電気回路学 I 演習 2011/11/11 ( 金 ) 1
等価電流源とノートンの定理
例題
a-bから左側の回路の等価電流源を 求めよ.
またノートンの定理を用いて、a-b間 に負荷RLを接続した際に、その負荷 の両端に掛かる電圧VLを求めよ.
J
0jX
R R
La
b
V
L解答例
jX
R Z
in, Y
in内部インピーダンスは図より、
jX R
Y Z
in
in
1 1
【手順1】
まず電源を除去して、a-bから見た内部アドミタンス Yinを求める。
(本問の場合は元の電流源を「開放除去」する)
jX R
Z
in
よって内部アドミタンスは、
①
a
b
2
jX
R I
SC短絡電流は左図で電流の分配則より、
J
0jX R
I
SCR
【まとめ】①②より、等価電流源は下図の通りとなる.
I
NY
N端子間に接続した負荷RLに掛かる電圧VL は、ノートンの定理より、
L N
L N
R Y
V I
1
J
0【手順2】
端子a-b間の短絡電流 Iscを求める。
a
b
jX Y
NR
1
J
0jX R
I
NR
ただし、
ここまで書くこと。
J
0jX R
R
RR
L
L
Norton
②
注意: インピーダンスとアドミタンスのどちらを書いても よいが、どちらなのかはっきりさせること。
3
・内部アドミタンスYNは、全ての電源を除去した際に端子から見たアドミタンスに等しい。
・電流源電流INを求めるやり方は2とおりある。
a) 端子を短絡した際に流れる電流ISCを求める。これがIN に等しい.
b) 端子の開放電圧Eocを求め、そこから IN =YNEoc で求める。
・端子に接続した負荷アドミタンスYLに掛かる電圧はノートンの定理から、
I
N YN
IN ISC, YN Yin
E
0+ -
I
0対象とする回路
短絡電流 ISC
短絡除去 開放除去
アドミタンス Yin
ノートンの等価電流源
Y
LV
LL N
N
L
Y Y
V I
で与えられる.L N
N
L
Y Y
V I
電気回路学 I 演習 2011/11/11 ( 金 )
等価電流源とノートンの定理
問 1
a-bから左側を等価電流源で表せ.
-jX - +
R
E
0I
0a
b
問 2
電源
a b
ある電源に可変抵抗が接続されている。
この抵抗上の接点a,b間を短絡すると、300mAの電流が 流れた。またこの接点間に250Wの抵抗を並列に接続する と、その抵抗の両端には15Vの電圧が現れた。
では、250Wの代わりに500Wの抵抗を接続すると、抵抗の 両端には何ボルトの電圧が現れるか?
【ヒント】a-bから左側を等価電流源とみなす。
250W, 500W
問 3
同じ種類の電源回路Aを複数個接続して、元の回路のN倍の短絡電流を持つ電源Bを作った。
回路Bの開放電圧と内部アドミタンスは、それぞれ回路Aの何倍か?
また、回路Bの出力端子に、回路Aの内部アドミタンスに等しい負荷を接続すると、
その負荷にかかる電圧は回路Bの開放電圧の何倍(または何分の1)になるか?
【ヒント】 Aを直列または並列につないでBを作る。
電気回路学I演習
2011/11/11(金) 分 解答 6等価電流源とノートンの定理
問1の解答
R -jX
Y
in【内部アドミタンスの計算】
左図のように電流源を開放除去,電圧源を短絡除去すると、
- E0 +
I0
Isc
【短絡電流の計算】
出力端を短絡するとキャパシタには電流が流れないの で、キャパシタの存在は無視してよい.
これを除いた回路に重ね合わせの理を適用する.
R
I0 I1
R
I0による電流は、
0
1
I
I
I2
R
R I
2 E
0- E0 +
E0による電流は、
従って、短絡電流は
R I E
I I
I
SC
1
2
0
0j X
R jX
Y
inR 1 1 1 1
-
(電圧源を除去)
(電流源を除去)
(抵抗には電流は 流れないことに注意)
7
I
N従って求めるべき等価電流源は下図のとおりとなる.
Y
NR
I E
I
N
0
0j X Y
NR 1 1
ただし、
問2の解答
内部アドミタンスについては、ノートンの 定理より、
W
250 1 15 300
Y
NV mA
これを解いて,
Y
N=0.016[W
-1]
すると500Wを接続したときに現れる電圧VLは、
V mA V
V
L16 . 7
500 1 016
. 0
300
1
W
W
-可変抵抗であるかどうは実は問題の本質には関係ない。
a-bから先を等価電流源を使って表せばよい。このときの 短絡電流300mAがそのまま電源電流ということになる。
300mA
Y
N250W または 500W
a
b
問 3 の解答
8電流容量を増加させるのだから並列に接続する。
I
0Y
0元の電源回路Aをこのように等価電流源を使って表す。
電源回路A
I
0Y
0Y
0Y
0I
0Y
0Y
0Y
0A
E
oc, 開放電圧は、0 , 0
Y Eoc A I
これをN個並列接続すると下図のようになる。
並べ替えるとこうなる。
N個 N個
N個
9
NI
0NY
0上の回路にあるN個の電流源とアドミタンスは 左図のようにまとめられる。
これが回路Bの等価電流源表示となる。
従って、
電源回路B
B
E
oc,内部アドミタンスは:
Y
in,B NY
0開放電圧は:
0 0 0
, 0
Y I NY
E
ocB NI
g 回路AのN倍。
g 回路Aと同じ。
NI
0NY
0V Y
0次にこの回路BにアドミタンスY0を接続する。
Y0の両端に発生する電位差は、ノートンの定理より、
0 0 0
0 0
1 Y I N
N Y
NY V NI
よって、Vは開放電圧の