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Generation and Relaxation Processes of Multiexciton in Colloidal CdTe and CdS Quantum Dots 

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Academic year: 2021

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Generation and Relaxation Processes of

Multiexciton in Colloidal CdTe and CdS

Quantum Dots 

著者

小林 洋一

(2)

2010 年度 博士論文要旨

Generation and Relaxation Processes of Multiexciton

in Colloidal CdTe and CdS Quantum Dots

関西学院大学大学院理工学研究科 化学専攻 玉井研究室 小林 洋一 キャリア増幅とはバンドギャップの2倍以上のエ ネルギーを持つ光子一つから複数のキャリアを生成 する過程のことである(図(a))。これに対し,Auger再 結合とは複数のキャリアが相互作用をして片方が無 輻射的に失活し,もう一方がより高い状態に遷移する 過程のことをいう(図(b))。これらは共に半導体QDsに おいて顕著に観測され,QDsを太陽電池やレーザー増 幅媒体等に応用する際極めて重要である。QDsは表面原子の割合が多いため,表面保護剤や周辺環境の影 響を強く受けて一励起子緩和過程が変化することが知られているが,キャリア増幅やAuger再結合のよう な多励起子過程とQD表面との相関はほとんど明らかになっていなかった。申請者はCdTe QDsをコロイド 合成法により合成し,フェムト秒過渡吸収分光,時間分解発光分光によりキャリア増幅やAuger再結合を 特に表面状態,温度依存性の観点から明らかにした。以下に結果の概略を示す。 1) 1) 1) 1)CdTe QDs ののののキャリアキャリアキャリア増幅キャリア増幅増幅増幅 ホスホン酸で保護した CdTe QDs において,発光寿命測定により初めてキャリア増幅を観測した。 ホスフィンで保護した CdTe QDs ではキャリア増幅が観測されないことが報告されていることから, 申請者らの結果によりキャリア増幅が表面や周辺環境に大きく依存することが明らかになった(Chem. Lett. 38, 2009, 830.)。 2)半導体 2)半導体 2)半導体 2)半導体 QDs のののの Auger 再結合の粒径,表面状態依存性再結合の粒径,表面状態依存性再結合の粒径,表面状態依存性再結合の粒径,表面状態依存性 異なる保護剤を用いて様々な粒径の CdTe QDs を合成し,過渡吸収ダイナミクスの励起光強度依存 性を解析することにより,Auger 再結合の粒径,表面保護剤依存性を明らかにした。また,CdS QDs について表面欠陥と Auger 再結合との相関を同様に調べる事により,QDs における Auger 再結合が保 護剤や表面欠陥などの表面一分子層に起因する表面状態には依存せず,界面の電子状態に依存するこ とを初めて実験的に明らかにした(J. Phys. Chem. C, 113, 2009, 11783. and J. Phys. Chem. Lett. (Revised))

3) 3) 3)

3)CdTe QDs のののの Auger 再結合の温度依存性再結合の温度依存性再結合の温度依存性再結合の温度依存性

CdTe QDs の時間分解発光スペクトルの温度依存性を解析することにより,離散化した電子状態を もつ QDs における Auger 再結合の詳細なメカニズムを明らかにした。CdTe QDs の Auger 再結合時定 数は温度の低下と共に緩やかに増加しており,このことから QDs における Auger 再結合はバルクの Auger 再結合にあるような活性化障壁が存在しないこと,Auger 再結合の終状態にフォノンが関与して いることが明らかになった(J. Phys. Chem. C 114, 2010, 17550.)。 4) 4) 4) 4)CdTe QDs の励起子間結合エネルギーの算出の励起子間結合エネルギーの算出の励起子間結合エネルギーの算出の励起子間結合エネルギーの算出 複数励起子が生成すると,励起子間の結合エネルギー分だけ安定化した複数励起子状態を形成し, 非常に短い時間スケールで複数励起子発光が観測されることが知られている。しかし,コロイド QDs 図(a)キャリア増幅の概念図

(3)

の励起子間結合エネルギーはこれまで CdSe QDs に関するものしか報告されていない。そこで,異な る粒径のオレイン酸キャップ CdTe QDs の時間分解発光スペクトルの励起光強度依存性を解析するこ とにより,CdTe QDs の二励起子,三励起子の励起子間結合エネルギーの粒径依存性を初めて明らか

にした(J. Phys. Chem. C 114, 2010, 17550.)。これにより,Auger 再結合などの励起子多体効果をより定

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