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■現状と課題
豊島区では、公園の配置の方針、屋上緑化・壁面緑化の推進や生物の生息空間(ビオトー プ)の促進、公園の整備や地域緑化の方針となる「豊島区みどりと広場の基本計画」を平 成13年3月に策定し、みどりと広場の整備を推進してきました。
「みどりと広場の拠点づくり」では、豊島区は10万㎡を超える大規模な都立公園がなく、 工場跡地などのまとまった規模の敷地が少ないことから、西池袋公園(8千㎡程度)が最 も大きな公園です。また、木造住宅が密集していることから身近な防災に役立つ小規模な 公園等の整備を進めてきました。このため、1k㎡あたりの公園箇所数は23区中トップで すが、公園面積の不足を解消するまでには至っていません。(一人当たりの公園面積は23 区中最下位。公園等158箇所、一人あたりの公園面積0.76㎡)
今後は、地域の核となる5千㎡以上の公園の整備が必要であり、その実現には、学校の 跡地利用や雑司ヶ谷・染井霊園の整備が課題となっています。
「身近なみどりと広場づくり」では、不足している公共施設の緑化を図るために、区立 小中学校の整備に合わせて、接道部の一層の緑化を進めていきます。また、マンションな どの中高層住宅の建築や開発に際してのみどりの付置義務について、地域性や周辺環境を 考慮した指導を進めていくことで、地域に合ったみどりを創っていきます。さらに、土地 の有効活用が求められている中で、壁面緑化や屋上緑化といった新たな技術を用いてみど りを創り出していくことが重要であり、みどりの普及啓発活動など、時代を先取りする制 度の工夫が求められています。
「歩行者空間づくり」では、都市計画道路環状5の1号線(明治通り)、環状6号線(山手 通り)、補助172号線、補助173号線の整備により、歩行者の誰もが快適に歩くことができ る「みどりのネットワーク」が新たに整備されていきます。また、東池袋四丁目地区市街 地再開発事業により快適な歩行者空間が生み出され、南池袋二丁目でも街区再編まちづく り事業の動きが見られます。さらに、街路樹が皆に愛され大切にされるみどりとなるよう、 地域の人々が里親になる制度(アドプトプログラム)が全国で成果をあげており、豊島区 でも、このような制度の導入の検討が求められます。
「多様な生物が生息できる環境づくり」では、区内におけるまとまった自然環境は、学 習院の森が唯一ですが、目白の森や池袋の森のように、トンボ池などで生物の生息空間を 確保しており、目白庭園や小鳥のさえずる公園では毎年カルガモが巣立っています。身近 な場所で生き物が生息できる、小さなスペースを増やしていくことが必要です。
豊島区世論調査でも「みどりと広場への要望」は常に上位にランクされており、意識と 参加の面では、区民の関心は高いといえます。このようなことから最近では、白紙から区 民参加による公園づくりを行い、完成後も自主的に管理を行っている事例もみられます。
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みどりの創造と保全
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第2章分野別計画
みどりと広場づくりは、民間と公共が協力して成り立つもので、区民の理解と協力を欠か すことはできません。区民の方々が気軽に参加できる工夫が必要です。
■施策の方向
公園づくりにあたっては、設置数が充足している状況を踏まえ、地域の活動拠点ともな る広々とした公園づくりを重点的に行い、「数からまとまりへ」と転換を図ります。
また、区民一人ひとりが、みどりや身近な環境のことを考え、自ら創造していくととも に、区民・事業者・行政が相互に協力しながら「みどり」をつくり、守っていく体制を整 備します。
❶みどりの拠点拡大 重点施策
本区は、人口一人当たり公園面積、区面積に占める公園面積率では、23区中最下位です が、区面積当たり公園設置数では第1位であり、狭あいな公園が多くなっています。
公園が持つさまざまな機能を基本に、だれもが快適に集い、憩える、みどり豊かな公園 等の拡大をめざします。
また、街路や寺社、歴史的資源などみどりの拠点の保存、拡大に努めるとともに、公共 施設の緑化を率先してすすめます。
❷みどりのネットワーク
住宅が密集している地域では、狭あいな街路が多く、防災の観点からも、ブロック塀等 に代わる生垣等の緑化に関心が寄せられています。
大規模な緑地帯を有しない豊島区において、都市の魅力を高め、快適な生活空間をつく り出していくため、公園をはじめ、大学や寺社などの緑地をみどり豊かな道路で結び、四 季感あふれるみどりと広場のネットワークを形成します。
また、みどりを愛する心の醸成に努めるとともに、区民団体やNPOなど広く人的なネッ トワークの形成をすすめます。
※重点施策の選定理由
一つひとつの公園が小さく、数多くの小規模公園が散在している豊島区にとって、みどりの拠点となる規模の大き な公園の整備が重要であると判断し、選定した。区民評価でも、「①みどりの拠点拡大」のポイントが最も高い。
■成果指標
指 標 名 現 状 前期目標
(平成22年度)
後期目標 (平成27年度) 1 緑被率 12.4% 12.4% 12.4% 2 一人あたりの公園緑地面積 0.76㎡ 1.5㎡ 1.5㎡ 3 街路樹本数 5,130本 5,300本 5,500本
※特に表記がない限り、現状値は平成16年度末のものである。 【説明】
1 区面積におけるみどり(樹木、芝、草地など)に覆われた面積。豊島区は緑被現況調査を5年ごとに実施しており、最近 は平成16年度に実施。(面積 1.62k㎡/区面積 13.01k㎡)。減少傾向に歯止めをかけ現状維持を図る。
2 区内にある公園、区民の森、児童遊園、目白庭園等の面積。目標の1.5㎡は「豊島区みどりと広場の基本計画」に掲げる目 標数値。
3 区内の国道、都道及び区道の街路樹の合計本数。(国道521本、都道2,350本、区道2,259本)
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■計画事業
◎ 既存重要AA事業 ○ 既存重要A事業 施設建設事業 新規重要事業
施策の方向
事 業 名
1 みどりの拠点拡大 重点施策 1 ◎ 公園等維持管理運営事業(施設等の維持管理) 2 椎名町公園の改修
3 上池袋一丁目地区防災公園の整備 4 南池袋公園の再整備
5 近隣公園の整備 2 みどりのネットワーク
【参考】
○計画事業以外の事業
施策の方向
事 業 名
1 みどりの拠点拡大 1 公園・区民の森・児童遊園等維持管理(公園巡視員関係経費) 2 公園ボランティア清掃事業
3 公園管理事務所維持管理
4 公園等維持管理運営事業(清掃・ゴミ処理等) 5 公園等管理運営(公園・児童遊園管理員関係経費) 6 目白庭園管理運営
2 みどりのネットワーク 1 みどりの啓発等事業
2 花と緑のゆたか島実施助成事業 3 民間施設緑化指導及び緑化推進助成
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みどりの拠点拡大
重点施策4-1-1-1 ◎公園等維持管理運営事業(施設等の維持管理)
【事業内容】既設の公園・児童遊園等を、安全で快適に利用できるよう維持管理を行う。平成17年度より
区民の森2か所については、指定管理者による管理運営を目白庭園と一括で実施している。
【今後の方向性】既設の公園・児童遊園等の維持管理経費であり、区民からの施設に対する要望等も強く、 事業の必然性は高く重要である。
前 期(平成18∼22年度)
事業量 公園等維持管理運営 事業費(百万円) 926
4-1-1-2 椎名町公園の改修
【事業内容】椎名町公園は、平成13年度に全体を公園として供用開始したものの、下水道局の占用などで
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第2章分野別計画
本格整備が遅れている状況である。平成17年度に下水道局の占用が終了するのに合わせ、平成18年度に
第一期工事、椎名橋の架け替えが終了するのを待って平成20年度に第二期工事を行い、全体を整備する。 前 期(平成18∼22年度)
事業量 改修工事 事業費(百万円) 165
4-1-1-3 上池袋一丁目地区防災公園の整備
【事業内容】癌研病院が平成17年度に移転するのに伴い、当該跡地を「防災公園街区整備事業」を適用し、
都市再生機構(旧都市公団)の直接施行により、住宅街区および防災公園として整備することとなった。 当事業は、そのうちの防災公園部分4046㎡の整備である。公園部分については、区民参加の手法を取り
入れ、基本計画を作成する。その後、都市再生機構による基本設計・実施設計・整備工事を経て、区に 引渡され、区管理の公園となる。
前 期(平成18∼22年度)
事業量 用地費・工事費 事業費(百万円) 849
4-1-1-4 南池袋公園の再整備
【事業内容】整備後30年以上経過している同公園を、遊具広場、開放的なエントランスやイベント対応可
4-1-1-5 近隣公園の整備
【事業内容】今後は、「数からまとまりへ」という考え方を基本とし、地域の拠点となる基幹公園整備に 重点を置く。
① 高田小学校跡地に近隣公園を整備する。整備にあたっては、防災機能に配慮する。
なお、雑司が谷中央児童遊園及び雑司が谷二丁目四ツ家児童遊園は、近隣公園を整備後、存廃に ついて検討し、廃止する場合には資産活用を検討する。
② 千川小学校跡地に近隣公園を整備する。整備にあたっては、運動機能に配慮する。
なお、千川二丁目児童遊園は、近隣公園を整備後、存廃について検討し、廃止する場合には資産 活用を検討する。
③ 西椎名町公園内の豊島プールは廃止し、公園として整備する。
④ 真和中学校跡地に近隣公園を整備する。整備にあたっては、地域のいこい、健康増進機能に配慮 する。
なお、目白五丁目児童遊園は、近隣公園を整備後、存廃について検討し、廃止する場合には資産 活用を検討する。
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