装置システムの構築

第 一 技 術 室 機 械 シ ス テ ム 斑

小 川 勇 治

1.はじめに

近年、中山間地での耕作放棄地の鉱大、地球温暖化、捕獲数の減少により相対的にイノシシ個体数 が精力日し、各地でイノシシによる農作物被害や交通事故等の増加が大きな社会問題となっている。 イノシシの一番怖がり嫌がるのは人間で、人がいると田畑や農作物などへの被害をあまり及ぼさな い。昼夜行動するイノシシの農作物被害は、人の動きが少なく・ない夜間に比較的多く見られる。 現在、イノシシによる農作物被害防止対策には、パッシブな侵入防止器具の電気柵、ネット、織 布などでイノシシを回畑に近付けない・侵入させないこと、アクティプに捕獲による個体数減少さ せることが効果的であるとされている。そこで、深刻化しているイノシシによる農作物被害を防止 するため、イノシシの生態及び行動特性を把握した効果的な農作物被害軽減・防止対策技術の開発 が求められている。同時に、一般農林業者や高齢者が、比較的簡便・安価にイノシシの被害防止と 電気柵等用具・施設の日常管理可能な手法が求められている。 本研究では、イノシシを田畑に接近・侵入させない監視・検知・観察と侵入撃退防止器具を併用し て、イノシシによる農作物被害の防止数視装置システムを構築することを目的とする。

2

.

研 究 方 法

本監視装置システムは、イノシシを積極的 に監視することで、イノシシに人がいると警 戒し農作物や田畑に接近・出没しなくなるよ う、昨年度試作した監視観察システムを参考 に監視装置システムを構築する。同時に、電 気情周囲の雑草や電気柵状況の日常管理観察 のために監視カメラで撮影を行う。 図 1に、本監視装置システムの系統図を示 す。本システムは、イノシシの出没(接近) を監視するセンサ(防犯府赤外線、衝撃など) イノシシの退散・撃退・嫌がらせ警告装置(音 . 光・人間による追い出し)、イノシシの動 き行動を監視・観察する赤外線投光型カメラ、 図1 監視装置システム系統図

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− 44 − カメラ映像をそニタ・記録する録画ビデオ (DVD.PC)、分析用 PC、侵入防止器具の電気拘置で構築 した。イノシシの出没・接近を検知・監視し、イノシシが田畑や農作物に接近しないように警戒警 報を発し管理者にも通報、イノシシが農作物被害を及ぼさないよう侵入繋退防止器具の逃避・撃退 効果を調査研究する。

3.

結果及び考察

イノシシの出没・接近や移動・行動範囲パターンか ら回焔や農作物へ侵入する道筋は、同じけもの道を通 ることから比較的特定し易い。イノシシの出没・侵入及 び農作物被害は、日中より夜間に多く見られたのでイ ノシシの監視観察は主に夜間に行った。

8

月から本監 視装置システムで監視観測された野生獣は、イノシシ (ウリ坊を含む)、ホンドタヌキ、テンであった。 写真 lに、撮影した出没イノシシ親子を示す。イノ シシは、小さいウリ坊から約

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もある大型まで監 視観察された。イノシシは学習能力が高いため、同じ 手法で讐告音など警告侵入費量退法の繰返しでは、効果 が薄れる。図

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月のイノシシとタヌキの接近・ 出没の回数を表す。約

1

ヶ月関連続した監視観測研究 の結果、タヌキはほとんど毎日出没しているが、イノ シシの出没は毎日でなく、周期的に夜半(夜

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時)から 明け方にかけて多く出没することが観察された。

4.

まとめ

写真l 組 目 10 8 6 4 2

図2 田畦侵入のイノシシ親子(2頭)写真 回 国 国 国 回 国 国 国 国 国 国 ーマ~ 0 ~吉 253R225 日(10月)

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イノシシとタヌキの出没回数(l

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本研究を進めるにあたり、設置場所が監視計測j小屋から陥れた里山との境で、設置条件が悪く、電源 確保(バッテリ)、屋外昼夜監視観測のための防雨ボックス、モニタ・録画装置までケーブルの延長など 工夫が必要であった。電気柵周辺の雑草生育状況や電気柵状況の観察管理には、有効であることが 認められた。本研究で構築した監視装置置システムは、イノシシの生態や行動ノ号タ}を定性的に明ら かにすることができ、イノシシの監視による農作物被害予防と防止に有効な一手法であると考える。 本研究は,平成17年度科学研究補助金(奨励研究)を受けて行ったものである。

5.

今後の予定

測定場所が里山と田畑(山岡)との境界付近で監視計調j条件不利地のため、研究装置の改良など 継続的監視可能な監視装置システムに構築する。イノシシなど野生獣による農作物被害防止のため、 自然との共生、自然環境保全と獣容に強い土地利用の方向性を示す有効なデータの蓄積を行う。

「参考文献

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小川勇治;移動物の監視観要請技術の習得,福井大学技術部・技術報告集Vol.lO

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月) カメラ映像をモニタ・記録する録画ビデオ (DVD.PC)、分析用 PC、侵入防止器具の電気婦で構築 した。イノシシの出没・接近を検知・監視し、イノシシが田畑や農作物に接近しないように警戒警 報を発し管理者にも通報、イノシシが農作物被害を及ぼさないよう侵入撃退防止器具の逃避 ・撃退 効果を調査研究する。

3. 結果及び考察

イノシシの出没・接近や移動・行動範囲パターンか ら田畑や農作物へ侵入する道筋は、同じけもの道を通 ることから比較的特定し易い。イノシシの出没・侵入及 び農作物被害は、日中より夜間に多く見られたのでイ ノシシの監視観察は主に夜間に行った。

8

月から本監 視装置システムで監視観測された野生獣は、イノシシ {ウリ坊を含む)、ホンドタヌキ、テンであった。 写真 1に、撮影した出没イノシシ親子を示す。イノ シシは、小さいウリ坊から約 100kgもある大型まで監 視観察された。イノシシは学習能力が高いため、同じ 手法で讐告音など警告侵入態退法の繰返しでは、効果 が薄れる。図2は、 10月のイノシシとタヌキの接近 ・ 出没の回数を表す。約

1

ヶ月関連続した監視観測研究 の結果、タヌキはほとんど毎日出没しているが、イノ シシの出没は毎日でなく、周期的に夜半(夜

0

時)から 明け方にかけて多く出没することが観察された。

4.

まとめ

写真1 回畦侵入のイノシシ親子(2頭)写真 額 回 10 8 6 4 2

2

回 国 国 国 回 国 国 国 国 国 国 戸守~ 0 ~吉 2 53R225 日(10月)

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・イノシシ ロ何キ イノシシとタヌキの出没回数

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}l) 本研究を進めるにあたり、設置場所が監視計測小屋から雌れた里山との演で、設置条件が悪く、電源 確保(バッテリ)、屋外昼夜監視観測のための防雨ボックス、モニタ・録画装鑑までケーブルの延長など 工夫が必要であった。電気柵周辺の雑草生育状況や電気柵状況の観察管理には、有効であることが 認められた。本研究で構築した監視装置システムは、イノシシの生態や行動ノ号タ}を定性的に明ら かにすることができ、イノシシの監視による農作物被害予防と防止に有効な一手法であると考える。 本研究は,平成17年度科学研究補助金(奨励研究)を受けて行ったものである。

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今 後 の 予 定

測定場所が里山と田畑(山岡)との境界付近で監視計測条件不利地のため、研究装置の改良など 継続的監視可能な監視装置システムに構築する。イノシシなど野生獣による農作物被害防止のため、 自然との共生、自然環境保全と獣害に強い土地利用の方向性を示す有効なデータの蓄積を行う。

「参考文献

J

小川勇治;移動物の監視観祭技術の習得,徳井大学技術部・技術報告集Vol.lO (2005年5月)

参照

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