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2019年度 法科大学院 第3期入学試験問題 3 時限 刑法 (論文式) 試験時間 50 分

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(1)

2019年度 法科大学院 第3期入学試験問題

3 時限 刑法 (論文式)

試験時間 50 分

注意事項

1.試験開始の合図があるまで、この問題冊子の中を見てはいけません。

2.この問題冊子の1ページから問題が掲載されています。

3.試験時間中に問題冊子の印刷不鮮明、ページの落丁・乱丁及び解答用紙の汚れ等に 気付いた場合は手を挙げて監督に知らせてください。

4.解答用紙には解答欄以外に記入欄がありますので、監督の指示に従ってそれぞれ 正しく記入してください。

5.解答は、必ず解答用紙の解答欄に記入してください。解答用紙の解答欄以外に記 入された解答はすべて無効とします。解答用紙の裏面を使用する場合は「裏面に 続く」と記載してください。

6.解答用紙は各1枚しか配布しません。複数枚請求されてもお渡ししません。

7.貸与した六法以外の参照は一切できません。

8.試験問題の内容等について質問することはできません。

9.問題冊子の余白等は適宜使用してかまいませんが、解答用紙の解答欄以外に記入 された解答は無効とします。

10.試験終了後、問題冊子は持ち帰ってください。

(2)

[刑法]

次の文章を読んで、設問に答えなさい。

次の事例①、②におけるXの罪責について論じなさい(下記の参照条文は使ってよいが、そ れ以外の特別法違反の点は除く)。

Xは、夜半、公道(片側一車線)で自動車を運転していたところ、Aの運転する対向車が センターラインを超えて自車に接近してきた。Xは予想もしない対向車の接近であったた め気づくのが少し遅れてしまい、そのままでは正面衝突して自分も対向車の運転者も衝突 の衝撃で死んでしまいそうな状況に陥った。Xは、とっさに、右側の方向車線の交通量は激 しく、ハンドルを右に切って対向車線に入ると、自車が反対方向に走行する車と衝突して大 惨事になる状況と判断したので、(事例①、②は、その後の展開である)

事例① 向かってきた対向車との衝突を避けるためハンドルを左に切った。これにより対 向車との衝突を避けることができたが、自車は左前方の歩道を歩いていたVに衝突し、Vは 死亡した。XはVの存在を認識しておらず、衝突後にはじめて知ったが、Vが歩いていたの は街灯がついており、誰もが人が歩いていることに気づくような場所であった。自車、対向 車の乗員はそれぞれ1名であった。

事例② 左前方の歩道を歩いていたVを認識していたが、対向車との衝突を避けるためハ ンドルを左に切った。これにより対向車との正面衝突は避けることができたものの、避けき れずに対向車の右側面に衝突し、さらに歩道上のVに衝突してしまった。そのため、衝突も ありうると覚悟して衝突のショックに備えたXは怪我しなかったが、対向車の運転者Aは 死亡し、また、歩道上のVも死亡した。自車、対向車の乗員はそれぞれ1名であった。

(解答は全て解答用紙に記入すること)

参考条文

自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律

(過失運転致死傷)第五条 自動車の運転上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、

七年以下の懲役若しくは禁錮又は百万円以下の罰金に処する。ただし、その傷害が軽いとき は、情状により、その刑を免除することができる。

参照

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