編集・発行
金沢大学資料館
―20 年目の角間キャンパスから城内を想う―
甚右衛門坂に咲き誇る桜
大手堀
2009 年 8 月 1 日発行
地階収蔵庫の積層化に伴う資料の大移動 の後、当館はさらに二つの引っ越しを経験し ました。ひとつは、四高同窓会所蔵資料の受 け入れ。そしてもう一つが、資料館業務担当者 の事務室の引っ越しです。
館設立当初から、担当者が常駐する“事務 室”は附属図書館地階の展示準備室でした。
同じフロアにあるのは収蔵庫と図書館の書庫 の他は、物置にゴミ捨て場。半地下の室内は 湿っぽく、冬の寒さは芯に凍み入るよう、夏の 暑さは頭に絡みつくよう。いささか酷な環境 の、独立、といわんよりは孤立した場所でした。
しかし、この春、他部署との連携や労働環境 を考慮し、移転を決行しました! “新居”は、1 フロア上がって、附属図書館1階。窓の外には 木々と青空が広がり、じつにさわやか。
新しい環境にアーカイブ事業担当の今井さ んを迎え、心機一転です。
(丸本)
平成元年。早や20年前のその年まで,金沢大学の主要キャンパスは金沢城址にありました。当時の 学生のなかには,登校を「登城」と呼ぶ風流人もいたとか。
広大な角間キャンパスに悠然と点在する端正な建物での現在の仕事を喜びつつも,狭いながらも 風情のあった城内キャンパスでの生活について,親しみと愛着をこめて語るベテランの教職員も少 なくありません。
また,逆に,当時はこの世に存在もしなかった世代である学部生の中にも,「お城の中の大学」を面 白がり、惜しむ声があります。
そんなノスタルジーと好奇心を二つながら刺激する資料が,2008年秋に寄贈されました。
平成元年(1989)当時の城内キャンパスの写真,全37葉。
撮影したのは、長年金沢大学に奉職なさり,当時から写真の腕で学内外に知られていた宮村成信 氏。
キャンパスを舞台に繰り広げられた行事,日常生活,訪れた四季――どこか温かく柔らかい,モノ クロで映し出された景色は,移転と前後して撮影された大学史の語り部です。
ぜひ、会場でごらんください。
毎年秋に行う特別展,今年のテーマは
「彰往察来」。
中国の古典『易経』にある「過去を見直し て未来に生かす」という意味のことばを胸 に,写真で今も懐かしむ人の多い城内(丸 の内)キャンパスを振り返ります。
平成21年は,角間キャンパス移転20周 年,新制金沢大学創立60周年,そして資料 館の設立20周年です。
いくつもの「節目」が重なるこの年におこ なう,セピア色の企画。
あなたは,どこにいるでしょうか?
編集後記
2009 年春の金沢城公園
会期:10 月 15 日 ( 木 ) 〜 11 月 13 日 ( 金 ) 土・日・祝 休館 ( 金大祭期間除く ) 場所:資料館展示室
(角間キャンパス中央図書館内)
〒920-1192 金沢市角間町 Tel:076(264)5215 / Fax:076(234)4050
Mail:[email protected] 新HP:http://muse.w3.kanazawa-u.ac.jp
中央図書館奥の資料館展示室は,当館の 展示予定とバッティングしない限りにおい て,学内の研究室や団体にお貸しすること ができます。
四高の物理棚や,明倫堂・経武館の扁額 が見守る落ち着いた雰囲気のなかで,研究 成果を,作品を,プロジェクトを,公開してみ ませんか?
使用期間は,2009年度後期以降,ご相談 に応じます。
詳細はお気軽にお問い合わせください!
お問い合わせはこちらへ 平日 9:00〜17:00 内線 5215(奥野・丸本)