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顧客協創

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Academic year: 2022

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研究開発 110

事業価値シミュレータ

NEXPERIENCE/Cyber Proof of Concept

1

人工知能,ロボティクス,IoT(Internet of Things)

が牽(けん)引するデジタルトランスフォーメーション は,既存の業界構造を大幅に変えつつ,企業や社会が直 面する課題を複雑化させている。このような時代の新 サービスの創出には,ステークホルダーの収益性,実現 性を加味して,受容性のある事業の企画が求められる。

日立は顧客やパートナーの課題抽出,アイデア創出お よび仮説検証を円滑に行うための手法,ITツール,空 間を,顧客協創方法論NEXPERIENCEとして体系化し,

これを活用した顧客協創に取り組んでいる。その要素の 一つであるCyber-Proof of Conceptは,目に見えにくい サービスの有効性を直感的かつ定量的に表示すること で,顧客経営層の投資判断をしやすくする事業評価シ ミュレータである。これにより,サービスシステムの設 計パラメータをインタラクティブに変更しながら,必要 投資額やサービスの運用コスト,サービスによって変容 するエンドユーザーの行動,サービス料による収入の変 動を,同時に検証することが可能である。

顧客協創を通じた予知保全ソリューション

2

センサーやスマートマシン,計測機器の普及に伴って,

機械の稼働中に生成される多種多様なデータが増え続け ている。

日立は,機器製造における数十年の経験にビッグデー タ分析の専門知識を融合させることで,機器の稼働率の 向上や,予期しない故障に伴うコストの削減,運転の予 測性能の向上など,顧客が抱えるさまざまな課題を解決 する予知保全ソリューション(Predictive Maintenance Solutions)を研究している。さまざまな業種の顧客との 対話から,課題解決の共通項を抽出し,異なる業種にお いても幅広いニーズに応えることのできる予知保全ソ リューションの共通のフレームワークを構築した。

このフレームワークは,センサーデータとイベント データの処理を目的に設計されており,多岐にわたる種 類のデータの管理,処理,および分析が可能である。ま た,データ統合,高度な分析と視覚化の機能などが,予 知保全のユースケースに合わせてコンポーネントライブ ラリとして提供されている。これらにより,ソリューショ

顧客協創

エンドユーザの価値を可視化

鉄道敷設によって,車による移動がどの程度電車に 切り替わりその結果都市の道路混雑がどう緩和 されるかを模擬

投資対効果を提示

鉄道敷設の初期コスト,運用コスト,運賃収入見込みを模擬 オペレーションの実現性を検証

路線図を与え,鉄道の運行と運行時の電力供給を模擬

ユーザー

ビジネス サービスシステム

1鉄道分野におけるCyber-Proof of Conceptの事例

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日立評論 2017 Special Edition

研究開発

111

ン化を短期間で構築するフレームワークを実現した。

電力小売全面自由化時代の 電力需給管理ソリューション

3

日本では2016年4月の電力小売全面自由化により,

一般家庭などの低圧部門を含むすべての電力小売市場が 自由化された。また2020年に向けて,小売や発電の事 業者が送配電事業を兼業することを禁じる発送電分離が 進められる。こうした中,競争に打ち勝つためには精度 よく需要傾向を把握することが重要である。送配電事業 者ではない独立した小売電気事業者にとっては,新たな

送配電利用のルールである計画値同時同量を満たす電力 を各自で調達し,他社との競争の下,適切な価格設定で 営業活動を行える需給管理が課題である。

日立は,需要実績データから良質な需要パターンを得 る独自の需要クラスタ分析技術をキーに,需要管理に関 わる各種業務を支援する需給管理ソリューションを構築 し,顧客と技術検証を行う協創を進めている。提供され たテストデータによる需要のクラスタの確認や,さまざ まな時間区分などの条件下での需要予測の精度の検証,

調達計画,営業マーケティングの課題の抽出と解決効果 の検証を得ている。

オンデマンド メンテナンス

意思決定

リアルタイムの イベント追跡

イベント予測

2イベントベースの故障予測システムの概要

30分値 メータデータ

分類された 需要パターン

セグメンテーション

プロファイリング

需要の周期性に着目した 需要パターンの発見 クラスタ分析

クラスタ内の 類似性評価

外部情報 建物性能 設備保守契約

気候

建物種別 床面積 気温 湿度 Information gain

床面積 気温 湿度 Information gain

事務所 工場

100 m2 以上

特性推定モデルの学習

顧客の特性を 自動的に推定 100 m2

未満 景況情報業種別

クラスタ間の 分離性評価 Power SpectrumFFT

analysis

Inverse FFT クラスタ数

決定

3需要クラスタ分析技術の概要

注:略語説明 FFT(Fast Fourier Trasnform:高速フーリエ変換)

参照

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