第 8 回日本市民安全学会豊島大会
日
時
平成 23 年 6
月 11 日(土)午後 2
時~6 時
会
場
豊島区立勤労福祉会館
としま安全・安心フェスタ 2011 実行委員会
大
会
記
録
集
「
セ
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そ
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の
つ
な
が
り
か
ら
としま安全・安心フェスタ
主
催
豊島区、日本市民安全学会
後
援
豊島区セーフコミュニティ推進協議会、豊島区教育委員会、
豊島区社会福祉協議会、警視庁、東京消防庁、警察政策学会、
日本セーフティプロモーション学会、
科学技術振興機構社会技術研究開発センター
「としま安全・安心フェスタ
2011
」開催にあたって
「セーフコミュニティの力」
それは人のつながりから
豊島区は、昨年 3 月、WHO 協働センターの提唱する世界基準の安全・安心まちづくり「セーフ
コミュニティ」導入を宣言、平成24年度の認証を目指して官民一体で積極的な取組みを展開して
います(世界240余都市、日本では亀岡市、十和田市、厚木市3市が認証取得)。
他方、先の3.11東日本大震災は、被災地に未曽有の被害をもたらしたばかりでなく、区民生活
の安全・安心にも新たな脅威や不安を与えています。
地域の安全の持続的向上を目指すためには、行政はこれまで以上に市民生活の「不安や危険」
の実態を正しく分析し、地域特性に鑑みた根拠のある具体的な安心・安全対策を講じていくこと
が求められています。また、事件事故の「予防安全」を現実のものとするためには、市民ひとり
一人が、身の回りの「不安や危険」について正しく知り、コミュニティの安心・安全に関わるす
べての関係者とともに自らの発意と創意によって、コミュニティの課題発見やその解決を図って
いく必要があります。
今回のフェスタでは、3.11大震災後の情勢を踏まえ、基調講演「長寿社会における安全・安心
の処方箋」を国立長寿医療研究センター所長 鈴木隆雄氏にお願いいたしました。
第1 分科会「長寿社会における安全・安心の創造」では、健康・自立の維持、防災訓練、事故
予防など具体的な処方箋についてセーフコミュニティ先進都市の事例などを通じ、豊島区をはじ
め高齢社会における地域の課題解決の方途を探りたいと思います。
第2 分科会「生活道路における安全・安心の創造」では、安心してみちを歩けるコミュニティ
づくりの事例を通じて、身近なまちの「みち」から、コミュニティづくりを学びます。
第3 分科会「子どもと学校における安全・安心の創造」では、世界基準の学校安全(インター
ナショナル・セーフスクール)の事例等を通じて、子どもの生活空間の安全・安心について皆様
と一緒に考えてみましょう。
ワークショップのテーマは、「セーフコミュニティの効果的推進とサーベイランス」です。
本大会が、区民一人ひとりにとって「安全・安心」を自らの問題として見直すきっかけとなり、
行政、保健衛生、警察、地域、学校、事業者、研究者等が協働して、安全・安心創造都市“とし
ま”、セーフコミュニティ国際認証都市を目指す飛躍の大会となることを期待してやみません。
2011
年
6
月
11
日
目
次
あいさつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
プログラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
基調講演
『長寿社会における安全・安心の処方箋』
・・・・・・・・・・・・・9
第
1
分科会
『長寿社会における安全・安心の創造・・・・・・・・・・・・・13
第
2
分科会
『生活道路における安全・安心の創造』
・・・・・・・・・・・・27
第
3
分科会
『子どもと学校における安全・安心の創造』
・・・・・・・・・・41
ワークショップ
『セーフコミュニティの効果的推進とサーベイランス』
・・・57
1
大会によせて
としま安全・安心フェスタ2011大会長
豊島区長 高 野 之 夫
豊島区は、先人から引き継いだ誇るべき歴史と文化資源を持ち、明日への活力を生み出し続け
る私たちの故郷です。
これまで、福祉と教育を基本としつつ、文化創造都市、環境都市、生涯健康都市、そして池袋
副都心と区内各地域の個性あるまちづくりを進めてきました。
そして、これから将来に向けて、真に「住みたい、訪れたいまち」となっていくためには、や
はり「安全・安心」ということが大切であり、都市づくりの基盤でもあると考えています。
13.01平方キロに26万8千人が暮らす豊島区は、日本一の人口密度を持つコンパクトな高密都
市です。多様な人が交流を繰り広げるまちであるがゆえに、豊島区は、日々の躍動が、新たな価
値を生み出し続けていく豊かな土壌を持っています。しかし、その一方で、そうした高密都市で
あればこその課題も同時に持っています。
一つは、安全・安心の課題です。
43万人の昼間人口、膨大な来街者、都内でも有数の繁華街“池袋”の駅乗降客数は一日254万
人にのぼります。人の密度が高ければ、犯罪や事故も多くなります。また、依然として密集住宅
地が多く、みどりやオープンスペースも少ないため、切迫を指摘されている首都直下地震では、
大きな被害想定が示されています。地域特性の違いはありますが、今回の3.11東日本大震災から
は、何も代え難い数多くの教訓を学びました。
もう一つは、地域コミュニティの課題です。
豊島区では、少子高齢化が進んでおり、単身世帯の割合が高くっています。65歳以上の割合は
20.8%、高齢者世帯の47%は一人暮らしの世帯です。14歳以下の人口は8.6%であり、子どもが
少ないということは、お母さんが孤立しやすいということでもあります。そして、年間約 2 万 2
千人が、転居して入れ替わる人口移動の多いまちでもあり、こうした人口特性は、コミュニティ
づくりの課題となっています。
これら「安全・安心」と「コミュニティ」の課題は、活力あるまちである豊島区の特性でもあ
り、同時に都市の成長に向けて常に向き合い続けなければならない基本的な課題でもあります。
WHO協働センターが推進する「セーフコミュニティ」は、これら二つのテーマに同時に対応
できる、まさに豊島区にふさわしい価値ある活動であると考えています。
豊島区は2010年2月に「準備段階都市」として登録を行い、地域の横の連携を広げながら、推
進母体となる協議会の設置、子どもや高齢者に対する社会調査、各種データ等に基づく地域診断、
ハイリスクな人や環境に対応した重点テーマの設定、小学校区単位で設置している「地域区民ひ
2 設置など、様々な準備を進めてきました。
2011年6月には、これまで1年間の活動内容をとりまとめ、アジア地域セーフコミュニティ認
証センター(韓国)の事前審査を受けました。今回のフェスタは、国際的な認証取得に向けた豊
島区の活動の中間点として位置づけるものです。日本市民安全学会をはじめ、関係者のご協力に
対しまして、心から御礼を申し上げます。
「人はみな歴史を走る中継ランナーである。」平成20年に「池袋わがまち」の制作をお願いし
た時のジェームス・三木さんの言葉です。私たちには、価値あるまちを未来の子どもたちに引き
継いでいく責任があります。そして、豊島区にとって、最も大切な価値とは、間違いなく「安全・
安心」だと思います。
国際的に権威のある「セーフコミュニティ」の認証を取得することは、区民みんなの誇りとな
るものです。こうした故郷への誇りこそが、安全・安心なまちづくりの原動力となるものです。
「セーフコミュニティ」の認証を取得することは、豊島区が長い距離を走り続けていく上での
一つの通過点です。しかし、必ずや未来につながる大きな一歩となると考えています。2012年度
3
3.11
東日本大震災とセーフコミュニティ
―「セーフコミュニティの力」
それは人のつながりから―
としま安全・安心フェスタ2011実行委員会委員長
日本市民安全学会会長 石 附 弘
1 3.11東日本大震災と市民安全の原点
⑴ 「安心・安全」の喪失
昨日まで当たり前であった「安全・安心」。それが突然、予告もなく根底から奪い去られた
時、人は一体どうなるのでしょうか?家族・家・地域・友人・知人という人の絆(コミュニ
ティ)、そして、市役所や学校など公共施設、みちや堤防、これまで自分を育んでくれた故郷、
自然の恵みや風景など、有形無形の「意味と価値」ある世界が、一瞬にして破壊され喪失した
としたら・・・・・。
大震災の自然の猛威および原発事故に曝された被災地の惨状は、私たちに、人の命とか人
生、「安全・安心」の原点について、根源的な問いを突きつけているように思えてなりませ
⑵ 3.11大震災、原発事故は、自分や家族の問題、日本と世界の問題
あの日、東京で揺れがM6とかM7、あるいはM8であったら?・・16年前の都市直下型の阪
神淡路大震災では、家が倒壊し8割の方が家具や建物には挟まれて圧死、狭い道は倒壊建物
で通れなくなりました。私たちは、夜間、停電下で暗闇を避難場所まで行けるでしょうか?
3.11大震災は、明日はわが身の問題、その備えの重要さを見せつけました。
他方、予断を許さない原発事故に世界が固唾を飲んで注視しています。私たちは原子力の
危険について勉強していませんでした。確定的傷害、確率的障害から勉強しましょう!
2 震災とセーフコミュニティ(国際認証番号NO92台中縣東勢の事例)
⑴ 1999年9月、台湾中部を震源とするM7.3の地震(台湾921)が発生し、南投縣や台中縣を
中心に2494人が死亡、全壊家屋約5万1千戸、電気、ガス、通信の他、道路や橋梁、学校も
重大な被害をうけました。復旧・復興過程での民間団体の活動がめざましく、政府の全体の
復興施策の内容を踏まえた上で、地域社会単位での住民を主体として問題解決を図っていこ
うという諸々の活動が活発に展開され、日本の研究者も注目したところでした。
⑵ 私は、2006年7月、セーフコミュニティのフィールド調査(警察政策学会台湾調査団)で、
台湾中部にある東勢(人口 6万弱)を訪ね、震災被害と地域再建、そしてセーフコミュニテ
ィによる復旧・再建プロセスを多々聴く事ができました。概要を紹介します。
⑶ 被害の大きかった台中縣東勢鎮の死者は308人で、震災後、将来を悲観して自殺者が続発。
この地区は梨など農産物の産地であり日頃から農薬中毒も多発。こうした地域課題に対して、
住民がお互いに体験を話し合うなど、地域の再建への動きが自然発生的に起きました。
⑷ こうした中、2000年になり、東勢農民医院(地区病院)の医師等が中心となり、再建ボラ
ンティア活動として地域住民参加によるWHO協働センター提唱の≪セーフコミュニティ≫の
4
民一体となった地域安全活動が認められ、2005年10月に、東勢は世界で92番目の国際認証
を受けました。
⑸ 東勢のコミュニティリーダー談:「WHO協働センターの6指標に準じての活動を展開、セー
フコミュニティにはコミュニティの成立基盤としての仲間意識(コミュニティポリシーの共
有)が重要との認識の下、行政・警察・経済産業・医療機関等の地域のトップの支援を得て
安全推進センターを設立、地域課題別の対策委員会を設置して活動を開始、行政・警察・公
衆衛生・経済部門が一緒に仕事をするプロセスを経て、相互の理解と協力が図られた」と。
⑹ これまでの「行政の縦割り個別的安全対策」から「地域の安全は地域自らが創造する生活安
全総合対策」への転換努力を、地域の皆が行い、他地区セーフコミュニティの施策や活動を学
ぶ経験交流は、コミュニティづくりの良い刺激となったといいます。核になる人材の育成、
コーディネータの存在、草創期の専門的アドバイザーなどの役割が重要との指摘もありまし
た。
3 「セーフコミュニティの力」とは何でしょうか?
⑴ さて、セーフコミュニティは、6 指標に準拠した活動を行えば偶発的事故の予防できると
しています。しかし、この6 指標を全体系的に包括的に推進していくためには、関係各セク
ターの核となる人の見識、人と人をつなぐコーディネータの資質などが鍵となることは間違
いありません。
⑵ セーフコミュニティ秀逸性は、「科学(セーフ)の力」と「コミュニティの力」の結合にある
と私は考えていますが、いずれにせよ、セーフコミュニティの効果的推進を図るためには、
領域・分野・職種横断的な「人と人のつながり」から始まり、その相互理解の深まり、信頼関
係の高まりによって、コミュニティ全体の安全・安心の持続的質の向上が可能になるという
事実は、東勢のみならず内外のコミュニティの共通点といえます。つまり、日頃の人間関係
(人のつながり)が、セーフコミュニティの力の重要要素になるということです。
4 被災現場の戦場では?
⑴ 被災現場は戦場:その戦場においてもキーワードは「人と人のつながり」
被災地岩手県の後方支援自治体公共施設で見かけた被災者向けの掲示板に、こう書いてあ
りました。「防災とは諦めない力である。生き残る、何がなんでも生き残ろう!」「もしもの時、
頼れるのはいつもの人間関係。今、この時から人の縁を大切にしよう!」と。
何と、非常事態の被災者向けのメッセージにおいて、「今、この時から人の縁を大切に」と、
「人と人のつながり」の重要性が強調されていたのです。何故、被災者にとって「人と人のつな
がり」が大切なのでしょう。
⑵ その答は、阪神淡路大震災の16年の歴史の中にありました。倒壊家屋の下敷きになった人
(約3万5000人以上と推定)のうち、警察、自衛隊、消防の3者で約2割を救出しましたが、
後の8割は近隣の住民が救出しました。神戸市は、この教訓を基にコミュニティづくりにお
いては、災害に強い安全・安心まちづくり、防災と福祉を組合せた「福祉コミュニティ」づ
くり(高齢社会モデル)、「教育の復権」(防災教育から減災教育へ)を重点に復興を進めまし
5
⑶ そして、被災者の①緊急対応 ②復旧(生活支援)③復興(自立)のプロセスを通じて、
大変、興味深いことが判ってきました。それは、避難所生活で一方的に支援を受けるだけ(受
動的被災者)の被災者と、食事の片付けやゴミの処理など共用スペースの作業参加(足元の
小さな社会的役割)の能動的被災者とでは、その後の、②復旧の仮設住宅 ③復興の恒久住
宅の各段階において、前者には生活再建や自立に遅れがでたというのです。
5 安全・安心の原点、それは私たちのすぐ足元に
⑴ 人は、人とのつながりの中で成長します。極論すれば、お金をかけて物理的な「物の復興」
はできても、コミュニティを育み、こころを支える「こころの復興」はできません。自分た
ちが自分たちのまちをゼロから築きあげていくという気概と実感なくして、また、人とまち
の成長プロセスなくして、本当に住みよい新しい故郷はできないのではないでしょうか。WHO
協働センターのセーフコミュニティは、その手法についても示しています。
⑵ 安全・安心とは、内外を問わず、非常時・平時を問わず、日々の「人と人のつながり」の中
にあり、その小さな輪(和)への能動的なかかわりの積み重ねによって、皆とともに汗をか
きながら、“わがまち“という身の丈にあったヤドカリ“コミュニティ”を、自ら育んでいく
ものではないでしょうか。神戸の16年の歴史には、「普段やっていないことは、イザのとき
にもできない」という大変シンプル、かつ、厳しい教訓もありました。
豊島区のみなさんが、このフェスタを機に、セーフコミュニティを正しく学び、世界を相
手に誇りと自信をもって、もっと安全・安心な住みよい“としま“の創造に邁進されること
をこころから祈念しています。
―プロフィール―
一橋大学卒、S44年警察庁入庁後、兵庫県警などの課長、内閣官房長官(後藤田、小渕両長官)
秘書官、長崎県警察本部長等を経て、現在、(公財)国際交通安全学会専務理事、厚木市セーフ
コミュニティ専門委員、豊島区セーフコミュニティ推進協議会専門委員、神奈川県警察ボランテ
ィアサポート連絡会委員長、社会技術研究開発センター領域アドバイザーなど。
これまで、横須賀市市民安全条例制定検討委員会委員長、厚木市「地域と行政等との協働によ
る予防安全に関する調査委員会」委員長(「セーフコミュニティ_」を目指して)(H21)、警察
庁サイバーボランティア分科会委員等歴任。論稿等:地域安全力の創造(共著)、安全・安心を
創出するための 15 の視点(共著)、NEXT ONE セーフコミュニティ(警察政策学会資料)ほか。
公益活動:内閣府TV出演のほか、横浜市、桐生市、市川市、葛飾区、一関市、盛岡市、関東学院
大学、東洋大学等での講演を通じ研究成果を社会還元。学会活動:警察政策学会理事、日本市民
7
プログラム
1 4 :0 0
1 4 :2 0 1 5 :1 0
1 5 :1 0 1 5 :3 0
大 渕 修 一 氏
(東京都健康長寿医療センター研究所研究副部長)
長 寿 社 会 の 処 方 箋~豊 島 区 「 元 気 ! な が さ き の 会 」 の 活 動 結 果 が 示 唆 す る も の~
後 藤 一 明 氏
(春日井市安全なまちづくりボニター)
地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ こ そ 長 寿 の 力~市 民 主 導 の 要 援 護 者 図 上 救 護 訓 練~
山 内 勇 氏 (亀岡市理事)
地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ こ そ 長 寿 の 力~セ ー フ コ ミ ュ ニ テ ィ 認 証 都 市 亀 岡 市 篠 町 の 経 験 か ら~
小 澤 光 男 氏
(横須賀消防局消防・救急課長)
3 . 1 1 東 日 本 大 震 災 津 波 現 場 で の 避 難 事 例 か ら
山 田 典 子 氏 (青森県立保健大学講師)
セ ー フ コ ミ ュ ニ テ ィ 認 証 都 市 十 和 田 の こ こ ろ と か た ち~高 齢 者 の 転 倒 と 日 常 生 活 行 動 に 対 す る 主 観 的 難 易 感~
來 次 良 弘 氏
(東京消防庁池袋消防署救急技術担当係長)
高 齢 者 の 安 全 ・ 安 心 の 創 造~寝 て い て 熱 中 症 っ て 本 当 ?~
久 保 田 尚 氏
(埼 玉大 学大 学院 理工 学研 究科 環境 科学 ・社 会基 盤部 門教授)
生 活 道 路 に お け る 安 全 ・ 安 心 の 創 造~安 心 し て 歩 け る ま ち づ く り の 秘 策 あ れ こ れ~
平 野 亮 二 氏
(厚 木市 産業 振興 部次 長、 前協 働安 全部 セー フコ ミュ ニティ担当課長)
厚 木 市 に お け る 自 転 車 安 全 対 策 と セ ー フ コ ミ ュ ニ テ ィ 導 入
今 井 修 氏
(首都大学東京客員研究員)
空 間 情 報 技 術 G I S な ど 最 先 端 技 術 で 創 る セ ー フ コ ミ ュ ニ テ ィ “ と し ま ”
村 上 滋 敏 氏
(神奈川県警察本部交通部交通総務課補佐)
高 齢 者 と み ち の 安 全 ( 社 会 調 査 )
小 沢 亮 二 氏
(埼玉県県土整備部道路政策課政策担当主査)
カ ー ナ ビ 活 用 に よ る 交 通 危 険 箇 所 の 解 消
池 田 佳 代 氏
(㈱コンセプション代表取締役)
脳 を 元 気 に し て 、 話 し 合 い な が ら 交 通 安 全 力 を 高 め る
志 佐 光 正 氏 (前厚木市立清水小学校校長) 田 口 孝 男 氏(厚 木市 立清 水小 学校PTA会 長、 しみ ずっ子すこやかネットワーク協議会会長)
学 校 ・ 家 庭 ・ 地 域 が 一 体 と な っ た 公 立 学 校 の イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル ・ セ ー フ ス ク ー ル
田 淵 貢 造 氏
(豊島区立朋有小学校校長)
イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル ・ セ ー フ ス ク ー ル へ の 取 組 み ~「 心 ひ と つ に 安 心 で き る 朋 有 小 学 校 に し よ う 」~
原 田 豊 氏
(科学警察研究所犯罪行動科学部長)
放 課 後 に お け る 子 ど も の 危 険 と 安 全~子 ど も の 犯 罪 被 害 の 測 定 と 科 学 的 な 防 犯 活 動~つ く ば 市 に お け る 調 査 か ら~
前 川 芳 範 氏
(西武鉄道㈱資産管理部管財担当課長)
西 武 安 心 メ ー ル の 可 能 性
須 谷 修 治 氏
(都市防災研究所客員研究員) 森 星 豪 氏
(パナソニック電工㈱照明事業本部中央照明エン ジ ニア リン グ 綜合 部照明ソフト開発グループ)
夜 の コ ミ ュ ニ テ ィ 空 間 と 防 犯 照 明 新 時 代~夜 道 の 安 全 ・ 安 心 に 新 し い 光 が !~『 住 民 参 加 の 暗 が り 診 断 』 、 『 青 色 防 犯 灯 の 問 題 点 を 改 善 し た L E D 防 犯 灯 』
西 田 佳 史 氏
(産業技術総合研究所デジタルヒューマン工 学研 究セ ンタ ー生 活・ 社会機能デザイン研究チーム長)
科 学 の 目 で 子 ど も の 虐 待 を 見 逃 す な
江 原 信 之 氏
(東京消防庁防災部副参事)
救 急 搬 送 記 録 の 分 析 を 活 用 し た 事 故 予 防 へ の 取 組
渡 邊 良 久 氏
(東海大学医学部基盤診療学系公衆衛生学非常勤准教 授)
サ ー ベ イ ラ ン ス と セ ー フ コ ミ ュ ニ テ ィ 推 進~国 際 外 傷 分 類 ( I C E C I ) に 準 拠 し た デ ー タ 収 集 と 活 用 上 の 課 題~
梅 原 清 子 氏
(厚木市こども未来部青少年課主査)
厚 木 市 児 童 館 に お け る セ ー フ コ ミ ュ ニ テ ィ の 効 果 に つ い て
田中敦子 氏
(豊島区池袋保健所健康推進課長)
市川政雄 氏
(筑波大学大学院人間総合科学研究科教授)
豊 島 区 に お け る サ ー ベ イ ラ ン ス シ ス テ ム の 構 築 に つ い て
涌井誠一 氏
(前長野県警察本部生活安全部生活安全企画課地域安全 室長、現長野県警察本部警備部警備第一課管理幹)
長 野 県 警 察 本 部 に お け る セ ー フ コ ミ ュ ニ テ ィ 運 動 へ の 支 援
◆開会式( 6 階 大会議室)
◆基調講演( 6 階 大会議室)
鈴木隆雄 氏 ( 国立長寿医療研究センター所長) 演題: 長寿社会における安全・ 安心の処方箋
1 5 :3 0 1 8 :0 0
◆第1 分科会( 6 階 大会議室)
◆第2 分科会( 4 階 第3 / 第4 会議室)
◆第3 分科会( 6 階 第7 会議室)
休憩
◆ワークショップ( 5 階 第5 / 第6 会議室) 【 テーマ 】
長寿社会における 安全・ 安心の創造
●座長 鈴木隆雄 氏
( 国立長寿医療研究センター 所長)
山内 勇 氏 ( 亀岡市理事)
【 テーマ 】
生活道路における 安全・ 安心の創造
●座長 久保田 尚 氏
( 埼玉大学大学院理工学研究科 環境科学・ 社会基盤部門教授) 平野亮司 氏
( 厚木市産業振興部次長、 前協 働安全部セーフコミ ュ ニテ ィ担 当課長)
【 テーマ 】
子どもと学校における 安全・ 安心の創造
●座長 原田 豊 氏
( 科学警察研究所犯罪行動 科学部長)
倉持隆雄 氏 ( 厚木市協働安全部
地域力創造担当部長)
【 テーマ 】
セーフコミュニティの効果的 推進とサーベイランス
●座長 市川政雄 氏
(筑波大学大学院 人間総合科学研究科教授)
渡邊良久 氏
(東海大学医学部基盤診療学系 公衆衛生学非常勤准教授)
~ ~
~
9
「長寿社会における安全・安心の処方箋」
鈴木
隆雄
氏
国立長寿医療研究センター所長
企 画 趣 旨
日本は、今、世界最長寿国として、人生 90 年時代の新しい社会的デザインが求められてい ます。即ち、コミュニティで創る新しい長寿社会のあり方、個々の高齢者に多様なライフデザ
インを可能にする社会の実現、高齢者の QOL の向上に必要な「ライフイノベーション」(総合 科学技術会議)など中長期課題とともに、3.11東日本大震災で顕在化した高齢者の防災体制や 災害時避難など危機管理としての課題などが山積しています。
基調講演では、国立長寿医療研究センター研究所長鈴木隆雄氏から、長寿社会における安
全・安心の処方箋と題して、健康と安全・安心は高齢者の自立維持の要件であり、その生活空
10
長寿社会における安全・安心の処方箋
鈴木 隆雄 氏
国立長寿医療研究センター所長
平成23年3月に発生した東日本巨大地震では、長寿社会における安全・安心の概念を根底から
覆すほどの衝撃であったと言えるだろう。かのような大災害時における高齢者の弱者としての側
面が改めて明白となったのである。警察の発表によれば全死者のなかで 65 歳以上の高齢者が 55
~60%を占めていたという。被災した地域での高齢化率は25%前後であることから、地震・津波
はまさに高齢者に襲いかかったと言っても過言ではない。
さらに、災害後ほとんどの人々は高齢者も含め避難所生活を余儀なくされたが、ここでも高齢
者の弱者としての一面が浮き掘りにされた。それが「エコノミークラス症候群」(足部静脈血栓に
よる肺塞栓症)と「廃用症候群」(生活不活発病と言われる生活機能低下)さらには「脱水」や「肺
炎」による死亡の多発である。いずれも高齢者に頻発することは知られているはずなのだが、対
応の遅れや無知のため相当な数の高齢者が(地震と津波から生き残ったにもかかわらず)亡くな
られたと思われる。
今後、被災地ではまったく白紙の状態から新しい街づくりがなされることになろう。その時に
は高齢者の安全・安心に充分な配慮をした長寿社会のモデルとしての街づくりが必要であること
は言うまでもないことだが、同様に重要なことは被災後の高齢者への対応である。すでに多くの
科学的根拠に基づいて「生活不活病」を予防し、移動能力を基盤とした生活機能維持の手立てが
確立していることを一般の方々にも是非知っておいてほしいのである。これは何も災害後だけの
ことではない。日常の生活にも高齢者において生活が不活発化する原因は非常に多いのである。
高齢者が安全・安心に暮らす第一歩は高齢者が毎日の生活に自立し、活発に地域や社会と関わっ
てゆくことである。そのためにも科学的に裏付けられた予防対策が今後益々重要となってゆく。
―プロフィール―
1976年 札幌医科大学医学部卒業
1982年 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了
1982年 札幌医科大学講師(解剖学)
1988年 札幌医科大学助教授(解剖学)
1990年 東京都老人総合研究所 研究室長(疫学)
1995~2005年 東京大学大学院客員教授(生命科学専攻分野)
11
2000年 同研究所副所長
2003年 首都大学東京大学院客員教授(現在に至る)
2009年 国立長寿医療研究センター研究所 所長(現在に至る)
主な著書
体の年齢事典(朝倉書店)2008 年、健康の基準(小学館)2008 年、骨の事典(朝倉書店)2004
年、老化の予防がわかる本(技術評論社)2005年、骨から見た日本人(講談社)2001年、骨が語
る(大修館書店)2003年、日本人のからだ―健康・身体データ集―(朝倉書店)1998年、老人保
健活動の展開(医学書店)1995年、老年病の疫学(東大出版)1997年、サクセスフルエイジング
(ワールドプランニング)1995年、その他多数。
その他
2000年東京都知事賞受賞、2006年日本老年医学会最優秀賞、2006年東京都介護予防推進会議(委
員長;現在に至る)、2006年社会保障審議会(人口部会委員;現在に至る)、2007年厚生労働省介
護予防継続的評価分析等検討委員(現在に至る)、2008年日本骨粗鬆症学会学術振興賞受賞、2010
年遠山椿吉賞「健康予防医療大賞」受賞
Memo
13
長寿社会における安全・安心の創造
座 長
鈴木 隆雄氏(国立長寿医療研究センター所長)
山内 勇氏(亀岡市理事)
発表者
大渕 修一氏(東京都健康長寿医療センター研究副部長)
後藤 一明氏(春日井市安全・安心なまちづくりボニター)
山内 勇氏(亀岡市理事)
小澤 光男氏(横須賀市消防局消防・救急課長)
山田 典子氏(青森県立保健大学講師)
來次 良弘氏(東京消防庁池袋消防署救急技術担当係長)
企 画 趣 旨
世界最長寿国日本社会において、できるだけ長く健康で自立して生活すること、即ち、高齢
者の生活空間における健康と安全・安心の創造は、喫緊の課題となっています。 第1分科会では、(財)東京都老人総合研究所と豊島区が協力して認知症予防活動を実施し 効果を実感した参加者が立ち上げた住民グループ「元気!ながさきの会」の活動事例、ボラン
ティア養成機関安全アカデミーの卒業生からなる市民主導で要援護者の救護図上訓練を長年
行っている春日井市の事例、セーフコミュニティ認証都市亀岡市のモデル地区における高齢者
の安全対策事例、3.11 東日本大震災津波現場での避難事例、セーフコミュニティ認証都市十 和田市における高齢者の転倒予防活動事例などを紹介します。また、今夏も計画停電が予定さ
れており、高齢者が就寝中に熱中症にかからない秘訣など、様々な切り口から長寿社会へのデ
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長寿社会の処方箋
豊島区「元気!ながさきの会」の活動結果が示唆するもの
大渕 修一 氏
東京都健康長寿医療センター研究副部長
脳卒中や心臓病などの早世の原因を克服した我が国では、いかに質を高く天命を全うするか、
すなわち、健康長寿が求められる。東京都健康長寿医療センター研究所では、このような問題意
識から、1,000名を超える高齢者を、20年以上にわたって、医学・心理・社会の多方面から縦断
的に調査してきた。これにより健康長寿には、疾病予防だけでは不十分であり、あらたに転倒や
認知機能低下など、いわゆる老化現象を予防する対策が必要であることがわかった。具体的には、
足腰の機能を高める事、食事とくに動物性タンパク質をしっかりとること、社会での役割を持つ
ことが求められる。
そこで、我々は、健康長寿を目指す取り組みを、街づくりの一環として展開することを模索し、
10 年前より長崎地区の市民、豊島区と協力して、認知症予防を題材とした地域活動をしてきた。
この活動は、ファシリテータを介在しながら、市民自身の手により、頭と体を両方鍛えること、
そして、地域のために貢献することをモットーにしたものであるが、活動内容は多岐にわたる。
セーフコミュニティのためには、バリアフリーなど環境の整備だけでは不足であり、人間の持
つ内なる力を高める事も同時に必要である。さもなくば、安楽、危険のない生活からくる、廃用
症候群の増加も懸念される。宇宙飛行に出かけるほどよく鍛えられたものであっても、無重力空
間に長くおかれると、歩けなくなるほど体がなまってしまうのである。同じように、安全な環境
を提供すると共に、刺激があり、意外性があり、そして自分の内面が高められるコミュニティづ
くりが求められるのではないか。
先の研究から始まった活動は、今、元気!ながさきの会として大きく育っている。東京都内の
みならず、全国のコミュニティづくりの一つの手本となっている。ちなみに、会員の中から、こ
れまでに要介護認定を受けたものは知る限りいない。このような内なる力を何歳になっても高め
ていけることの自信の持てるコミュニティこそ、真のセーフコミュニティではないだろうか。
―プロフィール―
理学療法士・医学博士
北里大学医療衛生学部助教授を経て、2003 年より東京都老人総合研究所介護予防緊急対策室長。
現在、東京都健康長寿医療センター研究副部長。
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Memo
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地域コミュニティーこそ長寿の力
~市民主導の要援護者図上救護訓練~
後藤 一明 氏
春日井市安全・安心まちづくりボニター
1.「災害図上訓練(DIG)」
春日井市安全なまちづくり協議会から委嘱された「春日井市安全・安心まちづくりボニター」
は、平成13年度から行政が行う「防災拠点訓練」に参集した地元市民を対象に行っています。
2.目的
防災対策は、「自助」からはじまるといわれております。災害がおきたときは、「自分の命は
自分で守る!」「自分たちのまちは自分たちで守る!」「自分たちのまちを守るために、自分た
ちのまちを知る!」きっかけをつくり、わがまちの防災力を知っていただく。
3.方法等
ボニターが事前に「タウンウオッチング」を行い、避難場所までの道路がどうなるか?災害
弱者の救援方法などを想定し、地域にあったシナリオを作成して、「災害図上訓練」を進行しま
す。内容は、①雰囲気を作るために5分間、阪神淡路大震災の報道ビデオを見ていただく。②
進行の円滑化を図るため、1テーブルに補助スタッフ(ボニター)を2名配置する。③集まっ
た市民1テーブルごとに、役割を決める。リーダー、救護、避難誘導、情報収集など。④進行
役の指示に従い、テーブル上にある白地図に、参加者の自宅、道路、橋、公園、避難所(小学
校)、消防署など災害時必要と思われる場所、まちの危険箇所(なにが危険かを記入)にシール
を貼ったりマジックで書き込んでいただき、自分たちのまちがどのような状況であるかを認識
してもらう。⑤リーダーを中心に話し合っていただく。テーマは、無事に集まるために日頃か
ら心がけること。救出、救護のために手伝っていただける人の確保は。避難所の区割りは。(付
箋紙に書いて用意した模造紙に貼っていただく)⑥リーダーなどが出た意見をまとめて発表す
る。
4.結果
① 災害が起きる前に、自分で、地域で何を、どんな体制づくりをしておくべきか理解された。
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Memo
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『地域コミュニティこそ長寿の力』
~セーフコミュニティ認証都市
亀岡市篠町の経験から~
山内 勇 氏
京都府亀岡市理事
1.篠町での挑戦のはじまり
セーフコミュニティの取組みを始めるにあたってのポイントとして、「T(どのタイミングで)」
「P(どこの地域から)」「O(どうした取組みから)」を考える必要がある。
本市の場合は、迷うことなく篠町をモデル地に指定をしてスタートさせたが、その理由として
は、約 7,200 世帯という巨大な自治会組織を動かしているリーダーがいて、「人と人とのふれあ
い・地域の絆再生」をスローガンにした住民活動が既に動いていたこと、最初に市内最大の地域
で始めることで多様な課題が見出せるし、後の普及拡大に際して助けになると考えたからである。
地域(篠町自治会)にあっても、自らが掲げるスローガンに合致していることと、自らのコミ
ュニティ活動へ行政や関係機関のリソースやノウハウが享受でき、まちづくりに活かせるとの判
断から快く迎え入れてもらえ、順調にスタートできたと思っている。
2.「篠町あいあいネット」の稼動
最初の取組みは、地域の現状を知るということである。住民からのヒアリングやワークショッ
プ、まち歩きを通してのマップづくり、各種のデータを示してのセーフコミュニティ勉強会など
から、住民が経験・感覚的に把握している課題や不安を確認し合った。
確認した課題・不安を集約すると「交通・道路問題」「子どもの安全」「高齢者の安全」「防災・
防犯」となり、これらに行政からの外傷データを照合して住民アクションプランをつくった。
当地区では、既に「向う三軒両隣」の精神を活かした「ふれあいマップ」の取り組みが進めら
れていたが、これは住民個々の見守り活動であり、組織的に見守る体制も必要として「安心安全
見守り隊」の発足がアクションプランの中に掲げられた。
既存の自主防災組織に加えて、「高齢者見守り隊」「子ども見守り隊」「危険箇所チェック隊」「防
犯パトロール隊」を設置するというものであったが、中でも高齢者見守り隊は、後には「篠町あ
いあいネットワーク」として発展し、現在では、篠町地区社会福祉協議会が設立されるまでに至
った。この取り組みは、モデルとして他の自治会組織への広がりに大きな影響を与えている。
3.セーフコミュニティへの関わりから
先の東日本大震災は、未曾有の被害をもたらしたのみならず、これまでの安全意識・システム
をも揺るがす大惨事となったが、こうした時にこそ、セーフコミュニティの理念である「再発を
予防する」ことが重要と考える。篠町での取り組みは、単一コミュニティ内での取り組みではあ
るが、自助・共助意識を高めることに効果していることは確かであるし、その取り組みのプロセ
スにおいても自立と協働が培われ、希薄化が危惧されている地域コミュニティや住民の絆づくり
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見守られて安心して暮らせることが、何よりも長寿の特効薬といえるのではないだろうか。
―プロフィール―
企画課長時に、セーフコミュニティ推進による安全・安心まちづくりを実践。
08年に我が国最初のセーフコミュニティ世界認証を受ける。
09年から資産活用担当理事(現職)。11年からセーフコミュニティ担当理事を兼務。
日本セーフティプロモーション学会理事、日本市民安全学会理事 (57歳)
Memo
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3.11東日本大震災津波現場での避難事例から
小澤 光男 氏
横須賀市消防局消防・救急課長
平成23年3月11日におきた東北地方太平洋沖地震の発生当日、横須賀市も相当長い間横揺れ
が続いた。全国の消防機関が東北地方に応援に駆け付け、横須賀市からも救助隊や消防隊を宮城
県に出動させ、さらには福島県の原発屋内退避地域に対応するため救急隊を派遣している。
今回の大地震では津波による被害の凄まじさが際立っており、捜索にあたった救助隊員も従来
の検索・救助のやり方が通用しない、まさに手探りで捜索せざるをえない状況もあった。
1 過去の津波被害
明治29年6月15日に発生した三陸海岸の大津波は、大きな地震動の前触れもなく夜半に沿岸
集落を大きな津波が襲い、約2万2千人の方々が犠牲になっている。当時は今のように津波警報
が伝わる時代でもなく、人々は「津波てんでんこ」の状態で逃げたものと思われる。三陸沿岸で
次に大きな被害をだした津波が昭和8年3月3日の大津波である。このときの死者・行方不明者
は約3千人だった。
その時に体験した人の手記の中に、村の古老が「天候は晴れだし、冬だから津波は来ない」と
断言し、その言葉を信じた人が多くいたということである。三陸沿岸の方々は、明治29年、昭和
8年の二大津波の惨害を忘れ難い記憶として焼きついていたと思う。そうした中で、昭和35年5
月23日に発生した南米チリの大地震によって起きた大津波が24日の明け方に、過去の津波とは
全く違った形で「のっこ、のっこ」とやってきたとのことである。この津波では、北海道と本州
の太平洋岸各地で死者・行方不明約140人の被害をもたらしている。
2 避難は徹底されているか?
平成22年2月28日午前9時33分、南米チリで発生した大規模な地震により東北沿岸を中心に
大津波警報が発表された。静岡大学防災総合センターのアンケート結果によれば、大津波警報が
出された岩手、宮城、静岡の沿岸約2キロに住む6割以上の方が避難をしなかったという。総務
省消防庁等の調査では、避難指示が出された岩手、宮城県の住民のうち避難所に避難したのは岩
手で12,2%、
宮城では6,5%にとどまったという。「津波てんでんこ」とは、他人のことを思いやる時間がない
ほど遡上速度が速く、自分の命をまもるのが精一杯な本当に危険な災害であるということを言い
表している。過去の伝承を伝え聞いて実際に行動に移す人はほんの一部かもしれない。被災経験
が乏しく、
津波についての知識がほとんどないのか、海岸のそばにいって見物する人も多くいる。また、情
報が伝えられても「まさか本当に津波はこないだろう」とか「隣もまだ避難していない」といっ
た行動の正当化が随所にみられる。今回の大津波でも、避難しようとしない住民を説得するため
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三浦半島の海辺の町でも、大津波警報が発令されている中で港の潮がみるみるうちに引き始める
のを見物する人が多くいた。本当に深刻な事態が生じたら、これほど危険なことはない。津波の
脅威を再認識し、たとえ
空振りに終わっても、根拠の薄い思い込みを捨てて、安全第一をこころがけるべきではないか。
一生のうちに大津波を経験することはめったにあることではない。今回の津波が貞観地震(西
暦869年7月9日)の再来ともいわれているが、史料に残っていない津波の被害もあろう。大地
震や大津波の伝承をいかに子や孫の世代に、さらには後世にも正しく伝えていくことが求められ
ている。
―プロフィール―
昭和30年生まれ、H17年4月横須賀市は国民保護、危機管理等を所管する市民安全課を新設。
その初代課長として消防局から出向。南消防署副署長を経てH23年4月から現職。
H19年から市民安全学会理事(広報担当)として活動中。
Memo
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セーフコミュニティ認証都市十和田のこころとかたち
山田 典子 氏
青森県立保健大学講師
高齢者の転倒と日常生活行動に対する主観的難易感
≪はじめに≫
本調査は、65歳以上高齢者の日常生活行動に対する難易感を評価することを目的とした。ある
日常行動に対する忌避状況と本人の感じる難易感とは密接に関連しているものと思われる。その
想定が妥当であるかどうかをデータによって検証することを目指した。まず、日常生活における
基本的行動をどの程度回避しているか尋ね、その行動に対する客観的な難易感の評価をする。次
に、基本行動に対する忌避状況と本人の感じる難易度と、基本行動に対する主観的な難易度の評
価を試みた。主観と客観の双方から高齢者の転倒に関する意識調査を行い、各生活行動に対する
対象者の主観的な難易度と客観的な難易度を照らし合わせた。
≪調査方法≫
ランダムサンプリングによる世帯調査。有効回答率を75%と予測し、約600世帯に調査票を配
布した。十和田市の広報を用い世帯調査の説明を行った。また、無作為に抽出された対照世帯に
はがきを送り、近日中に調査員が赴くことを周知した。
客観的困難感を明らかにするための質問内容は、「以下の行動をするときに普段、自分がどのよ
うに感じているか、該当する番号に〇をしてください」と尋ね、1.全く避けずに行なう、2.あん
まり避けない、3.時々避ける、4.いつも避ける、の1~4で回答を求め、未記入の場合を「5」と
した。
主観的困難感を明らかにするための質問内容は、「あなたの普段の生活についてお尋ねします。
以下の活動をするとき、どの程度の困難さがありますか。該当する番号に〇をしてください」と
言う文言で、「ひとりでの外出」「室内歩行」「トイレの利用」「風呂使用」「シャワー」「椅子から
の立ち上がり」「布団から出る」「たんすや食器棚の上のものをとる」「床に落ちたものを拾う」「階
段を上る」「階段を下りる」等の行動について尋ねた。回答は、1.とても難しい、2.やや難しい、
3.全然難しくない、4.未記入とした。
≪結果≫
転倒に関する不安は、136名(48.9%)が抱いていた。
「ひとりでの外出」「室内歩行」の双方で「全く避けずに行なう」と「あまり避けない」は8割を
超えている。
「トイレの利用」「風呂使用」「シャワー」「椅子からの立ち上がり」「布団から出る」は日常生活
行動に欠かせない動作であり、「トイレの利用」で必要度が最も高い割合を示している。「布団か
ら出る」「風呂使用」「椅子からの立ち上がり」「シャワー」の順で割合が高い。
他方「たんすや食器棚の上のものをとる」「床に落ちたものを拾う」「階段を上る」「階段を下りる」
23 ≪考察≫
転倒状況と本人の転倒に対する注意との関連を知るため、個別の状況での転倒について問うの
ではなく、漠然と「転倒」について問うことで生活行動に対する主観的な不安感の影響を評価し
た。「とても不安」「不安を感じるほうだ」が半数強という結果が得られた。「トイレの利用」「風
呂使用」「シャワー」「椅子からの立ち上がり」「布団から出る」はいずれも必要性の高い生活行動
であるため、8割以上が避けずに行っていた。「ものをとる」「ものを拾う」「階段を上る」「階段
を下りる」行動は、必ずしも必要な日常生活行動ではないため、「全く避けずに行なう」「あんま
り避けない」の割合が低くなっている。それぞれの生活行動の回避割合は、必要性との高い整合
性を示している。このように、ある日常行動に対する忌避状況と本人の感じる難易度とは密接に
関連していた。
Memo
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高齢者の安全・安心の創造/寝ていて熱中症って本当?
來次 良弘 氏
東京消防庁池袋消防署救急技術担当係長
65年ぶり!?
今日も暑いね~・・・・昨年の7月から9月までの約三カ月間はこんな挨拶から始まる毎日で
した。気象庁の平成22年9月1日付の報道発表によりますと、昨年の6月から8月の特徴につ
いて以下のとおり発表している。
・夏の平均気温は、北日本から西日本にかけてかなり高く、北日本と東日本は1946年(昭和
46年)以降で最も高かった。
[都道府県別はパワ-ポイント]
東京消防庁の
① 65歳以上の搬送人員の推移等について
② 平成22年中の熱中症による救急搬送人員は4,634名(速報値)と過去5年間の最高
を記録した。
③ 平成22年中の熱中症傷病者の年齢別・傷病程度別搬送人員について
④ 平成22年中の熱中症傷病者の年齢別・発生場所別発生状況について
え!?寝ていて熱中症って本当?
救急業務に携わる者であれば誰でも必ず経験するのが「住居内」で発生する熱中症です。
この住居内熱中症は、高齢者の発生が最も緊急度が高く「発見の遅れ」から重症度が高い。こ
れも近年の「高齢化の進展」と「核家族化・独居」といった生活形態が要因の一つかもしれませ
ん。
一般的に「熱中症」というと猛暑・炎天下での(暑い環境)スポ-ツ、長時間労働、或いは近
年必ず発生する乗用車内幼児放置など、特別な環境下で特別な行動時に発生するもの・・・つま
り、自らが普段生活する「家の中」で「普通」にしていれば起こらない・・・・大丈夫といった
程度の認識であるかも知れません。
「どっこい!これが大間違い」であることを知っていただけるような救急事例(高齢者の熱中症
事例)を紹介します。
知っていれば命は助かる・・・予知と予防について
事故は知っていて(予防)、危険を予知する(危険予知)経験と知識(能力)があれば防げます。
熱中症の危険を知って・感じて・考える力が備わっていれば防げます
御存じでしょうか?
① 街中のAEDはすごい!
② 困ったら#7119へ
※注 夏(6~8月) 日本における気象学的な社会通念上の夏を6月7月8月の三か月
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Memo
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生活道路における安全・安心の創造
座 長
久保田 尚氏(埼玉大学大学院理工学研究科教授)
平野 亮二氏(厚木市産業振興部次長、前セ協働安全部ーフコミュニティ担当課長)
発表者
久保田 尚氏(埼玉大学大学院理工学研究科教授)
平野 亮二氏(厚木市産業振興部次長、前協働安全部セーフコミュニティ担当課長)
今井 修氏(首都大学東京客員研究員)
村上 滋敏氏(神奈川県警察本部交通部交通総務課課長補佐)
小沢 亮二氏(埼玉県県土整備部道路政策課政策担当主査)
池田 佳代氏(株式会社コンセプション代表取締役)
企 画 趣 旨
「人優先の交通安全」は、本年4月から始まった新しい交通安全基本計画(9次5計)の基 本理念の1つであり、歩行者、高齢者、障害者、子ども等が、安全にかつ安心して外出したり
移動したりできる生活道路の安全対策の重要性を指摘しています。特に、高齢者等のための交
通環境の整備、安全知識や技能の向上、国民自らの意識改革および地域の交通課題に対する積
極的な取組みは、喫緊の課題となっています。
かつて、ブキャナンは、「都市の洗練された『質』を表す非常に有効な指標は人々がどれだ
け自由に歩きまわり見てまわれるかである」(「都市における自動車交通」1963年)と指摘して いますが、正に、地域コミュニティにおける生活道路の安全・安心の質の向上が、QOLの観点 からも、今、問われているのです。
ところで、3.11 東日本大震災後、最初に行ったことは、被災者の救出や避難民への支援物資 の輸送のための緊急交通路の開設等道路(みち)の安全整備でした。いつも当たり前に通って
いるみち、そのみちが緊急時には「命のみち」ともなります。
そこに住んでいる市民自らの日頃の「みちへの関心とみち普請への眼差し」は、交通、防災、
防犯の観点からも、健全なコミュニティの生命線といっても決して過言ではありません。
本分科会では、内外の知見や住民自らの知恵と工夫でコミュニティ道路環境改善に成功した
事例を含め、セーフコミュニティ導入と自転車生活の安全、GISなど最先端技術を交通安全に 活用しつつある豊島区モデル地区の事例、カーナビ情報の道路安全活用、長寿時代の一歩先の
「みちの安全」、高齢者自らの安全学習の推進事例など最先端の事例紹介を通じて、身近な「み
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生活道路における安全・安心の創造
-安心して歩けるまちづくりの秘策あれこれ
久保田 尚 氏
埼玉大学大学院理工学研究科教授
(1)問題意識
・交通事故全体が減少傾向にある中、生活道路における事故が高止まりしている実態。
・特に、歩行者、自転車、高齢者の事故が目立っている。
・今後のわが国の動向を考えた時、生活道路を、「安心して歩ける場所」にすることが極めて重要。
(2)安全な生活道路実現のための方向性
①従来の常識にとらわれない道路づくり
②「実験」によって不安を取り除く
③住民自身による活動の可能性
ハンプ、狭さく、シケインなど、「道
はまっすぐなもの」という従来の道
路 の 常 識 と は 異 な る 生 活 道 路 の 整
備が始まっている
例えば、ハンプの設置について沿道
住民等が不安を覚える場合、ハンプ
を「試しに設置してみる」ことによ
り、効果や影響を体験することがで
きる。
抜 け 道 利 用 や 高 速 走 行 す る ド ラ イ
バーに対して、迷惑を受けている住
民自身が、そのことを訴える活動も
29 ―プロフィール―
地区交通計画における社会実験を提唱。生活道路において自動車の速度を落とし、歩行者との
共存を図る道路の実験を実施してきた。また、各地の交通 計画・都市計画に参画して、実践的な
取り組みを行っている。
Memo
30
厚木市における自転車安全対策とセーフコミュニティ導入
平野 亮二 氏
厚木市産業振興部次長(前協働安全部セーフコミュニティ担当課長)
厚木市では、2008年4月からセーフコミュニティ活動に取り組み、その中で「自転車生活の安
全対策委員会」を立ち上げ、警察署、交通安全協会、交通安全指導員協議会などと協働して対策
に取り組んできた。
既存の統計資料等の分析により、厚木市は小田急線の本厚木駅を中心とした放射状の市街地形成
で東京、横浜へ通勤、通学する人が多く、自転車が市民の足として多く利用されているが自転車
利用時の高齢者や子供などの事故は交通事故全体の約 2割を占めており、ハイリスクの地域課題
であり、放置自転車、運転マナーの悪さなど自転車利用をめぐる社会問題が顕在化し、市民の体
感治安の不安要因ともなっている。
2008年に自転車利用調査を実施し、事故予防安全対策として対応すべき課題が明らかになった
が、今回のテーマが「生活道路における安全・安心の創造」なので、この点に絞って説明させて
いただく。自転車事故の原因としては、歩道や交差点での出会い頭の衝突が多く、車道では道路
の段差が多い。また、信号や標識、カーブミラーがなく見通しが悪いことが原因であることも多
い。これらの対策としては、交通ルールの周知や取締り、道路段差の解消、必要な箇所への信号
や標識等の設置が大切である。厚木市では、
自転車の走行環境整備年次計画により、車と自転車と人の整序化を目的に路側帯のカラー舗装化
や自転車通行帯の整備、表示看板や路面標示、自転車専用レーンの整備を実施している。今後の
自転車生活の安全なまちづくり対策として、短期、中期、長期的な対策が必要であり、根拠ある
安全対策を実施しハイリスク対象安全対策の実施と継続的プログラムの策定の必要性を考えてい
る。成果としては、自転車事故発生件数が2009年387件でピークより△162件で12年前の水準
まで回復した。ヘルメット着用率はセーフスクール認証取得の清水小学校を例にとると2008年に
8.8%であったが、約1年後には45%にまで上昇した。
自転車の走行安全環境整備年次計画
2009年度
2010年度
2011年度 2012年度以降
タウンモール
自転車専用レーン整備
31 ―プロフィール―
昭和54年中央大学卒業後、昭和57年厚木市役所入庁。これまで、総務、教育、環境、道路、
医療、再開発、協働安全などの部署を経て、平成23年4月から現職。昨年11月に厚木市はセー
フコミュニティ認証を日本で3番目に取得。
Memo
32
空間情報技術
GIS
など最先端技術で創る
セーフコミュニティ“としま”
今井 修 氏
首都大学東京客員研究員
1.背景
これまで所属していた東京大学空間情報科学研究センターでは、地域で起こるさまざまな現象
をGISにより可視化し、その規則性や偏りを明らかにし、その原因の究明や予測といった研究活
動を行っている。私は、別のセッションで発表のある「犯罪からの子どもの安全」をテーマにし
た研究プロジェクトで、GISを用いた子どもの行動把握、まちの点検といった内容を行ってきた。
また、以前世田谷区の団体と一緒になって、GISを用いた交通安全を行い、大きな成果を上げた。
2.GIS活用の方法論
GISとしては、まだ市民の中に浸透していないが、カーナビなどの利用により、身近なものと
なってきている。そこで、GISの操作自体を専門家に任せ、GISを使いながら地域の情報を可視化
することで、空間的に捉え、分析し、課題の解決を図るという「空間的思考」法を理解すること
とした。
3.としまの取組
自分たちの住む地域について考える機会が少ないことから、昨年7月に空間的思考とその取り
組み方法についての講演を行い、8月末~9月初めに北池袋地区で小型GPS+デジカメを用いたま
ち歩きを実施した。参加者は、小学校PTA、小学生、自治会の方々。それぞれがグループに分か
れ、それぞれの地元の良いところを写真に収め、まちあるきマップを作製した。この成果は、10
月の区民まつりでポスターにして発表した。自分たちの地域を知るだけではなく、他の地域の情
報も写真で知ることができ、少しずつ理解が広まった。
地図の使い方を理解した上で、1月から交通安全をテーマにした活動に発展させた。内容は、
世田谷区、横浜市泉区で行ってきた方法を参考に、どのように地元の人に気づいてもらえるか、
という点を中心に組み立てた。このため、住民による仮説⇒検証を繰り返すことで、内容の理解
を深めてゆくという方法を行った。
第1ステップは、住民が思う危険な場所を地図上に記入するという作業を通して、仮説を作っ
てもらった。
第2ステップは、住民の仮設に対して、実際に起こった交通事故の場所を警視庁のホームペー
ジから写し、重ね合わせて検証を行った。
第3ステップは、検証結果から、①危険と思う場所で事故が起こっていない場所、②危険と思
う場所で事故が起こっている場所、③危険と思わない場所で事故が起こっている場所に分け、特
に③の場所について、どうして起こっているのかを確認するために、動画による定点観測地点を
設けた。