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最終試験結果の要旨 論文審査の要旨

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Academic year: 2022

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中国における生活関連製造業の地域間分業に関する 研究 : 生産性に基づいた市場分断

著者 張 秋菊

ファイル(説明) 博士論文全文 博士論文要旨

最終試験結果の要旨 論文審査の要旨

学位授与番号 17701甲人社研第35号

URL http://hdl.handle.net/10232/00029894

(2)

別記様式第2号-1(第5条、第10条、第19条、第24条関係)

学 位 論 文 の 要 旨

氏 名 張 秋菊

学位論文題目

中国における生活関連製造業の地域間分業に関する研究

―生産性に基づいた市場分断―

中国経済は、2000 年代の沿海地域における経済開放をきっかけとした輸出主導型の成 長から、国内需要依存型の成長へ転換しようという趨勢が見られる。このような趨勢は国 内の産業立地や、地域間分業にも影響を与えると考えられる。輸出指向から国内市場指向 への転換を迫られた代表的な産業は生活関連製造業である。生活関連製造業は、2000 年代 に豊富かつ廉価な労働力という比較優位を生かして輸出による高成長を実現したが、現在 は他の製造業に先行して国内需要への依存性を高めている動向が見られる。本論文は、生 活関連製造業が中国における国内需要依存型の経済発展の方向性を示すという見解を念 頭に置き、生活関連製造業の成長要因、そして地域間分業の構造変化を、国内需要依存型 成長と関連付けながら、地域的・空間的視角から議論を行った。

第1章では、本論文の問題意識、研究目的と研究課題、分析手法などを示した。中国に おいて輸出主導型の経済成長から、国内需要依存型の経済成長に移行する動向を、最終需 要の構造変化などを通じて量的に考察した。また、生活関連製造業に注目した理由を述べ た。当該産業においては、市場調整機能が他の製造業より発達しており、当該産業の立地 構造が市場の調整機能によって形成されるものだと考えるからである。

第 2 章では、先行研究および本論文の論点を提示した。本論文の理論的背景である伝統 的な産業立地論、競争優位論を整理したうえで、中国における産業立地と地域間分業の実 態に関する先行研究をサーベイした。その上で、本研究の論点である中国における生活関 連製造業の地域間「市場分断」を示した。特に、「市場分断」という概念について、先行 研究における「市場分断」と区別しながら、本論文における生活関連製造業の地域間市場 分断の考え方を提示した。

第 3 章では、中国の地域間における生活関連製造業の立地構造と生産性について実証分 析を行った。生活関連製造業の地域間立地構造については、生産拠点の変化が見られる。

実証分析の結果、全国的に見て、生活関連製造業の地域的集中は起こっていないものの、

沿海部における規模の縮小、そして東北地域と西南地域における規模の拡大傾向が見られ た。それと同時に、東北地域と西南地域において生活関連製造業の生産性上昇が比較的顕 著であることが確認された。

第4章では、中国の地域間における生活関連製造業の市場分断の実態について、産業連 関モデルに基づき、実証分析を行った。2002年の省間産業連関表、2002年、2007年、2012

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年の中国各省産業連関表、1997年、2002年、2007年の地域間産業連関表を用いて分析を行 い、各省の市場範囲を特定し、市場分断を確認した。製造業の立地構造形成の要因として、

要素賦存の差や政策的要因がよく取り上げられるが、本論文では、中国の生活関連製造業 については、立地構造形成における需要(消費者)分布が重要な働きをすると指摘した。

市場地域に関する実証分析でも明らかになったように、生活関連製造業は消費地指向型の 立地特徴が強く、機械製造業のように少数地点に集積する分布構造と異なり、相対的に均 等に立地分布する傾向がある。

第 5 章では、生活関連製造業の国内需要依存型成長の可能性と今後の課題を述べている。

中国の国内需要依存型の経済成長への転換に至るまでの経緯および近年の動向について 詳細に実証分析を行った。産業連関表から見る生活関連製造業の国内需要への依存の動向 を詳細かつ量的に検証するために、DPG 分析を用いて、1997 年-2002 年-2007 年-2012 年の 中国接続産業連関表で、生活関連製造業構造変化における最終需要の要因を分析した。そ の上で、中国の国内需要依存型の成長転換に向けての制度的な課題、今後の更なる発展の 可能性や、解決すべき課題等について、制度的な面を絡めた議論を行った。

参照

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