要素価格均等化命題と貨幣-香川大学学術情報リポジトリ

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要素価格均等化命題と貨幣

宮 田 亘 朗 Ⅰ…まえがきⅠⅠい要素価格均等化命題ⅠⅠⅠ巾命題と貨幣ⅠⅤ,むすび Ⅰ 国際経済理論の主役をなしている比較生産費原理は国際間諸取引の貨幣的側 面と財的側面との関連という観点から把えるならば,少なくともJ.S.Millの 段階に‥おいては次のようになると考えうる1)。国際間の決済手段たる貨幣(金) は,国内経済でそうであったように,対外取引においても全く無色透明な性質 をもつものであり,したがって一国際間の貨幣流出入は.,(1)各国々内の諸々の生 産活動に全く実質的作用を与えないとともに,(2)国際取引の決意にも全く関与 しない性質をもつものとして理解されていたのであると。かくしで比較生産費 原理ほ財的側面のみを重視する理論であったとい1うる。このことほ実質費用 で決められた輸出入品の種類がそのまゝ国際間貨幣取引においても実現すると いう信念に見出すことができる。同様のことほこの原理を補なったとされる相 互需要均等の原理に.おいても妥当するのである。相互需要均等点が外国為替の 均衡相場(金平価)であることに考え至るならば明かであろう。 さてこの上記2点のうち前者はいわゆる貨幣ヴェール観として一指摘される経 済観であり,国内経済における貨幣的側面と財的側面との関連に関する観方で ある。他方後者は通常のグェ・−ル観の範囲を越えて,国際的場に観点が移され ている2)。なぜなら後者の場面では,例え.ば如何なる商品を輸入するかという ときの当事者の決意に貨幣(金)の流出入が入り込むとみるぺきであるにも拘 らず,この点を否定する観点に立脚していると考えうるからである。 1)拙著『国際的貨幣ヴェール観』竜谷学会 第1章。 2)拙著上掲苔94−210ぺ−ジ。

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香川大学経済学部 研究年報 6 ヱ966 ー・J♂β− 前者砿.ついての理論的修正はこ」に改めて述べるまでもなく,その後の貿易 理論の中心的課題であったといっても過言ではない。例え.ばNuI・kseの資本移 動論では貨幣的購買力の国際的移動はWicksell,nayek の考え方にL沿って生 産構造の変動として把握されてくるし,またHaffOdをみると国際的購買力 移動は各国国民所得の変動を引起し3)生産,需要構造に.影響するものとされて くるのである。しかしながら上記後者の観点についての理論的修正は,まだそ の例をみることができないのである。 そこで我々は以下比較生産費原理と両立するものと考えられ,かつその近代 化されたものとみられているHeckscher・Ohlinの理論を生産要素価格の均等 化命題という形でとり上机 上記指摘の後者の観点から考察し,若干の修正を 試姦セみたいと思うのである。要素価格均等化命題ほ,数多くの論争を通じて 現在その命題の示す仮定を認める限りにおいて正当な理論であるとして市民権 を得た状態にある。そしてこの命題に.ついての問題点は生産函数に.まつわる前 提を如何に省き一・般化するか,あるいは生産要素賦存塁または技癖の変化を導 入して−如何に動態化して行くかの問題に集中しているのである。しかしながら 上述のようにこれらの諸問題は,我々の現在の関心事ではないのである4)。 3)ⅡaIでOdではKeynesと同じく金融的流通が考慮されている。故に.外国より金が直 接この流通内に導入される場合を言及した箇所がある。しかし充分な分析ではない。 Ha汀Odの考えほ対外的影響が直接所得水準変動に結びつくような単純な考えではない よう軋思われる。 4)Heckscher−Ohlin Theoremに関する文献の主なものを下に記す。 〔1.)El−Heckschef;TheEffectofForeignTradeozltheDi?tribtltionofhcozne, 1919,reprintedin Readingsinihe Theory oj ZnteY■nationalTrade,1953∩ 〔2〕BりOhlin,InierregionalandZnteYInaiionalTY−ade,19331Chap.ⅠⅠ,Appendix

I.

〔3:〕W.W。Leontief,The Use ofIndif董erence Cu工VeSin the Analysis of Fore−

ign Trade,Q.J.E。,May1933,reprintedinReadingsin the:nieor.y of

IILte=LatLoltGZ TIade.1953.

〔4〕W,.F.Stolper and P.A.Samuelson,Protection and RealWages,R.ofE Studies,Nov小1941,reprintedin Readitngsin the Theor.y ofZnteY・nationa1

7ケαdβ,1953.

〔5〕P.Al・Samuelson,InternationalTradeandtheEqualisationofFactorPrices, 且.JlリJune,1948

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要素価格均等化命題と貨幣 −J〃9−

〔61〕LA.Metzler,Tariffs,theTerms ofTrade,and the Distr−ibutionofNatio−

nalIncone,/.タ.且,Feb..1949

〔71〕P.AlSamuelson,International FactorTPrices Equalisation Once Again,

且.J.巨Tune1949.

〔8〕L.A.Metzler,Tariff,InternationalDemand,andDomesticPrices,J・P.E., Augい1949

〔9〕G”DlA”MacDougal1,British and AmericanExports:A St11dy Suggested

by the Theory of Comparative Costs.PartI,E.].,Dec.1951,and PartII. 且..J.,Sept.1952

〔.10〕JamesandPearce,TheFactorPriceEqualizationMyth,RlOfE・Studies, Vol.XIX(2)No,49,1951−52・

〔11〕Al.P.Lerner,FactorPricesandInternationalTrade,Economica,Feb・1952 〔12〕Ⅰ.F.Pearce,A NoteoD Mr・LerneI′sPaper,Economica,Feb・1952u 〔13〕G.M小Meier,A Notes on the Theory of Comparative Costsland Loqg

PeriodI)evelopments,Economia Zniernazionale,Aug,1952.

〔14〕A.Y.C.Xoo,DutyandNon・・DutyImportsandIncomeDistribution,A・E

点い,MaICb小1953・

〔15〕W。Leontief,Domestic Production and Foreign Trade:The AmeIican

CapitalPosition Reexamined,Proceedings ofihe American Philosobhical

Societ.y,97,Sept,1953,rePrintedin EconomiaZniernazionale,FebI1954

(Vol」・7No.1−2)・

〔16.〕P“AりSamuelson,Prices of Factors and Goodsin GeneralEquilibrium,

兄.〃ノ■眉\5汀狛わーβざ,Vol・ⅩⅩⅠ,1953−54.

〔17〕E.Ⅴ,Morgan,and G・L、Rees,Non・TradedGoods andInternationalFactor

Price Equalisation,Economita,Nov.・1954.

〔18〕Stefan Valavanis・IVail,Leontief′s Scarce Factor Paradox,J・P・E・,Vol・ 62,No.1−6,Dec,1954

〔19〕B.,C一Swerling,CapitalShortageandLaborSurplusintheUnitedStates?, R..げ属∴蝕通βぶ,Aug.1954

〔20〕PT.Ellsworth,TheStructureofAme工icanForeignTrade:ANew View

Examined,R..ofE.Siudies,A11g.1954

〔21〕J.E.Meade,The Theor.yofZnternaiionalEconomic Polic.y・ZZ(Tradeand

Welfare)1955。PartIIIand Appendix6・

(22〕L・W”Mckenzie,Equality ofFactor PricesinWorldTrade,Econometrica,

July1955

〔23〕T.Balogh,FactorIntensities ofAmerican Foreign Trade and Technical

ProgI・eSS,兄い 〃ノ■E= 5ね励∫fオcざ,Nov.1955

〔24〕T.M”Rybc2=ynSki,Factor Endowment and Relative Commodity Prices,

β山肌の戒ぐα,Nov.1955

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香川大学経済学部 研究年報 6

−ユノクー J966

ダ¢グー粛g乃7サ飢加,Co兜わ′よ如離の柑1紬∴訂㍑吻仇朋c A邦αJ.γ5ど.s,ⅩJ‖1956

〔26〕A.Daniere,American Trade Structure and Comparative Cost Theory,

点bの鋸晒扇■α∫符≠♂′・〝αgわ〝〃J♂,Vol9,No.1−4,1956

〔27〕R‖Robinson,FactorProportions and Comparative Advantage,Q.].E。, May and Augハ1956

(128〕WルLeontief,Factor Proportions and the Structure of American Trade:

FuIther Theoreticaland EmpiricalAnalysis,R.ofβ‖ Statitics,Nov.1956

t29〕F.Seton,Productivity,TIade Balance andInternationalStructure,E.].,

Dec,1956.

〔30〕RW・Jones,Factor Proportionsand.theHeckscher・OhlinTheorem,Rn of

及 ぶわ‘dよβ・S,Vol‖ⅩⅩⅠⅤ(1),No・63,1956−7

〔31√〕KLancasteI,TheHeckscher−OhlinTradeModel:AGeometricTreatment, Eα明の磁8α,Feb.1957血

〔32′〕R.A.Mundell,Inte【nationalTrade and Factor Mobility,A.E.R小,June

1957

〔33〕fI‖GJohnson,FactorEndowments,InternationalTrade andFactorPrices, Manchesier Schooloj Economic and SocialSiudies,Sept.1957,reprinted

inJ刀才βグ・“戒0〝αJrγαdβ〃αd Eco〝〃∽よc Gγの肌摘,1958.

〔34〕S.Mookeりee,劫ぐねγ 助dク紗沼♂〟わ〃〝dJ〝ヂβ′鋸漬〃〝αJ乃飢ね,1958

〔35:〕RりF…Harrod,Factor・Price Relations under Free Trade,EuJり,June,1958 〔36〕R,Findlay and H.Grubert,Facto工Intensities,TechnicalPrqgress,and

the Terzns ofTrade,OxjbYd Economi’c Pabers,Vol.11,No小1,Feb,1959 〔37〕A”H‖Land,Factor Endowment and Factor Prices,Economica.May,1959・ 〔38〕M.Tatemoto and S.Ichimura,Factor Proportions and Foreign Trade:

The Case ofJapan,R qf EStatistics,Vol.41,Nov11959,

〔391〕Ⅰ・F。Pearce,Further NoteonFactor・CommodityPrice Relationships,E・L,

Dec.1959

〔40〕J.Bhagwati,Protection,RealWages and RealIncomes,E.J.,Dec・1959 〔41〕RWJones,Stability Cc>nditionsinInternationalTrade: A General

Equilibriun Analysis,Znternati’onalEconomic Revi’ew,May.1961. 〔42〕G Haberler,A Survey of’InternatironalTrade Theor.y,1961,Chap・ⅠⅠⅠ. 〔43〕N.RりLaing,Factor Price Eq11alisationinInternational Trade and to

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〔44〕S.B.Linder,An Essa.γOn Trade and Transjbrmation,1961,ChapI・ⅠⅤ. 〔45〕BlS.Minhas,The Homohypallagic Production Functiozl,Factor一王ntezISity

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〔46〕R.M.Ster.n,British and American Prod11Ctivity and Comparative Costs in hternatiozlalTrade,0.A:fbrd Economic Pa♪e7IS,Volル14,Oct.1962 〔47〕J”Vanek,VaIiable Factor Proportions andInter−Industry Flowsin the

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要素価格均等化命題と貨幣 【JJJ− ⅠⅠ 2国(Ⅰ,Ⅱ)2財(A,B)2生産要素(L,Ⅹ)の単純なモデルによっ て要素価格均等化命題5)を再述することから始めよう。通常次の諸仮定が設け られる。(i)両国は同質の生産要素をもって2財の生産を行なうが,要素賦存 塁は不変であるとされる。(ii)生産函数はA,B2財そ・れぞれ両国で同一・のも のであると仮定し,ともに収穫は規模に関して不変とする。(iii)要素価格の如 何にか1わらヂA財は資本集約的,B財は労働集約的とする。(iv)すべての市 場は完全競争が支配する。(Ⅴ)要素の国際間移動はなく,(vi)また貿易障害, 関税等ないものとする。(vii)貿易によって特化は起らないとされる。 2国で同一・である2財の生産函数はそれぞれ

A=叩α,エα)=エαペ意)

βニ膵わ,ム)=エむ¢(意)

〔鱒〕A.Guha,Factor and Commodity Pricesin an Expanding Economy,Q。J.

且,Febい1963

〔49〕J。Bhagwati,The Pure Theory ofInternatinalTrade:A S11rVey,EnJ., MaIChい1964

〔.50〕P.Bardhan,InternationalDiffrencesin Production Function,Trade and Factor Prices,β‖J,,March.1965.

〔叫〕ME.Kreinin,Comparative Labor Effectiveness and the Leontief Scarce, FactoI・PaI・adox,A.且忍.,MaICIl.1965.

(二52〕D.S.Ba11,Factor・Intensity RevealsinInternationalComparison of Costs and Factor Use,fP.且,Febり1966

これら以外にTinbergen(Metroeconomica,July1949),Meade(Metroeconomica,

1955)のものなど多数存在するが入手不能のため省略した。なおQ../.β.は〔r伽 Q狛扉〝・J.γ。/0〝γ乃αJq/風制矧ぬc.s,虎.げβ‖ 剖加離ム;はこr如㌧晶紺■細り′βわ紺痴¢ 動物離βぶ,点い q/’β.5ねf≠・S≠∠(・ざはこnね」鮎働β紺q/■月h川砂椚夷い鋤適5翫抽■∫才≠c∫,./.タ。且 はrカβ./〃〝r〟αJq/− p〃J∠批αJEcβ乃〃研.γ,Aけ且丘」は7協ク ノ射那椚α和E −aⅣ明の矧わ 点卯壷w,E1../,はrゐβ βc〃花〃∽gC∴/∂αγ〝αJの略記号である。

5)Heckscher,OhlinTheoremなる呼び名はSamuelsonに.よってなされた。それは,

(1)商品の国際間移動が要素の非移動性の代役をなすこと,(2)それに.よって要素価格が絶

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香川大学経済学部 研究年報 6 J966 −ヱJ2− であり,要素賦存豊が−・定であるので,

だα+好む=仔, エα+エむ=エ

となる。しかしこの厳存豊は2国で異なっている。エ及びだに関して限界生 産力逓減の法則は通常通り支配するものとされる。2財の価格をj㌔,一托とし 生産要素価格を伽,γとすると,完全競争の仮定よりして,

Pα=為=の

鳥=P=γ

(4) すなわち ¢′=0…(5) (音)(ノ(告ト告ノ憺)卜・(¢(告ト音(告)) (老)ノソ濃ト¢′(意)=0 の条件の下で生産が行われることゝなる。 第1図はJobnsonの図示したものであるが,上式の(4)または(5)(6)より簡単に 得られる。先ずAA並.びにBB曲線は(4)式より, ¢(吾卜老¢′(老)伽 ペ告卜老′′(吾) …・(7J γ ‥′ メソ(吾) ¢′(意) を得,A財,B財別々についてご号と使用要素比率の関係を描いたものである0 この両曲線はともに右上りである。すなわち

d(普)(メソ(告))2

′V d(÷) べ吾)ノ′′し告) (8)

d(吾ト

(¢′(告げ _<但し捌′>0 エ 州

>0門′

¢(告㈹

′<O しかし下方に凹であるか否かについてはさらに仮定を要する¢)。次にCC曲線は 6)この点把ンつレ、て,天野明弘「要素存在量,技術水準の差異および外国貿易」 済雑誌」欝100巻6号参照。なお生産函数ノ■,¢の三次微分を負とすると成立する。

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ーヱJβ− 要素価格均等化命題と貨幣 第1図 (6)式より, を得,これを使用要素比率で微分し,(4)式をもって整理すると7), (喜)守′(告) = となり,AA曲線の右上りであることを考慮すると>である限り,右 7)R.W.Jones,〔30〕参照。(9)式を微分して:,(4)式を微分して得た

を代入し,同じく(4)式より削されるサ=幸一普+普を代入し

ガ′′(〟)2 ¢ダ′(′′)2 てこ整理すると得られる。

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香川大学経済学部 研究年報 6 ーJJ4− J966 下り,AA曲線とBB曲線が交叉し<に逆転すると右上りとなること がわかるのである。 Heckscher−Ohlin Theoremの通常のモデルに.おいてはA,B両財の要素集 約性が不変と仮定せられること紅よって解の−・意性が保たれて.−いる。(5)(6)両式 よりして,貿易の結果2国に.共通な商品価格比率が与えられたとすると,それ と1対1の関継ある解が得られる条件は8), =音叫告一意)≒い・・・(11)

−′ソ′・一¢′′

−−¢′′ ′′′ であり告キ なるとき成立することが判る9)。上図払おいでもCC曲線ほ か1る仮定の下に.描かれている。

さて告告の加重平均10)が当該国の要素賦存率であるから,要素賦存

率が与えられると当該国の要素価格比率号の変動域,したがって2財価格比

率変動域が定まってくる。例えば上図に.おいて要素厳存率をγ1とすれば変動 域ほabとして与えられる。要素価格比率がb点まで上昇すればすべての要素 ほ.B財の生産のみに投入されることになり,それ以上の要素価格比率の上昇 はありえない。また逆にa点ではA財のみの生産が行なわれることを示して いる。この変動域の大小ほ技術的条件把.よって定まっている。即ちAA,BB 両線の垂直距離で示される両産業の最適要素比率の差と両曲線の傾斜の緩急で 示される要素代替の難易度に.よって変動する。そこでいま第Ⅰ国の要素賦存率 8)Ⅰ.F..Pearce〔39〕紅この簡単な証明がある。同様のものはSamuelson〔16〕に,もある。

9)農†′′(普),

濃=ノ■(老ト音メソ(老)これは共沌。断笛己

一意メソ′(普),・笛=ノ■′′(普)は共碩値を示す0、故削減は貴幸昔のと

き成立することになる。

10)昔=与(告)+与(老)となる。

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要素価格均等化命題と貨幣 −・Jヱ5−・ を㌢Ⅰとし,第Ⅱ国のそれを㌢望とする。貿易以前の価格をかト如と考える と,比較生産費原理を通じて貿易後の価格は両価格の中間紅定まるであろう。 それが何処に定まるかほ両国の総需要と総供給の関係に.依存することに.なる。 その均衡価格が♪であるとすると,上記1対1関係から要素価格比率は紺で あり,両国生産函数共通の前提よりしてこの値は両国共通の値となる。かくし て−2国の要素価格均等化命題は実現するのである。 この命題は要素賦存率に両国で大きな差異が存在せず貿易後完全特化が生じ ないならば,例えMetzlerll)の云うような交易条件の変化を考慮に入れても 常に成立する12)。即ちMetzleI・がのべる場合は貿易以前の両国の価格比率が逆 であるとき,♪2(第Ⅰ国)ク1(第Ⅱ国)のときに眉易の結果,資本豊富国が18)労 働集約財を輸出することに.よって益々労賃を高める場合であるが,かゝる場合 でも例えば♪点で要素価格の均等は成立するのである。 しかし次のような場合には要素価格の均等化は望みえない。即ち両国の要素 賦存率がかけ離れていてどちらかの国が完全特化紅至るか,あるいは両国の変 動域が全く重なり合わない場合,また賦存率の差が大きく・その間に.要素集約性 の逆転を含む場合である。後者は第1図.ガ点の右方を含む場合であり,価格比 率が♪点に定まるとき第Ⅰ国の要素価格比率紺と第Ⅱ国の要素価格比率紺′と の一億ほ存在せず,しかも両国はとも紅いずれの財にも特化せず生産を継続し ている場合が成立するのである。この場合要素価格の均等化傾向があるか否か ほ貿易前の商品価格比率において如何なる財紅比較優位をもったかということ に依存することになる14)。 11)Metzle工〔6〕〔8〕参照。同じように交易条件を導入し需要を指摘する人々は例え ばKoo〔14〕,Janesand Pearce〔10〕,Robinson〔27〕等々である。 12)このことは多数財多数要魔に拡張しても,要素の種類が財の数以下であれば成立す る。但し上記要素集約性不変の仮定と同じ仮定即ちJacobiandeterminantが穿となら ないことを要する。Samuelson〔16〕 13)この豊富の定義は賦存畠で定義されている。最初この定義の問題で論争が多く存在 した。.Tohnson〔33〕紅明解な解決がある。 14)逆転が奇数の場合,労働豊富国が労働集約財に優位をもて−ば両国とも労賃の相対的 騰貴を引起し,資本集約財に優位をもてば逆に.ともに下落する。他方逆転が偶数ならば 労働豊富国が労働集約財に優位をもてば要素価格差は締まり,資本集約財に優位をもて ば拡大する。

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香川大学経済学部 研究年報 6 J夕66 ーユノ6− 以上の簡単なる考察よりして要素価格均等化命題は,最適要素使用比率の要 素集約性が逆転せず,したがって要素賦存意の各国差が大きくない場合,特化 することを除外するならば必ず実現することが判る。それは(8)式および㈹式に よって.方点に至るまでAAおよびBB両曲線が共に.右上りであること,CC曲 線がその点まで右下りであることのために保証されて:いることに.なる。かくし て要素均等化命題紅対する反論ほ,運送費その他貿易障害を導入することによ って国内品の存在を認めて修正.する(MorganandReesし17〕)とか,資本の国際 間移動を導入し修正する(Munde11〔∂2〕)とか,生産要素集約牲不変の仮定の 非現実性,特に.多数財多数要素の場合(川式が複雑化する点を指摘して反論する (この飼はLerner〔1り Harrod〔35〕Pearce〔39〕等々多数ある)とか,上記−L次 同次の生産函数を修正しよう(Liang〔48〕)とかの諸点に.集中すること11なる。 そして最近でほこの命題そのものゝ上に.生産技術変動または要素賦存率変動を 入れて理論の動態化の方向に,進んでいる(例えばMeier〔18)Rybczynski〔24〕 Seton〔29〕Lancaster・〔81〕FindlayandGrubert〔86〕Bardhan〔50〕等々)。 ⅠⅠⅠ 前節で考察のように.要素価格均等化命題は,同質の生産要素をもつ2国が, 2財につきそれぞれ同じ生産函数を持ち,しかもともに.−・次同次の性賀をもつ 場合に,両国で余りかけ離れていない要素賦存鼠比率が存在するならば,した がって使用要素集約他の逆転および2財のどちらか↑の特化を含まないならば 必ず実勢することゝなる。そこで.この命題紅対する反対はそれが前提とす■る仮 定に注目する以外にないことゝなる。要素価格均等化命題の仮定は前節冒頭紅 列挙したよう紅数多く存在する。 しかしながら我々ほこれらのうち生産要素紅関するものに.着目して以下の考 察を進めたいと思う。 (1)先ず命題の成立前掟である同質の生産要素を各国が所有するという点紅 閲しで比較生産費原理との関係で問題が生ずる。もともと比較生産費原理は2 国間で生産要素の質が異なり,両国で商品以外同質のものが存在しない 仮定のもとに成立する原理であり,・それでも貿易がなされ,貿易利益が発生す ると主張する点にその意味が存在するものである。したがって2国間の生産費

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要素価格均等化命題と貨幣 一一JJ7− 上の優位性ほ,労働などの生産要素をもっで比較し得ず2財のうちどちらかの 財を両国間共通の尺度として一利用することに.よって始めてなしうること1なっ ている原理なのである15)。RicaI・do的な設例でいえば羅紗,ブドウ酒の各1単 位の生産費が,英国で120人,10Q人,ポルトガルで90人,80人の場合の比較的 優劣は,プドク酒を尺度としてとれば,ブドウ酒生産に英国が20人分すなわら プドク酒0.2単位分,ポルトガルが10人分すなわちブドウ洒0.12単位分の優位 をノもち,したがって英国の方がプドク酒0.2・鵬0.12〒0.08単位分の比較的優使 を持つとして−測られるのである。同じことは羅紗を尺度し羅紗何単位分の比較 的劣位を(英国が)もっているかとしてもなしうる。このような手続きほJ.S. Millに‥おいても同様である。いずれにせよこのような尺度なくしては比較優位 の測定は不可能なのである。そしてこのような前提の上に成立する物々交換法 則が貨幣交換においても実現するとなすのが比較生産費原理の意義といいうる のである。これは既に第1節に要約したところである。さてこ.」にいう要素価格 均等化命題では2財のみならず生産要素をも同質と考えている。かゝる場合に はもはや比較生産費原理は不必要であり,直接労働をもって生産費の比較が可 能である。貿易開始以前に各国々内における2財の生産費は,たとえ円とドルで 測られ比較不能のようにみえて−も,号が各国々内で夫々定まって小る以上(例 えば)エによって表すことが出来ることになる。そしてこの生産要素は両国で 同質であるから,2月オの生産費を測る要素エの1単位は2国で1対1で結びつ けられていることゝなる。したがって要素エの1単位の価格すなわら山は両 国で相等しいことゝなる。換言すればこの命題は貿易以前において既紅為替相 場を仮定しているイといいうるのである。放に交易条件不変を言及したMetzleI 〔6〕〔8〕および要素,財の分類で指数問題を論じたPeaIce〔39〕をこの意味に 理解するならば充分その意義を認めうるのである。要するに.事実ほ.どうであれ 比較生産費説の本来の目的はこのように為替相場を仮定するものではないので あるから,要素価格均等化命題を比較生産費原理の近代化したものと理解する ことは不可能のよう紅思われるのである。要素価格均等化命題のモデルで比較 15)この点ほ上掲拙著で既に指摘したところであるが同じ事は,栗村雄吉のF経済学』 216ぺ一汐に指摘されている。

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香川大学経済学部 研究年報 6 ヱ966 −ヱヱβ− 生産費原理の分析軋代りうるためには要素の質的差を導入1¢)しなければならな いこととなり,このことは均等化命題そのものの大半の目的を失うことに・な る17)よう紅も考えうるのである。 (2)次に.生産要素の同質性を受入れ,したがって為替相場が既に.存在すると 考えて生産要素に関してそ・の完全雇用の仮定を外してみよう。以下の分析ほ 学なる試論紅すぎないものを多く含んでいる。例えば財の輸出入の決意の場に 貨幣が入り込むとするとき,どのような形でそれを導入するかという問題ほ充 分の考察をなした結果記されたものではない。それは.今後の課題としてなお残 されているものなのである。

さて,いま前述のように2国(Ⅰ,Ⅱ)2財(A,B)2生産要素(K,L)

を仮定し,生産函数を−・次同次と考える。生産函数を2国で同じとすると, A£=ダ(∬£,エ乏) β£=¢(方言,エ各) (8.1)(査=1,2) 不完全雇用の仮定より エ孟十エま=エ急<言霊 も ∬ま十藍子疏=方言 (3.2)(∠−=1,2) となる。生産要素の需要函数は 鴬_一墜「=Pゑ一堅」=γf ∂∬孟 ∂足芸 p孟一腰L=P孟一一敗−−=忘‘ ∂エ皇 ∂エミ

但し忘豆を一足とする。

(8.8)(査■=1,2) 16)生産要素の質の差の導入とすべきか,生産函数の差とすべきかが必要であることは Robinson〔27〕HaI・王Od〔35〕で論じられているが,私ほ前者を主張する。 17)貿易の結果異質の労働が同じ賃金を得ることになったとしても要尭価格均等化では ないであろう。

(13)

要素価格均等化命題と貨幣 −JJ9−

 ̄死

去‡・言1 (31・8)式より告=・−・ (.〉 d瓜 α〉 γ γ,dエゎ  ̄ ¶=一 ̄ を導出し描いたものが第2図の周知のグラフである。AA線はA財・,BB線はB 財についての等生産量曲線である。いまそれらが図にみるように.少なくとも2 度交わっていると仮草する。かゝる 場合扉18)を境にそのβfの左側のAA 並びに.BB線上の接線は一次同次の 仮定よりしてどの産出高をとってみ ても,扉の右側の如何なる産出高を

/k 示すAA並び紅BB線上の接線の勾

配より急である筈である。したがっ て(3.8)式が成立するためにはク才の 左右に1つづゝ均衡点を見出しうる ことゝなる。いま完全雇用を仮定す

ると,要素価格比率がV2 の場合,

A財はβαで示される要素集約性で 生産され,B財ほ〃みで示される集 約性で生産される。そして当該国の 要素賦存畳の示す比率は0烏であら ねばならないことを現わしている。 故に.要素賦存墓率が扉以下である ときは必ずA財はK集約的となる。 逆は逆。そこでJohnsonの第l図で みたように.要素賦存監率が与えられ ると要素価格率の変動域が定まるこ とになるのであるd しかしながら 第3図 0 pl P P2 塾 p(l AAおよびBB両曲線上の接線の旬配が 18)ot線とAAおよびBB曲線の交点での 相等しいところをOtとして示す。

(14)

香川大学経済学部 研究年報 6 J966 ーム次トー

完全雇用の仮定を除くならば変動域が限られる必然性はもほや存在しな㌧、こと

●●▼ヽ●●

となろう。そこで欝2図の0かぉもって実際軽便用ぎれる2要素塵比率恕未すも

のとしよう。この場合の変動域は〃ゐが0点を中心に回転する紅し鞍カ至って欝

2図め庇およぴ∂必両軸で囲まれた連体を包含すること′iなる。せのことを 欝3図について云え.ば,たとぇ2国で共通な商品価格比率(ク)が成立したとし

ても,老諾なる加え合された使用要素畳比率の値如舶・よって,要素賦

存畳比率に.関係なく要素価格は例えば欝Ⅰ国で紺,第Ⅱ国で紺′と異なりうる

こことゝなるのである○このときの実塵湛・使用される加え合された要素革比率

(第2図の〃烏に応ずるもの)は第Ⅰ国でれ 第Ⅱ国であ′である。また貿易前

の価格比率甲南国で .∴

比率が例えこばβに潜着いたとしても,両国の要素価藤比率が,∬点で示される

値より左方の値(紺)紅限定される必要は何も存在しないということに・な、る。そ

㌧て各国で紺,紗′のどちらに層素価格比率がき挙られるか,また雇用水準を示

す烏をどのような水準紅保つかと云う問題政財の価蕗成立適薩および有効需要 の問題となる重なのである。 そこで需要函数を次のように疫定する。 ∴】 ̄■▼■ ̄ 鴎=射去,P去,増,P苦,γ£,エ豊,一) (8.4)(∠=1,2)

β。=射£,P去,増,P≡,γZ,エ急,一欝) ¢

国際需給均衡式は Al・−βα1=かα宏・−・A皇 か∂1・−・β1=βヱ・−・βむ2 であり,貿易収支について AMl=P去(Al−・現)・−P去(∂三こ・β1) …(3.6) が成立する。両国財の価格は均衡で,(為替相場β一・定の下で) Pま三石P芝,P去=胡

(15)

要素価格均等化命題と貨幣 −J2ヱ肌 が成り立っていねばならない。 為替相場を固定しているので需要函数に・外国の価格がそのま1攣木されてい る。γ,エヱに.ついては両国の所得変動を示す変数としてみられる。』〟は国際 収支差額を表す当該国価格評価額である。上式では貨幣に.関する方程式を除去 しているので,この』〃に・ついては金の国際的移動というよりも国際的償権額

とみるのがよいであろう。その儀舶の実質価値額掌(Pを−・般物価水準と

考える)の需要函数への登場19)ほ国際貿易がグ.ヱ∴−ルでないことを表現して−い るものとして理解されている。国際貿易がグェ−ルでないとするなら,それは 必ず国際的決済の手段との選択考慮の結果なされるぺき性質をもつものとして 解釈されなければならないであろう。このことほ商品の国際的取引の反面に.お いて,国際的決済手段に対する保有欲求あるいは.獲得欲求として現われると考 えうる。そしてそれは,上記のリアルのモデルにおいて−・定額の国際貸借への 欲求として示しうるのである。かくして国際的貨幣に類する性質をもつものが 国際貿易の決意に.参加することゝなる。 上記モデルに.おいて方程式数23,未知数23存在する。方程式のうら1つほ WalI・aSの法則に.より20)独立でないので,方程式の解は比率の形でのみ得られ ること1なるのである。このモデルにおける均衡解は,通常のモデルと比較す るならば明かなようK.,いわば一・時的均衡解である。それはモデルがtemporary equilibriumの性質をもつからに外ならないのである。長期においてはAM=0 であり,それは蓄積されつゞけた債権ストックが一足額に達すると,需要函数 軋逆の影轡を与えることによって達成せられる均衡と考えうる叫。・その意味紅 おいて国際的決済手段のストック実質価値額をも,その希望値とともに需要函 数に導入するのがより望ましいであろう。上記モデルに.おいて忘の仮定を除 去し,完全雇用を仮定して』〟=0とするなら,貿易収支の(3.6)式は為替相 19)Jones〔41〕に貿易差額を輸入需要函数紅導入した方程式をMeadeのヒン1卜に.従っ て記して−いる。しかし我々の考えと直接関係はない。 20)タ£(Al一報)十♂ク孟(AL一機)+P去(β1一巧)+・♂P三(β2−か芸)…0であるので1つの均 衡式は独立でない。 21)この点で,反応函数を如何にモデル紅組込むかも重要なことである。

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香川大学経済学部 研究年報 6 −J22− ヱ966 場決定式となり,通常のモデルに還元されることは明かである。 上述のよう粧解ほ比として得られる。したがって各国の,およびそれ

繍ずる告が決定せられるのであり,上記実欧使用され加え合された要

素畳比率警告が,各国に・ついて見出されるのである0そしてそ・れら相 応する要素価格比率号が2国で同一・であるとする保証ほ既述の如く存在し ない。 我々の分析に、おいては,両国の生産要素価格の不一・致紅関して,その原因を たゞ単に.生産函数に.設けられた要素集約性の逆転に.のみ求めてはならないので ある。なぜなら両国の要素価格比率は,両国の,繍存するのであ り,そしてそれらは2財濫対する需要紅よって−はじめて決定せられるものであ るからである。したがって需要函数如何によって,なお要素価格が均等化する こともありうるのである。我々ほ.この需要に影響するものとして,国際的決済 手段に対する欲求を強調したいのである。 さて我々の分析に貨幣の方程式を導入してみよう。為替相場一定の仮定を外 し,各国の国内通貨の初期鼠を一・定とすると,両国に.関して , 面1十』脚…〟1=か£(P去,P去,増,P害,♂,γ1,鳥, 励望−・』脾≡〟2=鵡(Pよ,P去,P孟,P芸,β,γ望,エ孟, (3.8)(オ=1,2) となる。♪肪は国内通貨に対する需要を現わし,左辺は国内通貨供給畠を表わ す。∠仇かは国際的決済手段移動に.ついての当該国通貨に.よる評価額として示さ れている。それらを嶋・般物価で割った実質額は,購買力平価説的金平価となり 正当ではないが(相対価格変動を取扱う分析に.おいて’特に不当であるが)国際 的貨幣(金)移動の額に.関連をもつ変数として考えよう。方程式数の増加は2 つであり,未知数にeが加わる(財の需要函数にもeを加えること)ので,モ デルの解は絶対値としてえられることになる。かくして絶対価格が両国それぞ れ紅つき決せられる。そ・して我々は国麒貿易に.国際的貨幣(金)に対する選好

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要素価格均等化命題と貨幣 −J2β− を入れることが出来るのである。この場合決定される為替相場は,tempOrar・y equilibriumというモデルの性格よりして通常の均衡為沓相場ではない? 一・時的な均衡の形でモデルを設定することは,国際的貨幣をモデルに組み入 れるため紅止むをえないことのように思われる。国際貿易の差額が貨幣で支払 われるという形で貨幣が登場するのであるから,常紅差額の生じないときには 存立理由がなくなるであろうからである。そしてまた一腰紅貨幣なるものは,

一面に・おいて:かかる過程に.おいて保有される性格をもっていると考え.うるので

ある22)。 ⅠⅤ 我々は要素価格均等化命題を8節に屠って考察してきた。そこで得られた結 論は次のようである。要素価格均等化命題の示すモデルでは,生産要素賦存鼠率 が重要な地位をもつとともに両国で各財の生産に.つき等しい要素集約性をもつ ならば,必ず2国間で要素価格は均等化するということである。そこ紅は全く 需要の例の影響を与える余地は残されていない。したがってその命題の立脚す る前提のいずれかを除いてより現実に近いものに・しようと試みたのが上記第Ⅱ 節である。そ・こでなされたことは完全雇用の仮定を廃棄すると共に.財生産の要 素集約性が2度以上逆転するという仮定の下に・貿易の決定に貨幣が参与すると いう非グ.エール観を導入したとき需要側から安東価格の不均等をもたらす原因 を作りうるか否かということであった。得られた結論は国際的貨幣紅対する選 好が需要函数を通じて要素価格に作用し,異なった要素価格比率と同一・の財価 格比率が共存し得るということである。 他方要素価格均等化命題は,それを比較生産費原理と比較してみると,比較 生産費原理とは異なった前提の上に成立しているものであることが判明した。 そして両者は互いに.矛眉するとすらいい得るものである。 (本稿は既述の如く1っの試論にすぎない。充分考察すべき多くの問題が残されているの である。この試論を苔くに・あたり種々の御教えを,本学金森恒刺および木村等両教授より 授った。厚く御礼申し上げる次第である。なお勿論本稿に.関する費は私個人にあることは いうまでもない。) 22)貨幣の性格に関して本学金森教授より数多くの御教示をたまわった。

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