編 集 後 記
少し前までディベートでよく論題となった「電子ブックか、書籍か」に対し、昨今は「電子ブック!」とい う傾向が顕著になってきており、センター論集もついに電子化元年を迎えました。思えば32 号までながらく 論集編集に関わり、2011年度久方ぶりに委員に復帰したのですが、電子化により論集委員の仕事もすっかり変 わった感があります。ただ、皆に先んじて論文が読め、その結果何人かの著者とは突っ込んだ意見交換の機会 があるという原点に何ら変わりはありません。個人的にはわくわくしながらページを繰り、左右見開きとなっ ている印刷された「本」を読むことも捨てがたいのですが、電子化はより多くの人に読んでもらえるというメ リットがあり、それが生きる論集となっていればと願います。 (H.K.)
ある講演会で村上陽一郎氏(東京英和女学院学長、専門:科学史と科学哲学)のお話を伺う機会があった。” scientist”は、ラテン語の“scient(知識)”に“ist”をつけた語であり、“musician”の“ian”でも“a composer” の“er”でもなく、専門領域が限られていることから反対論者もいたそうだ。狭い領域を扱うのが一般的な「科 学者」だが、村上氏は、一部の権力や科学者グループとのコミュニケーションだけでなく、一般市民とのコミ ュニケーションは現在ますます重要になっており、「論文」を世に問う意義を強調された。
本書の電子書籍化により、多くの人々との、また人々の間のコミュニケーションに役立つ論集となるよう努
めたいと思う。 (M.S.)
論集の電子版元年、自信も確信もないまま右往左往した。電子ブックの小説読むように読むわけでも携帯で 覗き見るのでもないようだし、結局ホームページに掲載するカタチに落ち着いたが、さて印刷するときは A4 版かB5版か、はたまたA5版か。A4版のつもりだったのが特段の訳もなくB5版に傾き、最後の最後に思い 違いを気付いて昔のA5版にどんでん返し。苦労より徒労満載の38号成る、か? (T.Z.)
久々の論集編集であり、かつ電子版元年ということで、戸惑うことも多かった。とくに電子版化に伴って、
原稿提出段階で注意すべきであったことが明らかとなり、それが作業の遅れにつながったようだ。次年度まで の課題である。
とまれ、本論集が世界各地からアクセスされるようになることを期待したい。 (K.T.)