2020年度 須磨学園中学校入学試験
国 語
第 1 回
(注 意) 解答用紙は、この問題冊子の中央にはさんであります。まず、解答用紙を取り出して、 受験番号シールを貼り、受験番号と氏名を記入しなさい。 1.すべての問題を解答しなさい。 2.解答はすべて解答用紙に記入しなさい。 3.字数制限のある問題については、記号、句読点も1字と数えること。 4.試験終了後、 解答用紙のみ提出し、問題冊子は持ち帰りなさい。一
次の文章を読んで、後の設問に答えなさい。 東日本 大 だいしんさい 震災 のときに 、 a センデン ⌇⌇⌇⌇ のためのテレビCMが 自 じしゅく 粛 され、公共広告機構の作ったスポットCMが何度も流された。 その中のひとつに、この作品を使ったものがあった。 「遊ぼう」っていうと 「遊ぼう」っていう。 「 馬 ば か 鹿 」っていうと 「馬鹿」っていう。 「もう遊ばない」っていうと 「遊ばない」っていう。 ■ ア そうして、あとで さみしくなって 、 「ごめんね」っていうと 「ごめんね」っていう。 ■ イ こだまでしょうか 、 ■ ウ いいえ、 誰 だれ でも 。 (「こだまでしょうか」金子みすず) 金子みすずには、関東大震災のことを書いた作品もあれば、 「 私 と 小 鳥 と 鈴 すず と 」 や「 大 漁 」 な ど の 代 表 作 も あ る が、 震 災 と は ほ と ん ど 無 関 係 な こ の 童 話 が 選 ば れ た エ よ う だ 。「 い い え、 誰 で も。 」 と い う 最 終 行 に 、 オ こ の 作 品 の 鍵 かぎ が あ る 。 こ だ ま と は 遊 び相手ばかりでなく、誰においても同じだということだ。こち らが友好的にふるまえば相手も好意を持ち、こちらが 嫌 きら えばま た同じであるという、人と人との関係性を述べている。しかし なんとストレート な b ヤサ ⌇⌇ しいことばで、説教くさくならず 核 かくしん 心 を 衝 つ いていることか。こだまという語が作品全体に広がりを 与 あた え 、 カ さ み し さ も 楽 し さ も 増 ぞうふく 幅 さ れ て い る よ う だ。 「 馬 鹿 」 な ど という、 童 どうよう 謡 ではめったにお目にかからないことばも使われて い る 。 c テ ン ケ ン ⌇ ⌇ ⌇ ⌇ す れ ば す る ほ ど 巧 たく み な 詞 だ と 言 わ ざ る を 得 な い。一番だいじなのは、この書き手のことばが呼吸しているよ うに、変な気取りもなく 臭 くさ みもなく 、 キ 自分の 隣 となり に息づいている こ と だ ろ う。 こ れ が キ ッ カ ケ と な り、 幾 いく 度 ど め か の 金 子 み す ず ブームがきたことは 記 き 憶 おく に新しい。 金子みすずは明治三十六年(一九〇三)に山口県 仙 せんざき 崎 に生ま れたが、二十六 歳 さい で自死した。ほとん ど d ムメイ ⌇⌇⌇ のまま 没 ぼっ したこ の童謡詩人が世にでたのは、死後五十年以上 経 た った、一九八〇 年代の半ばである。 金子みすずは大正十二年、二十歳の時から昭和の始めまでの 数 年 間、 「 童 話 」 な ど の 雑 誌 に 投 とうこう 稿 し 、 注2 西 さいじょう 条 八 や そ 十 に 見 い だ さ れ る。 投 とうこうしゃ 稿者 の「 憧 あこが れの星」だったようだが、一冊の作品集も持 た ず、 若 く し て 亡 な く な っ た 彼 かのじょ 女 の 未 発 表 の 多 く の 詞 が、 死 後 五十年以上を経て、初めて日の目を見、ブームになるというの はじつ に 注3 稀 け う 有 なことだと思う 。 注4 矢 や 崎 ざき 節 せつ 夫 お の目に 触 ふ れなければ、 エ イ エ ン ⌇ ⌇ ⌇ ⌇ に 埋 う も れ た ま ま だ っ た か も し れ な い。 「 大 漁 」 と い う 詞 の f ウンメイ ⌇⌇⌇⌇ を感じずにはいられない。 朝焼小焼だ 大漁だ 大 おお 羽 ば 鰮 いわし の 大漁だ。 浜 はま は X の ようだけど 海のなかでは 何万の 鰮の Y するだろう。 童謡は、歌われること を g ゼンテイ ⌇⌇⌇⌇ にしている。だがみすずの 作品は、曲とあいまってのものというよりも、読むことばとし て完成されている。 ■ ① 童謡は、意味よりも 情 じょうちょ 緒 にかたむきがちなものだ 。 ② 独自の 認 にん 識 しき や視点を 際 きわ 立 だ たせるものに向いている 器 うつわ とは思えない 。 ③ しか し金子みすずの童謡には、 柔 やわ らかな調子ではあるが、主張があ り、それが歌詞であるため、目や耳に入りやすい開かれた形式 で 綴 つづ られた。 未 いま だ h ブンゴ ⌇⌇⌇ 体の詩が主流だった大正時代 。 注5 三 み き 木 露 ろ 風 ふう や 注 6 北 きたはら 原 白 はくしゅう 秋 などの詩の世界にも通じていた彼女だったが、自 分 が も の を 書 く 際 に は、 口 語 体 の 喋 しゃべ り こ と ば を i キ チ ョ ウ ⌇ ⌇ ⌇ ⌇ と し た 。 ク 童謡だからこそかなった 形式が、今の時代につながる幸運 をつかんだのだ。 「 大 漁 」 の 魚 た ち の 弔 とむら い と い う 視 点 の 確 か さ は、 漁 師 町 で 育 ち、身近に魚の 水 みず 揚 あ げを見たり感じたりした者 の ケ 痛みのような もの が、そこにあったのか、なかったか、などと立ち止まって しまう。 ( 井 い 坂 さか 洋 よう 子 こ 『詩はあなたの隣にいる』による) 注1 ブーム …… 流行。 注2 西条八十 … 詩人・作詞家・フランス文学者。 注3 稀有 ……… めったにないこと。 注4 矢崎節夫 … 児童文学作家・童謡詩人。 注5 三木露風 … 詩人・童謡作家・歌人。 注6 北原白秋 … 詩人・童謡作家・歌人。 ■ e ■ 注 1の設問 問 一 「 そ う し て、 あ と で / さ み し く な っ て 」( 線 部 ア ) とありますが、それはなぜですか。考えられる理由の説明 として、最も適当なものを次の中から一つ選び、番号で答 えなさい。 1 遊び相手と会わないうちに、ふとさみしくなったから。 2 遊び相手を傷つけるような、ひどいことを言ったから。 3 けんかした相手が、実は大切な存在だと気づいたから。 4 けんかしたままでは相手ともう遊べないと思ったから。 問 二 「 こ だ ま で し ょ う か 」( 線 部 イ ) と あ り ま す が、 「 こ だ ま 」 と 筆 者 が 判 断 し て い る 理 由 に つ い て、 一 五 字 以 内で説明しなさい。 問三 「いいえ、誰でも」 ( 線部 ウ )について、後の文章 も参考にしながら、その意味する内容の説明として最も適 当なものを次の中から一つ選び、番号で答えなさい。 1 人 間 と い う の は、 自 分 の 心 か ら の 問 い か け に、 誰 も が まったく同じ感想を 抱 いだ くものだということ。 2 人間というのは、大切な相手には強がらずに 素 す 直 なお に向き 合うことが一番大事であるということ。 3 人間関係では、相手に対する気持ちと同じような気持ち を、相手も抱いているものだということ。 4 人と人との関係性においては、相手を嫌う言葉は、自分 に返ってきてしまうものだということ。 問四 「ようだ」 ( 線部 エ )について、 ⑴ ここでの使われ方とは意味の 異なる 0 0 0 例文を次の中から一 つ選び、番号で答えなさい。 1 静かに聞こえる音は、雨音の ようだ 。 2 試合に勝ち、 監 かんとく 督 は安心した ようだ 。 3 この美しい絵は、実に写真の ようだ 。 4 選挙は、公平に行われている ようだ 。 ⑵ こ の 表 現 に よ っ て、 ど う い う こ と が 読 者 に 伝 わ り ま す か。その内容の説明として最も適当なものを、次の中から 一つ選び、番号で答えなさい。 1 作品が、震災とは、まったく関係がないということ。 2 震災と無関係な作品を選んだことに 怒 おこ っていること。 3 作品の選ばれた過程に、筆者が関係していないこと。 4 震災時は、その出来事と無関係な話が好まれること。 問五 「この作品の鍵がある」 ( 線部 オ )について、 ⑴ ここで用いられている 比 ひ ゆ 喩 の名前として適当なものを次 の中から一つ選び、番号で答えなさい。 1 明 めい 喩 ゆ ( 直 ちょくゆ 喩 ) 2 隠 いん 喩 ゆ ( 暗 あん 喩 ゆ ) 3 換 かん 喩 ゆ 4 擬 ぎ 人 じん 法 ほう ⑵ ⑴の比喩を用いることで、どういう効果が読者にもたら されますか。その説明として最も適当なものを次の中から 一つ選び、番号で答えなさい。 1 筆者の言いたい内容が分かりやすく伝わる。 2 生きている人間のように生き生きと伝わる。 3 筆者の考える作品の要点が印象的に伝わる。 4 筆者が感じた内容が短くまとまって伝わる。 問 六 「 さ み し さ も 楽 し さ も 増 幅 さ れ て い る 」( 線 部 カ ) と あ り ま す が、 「 楽 し さ 」 が「 増 幅 さ れ て い る 」 の は、 詩 「 こ だ ま で し ょ う か 」 の ど の 部 分 で す か。 一 〇 字 以 内 で 書 き 抜 ぬ きなさい。 問七 「自分の隣に息づいている」 ( 線部 キ )とは、どう いうことですか。その説明として最も適当なものを、次の 中から一つ選び、番号で答えなさい。 1 作家のことばが自然な表現として、身近に感じられると いうこと。 2 書き手のことばが、呼吸しているように息づいていると いうこと。 3 作家のことばはブームをもたらすような 巧 たく みな表現だと いうこと。 4 書き手のことばは、人の 奥 おく 深くに語りかける力があると いうこと。 問八 X ・ Y に入る語の組み合わせとして最も適 当なものを次の中から一つ選び、番号で答えなさい。 1 X えがお Y よろしく 2 X まつり Y とむらい 3 X なみだ Y さよなら 4 X いつも Y とむらい 問題は、裏面に続きます。
一
問九 ① ~ ③ の文についての説明として、 適当でない 0 0 0 0 0 ものを次 の中から一つ選び、番号で答えなさい。 1 ① は、童謡に関する 一 いっぱんてき 般的 な見方を述べている。 2 ② は、文の最初に「だから」を補うことができ、 ① の見 方について、筆者が 詳 くわ しく解説している。 3 ③ は、金子みすずの童謡の 特 とくちょう 徴 が述べられた、 ① の内容 と対比されている文である。 4 ③ は、 ② とは逆に、童謡は、作者の認識や視点をわかり やすく伝えられる形式だと主張している。 問十 「童謡だからこそかなった」 ( 線部 ク )とは、どう いうことですか。何が「かなった」のかに注意しつつ、そ の説明として最も適当なものを次の中から一つ選び、番号 で答えなさい。 1 喋りことばを大切にする童謡だからこそ、金子みすずの 作 品 の 多 く は 、 現 代 に つ な が る 名 作 に な っ た の だ と い う こ と 。 2 話し言葉を用いる童謡だからこそ、作者は、自分の主張 を 読 者 に よ り 分 か り や す く 表 現 す る こ と が で き た と い う こ と 。 3 世間に知られずに死んだ金子みすずだからこそ、自分の 感 じ た 思 い を 多 く の 人 に 伝 え る こ と が で き た の だ と い う こ と 。 4 歌われる童謡と読まれる詩に親しんでいたからこそ、作 者 は 新 た な 詩 の 世 界 を 表 現 す る こ と が で き た の だ と い う こ と 。 問十一 「痛みのようなもの」 ( 線部 ケ )は、どういう事 実 か ら 生 じ ま す か。 「 大 漁 」 の 詩 を ふ ま え て、 三 〇 字 以 内 でわかりやすく説明しなさい。 問十二 〰 〰 〰線部 a ~ i のカタカナを漢字で答えなさい。 a センデン b ヤサ(しい) c テンケン d ムメイ e エイエン f ウンメイ g ゼンテイ h ブンゴ i キチョウ
次の文章は、 今 いまむら 村 夏 なつ 子 こ 「こちらあみ子」の一節です。小学 生のあみ子は、子ども を 注 1 流産するも書道教室を再開した母を 元気づけようと、嫌がる同級生ののり君に必死にお願いをし て、母にプレゼントを 渡 わた しました。以下はそれに続く場面で す。これを読んで、後の設問に答えなさい。 ■ ア 母はあみ子に背を向けたままその場にしゃがみこみ、声を上 げて泣きだした 。最初、 咳 せき をしているのだと思った。高い音で コンコン言っていたから。それが 呻 うめ き声のようなものになった かと思うとすぐに確かな発声へと変化した。泣き声は大きく 響 ひび き 渡 わた り、 兄 が 玄 げんかん 関 か ら 飛 び だ し て き た。 「 ど う し た ん。 お 母 さ んどうしたん。あみ子」 「わからん。いきなり泣きだした」 「なんで、あっ。なにこれ」 「どれ?」 「……なにこれ」 「それ、おはか」 「のり君の字じゃ」 「うん」 「ただいまー」父が帰ってきた。 兄 は 引 ひ き 抜 ぬ い た 注 2 木 の 札 を 持 っ て 父 に 駆 か け 寄 よ り、 こ ん な も ん が、こんないたずらが、と早口で言った。父は札をちらりと見 ただけで、うずくまって泣き続けている母に近寄り 、 イ 立たせよ うとしてやめて 、 両 りょうわき 腋 の下に手を差し入れて X 引きずり ながら家の中へ運びこんだ。 隣 とな りの家のおばさんが台所の小窓 から顔を 突 つ きだし、こちらを見ていた。兄が 恐 おそ ろしい顔を向け ると Y 閉まった。そのあともしばらく小窓を見たまま動 かなかった兄が、ゆっくりとあみ子のほうへ体を向けて、小さ な声で 訊 き いてきた。 「あみ子がのり君にたのんだん?」 「そう」 「あみ子が、たのんだん、のり君に」 「そうよ」 「 Z 」 「 注 3 のり君字うまいけえ」 「ほうじゃなくて、なんで墓作ろうと思ったん」 「 弟 死 ん ど っ た け え ね。 お は か が い る じ ゃ ろ。 お 母 さ ん の お 祝 いも」 「お母さんはこれもらってうれしいかの」 「 ウ うれしくないかね 」 「泣いとったじゃろう」 「 う ん。 で も あ れ っ て ほ ん ま に い き な り な ん よ。 あ み 子 な ん に もしてないよ」 「 エ① あみ子 」 「なに」 「 エ② あみ子 」 「なんなん」 すでに日が暮れていた。兄は腹が痛むのをこらえているよう な顔をして、口を開きかけてはまた閉じて、結局それ以上はな にも言わずに背を向けた。 数時間後、のり君が両親に連れられて田中家を 訪 おとず れた。あみ 子は玄関先で対応する父との会話を聞くためにテレビを消して 耳を 澄 す ませた。 「 オ そんなこちらこそ 」とか、 「小さな子どものい たずらですから」とか、父の高い声が響く中、のり君のすすり 泣く声も聞こえてきた。のり君一家が玄関のチャイムを 押 お して 入 っ て き た と き か ら 出 て 行 く ま で 、 カ 泣 き 声 は ず っ と や ま な か っ た 。 翌日、赤い目をしたのり君に腹を 蹴 け られた。 「 お ま え の せ い で 叱 しか ら れ た 」 と の り 君 は 言 っ た 。 キ あ み 子 は 誰 からも叱られなかった 。 注1 流産 …… 生まれた子が死んでしまうこと。 注2 木の札 … 弟の墓と書かれた木の札のこと。 注3 の り 君 字 う ま い け え … 「 の り 君 は 字 が う ま い か ら 」 の 意 。 登場人物たちは広島の方言を用いる。
二
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の設問 問 一 「 母 は あ み 子 に 背 を 向 け た ま ま そ の 場 に し ゃ が み こ み、 声 を 上 げ て 泣 き だ し た 」( 線 部 ア ) と あ り ま す が、 それはなぜですか。その理由の説明として最も適当なもの を次の中から一つ選び、番号で答えなさい。 1 弟を死なせてしまった 辛 つら い過去をあみ子に責められ、深 く傷ついたから。 2 あみ子のおかげで、もう二度と会えない弟をいとおしく 思い出したから。 3 弟の死を思い出させようとする 娘 むすめ のあみ子の性格の悪さ に絶望したから。 4 弟のお墓を見せられ、忘れたい辛い事実をあみ子に突き つけられたから。 問二 「立たせようとしてやめて」 ( 線部 イ )とあります が、それはなぜですか。その理由の説明として最も適当な ものを次の中から一つ選び、番号で答えなさい。 1 母のあまりの 動 どうよう 揺 に、自分で立っては動けないと思った から。 2 娘に傷つけられた母を、少しでも思いやりたいと思った から。 3 泣き続けている母を、立たせることは不可能だと思った から。 4 世 せ 間 けんてい 体 を心配して、自分で母を運んだ方が早いと思った から。 問三 X ・ Y に入る語の組み合わせとして最も適 当なものを次の中から一つ選び、番号で答えなさい。 1 X ずるずると Y ぴしゃりと 2 X だらだらと Y さっと 3 X とろとろと Y ぱったりと 4 X のろのろと Y ぱたんと 問四 文脈上、 Z に入るのに適切な会話表現を三字で答 えなさい。 問五 「うれしくないかね」 ( 線部 ウ )とありますが、こ こでのあみ子の心情に関する説明として最も適当なものを 次の中から一つ選び、番号で答えなさい。 1 辛い過去に向き合い、 乗 の り 越 こ えてもらうことを意図した 自分なりの 贈 おく り 物 もの だから、きっとうれしいはずだと思って いる。 2 自分なりの 気 き 遣 づか いをすれば母もうれしいだろうと思って いたものの、ひどく悲しませてしまったため、 落 お ち 込 こ んで いる。 3 書道教室再開のお祝いに作った 綺 き 麗 れい な字で書かれたお墓 だから、母に喜んでもらえるはずなのにと不思議に思って いる。 4 落ち込んでいる母を元気づけるプレゼントとして、本当 に適切だったのだろうかと、今さらになって自問自答して いる。 問六 「あみ子」 ( 線部 エ① ・ ② )と語りかける兄の説明 として、最も適当なものを次の中から一つ選び、番号で答 えなさい。 1 エ① は、母を悲しませたのに、自分の悪い点をかたくな に 認 め よ う と し な い あ み 子 に 対 し て 、 怒 いか り が こ み 上 げ て い る 。 2 エ① は、あみ子が母を傷つけるつもりがあったのかどう か を 、 冷 静 に な っ て 、 も う 一 度 だ け 確 かくにん 認 し よ う と 思 っ て い る 。 3 エ② は、自分の行いで母を悲しませたことがまったく理 解 で き て い な い あ み 子 の 様 子 に 、 言 葉 を 失 い 困 り 果 て て い る 。 4 エ② は、弟のお墓が母にとってどういう意味をもつのか に つ い て ま っ た く 理 解 で き な い あ み 子 を 、 心 底 軽 けいべつ 蔑 し て い る 。 問七 「そんなこちらこそ」 ( 線部 オ )とは、誰の、どの ような気持ちを表した言葉だと考えられますか。その説明 として最も適当なものを次の中から一つ選び、番号で答え なさい。 1 のり君の父の、 息 む す こ 子 の非常識な 行 こう 為 い を申し訳なく思う気 持ち。 2 あみ子の父の、のり君一家から深く謝罪され 恐 きょうしゅく 縮 する気 持ち。 3 あみ子の母の、のり君の両親に 免 めん じて、許そうと思う気 持ち。 4 のり君の母の、あみ子の父の言葉に逆に深く 恥 は じ 入 い る気 持ち。 問八 「泣き声はずっとやまなかった」 ( 線部 カ )という 表現から、あみ子のどういう様子が分かりますか。二〇字 以内で説明しなさい。 問題は、裏面に続きます。問九 「あみ子は誰からも叱られなかった」 ( 線部 キ )と ありますが、それはなぜだと考えられますか。一〇〇字以 上 一 二 〇 字 以 内 で 説 明 し な さ い。 ( 句 読 点 も 一 字 と し て 数 えます。なお、採点については、どういう書かれ方をして いるかについても見ます。 ) 下書き用 (※これは解答用紙ではありません) 90 100 110 120 80 70 60 50 40 30 20 10