• 検索結果がありません。

協同組合の種類と責任組織について

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "協同組合の種類と責任組織について"

Copied!
26
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

協同組合の種類.、﹂責任組織について

 協同組合の範疇にぞくする團体に如何なる種類が存在するかについては、経袖付的にはとにかく、法律的に明確に規定 している立法例は、我が國をのぞいては、ないようである。蓋し若し我が立法例のように、これを種類別するとすれば、 その目的たる事業如何によるのが常態であり、しかるにその事業の種類たるや實に千差万別であってほとんど枚塁にいと まがないというのも過言ではないありさまであるから、勢い組合の事業態様もまた多種多様である。かくの如く組合の目 的たる事業が千差万別であることは、沿革的かつ實際上の必要によることである。諸各誌の多くの立法例におけるよう に、協同組合法の立法形式が=冗的の結果として︵我が國は夫々の協同組合に各翠憎陶法の劉定ごいう多元立法形式をごる︶可及的包括的に、事業なり、種類なりを規定す ることは困難であるばかりでなく、それが中小産者の牧釜なり、消費経濟なりを助成する底のものであるならば、か、る 團体結成の同一志向をもつ人々をして恣意的にその好む事業をいとなませるのがむしろ組合本然の使命に合する所以でも あるからだ。これについて本稿は、諸外事の法制を概聾し、我が國の過去と現在を検討し、かつ協同組合の責任組織に論 及しようとするものである。 一 ■一 協同組合の種類と責任組織について 五九.

(2)

協同組合の種類と責任組織についで 六〇

 一諸  外 國 .

 H イギリス、フランス、ドイツ、イタリーなどは、協同組合の種類について明確な規定をしていない。蓋し上述のよ うに、協同組合はその事業の種類によって匿別するのが常態であって、その他の要素を匿別の標準とするものははなはだ 少ない。由來我が國をのぞいて、イギリス、ドイツ、フラン、スイタリー、スイスの諸國は協同組合立法を=兀化し、一 の法典のもとにすべての協同組合を律する立前をとっている關係上、その規定がすべて包括的である。換言すれば目的た る事業は多岐にわたるため、これが潮気的に規定することは不可能であり、勢い例示的とならざるを得ない。たとえば、 ドイツにおいては、金融業務︵<Oあ。ず二ωの9山ξ①α搾︶、原料協同購買事業︵幻OずのけO頃︶、農工生塵物の協同販賞︵筑①ヨ①貯。。− oず錬二凶07①<①時二。無①訂冨劇毛葺ω9昧昏。げ巽。αo﹃鷺≦興び膏ゴ曾藁葺①柏預β凶ωの①︶、物の製造加工と協同計算による生産加 工物の気息事業︵閏曾の8ロ9鴻くOロOo騎ゆPω汁︷5血①口昇ユNβヨ︿①邑智hOo葺緯①①自①ω2σ①ロ餌環ぬ①ヨΦぎωoず雌蝶。甥①嵩 幻①oゴ日月ぬ︶、 富岳物資の供給事業︵O①ヨΦ置ωoゴ黒ユ凶。プ①旨蛍P評90h①︿o二日Φ富ロωOα興蔑詳ωoず緯審びΦ減軽旨δωΦβ冒 頴Oωの①旨二巳節σ冨Oωω凶器乙ぎ①ロ︶、其の他器具機械の購買事業・家屋の建築事業・農業的消費的倉庫業器具機械の利用事 ︵註︶      ・ ⋮業であり、從って組合も信用組合、原料購買組合、販萱組合、倉庫組合、製造組合、消費組ムロ、建築組合などと例示的に 規定し、さらに農村組合、都市組合などには匿別をしていない。  畔 く08貯oN理=蒋。。8毎一コ凋ぎご屯○削巳ヨ渥。ぎ。コく。﹃零コ島つ翼oo﹁詳。①ぎ。門、、①黄。冒挿自薦窪魯︵︷2︼︷︶譲。塁。︸μoミ^同峯07乙二三㎎≧︶○︵嵩。。陰雷  ︵㌻020ψo慶O切’   kぎ。鵠。盆岩骨罫渥㊤ご︵串$⑦嵩。・o罫漆。⇔昼乙訟。塁霞碧冨七〇錺。冒。ヨ、興駄巳09魯渥。=oぼ需=嵩コ。。肇一一〇7︵ざ月国守℃o望。︸︸p艶。目篇霧03験碁=078   涛①o︸戸δ02﹃け国籍︾コ・g陰一鵜w≦o≡回訟㊦       、   H︶︹幽母腎α監韓魯お島oq陰一▲写︷oみωo︹肖。儒二三ノニ﹃ジ巳筍俸二霞窯穽σq藁[β膚麟冑︵ざ目○塁。=沼岸︸岡津︵営○︵ぎ﹂   卜3︶07コ。︹8=触臼¢回昌020コA×[o﹃d募一,’瓜︵議2︼︹岬2μ空く09︵︵ぎ﹃自書こ湊2髪。︸戸門鼻昌︸毫︵[︵・さ碧三〇凶話誉註周錆。=切。ωぐ︵・ジ5αqo届︹旨旨︵串80器2︼8︸5津     置餓二写ロO昌ぎ匹ご勧=昏︷凱酔。

(3)

O  d同 オーストリや初伽同塵A口法は、信用組A口、原料及び倉庫組A口、型低造組Aロ、消費組A口、家屋組瓜口など’を法規上例一示せる だけでその種類を限定していない。  凹 ついでイギリス、イタリー、フランス、ベルギー、スイスなどの各協同組合法は、その事業の種類さえ例示してい .ないから、まして組合の種類の限定はもちろん、例示的規定すら思いもよらないことである。さらにこれに腸するものと してイギpス系諸國︵自治筑植昆地︶北米合衆國のニュヨーク州などである。  これを要するに上述のように、諸外國がか、る立法形式を採る所以はそれぞれ各國の個別的事情もさることながら、組 合の種類を法的に限定することは、實際上不必要であるばかりでなく、むしろそうすることは生際の蓮螢ならびにその沿 革などに徴しかえって組合の活動なり焚上を阻害するおそれが必ずしも絶無といえないからだ。換言すれば組合の本質的 経濟的機能が助成にあるのだから、その終螢にか∼る事業が何であってもその本質的機能を逸脱しないかぎり、これに干 渉すべきでなく、むしろか、る事情のもとにおくことがこの種制度の立法趣旨に袋當するからである。さらに我が國の從 來の實情にかんがみても、信用組合、鼠算組合、販費組合、利用組合、或は商業組合、工業組合などに種類を限定して も、その限定それ自休か如何にも人命的であって、ほとんど何の實用債仙もなかったというも過言ではない、彊いていえ ばただ統計的な便宜があったといえよう。

 二 日    本

 回 從最適が國の協同組合空中、奮産業組合においては、 ﹁㈲ 組合員二薦業二必要ナル資金ヲ貸付シ及貯金ノ便宜ヲ 得セシムルコトー−信用組合、回 組合員ノ生産シタル貸馬加工シ叉ハ加工セズシテ之ヲ費却スルコトー上戸組合、囚 産 業又ハ維濟二必要ナル物ヲ買入レ之二加工シ若ハ加工セスシテ又上之ヲ生産シテ組合員二費却スルコトー購買組合、口 組合員ヲシテ産業叉ハ経濟二必要ナ設備ヲ利用セシムルコトー−利用組合﹂︵譲誰鵬墨壷認遡一州︶としてその事業と種類とを    協同組合の種類と責任組織について       六一

(4)

   協同組合の種類と責任組織について      六ご 限定している。さらに奮工業組合は﹁⑳組合員ノ製品、其ノ原料若ハ材料学ハ製造若ハ加工ノ設備二封スル検査其ノ他必 要ナル取締叉ハ事業空車二三スル制限、回 組合員ノ製品ノ加工叉ハ販責、組.合員ノ鴻業二必要ナ物ノ供給、共同設備ノ 設置其ノ他組合員ノ螢業二尊スル共同施設、囚組合員ノ螢業二關スル指導、研究、調査其ノ他組合ノ日的ヲ蓬スルニ必 要ナル施設、目 組合員二卦シ其ノ鴻業二必要ナル資金ノ貸付、組合員ノ骨内スル其ノ螢業上ノ債務ノ保讃論理組合員ノ 貯金ノ受入レ﹂︵薔工組法第三憐第一項第二項大一四年三見三十日法律第二十八競︶ることを業とし、奮商業組合は﹁ω 組合員ノ取扱商晶プ仕入、保管、国守其ノ 他組A口口貝ノ勲幣制築一難スル共同施設、回 組A口口貝ノ勲宮川業二⋮關スル砕就制、囚  組A口減ノ螢業二關スル指道丁、研究、調査此ハノ他 組合ノ目的ヲ蓬スルニ必要ナル施設、目 組合員二封シ其ノ常業工必要ナル資金ノ貸付、組合員ノ爲ニスル其ノ国号上ノ 債務ノ保誰序章組合員ノ貯金ノ受入レ﹂︵鷺雛選熊饗聾蘇︶或は奮漁業協同組合は奮漁業法第四十三條ノニ第一項第二號 及第四號により規定されることによってその種類もまた限定される結果となっている。さらに奮商工業協同組合もこれと 全く同一の立場におかれている。  口 つぎに現行協同組合法は、組合員の業態を墓礎として、農業をいとなみ、或は農業に望事する農民によって組織せ られる農業協同組合︵農協法第[淡牛鍋九條︶主として勤勢所得者たる断謂地域的︵職域的︶清費生活協同組合︵備醐徽第︶、また所定地域内 において漁業をいとなみ、叉はこれに事事する漁昆により組織せられるのが水産業協同組合11水産業協同組合法界十一 條、同第十二條所定の事業の全部叉は一部を行うものが漁業協同組合、漁業及びこれに附帯する事業を行うのが漁業生産 組合、同法第八十七條所定の事業の一部叉は全部を行うものが漁業協同組合連合愈、水産加工業協同組合は同法第九十三條 の事業の一部叉は全部を行い、水産加工業協同組合連合倉は同法第九十七條の事業の全部叉は一部を行うもの一である。 さらに中小規模の商業、工業、鑛業、運輪業、サービス業その他の事業を行う者、勤勢者その他の者が相互扶助の精神に基い て協同して事業を行うために必要な組織が中小企業等協同組合︵轡脇灘︶の本質的要素であって、そのうち、中小企業協同組

(5)

        働 合法第七十條所定の事業の一部又は全部を行うのが事業協同組合︵綱惟嘱︶、同法第七十六條の事業を行うものが信用協同組 合︵信用組合︶、同法第七十七條の事業の一部を行うのが協同組合連合禽、さらに同法第七十八條所定の事業を行うもの が企業組合であって、申小企業等協同組合法においてはその組合の種類を細別限定していることは上蓮の水産業協同組合 法と同一である。  これを要するに我が現行協同組合法上は、農業協同組合、同連合會、水産業協同組合11漁業協同組合、漁業生産組合、 漁業協同組合連合會、水産加工業協同組合、細面合會、沿⋮費生活協同組合、中小企業等協同組合一事業協同組合、信用協 同組合、協同組合連合會、企業組合に限定され、かつその目的たる事業も上膳のように法定されているから、これ以外の 組合と事業はあり得ない。このように組合の事業とその種類を法的に制限することは實際的にもさしたる債値はないこと 既述の如くである。しかして奮産業組合法時代のか、る立法措置に封ずる非難は亦現行制度にも符合するといえよう。立 法政策的にはこれ等各軍猫組合法を一元的に統一して、一の体系のもとにおくことは必ずしも不可能でないばかりでな く、むしろそうすべきである。即ちその目的たる事業も各法においてそれみ\法定しているけれども、これは實質的に、 その内容は大同小異で、たゴその事業を空行する主体構異者の業態如何即ち農民か漁民かはたまた中小企業者或は消費生 活者であるかに僅かに相異を、大局的に、見出されるだけである。故に各組合同には法的本質的な差違を見昂すことは できない︵元も企業組合にっトては若干の聞題がある︶。現行法上の協同組合を表で示すとつぎのようである。 法 (1)

農業協同組合法

組合法名

回㈲

y嚢

│議馨顯口  ︶

一農業協同組合蓮合會

組合名

協同組合の種類と責任組織について 六三

(6)

協同組合の種類と責任組織について 六四 合組同協 D︵

水産業協同組合法

㈲ 漁業協同組合回 漁 業 生噛組合囚 非出資漁業協同粗合同 水産加工業協同組合 丁議一連合會永産加工業協同組合蓮合會 の︵ 申小企業等協同組合法 ㈲事業協同組合回 信用協同組合︵信用組合︶囚企  業  組  合 }協

ッ組A・連A・會

m︵

満管生活協同組合法

潰費生活協同組合 乱費生活協同組合蓮合會  右のように、主として構成員の業態如何によって協同組合が種別され、それみ、の下部組織として各種の軍位組合があ﹁ り上部組織として連合會が存在する。勿論この連合會の構成員は原則としてその下部團体である夫々の箪位組合である が、例外として、漁業協同組合連合會の構成員として、水産加工業協同組合、同連合會或は農業協同組合法にもとすく農 業協同組合、食費生活協同組合法による消費生活協同組合などこの無根擦法のある協同組織体であれば必ずしも﹁協同組 合﹂の名稔を用いないものでも、漁業協同組合法第八十七條第一歯列學程度の分類による同種の事業をいとなむ組織体 は、その連合會と同一地下内に住所を有することを條件として、夫々正々員或は前提員たり得る︵水漁協箪八十八篠、同第二十七條第一風︶。さらに 中小企業等協同組合法による協同組合連合會の會員たり得るものは、他の法律にもとすいて設立せられた協同組合であ り、從って漁業協同組合法上の各種組合と同連合會、農業協同組合同連合會、消費生活協同組合、同連合會などは中小企 業等協同組合法第七條第三項にしたがってその資格を有する。叉農業協同組合連合會の會員たり得るものは、他の法律に よって協同組織体で組合の行う事業と同種の事業を行うものであるから、他の各協同組合法による各種の協同組合は有贅

(7)

ダ ・ 5 格である。か、る点に徴しても我が協同組合法の唖元化の必ずしも不可能でないことが窺い知られるQ  凶 さて前記一覧表に徴しても刹明するように、漁業協同組合法による水産業加工協同組合、中小企業等協同組合法に よる企業組合の立者が協同組合として夫々規定されている。はたしてこれ等爾組合が本質的に協同組合としての性格を具        ︵註︶ 備しているであろうか、然りとすれば如何なる点にその論擦が見出されるか。 謎 この種の問題はその性質からしで﹁協同組合の法的本質﹂の下に論及するべきであろう。しかし便宜的にこの点についてここで概論  する。何が故にか、る点が問題となるかは協同組合の本質的機能が助成︵拙稿、H本協同組合の法的性質について懸口民商法雑誌第二        の  十六雀第三、四号参照︶にあるとすればこの爾組合は組合員のどの点に封ずる助成であるか、しかして他面愚管活動は管利活動をして  いる外観を有する。しかるに組合は本質的に非螢利雪体たるを要するなどと矛盾するではないか。  一般的に協同組合においてはその本質的機能からして論理的必然性をもって、各組合員が経濟活動輩位としての濁立性 を前提としているに反して、これら判者はその個人の業態なり輩位の脚立性を没却して組合に全面的に吸牧されて組合自 体が一の箪位として経濟活動の主体をなしている如くである。        む     ω 企業組合はその組合員のために事業をおこなうとはいえ、その事業経螢の態様は、組合自ら、組合員の事業を吸牧 して完全に経濟活動の主体となって事業を平行する。しかるに協同組合の本質的機能が助成にあり、かつその焚輝の前提 は少くとも一項封他項という相封關係の存在を必要とする。換言すれば馬立の他の項の存績護展を可能ならしめるために 個体自体の機能を刺激することなどにより企圖する。  中小企業協同組合法の目的は、中小規模の商業、工業、離業、蓮逡業、サービス業その他の事業を行う者、勤勢者その 他の者が相互扶助の精華に基き協同して事業を行うために必要な組織について定め、これらの者の公正な冥罰活動の機會 を確保し、もってその自主的な経濟活動を促進し、且つ、その維濟的地位の向上を限る︵聯↓醐法︶にある。したがって同法    協同組合の種類と責任織織について       六五

(8)

   協同組合の種類と責任組織について 、       六六 の目的は組合員の自主的な経濟活動を促進して三間的地位の向上を擦るにあるのであるから、そこには組合と組合員との 相全的關係を前提とするものである。したがって協同組合はその構成員たる組合員の自学的経営活動のバックボーン的役 割をもつものである。換言すれば組合というバックボーンによって自主的行動を可能ならしめるところに組合の本窯の使 命︵助成︶があるのであるから︾組合の事業挙行に際して自主的地位を渡却して組合に営営併合することはこの本來の趣 旨に反するといわねばならない。この故に企業組合が組合員或はその事業を吸験して、自らは企業野里主体として活動す るが如きは、少くとも皮相的には協同組合の本号の使命範園を逸脱するものである。故にこの面からするならば企業組合 が協同組合とは断定する論擦に乏しい。  組合員に公正な七三活動の機禽を得せしめ、これによってその経濟的地位の向上をはからしめるにある。したがって中 小企業者の経濟軍位を大きくすることが必ずしも経書的地位の向上ではない。もちろん零細三士な輩位は適正規模にまで 高めることが必要である。しかし中小企業は中小規模であるところに一面の長所をもつものであるから、これを亘大産業 に育成するだけが経濟的地位の向上の蚕部ではない。むしろ中小企業を中小企業のま∼で合理化ル能卒化し、公正な維濟 活動を可能にし、自室的な経濟活動を促進してその経霊的使命を果さしめるところに維濟的地位の向上の本質がある。し かしてそれはやがて肚倉的政治的地位の向上となる。これに依ってこれを観ると、組合はその構成軍学をして経濟活動上 有利ならしめるよう仕向けるにある。自己が螢利活動体としてではなく、構成員の活動の助成それ自体に組合の使命が存 するといわなければならない。したがって構成軍位の柔体性はあくまで尊重され、組合と相關關係にあることは絶量的要 件である。勿論これは権威員が一の業種の国警としての地位を保持しているが、充分の経濟活動は出忍ない。さりとて自 己の主体性の解体を潔しとしないでその業務の野駈を企写する場合においてである。しかるに諸種の事情上これが困難の 九め、むしろ他の同種のものと合体してその業務の縫績を期し、他日その主体性を確立して掃立的経濟活動無位として 9 亀

(9)

嗣 の地位を得るためのいわば手段的組織︵組合員側からすると︶が企業組合であると見られないであろうか。したがってこら       の の場合の企業組合は組合員の將來の猫立と現在の地位の保持を助成するものである。皮相的には組合の組織が組合員の企 業を吸牧併合している關係上、雲際の活動面にあっては螢利活動の外観を呈する。しかしその欝利活動それ自体は塁壁的 晶質上は組合員のそれである。組合はか、る企業運螢の態様を附與するための﹁場﹂を撮供しているq換言すれば組合員 は﹁組合﹂を契機として企業の合同的途行を可能ならしめているといわれ得る。か、る﹁場﹂の提供が即ち組合員の経濟 活動の助成をしている。企業組合がその名穂に企業なる文字を冠することから種々の誤解を派生しているのではないか。 卑見によれば企業組合とは組合自休が實質的に企業活動︵嵩置帥な意味で︶を目的とするものではなく、企業者によって組織せられ る團体換言すればその構成員の實態を表明するための用語である。かく親することはさらに中小企業等協同組合法第 一條の立法趣旨に符合する所以である。或は︵芦川富躍、中小企業等協同組合法解読二七四頁︶企業組合は會就のように瞥利を目的とするものではない が、その行爲は螢利行爲となすが、しかしある行手が螢利にあるや否やはその行爲の目的が奈邊に存するかによって決定 せられるべきであるから、目的が聲利に存しなければ螢利行爲とはいえない。企業組合の組合員がか、る五体を結成する 本來的な狙いは組合自体の螢利活動になく、將來事業主体としての地位を招來確立せんとするにある。組合の螢利的な業 務は實質上は組合員個人の從來のそれであり、組合は軍一的零細的な企業量の集大成のための手段的機能、即ちか∼る機 能の焚輝それ自体が助威作用であり、しかして企業組合の本質的怨霊も實にこの点に存するといわなければならない。零 源な軍艦を適懸軍位に集大成すること、亦そこに本質的便命をもつ限りにおいて、企業組合は組合員の擦筆的地位を確保 し︵ぞの匙﹂では企業蛮体εして俘綾し得ない事情のもピにあるから︶、しかしてその地位を向上せしめるべく助成作用をいとなむものである。從って組合は集大成し た組織のもとにおいてその業務は形式的にはとにかく、實質的に各自の業務である。小輩位が適宜必要限度にまで集大成 するの必要なことは、購買或は販費組合などにおいてみられるところであり、したがってこれ等の組合において集大成の ための場を提供するところに組合特需の一牛の使命があるといえる。ただ企業組合においては集大成される業態を異にす 協同組合の種類と責任組織について 六七

(10)

協同組合の種類と責任組織について 六八 るにすぎない。

 ②漁業生産組合

 漁業生取組合も水産協同組合法上の一種の協同組合であるから、か、る制度の設定趣旨も、實は、漁民及び水産加工業 者の協同組織の獲達を促し、もってその経濟的筆墨的地位の向上と水産業の生産力の堀進を圖るのが第一次目的である。 故に本組合の第一次目的は漁業者の繧濟的瀧獣的地位の向上にある。これ等漁民はその資金と設備とにおいて微弱のため 経濟的肚會的地位の向上は勿論、その維持さえ困難の厭態にある。したがって相互に協同して必要かつ充分な限度にまで 集大成して、所期の目的を達せんとするにあること企業組合と同様である。たゴ本組合は生産業者の結成にか∼るが故 に組合の活動態様を異にするのみである。即ち漁業の生馴活動とこれに必然的に附随する業務である︵永良法第七+入條参照︶のが原則で あるから流通面の機能は本務としない。この面におけるものとしては所謂漁業協同組合或は漁業協同組合連合會があり、 かつ本組合はその構威員たり得るのであるからこれによるべきであるのみならす本制度の立法趣旨もここにあるといわな ければならない。これ等の諸点に徴しても本組合が生産的な努力と設備とを集大成して漁民の生産力を塘進せしめるにあ ることが窺い知られる。即ち生産組合は、主としてこの面においてその機能旺助成11を焚評している。企業組合と同様に 實質的に組合自体が生産活動をするとの意ではなく、所謂生産者たる漁民即ち生産業をいとなむ漁民による團体との意で あると解するべきである。      蔭  ㈲ 日本協同組合の事業一覧  すでに我が國の協同組合法制定が多元的であり、これに反して諸外官は=兀的であることは述べた。我が法は各種の組 合とその事業を法定しているが、果してその事業の質の面において夫々の組合⋮間に特殊性があるか否や、換言すれば諸外 國のように一元的立法が實質的に不可能であるかを比較する便のために左表をか\げる。勿論左の事業の項目の別け方に も多少の異論があろう。

(11)

協同組合の種類と責任組織について 六九

   事業組合名 信       用 購     買

保 管 販 費

貸     付  一 貯    金 農業協同組合法 農業協同組合︵出資︶ 組合員の事業又は生活に必要な資金の貸付H 事業又は生活に必要な物資の供給又は共同利用施設の設置倒

帯鋸鵡搬、加工、貯

非出資農業協同組合 同  右 H 同  右 国

同右圏  百右書

農業協同組合連合會

同  右H

同  右回

同右国  一同右転

漁業協同組合

同  右H

同  右回 同  右倒 同  右 固 非出資組.合 同  右 同 右但し↑とにを兼行するを得ない  一 ⋮

同右   一こ組

1漁業生麗組合

蝶及び.、れに附帯する粟︵水協法難+八7    一

漁業協同組合蓮合會

同右H  [同右回 有右日  百右田

同右H  百右口 有右国  百皇国

水産加工業協同組合口合會       ,同右H  同右口 冨右国  同 右田  − 清費生活協同組合法 瀦號愕渤罐鞭塾ないで又は生産しτ供給日︸ 同  上 事業協同組合

篠露。購醐狸    一//

i一−一−

信用︵協同︶組合

同旨   霞賠静黙諺選曲﹂   −一  −.

協同組合一合會

同右国  冨右H 一同右国  一

企 業組 合 商業、工業、鑛業、蓮虚業、サービス業その他の事業を行う︵七八條︶       I       I

(12)

協同粗合の種類と責任組織について 七〇 組同協業企小中 法合 馨講法同日︸

法合組同協業塵水

法合組同協業農 法組

シ門

企業組

協同組ム甘貝ムロ 信貝協@組 事業協同組 三豊?カ活協同 合子 @加 ㍾H 乾

組骨組水1合漁漁 月産同業業加 三生 ?O寸 合組

非出資組

漁業協同組 膿1組非會業合出協同組合 資農業協

蓬霧同日

嬰暑 事 合 會 合 合 組 同 同 蓮合1 合 合 蓮 同 合 業 同

他生 生 同 同 同 同 な㈲ 同 同 關罪作 組壼 活

共:事 す世業 合、 に 同業 る働の 右

員加 必 右 右 右   右 利又 右 右 施の共 の工 要 用は 設効伺 薗

事、 な 四 四 四

施生 四) 四隅化 業販 協 設活 のぞ 利 (る連 に費 同

四1に 増の 六合 フ魯

關、 キ購る買

聾軽

﹁1 必要 進他に農 一…事を 業直

一比、ノ、 し 同 加原 同 同 施の水

1再

︷同 調理地蒔 に接 同保 、 工料 設他産 若又の業 二又 三管 利 設材 刈漁動 くは造の すは …ノ取 b

z

用 右 備料 右 右 童舞1右 右 は豊成目 る間

ハ接

→見

z

因 へ又 フは 因 ?フi田の物 国 齔?ッに三業改的 同に 、 め 強製 用繁 田利若供 施構 強 る

に殖 施しさ 設成す 査そ 業 施若設く 關保す護1 羨くれ のはる

の 六1は るそ 設管土 用

一 }

『 一

一 『

一 一

同 同 困關農 キ業

//

右↑ヒ︸

右 叛の り {他、 ン漁揚ゼ業場

右㈲

右↑ヒ︸ る工

{業

?ノ

一       『

生 同 同 保遭 同 同 濟そ農 活 瞼難 にの業 の の救 關他上 共 右 右 聡濟 右 右 すのの 濟 旋施 る災災 四 伽 囚設 囚 囚 施害害 漁 設の又 唖 濟 1 船 囚共は

同 幅 上生 同 同 同 同 幅 同 同 化農 厚 奪 利厚 日活 胤厚: の村 ?フ 生 右 生 善 右 右 右 右 生 右 右 善生 施 文 施 施活 四 設 化 〔川 〔掴 〔九} 設及 国 の向 伽 伽び

育 綿

(13)

組合法名   事業組合名 厚  生  教  育 與   信 團体協約 附稽事業 熔 備    考 農業協同組合法 農業技術及び組合事業に關する組合員の知識の向上を圓るための教育並びに組合員に⋮封ずる一般的情報提供に關する施設田 縫濟的地位改善のためにする團体協約㊤ 上記各号に附蝕する事業㊤ ●

同右㈲   一   百右㊤

同 右雪 但し↑と口と象行ずることはは出來ない 農業協同組合蓮合會 幽瀾

㍽O三三唱す垂項爵蟷謙遜一轍

同 右㊤ 1↑と国を兼行するものはこれの附帯事業のみ 漁業翻同組合 水産技術⋮の向上、組合事業に試する組合員の知識の向上をはかるための教育一般情報の提供匂 記田、但し↑文は口を行うものに限る 同 右㊤

同旨雪

非出資組合

同右    一

同 右 同 右 漁業生塵組合 漁業協同組合連合會 同 右書 ↑と口を知行するものはその附幣事業のみ 水産加工業協同組合   一      ︸ 同  右 囚 同右︵九+三の三項目l        i

同率伽

1水琵加工業協同組合連合曾 同  右㈹と囲 同右︵九十七の一ご項︶

同右田

↑と口を兼行するものはその附稽事業のみ 漕費生活協同組合法 組合從業員の事業知識の向上国

同量因

事業協同組合 同  右脚 同右︵七+の三項・ 協右㈹、㈲魏の農行︵七﹁撰︶

同右因

信用協同組合

傭の金融機關の代瑠、債務の保証︵七六の二項二号

同右四

地方協同合組蓮

同右目   [

同 右 同 右 Hを行うものはH測口とその附帯事業のみ

企業組合

右表中における枠内の( )内の敷字は ㈲農業協同組合法第十一中の号番、〔ロ)水琵業協同組合法第七f六條、同第八十 七條、同第九十三條、同第九十七條、い鞘費生活協同組合法第十條、中小企業 協同組合法第七十一條、同第七十六條、同第七十七條、同第七十一條中におけ る号番を示す。なお右表申の事業種別は昭和二十六年六月現在 註 協同組合の種類と責任組織について 七一

(14)

   ・協同組合の種類と責任組織について      七二  右の表に示すように組合の事業は、信用、購買、販責、利用、共濟厚生教育、軽信、團休協約とそれらの附帯事業に大 別手掌る。しかし各組合法の事業に塾する規定の仕方が、夫々の制度の本來の趣旨の許す限度において列心せんとする關         ・      ︵註︶ 係上勢い網羅的となる。したがって各項目の内容を實質的に見ると重複している。故にこれを内容的に見て何れの項目の 中にいれるかについては若干の相違はあるとしても廉いした経底はなかろう。 ︵謎︶ 例えば農業協同組合法第や條の如きである、この外にも同様な傾向が見られる。  このように質的にはほとんど同一の事業を行うに際してその態様を異にするにすぎないというのも過言ではない。しか してその主体の法的本質或.は維濟的機能は全く同一であるのみならす、原則として互に他の連合會の構成員たり得るなど の諸点に徴しても、必ずしも一元的立法が困難とはいえない。勿論その図版的、行政的な由來は敢て否定しないが、だか らというてたれが多元的立法たらしめる唯一の動かすことの出來ないものとなすことには多分の疑いを有するのみならす 我が協同組合法の現歌の撫牛の原因は官廉のセクショナリズムのためであるとの観を一壷深くする。 三  これを要するに諸外國は、協同組合について一元的立法制度をとり、したがってその事業についても例示的に規定する にとどまる。この故に協同組合の種類についてもたとえばドイツのように例示的に定めるものはあるが、制限的なものを みない。換言すれば協同組合の原理と本質的便箋とを逸脱しないかぎり、事業の種類の如何をとわすその目的として設立 することが出纏る。しかるに我が國はこれとことなりその事業についても列墾制限主義をとる關係上煩雑を極め、またそ の種類も構成員の業態或はその靴禽的経鼻的地位によって組織せられる組合も法定している。したがって我が現行法上で は上述の事業と組合以外には存在し得ない。 監

(15)

 由來協同組合は庶民階級の自己運動として、その痛烈の欲求によって創案獲翻して來たものであるから、その事態から は、むしろ出止るかぎりその欲求を充足せしめるべきである。しかしてこの澹革的理由が今日においても協同組合制度の 存績と春期を可能ならしめるもっとも根本的にして不可歓のものである。故にこれが立法に際してもゆるがせにすべから ざるものといわなければならない。欧米のそれは自主的制度として焚賦したものに古して國家或はあ.る意味で肚會政策的 見地から、これが育成にそれぞれの手段︵減免税など︶を講じたものである。したがって我が國とことなり上から與えら れた他律的なものではない。このために協同組合立法に封しても、可及的に自由にしてゆとりのある態度をとり、いやし くも古家的干渉がましい態度をさけている。.しかるに我が國においてはすでに明治初年この制度を移入するにあたって も、受入れ態勢的素地は充分にあったとはいえ、當時の庶民階級は自己の経濟的肚會的弱少を意識しながらも、自主的手 段を講ずるまでの自畳に乏しかった。か、る北勢のもとに移入せられたのが奮産業組合である。中小産者にかぎらすとか く我が國民性は自主的活動よりむしろ商家のひごのもとに、或は由仁的背景のもとに、換言すれば他力本願的な性質を有 していたが、これは當時の中小産者もその例に洩れない。このような國民的性格は爾虚血制度運用に際しても依然として 事績せられ、さらに官僚においてもむしろこれに便乗するかの傾向さえあった。即ち庶民の自由の意思を助長するという より、上から輿えた枠内で動かそうとする所謂官僚干渉主義をあらためない。また國民もこれについて何等の痛痒を感じ ないのみならす翼然のこととしている。この干渉主義は現行協同組合立法に際しても漱米流の形式を排して列塁制限主義 を採用したところにもその一牛がうかがわれる。か、る列學主義は勢い多元的立法形式をとらなければならない結果とは なった︵物街娼隷︶。しかるに上揚の表によって一瞥して判明するように各協同組合法はそれぐ事業について規定してい るが、實質的には大体八種の事業となる。  これによってこれを観ると維濟的な事業の面からする組合の種別は殆どその歪曲債値がないのみならす卑見によれば意    協同組合の種類と責任組織についで      .       七三

(16)

   協同組合の種類と責任組織についで       七四 味がないのではないか、したがって螢利愈肚の種別分けのように構成員の責任態様により法的に種別するのがより妥當で あり意義あるといわなければならない。 四 ◎  一 外國の責任組織  諸外塀における協同組合員の責任引受の限度については、有限責任と無限責任とに大別出來、前者はまた、出資金額を 限度とするものと、その出費金額のほかに、一定金額を引受けるものとに細分される。後者は所謂連帯責任︵O①鐙ヨ窃、

9口δと三盆任︵窪姦喜喜、..無難艶峯と身軽・れ、さら鐘斐梯霧︵憂ゴ・き・・善塗9・︶をみとめ、

これまた有限追加支梯義務と無限追加支彿義務との二とされる。  ω 有 限 責 任       −  この種のものは法的にその責任に限度の附されているもので、換言すれば債務者の総財産申特定の財産のみが責任の物 体となっているものである。したがって嚴密にいえば特定の債樺に歯して直接法律關係に立ち、自己の特定財産をもつて その責に任することが本質的要点といわなければならない。たとえば合資賢聖の有限責任就員の責任の如きは、その典型 的なものである。・これを要するに責任があるということはその前提として債選者と有責者が直接の法律關係に立つことを 必要とするQ   ω有 限 責 任  これは出資協同組合の組合員は、組合に封して引受け叉は譲受けた寺口の金額を限度とする出資義務を、原則として負 担し、それ以上に何等の嚢務をも負担しないのであって、た∫組合の経費の負担が定款で定められたときの該経費支彿が

(17)

唯一の例外である︵農協控第十三候第四項同第十七條、中小路法第十候第四項、同窮十二榊憐、日貸法第十六條、山小協犠第十九條牌弟二項、旧回第二十二修Fβ照︶。これ即ち組合員有限責任の原則という。か、る原則は有限 責任協同組合の本質的特色をなすものであって、搭載以外に定款の規定叉は組合昌.細會の決議をもつてしても、組合員の 責任を加重することは出逆ない。たんに持口金額をこえて追加出資義務を課すことが昂來ないのみでなく、その他如何な る種類の組合員的義務をも負担せしめることは不可である。反面任意に追加出資をした組合員に難して、他の組合員より 優越的地位を支えることも許されない。しかるに責任とは債樺者と債務者とが直接の法律關係に立つことの前提を絶封必 要とするかぎりにおいて、この種のものが嚴密的には責任の範聴に入らない。何となれば、組合員は組合に遣して毒口金 額と定款所定の繧費の出費義務を負担し、例言、直接的に債灌者に封してその責に任じない︵勿論組合が導入霞をもつてうるこεを前提εするが︶からであ る。か、る意味からするとこの種の協同組合員は株式愈杜における株主と同様、實は無責任である。

  ㈲保誰責 任

 これは出資金額のほかに、一定の金額を引受けるものであり、我が奮産業組合の保誰責任もこれに遍し、ドイツ、スイ ス、ルーマニヤ、 ニユヨーク州、 ニユウサゥス・ウエールズなどの組合にこの組織をとるものがある。しかして持口金額 以外の一定金額に封しての責任の負担の樹象は何であるか、換言すればその責任は組合に流してか、はたまた組合債二者 に封して直接負担する︵合費會敵の有責任牡員のよるに︶かについては、ルーマニヤ、 ニユヨーク州、 ニユゥサゥス・ウエールズ州などに下す る文献の古いためこれを詳かにするを得ないが、スイスにおいては、 ﹁定款ハ組合員が組合肥費額面ビ組合持分ヲコエテ 組合債務ノタメニ組合財産二次イデ人的二、 シカシアル一定額マデノ、、、有責ナル旨規定シ得ル﹂ ︵O.菊。Q◎.Q。﹃O︶とし、 その組合と組合員とが連帯しないことを明示し、しかし奮債務法時代には、その責任が直接なりや否やに關して議論があ ったのであるが、改正法においては、その義務は組合破産財團に樹する填補義務として解決を與えているから、直接義務 ではない︵罐輔講鮭濤ン橘澗噸雄朧劃鰍分︶。これに反してドイツのこの種の責任については直接責任のものもあることに注目するを    協同組合の種類と責任組織について       七五

(18)

    協同組合の種類と責任組織について      七六  要する、即ち﹁組合ノ債務二塁シ、且直接組合費灌主軸封シ其ノ持分二相當スル額迄責任ヲ負フ義務︵保誰責任額︶﹂の  規定を定款中に挿入するよう同國の定款例は指示している.︵鋤鑛鑛聾穫︶。勿論この例の組合は所謂出資組合であろう  が。

   ⑧無限責 任

  責任を上述のような本質的意義に解する場合、組合口貝が有責なる最も典型的のものが無限責任である。もっともドイツ  の或る保誰責任制の組合のように、その保名号に樹して直接負担せしめるものも同様に老えられるが。しかして無限責任  は組合の債務に決して組合員の全財産をもつて引當とするものであり、これはさらにつぎの二に細別されうる。即ち組合  債樺者は、各組合員個別的に或は全体的に債務の履行を請求し得る所謂直接蓮幣無限責任乏、各組思量が分割負担する直  接連帯可分無限責任とがある。即ち後者は各人の負担額が分割されそれに満して無限責任を食ぶ。    ω 追化支梯義務 9 これが義務の履行にさいしては、一定の手績をもつて一定の金額の追加中里が決定せられ、追加支携計算が決定せられ  た後でなければ義務が嚢生しない点において、純然たる無限責任が組合の債務超過の場合直ちに焚生するのとは趣をこと  にする。これに制して、追加尊号は輩に貸借封照駆上の損失墳補のためにのみ行使するを得て、その割當方法は定款中に  別段の定めのないかぎり持分墨書を基準とし、然らざるときは平等割當とする露骨定して所謂責任と匿算せんとするもの  の如風である︵極憐敗正スイス協同誕合浪諭大分経千三集第三巻謬照︶。しかしてこの追加支佛義務は無限追加支彿義務︵”難壁恕ガ︶と、有限追加丁丁義務︵ス  イス︶とに分られる。しかるところドイツ法はその後の改正によって追加支梯義務制を一九一五年現在においてはすでに  慶止しているから、この種制度をもつもの節してはスイス、ポルトガルのみである︵一九四八年の資料による︶。術マーガレット、ヂイグ  バイは其の著﹁U灯8けO臨OO−OOΦ﹃醇ぞ①冨≦剛H¢し。しQ﹂において追加支彿・義務について..諜曽び冨門O鋤9ま○ロ9。一〇9団ヨΦβ窃.、

(19)

︵Z鋤。雰。ず口ωωO臣。犀y≦ぼ07貯O壁。貯剛。Φ匪開魯ω︿Φ曼団毘①粋。白§畿自律Φ飢一門び︸ぎ鴇と述べて、その差違が月下に        ︵註︶ 存するかに論及していないのはおしむべきである︵胴爾掛黙︶。 ︵註︶ 上述の各種責任中、垂れが蓮帯の場合にもそれが果しで組合と組合員か、組合員相互聞においでであるかについτ、或は有限責任  の中でも直接性間接牲など有し、特定國のそれが何れに属するかに關して興昧ある諸種の問題が存するけれども、これは稿をあらため  ること、し、本論文に蓄いては諸外國のこの種責任組織を概号するにとゴめる、  二 日    本  我が協同組合の始組︵嚇醐意︶は奮産業組合である。しかして爾後奮漁業法の漁業協同組合或は奮商業組合、工業組合、 さらに職後の商工協同組合を脛て今日にい.だる。ここでます我が三法下における協同組合の責任組織は如何になっていた かを究明して現行のそれに及ぶ。      .

 H 奮    法

 奮法時代においての始租は上蓮のように奮産業組合である。しかして同組合は蕾産業組合法によると、有限責任、保誰

責任連帯責任とに大別出來る。      .

 ω有限責 任

 これは前記、Hωの有限責任と全く同一であり、しかしてドイツの或有限責任組合とことなり鍛接責任であることも諸 外國の大勢にそむかない︵産組法第二條鳩二項巾段、工業紐合法第十八條、商業組合法第十入條、菖漁業法第四十三條ノ五濁二項中段、中小触法第十照覧四項、農鰯法第十三條第四項、浴協法第十六條第五項、水書薮第第十九條第四項︶。  ② 保諮責任は、 ﹁組合財産ヲモツテ其ノ学務ヲ完濟スル能ハサル場合二尊テ組合員ノ杢員力此ハノ出資額ノ外一定ノ金 額︵保誰金額︶ヲ限度トシテ責任ヲ負担ス﹂︵瀦縫灘鵬に糠離欝欝螺輝玖聾覆髄︶。ものであるから、債灌者は、この場合、全 組合員に還し、直接に其の保誰金額の限度まで取立をなし得る。しかして保設金額は各個人が組合加入に際し、出資の外    協同組合の種類と責任組織について       ﹁  七七

(20)

   協同組合の種類と責任組織について      七八 各組合員毎に定め、 一定金額たおを要する。さらにその金額は原則として出資額を下るを得ない︵産組法施行現則舅二條ノ 参照︶。金額決定 に丸して特別規定がないから、一口毎に雫等に、或は各組合員毎に一括的に、叉各組合員聞に金額上の差等を附するがご ときことも可能である。  奮産業組合法第二條第二項に﹁一定ノ金額ヲ限度トシテ﹂とし、同法第一條第五項、同第九條第一項第五號ノニ、同第 十六條ノ五第一項第四號、第十六條ノ営倉二項、同国二十九條ノニ第五號などにおいては﹁保誰金額﹂としているが、各 組合口貝が組合の債二者に聾して負担する金額であるから實質的に同一である︵工組法肩十八燦ノニ、斗組法第十九豊漁組該四十三條ノ三︶。  奮法下における専心制度では、債務超過を前提として機生して債樺者に翻し隔組合員が一定の金額を支⋮那うことが、民 法上の保誰債務と酷似はするが、さりとてかるが故に所謂鋸盤債務ではなく、夫々の奮協同組合法の規定による特別責任 である。かくしてこの責任は直接的ではあるが蓮化性を有するやに封しては若干の問題がないではない。奮法下において 保誰責任の無蓮帯性に忘する直接規定はないが奮産組法第二條第二項、奮漁業組合法第四十三條ノ輪姦二項において、無 限責任の蓮養性については特に﹁連帯無限ソ責任ヲ負担シ﹂︵同医同條同項前段︶と規定し、同趣同項の規定の後段において、有限責任 と同例に規定している点、奮工業組合法第十八條、奮商業組合法第十八條において無連帯の有限責任について規定しなが ら、奮工業組合法意十八條ノニ、奮商業組合法第十九條において規定して特に連帯する旨規定しない点、などからして責 任を加重せしめない趣旨とみられるから、三石責任は連帯責任ではない。叉奮工業組合法や奮商業組合法において蓮帯無. 限責任に關する直接規定は勿論間接規定すら存在しないUたとえば奮心組法第二條第一項、奮漁業第四十三條ノ五のよう にーーのは爾法が無温暖の有限責任制を明示したものである。若しこの場合保誰制度が連帯ならば特にその旨を宣明するは すである。しかるにそれのないのは保讃制度亦無連帯性の域を脱するものではない。  ⑧ 無限責任は、組合財産をもつて組合の債務を定忙し得ない場合に、組合債灌者が組合員に生して直接に請求をなし

(21)

邑 得るものであるから、これには所謂債務超過︵雪雑囎盟鋸歯臓胸懸鷲融盤膿貯る︶を前提とするものであるから必ずしも破産を必 要としないこというまでもない。即ち破産の場合は特別手段により虚理されて、その事務は破産管財人によりなされるの であり、組合債灌者と組合員との間には直接法律轟々の焚生する余地はないのであるから、本責任の追及し得るのは組合 破産前に厩する。  ついで本責任が直接的なるかどうかの問題が存する。惟うに本瓦畳職生が組合の債務趣過を癖直前提條件とし、さらに、 組合原簿に各組合員別に出資口緻を記載登録し、脱退後ニケ年間責任を存在せしめることは、債盲者の組合員からの直接 取立を可能ならしめ、或はか、る機屋を與えるためであり、また、破算寒詣二百二十四條が無限責任又は保誰責任の奮産 業組合、奮工業組合、奮商業組合、蕾漁業組合に準用せられて、組合員に其の損失分担に鷹じて賦課し得ることを認めた のは、畢寛愈愈者が直接組合員より取立て得る商利を有すること、即ち組合員は直接責任を有するからであるとの解繹が 錦詠出翻る。かくの如き解輝は上扇のように破産法その他から抽出せられるのであって商法の倉杜に關する規定からの類 推ではない。

 ⇔新    法

 以上は我が奮協同組合法上に存した責任組織であるが現行法上においては、すでに一言したように出資組合と非出資組 合とがある。後者は組合経費負担︵樹冠雛蝿鰭、︶であるが、原則とするところは出資組合制度である。その出資組合における 責任組織は、所謂有限責任︵鷺難牲麟獣響謙譲講墾虻無難摂ハ纏誰詳離羅諮︶のみであって奮法上の無限責任、保設 責任の類を認めない。  ここに有限責任とはいうまでもなく、その登口出資を限慶とするのが原則であるが、組合のうちには、その定款規定を もつて組合維費の負担を組合口貝に賦課している場合︵押部鰍甥冊難燈割声鶴雛漁燈譲劉酬雌獅謡麟二︶はその経費と出資金が全責任額である    協同組合の種類と責任組織について      七九

(22)

   協同組合の種類と責任組織についτ       .         八○ (情 ヲ法、漁業生崖親合にはかかる規窟がないから経費を課し得るか否かの疑が存するがこれは各諭による︶から所謂奮法上のそれ乃至商法上の株主の有限責任とこの点においても落縁の相違が 存する。  株式禽耽の株主が愈吐債務者に封して、直接何等の法律關係に立たないで、云掛のみが自己の財産をもつてその責に任 するのであるから、この關係においては實は株主は無責任である。しかるにこの点について、我が商法上別段の規定はな いが、株式禽肚が實質的にも形式的にも完全なる法人性をする以上、特に株主の直接責任を定める規定、たとえば合名會 肚又は合資會肚に費する商法第八十條、第一四七上里一五七條のような規定がない限り、株主が會股債務について直接會        つ 骨髄損者に封して辮濟の責を負わないことは、常然であらねばならぬ︵大隅救授、會吐法諭一三七頁、昭一四●五●一五︶。このことは同組合の有限責任︵8 ω︶についても同様にいえるであろうかについて若干の疑がないではない。株主の⋮聞接責任に關して、株.式倉肚が實質的に も形式的にも完全な法入性を有することが重号せられているようであるが、協同組合の場合はしかし学業な糊入性をもつ ているかについて問題がある。尤もここに形式的とは法人格が法律規定により比えられていること、實質的には株主と會紅 との人的な有機的連關性なく猫自に法律行爲をするとの意と解するとき、協同組合が形式的に法た格を有すること︵囎醐職臨 綿諺窯跡鋤蹴甑︶は明かであるが、その實体は全く組合關係であり、原則として組合の事業は組合員のそれであること合名會 肚と酷似し、商法墨者が合名禽枇は法入ではあるが實際は組合であるから殊更に曾吐たる法人にする必要はない︵貯鴬禰蛛 舗鍵ゆ賦脚囎曝禰醐︶とし、實質的には法人性を有しないとするもの∼如くである。 この故に商法もその耽員をして直接責任制 をとっているのであるが、協同組合も實は組合であって、隔心論的には特に法人とする必要はないのみならすむしろこの ために弱る一面では組合と組合員との三選を煩労ならしめているきらいがある。かるが故に協同組合は實質的法人性を有 しない。しからばその組合員の責任は直接なりや。触法下においては直接責任性を規定してこの聞の事情を裏書していた ため、同法下における有限責任が聞接性のものであることは明かであること上述のようである。しかるに現行法上では直

(23)

唱 接責任制をとらないのみならす有,限責任の間接性に關する直接規定が存しないこと、組合の實質的法人性の稀薄なことか ら右について若干の疑が存するわけである。換言すれば前幅的には、協同組合の組合員は、原則として組合事業の所有者 たると同時にその経螢者であっτ、組合は全人格をあげて組合員の運命に關枕しており、組合の事業は組合員の車業であ り、組合の活動は實は組合員の生業たる關係にあるQ故に實質的には組合は個人事業の共同維僻であり、浩革的にも殊に ドイツなどにおいて、家族煙感体から焚蓬したのである。このことは協同組合の杢休の法.律關係に反映して特色をなし、 種々の特殊な法律問題を提起している。組合法は封外的に樺利義務の主体たる軍一休として現れるよう擬制しているが、 實は團体性が稀薄で實質は文字通り組合である。  さて商法命祉規定中の直接責任爽生の前提條件は債務超過であること、合名倉濫の職員及び合資命薩の枇員などの責任 (就 ュ齢 m灘鰍鍔畷瀬陸尉の︶に關する商法第八十條、同百四十九條に徴し明かであり、また蕉産業組合法第二條第二項、奮闘組 法第十八條、奮商業組合法第十九條、奮漁業淡第四十三條ノ充第二項などから實湿し得られる。しかるに奮涙下の有限責 任に關するは勿論、現行各協同組合注の有限責任に期する夫々の規定︵上述︶のなかにか、る趣旨の要件を見出し得ない のみならす、組合原簿に各組合員別にその出資持口撒を記載しない。また晩退組合員の賦!4任に質して存績期間例えば二年 間︵商法第九十三條第=項、同第百四十七條︶、即ち無限責任組合及保誰責任組合にあっては脱退した組合員は、肌退前の組合債一著に封し、比への脱 退を組合原簿に記載した後ニケ年高責任を負担す︵礪雌闇磁醐舞獅謙堪敷鳩端期溝瓢測蹴報烈早計︶るのが原則であるが、有限責荘組 合においてか、る趣旨の規定がない。かくの如く合名倉冠或は合養命耽の猷員或は無限責任組合、保誰責任組合の組合員 などに責任嚢生前提至言︵債務超過︶を定めないことは、其限責任組合の組合員の責任が直接なりとしてもその責仔負担の 時期や、これが取立の時期など全く不明であり、したがって有限責任Hωは直接的でないのが法の趣旨である︵醐期拙働麟罐ト 獄暇︶のみならす組合原簿に各組合員別に出資口数を記載しないから、若し直接責任としても、債樫者は如何なる公孫帳簿    協同組合の種類と責任組織について      八一 層

(24)

   協同組合の種類と責任組識について       八ご によって組合員各人から取立て得るか不明であり、勢い差押え等の場合に種々の困難な問題が生起して着る。さらに脱退 後責任存績期闘の規定のないことば、組合解散後は組合員は無責任であるから、未梯込金の取立をなすに際して正音期限 到來したものでなければ清算.の場合でも取立不能である。況んや解散後債樺者が直接取立てるが如きは全く不可能であ る。しかして破産法第二百二十四條は、 ﹁前十六條ノ規定ハ無限責任馬匹保誰責任ノ産業組合其ノ他ノ法人門破症ノ宣告 ヲ受ケタル場合二之ヲ準用ス﹂として、特に有限責任を削除したのは有限責任の根本としてその直接性を有しないを解す        4 る立法趣旨と考えなければならない。これ等の諸種の点から協同組合法上の有限責任は直接責任ではない︵小弔三一、産業組ヘロ法七﹂丁山ハ買参昭⋮︶。          かくの如く有限責任は聞接責任であるから、組合はその出盗金額だけ組合員から上込ましめ得る。故に出資金佛込濟組 合員は無責任である。しかして彿込請求の時期は定款、組合員総魯の決議以外には拘束をうけないからこれに違反しない 限り何時でも徴牧することが出來る。  これを要するに我が現行協同組合法上間接責任として有限責任を認めるのみである。かくの如く協同組合の本質からす れば、入的直接責任を基調とすべきであるのに、現行法上物的責任のみを規定することは制度の本質と逆行するものとい’ わなければならない。か∼る責任組織の物的性への展開は、組合の企業主休的性格︵資本主義的︶への移行を、直る意味 で實臆するものである。しかしてそれがその本來の使命たる助成を逸脱して風病t義への移行との誤解を招く危露なしと しない。卑見によれば協同組合は弱小産者の封外的信用を得ることにも重大な意味をもち、組合はか、る信用を得させる よう助成するにあるのだから、組合自体も信用度の高い責任組織をもつべきであり、そのためにも現行法の措置必すしも 立法政策的には安當といえない。  なお、諸外國の責任組織を表で示すとつぎのようである。  ﹁

(25)

責任組織名

國       名 有  限  責  任 オーストリヤ、 ルーマニヤ、 イギリス、 フランス、イタリー、ベルギー、ポルトガル、ニユヨーク洲、ミシンが洲など、ハンガリー、脚ニサウス、ウエールズ、日本、インド 保  証  責  任 ドイツ、 ルーマニヤ、ベルギー、 スイス、 ニユ署ヨーク洲、 ニユサゥス、ウエールズ 無限責任 着帯無限責任 可分無限責任 ベルギー、 ニ ュサゥス、ウエールズ

無限追加迂拙責任丁・・

備 考 イタリーはこれを常態と す

一斗騰鈎凝議鶉

β 註 右の表の資料は、ドイッー一九三四年、スイスー一九三三年、その他については一九一二三年の文献による、 響 五  協同組合自体の行嚢能力の有無は、畢党法人格の有無である。これについて世界の大勢は、若干の例外はあるが、法の 直接規定をもつて法人格を附與している。たとえばドイツの牧盆と寒々に焦する協同組合法第十七條は﹁登記組合ハ、猫 立シテ樺利ヲ得、義務ヲ負イ、不動旋二關シ、所有灌其ノ他ノ物擢ヲ取得シ、訴訟行爲ヲナスコトヲ得﹂として當事者能 力などに劃して規定するのみで直入について直接規定はない。しかしか、る法的措置はこの範園で樺利能力を有する圏の であるから、その意味で法人格を有することも容易に推参し得る︵オース↑リや法第+二條同旨︶。  我が國に於璽てはすべて協同組合は法人として行爲能力を認めている︵中小協法第三候、農協法第三樋清協法算四條、水産協法馬五條︶。  協同組合は本質的には組合であって、實質的に法人格を興えるほどの組織休として高度性をもつていない。したがって 法的意義からすれば組合形態で可であるが、毒血的に面外活動面において、構成員数において、はたまた義民経濟とのつ    協同組合の種類と責任組識についτ       八三

(26)

   協同組合の種類と責任組識について      入四 ながりにおいて、その経濟活動は、多種多様性をもつているため、その法律關係殊に論外清鑑係が復羅多岐ならしめてい る。弓この多岐な法律關係に立つ組合を代表制度によって腱理するよりは、形式的に=兀化した方が取引上も便宜でもあ       し り、その相手方を保こすることになり、そして組合制度の獲展を期し得られることは悟入舌革的にも冠魯政策的意味を多 分にもつ本制度の本塗の使命を果す所以であろう。したがって封外的信用を程ることにあるのではないことは、現行法が 有限責任組織のみをとるに蓋し明かである。若し然らすとすれば法人格を與えるよりはむしろ、無限責任制を採ることが 滴切であるといわなければならない。  以上のように協同組合の法人格は法律により盛業せられるものであるから、その行爲能力もまた法令の制限に服すべき こと當然である︵謁三鼎︶。協同組合はその性質上身分法開係を前提とする構利義務を有し得ないことまた論をまたぬ。  協同組合は目的を中心とする人格者であるから、その樺利能力が目的によつで制限せられることもまた當然であって、 このことに標する法術四十三條は、協同組合についても類推通用されるべく、即ち協同組合は﹁法令ノ規定二從ヒ、定款 二因リテ定マリタルロ的ノ範胎内二於テ樺利ヲ有シ義務ヲ負フ﹂ものであり、その目的外の事項については、たとえ或る 行爲が組合の名義をもつてなされたとしても、これをもって組合の行爲ということは出來ないから、組合に話して絶封に 効力を生じない。勿論﹁目的ノ範園内﹂とは快く定款所定の目的に反しない範園内との意味であって、叉定款所定の目的 は定款に記載された形式的な要点に拘泥する必要はなく、その記載文言から推理意与し得べき一切の事項をもふくめて解 するべきである。したがって、組合はその目的に反しないかぎり、目的自体に属する行爲と日的蓮成に必要な行爲をなし 得る。しかして43定の行爲が右の意味における組合の口的の範園内なるかどうかは、各場合の具休的事情について判慣す べきでなく、もつばら行爲の客観的性質によって決すべきである。  わが組合は私法上の帯磁能力を有するから、民事訴訟法上の記事者能力を有する。  ︵昭二六・六・三〇︶  、 ‘

参照

関連したドキュメント

[r]

実際, クラス C の多様体については, ここでは 詳細には述べないが, 代数 reduction をはじめ類似のいくつかの方法を 組み合わせてその構造を組織的に研究することができる

参考資料ー経済関係機関一覧(⑤各項目に関する機関,組織,企業(2/7)) ⑤各項目に関する機関,組織,企業 組織名 概要・関係項目 URL

加藤 由起夫 日本内航海運組合総連合会 理事長 理事 田渕 訓生 日本内航海運組合総連合会 (田渕海運株社長) 会長 山﨑 潤一 (一社)日本旅客船協会

高圧ガス移動防災対策については、事業者によって組織されている石川県高圧ガス地域防災協議

観光協会・温泉組合等 + A旅館 Bホテル Cホテル D旅館

第73条

機器製品番号 A重油 3,4号機 電源車(緊急時対策所)100kVA 440V 2台 メーカー名称. 機器製品番号 A重油 3,4号機