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シリコンバレーのイノベーション・エコシステム

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Academic year: 2022

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(1)

中部経済同友会

Hotel Nikko, San Francisco 2013

年11月

27日

石井正純

Managing Director –AZCA, Inc.

早稲田ビジネススクール客員教授

シリコンバレーのイノベーション・エコシステム

とハイテク最新事情

(2)

自己紹介

東京大学工学部(計数工学科)、スタンフォード大学大学院(Computer Science)

日本IBMにてシステム開発、システムズエンジニアリング

30年にわたる経営コンサルティング(McKinsey & Co.にて日米欧のクライエントに対して グローバル戦略の支援、AZCAにて日米ハイテク企業の新規事業開発支援)

15年以上のVC経験(Pacific Technology Venturesの取締役、Sierra Ventures、Sofinnova 、 Techno Venture のアドバイザー、Noventi のManaging Director およびVenture Partner)

これまでLogitechやIA Global など多数のベンチャー企業および上場企業の役員経験

PARC (Palo Alto Research Center)のSenior Executive Advisorとして日米間のオープン・イ ノベーション推進

早稲田大学ビジネススクールおよび静岡大学工学部大学院にて客員教授としてイノ ベーションとアントレプレナーシップ担当

日米起業協議会 (US-Japan Innovation and Entrepreneurship Council)や文部科学省大 学発新産業創出拠点プロジェクト (START)の推進委員会のメンバーとして日本におけ るアントレプレナーシップ推進

北加日本商工会議所(2007年会頭)、The Japan Society of Northern California などの理 事。

1

(3)

Silicon Valley* の立地

*- “Silicon Valley” という言葉は1971年にDon Hoeflerが雑誌Electronic News の中の”Silicon Valley in the USA” という連載記事で初めて使用した。

50 マイル

©2014 AZCA, Inc.

2

(4)

他地域では見られないシリコンバレーの特質

3 出典: NVCA; Joint Venture Silicon Valley “The 2012Silicon Valley Index”

 多様な文化的背景

人口の

36

%が外国生まれ

技術系プロフェッショナルの

55

%が外国生まれ

 50%が家庭では英語以外の言葉を話す

 高い教育レベル、優秀な大学、研究機関

 44

%が大学卒以上(全米平均

27

%)、

68%

が短大卒以上(全米平均

54

%)

トップ

25

の大学院のうち

8

校がカリフォルニア州(

Stanford University, UC Berkeley

など)

 LBNL

PARC

SRI International

などの研究機関

 ベンチャー育成の豊富な資金源

 $12BのVC投資(2011年) -

全米$28.7Bの41%

 300

社以上のベンチャーキャピタル会社 -全米

842

社(

2011

年)

 ハイテク産業のメッカ

 15,000社のハイテク企業

就業人口

170

万人(全人口

260

万人)のうち

45

万人がハイテクに従事

人口は全米の

1%

、特許出願数は全米の

12

(5)

シリコンバレーが源泉となるハイテクノロジーの波

4

1950 1960 1970 1980 1990 2000 2005

通信・インターネット

半導体、IC PC、コンピュータ・システム、周辺機器 ソフトウェア ライフサイエンス 1.0 ナノテクノロジー グリーンテック

世界のデファクト・

スタンダードの創生

1939

ライフサイ エンス2.0

©2014 AZCA, Inc.

(6)

世界的に著名な企業が密集するシリコンバレー

5 AZCA

William Hewlett &

David Packard

Elon Musk

Andy Grove

(3rdemployee)

Pierre Omidyar

(French-born Iranian-American )

Larry Ellison

Steven Jobs

Bill Gates William Shockley

Sergey Brin

Jerry Yang Mark Zuckerberg Reid Hoffman

(7)

SV のイノベーション・エコシステム

6

起業家

優れた大学・研究 VC 機関

弁護士事務所 会計事務所 コンサルタント ヘッドハンター 投資銀行 調査会社 etc.

起業家

大学・

VC

研究機関

弁護士事務所 会計事務所 コンサルタント ヘッドハンター

投資銀行 調査会社

etc.

イノベーション・エコシステム

・インキュベーター

・アクセラレーター

©2014 AZCA, Inc.

(8)

インキュベータ: “Silicon Valley in a Box”

7

Y Combinator I/O Ventures

Plug and Play Tech Center 500 Startups

The Foundation Institute

AngelPad

nestGSV

First Floor Labs @AOL Dog Patch Lab

GreenStart

LightSpeed Summer Fellowship

Environmental Business Cluster Lemnos Labs

JFE Network

Triple Ring Technologies

InCube Labs The Foundry

Coronis Medical Ventures

AZCA Venture Partners

Cirtec Medical Systems Theranova

Fogarty Institute of Innovation

QB3@953

QB3 Garage@UCSF

Mission Bay Innovation Center

QB3 Garage@Berkeley

出典:AZCA

(9)

Y Combinator

©2014 AZCA, Inc.

8

(10)

要するに・・・

カネが集まる

• 人が集まり

• 情報が集まり

• 技術が集まり

知の集積が行 なわれる

9

(11)

VC投資の行き先 - カリフォルニア州が独り勝ち

10 0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

1995 2000 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012

100% ($Billion) =

8.0 105.2 23.6 27.6 31.9 30.0 20.4 23.3 29.5 26.7

California Silicon Valley

Other California New England Other Region

Midwest Texas

NY Metro Northwest

出典: NVCA

(12)

シリコンバレーを支える基盤(カルチャー)

キーワード1: Openness ( オープンネス)

 多

様な文化的背景の人たち、初対面の人たちに対するオープンネス(肩書きや所属先 は関係ない)

新しいアイデア(技術、ビジネスモデル)に対するオープンネス

“Out of the Box Thinking”

キーワード 2 : Tolerance for Failure (失敗に対して寛容)

「失敗」は学ぶ良い機会

“Opportunity to learn”

1

割打者でも大成功」

*“Many, many attempts behind a few success”

起業家にとってのリスクは低い

“Low risk, high return”

* -山中伸弥京都大学教授、京都大学での記者会見(2012109日)

11

(13)

 ビッグデータ

 インターネット・アーキテクチャー

 ディジタル・ヘルス

 ロボット

最近のトピック

©2014 AZCA, Inc.

12

(14)

IOT が生み出すデータの量

Brontobyte 10

27

Yottabyte 10

24

Zettabyte 10

21

Exabyte 10

18

Petabyte 10

15

Terabyte 10

12

Gigabyte 10

9

Megabyte 10

6

Yottabyte: NSAやFBIなどの政府機

関が人々に関して持っている情報量

Brontobyte:

近い将来IOTから生成され るセンサーデータの量を語る場合の基準

2016年時点で1.1ZBのインターネットのトラフィック量

近い将来のデジタル・ユニバース

現在ののデジタル・ユニバース

250兆枚のDVD)

CERNのLarge Hadron Colliderは1秒間に1PBのデータを生成

毎日500TBの新しいデータがFacebookのデータベースで消費される

現在毎日1EBのデータがインターネットで生成されている(2億5千万枚のDVD)

13

(15)

ビッグデータのランドスケープ

14

©2014 AZCA, Inc.

出典:Bloomberg Ventures bigdatalandscape.com

(16)

コミュニケーション・ネットワークの進展

15

第一世代 第二世代 第三世代?

システム 電信システム

Phone System

インターネット Internet

ディシミネーション Dissemination CCN, CON, NDN

フォーカス 電線 エンドポイント

パケット・スイッチング

データ、コンテント

特徴 電線と他の電線を繋げる

電線がコストの大部分

付加価値は通話回線をダイナミック に接続すること

電話番号は相手の電話の名前では なく、相手に回線を接続するための

「プログラム」

「回線接続経路」から「エンドポイン ト」へ

データは目的地の住所を持ったパ ケットで送られる

システム規模が大きくなれば信頼性 も向上

ダイナミックなラウティングがシステ ムを強靭にする

TCP/IPの成功が情報通信の世界を

大きく成長させた

データはIPアドレスに限らずあらゆ る「Name(IP, VPN tunnels, zeroconf address, multicast, proxies, etc.)によ りリクエスト、「住所」ではない

データの信頼性と整合性はチャネ ルではなくデータそのものにより保 障される

ビットを時間と空間で移動させること の出来るどのようなデバイスも使用 可能

課題 回線接続の必要性は集中化と独占 化を招く

システムがスケールアップすると信 頼性が落ちる

通話者間の回線が接続されるまで は情報の送受信ができない

インターネットにつながっていれば 誰とでもつながるが、そうでなけれ ば孤立

グローバルに「知られてしまう」ユ ニークなIPアドレス

出典: AZCA分析

(17)

CCN (Content Centric Networking)

©2014 AZCA, Inc.

CCNの基本機能

• Content routing

• Caching

• Content signature

• ContentはName (X)に

よってアドレスされる

出典: ACM SIGCOMM Computer Communication Review (Volume 43, Number 3, July 2013) 16

今はプロセッサー、データ・

ストーレッジはとても安価 ネットワークの有効利用

(18)

IP アドレスを使わないアーキテクチャー

出典:PARC

17

IPアドレスを使う限りセキュリ

ティの問題は続く

IPアドレスを使わないイン

ターネット・アーキテクチャー

(19)

CCNパケット

©2014 AZCA, Inc.

出典:PARC

18

(20)

各国一人当たりの医療費と平均(2009年)

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000

70 75 80 85

日本

ハンガリー メキシコ

米国 イギリス

韓国

Linear Trend Line

一人当たりの医療費 (US$)

平均寿命()

出典: IMF

19

(21)

各国の肥満率

20 0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

35%

1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010

肥満率

米国

イギリス

スペイン フランス

カナダ

韓国

イタリア スイス

アイルランド ハンガリー

(22)

ディジタル・ヘルス

21

(23)

ロボット

22

©2014 AZCA, Inc.

(24)

新規事業開拓におけるSV活用の方法

23

コミットメント の度合い

得られる 情報の価値

 コーポレート VC ( CVC) の設置

 インキュベータの設置

 既存 VC に CVC をアウトソース

 既存 VC へ LP 投資

 社内プロジェクトの切り出し

 現地調査会社、コンサルタントの活用

 商社・ブローカの活用

 日本人駐在員の活用

 出張ベースで情報収集

 展示会、コンフェランスなどへの出席

 公開資料へのアクセス

コーポレート・

ベンチャリング

(25)

グローバル展開を可能にする SV のエコシステム活用

24

©2014 AZCA, Inc.

イノベーション・エコシステム 弁護士事務所

会計事務所 コンサルタント ヘッドハンター 投資銀行 調査会社

etc.

優れた大学

・研究機関

起業家

VC

シリコンバレー で成功すれば グローバル市 場での成功の 確率は高いと いえる

ハードウェア、ソフト ウェアの先端技術

先端的なビジネスモ デル

ハード、ソフト、ビジ ネスモデルを含むイ ノベーションエコシス テムの活用

新しいビジネスモデ ルを世界で一番最 初に試すことが出来 る先端市場

(26)

SV の活用における日本企業の課題

25

 ベンチャー企業との意識のズレ

日本企業は

R&D

主体でプロセス志向、

SV

のベンチャー企業はビジネス主体 で目標志向

 意思決定のスピードが遅い

他国の競合は責任者が来ていて話を聞いてその場で決断、ビジネスのス ピードが全く違う

現地への権限委譲がないため、日本本社にいちいちお伺いを立てている間 に相手が興味を失う、あるいは他社に持っていかれる

 メリハリの利いた意志決定で前に進めない

適切なリスク

(calculated risk)

も避けようとする

ポートフォリオの考え方の欠如

一度足を突っ込むとずるずる深みにはまる?

 アライアンスのためのお金の使い方、位置付けが困難

ベンチャー投資は

R&D

部門の探索費用? 財務部門の関わり?

(27)

SV の有効活用にはトップのコミットメントが必須

26

©2014 AZCA, Inc.

シリコンバレー活用にはトップマネジメント・レベルでの 持続的コミットメントが必須!!

成長を担うためのトップの役割

 現時点での中核事業はすでに稼ぐ仕組みが出来上がっているはず。放ってお いても廻るはずのもの。

 トップは将来の収入をどう稼ぐかを考えることに集中する。

 トップにしか出来ない判断。

既存の成功事業とは違うビジネスモデルの新事業のために新組織を作り、経営資 源を配分する判断

既存部門の反発を抑えて新部門の後押しをするのもトップの仕事

利益率と成長のための投資のどちらか大事かという判断

トップの強いリーダーシップのもとにトップダウンで

迅速な意志決定をしていく!!

(28)

27

Japan is Back!

参照

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