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トンネル内の列車風に関する現地実験(第3報) : 列車のピストン作用による換気について

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Academic year: 2021

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(1)

トンネル内の列車風に関する現地実験(第3報) :

列車のピストン作用による換気について

著者

川畑 早苗, 山下 正視

雑誌名

鹿児島大学工学部研究報告

20

ページ

11-15

別言語のタイトル

FIELD TESTS ON THE 'TRAIN-WIND' IN THE TUNNEL

(Report 3) : On the ventilation of air in the

tunnel caused by the piston-action of the

train

(2)

トンネル内の列車風に関する現地実験(第3報) :

列車のピストン作用による換気について

著者

川畑 早苗, 山下 正視

雑誌名

鹿児島大学工学部研究報告

20

ページ

11-15

別言語のタイトル

FIELD TESTS ON THE 'TRAIN-WIND' IN THE TUNNEL

(Report 3) : On the ventilation of air in the

tunnel caused by the piston-action of the

train

(3)

1 . 緒 言 最近,地下鉄や長大トンネルの換気が問題になって いるが,列車のピストン作用による換気については, ほとんど知られていないようである.そこで,このこ とに関して行なった現地実験の結果について述べる. 実験は,日豊本線の襲山トンネル(単線)で行なっ たが,列車が通過する際の,トンネルと排気孔出口に おける風速を測定し,それをもとにして換気率(排気 量とトンネル容積との比)を求めた.

川 畑 早 苗 ・ 山 下 正 視

(受理昭和53年5月31日)

FIELDTESTSONTHE‘TRAIN-WIND'INTHETUNNEL(RePort3)

(Ontheventilationofairinthetunnelcaused bythepiston-actionofthetrain) SanaeKAwABATAandMasashiYAMAsHITA Theresultsobtainedfromthefieldtestsontheventilationofairinatunnelcausedbythepiston-action ofatrainrunningthroughitarereportedinthispaper・Intheteststhewind-velocityattheexitofa blow−holeaswellasattheexitofthetunnelwasmeasuredandtheventilatione缶ciencyofairwascalcu-lated・ Accordingtotheresultsofthetests,theventilationeHiciencydoesnotdependonthevelocityofthe traln・Rather,itwasfbundthatthelargerthenumberofca応becomes,thelargertheventilationefL ficiencybecomes・Ontheotherhand,italsoincreasesslightlybythepresenceofablow-hole・ Finany,itisexpectedthatlessthanfbrtypercentoftheairinatunnelisventilatedwhileatrainis runningthroughthetunnel. 2 . ト ン ネ ル の 略 図 , 車 両 限 界 な ら び に 実 験 要目 襲山トンネルの略図と列車の車両限界を,それぞれ,

トンネル内の列車風に関する現地実験(第3報)

(列車のピストン作用による換気について)

記 号 トンネルの長さ(”) トンネル突入時からの列車進行距離(”) 列車の速度(”/s) トンネルと排気孔出口における平均風速 (”/s) ●●●●●●●● ︽肥︾

Lx軸“〃

図 1 襲 山 ト ン ネ ル 断 面

(4)

鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 2 0 号 ( 1 9 7 8 ) 12 実 験 場 所 (トンネル出口) 排気孔内径1.5m 排 気 孔 (開閉の別) 霧島側 国分側 図 2 襲 山 ト ン ネ ル 2.1 1.4 Ⅲ} 3.実験装置ならびに方法 実験に際し,トンネル出口では,超音波風速計')を, 排気孔出口では,アネモマスタ風速計2)を使用し,風 速変化による電流変化を電磁オシログラフ装置に記録 させた.なお,排気孔は,開放の場合と,出口をテン ト用ビニルシートで閉鎖した場合とに分けて実験を行 なった. 次に,トンネル出口での風速計取付位置を,図1に 示す.この位置は,等速分布曲線8)をもとにして決定 したもので,ここの風速は,ちょうど,平均風速に等 しくなる.また,排気孔出口では,中心部の風速を測 定し,これを1/7乗法則により平均風速に換算した. 一方,列車が,トンネルに突入した瞬間,トンネル 入口から投光器で出口側に合図を送り,列車が出坑し 始 め る ま で の 時 間 を ス ト ッ プ ウ ォ ッ チ で 測 っ た . そ し て,トンネルの長さと列車の通過時間とから,列車の 速度を算出した.なお,列車が,トンネルに突入した 瞬間がわかるようにするために,電磁オシログラフ装 置に信号を入れた。 (襲山トンネル) 図 3 車 両 限 界 図1,2ならびに図3に,実験要目を表1に示す.た だし,表中,列車番号の偶数は上り,奇数は下り列車 を示す. 表 1 実 験 要 目 3,100 , − − 8 計 571m I

●●●●●●●●●●●●●

屯。■︽﹃ロ■一己ロ■︽﹃︾〃。﹃ロ■一一■■︽屯ロ0一一訂Ⅱ︽︻″0勺日一勺’一句Ⅱユニ訂■︽ ﹃0一コロ日︽ヨロロニ屯.0︽室訂日一 測定不能 換気率(%)

列車の速 度 ひ0(m/s)

1333444444777

S、51. S、51. S、53. S、51. S、53. S、51. S、53. S651. S、51. S、53. S、51. S、53. S、53. 実 験 日

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79000777006651312637625550

●●●●●●●●●●●●●4101474137022

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閉閉閉開開閉開閉開開閉開閉

側側側側側側側側側側側側側

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己 全長1,928.6m ● 一四 露 L L−−

(5)

、4 13 L】 一定値をとるはずである.また,排気孔出口では,列 車突入後,先頭部がそこの真下に達するまでの間,空 気は外に溢れ出しあと吸込みに変わる.以上の風速を もとにして算出した換気率を表1に示す.ただし,こ れは,列車が,トンネルに突入してから出坑し始める までの間におけるもので,実際には,その後も空気の 慣性のため数分間にわ.たって空気は溢れ出し続けるの 4 . 実 験 結 果 トンネルと排気孔出口における平均風速を,それぞ れ,図4∼16に示す.図からわかるように,トンネル 出口の風速は,列車突入後少しずつ増加しているが, これは空気の慣性によるもので,さもなければ,ほぼ

10000

.aへ色 図 5 霧 島 側 出 口

08642

●●●■●

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0 0 . 2 0 . 4 0 . 6 0 . 8 1 . 0 1 . 2 1 . 4 発/L 図 4 国 分 側 出 口 ' ◎ 画 青 ] 川畑・山下:トンネル内の列車風に関する現地実験(第3報) 0 0 . 5 1 . 0 〃L 図 7 霧 島 側 な ら び に 排 気 孔 出 口 z/L ● 。 ● 勺■Ⅱ凸︽、叩叩︾︽皿叩︾︽、叩︾︽叩叩︾ ・ゐへa 図 6 霧 島 側 出 口

08642

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.aへa ここへこγ∼ −−1 一 霧 島 側 出 口 −−−排気孔出口 排気孔

(6)

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訂日&︽皿叩︾︽皿叩︾︽皿叩︾︽叩叩U oaへ色 図13国分側ならびに排気孔出口

08

一 . 霧 島 側 出 口 −−−−排気孔出口

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鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 2 0 号 ( 1 9 7 8 )

/、ヘ/一一一、一

260 コ§/L 0 . 5 1 . 0 図 8 霧 島 側 な ら び に 排 気 孔 出 口 1.5 ● ●● ● 旬日ロ︽︽叩m︾︽叩叩︾︽、皿︾一n叩M︾ 。aへ負

08642

J、、一 −−

0 0 . 2 0 . 4 0 . 6 0 . 8 1 . 0 1 . 2 1 . 4 1 . 6 9q/L 図 9 国 分 側 出 口 0 0 . 2 0 . 4 0 . 6 0 . 8 1 . 0 1 . 2 Jr/L 図11霧島側出口 一 国 分 側 出 口 −−−−排気孔出口 排気孔

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1.5 0 . 5 1 . 0 図10国分側ならびに排気孔出口 0 2.0 3F/Z, 図12霧島側ならびに排気孔出口

086420

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(7)

1.5 15 2.0〃L

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③ロ日︽︽、叩︾︽即叩︾︽血叩︾︽、叩︾ 。aへ争 2 21/Z, 図14霧島側出口

●●●●●

勺0凸︽叩叩︾︽、叩︾︽皿叩︾︽皿叩︾ 。白き O S邑 葛ざ 川畑・山下:トンネル内の列車風に関する現地実験(第3報) 図16霧島側出口 1.0 図15霧島側出口 0.5 で,その分も考慮に入れると換気率はより大きくなり, 4割近くに達するものと推察される. また,表からわかるように,換気率に及ぼす列車の 速度の影響はあまり見られない.この理由は,空気の 速度は列車の速度に比例するが,列車のトンネル通過 時間は逆に反比例するからである. 一方,車両数が増すほど,列車側面の摩擦が大きく なり,それだけ余計に空気を引っ張ることになり,換 気率も大きくなる.また,排気孔の影響は,予想外に 小さく,換気率で数%大きくなる程度である. 5 . 結 百 筆者らは,現地実験のほかに,模型実験も行なって 来たが,現地と模型ではレイノルズ数やマッハ数が異 なり,さらに現地では,自然風の影響や空気の慣性が 大きいこと等の理由から,厳密な意味において両者を 比較検討することはできない.しかし,風速を無次元 で表示すれば,両者はかなり近い値になることがわ かった. 終りに,本実験に際し,ご協力を戴いた鹿鉄構造物 検査センターの皆様に厚くお礼申し上げるとともに, 加藤柴二元助手,大山謙二技官,当時の大学院生竹迫 清君ほか卒論の学生諸君に感謝する次第である. 文 献 1)川畑・加藤,鹿児島大学工学部研究報告,第18号 (昭51-12),12. 2)川畑・米倉,鹿児島大学工学部研究報告,第16号 (昭49-9),2. 3)村山,土木学会誌(昭18-3),229.

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