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The Lastmile Problem in the Establishment ofInformation Infrastructure

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

The Lastmile Problem in the Establishment of Information Infrastructure

大杉, 卓三

九州大学大学院比較社会文化学府

https://doi.org/10.15017/4494461

出版情報:比較社会文化研究. 5, pp.31-38, 1999-03. Graduate School of Social and Cultural Studies, Kyushu University

バージョン:

権利関係:

(2)

Social and Cultural Studies  No.5 (1999), pp.31'"'‑'38 

情報通信甚盤整備におけるラストマイル問題

大 杉 卓

はじめに

「ラストマイル問題」とは,インターネットがその代表で ある情報ネットワークとユーザーとの間を結ぶアクセスネ ットワーク1)を,どのような手段により高速なデータ通信 回線として構築するかの問題である。具体的に表現すれば,

通信サービスのユーザーがオフィスや家庭内に設置した電 話やコンピューターなどの通信機器と最寄りの通信事業者 の通信設備を結ぶネットワーク,つまり加入者線部分のデ ータ通信速度の高速化問題ということになる。「ラストマイ ル」とは最後の1マイルという意味であるが,厳密に1マ イルの距離があるわけではない。

中枢神経であるバックボーンネットワーク2)だけが発達 しても,末梢神経であるアクセスネットワークが各器官に 行き届き,十分な量の情報をやりとりできなければ神経と しての役割を果たすことはできない,つまり情報通信網と して成立しない。アクセスネットワークは,ユーザーとイ ンターネットのバックボーンを最終的に結びつける部分と いう意味で重要な情報通信基盤なのである。

情報ネットワークの端末であるパソコンは,中央演算処 理装置 (CPU)の処理速度の向上,記憶装置の大容量化な どの技術的進歩を続けている。しかし,ィンターネットと 接続するためのアクセスネットワークの通信速度の向上は,

パソコンの技術的進歩に比べはるかに遅い。日本のインタ ーネットのユーザー数が1995年の商用利用開始からわず か3年で1000万人を突破し,情報ネットワークのインフラ ストラクチャーとしてその必要性が強く認識され高速のア クセスネットワーク需要が拡大しているのにもかかわらず,

である。

郵政省と NTTによると各家庭にまで光ファイバーを 敷設する FTTH (Fiber To The Home)が2010年を目 標に実現することになっている。しかし高速通信の需要が 高まるなか現行のメタルケーブル(銅線)のままの通信速 度で2010年までの需要を満たすことは不可能である。さら に正確にいえば2010年目標の光ファイバー化はユーザー のオフィスや家庭への引き込み線まで光ファイバー化する 真の意味でのFTTHではなく,「き線点」(配線点)までの

光ファイバー化のことを指すのである。つまり仮に2010年 に計画通りの光ファイバー化が達成されたとしても,各家 庭に引き込まれているのは現在と同じメタルケーブルの電 話線のままなのである。また一般的に情報通信基盤の整備 は需要が集中する都市部より行われる。光ファイバーの敷 設も同様であり,地方における情報通信基盤整備の遅れは 地域間の情報格差を拡大させる。

光ファイバーの通信速度の技術的優位はメタルケーブル に比べ非常に大きいものである。 2010年にき線点まで,さ らにそれ以降アクセスネットワークが完全に光ファイバー 化されることは間違いない。とはいえ長期的計画がゆえに そこにたどり着くまでの橋渡しが必要となる。この橋渡し としてADSL (Asymmetric Digital Subscriber Line,  非対称デジタル加入者線)は重要な役割を担うことになる。

日本の家庭で唯一のアクセスネットワークはメタルケーブ ルの電話線である。ADSLは既設の電話線で高速通信を実 現する。低コストで利用可能であり通信速度もメガビット/ 秒と高速,さらにインターネットとの常時接続を実現させ

るのがこのADSLなのである。

本稿の目的は,知られることの少ないラストマイル問題 の内容および,問題への対処にあたっての課題を明らかに することにある。また本稿では,ユーザーを資金力のある 企業とするのではなく個人として論を進めていく。今後,

ADSLが普及し,さらに FTTHが実現したとしても個人 が利用できる価格でサービスが行われなければ,ラストマ イル問題の解決にはならないからである。

情 報 通 信 基 盤 の 現 状 と ラ ス ト マ イ ル 問 題

情報通信基盤整備とは,従来電話交換機を使った電話網 の整備のことであった。電話サービスは1869年に東京ー横 浜間で電信が, 1890年に同じく東京ー横浜間で電話事業が 開始されたことにはじまる。情報通信基盤は電話網の発達 とともに拡大されていった。官営であった電話事業は1952 年に「日本電信電話公社」となり,翌53年には「公衆電気 通信法」が施行された。その後,日本経済の成長とともに 電話は普及し,1971年には電話加入を希望しても電話設閻

(3)

大 杉 卓 三

図表1 アクセス網の光化目標 カバー率 エリア別 平成8年度末 平成9年度末

2000年目標 2010年目標 (1996年) (1997年)

政令指定都市 主要エリア(ビ

74%  89%  概ね100% 概ね100%

および県庁所 ジネスエリア)

在級都市 全エリア 28%  34%  30,‑‑....,40%  概ね100%

主要エリア(ビ

51%  59%  概ね100% 概ね100%

人口10万以上 ジネスエリア)

の都市等 全エリア 11%  13%  5,..,̲̲,10%  概ね100%

全国 概ね16% 概ね19% 概ね20% 概ね100%

(注)ここでいうカバー率は,配線点(き線点)まで光化をさす。

(出所)インフォメーション NTT電気通信設備状況 アクセス網の光化 http://info.ntt.eo.jp/databook/setubi/setubi̲access.html 

がすぐには行われない状態である電話加入希望者の「積滞」

数が最大となった。いわゆる「すぐつく電話」が実現した のは1975年になってからである。 1971年には公衆電気通信 法が改正,いわゆる第1次回線開放が行われ,これにより 公衆電話回線をデータ通信に利用することが可能となった。

1985年,公衆電気通信法が「電気通信事業法」へと改正さ れ第

2

次回線開放が行われた。この法律により通信の自由 化が行われ日本電信電話公社は

NTT

に生まれ変わり,電 気通信事業に NCC(New Commom C

a r r i e r ,

新規参入 事業者)が参入してきた。電気通信事業者は,自ら電気通 信回線設備を設置してサービスを提供する第1種電気通信 事業者と,第1種電気通信事業者から回線を借り受けサー ビスをおこなう第

2

種電気通信事業者の

2

種類に分類され る。

1975年の「すぐつく電話」実現後,電電公社

(NTT)

は 高付加価値化を求めて通信回線と制御技術のデジタル化を 行った。それまではアナログ技術により電話網は構築され てきたが,設備の小型化による経済性追求や,長距離通信 の品質向上,そしてなにより1980年代のコンピュータ普及 によるデータ通信需要に対応するためにデジタルヘの以降 は不可欠なものであった。

ISDN ( I n t e g r a t e d  

Services 

D i d i t a l  Network,

サービス総合デジタル網)のサービス

はデジタル技術により可能となったもので,現在では加入 者網までの全ての回線がデジタルヘ移行可能となっている。

1998年現在,電話加入数は6124万,携帯電話の普及におさ れ対前年度比0.5%減ではあるものの対人口比で50%を越 えている。

情報通信網は大きく分類すると,アクセス系の「アクセ スネットワーク」と基幹系の「バックボーンネットワーク」

の2つの部分により構成される。アクセスネットワークと は,通信サービスのユーザーがオフィスや家庭に設置した 電話やコンピュータなどの通信機器と,通信事業者の通信 設備を結ぶ部分のネットワークである。 NTTの通信サー

図表

2

電気通信回線の割合

NTT  NCC  ニ : 合 計 ( 電 話 + 専 用 線 ) I 6465

I 331:2: 

(出所)郵政省19971128日付発表「電気通信事業法第38条の2 1項に基づく電気通信設備の指定案の公表」より作成

ビスにおいては加入者網部分を意味し,地域内の加入者網 部分の総体は市内通話網と一般によばれる。アクセスネッ トワークは,ユーザーのオフィスや家庭まで個別にケーブ ルを敷設するため情報通信基盤整備においてバックボーン ネットワークに比ベコストがかかる部分である。加入者網 部分である加入者線はほとんどがメタルケーブであるが,

2010年に日本全国100%を目標に光ファイバー化が進めら れている(図表l)。現在の通信事業者が保有する加入者網 のシェアは,ほぼNTTの独占状態にある(図表2)

バックボーンネットワークとは,通信事業者の通信設備 同士を結ぶネットワークであり,具体的に電話局より上位 側のネットワークである。バックボーンネットワークの光 ファイバー化は1983年に旭川〜鹿児島間日本縦貫光ルー トの工事着工によりはじまり, 3400kmの縦貫ルートが完成 している(図表3)。現在バックボーンネットワークの整備 には,データ通信専用の超高速通信網の整備をおこなう新 会社の参入が続いている(図表4)。光ファイバーの伝送速 度は敷設開始時に比べて大幅に高速化し,さらにコストの かかる従来の電話交換機を使った電話網ベースではない低 コストな超高速なデータ通信用のサービスを提供する企業 が複数誕生することで,バックボーンネットワークのコス

トは引き下げが続いている。

既に述べたように,ラストマイル問題とは,インターネ ットを代表とする情報ネットワークとユーザーとの間のア クセスネットワークをどのような手段により高速なデータ 通信網として整備するかの問題を意味する。ラストマイル 問題はインターネットの普及とともに注目を集めるように

(4)

札幌

虹 ・

r ~

広島

/ニ ー

大 、 9 ‑ ‑‑ ‑‑ ‑ ‑ ―. ‑ , . . 

}伝達ノート 一 超 高 速 光 伝 送 路 一 高 速 光 伝 送 路

図表3 光ファイパーケープル網

(出所)インフォメーションNTT電気通信設備状況 施設状況の推移 http:/ /info.ntt.co.jp/ data book/ setubi/ setubLsise.html 

図表4 新パックボーン会社に関する主な動き

時 期 事 業 者 内

98年11月 クロスウェイブ II 

J ,

トヨタ自動車,ソニーの3社がインターネット・バックボーン回線 コミュニケーションズ を提供する新会社「クロスウェイブコミュニケーションズ」を設立 クロスウェイブ

第一種電気通信事業者の許可を申請 コミュニケーションズ

98年12月

バックボーン回線を提供する新会社を設立 PSINet 

第一種電気通信事業者の許可を申請 クロスウェイブ

企業やプロバイダ向けの高速通信サービスを国内で開始 コミュニケーションズ

99年4月

II 

バックボーン回線をクロスウェブコミュニケーションズの提供する回線 に切り替え始める

日本テレコム IPベースの新バックボーン「PRISM」の試験運用を開始 クロスウェイブ

国際間の高速通信サービスを開始 2000年4月 コミュニケーションズ

日本テレコム PRISM上で商用サービス開始 2000年

日本テレコム インターネット接続などに利用する国際専用線 (Japan‑US海底ケーブ

第1四半期 ル)を運用開始

2000年

PSINet  新会社が接続用の国際専用線 (Japan‑US海底ケーブル)を自社で保有,

第2四半期 運用開始

(出所)日経コミュニケーションNo.285 199914日号 p.54 

なった。インターネットの企業や家庭への普及がはじまっ た1995年当時,普及価格帯パソコンの中央演算装置(CPU) の動作クロックは75MHz,ハ ー ド デ ィ ス ク の 容 量 は500 M B程度であった。それが1999年には動作クロックは400 MHz,ハードディスクの容量は6GBになっており,動作ク

ロックは約5倍,ハードディスク容量は12倍 に な っ て い る。一方アクセスネットワークは, 1995年に標準的に使用 されていたボイスモデムが28.8kbps3)で,その後ボイスモ デムの速度限界である56kbpsへと速度は向上したものの,

その速度上昇は2倍にとどまり,デジタル回線の ISDNに おいては64kbpsのまま変わっていない。一方,ィンターネ

ットのサービスの1つである W W W(World Wide Web)  で扱われるデータは,文字(テキスト),静止画データだけ ではなく,ファイルサイズが大きい音声や動画データにま で拡大している。ボイスモデムやISDNではテキストと画

像データのみにより構成されたホームページの表示でさえ 待ち時間が長く, W W Wは「WorldWide Wait,ワール ド・ワイド・ウェイト」と椰楡されるほどである。リアル タイムでの動画転送を行いテレビ電話やテレビ放送のよう な機能を実現するアプリケーションも普及しつつあるが,

ボイスモデムやISDNでの通信速度ではそれらの扱いは 困難である。このようにインターネットの普及と様々なア プリケーションの登場は,高速で安価なインターネットへ の接続需要を生みだした。

ラストマイル問題を解決するためにアクセスネットワー クに求められる条件を整理すると次のようになる。まず個 人でも使用できる低価格でサービスが提供されることであ る。現状の電話料金程度にとどまらなければ個人ユーザー には使えない。次に高速であることである。現在既に求め る に 足 り な い 速 度 で あ る56bpbsの ボ イ ス モ デ ム や

(5)

大 杉 卓 三

64kbps

ISDN

程度ではなく,メガビット/秒クラスのス ピードが必要となる。将来的にはテレビ電話のような双方 向での動画伝送が行える水準にまで通信速度への要求は高 まって行くことが予想される。ただし個人の使用では帯域 保証(通信速度の保証)の必要性は低く,通信速度が保証 されないが低価格なベストエフォート型のサービスで需要 が満たせる場合が多いであろう。そしてインターネットと の常時接続が可能なことである。これはダイヤルアップの ように必要な時のみ電話や

ISDN

でインターネットに接 続するのではなく,コンピュータなどの端末がインターネ ットと常時接続されている状態にあることをいう。当然,

接続時間による課金制でなく定額制の料金体系であること が必要となる。以上がラストマイル問題を解決するために アクセスネットワークに求められる条件である。

ラ ス ト マ イ ル 問 題 を 解 決 す る 技 術

ラストマイル問題に対処する手段には無線系,有線系で 次のような方式がある。無線系では,移動体電話の

PHS

( P e r s o n a l  

Handy‑phone System) と携帯電話,

WILL ( W i r e l e s s  L

ocal Loop,加 入 者 系 無 線 ア ク セ ス シ ス テ ム),有線系は

CATV( C a b l e  

Tele 

V i s i o n ,

ケーブルテレ ビ)インターネットと

ISDN, ADSL

がその主なものであ る。有線系の

64kbps

ISDN

xDSL

はメタルケーブル を使用し,

1 5 0 0 k b p s

ISDN

などの高速サービスは光フ ァイバーを用いる。また光ファイバーの利用では,き線点 までではなくよりユーザーに近い電柱際まで光ファイバー を敷設する新光アクセスシステムはシステム)の導入も既 に始まっている。

CATV

で使用されるのはメタルの同軸ケ ーブルと光ファイバーである。次にラストマイル問題への 対処という視点からそれぞれの手段の特徴と問題点を見て いくことにしたい。

まず無線系の移動体電話である

PHS

と携帯電話である が,通信速度では

PHS

64kbps

がもっとも高速である。

移動体電話分野の高速化は最大

2Mbps

の通信速度を持つ IMT‑2000(次世代移動通信システム)が2001年のサービス 開始を目標に整備が進められている。

WILL

とは,アクセ スネットワーク部分をメタルケーブルや光ファイバーのケ ーブル敷設の代りに無線を使って構築するシステムである。

ケーブルを敷設するよりもコストがかからず高速な通信速 度を実現できるが,天候の影響を受けやすく電波の届く距 離が短い欠点がある。このような特徴から

WILL

は利用で きる地域が限定され,オフィスなどの大口の通信サービス 需要者が集中する都市部を中心に整備が進められていこと になる。これら無線系の手段でラストマイル問題の解決を 図るのは,

PHS

と携帯電話では通信費用と速度面で満足

とは言えず,またそれ以上に周波数帯域が有限であるため インターネットに常時接続することは現実的でない。同じ く無線系の

WLL

は高速で常時接続を可能にするが,

CATV

と同じく地域限定のサービスであり整備もこれか ら開始される。無線系の手段は有線系のすきまを埋める補 完的な手段として整備が進められることになるだろう。

有線系のなかで現在既に普及が進んでいるのが

ISDN

である。

NTT

では

ISDN

INS

(Information 

Network  System)

ネットサービスという名称で商品化している。第 一種総合デジタル通信サービス

(INS

ネット

6 4 )

と第二種 総合デジタル通信サービス

(INS

ネット

1 5 0 0 )

2

種類が あり,それぞれ

1 9 8 8

年,

1 9 8 9

年よりサービスを開始してい る。

64kbps

ISDN

は従来のメタルケーブルの電話線

1

本で

64kbps

の「

B

チャンネル」が

2

チャンネル,つまり電 話回線

2

本分と

16kbps

の「

D

チャンネル」が同時に4),ま た

1 5 0 0 k b p s

ISDN

では

64kbps

B

チ ャ ン ネ ル が

2 3

本(電話回線

2 3

本分)と

64kbps

D

チャンネル

1

本が同 時に使用できる。

64kbps

ISDN

は加入者線部分がメタ ルケーブルのままであるが,

1 5 0 0 k b p s

ISDN

は加入者 線部分を光ファイバー化する必要がある。

ISDN

の契約数 はインターネットの普及がはじまった

1 9 9 5

年から急速に 増加している。インターネットヘ接続するアクセスネット ワークは,高価な常時接続の専用線を別とすると,

64kbps

ISDN

が最も高速なものであり,現状ではこれを選ぶほ かに手段はない。

CATV

インターネットとは,放送用の

CATV

回線をイ ンターネット接続のアクセスネットワークとして利用する ものである。サービスは既に始まっており,商用利用を開 始する

CATV

会社は増加している。

CATV

でのインター ネット接続は比較的高速で,料金も低価格でさらに定額制 の場合が多く常時接続が可能である。

CATV

は,本来のテ レビ放送に加えインターネット接続サービス,電話サービ スのいわゆる「フルサービス」を行えることが強みである。

その反面,サービス地域が限られており,サービスを受け るためには

CATV

のサービスエリア内に住んでいなけれ ばならない。

CATV

回線を利用したインターネット接続サ ービスを受けられるのは,日本全体からみればごく一部の 地域に限定される。

CATV

を別とすれば唯一のアクセスネットワークであ るメタルケーブルの電話線を使用して高速な通信を行うの が

ADSL

である。メガビット/秒クラスの高速通信が可能 であり,ユーザーと電話局を結ぶメタルケーブルの両端に

ADSL

モデムを設置し利用する。総じて

xDSL

と称され る

DSL

技術(図表

5 )

1

種で凡電話局からユーザーへ 向かう下りのデータ転送速度と,その逆の上りの速度が非 対称であるという特徴から

ADSL

と名づけられている。

(6)

図表5 主な xDSL技 術

名称 速さ

HDSL

(高速デジタル加入者網

High

b i t

r a t eDSL)  1 , 5 2  Mbps

(対称速度)

SDSL

(対称型デジタル加入者網

S i n g l e

l e n eDSL)  1 6 0 k b p s   2 .  OMbps

(対称速度)

ADSL

(日対称型デジタル加入者網

AsymmeticDSL) 

上がり

1 66 4 0 k b p s

/下り

15   9  Mbps  VDSL

(超高速デジタル加入者網

Veryh i g h ‑ b i t

r a t e  DSL) 

上がり

1 , 5 2  Mbps

/下り

1352Mbps

(出所)

CAN

フォーラム

ADSL

フィールド実験

ADSL

とはなにか

h t t p

://

www

.

c a n . o r . j p

a d s ! /  a d s l 2 . h t m l   ADSL

はとくに新しい技術というわけではない。アメリ カ の ベ ル 系 地 域 電 話 会 社 の 研 究 機 関 で あ る ベ ル コ ア

( B e l l C o r e ,   B e l l  Communication Research)

が既設の電 話線を使った映像配信サービスを行う

VOD ( V i d e o  On  Demand,

ビデオ・オン・デマンド)のため

1 9 8 9

年に開発

した技術である。マルチメディアブームであったためにこ のシステムは注目を集めたが,当時の技術水準は動画映像 を配信するには十分なレベルではなく,

VOD

サービスは 実 現 す る こ と が な か っ た 。 そ の た め に

ADSL

を 含 む

xDSL

技術は一時期忘れ去られていた。その後,

1 9 9 5

年に マルチメディアの次にインターネットブームが訪れ,その 普及によりアクセスネットワークの高速化に対する需要が 拡大し,メガビット/秒の高速通信が安価に実現できる

xDSL

は再び注目されたのである。とくに

ADSL

は,ファ イルを蓄積してあるサーバーからクライアントであるパソ コンヘ,つまり方向として電話局側からユーザーヘの下り 側のデータの伝送速度が上り側に比べて速いという非対称 の特徴を持っており,主として下り側に高速な通信速度が 必要なインターネットの利用に適しているのである。

ADSL

が既設のメタルケーブルの電話線を用いてメガ ビットクラスの速度が実現できるのは,電話や

ISDN

が使 用する周波数帯域よりも高い帯域を広帯域にわたり使用す るからである。電話は

3.4KHz

以下の周波数帯域を使用し ているが,

ADSL

はその帯域とは重ならない高い周波数帯 域だけを使用する。したがって

ADSL

で通信を行いながら 同時に電話をかけることができ,電話が使用されているか どうかに関係なく

ADSL

の通信はユーザーと電話局で接 続され続けているので,ィンターネットヘの常時接続が可 能となる。また

ADSL

NTT

の加入者網に限らず

2

芯 線のメタルケーブルであれば構内電話

(PBX)

や有線放送 電話でも使用できる。構内電話網が敷設されている場所で あれば別途にイーサネットなどのケーブルを敷設すること なく

LAN

構築が可能となるのである。

このように

ADSL

は既設のメタルケーブルを引き直す ことなく,その両端に

ADSL

モデムを取り付けるだけで高 速の回線を得ることができ,コスト的にも速度的にも利点 が多い。しかし,

ADSL

にも問題点はある。まずはじめ に,加入者網のメタルケーブルの電話線の両端に

ADSL

設置することが必要なため,メタルケーブルを敷設してい る通信事業者の協力が必要となる点である。先に述べたよ う に ア ク セ ス ネ ッ ト ワ ー ク で あ る 電 話 の 加 入 者 部 分 は

NTT

の独占となっている。つまり

ADSL

で通信を行う場 合,

NTT

が電話局などの設備内に

ADSL

モデムを設置し なければ通信できない。次に距離と速度のトレードオフの 問題がある。

ADSL

の信号は

3.4KHz

以下の帯域を使用す る電話よりも信号の減衰に対しては弱い。ユーザー側の

ADSL

モデムが

NTT

の電話局に設置された

ADSL

モデ ムから遠距離にあると信号の減衰率が高くなり,高周波数 帯域を使用する

ADSL

は使用できなくなる。また敷設され ているメタルケーブルの状態によっても通信速度が異なっ てくる。これは全ユーザーに対してサービスの実効速度を 保証できないということも意味している。第三の問題点は,

ISDN

の信号との干渉の問題である。

ADSL

ISDN

の回 線が同一の集合メタルケーブルに収容された場合,信号の 近端漏話による妨害が起こり,通信速度の著しい低下を導 く。これは

ISDN

側から

ADSL

側への一方的なもので,通 信速度の低下が起こるのは

ADSL

の通信だけである。さら に,

ADSL

自体にではないが実際のサービスを行うにあた っての問題がある。

ADSL

は上記したようにメタルケーブ ルの両端に

ADSL

モデムを接続することにより通信を行 う。そのためユーザーと電話局を結ぶライン,つまり加入 者部分が一部でも光ファイバー化されている場合

ADSL

は使用できない。

従 来

ADSL

モデムには,

CAP

方式と

DMT

方式との

2

方式が存在し,互換性はなかった。しかし,近年の高速な アクセスネットワークの需要拡大を背景にして,この

2

方 式を基本として

ADSL

の欠点のいくつかを解決し,コスト

を下げた

ADSL

の標準仕様が

ITU

T

(国際電気通信連合 電気通信標準化部門)から

1 9 9 8

1 0

月に発表された。正式 勧 告 は

1 9 9 9

6

月 に な る 予 定 で あ る 。 国 際 標 準 仕 様 の

ADSL

には最大

6

メガビットの高速

ADSL

G.dmt

(勧 告名

G . 9 2 2 . 1 )

と最大

1 . 5

メガビットの簡易

ADSL

である

G . l i t e

(勧告名

G . 9 9 2 . 2 )

がある。

G . l i t e

はインターネット へのアクセスネットワークに用途を絞り,ボイスモデム並 の低コストを目指している。そのために従来のフルスペッ クの

ADSL

と比べ,いくつかの部分で簡略化がおこなわれ

(7)

ている。特徴的な点は電話と ADSLの使用周波数帯域を分 離する装置であるスプリッタを省略していることである。

スプリッタが省略されたためにADSL信号の高周波が音 声帯域の信号に悪影響を及ぽす場合がある。また ISDNと の干渉問題については,干渉による影響を抑える技術をG. dmt,  G.lite仕様に付属勧告として盛り込むことで解決を 図っている。日本での通信事業者による ADSL実用化は,

1999年より NTTがOCN (Open Computer Network)  サービス6)のメニューの一つとして「OCN‑ADSLアクセ ス」の名称で開始される予定である。

光ファイバーを用いた手段として新しい方式に冗シス テムがある。従来のき線点までの光ファイバー化である RT方式に加え,き線点からよりユーザーに近い電柱際ま で光ファイバー化するのが冗システムである。冗システム は1998年より既に運営を開始しており,阪神淡路大震災で 被災した神戸市長田区に先行導入されている(図表6)。冗 システムでは1本の光ファイバーを複数のユーザーで共有 するために低コストでのサービスが可能である。現状では 冗システムの導入がおこなわれても電柱からの引き込み線 はメタルケーブルのままであり,ユーザーに提供されるサ ービスも従来と同じである。

ラストマイル問題を克服するためのアクセスネットワー クには,個人のユーザーが使用できる低価格,現状の ISDN64/128kbpsを越えるメガビット/秒クラスの高速通

杉 卓

信,そしてインターネットヘの常時接続という条件が求め られる。この条件を満たすために先に示した無線系,有線 系の手段を組み合わせて使うことになるが,光ファイバー までの橋渡しとして ADSLが重要な手段であるのはその 特徴からも明らかであろう。既設のメタルケーブルがその まま使えるため低コストであり,メガビット/秒の通信速度 でインターネットとの常時接続が可能である。さらにメタ ルケーブルさえ敷設されていれば構内電話でも使用できる。

ADSLモデムの価格も,普及が進めば量産効果によりボイ スモデム並の数千円に落ち着くことになるだろう。確かに 長期的な視点に立てばFTTHが実現し光ファイバーと無 線によるアクセスネットワークが完成することは間違いな ぃ。しかし 2010年になっても引き込み線までの光ファイバ ー化が実現するわけではなく, FTTHまでの過渡期を橋 渡しする技術の重要性は大きいといえる。

情報通信基盤の整備は都市部から行われるのが通例であ り,整備の遅れがちな地方との情報格差が問題となること が多い。しかしADSLを使用するにはアクセスネットワー クがすべてメタルケーブルであることが前提であるために,

き線点までの光ファイバー化が進んでる都市部ほどそのサ ービスが行えない。しかも光ファイバーの場合,き線点ま でしか敷設されていないのでは,光ファイバーを使った高 速な通信サービスをユーザーが受けることはできない。き 線点までの光ファイバー化が進んでいる都市部よりも,ア

従来の方式

RT方式

` 

'  

 

'  

'  

̀' ,

 

 

•IIIIL

'  

'   '   '  

'  

◎ 

ー ︒ '

'   '  

〈ビジネスエリア〉 〈住宅エリア〉 【住宅エリアのイメージ】

現在の方式 RT(RSBM)  方式と

1Cシステムの併用

凡例

一:メタリックケーブル

‑‑‑‑‑:光ファイパーケーブル

:配線点(き線点)マンホール

◎ 

図表6 光化の進展イメージ

(出所)インフォメーショNTT電気通信設備状況 アクセス網の光化 http://info.ntt.eo.jp/databook/setubi/setubi̲access.html 

(8)

クセスネットワーク部分がすべてメタルケーブルのまま残 っている地方の方が,ADSLの利用により早期に高速通信 の恩恵を受けられる可能性が高いのである。 ADSLは光フ ァイバーを待たずして地方の市内電話網を高速な地域情報 通信網に生まれ変わらせる7)ことができるのである。

き線点までの光ファイバー化は進められており,光ファ イバー化が進むに連れてADSLが利用できる地域は減少 している。き線点までの光ファイバー化および冗システム 導入が完了しても提供されるサービスは現在と全く同じで,

ユーザー側から見ると ADSLが使えなくなり,電話と ISDNへ逆戻りしてしまうだけである。現状のメタルケー ブルで高速通信を可能としたADSLは, 2010年にき線点 までを100%,加えて冗システムを用いた光ファイバー化 のシナリオに一石投じることは間違いない。冗システムに より電柱際までの光ファイバー化が行われても, ADSLを 使えばメタルケーブルのままでも実現できる程度の通信速 度のサービスしか提供できない。このようなメタルケーブ ルでも実現可能なサービスの提供しかできない光ファイバ ー化や,き線点までの光ファイバー整備を闇雲に急ぐ8)の ではなく,その技術的優位を活かし, ADSLでは不可能な 数十〜数百メガビット/秒のサービスを行うことが可能な 整備を行うべきである。また,光ファイバーの終点部分に ADSLモデムを設置し,ユーザーの各家庭やオフィスまで のメタルケーブルでADSLを利用することは可能である。

この場,電話局などの通信事業者設備内にADSLモデムを 設置する場合に比べてADSLモデム間の距離が近くなり,

ADSLよりさらに高速なxDSLが使用可能となる。 1本 の光ファイバーを複数のユーザーで共有する冗システム では, ADSLよりさらに高速なxDSLの通信速度に対応 しきれないことも考えられる。

オフィスや家庭の引き込み線までの完全なFTTH実現 には,加入者網部分のケーブル交換時にメタルケーブルで あった部分にそっくりそのまま光ファイバーを敷設し,現 在は帯域制限(通信速度の制限)を施しておき,将来のよ

り高速な通信需要が発生した際に帯域制限を解除すればい いのである。この方法であれば使用対応年数の過ぎたメタ ルケーブルを交換するときに,メタルケーブルと同じ敷設 コスト で光ファイバーの整備ができ,将来の光ファイバ ーでしか対応できない高速通信需要にも対応できるのであ る。

おわりに

ADSLやCATVインターネットは, FTTHまでの橋 渡しとして重要な手段である。本稿ではラス トマイル問題 を解決するためのこれらの手段の特徴や問題点について述

べたのであるが,これらの手段が技術的にすぐれた橋渡し の手段であったとしても個人が利用できる低価格でサービ スが行われなければラストマイル問題の解決にはつながら ない。 ITU‑TからADSLの国際標準仕様が発表されたこ とにより普及に弾みがつき,ADSLモデムはボイスモデム 並の価格になる可能性が高い。アメリカでは既に ADSLを 使ったサービスの開始が発表されており,従来のボイスモ

デムやISDNでは実現できなかった高速通信向けのコ ン テンツ配信サービスが行われている。アメリカで発表され ているのは日本円で月数千円程度の個人向けサービスであ る。一方,NTTのOCN‑ADSLアクセスの価格は,

128kbpsOCNエコノミーの3万8千円より高くなる予定 で,個人で利用できる価格設定ではない。 ADSLがいくら 優れた手段であったとしても,個人で利用できない価格設 定ではラストマイル問題の解決にはつながらない。バック ボーンネットワークには,新規参入も含め多数の通信事業 者がしのぎをけずっており,超高速回線の価格低下は著し ぃ。しかし,加入者網つまりアクセスネットワークは NTT の独占であり,競争はおこなれていない。 ADSLを利用す るには加入者網の使用だけでなく ADSLモデムを通信事 業者の電話局内に設置する必要もあり,NTTの独占状態 である部分に依存することになる。競争による通信サービ ス価格低下をアクセスネッ トワーク部分に求めることは難

しいといえる。

アクセスネットワークに競争をもたらすためには,加入 者網部分のオープン化が必要となる。つまり加入者網部分 にPOI(Point Of Interface,相互接続点)を設置しNTT 以外の通信事業者が接続できるようにし,競争を促すルー ルを早急に作るべきである。これまでNTT以外の通信事 業者が接続できる POIは1県に1つであり,加入者網部分 は通信事業者間の競争環境にはなかった。今後は,市内交 換機や加入者線端よりもユーザーに近い部分に POIが用 意されることが必要なのである。また,NTTの加入者網部 分を他の通信事業者が借り受けることのできるアンバンド ル利用をさらに促進し, NTT以外の通信事業者が借り受 けたドライカッパー,ダークファイバー10)を利用したサー ビスを自由に行えるようにすることが望まれる。

インターネットが普及し高速回線需要の拡大とともに,

加入者網部分のオープン化を求める圧力は強まっている。

現状の通信事業者だけでなく通称・第0種電気通信事業,

つまり通信サービスを行わずドライカッパーとダークファ イバーの物理回線のみの貸し出しを行う事業者への規制緩 和も加入者網部分に競争を持ち込むことに貢献するであろ

う。

最後に,ラストマイル問題を考える上で障害となってい る「誤認識」に言及しておきたい。まず,2010年目標の100

(9)

大 杉 卓 一

%光ファイバー化はFTTHの完了を意味する,という誤 認識である。 2010年に実現するのはき線点までの光ファイ バー化であり, FTTHではない。各家庭やオフィスに光フ ァイバーが引き込まれるのは2010年のさらに後になる。さ らにもう一点, 64kbpsや128kbpsの通信速度を「高速」と 誤認識していることである。 ISDNサービスが開始された 1988年においてならまだしも 64kbpsを高速な通信速度で あると認識することは,アクセスネットワークを構築する にあたっての設計を誤らせることにつながる。 64kbpsや 128kbpsの通信速度は需要を満たすことのできない低速 な回線にすぎないのである。この2つの誤認識はラストマ イル問題の克服のための解決を妨げる原因となっている。

完全なFTTH実現までの道筋を正確に捉え,整理してみ ることが今必要といえよう。

 ;王

1)アクセス網,アクセス回線と同意。

2)基幹網,中継回線と同意。

3) bps (bi ts per second)1秒間に転送できるビット数を示す。

1kbps1024bpsである。

4)2Bチャンネルで128kbps, 2B+Dチャンネルで144kbpsの通 信速度である。通常の使用では2Bチャンネルの128kbpsが最高 速度である。

5)広義にはISDNは,かなり旧式ではあるがDSL技術の1種 で ある。

6) NTTが行うイ ンターネット接続サービス。回線の速度が保証 さ れ る ギ ャ ラ ン テ ィ 型 通 信 で は な く , 通 信 速 度 が 保 証 さ れ な い

「ベストエフォート型通信」である。ベストエフォート型通信は インターネット接続のように速度の保証よりも低価格が求めら れる通信環境に向く。 OCNには電話やISDN回 線 を 利 用 す る OCNダイヤルアクセス128kbps専用線接続のOCNエコノミ l.5Mbps専 用 線 のOCNスタン ダ ー 6Mbps専 用 線 の OCNンタープライズがある。

7)公文俊平は, ADSLを使って

l)各地域に多数のLANをいっせいに構築し,

2)それらのLANを高速回線で相互接続すると同時に, LAN へ の 個 別 の 高 速 ア ク セ ス を も 可 能 に す る こ と に よ っ てCAN (community area network)を構築し,

3)さらにそれらのCANを超高速回線で相互接続していくこ とで, WANあるいは全国ネットワークを構築する」

「いってみればインターネット構築の「王道」に立ち戻る」

と述べている。(「ADSLで地域情報ハイウエーの構築を」, p 3。この論文は19972月に開催された財団法人ハイパーネット

ワーク社会研究所主催「ハイパーネットワーク・ワークショップ

‑CANの実現に向けて一」で参加者に配布されたものである。)

8)筒 井 多 圭 志 は , 「 ゼ ロ 戦 が グ ラ マ ン に や ら れ て い る 最 中 に FTTHという宇宙旅行の夢を見ている。月もいけないうちから 恒 星 間 旅 行,火星飛行の夢を見ている」と比喩し, NTTの光

ァイバー化計画を強批判している。(筒井多圭志『ADSL』丸山 学芸図書,1998 p.3)

9)ファイバーはメタルケーブルよりも細く軽いので,本数が同 じであれば光ファイバーの方が敷設工事費用は低い。

10)ドライカッパー,ダークファイバーとは,それぞれメタルケー ブルと光ファイバーを通信媒体として敷設しただけの状 態 で貸 し出すことを指す。電気が通っていない銅線,光が通っていない 光 フ ァ イ バ ー と い う 状 態 で の 貸 し 出 し の た め こ の よ う な 名 称 が つけられている。借り受けた側はそのケーブルを使い自由にサー ビスを設計することができる。

参考文献

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石川宏『マルチメディア・ネットワーク』 NTT出版, 1997 石黒ー憲『超高速通信ネッ トワー ーその構築への夢と戦略』

NTT出版, 1994

石黒ー憲『世界情報通信基盤の構築』 NTT出版, 1997 石田晴久『コンピュータ・ネットワーク』岩波新書,1991 伊 那xDSL利用実験連絡会編 ドキュメント伊那ADSL実 験ー有

線放送電話とインターネット」丸山学芸図書, 1998

立川 敬二編『高度情報社会の基盤テクノロジー』 NTT出版, 1994

筒井多圭志『ADSL』丸山学芸図書,1998

南部鶴彦・伊藤成康・木全紀元 ネットワーク産業の展望』日本評 論社, 1994

浜野保樹「極端に短いインターネットの歴史j昌文社, 1997 林 紘一郎『ネットワーキングの経済学』 NTT出版, 1989年。

林 敏彦編『電気通信」 NTT出版, 1994年。

藤井信幸『テレコムの経済史 近代日本の電信・電話』勁草書 房,

1998

村井純『インターネット』岩波新書,1995年。

郵政研究所マルチメディアと地域情報化』日刊工業新聞社, 1995

郵政省編 通信白書 平 成10年 版』大蔵省印刷局, 1998 NTT技術動向研究会編『2005年の情報通信技術』NTT出版, 1996

伊 那xDSL利 用 実 験 http://www.lab.kdd.eo.jp/ina/jpn/  日経BP ADSL WebSite  http://bizit.nikkeibp.eo.jp/it/adsl/ 

adsl.html 

郵 政 省 報 道 発 表 資 料 , 審 議 会 報 告書 http://www.mpt.go.jp/ CANフォーラムADSL実 験 http://www.can.or.jp/adsl/ NTT公開情報 http://info.ntt.eo.jp/nttopen/

International Telecommunication Union http://www.itu.int/ 

参照

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