英 文 学 会 通 信 英 文 学 会 通 信
─日本大学英文学会─
第 115 号
目 次
《ご挨拶》
会長あいさつ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 日本大学英文学会会長 塚本 聡 2 令和3年度を迎えて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 日本大学文理学部英文学科主任 隅田 朗彦 2
《エッセイ》
イギリス文学と疫病 ―ダニエル・デフォー『ペストの記憶』―
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 日本大学文理学部教授 閑田 朋子 3
《検定試験奨学制度報告》
英語運用能力の確認 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 東京都練馬区立光が丘第三中学校教諭 畔柳 健一 4
TOEICと英検の混合勉強法によって向上させる英語力
・・・・・・・・・・・・・・ 日本大学文理学部英文学科3年 清水 春花 5
《海外留学体験記》
Magical Moment in WDW ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 日本大学文理学部英文学科卒業生 田中ちひろ 6 北国の夢 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日本大学文理学部英文学科3年 カイエツ 6
《研究室だより》 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
《事務局だより》 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 発行:日本大学英文学会
〒156-8550 東京都世田谷区桜上水3-25-40 日本大学文理学部英文学研究室内 Tel. : 03-5317-9709(直通)
Fax : 03-5317-9336 E-mail : esanu@chs.nihon-u.ac.jp : esanu02@gmail.com
会長あいさつ
日本大学英文学会会長 塚本 聡
昨年のこの通信で、新型コロナウイルスの影響を述 べましたが、当時はこれほど長引くとは考えていませ んでした。昨年の4月には、前期の月例会を延期すれ ば、後期には通常の学会運営が可能になるであろうと の見込みで予定を立てましたが、その希望はかなわ ず、一部を中止し、いくつかをオンライン開催としま した。会員の皆様が属する学会でもオンライン開催が かなり一般的に行われ、多くの方がオンライン参加す ることにより、停滞させることなく学術研究を継続し ていたのではないでしょうか。
対面での学会活動ができず、代わりにZoomなどで のオンライン活動が主体となりました。眼前での発表 という生きた感覚が失われたのは事実でしょう。しか し、オンライン開催は単に既存の対面学会の代替にと どまらない副産物をもたらしました。開催回数は少な くなりましたが例会では今までにない遠方の方の参加 がありました。従前の東京での開催であれば、地理的 に近い方のみの参加となり参加者も限定される傾向が ありました。しかし、今回行われた月例会では、通常 の対面開催であれば参加困難であった会員の参加が あったことは大きな収穫であったものと考えています。
人文学での研究成果は文献で発表されるものが主体 であり(理学系の研究でもそうでしょうし、芸術活動 でなければその他の分野でも当てはまるでしょう)、
そもそも対面の形態をとっていません。今回行われた オンライン学会では、双方向性は担保されており、文 献での情報発信とは異なり、一定程度の意見交換が可 能でした。もちろん、人的交流などはオンラインでの 完全な代替は無理でしょうが、こと学術的内容に関し ては、劣ることはないでしょう。本質的には従来のも のと変わらぬ活動ができた確信しています。これを機 に、既存の方式を見直し、技術的に可能であれば、対 面と電子機器を使用したハイブリッド型の学会運営も 考慮すべき段階となったと判断しています。
本年の学会運営方針についてお知らせいたします。
昨年、学会通信の春号は新型コロナウイルスの影響で オンラインでの刊行としましたが、本年度も学会通信 はオンラインでの発行となりました。今回は、学会の 支出を削減する目的で、印刷・郵送にかかる経費の削 減が目的です。オンライン発行では、学会通信の冊子 体が実際に手元に届くことはなくやや寂しい感をいだ くことも事実ですが、学会の予算上の制約などを考慮
《ご挨拶》
してのことです。日本英語学会など今まで冊子体で発 行されていた資料等がペーパーレス化・オンライン発 行となったことなど、同じ方向への変更と考えていま す。なにとぞご理解いただきたく存じます。なお、総 会前秋季に送付の学会通信は従来通りの紙媒体での送 付となります。現在大学の授業も遠隔授業を主体としているため、
学会活動も対面での開催を見送り、前期の月例会は6 月に、後期の月例会は11月にオンライン開催を予定 しています。年に一度の12月開催の学術研究発表会 および総会は対面での開催を予定しております。今年 後半の社会情勢は予測不可能ですが、ワクチン接種が 順調に進み、制約が大幅に緩和され、対面での活動が ある程度許容されることを予想しての計画です。学術 研究会および総会にて皆様にお会いできるのを楽しみ にしております。
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令和 3 年度を迎えて
日本大学文理学部英文学科主任 隅田 朗彦
昨年度より学科主任を務めております隅田朗彦です。
令和2年4月に新型コロナウィルス 感染症拡大防止 のため、文理学部における授業がすべて遠隔授業に 切り替わってからすでに1年以上が経ちましたが、
依然、遠隔授業が中心の学科運営に変化はなく、何か と不便な状況が続いております。会員の皆様におかれ ましても、ご不便な生活を強いられていることとお察 しいたします。先を見通しづらい状況ではあります が、ご自愛のほど心よりお祈りしております。
さて、本年度は新たに英文学科に新入生130名、大 学院博士前期課程および後期課程に3名を迎え、さら に、新任の学科職員として廣瀬愛花さんをお迎えする ことになりました。このような新たな出会いもある一 方、昨年度新人でいらしいていただいた大村美月さん が、今年度中に留学されるご計画があるということ で、ご退職されるというお別れもありました。そのた め、英文学科事務室は任期制職員2名と派遣職員の方 2名の4名体制で日々の業務に当たっております。ま た、閑田朋子先生が昨年度1年間のサバティカルを終 えて戻られたのと交代で、保坂道雄先生が4月から1 年間のサバティカルをお取りになっています。
事務室の人員は半分に異動があり、再度、新たな気 持ちで新学期をスタートいたしましたが、昨年度とは 異なり、緊急事態宣言を数度経験し、1年間の遠隔授 業経験もあるため、昨年度よりは大分落ち着いた新年
度スタートとなりました。第4波ピーク時に逼迫して いた医療機関ほどの混乱も大学にはございませんでし た。とはいえ、一部の授業は対面で行われてはおりま すが、キャンパスを歩く学生が疎らな状況に変わりは ございません。対面授業が基本で、サークル活動や学 内施設利用を含めた研究活動が自由に行われていた時 と比較し、学生の皆さんの不安感や倦怠感はかなり大 きなものとなっていると思われます。教職員一同、大 変心苦しく思う日々がさらに続くのは忍び難い状況で すが、学生・院生の学習・研究活動がスムーズに運ぶ よう、尽力していく所存でございます。
前述のとおり、コロナ禍に慣れてきたとはいえ予断 を許さない状況には変わりがなく、感染拡大防止のた め、本年度も多くの行事が中止となっております。英 文学科学生に特に大きな成果をもたらすはずの、学部 や本部で主催する各種の海外派遣は中止となってお り、私費留学を検討していた学生も、止むを得ず多く が延期する事態に陥っております。但し、中にはオー プンキャンパスのように、感染対策を万全に行いなが ら来場者を招いて行う行事も計画されてはおります。
今後の状況によっては、桜麗祭の際のホームカミング デーや本学会の年次大会で、学会員の皆様にお目にか かれることが叶うかもしれません。1日も早くワクチ ン接種が国民全体に行き渡ることを大いに期待するば かりです。
現状の苦境を切り抜け、日本大学英文学会と英文学 科との共生的な発展がさらに続きますよう、今後とも 皆様のご協力をお願い申し上げます。
イギリス文学と疫病
―ダニエル・デフォー『ペストの記憶』―
日本大学文理学部教授 閑田 朋子
新型コロナウィルスの蔓延とともに、カミュの『ペ スト』(1947)が人口に膾炙するようになった時期に、
私は世の中の流行にならってなるものかというひねく れ根性半分1)、こわいもの見たさ半分、そしてイギリ ス文学研究の末席を汚す者としては当然のことだとい う思い半分(すべて足すと150パーセントになるとい うツッコミはご勘弁を!)から、ダニエル・デフォー の『ペストの記憶』(A Journal of the Plaque Year, 1772)
を手に取った2)。なぜ「こわいもの見たさ半分」なのか。
それは本書の内容と、コロナ禍のもとで日々目にする ニュースの間に、重複するものを感じたからである。
本書に描かれている「ペスト禍」は、1664年から65 年にかけて18か月の間、ロンドンで猛威を振るった。
死者はざっと10万人、つまりロンドンでは4人に1 人がペストのために死亡したことになる。デフォーの 作品から、ロンドンの様子を追っていこう。ペスト流 行に際して、まず条例で「無駄な集会」が禁じられた。
宴会はもちろん、個人であっても夜9時以降の居酒屋 での飲酒も禁止、芝居、見世物、賭博など人が集まる 催しも禁止された。感染を恐れる人々は、今で言う
「ソーシャル・ディスタンス」を保ち、遠く離れて怒 鳴り合うようにしてあいさつを交わした。怪しげな薬 を高額で売りに出し、一儲けをたくらむ輩もいた。発 症者は外出を禁じられ、家族とともに物理的に自宅に 隔離された。「物理的に」とわざわざ断ったのは、実 際にドアが封鎖され、脱出できないように見張り人が 付いたからである。食料や薬などの買い物は外の人間 に頼むことも出来たが、監視の隙を突いて、または見 張り人を張り倒して、脱出を図る者が絶えなかった。
脱出したところで行く当てもなく、ある者は餓死し、
ある者は高熱に正気を失い街を走り回った。その一方 で、感染を恐れて自ら家に閉じこもる者もいた。十分 な食糧を備蓄し、買い物に出ることもせず、息を殺し て屋内でペスト禍をやり過ごしたのである。
『ペストの記憶』の英文は、簡潔で歯切れが良い。
その簡潔な文体で、上記のような出来事が、淡々と語 られている。だからデフォーが見たまま体験したまま を、語り手H・Fの名のもとに書いたかのように思わ れる。だがよく考えると、デフォーが生まれたのは 1660年のことである。本作が、当時まだ5歳ほどの 幼児だったデフォー自身の記憶だということはありえ
《エッセイ》
ない。文学史的に見れば、『ペストの記憶』は、イギ リスで「小説」という文学形態が発祥した時期に書か れているから、ノンフィクションとフィクションの間 の過渡期的作品という見方もできるだろう。デフォー と言えば『ロビンソン・クルーソー』(Robinson Cru-
soe, 1719)が有名である。しかし私は今だからこそ、
『ペストの記憶』をお勧めしたい。
注
1)ただしこの後で『ペストの記憶』も多くの人の言 の葉に乗ることになった。
2)本作のタイトルは『ペスト』『大疫病日記』『疫病 流行記』などと訳されることもあるが、ここでは 武田将明氏の訳『ペストの記憶』(研究社 2017年)
にならった。
英語運用能力の確認
東京都練馬区立光が丘第三中学校教諭 畔柳 健一
英文学科に入学して取り組みたいことの一つとし て、英語力の向上はよく掲げられることかと思いま す。しかしながら、日々の授業の中で自分自身の英語 力を総合的に確認することは難しいことでもありま す。私は、かねてより英語科教員になることが将来の 夢であり、その夢の実現に向けて資質として十分な英 語力を備えておく必要がありました。4年生の夏頃に は各自治体で教員採用選考が本格的に始まることか ら、私は選考に臨む前に自分の英語力を確かめたいと いう思いがありました。幸い、英文学科には検定試験 奨学制度があるため、私はこの制度を活用して英検準 1級の受験に向けて準備をしました。
当時は、日々の授業や卒業論文の執筆、教育実習、
教員採用選考などと同時並行しながら準備に取り組ん でいたので、勉強時間の確保は大変でした。準1級に したのは、英語科教員として必要最低限の英語力とし て文部科学省が示している基準の一つだったからで す。4技能から成る英検の受験にあたって、徹底的に
取り組んだのは語彙でした。『でる順パス単 準1級』
を購入し、アプリなども活用して書いたり、聞いた り、見たりするなどして何度も反復して定着させまし た。準1級で出題される語彙は、大学入試などと比べ ると難易度は上がりますが、英字新聞など実用的な視 点でみると、頻繫に使われており、どれも必要なもの です。私は暗記するのが苦手だったので、覚えるまで は気が遠くなるような気分でしたが、今となって英字 新聞や論文などを読む際に覚えてきた語彙が使われて いるのを見て、理解できるのは少しの喜びであり、諦 めずに取り組んでよかったと思います。リーディング やリスニング、ライティング、スピーキングは過去問 題を中心に取り組み、形式に慣れていくことを意識し ていました。リーディングは教員採用選考に向けた勉 強にもなるため、一石二鳥でした。リスニングはテキ ストの音読に何度も取り組み、音の脱落やイントネー ションなどに気を配りました。音読の際はネイティブ スピーカーになりきる気持ちで取り組むと苦にならず に楽しく取り組めると思います。ライティングやス ピーキングでは英文学科や外国語教育支援センターに 常駐しているネイティブスピーカーの先生方にお願い をし、少しでもネイティブスピーカーに近づけるよう な解答作成に努めました。他にも、ライティングであ れば、Academic EnglishやAdvanced Communicationで 使用した教科書や作成してきたレポートなどの振り返 りも行いました。これらは英語の論文を書く上での基 本的な形式に則っていて、レポートについてはネイ ティブスピーカーの先生方の添削もされています。そ のため、これらを活用しない手立てはありませんでし た。他の技能にも当てはまることですが、特にライ ティングとスピーキングは一朝一夕に成果が出てくる ものではないと思います。語彙の時もそうでしたが、
ある程度運用できるようになるまでには時間がかり、
苦しい時期を我慢しなくてはなりません。そこを我慢 して耐え抜いた先には英語を運用できているという実 感が湧き上がると思うので、頑張ってみてください。
私は昨年度に英文学科を卒業し、今は初任の教員と して奮闘しています。今年度からの新学習指導要領に より、中学校は新たに英語の授業は原則として英語で 行うことになっています。その中で、英検取得に向け て身につけた英語力は自分にとって自信となり、生徒 たちと楽しく授業を行うことができています。グロー バル化が急速に進む中で、今後、英語の需要はますま す高まっていくと思います。そうした中で、英語力を 高めることは必ず自分の強みになると思うので、ぜひ
英検やTOEIC、IELTSなどに挑戦し、英語力の向上
に努めてみてください。
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《検定試験奨学制度報告》
TOEIC と英検の混合勉強法に よって向上させる英語力
日本大学文理学部英文学科
3
年 清水 春花私は2019年7月にTOEIC公開テストで835点、ま た2020年5月に英検準1級を取得いたしました。取 得動機としては、自分自身の英語力を向上させること はもちろんのこと、私自身、中学高校の英語科教師を 目指しているため英語科教師の望ましい英語力レベル として掲げられている英検準1級取得を目指しまし た。初めに、なぜTOEICのスコアも同時に示したか というと、私は英検準1級の勉強の前にTOEICの勉 強に全力を注ぎ、自分が第一目標とする得点に達する まで様々な方法を活用して勉強しました。英検の勉強 では、重要だと思う単語から中心に勉強したり、一連 のテストの流れを一周したりしましたが、私自身は TOEICでの英語力がベースとなったこと、さらには 毎日英語に触れていたことが英検準1級を取得できた 理由だと考えます。もちろん、TOEICと英検の問題 の内容は全く異なります。ですが、英語のリスニング 力やリーディング力、速読力などは両方の試験で必要 とされているため、英語のリスニングやリーディング における問題数の多さやリーディングにおける一つの 問題の読む文章の量の多さ、時間配分などを考えなけ ればならないTOEICの勉強法を活かして、英検に挑 みました。次に、勉強法についてです。リスニングの 勉強方法は、とにかく何回も問題を解き、スクリプト を音読することが重要だと思いました。私はTOEIC の2つの問題集のリスニングパートを何周も解き直し たり、解いた後は必ずスクリプトを読んだり、シャ ドーイングやオーバーラッピングすることでリスニン グ力が向上したと思います。また、洋画鑑賞や洋楽を 聞くことも大好きなので、自分が理解できそうな映画 は英語字幕で見たり、一度日本語字幕でみた映画を英 語字幕で見て、日本語と英語の表現の比較に気づいた り、洋楽は電車に乗る際は毎回聞いていたり、家にい る際は歌詞を見ながら歌ってみたりなど、自分が楽し んで英語を学べることを大切にしていました。現在は
海外のYouTuberの動画や海外大学生の一日の過ごし
方の動画などから、日常生活やコミュニケーションに おける英語を聞いて学んだり、彼らの生活の様子も見 れるため、毎日見ていてとても楽しいです。リスニン グは勉強方法として、問題集を解くことも大事だと思 いますが、私自身は、自分が何時間も続けられる方法 や興味のある何かと英語を結びつけて学んでいくこと が一番英語力を向上できた方法でした。リーディング においては、この場合も2冊ほどのTOEICの問題集
を何周も解くことで読解力や速読力が向上し、合わせ て単語集なども勉強していましたが、問題を解いてい くのと同時に、そこで分からない単語を見つけたら覚 えるという方法を主に行なっていました。リーディン グは英検の問題集も活用し、文法問題を解きながら分 からない単語を調べて覚えるなど、TOEICと英検の 混合勉強法を行いました。私自身、実際に英検準1級 相当の英語力を身につけているのかと考えると、大き な自信は正直ありません。そのため、毎日英語を読ん だり聞いたりすることで、自分が理解できない英語の 部分に気づきやすく、この単語の意味は何だろうと調 べる習慣が身についたり、自分が英語を学ぼうとする 環境を整えたり、目的を明確にすることでモチベー ションアップにも繋がりました。このように、毎日英 語に触れることも合格に近づけた理由の一つだと思い ます。私もこれからさらに英語力を向上させたいと考 えているため、目的意識をなくさず、小さい方法から 少しずつ続け、日々努力していきたいと思います。
Magical Moment in WDW
日本大学文理学部英文学科卒業生 田中ちひろ
ディズニーインターナショナルプログラムに参加 し、約8ヶ月アメリカのフロリダに滞在しました。こ のプログラムを簡単に説明すると、「ウォルトディズ ニーワールドにある日本食レストランで契約社員とし て働く」という内容です。
私が働いた日本食レストランがあるパークは、万博 のようなエリアがあり、11ヵ国のパビリオン(建物・
エリア)から構成されています。そこで働くのはそれ ぞれの国出身のキャスト達です。私自身も日本館キャ ストの日本代表として日本の文化や物を紹介する役割 で働いていました。
このプログラムに参加したいと思ったきっかけは、
幼い頃から海外に憧れがあったからです。もちろん留 学も考えましたが、経済的な理由から断念しました。
しかし、海外に行くという夢が諦めきれず、インター ネットでワーキングホリデーについて探していたとこ ろ、見つけたのがこのプログラムです。もともとディ ズニーが好きだったこともあり、絶対にこのプログラ ムに参加したいと思うようになりました。
このプログラムの期間中は様々な異文化交流が出来 ました。職場がディズニーワールドということもあ り、イギリスやフランスなどのヨーロッパ圏から中 国、ブラジルまで世界中からお客様がやってきまし た。また、アメリカに滞在中は、キャスト専用の寮で ルームシェアしながら共同生活をしていました。各国 出身の人たちとの出会いは、彼らの考え方や文化を肌 で感じ、理解を深めることのできる素晴らしい経験と なりました。ノンネイティブスピーカーのお客様や キャストとの会話は苦労することもありましたが、リ スニング力はグッと上がったと思います。
本場ディズニーでの仕事はもちろん楽しいことばか りではありませんでした。長時間労働、入社前と後の ギャップ、文化の違い、人間関係などたくさんの苦労 がありました。しかし、今思い返せば全てがいい思い 出です。留学ではなく、サーバーというお仕事をさせ てもらえていたからこそ、人それぞれ色んな背景や文 化を持っているということを知ることができました。
また、私自身がそれを読み取り、さらにそれを受け入 れた上で1番心地よく過ごしてもらえるように努力す るという貴重な経験ができました。私がしたことがお 客様の笑顔になって返ってくることや、日本に行って みたいと思っていただけるようなきっかけに自分自身
がなれることはとても幸せであり、充実した毎日を送 ることができました。
海外に憧れがある方やディズニーが好きな方、日本 の文化を海外の人に伝えたいと思っている方にはとて もおすすめのプログラムだと思います。職場がディズ ニーであることや、同期が日本人であることもあり、
海外に興味はあるけど不安がある方にもおすすめで す。私も、初めての海外生活でしたが、怖い思いなど することもなく楽しい毎日を過ごすことができまし た。現在このプログラムはコロナウィルスの影響で中 止となっておりますが、再開した際に興味がある方は ぜひ挑戦してみてください。
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北国の夢
日本大学文理学部英文学科
3
年 カイエツPreface
中国籍の私が本大学のプロジェクトでスウェーデン に留学できると思いませんでした。一年生の時、留学 に関するイベントとかできるだけ参加しました。少な くとも週二三回くらい「外国語センター」に行って、
資料と先輩たちが書いた経験談をしっかり読んだ上 に、外国語センターの鈴木先生、隅田先生とTimothy 先生をはじめ、十分なサポートをいただきました。今 の私が「先輩」という立場で、後輩のお助けになりた いとおもいます。
文化編
アーランダ空港を降りたら、まず案内所にバスチ ケットを買いに行きます。スタッフさんの素晴らしい 英語は印象深いでした。やっと寮の最寄り駅で降り、
インターネットがない私は駅スタッフさんに寮への道 を尋ねるしかできませんでした。「I don’t even know, please use your google map」という答えがいただきま した。困っているうちに、駅外のミニ公園で散歩して いるおばあさんは非常にきれいな英語で私を導きまし た。スウェーデンの人はさすがに英語ができます。そ
れから、 ESNという学生組織でボランティアやるとき
に、スウェーデン人は歌とダンスが好きということが 分かりました。バイキングの曲は国歌みたいで、誰で も歌えます。
飲食編
アジアの人より、アメリカやヨーロッパの人たちは 私たちより太いが感じられるかもしれません。特にア メリカで肥満症はよく話題になります。しかし、ス ウェーデンでは太い人あまり見えなかったです。日本
《海外留学体験記》
人のように、スウェーデン人は飲食を大事にしていま す。例えば、私の友だちと彼の家族の毎日の食物は必 ず牛乳、サラダと果物にします。ストックホルムの日 本食は大人気です。私はよく行く寿司屋さんのアボカ ド、サーモン、エビなどの10枚寿司のセットは1800 円さえかかっても、店の前よく並んでいます。
ソーシャル編
一人で外国に生活するのは難しくて寂しいです。新 しい友だちを作ろうとしても、「自分の気持ちをきち んとつたえられるか」、「現地の言語は上手ではないの で、相手に迷惑をかけたらどうしようか」などいろい ろな考えがあるかもしれません。その理由で、なかな か友だちができなくて、もっと寂しくになる場合もあ ります。そうしたら、反対側から考えてみればどうで しょうか。現地に外国人の友だちを作りたい人も同じ 考えがあるではないでしょうか。結論は、勇気をもっ て、一歩を出してみて友だちができる可能性があるで はないでしょうか。もしほんとに何か失礼なことを 言ってしまったら、誠に「I am so sorry. I did not know it was rude to you. But now I got it. 」を言ったら、
99%の人は理解してくれると思います。私はこういう 考えをもって、日本に来た時も、スウェーデンに行っ た時もいつも友だちを作ることができます。
勉強編
ストックホルム大学の授業スタイルは日本と中国と 全然違います。まず、日本大学の先生たちは学生たち の学習面のみならず、生活面も関心をかけます。その 一方、ストックホルム大学で、授業の先生は知識の授 けるのを専念します。学生たちは必ず自分の生活を ちゃんと管理しなければなりません。もちろん、いろ いろなサポートもあります。次に、ストックホルム大 学の授業は基本的に学生たちが話すクラスです。グ ループ発表と個人発表などはいつも行っています。そ のために、授業前に十分の準備と授業後の復習は非常 に大切です。日本大学の勉強は主に先生がいろいろを 準備して、学生たちはより楽です。最後には一番難し いところです。ストックホルム大学の授業は英語の語 学力は想像以上重要です。先生と他のクラスメイトに ついていけない場合は課題もテストもできなくなりま す。だからこそ、自分の成長も急速にできます。
余計な話・・・
スウェーデンでの生活経験は私の人生に対して非常 に大切なものです。知識はもちろん、自分自身の成長 も学習できました。難しいところもありますが、やは り楽しいです。いまでも考えたら、夢みたいです。私 たちは若いうちに、たくさん経験をもらえったら最高 だと思います。
● 2020 年度行事
◆令和2年度第46回英語弁論大会(文理学部主催)
新型コロナウイルス感染症の影響により、令和2年 度「第8回日本大学文理学部ホームカミングデー」が 中止となったことに伴い、開催中止となりました。
◆2020年度大学院特別講義
新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、2020年 度の大学院特別講義は中止とさせていただきました。
◆2020年度卒業式・修了式
令和3年3月25日(木)午前11時より、日本武道 館にて卒業式が挙行されました。また、同日13時30 分より、文理学部3号館3206教室にて、学位記伝達 式が行われました。本年度は学部卒業者131名、大学 院博士前期課程修了者2名、博士後期課程満期退学者 2名でした(3月25日付)。
優等賞は武田一輝さん、学部長賞は西形華純さんで した。
◆2020年度卒業論文・修士論文
2020年度に提出された卒業論文の分野・作家の内 訳および修士論文のタイトルは以下のとおりです。
〈2020年度 学部卒業論文 分野・作家内訳一覧〉
(カッコ内の数字は人数)
【英文学】(52) Austen, Jane(3)
Brontë, Charlotte(2)
Burnett, Frances Hodgson(1)
Carroll, Lewis(2)
Christie, Agatha(1)
Conrad, Joseph(1)
Crace, Jim(1)
Doyle, Arthur Conan(1)
Forster, E. M.(1) Gaskell, Elizabeth(1)
Golding, William(2) Hardy, Thomas(1)
Huxley, Aldous Leonard(2)
Ishiguro, Kazuo(1)
Lewis, C. S.(1)
Maugham, William Somerset(1)
Milne, A. A.(1)
Orwell, George(5)
Rowling, J. K.(3)
《研究室だより》
Shakespeare, William(15)
Shaw, George Bernard(1) Shelley, Mary(1)
Stevenson, Robert Louis(2) Wells, H. G.(1)
Wilde, Oscar(1)
【米文学】(25)
Alcott, Louisa May(2)
Dick, Philip K.(1)
Fitzgerald, Francis Scott(12)
Hawthorne, Nathaniel(2)
Jackson, Shirley(1) James, Henry(1)
Melville, Herman(1) Morrison, Toni(1)
Salinger, J. D.(1) Thoreau, Henry David(1)
Twain, Mark(2)
【カナダ文学】(1) Montgomery, L. M.(1)
【英語学】(44) 意味論(8)
英語教育(21) 英語史(4)
コーパス(2) 語用論(1)
対照言語学(3) 文法(5)
【映画】(12) 『アラジン』(1)
『グリーンブック』(1)
『コーチ・カーター』(1)
『ショーシャンクの空に』(1)
『白雪姫』(1)
『シンデレラ』(1) 『スタートレック』(1)
『塔の上のラプンツェル』(1) 『美女と野獣』(1)
『フォレスト・ガンプ』(1) 『ヘアスプレー』(1)
『ライオンキング』(1)
【音楽】(3) The Beatles(1)
Lamar, Kendrick(1)
Ocean, Frank(1)
【その他】(2)
イギリス文学においての使用英語の男女差(1) 『緋色の思寵』(学生による創作)(1)
〈2020年度修士論文 タイトル一覧〉
岡麟太郎 THE PAST TERRITORY IN THE PRES- ENT PERFECT FROM THE PERSPEC- T I V E O F S E Q U E N C E O F T E N S E ʻTERRITORYʼ
栗山幸雄 THE PROBLEMS ABOUT THE SYNTAX OF THE IT-CLEFT SENTENCE-HOW WE COULD UNDERSTAND ʻITʼ AND ʻTHATʼ-
● 2021 年度行事
◆2021年度入学式・開講式
4月1日(木)午前10時より文理学部にて開講式が 行なわれました。また、入学式が4月8日(木)午前9 時30分より日本武道館にて行なわれました。英文学 科・英文学専攻への入学者数は次のとおりです。
学部入学者 130名 大学院博士前期課程入学者 2名 大学院博士後期課程入学者 1名
◆2021年度在籍者数
学部 2年生 127名 3年生 139名 4年生 168名 大学院博士前期課程 4名 博士後期課程 3名
●退職・着任
「英文学科で過ごした時間」
元日本大学文理学部任期制職員 大村 美月
咋年度に引き続きコロナ禍での幕開けとなった令和 3年度を皆様はどのようにお過ごしでしょうか。イレ ギュラーであったコロナ禍での生活が今ではレギュ ラーとなりつつありますが、教職員の皆様におかれま してはご対応に追われていることと思います。
1年間という短い間でしたが、英文学科事務室にて 任期制職員として勤務しておりました。英文学科では 在学中より合わせて5年間お世話になりました。
ここで少々在学中の私自身についてお話し出来れば と思います。私は幼少期よりハリーポッターや海外の 文化・生活を紹介するテレビ番組を好んでおり、漠然 と国際系の勉強をしたく考えておりました。正直なと ころ、入学した当初は英語という言語や文学を学びた いと考えていたわけではなかったのです。授業は真面 目に受講し、積極的に参加していたと自負しておりま す。1、2年次に語学や文学を全般的に学び、特に英 語史や音声学に興味を持ち、3、4年次には語学の分 野を研究しました。一方で英語詩にも興味がありまし た。元より日本語詩が好きでした。詩は短い中に無限 の意味が含まれていることが魅力で、英語詩の解釈や 批評の方法を学んだときは良い意味で衝撃的でした。
こうして英文学科で学び始めてから「英語」という言語 自体に奥深さや面白さを感じていき、いつしか言語を通 じてその先の世界を見ることに魅了されていきました。
卒業してからの1年間は職員の一員として学校、学 科を運営する立場となりました。私は在学中に学校の プログラムを利用した短期留学やFLECアドバイザー 等を経験しました。今度はそれらを提供する側となり 携わることができたこの1年は貴重なものでした。今 まで当たり前であった環境や利用していた制度がこん なにも多くの教職員の皆様によって支えられていたと いう事実が、在学中にはわかっているようでわかって いなかった部分でした。この1年間、知らなかったこ とばかりでした。分からないことを自ら組み立てて対 応していかなければならないということは、想像以上 に大変でした。辛く感じたこともありました。それで も周りの皆様にご助力を賜り、業務をこなすことが出 来ました。本当にお世話になりました。私はこの1年 間で強く印象に残っていることが2つあります。1つ 目は、新入生向けに実施した後学期ガイダンスです。
昨年度の新入生は、春の新入生ガイダンスが中止と なってしまい、後学期に対面でガイダンスを行うこと になりました。初めてのガイダンス準備で右も左もわ
からず大変でしたが、なんとか開催をすることができ ました。英文学科の新入生の姿を直接確認し、無事に ガイダンスを終えることができた時は嬉しさを感じま した。後日、ある1人の新入生より学科宛にメールが 届きました。「コロナ禍で来校する機会がなく、オン ライン上でしか顔を合わせた事がなかった先生方やク ラスメイトと会う事ができ嬉しかった。ガイダンス開 催を感謝している。」という内容でした。このメッ セージを拝読した時、私は何とも言えない熱いものを 胸の奥に感じました。シンプルな言葉ですが、1人で もそのように思ってくれる学生がいたことに対して、
本当によかったと思いました。2つ目は、学生からの 相談です。詳細は控えますが、何度も私に相談をして くれ、「心が軽くなった。話ができて本当によかっ た。」と伝えてくれた学生が数名いました。薄情と思 われるかもしれませんが、今まで他人のためと思って 生きたことはなかったけれど、誰かの力になることが できるってこんなにも自分の力にもなるのだなと感じ ました。私の心に残るのは、いずれも誰かから頂いた 大切な言葉です。これは、英語でも日本語でも同じだ と考えます。言葉は誰かの心を暖かくすることができ るのです。そんな大切な言語を、私はここで学び、そ して多くの学生が学ぶための学校の一員になれたこと を誇りに思います。
退職後は、在学中より数年間準備してきました留学 に向けて動き出します。私が長期留学を希望したきっ かけは、先述の短期留学の経験からです。交換留学や 休学留学等、多くの可能性を考え、多くの場所に足を 運び、多くの方々のお話を伺い、回り道もしました が、遂にこの目標を実現することができそうです。先 生方には、たくさん応援のお言葉をいただき、身の引 き締まる思いでございます。素晴らしい先生方、共に 勉学に励んだ友人たち、切磋琢磨した同僚に出会えた この英文学科で得たことを胸に抱いて、次のステップ でも頑張りたいと思います。
今まで本当にありがとうございました。
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着任のご挨拶
日本大学文理学部任期制職員 廣瀬 愛花
今年度より、英文学科事務室で任期制職員として着 任させて頂きました、廣瀬愛花と申します。私自身、
今年の3月25日に英文学科を卒業するまでの四年間、
先生方や事務の皆様には大変お世話になりました。ま だ慣れないことも多々ありますが、今まで沢山お世話 になった皆様に恩返しできるように、お力添えを頂き つつ毎日励んでおります。業務に携わらせて頂くよう になってからはまだ2週間ほどしか経っておりません が、学生からの相談や質問への受け答えなどをした際 に、自分自身の経験が在学生の役に立つと、この上な い喜びを感じます。また、英文学科ならではのやりが いとして、英語を使った事務作業が業務に含まれてい ますが、4年間で学んだことをいかしつつ、悪戦苦闘 しながらも、楽しく学ばせて頂いております。
私は在学時に、文理学部の認定留学制度を利用し、
カナダのビクトリア大学へ留学させて頂きました。そ こで得た経験は、私の人生において何物にも代えがた い大切なものとなりましたが、その際にも沢山の方々 に背中を押して頂き、支えて頂きました。この留学経 験は私自身にとても大きな影響を与え、帰国後はもっ と英語を学ぶことに興味を持ち、この日本という国で いかに自分から英語に触れていくかを第一に考えて生 活してまいりました。それまで友人たちと何をするわ けでもなくただなんとなく過ごしていたお昼休みも、
学内の外国語教育センターに通うようになり、英語に 触れる機会を積極的に増やしていきました。選択授業 ではできる限りネイティブの先生方の授業を選択し、
また卒業論文も英語での執筆を決心致しました。その 時に気づいたことは、日本大学文理学部英文学科は、
英語を学びたい学生にとってこれ以上ない恵まれた環 境を提供して下さっていた、ということでした。ま た、その前段階の時点においても、沢山の先生方が学 生の興味・意欲を最大限に引き立てて下さるような魅 力的な授業を開講して下さっていたことも改めて認識 致しました。入学時、私にとって、教科としての英語 は、好きだったものの一番苦手でしたが、英文学科で の四年間、多くの先生方の授業を通して、海外でも通 用する英語にまで成長させて頂いたこと、感謝しても しきれません。
そんな大変お世話になった皆様の一員として、今度 は私自身が、在学生にとって有意義な環境を提供する 側になることに大きな喜びを感じると同時に、責任も 重く感じております。しかし、その「重み」を感じな がら、業務に従事していくことこそ私の責務だと認識 しております。大好きな先生方・皆様の傍で、その責
務を全うできるよう努めさせて頂けるという環境は当 たり前ではないということを、常に念頭に置きながら 日々精進していく所存です。私はこちらで学んだこと をいかし、将来的には海外で活躍できる人になるた め、勉強を続けていきたいと考えております。まだま だ至らない点も多く、皆様にはご迷惑をおかけするか とは思いますが、ご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしく お願い致します。
●月例会報告
2020年12月以降の月例会は以下のとおり行われま した。なお、2021年度4月・5月例会、特別講演会 は、新型コロナウイルスの影響により中止となりまし た。
12月 2020年度学術研究発表会・総会(2020年12月12日)
【学術研究発表会】
司 会 飯田啓治朗(文理学部教授)
[発 表]
語学の部 経済教育と英語教育の融合の試み 久井田直之(経済学部准教授)
文学の部 硬派な作家イライザ・ミーティヤード のごレ婦人向け軽い読み物の執筆デ ィ
閑田朋子(文理学部教授)
1月 研究発表(2021年1月23日)
司 会 前島洋平(文理学部准教授)
[発 表]
1. E. M. フォースター作「ウラコット博士」にお ける 戦争と「病」
髙坂徳子
2. Harry Potter and the Cursed Child におけるアー サー王物語のイメージ
―父子の関係に焦点を当てて―
小川佳奈(文理学部講師)
6月 研究発表(2021年6月19日)
司 会 黒滝真理子(法学部教授)
[発 表]
1. The Evil in Doré's Illustrations of Paradise Lost 天海希菜(博士後期課程3年)
2. 近代英語の進行形の意味と機能
田中智己(文理学部講師)
《事務局だより》
● 2021 ・ 2022 年度運営委員
会 長 塚本 聡 副会長 飯田啓治朗
秋山 孝信 杉本 宏昭 新井 英夫 〇鈴木 孝
○飯田啓治朗 〇隅田 朗彦
〇一條 祐哉(会計) 〇高橋 利明 猪野 恵也 武中誠二郎 今井 真吾 田中 竹史 今滝 暢子 ○塚本 聡 加藤 寛典(会計監査) 〇中村 光宏 上滝 圭介 保坂 道雄
○閑田 朋子 〇M.K.チルトン 吉良 文孝 〇前島 洋平 黒澤 隆司 松崎 祐介 黒滝真理子 山岡 洋 渋木 義夫
(○印は常任委員)
[任期は2021年4月より2023年3月まで]
●日本大学英文学会 2019 年度決算額
2019年度決算額
前年度からの繰越金 ¥2,460,356 収入の部
会費 ¥1,156,000 研究会員 ¥752,000 同窓会員 ¥108,000 学生会員(新入生) ¥296,000
雑収入 ¥236
補助金 ¥50,000
収入合計 ¥1,206,236 支出の部
論叢出版費 ¥179,190 会員名簿出版費 ¥126,360 学会通信出版費 ¥175,378
同窓会通信出版費 ¥0
通信費 ¥224,592
大会費 ¥34,841
大会懇親会補填費 ¥65,040 講演謝礼費 ¥50,320
大会 ¥0
月例会 ¥0
講演会 ¥50,320
他学会年会費 ¥24,600 日本英文学会 ¥8,200 日本アメリカ文学会 ¥9,200 日本英語学会 ¥7,200 英語教育関連学会 ¥0
用品費 ¥36,088
会合費 ¥24,950
月例会雑費 ¥11,492 ホームカミングデー費 ¥1,287 事務運営費 ¥10,500 コピーカード代 ¥46,116 奨学制度関連費 ¥25,000
予備費 ¥33,740
支出合計 ¥1,069,494 日本大学英文学会基金への繰入 ¥0 日本大学英文学会基金への繰入後の合計 ¥1,069,494 次年度への繰越金 ¥2,597,098
●おしらせ
◆月例会予定
2021年10月以降の月例会の予定は以下のとおりで す。なお、予定は変更となることもございます。
詳細につきましては、メールおよび本学会ホーム ページにてご案内いたします。
10月 新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、中止 11月 研究発表(2021年11月27日)
12月 2021年度学術研究発表会・総会
(2021年12月11日)
1月 新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、中止
◆研究発表者募集
当学会では、月例会・年次大会の発表者を募集して おります。発表をご希望の方は、以下の情報を事務局 までお寄せください。なお、検討の結果、ご希望に添 えない場合がございます。
1. 氏名
2. 住所・電話番号・メールアドレス
3. 所属
4. 発表希望年月 5. 発表題目
6. 要旨(日本語400字以内、英語200語以内)
◆『英文学論叢』第70巻 原稿募集
日本大学英文学会機関誌『英文学論叢』第70巻
(2022年3月発行予定)の原稿を募集いたします。投 稿をご希望の方は、『英文学論叢』第69巻(2021年3 月発行)巻末の投稿規定に従い、投稿規定に記載され ている宛先までお送り下さい。締切日は2021年9月 30日(木)(必着)です。
◆2021年度大学院特別講義のお知らせ
英文学、米文学、英語学の各分野の著名な先生方に よる大学院特別講義が、2021年度も行なわれる予定 です。大変貴重な機会ですので、是非ご参加くださ い。詳細は英文学科ホームページおよび掲示でお知ら せします。
◆メールアドレスご登録のお願い
事務局の労力軽減と事務費の削減を目的として、学 会運営業務の一部に電子化を導入しております(メー ルによる月例会の案内等)。メールアドレスを未登録 の会員の皆様におかれましては、事務局までお知らせ 下さいますようお願い申し上げます。なお2020年度 より、郵送による月例会の案内を廃止いたしますの で、ご了承ください。
[メール送信先:esanu@chs.nihon-u.ac.jp]
◆会員情報の登録・変更について
会員各位の情報更新をメールにて受け付けておりま す。メールアドレス、住所、その他の会員情報の登 録・変更をご希望の方は、事務局までお知らせくださ い。
◆会費納入のお願い
2021年 度 年 会 費( 研 究 会 費4,000円、 同 窓 会 員
1,000円)を、郵便振込にて納入いただきますようお
願いいたします。なお2018年度より、(年次大会受付 含む)事務局での現金による年会費納入はお取扱いで きなくなりました。年会費納入には、お手数ですが、
郵便振込をご利用いただきますようお願い申し上げ ます。
口座番号:00140 - 3 - 27474 加入者名:日本大学英文学会