中学生のケータイやインターネットにおける問題発生の予防に有効な心の教育実践研究:―将来、被害者にも加害者にもならないために―
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(2) の生徒の意識の変化を比較した。. い」、rお互いが対面してやりとりをすること. 教材は、①身近なメディアの特徴の整理、. が大事である」ということを意識したと考え. ②一方通行と双方向のコミュニケーション、. られる。【教材3】のロールプレイング教材で. ③ロールプレイング教材rネットコミュニケ. は、直接顔を合わせて会話する場合に比べ、. ーション」、④事例学習である。①の教材にお. 文字が伝える情報量は圧倒的に少ないため、. いては、ポストイットを活用して話し合いの. 文字のみのやりとりという携帯電話ならでは. 手法としてKJ法を用いた。②の教材におい. のコミュニケーションには、弊害も大きい.(渡. ては、一方通行では、図を見て文字に起こし. 邊;2009)ことを実感させる狙いがあった。. た文章をお互いに交換して文字情報のみで図. 授業前の仮説に対して授業後の平均の差か. を描いたが、双方向のコミュニケーションで. ら生徒の意識の変化をみると、生徒は授業前. は、一方通行で行った文字情報に加えて質問. より授業後の方がメールや掲示板では自分の. ができる状態で話し合いながら図を描かせた。. 気持ちや話したいことが必ず相手にわかって. ③の教材においては、「メール」と「直接会っ. もらえるとは思わないようになっている。ま. て話す」違いをメラビアンの法則から体感す. た、ケータイやパソコンのインターネットの. るためにペアになり実際に演じてからワーク. 利用だけで友達と伸良くなれるわけではない. シートにまとめた。これらの活動を通じて、. と思うようになったり、匿名性が高いとは思. 現在起こっている問題が自分にも起こりうる. わないようになるなどケータイやパソコンの. 身近なものであることを認識させることをめ. インターネットの利用についての危険に対す. ざした。. る意識が高まったと考えられる。. 分析としては、生徒の自由記述をテキスト マイニングし、授業前後のアンケート結果(5. 5.現場への提案・発信・今後の課題. 件法)の平均差を検定した。. 実態調査から分かるように、現実として諸 問題が起こっている中で生徒の多くは、ケー. 4.実践の振り返り・考察. タイやインターネットの危険性を感じ上手く. 最初に行った実態調査では、インターネッ. コントロールしていく必要性を感じている。. トや携帯電話が普及している割には生徒たち. 今回の実践研究を通して、生徒は対面のコ. からの「ウェブページって何ですか。」などの. ミュニケーションの大切さを理解し、ネット. 基本的な語句に関する質問が多く出た。生徒. の諸問題に対する意識が高まったと考えられ. たちの使用の割には案外知識が乏しいのが分. る。しかし、「状況を考えて適切なコミュξケ. かる。【教材1】「メディアの種類とその長所・. ーション手段を選択する」まで考えられる生. 短所」を考える活動では、直接話し合うこと. 徒はまだ少ないと思われる。正しい手段を選. によって考えが広がることを生徒が学ぶこと. 択をすることができる生徒がさらに増えるよ. 自体に意味がある。さらに、目的に応じたメ. うに実践を進めていく必要がある。そのため. ディアの利用が大切であることを理解してい. には、生徒の理解が定着するように継続して. る生徒達のまとめや気づきに触れることがで. 系統立てた実践が必要であると考える。本研. きたことも意義深い。生徒たちは、【教材2】. 究を通じて、学校全体として体系的な情報モ. の文字から図を描く体験を通して「こんな単. ラル教育の取り組みの必要性を再認識した。. 純な図形でも文字情報だけで伝えるのは難し. 修学指導教員 松本 剛. 一83一.
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