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日本人アトピー性皮膚炎及び喘息患者におけるフィラグリン遺伝子変異に関する研究 学位論文審査の概要(平成22年度修了:平成19年度以降入学者) | 北海道大学 医学部医学科|大学院医学院|大学院医理工学院|大学院医学研究院

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Academic year: 2018

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学 位 論 文 審 査 の 概 要

博士の専攻分野の名称 博士(医 学) 氏 名 大澤 倫子

主査 教授 有賀 正

審査担当者 副査 教授 清水 宏

副査 教授 山本有平

副査 教授 守内哲也

副査 准教授 篠原信雄

学 位 論 文 題 名

Japanese-specific filaggrin gene mutations in Japanese patients suffering from

atopic eczema and asthma.

(日本人アトピー性皮膚炎及び喘息患者におけるフィラグリン遺伝子変異に関する研究)

審査会では、申請者より「日本人アトピー性皮膚炎及び喘息患者におけるフィラグリン

遺伝子変異に関する研究」について発表された。アトピー性皮膚炎合併喘息、及び喘息合

併アトピー性皮膚炎に関しては、フィラグリン遺伝子(FLG)変異保有率がコントロールと比

較して有意に高い結果が示された。FLG 変異を保有するアトピー性皮膚炎患者において、

アレルゲンの径皮感作を予防するために、早期からの保湿剤によるスキンケアにより続発

する喘息の発症を予防できる可能性がある事が示された。また、血清IgE値について、喘

息合併アトピー性皮膚炎患者のIgE値が著明に高値であることから、外因性アレルギー感

作がアトピー型喘息の発症に重要である可能性について示された。

審査では、FLG変異の変異部位によるアトピー性皮膚炎重症度の差について質問があり、

申請者からは、現在までにFLG変異に関してのgenotype/phenotype correlationの報告が

ないとの回答が得られた。また、FLG 変異は喘息との直接的な関連はないのではないかと

の指摘があり、申請者からは、FLG は皮膚、口腔粘膜、鼻粘膜には発現しているが、気道

上皮には発現しないことが解っており、喘息コホートにおいても、アトピー性皮膚炎を合

併した喘息患者においてのみコントロールと比較してFLG変異保有率に有意差を認めた事

から、FLG 変異により皮膚のバリア機能が障害され、アレルゲンの径皮感作により喘息の

続発が誘発される可能性があるが、喘息発症の直接的な関与は否定的な結果であったとの

回答が得られた。

この論文は、アトピー性皮膚炎合併喘息とFLG変異のメカニズムを解明する重要な手掛

かりを提起した点で高く評価され、今後の予防治療への応用、開発が期待される。

参照

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