(1) 平成 26 年 1 月 第 118 号 http://rinya.maff.go.jp/chubu/ ○ 局長年頭所感 ……… P2 ○ 各地からのたより ……… P3~5 ○ シリーズ「森林官からの便り」 ……… P5 ○ 2013年 主な出来事 ……… P6~8 ○ シリーズ「ご当地自慢」 ……… P9 ○ 平成26・27年度 国有林モニター募集 ……… P10
主な項目
白山「大倉尾根より北アルプスを望む」(写真提供:飛騨署 日置順昭)第 118 号 平成 26 年 1 月 (2) 新 年 明 け ま し て お め で と う ご ざ い ま す 。 読 者 の 皆 様 に お か れ ま し て は 、 ご 家 族 と と も に 、 よ き 新 春 を 健 や か に お 迎 え の こ と と 心 よ り お 慶 び 申 し 上 げ ま す 。 ま た 、 当 局 の 業 務 運 営 に 当 た り 、 そ れ ぞ れ の 立 場 で ご 協 力 を い た だ い て い る こ と に 対 し て も 、 厚 く 御 礼 を 申 し 上 げ ま す 。 昨 年 は 四 月 一 日 に 、 昭 和 二 十 二 年 の 林 政 統 一 以 来 、 約 六 十 五 年 間 続 い た 特 別 会 計 に 終 止 符 を 打 ち 、 一 般 会 計 と し て 新 た な ス タ ー ト を 切 り ま し た 。 か つ て 国 鉄 や 郵 政 と と も に 三 公 社 五 現 業 と い わ れ て い ま し た が 、 次 々 と 民 営 化 さ れ 、 結 果 的 に 一 般 会 計 に 移 行 し た の は 国 有 林 だ け と な り ま し た 。 こ れ ま で 、 分 割 民 営 化 や 一 部 独 立 法 人 化 な ど 様 々 な 議 論 が な さ れ て き ま し た が 、 最 終 的 に は 、 森 林 の 持 つ 公 益 的 機 能 の 維 持 増 進 等 の 必 要 性 か ら 「 国 が 直 接 管 理 す る こ と が 望 ま し い 。」 と 国 民 の 皆 様 が 判 断 さ れ た 結 果 と 考 え て い ま す 。 そ の ス タ ー ト の 年 の 取 組 を 振 り 返 っ て 見 ま す と 、 国 有 林 は 、 一 般 会 計 と し て 、 公 益 重 視 の 管 理 経 営 を 一 層 推 進 し つ つ 、 森 林 ・ 林 業 の 再 生 や 地 域 振 興 と い っ た 政 策 実 現 の た め に 取 り 組 ん で い ま す 。 具 体 的 に は 、 木 曽 ヒ ノ キ を は じ め と す る「 木 曽 谷 の 温 帯 性 針 葉 樹 林 」を 伝 統 建 築 物 の 維 持 ・ 保 存 な ど と 調 整 し つ つ 保 全 す る 取 組 、 市 町 村 森 林 整 備 計 画 の 策 定 を 支 援 す る 地 域 森 林 総 合 監 理 士( 通 称 :「 フ ォ レ ス タ ー 」) の 育 成 、 木 材 価 格 急 変 時 の 「 国 有 林 材 の 供 給 調 整 」 の 取 組 、「 コ ン テ ナ 苗 」 を 活 用 し た 生 産 ・ 造 林 一 貫 作 業 シ ス テ ム の 普 及 、 高 齢 級 で 良 質 な 人 工 ヒ ノ キ の ブ ラ ン ド 化 を 目 的 と し た 「
○○
高 国○○
高 国 木 曽 ひ の き 」( 読 み 方 : マ ル コ ウ マ ル コ ク キ ソ ヒ ノ キ )の 販 売 、「 型 枠 合 板 の 国 産 材 化 」 の 取 組 等 を 行 っ て い ま す 。 ま た 、 当 局 で は 、 過 去 の 貴 重 な 記 録 を 未 来 に 残 す こ と も 重 要 と 考 え て い ま す 。 そ の 一 環 と し て 、 現 在 、 森 林 鉄 道 の 記 録 を 集 め て お り 、 書 庫 の 中 で 埃 を か ぶ っ て い る 資 料 を ひ も と く と と も に 、 実 際 に 森 林 鉄 道 に 関 わ っ た 皆 様 の 貴 重 な 体 験 談 や 写 真 を 提 供 し て い た だ き 、 後 世 に 残 し た い と 考 え て い ま す 。 今 年 は 一 般 会 計 化 二 年 目 を 迎 え 、 よ り 一 層 、 他 の 行 政 機 関 等 と も 連 携 し つ つ 、 地 域 の 森 林 ・ 林 業 を リ ー ド し て い く 存 在 と な る 必 要 が あ る と 考 え て い ま す 。 そ の た め に は 、 国 有 林 が 「 今 何 を し て 、 何 を し よ う と し て い る の か 」 地 域 の 皆 様 に 理 解 し て い た だ く 取 組 も 重 要 と 考 え て お り 、 新 聞 、 テ レ ビ 等 へ の 積 極 的 な プ レ ス を 行 っ て い く こ と と し て い ま す 。 国 有 林 の 使 命 を 達 成 す る た め 、 管 内 の 地 方 公 共 団 体 、 関 連 す る 業 界 と も 連 携 し な が ら 、 公 益 重 視 の 管 理 経 営 の 一 層 の 推 進 は も と よ り 、 我 が 国 の 森 林 ・ 林 業 の 再 生 や 地 域 の 活 性 化 な ど 、 国 有 林 野 事 業 に 求 め ら れ る 役 割 の 発 揮 に 精 一 杯 努 め て い く 考 え で す の で 、 変 わ ら ぬ ご 支 援 を よ ろ し く お 願 い い た し ま す 。 結 び に 、 皆 様 方 の 今 年 一 年 間 の ご 多 幸 と ご 健 勝 を 祈 念 し ま し て 、 年 頭 の ご 挨 拶 と い た し ま す 。中部森林管理局長
鈴木
信哉
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(3) 平成 26 年 1 月 第 118 号 今 年 の 干 支 は 午 年 で す 。 十 二 支 は さ ら に 細 か く い う と 「 甲 午 」 で 、「 き の え う ま ・ こ う ご 」 と 読 み ま す 。 馬 は 、 人 間 と の 意 志 の 通 う 家 畜 と し て 、 昔 か ら 親 し ま れ て き ま し た 。 こ う し た 馬 と の 密 接 な 間 柄 を 反 映 し て 、 馬 に つ い て の こ と わ ざ や 漢 字 は 豊 富 で す 。 「 人 に 添 う て み よ 、 馬 に は 乗 っ て み よ 」。 人 と は 、 付 き 合 っ て み な け れ ば 、 そ の 人 の こ と は わ か ら な い も の で 、 外 見 だ け で 、 そ の 人 ( 馬 ) の こ と を 判 断 し て は い け な い と い う た と え で す 。 人 と は 生 活 を 一 緒 に し た り 、 仕 事 を し た り し て 、 は じ め て 、 相 手 の 性 格 や 自 分 と の 相 性 な ど が わ か り 、 ま た 、 馬 に は 、 乗 っ て み な い と 、 そ の 馬 の 癖 や 、 乗 り 心 地 な ど も 分 か ら な い 。 ど ん な こ と で も 、 経 験 し て み な い と 本 当 の こ と は 分 か ら な い の で 、 と に か く 、 や っ て み る 、 と い う 教 え で す 。 午 年 生 ま れ の 有 名 人 を あ げ る と 一 九 四 二 年 : プ ロ ゴ ル フ ァ ー の 青 木 功 、 一 九 五 四 年 : 俳 優 の 石 田 純 一 、一 九 六 六 年 : 俳 優 の 江 角 マ キ コ 、 一 九 七 八 年 : マ ラ ソ ン の 野 口 み ず き 、 一 九 九 〇 年 : フ ィ ギ ュ ア ス ケ ー ト の 浅 田 真 央 と い っ た 方 々 が い ま す 。 過 去 に 起 き た 午 年 の 出 来 事 を 紹 介 し ま す と 、 一 五 八 二 年 : 清 洲 会 議 、 一 九 六 六 年 : ビ ー ト ル ズ 来 日 、 一 九 七 八 年 : 成 田 空 港 開 港 、 一 九 九 〇 年 : 東 西 ド イ ツ 統 一 、二 〇 〇 二 年 : 冬 季 ソ ル ト レ イ ク シ テ ィ オ リ ン ピ ッ ク ・ サ ッ カ ー ワ ー ル ド カ ッ プ 日 韓 大 会 な ど が あ り ま し た 。 国 有 林 に お い て 、 国 民 参 加 に よ る 森 林 づ く り や 森 林 環 境 保 護 、 国 産 材 利 用 推 進 な ど の 活 動 に 取 り 組 ん で お ら れ る 個 人 や 団 体 等 に 対 し て 林 野 庁 長 官 が 感 謝 状 を 贈 呈 す る も の で 、 今 年 度 は 、 全 国 五 団 体 が 当 該 功 労 者 と し て 選 定 さ れ 、 中 部 局 管 内 で 二 団 体 が 功 労 者 に 選 定 さ れ ま し た 。 [ 東 濃 署 ] 十 二 月 十 一 日 、 東 濃 森 林 管 理 署 に お い て 国 民 の 森 林 づ く り 推 進 功 労 者 へ の 感 謝 状 の 伝 達 式 が 行 わ れ ま し た 。 東 濃 署 管 内 で は 、 岐 阜 県 か ら は 初 め て 、 中 津 川 市 を 拠 点 に 活 動 す る N P O 法 人 「 恵 那 山 み ど り の 会 」 が 選 ば れ ま し た 。 同 会 は 、 平 成 十 五 年 に 東 濃 署 と 協 定 を 結 び 、 中 津 川 市 神 坂 ( み さ か ) の 湯 舟 沢 ( ゆ ふ ね ざ わ ) 国 有 林 に 設 定 さ れ た 「 大 桧 の 森 ( お お ひ の も り ) 」 に お い て 、 木 曽 川 の 上 流 と 下 流 の 市 民 に よ る 森 づ く り 体 験 活 動 を 展 開 し て こ ら れ ま し た 。 上 流 と 下 流 の 住 民 が 川 を 通 し て 結 び つ く こ と に よ り 、 上 流 の 森 林 の 手 入 れ が 行 き 届 け ば 、 災 害 を 防 ぎ 、 豊 か で 美 味 し い 水 を 下 流 に 送 り つ づ け る こ と が で き る と 年 二 回 程 度 、 間 伐 等 の 活 動 を 継 続 し て 行 っ て お ら れ 、 今 回 、 こ の 功 労 に 対 し て 感 謝 状 が 贈 呈 さ れ た も の で す 。 間 島 署 長 か ら 「 木 曽 川 の 上 下 流 住 民 が 連 携 し て 取 り 組 む 森 林 整 備 は 大 変 意 義 深 く 、 こ れ ま で の ご 活 動 に 改 め て 感 謝 い た し ま す 。 引 き 続 き 、 地 域 の 森 林 づ く り に ご 活 躍 い た だ き ま す よ う お 願 い し ま す 。」 と 式 辞 を 述 べ て 、 同 会 に 感 謝 状 を 贈 り ま し た 。 ま た 、 来 賓 の 中 津 川 市 鈴 木 農 林 部 長 か ら 「 中 津 川 市 と し て 、 今 後 も 、 上 下 流 を 結 ぶ 森 づ く り を 支 援 し て い き た い 。」 と 祝 辞 を い た だ き ま し た 。 恵 那 山 み ど り の 会 の 藤 井 理 事 長 か ら は 「 こ れ ま で の 活 動 が 評 価 さ れ 表 彰 を い た だ き ま し た 。 こ れ に 恥 じ な い よ う 今 後 も 森 林 づ く り に 頑 張 っ て い き ま す 。」 と 受 賞 の 挨 拶 が あ り ま し た 。 東 濃 署 は 、 こ れ か ら も 地 域 と 連 携 し た 森 づ く り を 推 進 し て い き た い と 考 え て い ま す 。 木曽馬(長野県木曽町開田高原にて) 花が馬の顔に 似ているので駒草 間島署長から感謝状を藤井理事長へ贈呈 間島署長(左)藤井理事長(中)河内森づくり部長(右)
今年の干支は甲午
え と き の え う ま国民の森林づくり推進功労者に
林野庁長官感謝状を贈呈
各地からのたより
各地からのたより
「
恵
那
山
み
ど
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会
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贈
呈
第 118 号 平成 26 年 1 月 (4) [ 木 曽 署 ] 十 二 月 十 日 に 木 曽 森 林 管 理 署 に お い て 国 民 の 森 林 づ く り 推 進 功 労 者 へ の 感 謝 状 伝 達 式 が 行 わ れ ま し た 。 昭 和 五 十 九 年 の 王 滝 村 長 野 県 西 部 地 震 発 生 か ら 本 年 で 三 十 年 と な り ま す が 、 土 石 流 で 荒 廃 し た 地 域 は 、 下 流 の 都 市 住 民 や 高 校 生 な ど も 参 加 し て 復 旧 が 進 め ら れ 、 今 で は 、 樹 木 が 定 着 し 緑 に 覆 わ れ て お り 、 地 域 住 民 に 大 き な 安 心 感 を 与 え て い ま す 。 こ の 被 災 地 の 復 旧 活 動 に 参 加 し て き た 団 体 の う ち 、「 中 日 森 友 隊 」( 隊 長 安 井 誠 一 ) が 、 林 野 庁 長 官 か ら 「 国 民 の 森 づ く り 」 推 進 功 労 者 と し て 感 謝 状 が 贈 呈 さ れ る こ と に な り 、 木 曽 署 に お い て 安 井 隊 長 に 手 渡 さ れ ま し た 。 中 日 森 友 隊 は 、 中 日 新 聞 社 の 百 十 周 年 記 念 事 業 と し て 、 森 林 、 自 然 に つ い て 学 び 、 遊 び 、 楽 し み な が ら 緑 を 育 て 、 森 に 親 し ん で い く こ と を 目 的 に 平 成 八 年 に 結 成 さ れ 、 都 会 の 人 た ち を 募 っ て 、 王 滝 村 で 毎 年 春 と 秋 の 二 回 の 除 伐 や 間 伐 な ど を 行 う ほ か 、 岐 阜 県 、 愛 知 県 内 で も 「 国 民 の 森 」 や 地 元 村 有 林 な ど で 下 刈 り 、 枝 打 ち 、 除 伐 、 間 伐 等 の 保 育 作 業 や 森 林 散 策 等 緑 に 親 し む イ ベ ン ト を 開 催 し て い ま す 。 感 謝 状 の 伝 達 式 に は 、 署 職 員 、 木 曽 森 林 環 境 保 全 ふ れ あ い 推 進 セ ン タ ー の 近 藤 所 長 も 臨 席 し 、 職 員 を 代 表 し て 高 嶋 署 長 か ら の 「 長 野 県 西 部 地 震 か ら の 復 旧 に 対 し 長 年 の 貢 献 に 感 謝 し ま す 」 と の お 礼 の 言 葉 に 、 安 井 隊 長 か ら 「 皆 さ ん の 祝 福 を 受 け て 感 謝 状 を 授 与 さ れ て 感 激 し ま し た 。 ま た 、 活 動 フ ィ ー ル ド の 提 供 と 木 曽 森 林 管 理 署 職 員 の 皆 さ ん に ご 指 導 ご 協 力 い た だ い た こ と に 感 謝 し て い ま す 。 今 後 も 微 力 な が ら も 活 動 を 継 続 し て い き ま す 。」 と の 言 葉 を い た だ き ま し た 。 今 後 も 森 林 ボ ラ ン テ ィ ア の フ ィ ー ル ド 提 供 な ど を 通 じ 、 国 民 の 森 づ く り 活 動 の 取 り 組 み を 支 援 し た い と 考 え て い ま す 。 [ 東 濃 署 ] 十 一 月 三 十 日 か ら 二 日 間 、 中 津 川 市 付 知 ・ 加 子 母 地 域 に お い て 、 木 曽 ヒ ノ キ 備 林 や 地 域 の 木 造 施 設 等 の 見 学 会 ( ご 神 木 の 里 で 木 曽 ヒ ノ キ の 文 化 と 歴 史 を 語 ろ ま い か ) が 開 催 さ れ 、 地 元 岐 阜 県 や 三 重 県 、 愛 知 県 な ど の 二 十 代 か ら 七 十 代 ま で の 二 十 名 が 参 加 し ま し た 。 こ れ は 、 伊 勢 神 宮 式 年 遷 宮 を 契 機 に 、 古 く か ら 遷 宮 用 材 と し て 用 い ら れ る 木 曽 ヒ ノ キ を は じ め 森 林 や 木 材 と の 深 い 関 わ り の 中 で 育 ま れ て き た 同 地 域 の 歴 史 や 文 化 を 、 下 流 域 や 消 費 地 の 人 た ち に よ く 知 っ て も ら お う と 企 画 さ れ た も の で す 。 ( 主 催 : 裏 木 曽 古 事 の 森 育 成 協 議 会 共 催 : 東 濃 森 林 管 理 署 ) 一 日 目 は 東 濃 署 で の 開 会 式 の あ と 、 明 治 時 代 か ら 続 く 歌 舞 伎 舞 台 「 明 治 座 」、 古 刹 「 宗 敦 寺 」 と 本 堂 の 新 築 を 受 け 持 っ た 宮 大 工 工 房 、 森 林 組 合 の 木 材 市 場 な ど を 見 学 し ま し た 。 更 に 、 夕 食 後 に は 、 ア ル コ ー ル も 交 え て リ ラ ッ ク ス し た 雰 囲 気 の 中 、 地 元 郷 土 史 家 ら 五 名 が 「 裏 木 曽 地 域 と 御 杣 山 の 歴 史 」「 木 曽 ヒ ノ キ 備 林 の 管 理 」「 三 ッ 緒 切 り の 伝 統 を 守 る 」「 裏 木 曽 三 か 村 の 山 守 」「 木 曽 ヒ ノ キ と 歴 史 的 建 造 物 」 に つ い て 話 題 提 供 を 行 い 、 夜 遅 く ま で 参 加 者 と 地 元 関 係 者 の 温 か い 交 流 が 続 き ま し た 。 二 日 目 は 、 加 子 母 裏 木 曽 国 有 林 内 の 木 曽 ヒ ノ キ 備 林 を 東 濃 署 職 員 が 案 内 し 、 平 成 十 七 年 に 行 わ れ た 伊 勢 神 宮 の 御 用 材 ( ご 神 木 ) 伐 採 跡 地 、 ヒ ノ キ と サ ワ ラ の 合 体 木 、 二 代 目 大 ヒ ノ キ な ど を 巡 り ま し た 。 贈呈後の記念写真 活動の様子 「語ろまいか」枝澤 前東濃署長の話題提供
木曽ヒノキ備林見学会を開催
「
中
日
森
友
隊
」
へ
贈
呈
(5) 平成 26 年 1 月 第 118 号 参 加 者 の 皆 さ ん は 、 い ず れ の 訪 問 先 で も 説 明 に 熱 心 に 耳 を 傾 け 、「 ご 神 木 の ふ る さ と を 訪 問 で き て よ か っ た 。」 、「 厳 し い 自 然 の 中 、 地 域 の 人 々 が 助 け 合 い 、 知 恵 を 出 し 、 匠 の 技 を み が い て 、 伝 統 を 伝 え 、 守 っ て お ら れ る こ と を 感 じ ま し た 。」 、 「 森 林 内 だ け で な く 実 際 の 利 用 現 場 等 ま で 見 学 で き 木 材 の 流 れ ま で 考 え る き っ か け と な り ま し た 。」 、「 若 い 世 代 の 人 達 に も っ と 宣 伝 し て 広 め て い く と よ い 。」 な ど の 感 想 が 寄 せ ら れ ま し た 。 主 催 者 の 三 浦 ・ 協 議 会 会 長 は 、 今 後 も こ の よ う な 企 画 を 継 続 し 、 地 域 づ く り に つ な げ た い と 語 っ て お ら れ ま し た 。 東 濃 署 と し て も 、 木 曽 ヒ ノ キ 備 林 を 次 代 に 引 き 継 い で い け る よ う 守 り 育 て て い く と と も に 、 地 域 の 取 り 組 み に 積 極 的 に 参 加 し て い き た い と 考 え て い ま す 。 [ 南 木 曽 支 署 与 川 森 林 事 務 所 ] 大 前 辰 男 森 林 官 与 川 森 林 事 務 所 は 長 野 県 の 西 南 部 、 木 曽 谷 の 南 端 ( 岐 阜 県 と の 県 境 ) の 町 、 南 木 曽 町 に 所 在 し て い ま す 。 当 該 森 林 事 務 所 が 管 轄 す る 国 有 林 野 は 、 南 木 曽 町 の 木 曽 川 左 岸 に あ る 南 木 曽 国 有 林 約 三 千 五 百 ヘ ク タ ー ル で す 。 こ の 南 木 曽 国 有 林 は 、 標 高 二 千 百 六 十 九 メ ー ト ル の 摺 古 木 山 ( す り こ ぎ や ま ) か ら 西 側 斜 面 に 位 置 し 、 地 質 は 木 曽 川 左 岸 特 有 の 風 化 花 崗 岩 地 帯 で 浸 食 を 受 け や す く 、 ま た 年 間 降 水 量 は 二 千 七 百 ミ リ 前 後 と 比 較 的 多 い こ と が 特 徴 と い え ま す 。 こ の 地 質 等 ゆ え に 、 過 去 に は 何 度 か 山 地 災 害 が 発 生 し ま し た 。 し か し 近 年 は 、 計 画 的 な 治 山 工 事 の 実 施 に よ り 大 規 模 な 山 地 災 害 は 発 生 し て い ま せ ん 。 ひ き つ づ き 土 砂 崩 れ を 防 ぎ 、 豊 か な 森 林 を 再 生 し 、 水 源 を 守 る こ と を 心 が け て い く こ と と し て い ま す 。 管 内 に は 、 標 高 千 六 百 七 十 九 メ ー ト ル ・ 日 本 三 百 名 山 に 選 定 さ れ て い る 南 木 曽 岳 が そ び え 立 っ て い ま す 。 こ の 南 木 曽 岳 は 御 嶽 山 ・ 木 曽 駒 ヶ 岳 と と も に 木 曽 の 三 岳 に 数 え ら れ て い ま す 。 登 山 道 で は 、 イ ワ カ ガ ミ 、 シ ョ ウ ジ ョ ウ バ カ マ 、 シ ャ ク ナ ゲ 、 バ イ カ オ ウ レ ン な ど の 花 が 見 ら れ ま す 。 日 帰 り 登 山 の 山 と し て 地 元 の 中 学 生 の 集 団 登 山 、 東 海 地 方 な ど か ら も 多 く の 登 山 者 が 訪 れ て い ま す 。 当 事 務 所 の 職 員 は 森 林 官 一 名 、 森 林 技 術 員 三 名 、 非 常 勤 職 員 一 名 の 五 名 で 、 境 界 巡 検 ・ 収 穫 調 査 ・ 森 林 保 全 巡 視 な ど に 従 事 し 、 ま た 、 人 工 林 ヒ ノ キ 等 に 熊 剥 皮 防 止 ウ イ リ ー テ ー プ を 巻 く な ど 、 獣 害 防 止 対 策 も 進 め て い ま す 。 平 均 林 地 傾 斜 三 十 度 以 上 の 箇 所 が 多 く 足 場 の 悪 い と こ ろ も あ り ま す が 、 足 場 足 元 の 確 保 に 努 め 慎 重 に 行 動 す る こ と に 心 が け て い ま す 。 昨 年 は 、 台 風 が 多 く 発 生 し た 年 で あ り ま し た 。 そ れ に 伴 う 軽 微 な 崩 土 等 に よ る 林 道 の 被 害 も あ り ま し た が 、 大 事 に 至 ら ず 事 業 を 遂 行 で き ま し た 。 こ れ か ら 厳 寒 期 を 迎 え ま す が 、 冬 期 安 全 対 策 を 遵 守 し 無 事 故 無 災 害 で 業 務 を 遂 行 し て い き た い と 思 っ て い ま す 。 南木曽国有林と木曽駒ヶ岳 南木曽岳山頂の石碑 事務所に隣接する三殿土場 裏木曽御用材伐採式跡の見学
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第 118 号 平成 26 年 1 月 (6) ◆ 1 月 ◆ 25 「 カ ラ マ ツ 黄 葉 写 真 コ ン テ ス ト 」 入 賞 作 品 決 定 ( 中 部 局 ) 30 中 部 森 林 技 術 交 流 発 表 会 ( ~ 31 中 部 局 ) ◆ 2 月 ◆ 6 丸 太 打 設 液 状 化 対 策 実 験 見 学 ( 諏 訪 市 ) 13 国 有 林 の 地 域 別 の 森 林 計 画 等 検 討 会 ( 中 部 局 ) 17 「 薪 談 義 」 開 催 ( 塩 尻 市 ) 22 「 カ ラ マ ツ 黄 葉 写 真 コ ン テ ス ト 」 表 彰 式 ( 中 部 局 ) 28 森 林 管 理 署 長 等 会 議 ( 中 部 局 ) ◆ 3 月 ◆ 6 治 山 ・林 道 工 事 コ ン ク ー ル 表 彰 式 ( 中 部 局 ) 7 東 三 河 流 域 新 城 地 区 森 林 整 備 推 進 協 定 締 結 ( 愛 知 所 ) 8 水 内 森 林 事 務 所 新 築 ( 北 信 署 ) 12 治 山 ・林 道 工 事 コ ン ク ー ル 伝 達 表 彰 式 ( 名 古 屋 事 務 所 ) 22 「 御 柱 の 森 」 森 林 整 備 協 定 締 結 ( 南 信 署 ) 25 森 林 ・ 林 業 社 会 貢 献 活 動 へ の 感 謝 状 贈 呈 式 ( 中 部 局 ) ◆ 4 月 ◆ 1 国 有 林 野 事 業 が 一 般 会 計 と し て 新 た に ス タ ー ト 16 森 林 管 理 署 長 等 会 議 ( 中 部 局 ) 18 民 有 林 支 援 ・ 連 携 担 当 者 会 議 ( ~ 19 中 部 局 ) 22 「 薪 セ ミ ナ ー 」 開 催 ( 中 部 局 ) 29 み ど り の フ ェ ス テ ィ バ ル 13 (瀬 戸 市 ) ◆ 5 月 ◆ 9 治 山 設 計 説 明 会 ( ~ 10 中 部 局 ) 11 愛 知 県 植 樹 祭 ( 豊 川 市 ) 17 一 般 会 計 に 伴 う 林 野 庁 キ ャ ラ バ ン ( 中 部 局 ) 18 岐 阜 県 み ど り の 祭 り ( 山 県 市 ) 21 中 部 局 と 信 州 大 学 農 学 部 と の 連 携 と 協 力 に 関 す る 協 定 調 印 ( 伊 那 市 ) 23 民 有 林 と の 連 携 事 項 打 合 せ (長 野 県 ) ( 24 岐 阜 県 ) ( 10/ 24 愛 知 県 ) ( 未 定 富 山 県 ) 24 と や ま 森 の 祭 典 ( 滑 川 市 ) 25 長 野 県 植 樹 祭 ( 佐 久 市 ) 27 平 成 二 十 五 年 度 事 業 概 要 記 者 発 表 ( ~ 28 中 部 局 )
二〇一三年
主な出来事
入賞作品撮影箇所市町村へ入賞作贈呈 (東信署長から小諸市長へ贈呈) 薪談義 調印後の握手 中部森林技術交流発表会で 局長賞を受賞した皆さん 協定者の方々 薪セミナー(7) 平成 26 年 1 月 第 118 号 28 次 長 等 会 議 ・ 安 全 会 議 ( ~ 29 中 部 局 ) 30 国 有 林 ゴ ミ ゼ ロ 運 動 実 施 ( 各 署 等 ) ◆ 6 月 ◆ 4 金 曜 会 国 有 林 視 察 ( 木 曽 署 ) 11 長 野 林 政 連 絡 会 議 ( 長 野 市 ) 26 富 山 県 林 政 協 議 会 ( 富 山 市 ) 28 愛 知 県 ・ 岐 阜 県 合 同 林 政 連 絡 会 ( 名 古 屋 市 ) 30 戸 隠 森 林 植 物 園 オ フ ィ シ ャ ル サ ポ ー タ ー 協 定 締 結 ( 北 信 署 ) ◆ 7 月 ◆ 1 国 有 林 野 事 業 安 全 週 間 3 土 場 活 用 委 託 販 売 に て 木 曽 ひ の き 販 売 開 始 ( 木 曽 署 ) 12 高 山 植 物 等 保 護 対 策 協 議 会 (中 部 局 ) 22 准 フ ォ レ ス タ ー 研 修 開 講 ( 森 技 セ ) 29 第 一 回 国 有 林 材 供 給 調 整 対 策 会 議 会 を 開 催 ( 中 部 局 ) 31 夏 休 み 子 供 ふ れ あ い デ ー 初 開 催 ( 中 部 局 ) ◆ 8 月 ◆ 1 国 有 林 モ ニ タ ー 会 議 ( 現 地 見 学 )( 飛 騨 署 ) 6 教 職 員 を 対 象 と し た 森 林 ・ 林 業 体 験 学 習 研 修 会 開 催 ( 北 信 署 管 内 ) ( 8 木 曽 署 管 内 ) ( 9 中 信 署 管 内 ) 9 木 曽 谷 流 域 森 林 整 備 推 進 協 定 調 印 ( 木 曽 町 ) ◆ 9 月 ◆ 3 中 部 森 林 管 理 局 総 合 防 災 訓 練 ( 中 部 局 ) 11 「 カ ラ マ ツ 新 緑 写 真 コ ン テ ス ト 」 入 賞 作 品 決 定 ( 中 部 局 ) 12 木 曽 駒 ヶ 岳 周 辺 に お け る 植 生 復 元 作 業 実 施 ( ふ れ セ ン ) 13 「木 曽 地 方 に お け る 温 帯 性 針 葉 樹 林 の 保 護 ・ 復 元 に 向 け た 取 組 」 第 一 回 検 討 委 員 会 ( 中 部 局 ) 18 「 カ ラ マ ツ 新 緑 写 真 コ ン テ ス ト 」 表 彰 式 ( 長 野 県 庁 ) 19 森 林 管 理 署 長 等 会 議 ( 中 部 局 ) 24 宮 ・ 庄 川 森 林 計 画 区 の 森 林 計 画 に 関 す る 地 域 住 民 と の 森 林 計 画 懇 談 会 ( 高 山 市 ) 飛騨署管内のゴミゼロ運動 夏休み子供ふれあいデー 協定者の方々 飛騨署管内山中山ハーベスタ作業見学 最優秀賞「春の輝き」 ○○高 国木曽ひのき押印 金曜会視察
第 118 号 平成 26 年 1 月 (8) 30 千 曲 川 下 流 森 林 計 画 区 の 森 林 計 画 に 関 す る 地 域 住 民 と の 森 林 計 画 懇 談 会 ( 信 濃 町 ) ◆ 10月 ◆ 1 国 家 公 務 員 健 康 週 間 ( ~ 7 ) 3 平 成 二 十 四 年 度 決 算 概 要 等 の 公 表 ( 中 部 局 ) 4 「 後 世 に 伝 え る べ き 治 山 ~ よ み が え る 緑 ~ 」 の 選 定 箇 所 公 表 ( 中 部 局 ) 4 N P O ・ ボ ラ ン テ ィ ア 連 携 推 進 会 議 ( ~ 5 塩 尻 市 ) 7 会 計 実 地 検 査 ( ~ 11 北 信 署 ・ 中 信 署 ・ 木 曽 署 ・ 愛 知 所 ) 9 国 有 林 の 地 域 別 の 森 林 計 画 等 検 討 会 検 討 委 員 現 地 視 察 ( 東 信 署 ) 11 民 有 林 直 轄 治 山 事 業 中 川 地 区 概 成 判 定 委 員 会 第 一 回 ( 中 部 局 ) 17 愛 知 県 木 材 流 通 ・ 加 工 関 係 者 現 地 視 察 ( 名 古 屋 事 務 所 ) 29 治 山 現 地 検 討 会 ( ~ 31 南 信 署 管 内 ) 31 国 産 材 コ ン ク リ ー ト 型 枠 合 板 現 地 検 討 会 ( 中 信 署 ) ◆ 11月 ◆ 5 中 部 森 林 管 理 局 有 志 協 議 会 連 絡 協 議 会 ( 松 本 市 ) 6 准 フ ォ レ ス タ ー 連 携 会 議 ( ~ 7 下 呂 市 ) 6 第 二 回 国 有 林 材 供 給 調 整 対 策 会 議 ( 中 部 局 ) 7 林 政 記 者 ク ラ ブ 現 地 視 察 ( ~ 8 木 曽 署 ・ 南 木 曽 支 署 外 ) 11 民 有 林 直 轄 治 山 事 業 中 川 地 区 概 成 判 定 委 員 会 第 二 回 ( ~ 12 中 部 局 ) 12 「 生 産 と 造 林 の 一 貫 作 業 シ ス テ ム 報 道 関 係 現 地 説 明 会 ( 北 信 署 ) 14 「低 コ ス ト 作 業 シ ス テ ム ・ 複 層 林 施 業 モ デ ル 」 現 地 検 討 会 ( 中 信 署 ) 18 会 計 実 地 検 査 ( ~ 21 中 部 局 ・ 東 信 署 ・ 南 信 署 ・ 飛 騨 署 ) 27 国 産 材 コ ン ク リ ー ト 型 枠 合 板 現 地 見 学 会 ( 中 信 署 ) ◆ 12月 ◆ 2 森 林 被 害 対 策 ボ ラ ン テ ィ ア 制 度 に 関 す る 協 定 締 結 式 ( 中 部 局 ) 3 「木 曽 地 方 に お け る 温 帯 性 針 葉 樹 林 の 保 護 ・ 復 元 に 向 け た 取 組 」 第 二 回 検 討 委 員 会 ( 中 部 局 ) 10 中 部 森 管 理 局 管 内 合 同 治 山 事 業 連 絡 調 整 会 議 ( ~ 11 中 部 局 ) NPO・ボランティア連携推進会議参加者 准フォレスター連携会議参加者 一貫作業システムを取材する記者の方々 調印後の握手 低コスト作業システム等現地検討会 温帯性針葉樹林保護・復元取組検討委員会
(9) 平成 26 年 1 月 第 118 号
ご当地
自慢
宇宙観測施設編 東信森林管理署9
よ う な 天 体 に 接 近 し て 観 測 を 行 う 深 宇 宙 探 査 機 に 向 け て 動 作 指 令 を 送 信 し た り 、 探 査 機 か ら の 観 測 デ ー タ を 受 信 す る た め に 、 一 九 八 四 年 ( 昭 和 五 十 九 年 ) 十 月 に 設 立 さ れ た 六 十 四 メ ー ト ル の パ ラ ボ ラ ア ン テ ナ が 運 用 さ れ て い ま す 。 な ぜ こ の 場 所 が 選 ば れ た か と 言 う と 、 高 い 山 か ら 少 し 離 れ て お り 、 視 野 は 開 け て い る け れ ど 高 い 山 々 が い ろ い ろ 遮 っ て く れ る た め 大 都 市 は 直 接 見 え ず 、 日 本 中 調 べ た 中 で 最 も 電 波 の 状 態 が 良 い 場 所 で 、 専 門 家 と し て は 、 電 波 の 聖 地 と 呼 ば れ る 状 態 で あ っ た か ら と い う こ と で す 。 こ こ は 国 有 林 を 所 管 換 し た 箇 所 で 、 周 囲 の 国 有 林 に よ っ て こ う し た 状 態 が 守 ら れ て い る と 考 え ら れ ま す 。 こ の 世 界 有 数 の 大 型 パ ラ ボ ラ ア ン テ ナ に よ る 成 果 と し て 、 有 名 に な っ た 小 惑 星 探 査 機 「 は や ぶ さ 」 の 帰 還 に 携 わ っ た こ と が 挙 げ ら れ る 他 、「 は や ぶ さ 2 」、 金 星 探 査 機 「 あ か つ き 」 な ど の 観 測 を 受 け 持 ち 、 最 前 線 の 深 宇 宙 探 査 を 実 現 し て い る 施 設 と し て 注 目 さ れ て い ま す 。 ◆国立天文台野辺山 太 陽 電 波 観 測 所 、 宇 宙 電 波 観 測 所 が 置 か れ て い ま す 。 四 十 五 メ ー ト ル 電 波 望 遠 鏡 等 を 活 用 し 、 太 陽 、 星 、 銀 河 な ど か ら の 電 波 を 観 測 し て 、 天 体 の 姿 や 宇 宙 そ の も の を 研 究 す る 電 波 天 文 学 に お け る 国 際 的 な 拠 点 と し て 運 用 さ れ て い ま す 。 こ の 場 所 が 選 ば れ た の も 、 標 高 千 三 百 五 十 メ ー ト ル で 水 蒸 気 が 少 な く 、 周 り を 山 に 囲 ま れ た 平 坦 な 地 形 で あ る こ と 、 寒 冷 地 で あ り な が ら 雪 が 少 な い こ と な ど 、 宇 宙 電 波 、 太 陽 電 波 の 観 測 に 最 適 な 場 所 と 言 え ま す 。 こ の よ う に 東 信 署 管 内 は 、 地 形 、 気 候 、 環 境 等 の 条 件 が 整 い 宇 宙 観 測 の 重 要 な 地 域 で す が 、 こ う し た 環 境 の 中 で 生 育 す る 信 州 カ ラ マ ツ の 品 質 も 日 本 一 と 評 価 さ れ て お り 、 日 本 一 の カ ラ マ ツ 生 産 基 地 と な る こ と を 目 指 し て 職 員 一 同 森 林 づ く り に 取 り 組 ん で い ま す 。 当 署 管 内 に は 多 数 の 日 本 一 が あ り ま す 。 国 有 林 に 直 接 関 係 す る と こ ろ で は 、 ① 日 本 一 長 い 信 濃 川( 千 曲 川 )の 源 流 が 川 上 村 東 毛 木 場 山 国 有 林 内 に 、 ② 日 本 一 海 か ら 遠 い 地 点 が 佐 久 市 榊 山 国 有 林 内 に 、 ③ 日 本 一 標 高 の 高 い 場 所 に あ る ダ ム が 南 相 木 村 南 相 木 山 国 有 林 内 に あ り ま す 。 さ ら に 、 ④ 日 本 一 標 高 の 高 い と こ ろ に あ る J R 小 海 線 の 野 辺 山 駅 、 ⑤ 日 本 一 長 い 上 信 越 道 の 連 続 ア ー チ 橋 等 が 管 内 に あ り ま す が 、 今 回 ご 当 地 自 慢 と し て 紹 介 す る の は 佐 久 市 大 曲 国 有 林 に あ る ⑥ 日 本 一 の パ ラ ボ ラ ア ン テ ナ と 南 牧 村 に あ る ⑦ 日 本 一 の 電 波 望 遠 鏡 で す 。 こ れ ら の 施 設 が 作 ら れ た の は 、 こ の 地 域 が 天 体 観 測 に 適 し た 地 域 で 、 こ の こ と を 裏 付 け る 日 本 一 と し て ⑧ 晴 天 率 日 本 一 が 当 署 の 所 在 す る 佐 久 市 と な っ て い ま す 。 今 回 は 、 宇 宙 観 測 の 重 要 な 拠 点 と な っ て い る 二 つ の 施 設 を 紹 介 し ま す 。 ◆宇宙航空研究開発機構(JAXA) 臼田宇宙空間観測所 こ の 観 測 所 は 、 彗 星 や 惑 星 、 小 惑 星 の 臼田パラボラアンテナ はやぶさ探査想像図(©:池上章裕、MEF、JAXA・ISAS) カラマツ間伐箇所 電波望遠鏡第 118 号 平成 26 年 1 月 (10) 中部森林管理局では、「国有林モニター」を下記のとおり募集します。 この募集は、中部森林管理局が管轄する富山県・長野県・岐阜県・愛知県にお住まいの皆様に国 有林が果たしているいろいろな役割や、森林の整備、木材の供給、ふれあいの場の提供等の状況を ご理解いただくとともに、国有林に対するご意見等を直接伺い、今後の管理経営に役立てていく取 組の一環として行うものです。 1 募集人員 36名 2 モニターを依頼する期間 平成26年4月1日から平成28年3月31日までの2年間 3 依頼内容 ①アンケート調査への回答 ②国有林の管理経営に関するご意見、ご要望等の提出 ③モニター会議、現地視察への出席 4 応募資格 中部森林管理局が管轄する富山県・長野県・岐阜県・愛知県にお住まいで国有林に関心をお持 ちの成人の方。 ただし次の方は除きます。 ①国会・地方議会の議員 ②地方公共団体の長 ③常勤の国家公務員 5 応募方法等 中部森林管理局のホームページよりご応募ください。 郵便はがき、FAXでも応募できますので、次の応募記載事項を記し、 「中部森林管理局 企画調整課(国有林モニター担当)」宛にご送付ください。 【応募記載事項】 ①氏名(フリガナ) ②性別 ③生年月日 ④年齢 ⑤郵便番号 ⑥住所 ⑦職業 ⑧電話番号(日中に連絡が取れるもの) ⑨メールアドレス ⑩国有林モニターの応募をどのようにして知りましたか? ⑪国有林モニターに応募した理由(具体的に) 【応募締め切り】 平成26年1月31日(金) ・結果は平成26年3月中旬頃までに、依頼状の発送をもってお知らせします。 ・応募者多数の場合は抽選により選定をさせていただきます。 6 応募、問合せ先 〒380-8575 長野県長野市大字栗田715-5 中部森林管理局 総務企画部 企画調整課 (国有林モニター担当) TEL:050-3161-8682、026-236-2583 FAX:026-236-2657 URL:http://rinya.maff.go.jp/chubu/ 7 その他 ・提出いただいたアンケートの回答、意見、提言は、匿名にて公表する場合があります。 ・提出された意見や要望に、個別に回答することはしません。 ※皆様の個人情報は、国有林モニターの目的以外には使用しません。