• 検索結果がありません。

西早稲田キャンパス学生読書室の利用実態について

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "西早稲田キャンパス学生読書室の利用実態について"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

−12−

はじめに

西早稲田キャンパス 5 学部(政治経済学部、法 学部、教育学部、商学部、社会科学部)の学生読 書室(以下、学読と記す)は、2002 年 9 月の商学 部を最後に、全て WINE システムへ移行した。

従来、これら学読間では、WINE システムに移 行した学部どうしで、相互貸出を行ってきたが、

ここに含まれない学部や研究科の学生は、貸出利 用の対象外であった。WINE により所蔵データを 公開した時点で予想されたとおり、それらの学生 から貸出を希望する声が多数寄せられ、対応に苦 慮する場面もあったが、各学部と図書館において 検討・調整を行った結果、2002 月 6 月からは、全 ての学部学生・大学院学生に対して貸出を行うこ ととなった。この「全学開放」後の各学読の利用 状況を振り返ってみた。

なお、これら学読の WINE システムへの移行の 経緯については、『ふみくら』No.68 に詳しく記載 されている。

1.貸出冊数について

表 1 は、2002 年 6 月から 10 月までの、各学読の 利用者種別による貸出統計を一覧にしたものであ る。

各学読とも、当然のことながら、自学部の学生 への貸出が最も多く、全貸出冊数に占める割合は、

概ね 70 %を超えている。社会科学部のみ、自学部 の学生が 60 %を切っており、政治経済学部・法学 部・商学部の学生への貸出が比較的多くなってい る。これは、社会科学系の図書全般を中心に選書 しているためと、設備・立地条件に恵まれており、

他学部の学生にとっても訪れやすいためと考えら れる。

社会科学部では、「選定図書」(一般的には指定 図書と呼ばれている)の制度があり、学部の授業 担当教員が推薦・指定した図書や講義要項に記載 された図書を配架しているが、このコーナーの図

書の、社会科学部の学生への貸出冊数の割合は 85 %を超えており、前期試験が実施された 7 月に 限っては 90 %を超えている。当初、これらの図書 を、社会科学部の学生が利用できなくなることを 懸念して、他学部の学生に対しては貸出を制限す るという案もあったが、現在のところ、その必要 も感じられない。このような制度は、学部の読書 室としての独自性を示す一例となろう。

教育学部では、学科の構成に合わせて、人文科 学系や自然科学系の図書を多く選書しており、文 学部、理工学部の学生の貸出冊数が比較的多くな っている。なお、理工学研究科の学生は、WINE システムへ移行する以前から貸出対象となってい たものである。

また、教育学部と社会科学部では、相互の貸出 冊数が多い。これは、1998 年 9 月に、共に 14 号館 に移転した時から相互貸出を行ってきており、学 生のあいだにこの制度が浸透しているためと思わ れる。

貸出冊数では、法学部の学読が最も多い。法学 部の学生は、「5 学読合計貸出冊数」でも目立って いる。

一方、商学部の学生の「5 学読合計貸出冊数」

をみると、商学部学読の統計が 9 月以降のもので あることを差し引いても、やや少ないのではと思 われる(西早稲田 5 学部の学生のみ、 9 月〜 10 月 分でも集計してみた 表 2 )。中央図書館での貸出 冊数では、このような差はみられないことから、

学生に学読を利用するという習慣が、これまでは あまり定着していなかったということも考えられ る。商学部では、WINE システムへの移行を機に、

さまざまな点で強化に取り組んでいるとのことな ので、今後の発展に期待したい。

2.入館者数について

次に、入館者数の面から、貸出対象拡大の影響 を見てみることにした。入館者数については、設

西早稲田キャンパス学生読書室の利用実態について

御 園 和 之

(社会科学部教員図書室・学生読書室)

(2)

−13−

備の都合上、集計していない学読も多いので、社 会科学部を例にとってみた。

表 3 は、今年度の 4 月から 10 月までの入館者数 を、昨年度、一昨年度の同時期のものと比較した ものである。従来から、全ての学部学生、大学院 学生の入館は可能であったが、WINE により所蔵 データを公開した 2001 年度に、入館者数が全般的 に大きく増加した。そして、貸出対象となった箇 所の学生の入館者数は、その時点からさらに増加 したという結果がみられた。この傾向は、他の学 読でもおおかた同じであろうと思われる。

3.学読間の協力体制について

このように、一人の学生が複数の学読を利用す る機会が増えると、各学読の対応に差異が生じな いような配慮も必要となる。また WINE の設定の 面からも、旧来のローカルルールを見直す必要に

迫られた。これら学読は連絡会を開催し、開室日 程、長期貸出の期間などの調整を行ったり、利用 者対応で生じた疑問点を話し合うなど、協力体制 をとっており、運営面での平準化が進んでいる。

おわりに

今後は、より各学読の特色に沿った分担収集の 促進、さらには系統・分野別の学習図書室への再 編などといった展開も予想される。一方、各学部 の執行部、図書委員会等においては、選書権を学 部に残し、各学読の独自性を尊重するよう求めら れている。この考え方は重視すべきものと思われ る。各学読は、それぞれの学部のカリキュラムに 密着した図書を中心に提供し、学生の学習活動を 身近に支える存在として、これからも充実に努め るべきであると思う。

表 1 西早稲田キャンパス学生読書室所属別貸出冊数(2002 年 6 月ー 10 月)

表2 西早稲田キャンパス学部学生の各学生 読書室貸出冊数(2002 年 9 月− 10 月)

表3 社会科学部学生読書室入館者数統計

参照

関連したドキュメント

[r]

[r]

[r]

円の中心を通り弦 PQ に垂直な線は,

円周角の定理の逆 により, 四角形 ABCD が円に内接する.2. 四角形の対角の和の逆 により,

全事象として含まれる事象一つ一つを,根元事象 (fundamental

全事象として含まれる事象一つ一つを,根元事象 (fundamental

パスカルの三角形と