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非正規労働者の職務態度とメンタルヘルス

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Academic year: 2021

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(1)Japanese Journal of Administrative Volume 23, No.2, 2010, 107-121 経 営 行 動 科 学 第23巻. ResearchNote. Science. 研 究 ノー ト. 第2号,2010,107-121. 非 正 規 労 働 者 の 職 務 態 度 と メ ン タル ヘ ル ス 近畿大学 松. 山 一 紀*. Job attitudes and mental health of nonpermanent Kazuki. employees. MATSUYAMA. (Kinki University) The number of nonpermanent employees has been sharply increasing recently. With such situations, this paper aims to clarify the job attitude of the nonpermanent employees, focusing on organizational commitment, mental health and work motivation in particular. A survey was conducted among employees of 17 social welfare corporations. It was revealed that nonpermanent employees have higher levels of affective and internalized factors of organizational commitment and work motivation than permanent employees, and the complete opposite was suggested for continuance commitment. The survey showed no significant results for other variables. In conclusion, it is suggested that management should think about the various practices like job enrichment in order to enhance positive factors of organizational commitment and work motivation of permanent employees. Keywords. Nonpermanent mental. 1.は. employees,. health,. work. work. status,. organizational. commitment,. motivation. 行 が 見 直 さ れ 始 め,組 織 に 残 る こ とが で き る の じめ に. は一部 の 従業 員 た ち に限定 されつ つ あ る。そ し. が 国 に お い て も,非 正 規 も し く は非. て,そ れ 以 外 の 辺 縁 的 な 労 働 は ア ウ トソ ー シ ン. 常 勤 の 従 業 員 ・職 員 が 増 加 傾 向 に あ る。 毎 月 行. グ さ れ る か 非 正 規 労 働 者 に 委 ね られ る よ う に な. わ れ て い る 総 務 省 労 働 力 調 査1に. っ て きてい るの で あ る。. 近 年,我. 規 労 働 者 は2009年7月 ち33%を. よ れ ば,非 正. 現 在 で,全. 雇用者 の う. 占 め る に 至 っ て い る 。1984年. う した 非 正 規 労 働 者,な. かで. の 同調. も介 護 を 中心 と した 福 祉 分 野 に お け る 非 正 規 労. あ る か ら,. 働 に 焦 点 を 当 て る 。 高 齢 化 が 急 速 に進 展 して い. 間 に 実 に そ の 割 合 は2倍 以 上 に ま で. る我 が 国 に お い て,高 齢 者 介 護 の 重 要 性 に つ い. 査 結 果 に よ れ ば そ の 割 合 は15.3%で こ の25年. 本 研 究 で は,こ. 増加 した こ とにな る。 非正 規 労働 者増 加 の背 景. て は 言 を 待 た な い が,そ. に は,人 件 費 の 抑 制 や 雇 用 調 整 の 柔 軟 性 を 求 め. サ ー ビ ス 従 事 者 は 依 然 と して,不. る 企 業 の ニ ー ズ と,ラ. る 。 そ れ は 全 産 業 平 均 を上 回 る 離 職 率 の 高 さ を. イ フ ス タ イ ル に適 合 した. の 担 い 手 で あ る介 護 足 傾 向にあ. 働 き方 や 時 間 や 場 所 を 自 由 に 選 択 し よ う とす る. 見 て も明 ら か で あ ろ う(栗. 労働 者 個 人 のニ ーズ が あ る。 バ ブ ル経済 の 崩壊. 景 に は,介. とそ れ に続 く長 引 く不 況 の た め に,終. 職 務 に対 す る 不 満 が あ る と考 え られ る(Glisson. 身雇 用慣. 。. そ の背. 護 サ ー ビ ス 従 事 者 の 収 入 の 低 さ や,. &Durick1988)。 *近 畿大 学 経 営学 部 准 教授. 田,2009)。. ま た,サ. ー ビ ス従 事 者 の不. 足 は,福 祉 分 野 に お け る 非 正 規 労 働 者 の 活 用 を. 一107一 N工 工一ElectronicLibrarySe-vice.

(2) 研 究 ノー ト. 経 営 行 動科 学 第23巻 第2号. 促 進 し て お り,そ の 数 は 増 加 傾 向 に あ る(栗 2009)。. そ こ で,本. 研 究 で は,こ. 田,. Arany&etal.(1986)が. う した 福 祉 労. 働 を 担 う 非 正 規 労 働 者 に フ ォ ー カ ス し,そ. ミ ッ ト メ ン ト は,情. 想 定 して い る 組 織 コ. の職. 緒 的 も し くは態 度 的 と呼 ば. れ る コ ミ ッ ト メ ン トで あ る と 考 え ら れ る 。 こ の コ ミ ッ ト メ ン ト は ,組. 務 態 度 や 意 識 に つ い て 検 討 した い 。 介 護 な ど の福 祉 労 働 の 現 場 で 提 供 され る サ ー. 織 の 価 値 や 目標 の 共 有,. 組 織 に 残 り た い と い う 願 望,組. 織 の メ ンバ ー と. ビ ス は ヒ ュ ー マ ン ・サ ー ビ ス と 呼 ば れ る 。 ヒ. し て 努 力 した い と い う 意 欲 な ど に よ っ て 特 徴 付. ュ ー マ ン ・サ ー ビ ス と は 対 人 的 に 提 供 さ れ る. け ら れ る,組. サ ー ビ ス で あ り,サ. づ け ら れ る コ ミ ッ ト メ ン ト で あ り(Mowday. ー ビ ス提 供 者 の 人 間 的 な 要. 織 へ の情 緒 的 な愛 着 と して 定 義 ,. 因 が そ の サ ー ビ ス の 量 や 質 を決 定 す る と さ れ. Steers&Porter,1979),組. る(田. ラ イ ア ン トの 生 命. い 効 果 を もた らす と考 え られ て きた 。 組 織 コ ミ. や 人 生 に 直 接 的 な 関 わ り を有 す る こ とが 多 い た. ッ ト メ ン トが 変 数 と し て 取 り上 げ ら れ る 際 に 使. め,ヒ. 用 さ れ る の は,多. 尾2001)。. ま た,ク. ュ ー マ ン ・サ ー ビ ス 従 事 者 の 心 理 状 態 は. 良 好 に 維 持 さ れ て お く 必 要 が あ る 。 な ぜ な ら, 従 業員 の心理 状 態 がサ ー ビ スを受 け る ク ラ イア ン ト の 安 寧(well-being)に. 影 響 す る か らで あ. くの 場 合,こ. う した 情 緒 的 な. コ ミ ッ ト メ ン トで あ る と考 え ら れ る 。 た だ し,前. 述 の よ う に,組. 織 に対す る コ ミ ッ. ト メ ン ト に は 様 々 な タ イ プ が あ る 。 近 年,組. 織. か ら. コ ミ ッ ト メ ン ト研 究 の1つ. の 到 達 点 と も考 え ら. ュ ー マ ン ・サ ー ビ ス 従 事 者 は ス ト レ. れ る の がAllen&Meyer(1990)の. 三 次 元モ デ. る(Glisson&Durick,1988)。 こ そ,ヒ. 織 に対 して好 ま し. し か し,だ. ス を 多 く抱 え 込 む こ と に も な る の で あ り,そ. れ. ル で あ ろ う 。 そ し て,こ. の 三 次 元 モ デ ル を 日本. が 離 職 率 の 高 さ に も結 び つ い て い る と 考 え ら れ. 企 業 労 働 者 に適 用 し よ う と して 開 発 さ れ た の が. る 。 そ こ で 今 回 は,こ. 高 木 ・石 田 ・益 田(1997)の. 四 次 元 モ デ ルで あ. る 。 高 木 ら は20歳. ま で の,様. 々な業. を 対 象 に,組. 織 コミ. ッ ト メ ン ト を 測 定 す る と 思 わ れ る69項. 目の 質. れ ら の こ と を 踏 ま え て,. 離 職 行 動 を 生 じ さ せ る 態 度 と して の 組 織 コ ミ ッ ト メ ン ト,メ. ン タ ル ヘ ル ス,そ. し て ワ ー ク ・モ. チ ベ ー シ ョ ンに つ い て 検 討 す る 。. か ら57歳. 種 に 従 事 す る 会 社 員203名. 問 を 設 定 し た う え で,調. 2.問. 査 を行 っ て い る 。 そ の. 題 結 果,Allen&Meyer(1990)と. 2.1組. つ の 因 子 が 抽 出 さ れ た 。 そ こ で 高 木 ら はAIlen. 織 コ ミ ッ トメ ン ト. 近 年,個. は 異 な り,4. 人 と組 織 と の 関 係 に つ い て は,帰. 属. &MeyerG990)に. な ら い な が ら,最. 意 識 や 組 織 コ ミ ッ トメ ン ト とい っ た 文 脈 に お い. 負 荷 量 を 示 し た 因 子 か ら 順 に,組. て 論 じ ら れ る こ と が 多 い(例. ン トの 愛 着 要 素,内. な ど)。 そ れ は,組. え ば 高 木,2003. 織 コ ミ ッ ト メ ン トの 高 い 従. 要 素,存. 在 化 要 素,規. 織 コ ミ ッ トメ 範 的(日. 素 と はAlien&Meyer(1990)の. 示 し,職. ッ ト メ ン トに 近 い 概 念 で あ り,組. 愛 着 的 コ ミ 織へ の情緒 的. ミ ッ トメ ン トの ほ うが 従 業 員 の 離 職 な ど の 組 織. な 愛 着 を 示 し て い る 。 内 在 化 要 素 と は,組. 的 成 果 を よ り よ く 予 想 で き,さ. 価 値 が 自 分 の 価 値 と 一 致 し て お り,組. らに組 織 コ ミッ. 本 的). 続 的 要 素 と命 名 し た の で あ る 。 愛 着 要. 業 員 が 低 い従 業 員 よ りも高 いパ フ ォーマ ンス を 務 満 足 の よ うな 他 の 態 度 よ り も組 織 コ. も高 い. 織 の. 織 の ため. ト メ ン トの 高 い 従 業 員 は 役 割 以 上 の 働 き を す. に 尽 力 した い とい う意 識 を 表 して い る 。 この 要. る こ と が 多 く,組. 素 はAllen&Meyer(1990)で. 織 の 生 産 性 に 結 び つ く と考. は 表 立 って 取. え ら れ て き た か ら で あ る(AranyaKushnir,&. り上 げ ら れ て は い な い 。 愛 着 的 コ ミ ッ ト メ ン ト. Valencヱ1986)。. の な か に 含 ま れ る 要 素 で あ る と 思 わ れ る 。 しか. し か し,組 メ ン ト に は,様. 織 に対 す る従 業 員 の コ ミ ッ ト 々 なバ リエ ー シ ョ ンが あ る。. し,高. 木 ら で は,こ. の 因 子 が 愛 着 要 素 とは 独 立. して 抽 出 さ れ て い る 。 次 に 規 範 的 要 素 で あ る。. 一108一. N工 工一ElectronicLibrarySe-vice.

(3) 非 正 規 労 働 者 の 職 務 態 度 とメ ン タル ヘ ル ス こ れ は,周. 囲 の 目が 気 に な る とい う意 識 と,組. 民 間 企 業,公. 企 業 お よ び 小 売 業 に 従 事 す る447. 織 を 辞 め る べ きで は な い とい う意 識 か ら構成 さ. 人 を 対 象 に 調 査 を 実 施 し たDeCuyper&De. れ て い る。Allen&Meyer(1990)の. Witte(2007)で. 規 範的 コ. ミ ッ ト メ ン トに 近 い 概 念 で あ る と考 え ら れ る。 最 後 に存 続 的 要 素 とは,辞. め る こ とに伴 う コス. は,勤. 続 年 数 や 学 歴 な ど を統. 制 して,階 層 的 重 回 帰 分 析 が 行 わ れ た結 果,正 規 労 働 者 の 方 が 組 織 コ ミ ッ トメ ン トに 対 して 負. トに 基 づ い た 帰 属 意 識 を 表 す 因 子 で,Allen&. の 影 響 を 及 ぼ す こ とが 確 認 され て い る 。 こ の結. Meyer(1990)の. 果 に つ い て2人. 存 続 的 コ ミ ッ トメ ン トに近 い 。. は,常. 勤 の 方 が,雇. 用不安 を感. れ ら4種 類 の 組 織 コ ミ ッ トメ ン. じた 際 に経 営 者 を批 判 す る 傾 向 が 強 い か らで は. トに 注 目 し,こ れ らの コ ミ ッ トメ ン トと雇 用 形. な い か と解 釈 して い る 。 な お,組 織 コ ミ ッ トメ. 本 研 究 で は,こ. ン ト尺 度 はCook&Wa11(1980)を. 態 との 関 係 に つ い て 検 討 す る 。 さ て,雇. 用 形 態 と組 織 コ ミ ッ トメ ン ト と. の 関 係 を扱 っ た 研 究 は そ れ ほ ど多 くは な い 。 Gakovic&Tetrick(2003)は. 組 織 か ら提 供 さ. い る の で,情 緒 的 要 素 の 強 い コ ミ ッ トメ ン トを 測 定 して い る と考 え られ る 。 さて,情 緒 的 な コ ミ ッ トメ ン ト と雇 用 形 態 に. れ るサ ポ ー トに対 す る 知 覚 と雇 用 形 態 との 関 係. つ い て の 関 係 を分 析 した,こ. を探 る な か で,パ. 観 した と こ ろ,結. ー トタ イ ム 従 業 員 と フ ル タ イ. 参 考 に して. れ まで の 研 究 を概. 果 が 一 様 で は な い こ とが 理 解. ム 従 業 員 の 組 織 コ ミ ッ トメ ン トに つ い て 比 較 を. で き る。 しか し,雇 用 形 態 が 職 務 態 度 に 及 ぼ す. 行 っ て い る 。 サ ウ ス ウ エ ス タ ン大 学 の 在 校 生. 影 響 を 探 ろ う と した こ れ ま で の 研 究(例. お よ び 卒 業 生601人. Thorsteinsor㍉2003)に. (1990)の. を 対 象 に,Allen&Meyer. 尺 度 を 用 い て 調 査 を 実 施 し た 結 果,. お い て,取. え ば,. り上 げ られ. る こ と の 多 い 部 分 的 包 含 理 論(partialinclusion. 勤 続 年 数 を統 制 す れ ば,後 者 の 愛 着 的 コ ミ ッ ト. theory)に. メ ン トは 前 者 よ り も高 い こ とが 見 出 さ れ て い. 働 者 よ り も,愛 着 的 な コ ミ ッ トメ ン トが 低 い と. る 。 こ の 点 に つ い てGakovic&Tetrick(2003). 考 え る方 が 合 理 的 で あ る よ う に思 わ れ る 。 部 分. は,フ ル タ イ ム 従 業 員 の 方 が,信 頼,相 互 依 存,. 的 包 含 理 論 と は,「 個 人 は 多 様 な 社 会 シ ス テ ム. そ して 長 期 の コ ミ ッ トメ ン トに基 づ い た 関係 を. の 一 員 で あ り,多 様 な 役 割 を 有 して い る 」 と い. 組 織 との 間 に 築 き や す い か らで あ る と説 明 して. うKatz&Kahn(1978)の. い る。 一 方,小. した が っ て,組 織 は 個 入 に対 して,そ. 員211人. 売 産 業 に新 し く雇 用 さ れ た従 業. よ れ ば,非 正 規 労 働 者 の 方 が 正 規 労. 命 題 に 依 拠 して い る。 の個 人 の. ア イ デ ン テ ィ テ ィ の ご く一 部 に しか 過 ぎ な い 役. を対 象 に 調 査 を 行 っ たStill(1983)に. よ れ ば,情 緒 的 コ ミ ッ トメ ン トに つ い て 両 者 に. 割 を遂 行 す る よ う に 求 め る こ と し か で き な い 。. 差 異 は 見 い だ さ れ な か っ た 。 た だ,こ. そ れ は 組 織 に 包 含 さ れ る の が,そ. の研 究 に. お け る 調 査 対 象 者 は 雇 用 され て わ ず か4カ. 月と. の個 人の ほん. の 一 部 に しか す ぎ な い か らで あ る 。 非 正 規 労 働. い う従 業 員 で あ り,情 緒 的 コ ミ ッ トメ ン トが 醸. 者 と正 規 労 働 者 を比 較 した 場 合,前. 成 され る の に 十 分 な 時 間 が 経 過 し て い な か っ た. 者 よ り も組 織 に 包 含 され る 部 分 が 小 さ い 。 言 葉. た め に,差 異 が 生 じ な か っ た と も考 え られ る 。. を 変 え れ ば,前. 情 緒 的 コ ミ ッ トメ ン ト を測 定 す る尺 度 は,Still. り強 い 関 与 を 求 め ら れ な い とい う こ と で あ る。. (1983)の. 立学校. 組 織 コ ミ ッ トメ ン トの 愛 着 的 な 要 素 と は,組 織. に 勤 務 す る 教 員154名. を対 象 に 調 査 を 実 施 した. へ の 情 緒 的 な 愛 着 が そ の 源 泉 に あ る。 ま た 内 在. Feather&Rauter(2004)に. よ れ ば,常. 勤教. 化 要 素 は,組 織 の 価 値 が 自分 の 価 値 と一 致 して. 員 と非 常 勤 教 員 との 間 に は有 意 差 が 確 認 で き な. お り,組 織 の た め に 尽 力 した い とい う意 識 を 表. か っ た 。 こ の 研 究 で は,Allen&Meyer(1990). して い る た め,非 正 規 労 働 者 の 愛 着 的 お よ び 内. の尺 度 が 使 用 され て い る 。 最 後 に,ベ. 在 化 的 な コ ミ ッ トメ ン トの 方 が 弱 い と予 想 さ れ. オ リ ジ ナ ル で あ る。 ま た,公. ルギ ーの. 者 の方が 後. 者 の 方 が 組 織 に対 して は,あ. ま. 一109一 NTT_T710r・i一. γ・  nir・Ti}へ. γ・コrvqoγN7ir・o.

(4) 経 営 行 動 科 学 第23巻 第2号. 研 究 ノー ト. る。. 研 究 で は,仮 説 が 逆 に設 定 さ れ て い た が,結. さ て,こ. う した 仮 説 は 調 査 対 象 と な る従 業 員. が 従 事 す る労 働 領 域 の 影 響 を 受 け る の で あ ろ う か 。 今 回 は,特. 果. は 正 規 労 働 者 の 存 続 的 コ ミ ッ トメ ン トの 方 が 強 い とい うもので あ っ た。. に介 護 を 中 心 と した 福 祉 労 働 に. 従 事 す る従 業 員 を対 象 と して い る 。 こ れ まで の 研 究 を 概 観 した と こ ろ,民. 間 企 業 や 学 校,そ. し. て 公 企 業 な ど,様. 々 な労 働 領 域 が 対 象 とな っ. て い る も の の,労. 働 領 域 に よる差 異 や 影響 に. つ い て は 特 に 報 告 さ れ て い な い 。 例 え ば,De Cuyper&DeWitte(2007)で. は,民. H3:非. 正 規 労 働 者 にお け る組織 コ ミ ッ トメ ン トの 存 続 的 要 素 は 正 規 労 働 者 の そ れ よ り も弱 い 。. 最 後 に規 範 的 な 要 素 につ い て 考 え る 。 前 述 の. 間 企 業,. よ う に 規 範 的 な 要 素 と は,周. 囲 の 目が 気 に な る. 公 企 業 お よ び 小 売 業 に 従 事 す る 労 働 者 を対 象 に. とい う意 識 と,組 織 を辞 め るべ きで は な い とい. して い る も の の,そ. う意 識 か ら構 成 さ れ て い る 。 世 間 体 を 気 に した. れ ら を統 制 せ ず に 分 析 を 行. っ て い る 。 ま た,雇 用 形 態 と職 務 態 度 との 関 係. り,自. を探 る う え で,労. い とい う意 識 が 働 く と考 え られ る。 した が っ. 働 領 域 を モ デ レー タ ー 変 数 と. ら を取 り巻 く関係 者 の 信 用 を失 い た くな. して 用 い て い る 先 行 研 究 を 見 つ け る こ とが で き. て,期. な か っ た 。 そ こで 今 回 は,福 祉 労 働 と い う 固 有. れ る と は 限 ら な い 非 正 規 労 働 者 の 方 が,こ. の 領 域 が 有 す る 影 響 に つ い て は 考 慮 せ ず,ま. た 意 識 か ら 自 由 で い られ る は ず で あ る。. た,ほ. 間 が 定 め ら れ て お り,常 に 契 約 が 更 新 さ うし. ぼ 同 一 の 労 働 領 域 に 従 事 す る従 業 員 の 比. 較 で あ る と考 え,雇 用 形 態 の 差 異 に の み 注 目す. H4:非. る こ と に した 。. 正 規 労 働 者 に お け る 組 織 コ ミ ッ トメ ン トの 規 範 的 要 素 は 正 規 労 働 者 の そ れ よ り も弱 い 。. H1非. 正 規 労 働 者 の 組 織 コ ミ ッ ト メ ン トに お け る愛 着 要 素 は 正 規 労 働 者 の そ れ よ りも 弱 い。. H2非. 2.2メ. ン タルヘ ル ス. 組 織 に と っ て,そ. 正 規 労 働 者 の 組 織 コ ミ ッ ト メ ン トに お. こ で 働 く従 業 員 の メ ン タ ル. ヘ ル ス は 重 要 な 管 理 項 目 の1つ. で あ る。 そ こで. け る内 在 化 要 素 は正 規 労 働 者 の そ れ よ り. 今 回 は,雇. も弱 い 。. ル ス に対 して 及 ぼ す 影 響 に つ い て 検 討 す る こ と. 用 形 態 の 差 異 が 従 業 員 の メ ン タ ルヘ. に し た 。 さ て,メ. 次 に存 続 的 な 要 素 に つ い て考 え る。 存 続 的. く2つ. ン タ ル ヘ ル ス につ い て は 大 き. の 捉 え 方 が あ る よ う に 思 わ れ る 。1つ. は,. コ ミ ッ ト メ ン トは サ イ ドベ ッ ト理 論(Becker,. 産 業 医 学 的 な 捉 え 方 で,主. 1960)に. 心 概 念 とす る 。 疾 病 や 障 害 の な い 状 態 を 健 康 と. よ っ て 説 明 され る こ とが 多 い 。 サ イ ド. ベ ッ ト とは,そ. の 組 織 で 働 く間 に な され る 労 働. す る 立 場 で あ り(例. に ス トレス をその 中. え ば,夏. 目,1995),ネ. ガ. 行 為 以 外 の 投 資 で あ り,労 働 者 は そ の 投 資 の 見. テ ィ ブ な ア プ ロ ー チ とい え る 。 主 に バ ー ン ア ウ. 返 り と して 手 に す る組 織 固 有 の 特 殊 な ス キ ル や. ト研 究(Maslach&Leiter,1998)や,職. 人 間 関 係 そ して 評 判 な ど を犠 牲 に す る こ と を嫌. ト レ ス(jobstress)研. っ て 組 織 に 留 ま ろ う とす る 。 当 然. こ う した 投. 究(例. Jackson,Wall,eta1.1997)な が で き る だ ろ う 。 い ま1つ. で,正. え 方 で,例. Tetrick(2003)で. も検 討 さ れ て い る 。 彼 ら の. 一110一. は人格 心 理学 的 な捉. え ば 健 康 な 人 間 を 「現 実 と の 接 触 を. 十 分 に 維 持 し な が ら,人. トを 有 す る こ と に な る。 こ の 点 は,Gakovic&. え ば,Mullarkey, ど を挙 げ る こ と. 資 は 長 期 的視 野 に 基 づ い て 行 わ れ る はず な の 規 従 業 員 の 方 が よ り大 き な サ イ ドベ ッ. 務 ス. 格 の 統 合 を最 大 限 に高. め る こ と の で き る 人 間(上. 田,1969,66頁)」.

(5) 非 正 規 労 働 者 の職 務 態 度 とメ ン タル ヘ ル ス と定 義 す る 立 場 で,ポ. ジテ ィブな ア プロ ーチ と. い え る 。 生 活 の 満 足 感 や 楽 観 主 義,自 な ど を 特 徴 と し たwe1レbeingに. H5:メ. 己評価. ン タ ルヘ ル ス にお い て非 正 規 労働 者 と 正規 労働 者 との間 に差 はな い. 焦 点 を当 て た. 研 究 を例 と し て 挙 げ る こ とが で き る(例. え ば,. Gechman&Wiener,1975;Warr,1990)。. 本. 2.3ワ. ー ク ・モ チ ベ ー シ ョ ン. 最 後 に,こ れ ま で 同 様 に 重 要 な 管 理 項 目の1. 研 究 で は,分 析 ツ ー ル と して の メ ン タ ルヘ ル ス. つ で あ る従 業 員 の ワ ー ク ・モ チ ベ ー シ ョ ン につ. 概 念 に つ い て は,こ. い て 検 討 して お きた い 。 労 働 成 果 は個 人 の 能 力. れ ら両 側 面 か ら の捉 え 方 が. と意 欲. 必 要 で あ る と い う立 場 を と る こ と と した い 。 こ れ ら を 踏 ま え て雇 用 形 態 との 関 係 に つ い て 考 え て み る 。 まず,非. 正 規労 働 者 は正 規労 働 者. そ して 時 々 の 条 件 や 機 会 とい っ た,こ. れ ら変 数 の 組 み 合 わ せ で あ る と考 え ら れ て い る。当 然. 労 働 意 欲 が な け れ ば 成 果 が 得 られ る. に 比 べ て,辺 縁 的 な位 置 に 置 か れ て い る 。 重 要. こ と は な く,し た が っ て,従 業 員 か ら高 い 意 欲. か つ 中核 的 な仕 事 を任 され る こ とは 少 な い 。 ま. を 引 き出 す こ と は,組 織 にお い て 重 要 な 課 題 で. た,様. 々 な福 利 厚 生 を享 受 で き る立 場 には な. あ る とい え る 。 で は,雇 用 形 態 と の 間 に は ど の. く,収 入 面 に お い て も正 規 労 働 者 よ り見 劣 りす. よ うな関係 が予 想 され ようか。 これ まで見 て き. る こ とは 否 め な い し,何 よ り雇 用 の 不 安 を抱 え. た よ う に,非 正 規 労 働 者 は辺 縁 的 な 位 置 に あ る. て い る 。 こ う した 状 況 は ス トレ ス の 原 因 と な る. 場 合 が 多 い 。 ま た,い. た め,メ. く こ と も多 く,そ れ ほ ど高 い 労 働 意 欲 が 求 め ら. ン タ ル ヘ ル ス に対 して 好 ま し く な い 影. 響 を 及 ぼ す 可 能 性 が 高 い 。 しか し一 方 で,家 生 活 な ど,個. 庭. 入 的 な 活 動 に 時 間 を 割 きや す く,. わ ゆ る 定 型 的 な業 務 に つ. れ る と は考 え に くい 。 そ こ で 今 回 は 次 の よ う な 仮 説 を設 け る こ と に した 。. 業務 スケ ジ ュー ル を比較 的 自由 に決定 す るこ と が で き る の も非 正 規 労 働 者 の 方 で あ る 。 時 間 外. H6:非. は正 規 労 働 者 の そ れ よ り も低 い 。. 労 働 な ど 自 らが 好 ま な い労 働 を拒 否 す る こ と も,正 規 労 働 者 よ り は容 易 で あ り,こ の 点 に お い て は ス ト レ スが 少 な くて 済 む は ず で あ る。 ま た,家. 庭 生 活 な ど非 労 働 的 な 活 動 に,よ. り多 く. 正 規 労 働 者 の ワ ー ク ・モ チ ベ ー シ ョ ン. 3.研 3.1研. 究方法 究 セ ッテ ィ ン グ. の 時 間 を 割 く こ とが で き,生 活 全 体 の 満 足 感 を. 本 稿 で 用 い る デ ー タ は,日 本 小 集 団 活 動 協 会. 得 や す い と い う利 点 も あ る 。 この 点 は メ ン タ ル. が 実 施 した 「労 働 生 活 に 関 す る 調 査 」 の 一 部 で. ヘ ル ス に対 して 好 ま しい 影 響 を及 ぼ す こ とが 予. あ る 。 本 調 査 は,小. 想 され る 。 例 え ば 実 際 に,非 正 規 社 員 の 精 神 的. 様 々 な 社 会 福 祉 法 人 を対 象 に,従 業 員 の 職 務 態. 健 康 に つ い て分 析 を行 っ た 岩 井(2004)に. 度 や 就 労 意 識 な ど を把 握 す る こ と を 目的 に 実 施. ば,フ. よれ. リ ー ター を積 極 的 に 活 用 して い る 企 業A. 集 団 活 動 を 実 施 して い る. さ れ た 。 調 査 対 象 施 設 は,日 本 小 集 団 活 動 協 会. 社 で は,正 社 員 の 健 康 度 が 非 正 規 社 員 の そ れ を. が 主 催 す る 研 修 に 参 加 した こ との あ る施 設 か ら. 上 回 っ て は い る も の の,A社. ラ ン ダ ム に 選 抜 され た 。 対 象 施 設 の 内 訳 は,特. 以 外 で は逆 の結. 果 と な っ た 。 つ ま り,一 概 に は,ど. ち らの 雇 用. 別 養 護 老 人 ホ ー ム が8,養. 形 態 が 精 神 的 健 康 に対 して 望 ま しい か は 言 え な. 老 人 保 健 施 設 が4,在. い とい う こ と な の で あ る 。 ま た,雇 用 形 態 と幸. 的 障 害 児 入 所 施 設 が1で,施. 福(well-being)と. あ った 。. の 関 連 に つ い て 分 析 を行 っ. たBernhard-Oettel,Sverke&DeWitte(2005). 護 老 人 ホ ー ム が2,. 宅 サ ー ビ ス 施 設 が2,知 設 の 総 数 は17で. 次 に こ れ ら の 各 施 設 に 対 して 調 査 票 を持 参. の 結 果 に お い て も,両 者 に差 異 が な か っ た こ と. し,施 設 長 経 由 で 全 従 業 員 に 配 布 した 。 さ ら に,. か ら,今 回 は次 の よ う な 仮 説 を提 示 して お く。. 従 業 員 食 堂 や 廊 下 な ど に 回 収 箱 を 設 置 して も ら. 一111一. N工 工一ElectronicLibrarySe-vice.

(6) 研 究 ノー ト い,回. 経 営 行 動 科 学 第23巻. 答 済 み の 調 査 票 を 無 記 名 で 回収 箱 に 入 れ. る よ う に 依 頼 し た 。 調 査 票 は2001年7月 に 配 布 し,7月 果,有. が あ た か も 自分 自 身 の 問 題 で あ る か の よ う に感. 下 旬 を回 収 期 限 と した。 そ の結. じる ⊥ 「こ の 施 設 の た め だ け に 苦 労 した くな い. あ った。. (R)」 の 計6項. 有 効 回 答 者 の 属 性 は 次 の とお りで あ る 。 性 別 に つ い て は,女. 性 が448名(733%),男. が163名(2a7%)で. ,無. が115名(18.8%),大. 大卒. ッ フ が373名(61つ%),医 (1α5%),相. 護ス タ. 療 ス タ ッ フ が64名. 談 業 務 が47名(77%),保. 20名(3,3%),そ. っ た 。 雇 用 形 態 に つ い て は,常 (75.8%),非. 目 を 用 意 した 。 尺 度 の. 信 頼 性 係 数 α は.61で あ っ た 。 範 的 要 素 に つ い て は,「 こ の 施 設. を辞 め た ら,家 族 や 親 戚 に会 わ せ る 顔 が な い 」,. あ. 勤 職 員 が463名. 常 勤 職 員2が148名. う な るか 不 安 で あ. る」,「こ の 施 設 を 辞 め た い と思 っ て も,今 す ぐ. 最 後 に,規. 育士 が. の 他 が107名(17.5%)で. に よ い 働 き場 所 が な い か ら だ 」,. う か らで あ る 」 の 計4項. の 他 が43名. あ っ た 。 職 種 に つ い て は,介. い る の は,他. に は で き な い 」,「こ の 施 設 で 働 き続 け る理 由 の 一つは ,こ こ を辞 め る こ とが か な りの 損 失 を伴. 学 卒 が101名(16.5%),. 専 門 学 校 卒 が183名(3α0%),そ. あ った。. 「こ の 施 設 を 離 れ た ら,ど. 配. あ っ た。最 終 学 歴 に. 校 卒 が169名(27.7%),短. 目 を 用 意 した 。 尺 度 の 信 頼 性 係. 次 に,存 続 的 要 素 に つ い て は,「 こ の 施 設 に. 性. 配 偶 者 が354名(579%). 偶 者 が257名(42.1%)で. (70%)で. 数 α はB2で. あ っ た。 配 偶 者 の有 無 に. つ い て は,高. の 人 間 で あ る こ と を意 識 して い る ⊥ 「こ の 施 設. 上 旬. 効 回 答 数 は611(78.1%)で. つ い て は,有. 第2号. 「施 設 を 辞 め る こ と は,世. 間 体 が 悪 い と思 う」,. 「こ の 施 設 を 辞 め る と,人 に 何 と言 わ れ る か わ か ら な い 」,「今 こ の 施 設 を去 っ た ら,私 は 罪 悪. く242%)で. あ っ た 。 平 均 年 齢 は374歳(SI):15.41),平. 感 を感 じ る だ ろ う」 の 計4項. 均 勤 続 年 数 は46年(SD:5.15)で. 度 の 信 頼 性 係 数 α は.79で あ っ た 。 な お,す べ. あ っ た。. 目 を用 意 した 。 尺. て の 回 答 は 「全 くそ の 通 り」 か ら 「全 くそ うで 3.2尺. 度. は な い 」 まで の5点 尺 度 で 行 わ れ た 。. 3.2.1組. 織 コ ミ ッ トメ ン ト. 組 織 コ ミ ッ トメ ン ト尺 度 に つ い て は,高 木 ・ 石 田 ・益 田(1997)お に,質. よ び 松 山(2002)を. 問 項 目 を 設 定 した 。 まず,組. 参考. 織 コ ミッ ト. 3,2,2メ. ン タル ヘル ス. 橋 本 ・徳 永(1999)で ル ス パ タ ー ン(MHP)尺. 作 成 され た メ ン タ ルヘ 度35項. 目 を用 い た。. メ ン トの 愛 着 要 素 に つ い て は,「 他 の 施 設 で は. 尺 度 は,「 種 々 の ス ト レ ッ サ ー を 不 快 ・恐 れ と. な く,こ. し て 認 知 す る こ と に よ っ て 生 じ た 心 理 的,身. の 施 設 を選 ん で本 当 に よか っ た と思. う」,「も う一 度 就 職 す る とす れ ば,同. じ施 設 に. 的,社. 会 的 な 歪 み の 状 態 」 を測 定 す る ス ト レ ス. 入 る⊥ 「こ の 施 設 に い る こ とが 楽 しい 」,「こ の. チ ェ ッ ク リ ス ト30項. 施 設 で 働 く こ と に 決 め た の は,明. 生 き が い,あ. あ っ た(R)」,「. 友 人 に,こ. らか に失敗 で. の施 設 が す ば ら し. 体. Life(QOL)」. 目 と,「 生 活 の 満 足 感 や. る い は そ れ ら を 含 め たQualityof を 測 定 す る5項. 目(例. え ば,「. し. い 働 き場 所 で あ る と言 え る 」,「こ の 施 設 が 気 に. あ わ せ を 感 じ て い る 」)で 構 成 さ れ て い る 。 さ. 入 っ て い る 」 の 計6項. ら に 心 理 的 ス ト レ ス は 「こ だ わ り(例. 目 を 用 意 した 。 尺 度 の 信. 頼 性 係 数 α は.92で あ っ た 。. え ば,「 心. 配 ば か り し て い る 」)」 と 「注 意 散 漫(例. 次 に 内 在 化 要 素 に つ い て は,「 こ の 施 設 の 発. え ば,. 「一 つ の こ と に 気 持 ち を 向 け て い る こ と が で き. 展 の た め な ら,人 並 み 以 上 の 努 力 を 喜 ん で 払 う. な い 」)」,身 体 的 ス ト レ ス は 「疲 労(例. え ば,「 何. つ も りだ 」,「こ の 施 設 に と っ て 重 要 な こ と は,. と な く全 身 が だ る い 」)」 と 「睡 眠 起 床 障 害(例. 私 に と っ て も重 要 で あ る 」,「施 設 の た め に 力 を. え ば,「 寝 つ き が 悪 い 」)」,そ し て 社 会 的 ス ト レ. 尽 く して い る と実 感 し た い 」,「い つ も こ の 施 設. ス は 「対 人 回 避(例. え ば,「 人 と 話 を す る の が. 一112一. N工 工一ElectronlcLlbrarySe-vlce.

(7) 非 正 規 労 働 者 の 職 務 態 度 とメ ン タルヘ ル ス い や に な る 」)」お よ び 「対 人 緊 張(例. え ば,「見. 響 を 及 ぼ し て い た 。 ま た,Bernhard-Oettel,et. 知 らぬ 人 が 近 くに い る と気 に な る 」)」と命 名 さ. al,(2005)で. れ た 下 位 尺 度 か ら成 り立 っ て い る 。 回 答 に つ い. し て 年 齢 が 正 の 影 響 を,女. て は,「 そ う思 う 」 か ら 「そ う思 わ な い 」 ま で. 配 偶 者 が 負 の 影 響 を 及 ぼ し て い た 。 次 に,ワ. の4点. ク ・モ チ ベ ー シ ョ ン を 従 属 変 数 と し た 場 合 の 統. 尺 度 に よ っ て 測 定 され た 。 尺 度 の 信 頼 性. 係 数 α は.93で あ っ た 。 な お,前. 述 の よ う に,. は,メ. ン タ ル ・デ ィ ス ト レ ス に 対. 制 変 数 に つ い て は,組. 性 が 負 の 影 響 を,有 ー. 織 コ ミ ッ ト メ ン トお よ び. 本 尺 度 は7つ の 下 位 次 元 に 分 解 す る こ とが 可 能. メ ン タ ル ヘ ル ス に つ い て 分 析 した 両 研 究 に お い. で あ る が,今. て,ほ. ぼ 同様 の統 制 変 数 が 設 定 され て い た の. 回 は メ ン タ ル ヘ ル ス を 総 合 的 に捉. え る こ と に した 。 本 尺 度 は,メ. ン タルヘ ルス を. で,そ. れ ら を適 用 す る こ と に した。 そ れ は 今. 総 合 的 に捉 え る尺 度 と して,す. で に一般 的 に利. 回,ワ. ー ク ・モ チ ベ ー シ ョ ン を 従 属 変 数 と す る. 用 さ れ て お り,ま た 信 頼 性 係 数 の 高 さ か ら も 問. 同 様 の 先 行 研 究 を 見 出 す こ とが で き な か っ た た. 題 な い と判 断 した 。. め,こ. れ まで 研 究 蓄積 の あ る 職 務 満 足 を従 属. 変 数 と し た 先 行 研 究(例. 3.2.3ワ. ー ク ・モ チ ベ ー シ ョ ン. 高 木 他(1997)お. を 参 考 に し た と こ ろ,ほ. よ び 松 山(2002)を. 参 考 に,. 「た と え残 業 手 当 が つ か な く て も,や. り終 え る. ま で は,仕. 事 を 続 け た い と 思 う こ と が あ る 」,. え ば,Vecchio,1984) ぼ 同様 の 属 性 変 数 が 統. 制 さ れ て い た か ら で も あ る 。 ま た,DeCuyper &DeWitte(2007)に. お い て も,職. 務満足 お. よ び 組 織 コ ミ ッ トメ ン トを 従 属 変 数 と し た 重 回. 「私 は 心 か ら 仕 事 に 喜 び を感 じ る ⊥ 「私 は 今 の. 帰 分 析 で,同. 仕 事 に とて も生 きが い を 感 じ る ⊥ 「今 の 仕 事 が. ら,従. 楽 し くて,知. が 好 ま し い と 判 断 し た 。 ま ず 年 齢 と勤 続 期 間 は. らな い う ち に 時 間 が 過 ぎ て い く」,. 「私 に と っ て,今 も の で あ る(R)⊥. の 仕 事 は,あ. ま り意 味 の な い. 一 の統 制 変 数 を用 い てい る こ とか. 属 変 数 問 の 比 較 を す る う え で も,そ. 年 数 と し て 測 定 し た 。 次 に 性 別(男. 「我 を 忘 れ る ほ ど 仕 事 に 熱. 性=0),配. 偶 者 の 有 無(有. 中 す る こ とが あ る 」,「私 は 仕 事 の 上 で 重 い 責 任. 者=0),最. 終 学 歴(高. を 負 わ さ れ る こ と を 避 け た い(R)」,「. 卒 以 下=0>,職. 私はこ. 種(介. の方. 性=1,女. 配 偶 者=1,無. 配偶. 卒 よ り高 い 学 歴;1,高 護 ス タ ッ フ=1,そ. れ以. の 仕 事 を し て い る こ と に 誇 り を も っ て い る 」,. 外=0),雇. 「出 勤 前,仕. そ れ ぞ れ ダ ミ ー 変 数 と して 測 定 した 。 ダ ミー 変. 事 に 行 くの が い や に な っ て,家. い た い と思 う こ とが あ る(R)」. の 計9項. に 目で. 構 成 され た 。 回 答 は 「全 くそ の 通 り」 か ら 「全 くそ う で は な い 」 ま で の5点. 尺 度 で行 わ れ た。. 尺 度 の 信 頼 性 係 数 α は.84で あ っ た 。. 用 形 態(常. 制 変数. 本 研 究 で は,雇. 用 形 態 の 影 響 力 を 明 らか に. 参 考 に した 。. 4.分. 析結 果 本 研 究 で 用 い た変 数 の 平 均 値,標. 準偏. 差 お よ び 変 数 問 の 相 関 係 数 を示 す 。 表1か. ら組. 織 コ ミ ッ トメ ン トの 愛 着 要 素 と内 在 化 要 素 お よ び ワ ー ク ・モ チ ベ ー シ ョ ンの 平 均 値 が 比 較 的 高. す る た め に,DeCuyper&DeWitte(2007) お よ びBernhard-Oettel,etaL(2005)を. 常 勤=0)は. 数 の 設 定 もDeCuyper&DeWitte(2007)を. 表1に 3.2.4統. 勤=1,非. 参 考. い こ とが わ か る 。 逆 に,規 範 的 要 素 の 平 均 値 が. に い くつ か の 属 性 変 数 を統 制 す る こ と に した 。. 極 め て 低 くな っ て い る 。 ま た,雇. こ こ で,両. 態 度 お よび メ ン タ ル ヘ ル ス との 関 係 に つ い て み. 研 究 にお け る統 制 変 数 の影 響 力 に. 用 形 態 と職 務. つ い て 述 べ て お く と,DeCuyper&DeWitte. て み る と,愛 着 要 素,内. (2007)で. ルス お よびモ チ ベ ー シ ョンとの問 には負 の相 関. は,情. 緒 的 な コ ミ ッ トメ ン トに 対 し. て 勤 続 年 数 が 正 の 影 響 を,学. 歴 の 高 さが 負 の 影. が,存. 在 化 要 素,メ. ンタルヘ. 続 的 要 素 との 間 に は正 の 相 関 が 認 め られ. 一113一. N工 工一ElectronicLibrarySe-vici.

(8) 研 究 ノー ト. 経 営 行 動 科 学 第23巻 第2号 表1平. 均 値,標 準 偏 差 お よ び相 関係 数(全 体)a. Meanss.d.123456789101112 1年. 齢. 2勤. 続 年数. 4.58. 5.15.30**. 3性. 別. α27. 0.44-07一. 4配. 偶者. α58. 0,49.51**.24**-X)2. 5学. 歴. α65. 0,48-30寧*㌦14**D9*一.28**. 6職. 種. 0.61. 0.49-.15**一.20**一. 7雇. 用 形態. 0.76. 0.43-.19**.22**D9*一.22**21**一.07. 8コ. ミ ッ トメ ン ト(愛 着). 3.64. 095D9*.12**ユ1**D9*一. 9コ. ミ ッ トメ ン ト(内 在 化). 357. 080.17**ユ3**ユ7**.19**一,17**一.07. 10コ. ミ ッ トメ ン ト(存 続). 267. 094一. 11コ. ミッ トメ ン ト(規 範). 1.80. 089-,08*九. 12メ. ンタルヘル ス. 3ユ1. 0.47.24**D3-」04.20**一. 13モ. チベ ー ション. 356. 0b74.16**ρ5D4ユ9**㌦16**一.05. aN. 37.39. 15.41. ρ6. ρ7-.22**一.09*. ユ4**一. 一.14**. つ2. 一.10*.68**. ρ3.12**.07-D4D2竺05. .14**-D7-D3. 〇4,20**一. £}5.02-.07. .05.22**27**.41** 一.14**35**.29**一.27**一.10*. ユ8**一.G5. 一.12**.61**.65**一.10*.16**.47**. ;611. 尺 度 の レ ン ジ:年 **;p<D1*:p<. 数(変. 数1,2>.0-1(変. 数3-7),1-5(変. 数$11,13),1-4(変. 数12). .05. る こ とが わ か る。 規 範 的 要 素 との 間 に は 有 意 な. な 」 影 響 力 を明 らか に す る た め に,本 研 究 で は. 相 関 は 見 られ な か っ た 。. そ れ ぞ れ の 心 理 的 変 数 を従 属 変 数 とす る 階 層 的. 次 に,表2お. よ び 表3に,同. い た 変 数 の 平 均 値,標. じ く本 研 究 で 用. 準 偏 差 お よび 変 数 間 の 相. 関係 数 を 示 す 。 た だ し,表2は と した 分 析 結 果 を,表3は. 常 勤 職 員 を対 象. 非常 勤 職員 の分析 結. 重 回 帰 分 析 を 行 う こ と に した(表4)。 に,ま ず 統 制 変 数 と して 年 齢,勤. 具体 的. 続年数. ダ ミー,配 偶 者 ダ ミ ー,最 終 学 歴 ダ ミー,職 ダ ミ ー を投 入 し(ス テ ッ プ1),続. 数 と して,雇 用 形 態 ダ ミー を投 入 した(ス. 値 を 比 較 した と こ ろ,規 範 的 要 素 以 外 の 変 数 に. プ2)。 表4に. つ い て は 数 値 に 差 が あ る よ うに 見 え る。 そ こ. の β 値 が 示 され て い る。. れ らの 差 異 が 統 計 的 に有 意 で あ る の か を. 明 ら か に す る た め に,そ. れ ぞ れ に つ い てt一 検. 種. い て説 明 変. 果 を 表 して い る。 心 理 学 的 変 数 に つ い て 両 者 の. で,こ. 性別. テッ. はす べ て の 変 数 を投 入 した段 階. 階 層 的 重 回 帰 分 析 の 結 果 か ら,得 値 は そ れ ぞ れ1%レ. ら れ たR2. ベ ルで 統 計 的 に有 意 で あ っ. 織 コ ミ ッ トメ ン トの. た 。 仮 説 の 検 定 に 先 だ っ て,本 研 究 で 用 い られ. 愛 着 要 素 に つ い て は,非 常 勤 職 員 の 値 の 方 が 有. て い る コ ン トロ ー ル 変 数 と愛 着 的 な組 織 コ ミ ッ. 意 に 高 い こ と が わ か っ た(t(295β16)=391Z. トメ ン ト との 関 係 に つ い て み て み る と,勤 続 年. 定 を 行 っ た 。 そ の 結 果,組. p<.001)。. 数 が 増 え る ほ ど,ま た 男 性 で 高 学 歴 で あ る ほ ど. 同 様 に 内 在 化 要 素 に つ い て は,同. じ く非 常 勤 職 員 の 値 の 方 が 有 意 に 高 い こ とが わ. 愛 着 的 な 要 素 が 高 い(ス. か っ た(t(609)=239αp<の5)。. a19p〈.01)。. 存続要素 に. テ ッ プ1;F(a604)=. 同様 に 内 在 化 要 素 と の 関 係 に つ. つ い て は,常 勤 職 員 の 値 の 方 が 有 意 に 高 い こ と. い て み て み る と,愛 着 要 素 の 場 合 と ほ ぼ 同 様 の. が 明 ら か に な っ た(t(609)=3.569p<.001>。. 結 果 と な っ た(ス. 規 範 的 要素 につ い て は両者 の 間 に差 異 は認 め ら. p<ρ1)。. れ な か っ た(t(609)=125αns>。. 年 数 が 増 え る ほ ど値 が 高 い(ス. 次 にメ ンタ. テ ッ プ1;F(α604>=1α81,. 同 じ く存 続 的 要 素 に つ い て は,勤 続 テ ッ プ1;F(6,. ル ヘ ル ス に つ い て は,非 常 勤 職 員 の 方 が 高 い こ. 604);2.92p<ρ1)。. と が わ か っ た(t(609)=3,475p〈n1)。. い て は,男 性 で あ る ほ ど,ま た 介 護 ス タ ッ フで. 最後. 同 じ く規 範 的 要 素 に つ. に ワ ー ク ・モ チ ベ ー シ ョ ン に つ い て は,非 常 勤. な い ほ ど,値 が 高 い(ス. 職 員 の 方 が 高 い こ とが 明 ら か に な っ た(t(609). 54αp<.01)。. =3 .096,p〈.()1)。. 齢 が 増 す ほ ど,ま た 配 偶 者 が い て 高 学 歴 で あ る. 次 に,雇. 用 形 態 の 心 理 的 変 数 に対 す る 「純 粋. テ ッ プ1;F(α604)=. メ ン タ ル ヘ ル ス に つ い て は,年. ほ ど 値 が 高 い(ス. テ ッ プ1;F(q604)=900,. 一114一. N工 工一ElectronicLibrarySe-vice.

(9) 非 正 規 労 働 者 の 職 務 態 度 とメ ン タルペ ル ス 表2平. 均 値,標 準偏 差 お よび 相 関 係 数(常 勤 職 員)a. Meanss,d.1 1年. 齢. 3571. 2. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 9. 10. 11. 16.18. 2勤. 続年数. 5.24. 5.44.37**. 3性. 別. 0.29. 0.45-D4㌦08. 4配. 偶者. 0.52. α50.48**。35**06. 5学. 歴. α71. 0.45-,29**-23**.10*. 種. 0.59. α49-.17**一.23**-K)8. 6職. 3. 一28** 一.25**一.12*. 7コ. ミ ッ トメ ン ト(愛 着>. 3.57. 0.98D7.。16**. .12**ま)8∴13**-D5. 8コ. ミ ッ トメ ン ト(内 在 化). 3.52. 082.16**.16**. .15**.19**一.16**一.11*. 9コ. ミ ッ トメ ン ト(存 続). 2.74. α93.00.10*. ρ2-01.02-D7. 10コ. ミ ッ トメ ン .ト(規範). L83. 089-.07-D5. 11メ. ン タ ルヘ ル ス. 3.07. 048.18**D8. 12モ. チ ベ ー シ ョン. 3.51. 075.11*ρ9. ユ5**一. 70** 一.07⑩8. ρ2つ4-D7. 26**.27**.35**. -D1ユ5**一. 35**30**-28**-」)6. .16**-D7. 。09.13**一,14**一.08・. .63**.67**一.12*.18**.46**. "N=463 尺 度 の レ ン ジ:年 数(変 **;pく .Ol*;p<.05. 数1,2).0-1(変. 数3-6),1-5(変. 表3平. 均値. 数7-10.12),1・4(変. 標 準 偏 差 お よ び相 関係 数(非 常 勤職 員)b. Meanss.d.1. 2. 1年. 齢. 2勤. 続年数. 2.54. 3,41.26**. 3性. 別. α20. α40-.10一. 4配. 偶者. α77. α42.55**D1. 5学. 歴. α47. 0.50-.24**一. 6職. 42.62. 種. 数11). 3. 4. 5. 6. 7. 8. 11,23. ρ7 一.26** -D2・. ρ8. 一D2. α66. 0.47-.16. 7コ. ミ ッ トメ ン ト(愛 着). 3B8. α81諭2. .16. ユ4-.03. 8コ. ミッ トメ ン ト(内 在 化). 370. 0.73ユ6. ユ4. .29**.08. 9コ. ミッ トメ ン ト(存 続). 2.43. 093.00. ρ6. ユ8*一.02. 10コ. ミッ トメ ン ト(規 範). 172. α90-.11. 一ρ4. 36**一.10. 11メ. ン タ ルヘ ル ス. 3.22. α42. 41**-02. 一ユ1. 12モ. チベ ーシ ョン. 3.72. α68. .27**.05. - .07. D3一. 一.13 ユ9*. ρ5 一ρ7. D5. - .14. ρ5. .57**. .11. D5. .01. ,20*. 一ρ6. -D5. .11. .29**.60**. .32**一.15. -D2. .27**. 21**一.17*一.21**. .32**一.13. n3. .49**. .56**」05ユ2. -. 49**. hN=148 尺 度 の レ ン ジ:年 **;P<ρ1*;P<D5. 数(変. 数1.2),0-1〈. 変 数3-6).1-5(変. 表4重. 数7-10,12),1-4(変. 数11). 回帰 分 析 の 結 果(最 終 ステ ップの β値) 組 織 コ ミ ッ トメ ン ト. 愛 着要 素. 内 在化 要素. メ ン タルヘ ル ス. 存続要 素. 規範 要素. 一D3. 一ρ6. モチ ベ ー シ ョン. ス テ ッ プ1 年. 一. 齢. 。05. .16***. ユ0**. .14***. .20***. 勤続 年 数. .01. 男. 性. 有 配 偶 者.. ∴01. 高学 歴. .08. .10*. 介 護 ス タ ッフ R2. 一. .01. .11** .06 一ρ4. .12*** 九 〇3. D5***. .10***. - .03 .19***. .03. ρ1. ∴02. ρ6. 一 .03. .01 -. .08*. .03***. .05***. 。09**. .10**. .02. .11**. .08*. .04 -. ρ5. .17*** 一.05. ユ0** ∴03. .10** 《)2 .05***. .08***. ス テ ップ2 常勤 職員. 一ユ8***. 一. 一. .06. 一. .08*. R2. .07***. ユ0***. .04***. .05***. .08***. .06***. R2変 化. D2***. .Ol**. 01**. .00. .00. .01*. ***;P〈. .Ol**;P<.()5*;P<.10. 一ll5一.

(10) 研 究 ノー ト. p<D1)。. 経 営 行 動 科 学 第23巻 第2号 最 後 に ワ ー ク ・モ チ ベ ー シ ョ ン に つ. い て は,配. 偶 者 が い て 高 学 歴 で あ る ほ ど値 の. 高 い こ と が わ か る(ス. お い て,雇 用 形 態 ダ ミ ー の 回 帰 係. 数 が 統 計 的 に 有 意 に な っ て は い け な い 。 表4か らわ か る よ う に,雇 用 形 態 は メ ン タ ル ヘ ル ス に. テ ッ プ1;F(6,604)=. 5!79,P〈.01)o まず,非. に は,表4に. 対 して な ん ら影 響 力 を 有 して い な い(ス. 正 規 労働 者 の 愛着 的 お よび内在 化 的. 2;F(1,603)=1.7qns)。. テ ップ. つ ま り,非 正 規 労 働. な 組 織 コ ミ ッ トメ ン トが 正 規 労 働 者 の そ れ よ り. 者 と正 規 労 働 者 との 間 に は メ ン タ ル ヘ ル ス に お. も弱 い とい う仮 説1と. い て 差 が な い とい う こ と で あ る。 最 後 に ,非 正. 説1と. 仮 説2が. 仮 説2か. ら検 討 す る。 仮. 支 持 され る た め に は,表4に. お. 規 労 働 者 の ワ ー ク ・モ チ ベ ー シ ョンが 正 規 労 働. い て 雇 用 形 態 ダ ミー の 回帰 係 数 が 統 計 的 に有. 者 の そ れ よ り も低 い と い う 仮 説6を 検 討 す る 。. 意 に プ ラ ス に な ら な け れ ば な ら な い 。 表4か. 仮 説6が. ら わ か る よ う に,ど. 雇 用 形 態 ダ ミー の 回 帰 係 数 が 統 計 的 に有 意 に プ. ち ら も仮 説 と は 逆 の 研 究. 支 持 さ れ る た め に は,表4に. お い て,. 結 果 が 現 わ れ て お り,非 常 に 興 味 深 い 。 つ ま. ラ ス に な ら な け れ ば な ら な い 。 表4か. り,非 正 規 労 働 者 の 愛 着 的 な 組 織 コ ミ ッ トメ ン. よ う に,雇 用 形 態 は モ チ ベ ー シ ョン に対 して 統. トは統 計 的 に有 意 に低 い わ け で は な く,む. 計 的 に 有 意 な マ イ ナ ス の 影 響 力 を 有 して お り,. 高 い の で あ る(ス p<.Ol>。. しろ. テ ッ プ2;F(1,603)=16.25. 仮 説 と は 逆 の 結 果 が 生 じて い る(ス. 内 在 化 要 素 に つ い て も 同様 で あ っ た. (ス テ ッ プ2;F(1,603)エ402,p〈.05)。. 次 に,. 非 正 規 労 働 者 の 存 続 的 な コ ミ ッ トメ ン トが 正 規 労 働 者 の そ れ よ り も弱 い とい う仮 説3に 検 討 す る 。 仮 説3が. ついて. 支 持 さ れ る た め に は,表4. に お い て 雇 用 形 態 ダ ミー の 回 帰 係 数 が 統 計 的. F(1,603)=32Zp<.10)。. らわ か る. テ ッ プ2;. つ ま り,非 正 規 労. 働 者 の モチ ベ ー シ ョンは正規 労働 者 の それ よ り も高 い と い う こ と な の で あ る 。 5.考. 察. こ れ まで 本 研 究 で は,近 年 増 加 傾 向 に あ り,. に 有 意 に プ ラ ス に な ら な け れ ば な ら な い 。 表4. 就 業 人 口 の3割. か ら わ か る よ う に,仮. とお り雇 用 形 態. 目 して,そ の 職 務 態 度 お よ び メ ン タ ルヘ ル ス に. ダ ミー は 存 続 要 素 に 対 して 正 の 影 響 を 有 して. つ い て 正 規 労 働 者 と比 較 を す る こ と に よ っ て,. お り,仮 説3は. 分 析 を 行 っ て き た 。 今 回,先 行 研 究 を参 考 に し. 説3の. 支 持 さ れ て い る(ス. F(1,603)=49αp<の5)。. テ ッ プ2;. つ ま り,非 正 規 労. て,様. を 占 め て い る 非 正 規 労 働 者 に注. 々 な 属 性 変 数 を統 制 した が,組 織 コ ミ ッ. 働 者 の 存 続 的 な コ ミ ッ トメ ン トは 正 規 労 働 者 の. トメ ン トの 愛 着 的 要 素 お よび 内 在 化 要 素 に つ い. そ れ よ り も弱 い の で あ る 。 次 に,非 正 規 労 働 者. て は,先 行 研 究 と は 少 し異 な る 結 果 とな っ た 。. の 規 範 的 な コ ミ ッ トメ ン トが 正 規 労 働 者 の そ れ. 先 行 研 究 で は 性 別 に よ る差 は 認 め ら れ て い な い. よ り も弱 い とい う仮 説4を. が,今. 検 討 す る 。 仮 説4が. 回 は 男 性 の 方 が 高 コ ミ ッ トメ ン トで あ る. 用形 態. とい う結 果 に な っ た 。 ま た,先 行 研 究 で は高 学. ダ ミー の 回 帰 係 数 が 統 計 的 に 有 意 に プ ラ ス に な. 歴 で あ る ほ ど コ ミ ッ トメ ン トが 低 い とい う結 果. ら な け れ ば な ら な い 。 表4か. に な っ て い るが,今 回 は 逆 の 結 果 と な っ た(De. 支 持 され る た め に は,表4に. お い て,雇. ら わ か る よ う に,. 雇 用 形 態 は規 範 的 要 素 に 対 して な ん ら影 響 力 を. Cuyper&DeWitte,2007)。. 有 して い な い(ス. ル ヘ ル ス に つ い て も,先 行 研 究 と は 異 な る結 果. テ ッ プ2;F(1,603)=α3q. 同 様 に,メ. ンタ. ns)。 つ ま り,非 正 規 労 働 者 の 規 範 的 な コ ミ ッ. と な っ た 。 先 行 概 究 で は,年 齢 が 増 す ほ ど メ ン. トメ ン トは 正 規 労 働 者 の そ れ と差 が な い とい う. タ ル ヘ ル スが 悪 化 す る こ とが 明 らか に さ れ て い. こ とで あ る 。 次 に,メ. るが,今. ンタルヘ ル ス にお いて 非. 回 は 逆 の 結 果 と な っ て い る 。 ま た,今. 正 規 労 働 者 と正 規 労 働 者 との 問 に 差 が な い とい. 回 性 差 は確 認 さ れ て い な い 。 さ ら に,先 行 研 究. う仮 説5を. で は 学 歴 の 高 さ は 影 響 力 を 有 して い な か っ た. 検 討 す る 。 仮 説5が. 支持 され る ため. 一116一. N工 工一ElectronicLibrarySe-vice.

(11) 非 正 規 労 働 者 の 職務 態 度 と メ ン タル ヘ ル ス が,今. 回 は学 歴 が 高 い ほ ど メ ン タル ヘ ル ス が. イ ー ドバ ッ ク され る ポ ジ テ ィブ な 情 報 と ネ ガ テ. 良 好 で あ る とい う結 果 とな っ て い る(Bernhard-. ィ ブ な情 報 の バ ラ ン ス の 方 が 重 要 な の で は な い. OetteLetaL2005>。. か,と. この よ うに異 な る結 果 が. い う こ とで あ る 。 例 え ば,非. 正規 労働 者. 生 じた 背 景 に は,文 化 の 差 や 調 査 対 象 領 域 の 違. に対 して ネ ガ テ ィ ブ な 情 報 と同 程 度 に,ポ ジ テ. い な ど様 々 な 要 因 が 考 え られ る も の の,今. 回は. ィ ブ な情 報 が フ ィ ー ドバ ッ ク さ れ な い の で あ れ. そ の 原 因 を特 定 す る こ と は で きな い 。 今 後 の 課. ば,正 規 労 働 者 との 問 に愛 着 的 も し くは 内 在 化. 題 と した い 。 そ れ で は 次 に,先 行 研 究 な ど を検. 的 な 組 織 コ ミ ッ トメ ン トに お け る差 異 は 現 れ な. 討 す る な か か ら設 け ら れ た6つ. い よ う に 思 わ れ る 。 む し ろ,情 報 量 が 多 い 分,. て,順. の仮 説 に つ い. を 追 っ て み て い こ う。. 組 織 に 対 す る愛 着 が 増 し,価 値 観 の 共 有 を 図 る. つ いて で あ る。分析 の. こ とが 容 易 に な り,正 規 労 働 者 の 方 が 強 くな る. 結 果,両 方 の 仮 説 と も に 支 持 さ れ な か っ た 。t 一検 定 に お い て 正 規 労 働 者 と比 較 を行 っ た と こ. 可 能 性 も あ る 。 しか し,今 回 の 結 果 を み る 限 り. ろ,非 正 規 労 働 者 に お け る組 織 コ ミ ッ トメ ン ト. ほ ど,ネ ガ テ ィ ブ な 情 報 が フ ィ ー ドバ ッ ク され. の愛着 要 素 お よび内在 化 要素 の 方が 強 い とい う. て い な い の だ と考 え られ る。. ま ず 仮 説1と. 仮 説2に. 結 果 で あ っ た 。 こ の 結 果 は,い. くつ か の 属 性 を. で は,非 正 規 労 働 者 の 方 に は ポ ジ テ ィ ブ な情 報. ま た,DeCuyper&DeWitte(2007)が. 言. 統 制 して 行 っ た 重 回 帰 分 析 に お い て も変 わ ら な. う よ う に,正 規 労 働 者 の 方 が,雇. 用 不 安 を感 じ. か っ た。 こ の よ う な結 果 に な っ た 理 由 と して. た 際 に 経 営 者 を批 判 す る 傾 向 が 強 い の か も しれ. は,第1にEberhardt&Shani(1984)に. よる. な い 。 近 年 に お け る我 が 国 の 労 働 市 場 は 依 然 と. 説 明 が 考 え ら れ る 。 そ れ は 同 じ雇 用 形 態 の 労 働. して 不 安 定 で あ る た め,組 織 に所 属 す る 従 業 員. 者 同 士 で 比 較 を 行 う た め,非 正 規 労 働 者 の 職 務. が 雇 用 不 安 を 感 じや す い状 況 が 続 い て い る 。 こ. 満 足 は そ れ ほ ど低 くは な ら な い とい う説 明 で あ. う した 傾 向 が 雇 用 形 態 と愛 着 的 も し くは 内 在 化. る 。 しか し,こ れ で は 非 正 規 労 働 者 の 職 務 満 足. 的 な 組 織 コ ミ ッ トメ ン トと の 問 の 関 係 に 緩 衝効. が 正 規 労 働 者 よ り も高 く な る こ と まで は説 明 で. 果 を もつ とい う こ と で あ る。. き な い よ う に思 わ れ る し,職 務 満 足 と組 織 コ ミ. さ ら に は,雇 用 形 態 を選 択 す る 際 の 自発 性 も. ッ トメ ン トを 同 様 に捉 え て よい か と い う 問 題 も. 緩 衝効 果 を 有 す る か も しれ な い 。 今 回 は,調 査. 残 る。. 項 目 の な か に 含 め る こ とが で きな か っ た が,近. 次 に 考 え ら れ る の は,同 Shani(1984>が. じ くEberhardt&. 言 う よ う に,非. 年 で は,自 発 的 に 非 正 規 労 働 を選 択 して い る か. 正規労 働者の. 否 か を 統 制 変 数 に 加 え て い る 研 究 もあ る(De. 方 に は,正 規 労 働 者 ほ ど ネ ガ テ ィ ブ な 情 報 が 入. Cuyper&DeWitte,2008)。. っ て こ な い か ら,と い う説 明 で あ る 。 こ れ に 関. バ ラ ン ス が 叫 ば れ る 昨 今 に お い て ,家 庭 を 最. して は,逆. 優 先 に 考 え,自. に非 正 規 労 働 者 に は ポ ジ テ ィ ブ な情. ワ ー ク ・ラ イ フ ・. ら望 ん で 非 正 規 労 働 を選 択 して. 報 も入 っ て こ な い の で は な い か と い う懸 念 が あ. い る 従 業 員 も多 い と考 え られ る 。 つ ま り,自 発. る が,分 析 後 に 行 っ た 非 常 勤 職 員 に 対 す る イ ン. 的 な 非 正 規 労 働 者 は 正 規 労 働 者 よ り も職 務 満 足. タ ビ ュ ー の 結 果,非. 常 勤 職 員 は フ ォー マ ル な会. が 高 く,そ の こ とが 組 織 に 対 す る 愛 着 を もた ら. 議 に 参 加 す る こ とが 少 な く,ほ と ん どネ ガ テ ィ. し,さ ら に は 内 在 化 的 な コ ミ ッ トメ ン トを も強. ブ な情 報 が 入 っ て こ な い 一 方 で,ポ. め る の で あ る。. ジ テ ィブな. 情 報 は 流 れ や す い との コ メ ン トも あ り,あ る程. 最 後 に,職 業 に対 す る コ ミ ッ トメ ン トも緩 衝. 度 信 愚 性 が あ る よ う に 思 わ れ る 。 しか し,こ れ. 要 因 と して 考 え ら れ る の で は な い か 。 今 回 は,. に つ い て は ネ ガ テ ィ ブ な 情 報 だ け に注 目す べ き. 先 行 研 究 な ど か ら,福 祉 労 働 の 領 域 を 他 の 労 働. で は な い よ う に思 わ れ る。 つ ま り,従 業 員 に フ. 領 域 と 区 別 す る必 要 は な い と判 断 して 調 査 分 析. 一117一. N工 工一ElectronicLibrarySe-vice.

(12) 研究 ノー ト. 経 営 行 動科 学 第23巻 第2号. を 行 っ た 。 しか し,福 祉 労 働 は ヒ ュ ー マ ン ・. 員 に お い て は,組 織 よ り も仕 事 に対 す る コ ミ ッ. サ ー ビ ス 労 働 の 典 型 的 な も の で あ り,そ の 従 事. トメ ン トが 強 い と 考 え ら れ る(田. 者 は 職 業 に対 して,他. し た が っ て,組. の労 働領域 の従 事 者 よ り. 尾1995)。. 織 に 対 す る義 務 感 は希 薄 と な. も強 い コ ミ ッ トメ ン トを 有 して い る と考 え られ. り,両 者 に差 が 生 じ な か っ た の で は な い だ ろ う. る 。 使 命 感 が 強 く,仕 事 に 対 す る こ だ わ りが 強. か。. い の で あ る(田. 尾,1995)。. つ ま り,ロ ー カ ル. ー コ ス モ ポ リ タ ンの 議 論 に もあ る よ う に. ,職 業. 次 に 仮 説5に 説5は. つ い て で あ る。 分 析 の 結 果,仮. 支 持 さ れ な か っ た 。t一 検 定 の 結 果,非. に 対 す る コ ミ ッ トメ ン トが 強 い ほ ど,組 織 に 対. 正 規 労働 者 の メ ンタルヘ ル スの方 が 良好 で あ る. す る コ ミ ッ トメ ン トは そ の 分,相. こ とが 明 らか に な っ た 。 しか し,い. 対 的 に 弱 くな. くつ か の 属. る の か も しれ な い 。 そ して そ の 傾 向 は 正 規 労 働. 性 を統 制 して 重 回 帰 分 析 を 行 っ た結 果. 者 の 方 が強 い よ うに思 わ れ る。. 態 の 影 響 は 認 め られ な か っ た 。 つ ま り,メ ン タ. 次 に 仮 説3に 説3は. ルヘ ル ス に 関 して は,両 者 の 問 に 差 は 認 め ら れ. つ い て で あ る 。 分 析 の 結 果,仮. 支 持 さ れ た 。t一 検 定 の 結 果,非. 雇用 形. 正規労. な か っ た 。 重 回 帰 分 析 の 結 果 を み る と,メ. ンタ. 働 者 の 存 続 的 な コ ミ ッ トメ ン トの 方 が 弱 い こ と. ルヘ ル ス は 年 齢 が 増 す ほ ど良 好 に な る こ とが わ. が 明 らか と な っ た 。 こ の 結 果 は,い. くつ か の 属. か る。 非 正 規 労 働 者 の 年 齢 の 方 が 高 い た め に,. 性 を 統 制 して 行 っ た 重 回 帰 分 析 に お い て も変 わ. 非正 規労 働 者 の メ ン タルヘ ル スの方 が 良好 で あ. ら な か っ た 。 前 述 の よ う に,非 正 規 労 働 者 は 有. る とい うt一 検 定 の 結 果 が 生 じ た の で あ ろ う。. 期 的 か つ 短 期 的 に しか 組 織 と関 わ ら な い 。 つ ま. 今 回,メ. ンタルヘ ルス につ いて は労 働現 場 にお. り,組 織 に 対 して 行 っ た 労 働 行 為 以 外 の 投 資 に. け る健 康 度 とい う よ りは,よ. よ る 見 返 りが 得 ら れ る 可 能 性 は あ ま り高 い とは. 的 な 健 康 度 を 測 定 し よ う と試 み た 。 日常 的 な 心. い え な い と い う こ とで あ る。 した が っ て,そ. の. の 健 康 は,労 働 に よ っ て の み 規 定 され る わ け で. よ う な 見 返 り に こ だ わ る こ とが な い と思 わ れ. は な い 。 分 析 結 果 が 示 す よ う に,配 偶 者 の 有 無. る。 ま た,そ. な ど も大 き な 影 響 を 及 ぼ す 。 近 年,注. もそ も非 正 規 労 働 者 は,労 働 行 為. り一 般 的 か つ 日常. 目 され て. 以 外 の 投 資 を 組 織 に 対 して 行 え る よ う な 職 務. い る ワ ー ク ・ラ イ フ ・バ ラ ン ス や 会 社 人 間 の 議. を,組 織 か ら与 え ら れ る こ とが 少 な い の か も し. 論(松. れ な い 。 例 え ば,特 殊 な ス キ ル が 必 要 と さ れ る. 領 域 は 人 間 の 生 活 領 域 の 一 部 に 過 ぎず,し. よ う な 職 務 を任 さ れ る こ と は,あ. っ て,全. ま り多 い とは. い えな いの で は ない だ ろ うか。 次 に 仮 説4に 説4は. 山,2003)か. ら も明 ら か な よ う に,労 働 たが. 生 活 領 域 が 調 和 的 で あ る こ とが 心 の 健. 康 に と っ て も重 要 で あ る。 こ れ らの こ とは 雇 用. つ い て で あ る。 分 析 の 結 果,仮. 形 態 に よ っ て の み 左 右 さ れ る こ とで は な い た. 支 持 さ れ な か っ た 。t一 検 定 の 結 果,非. め,両 者 に お い て 差 が 生 じ な か っ た の で は な い. 正 規 労 働 者 と正 規 労 働 者 との 間 に は,規 範 的 な コ ミ ッ トメ ン トに 関 して は 差 が 認 め ら れ な か っ た 。 こ の 結 果 は,い. くつ か の 属 性 を統 制 して 行. だ ろ うか。 最 後 に 仮 説6に 仮 説6は. つ い て で あ る 。 分 析 の 結 果,. 支 持 さ れ な か っ た 。t一 検 定 を 行 っ た. っ た 重 回 帰 分 析 に お い て も変 わ ら な か っ た 。 こ. と こ ろ,非 正 規 労 働 者 の ワ ー ク ・モ チ ベ ー シ ョ. の よ うな 結 果 が 生 じ た 理 由 と して 考 え ら れ る の. ン の 方 が 良 好 で あ る と い う結 果 と な っ た 。 い く. は,前. 述 した よ うに,調 査 対 象 者 が 福 祉 労 働 に. つ か の 属 性 を 統 制 して 重 回 帰 分 析 を 行 っ た と こ. 従 事 して い る 従 業 員 で あ っ た と い う こ と で あ. ろ,同 様 の 傾 向 が 生 じた 。 つ ま り,非 正 規 労 働. る 。 また,所. 属 して い る 組 織 が 営 利 を 目的 と し. 者 の ワ ー ク ・モ チ ベ ー シ ヨ ンの 方 が 大 きい と い. な い 法 人 で あ る と い う こ と も一 因 か も しれ な. う傾 向 が 明 らか と な っ た 。 前 述 の よ う な 理 由 か. い 。 営 利 組 織 と異 な り,非 営 利 組 織 で 働 く従 業. ら,非 正 規 労 働 者 の 方 が,愛 着 的 お よび 内 在 化. 一ll8一. N工 工一ElectronicLibrarySe-vice.

(13) 非 正 規 労 働 者 の職 務 態 度 とメ ン タル ヘ ル ス 的 な 組 織 コ ミ ッ トメ ン トが 強 い の で あ れ ば,そ. で き た 。 特 に,組. の こ とが 仲 介 要 因 と な っ て,ワ. 素,内. ー ク ・モ チ ベ ー. 織 コ ミ ッ トメ ン トの 愛 着 要. 在 化 要 素 そ して 存 続 的 要 素 につ い て は 明. シ ョ ン を 高 め て い る の か も しれ な い 。 組 織 コ ミ. 確 な結 果 が 出 て お り,興 味 深 い 。 非 正 規 労 働 者. ッ トメ ン トの 愛 着 要 素 が モ チ ベ ー シ ョ ン に 対 し. の 愛 着 要 素 が 高 い と い う結 果 は 意 外 性 が 強 く,. て 正 の 影 響 を及 ぼ す とい う報 告 は こ れ まで に も. 前 述 の よ う な 解 釈 が 正 しい の か 否 か,さ. い く つ か あ る(例. 吟 味 が 必 要 で あ ろ う。 先 行 研 究 に よ れ ば,愛. え ば,松. 山,2002)。. 役 割 葛 藤 や 役 割 の 曖 昧 さ,そ. ま た,. して 職 務 の 複 雑 さ. らな る 着. 要 素 は組 織 に と っ て 好 ま し く,存 続 的 要 素 は組. な どの 影 響 も考 え ら れ る 。 非 正 規 労 働 者 は 限 定. 織 に と っ て あ ま り好 ま し くな い 態 度 で あ る(例. 的 な 職 務 の 与 え られ 方 を す る場 合 が 多 い た め,. え ば,高. 役 割 に お け る曖 昧 さ や 葛 藤 が 正 規 労 働 者 に 比 べ. 釈 す れ ば,正 規 雇 用 とい う形 態 は 組 織 に と っ て. て 少 な い と思 わ れ る 。 同 様 の こ とが 職 務 の 複 雑. 好 ま し く な い とい う こ と に もな りか ね な い 。 考. さ に つ い て も い え よ う。 一 方,正. 規 労働者 は. え な け れ ば な ら な い の は,正 規 労 働 者 の ポ ジ テ. 様 々 な職 務 や 役 割 を与 え ら れ る う え に,役 割 外. ィ ブ な コ ミ ッ トメ ン トや モ チ ベ ー シ ョ ン を高 め. の 行 動 も 多 く求 め ら れ る た め,モ. る とい う こ と で あ ろ う。 前 述 の 議 論 を 踏 ま え る. チベ ー シ ョン. 木,2003)。. 本 稿 の 結 果 を そ の ま ま解. 特 に 内 発 的 な動 機 づ け が 低 くな る の で は な い だ. な ら ば,や. ろ う か 。 さ ら に は,そ れ ぞ れ の 雇 用 形 態 が 有 す. せ,役 割 を 明 確 に して い くこ とが 望 まれ る の で. る 固有 の 特 性 に も注 目 した い 。 そ れ ぞ れ の 雇 用. は な い か 。 日本 の 組 織 は,こ れ ま で 役 割 を 固 定. 形 態 問 に お け る 根 本 的 な 差 異 は,雇 用 期 間 に 定. 化 せ ず,柔 軟 な 役 割 配 分 に よ っ て,対 応 力 の あ. め が あ る か 否 か とい う点 に あ る 。 終 身 雇 用 が 崩. る 強 い 組 織 を維 持 して き た 。 しか し,ス ピ ー ド. 壊 しつ つ あ る と は い え,我 が 国 に お い て 解 雇 を. 化 お よ び 複 雑 さが 激 し さ を増 して い くな か に あ. 行 う こ と は容 易 で は な い 。 正 規 労 働 者 は 雇 用 期. っ て,そ. 間 の 定 め が な い た め,関 係 的 な心 理 的 契 約 を組. い 。 ま た,今. 織 との 問 に 交 わ しや す い 。 正 規 労 働 者 に と っ て. あ る 。 ヒ ュ ー マ ン ・サ ー ビ ス ほ ど不 確 実 性 の 高. は 安 定 した 労 働 人 生 を予 測 す る こ とが 可 能 とな. い 労 働 は な い 。 こ う した 労 働 環 境 に お い て,で. る の で あ る 。 しか し,そ の こ とは,仕 事 に 対 す. き る 限 り,従 業 員 個 々 人 の 役 割 や 職 務 を 明 確 に. る 感 受 性 を損 な い は し な い だ ろ う か 。 い わ ゆ る. し,か つ 充 実 化 させ る こ と は 困 難 で は あ るが 重. マ ン ネ リ感 で あ る 。 一 方,非. 正規 労 働者 は雇 用. 要 な こ とで あ る と思 わ れ る 。 ま た,仕 事 に対 す. 来的 な見 通 しを もち. る マ ンネ リ感 を 払 し ょ くす る こ と も大 切 な こ と. 期 間 に定 め が あ る た め,将 に くい 。 そ の 反 面,仕. 事 に対 す る マ ン ネ リ感 も. 少 な い と考 え られ る 。 そ の た め,今. こ こで 行 っ. は り,正 規 労 働 者 の 職 務 を充 実 化 さ. こ に 限 界 が 生 じ て い る の か も しれ な 回 の 調 査 対 象 は福 祉 労 働 の 現 場 で. で は な い だ ろ うか 。 そ の た め に も,い. ま述 べ た. こ と が よ り一 層 求 め ら れ る 。 そ の こ と に よ っ. て い る仕 事 に集 中 す る こ とが 可 能 と な るの で は. て,職. な い か 。 正 規 労 働 者 に とっ て 仕 事 は 空 気 の よ う. 職 務 に対 す る感 受 性 を 高 め る こ と も可 能 と な る. な存 在 で あ り,意 識 され る こ とが 少 な い が,非. ので はない だ ろ うか。. 正 規 労 働 者 に と っ て は,そ. うで は な い の か も し. 務 の 目標 を設 定 す る こ とが 容 易 に な り,. 今 回 は正規 従 業 員 との比 較 に焦 点 を置 い た。. れ な い 。 ま た,正 規 労 働 者 へ の キ ャ リ ア ・パ ス. しか し近 年 で は,非 正 規 労 働 者 の な か に も様 々. が 開 か れ て い る の で あ れ ば,な. な 雇 用 形 態 が あ り,そ れ らが 職 務 態 度 に 影 響 を. お さ ら非 正 規 労. 働 者 の モ チ ベ ー シ ョ ンは 高 ま る だ ろ う。 以 上,6つ. 及 ぼ す と も 考 え ら れ て い る(例. の 仮 説 に つ い て み て きた 。 支 持 さ. れ た 仮 説 は2つ だ け で あ っ た が,支 っ た が 故 に,新. &SinclaiL2007)。. え ばMertin. 今 後 は こ の よ う な視 点 も必. 持 され な か. 要 と な ろ う。 ま た,本 稿 で は 年 齢 な どい くつ か. し い 知 見 を 数 多 く得 る こ と が. の 属 性 を統 制 して 分 析 を 行 っ た 。 しか し,配 偶. 一119一. N工 工一ElectronicLibrarySe-vice.

(14) 経営行動科学第23巻 第2号. 研 究 ノー ト. 者 の 年 収 や,雇. 用 形 態 を選 択 した 理 由,さ. らに. は 与 え ら れ て い る 職 務 の 質 な ど,考 慮 す べ き こ とは まだ まだ あ る。 最 後 に,本 研 究 の 限 界 と して,重 決 定 係 数(R2)が. 回帰 分析 の. 低 か っ た こ とをあ げ な けれ ば. な ら な い 。 得 ら れ たR2値 有 意 で あ っ て も,10%以. は た とえ統 計 的 に は 下 で は 実 務 的 に は有 意. と は い え な い 。R2値 が 低 か っ た 理 由 は ,本 研 究 で は 主 と して 雇 用 形 態 の 「ネ ッ ト」 の 影 響 を 明 ら か に す る た め に 階 層 的 重 回 帰 分 析 を行 い, R2の. レベ ル よ り も,そ. の 変化 に注 目 した た め. で あ る 。 し た が っ て 本 来 含 ま れ る べ き重 要 な 「独 立 変 数 」 が 含 まれ て い な か っ た 可 能 性 が 大 い に あ る。 今 後 は ,そ れ ぞ れ の 従 属 変 数 に つ き 厳 密 な 理 論 的 検 討 を 行 っ た う え で,よ. り包 括 的. な モ デ ル を 作 成 し,有 意 義 な結 果 を導 き 出 した い と思 う。. 謝. 辞 本 研 究 の 調 査 に 際 し,全 面 的 な ご支 援 を賜 り. ま した 岡 田 愛 家 様. そ して 本 調 査 に ご協 力 頂 き. ま した 各 法 人 の 施 設 長 お よ び 従 業 員 の 皆 様 に 感 謝 申 し上 げ ま す 。 ま た,本. 稿 の 執 筆 に あ た り,. 前 編 集 委 員 長 の 大 津 誠 先 生 な らび に2名 レ フ ェ リ ー の 先 生 方 か ら は,大. の匿 名. 変貴 重 な コ メ ン. トを 頂 き ま した 。 記 して 感 謝 申 し上 げ ます 。. 注 1. 2非. http://www.stat.gojp/data/roudou/index.htm. 2009年9月7日 閲覧 可能 。 常勤 職 員 とは ,い わ ゆ る 常 勤 パ ー ト の よ う な 雇 用 形 態 で は な く,正. 規 に採 用 されて い ない職 員 を. さ して い る 。. 引用文献 Allen, N. J. & Meyer, J. P. 1990 The measurement and antecedents of affective, continuance and normative. commitment. to the organization.. Journal of Occupational Psychology, 63, 1-18. Aranya, N., Kushnir, T. & Valency, A. 1986 Organizational. commitment. in a male domi-. nated profession. Human Relations, 39, 433-448.. Becker, H. S. 1960 Notes on the concept of commitment. American Journal of Sociology, 66, 32-40. Bernhard-Oettel, C., Sverke, M. & De Witte, H. 2005 Comparing three alternative types of employment with permanent full-time work: How do employment contract and perceived job conditions relate to health complaints?. Work & Stress, 19(4), 301-318. Cook, J. & Wall, T. 1980 New work attitudes measures of trust, organizational commitment , and personal need non-fulfillment. Journal of Occupational Psychology, 53, 39-52. De Cuyper, N. & De Witte, H. 2007 Job insecurity in temporary versus permanent workers: associations with attitudes, well-being and behavior. Work & Stress, 21(1), 65-84. De Cuyper, N. & De Witte, H. 2008 Volition and reasons for accepting temporary employment: associations with attitudes, well-being, and behavioural intentions. European Journal of Work and Organizational Psychology, 17(3),363-387. Eberhardt, B. J. & Shani, A. B. 1984 The effects of full-time versus part-time employment status on attitudes toward specific organizational characteristics and overall job satisfaction . Academy of Management Journal, 27, 893-900. Feather, N. T. & Rauter, K. A. 2004 Organizational citizenship behaviours in relation to job status, job insecurity, organizational commitment and identification, job satisfaction and work values. Journal of Occupational and Organizational Psychology, 77, 81-94. Gakovic, A. & Tetrick, L. E. 2003 Perceived organizational support and work status: a comparison of the employment relationships of part-time and full-time employees attending university classes. Journal of Organizational Behavior, 24, 649-666. Gechman, A. S. & Wiener, Y. 1975 Job Involvement and Satisfaction as Related to Mental Health and Personal Time Devoted to Work. Journal of Applied Psychology, 60(4), 521-523. Glisson, C. & Durick, M. 1988 Predictors of job satisfaction and organizational commitment in human service organizations. Administrative Science Ouarterly 33 61-g1. 橋 本 公 雄 ・徳 永 幹 雄1999メ. ン タ ル ペ ル ス パ ター一ン診. 断 検 査 の 作 成 に 関 す る 研 究(1)-MHP尺. 度の. 信 頼 性 と妥 当性 一 健 康 科 学,21,53-6a 岩 井 阿 礼2004フ. リ ー タ ー 積 極 活 用 企 業 に お け る非 正.

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