池泥の研究 V 微細土粒の組成-香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

香川大学農学部学術報薯 94

池 泥

の 研 Ⅴ 微細土粒の組成

玉 置 鷹 彦,星 川玄 児

Studiesonpondmud.VCompositionof finesoilparticles

TakahikoTAMA工(IandGenうiHosH王KAWA(LaboratoryofScienceofSoilandManure)

(ReceivedJuly30,1957) 前報(86)に引きつづき我々は池泥の徴和土粒を粒径別に3部分濫.分別採頓し,その全盛およびこれを形成してい る有機,撫磯部分の盈的関係等について契験を行ったのでここに報曾する.なお契験にほ田村勇岩の協力を得たこ とを感謝する Ⅰ 供 試 試 料 既報(8)の池泥表層土試料中から試料番号109,】.11,】20,130,コ36,146,157,319,:336,:337,455,458,531, 656,657の15点を選んだほか第1表に永す表層士1点,下層土6点を加え.,合釘22点を供試したなお今回新に供 試した試料も既報($)の試料と.同様,1944∼1945年に歳々の・−」人玉置が採葬t.たものである また池泥採取地名は現 在町村合併により変更しているものが多いが,促音上採坂当時の町利名によった 第1表 供試池泥の採取地名

名 L 町 村 名 璽 池

表層土下層士別 表 層 士 下 層 土 〃■ 名, 田内寺 試料番号 116 41 110 319の2 502 516 614

郡木大木香綾仲三

連新前官 城 深熊住 田羽戸肥津川室 度 根 覚鶴井多多電高 田川田川歓度豊 多

Ⅱ 実 験 方 法

1土粒のプラクショソ別全数の定盈 風乾畑土10gを蒸発皿に.と.り10%アシ・モニア水約5m捜加えてよくこねた後,水(イオソ交換樹脚こ・よって塩類 の大部分を除去した水で,以下便宜上滞浄水とよぶ)約100mlを加え,30分間加温した後,振とう用容鶉へ内容物 を移し消浄水で約2EOmlにして−2時間揖とうした振とうが購ってから内容物をコL容ビーカーに移し消浄水を加 えて約1Ⅰ.に.して土粒を分散した後,沈定法(1)により粒径10〃・以下,5Jん玖下,2〃以下の3プラクショソに分別して それぞれ50mlづつをとり,そのおのおのを蒸発乾固した後1000cで乾燥し,冷却後秤盈してその憲監を求め,こ れから差引酎斯こよる10−5〝,5−2〝各フラクシ仁ヨ:/の盈,および実測による2〃以下のフラクショソの愚から,各 フラクショソの遠田土100gに対する全盈を求めた 2 プラクショソ別有椒,無機分の定盈 1によつて得たプラクショソ別土粒全盛に6%H20£10mlを加え加温して有機物を分解した後蒸発薬園したもの を1000cで乾燥後冷却,秤盈してH202に.よって分解されない部分を求めて無機分とし,前記1によって得た全盛 と無機分との基を商機分とし,細土]00gに対する患を求めた

(2)

95 弟9巻第2号(1957)

∬ 実験結果および考察

各試料のプラクショy別全盈を第2表に示す 第2表 地泥のフラクショソ別土粒全畳(%) 第2表から表層16点申粒径10−5〃の・アラクショソは最高1996%,最低308%,平均12.68%の値を示し,5−2 〝の1フラクシ巨ヨ:/は最高23.21%,最低283%,平均12。83%であり,2〃′以下のプラクシヨ∵ゾでは最高3452%,最 低503%,平均2123%と大略粒径10−5〃′と5−2〃間に・は数値上に大差のないものが多く,2〟以下のフラクショソ の盈がこれらに比較して多い傾向を示している… また下層土6点についてほ,10−5〝のプラクシヨ∵/で最高13.01 %,最低250%,平均8.20%であり,5−2〃のプラクショソでは最高18.7フ%,最低1−64%,平均9.39%,2〝以下 の・フラクショソでは最高26.56%,最低3い4フグる,平均14。54%と表層土同様10−5〃と5−2〝間の粒子盈は大差なく, 2J↓以下の・フラクショソ盈が多い傾向を示している 次にこれら3プラクショソの各試料をH202で処理してその有機分を酸化した結果を舞3表に点す 第3表 地泥の■7テクショソ別無機,有機分(%) 粒 径 土層別弓試料静替 10−5Jム ▼葡儀芳一丁一着1痍〈否 ̄ 分 無機 267⊥13 8つ山406 946828 94︻〇53 ︵∠9007・0つ〃8662 1︵∠lつ]3 31311 12つ山lつ山1▲ 55661 273︵∠︻ノ 00000 0。431 2小58 91600 011へ∠3 1 1 1 1 1 0い93 0い65 0.34 0.13 0.05 11…93 9い53 13..96 5い78 16い68 92369 6481︵∠ ︵∠45︻〇6 ︵∠l l12 l S661 07︻﹂J43 00001 66796 34513 11133 0.441 3い12 −‡二こ三; 720534 25238︵∠ 658433 1つ山l︵∠23 13︵∠632 5∩︶l17つ山 O10000 758167 35535︻〇 344566

(3)

零川大学農学部学術哉賃 96 7︻hJ6ハリl1 640︵ヒ83 ︵U49202 ﹁⊥ l 41 1]0 319の2 502 5].6 614

掛謂

0い19ll・53

6︵h︶36﹁ノ1 620111 000000 060 9﹁⊥9 04巳J 1 2 100000 ︻hJ﹁ノ6フ l1 816︵ノム0っJ これについてみると,表層土の無機分は粒径10∬5〃フラクショyで最高1952%,最低265%,平均1221%,5 −2J上では最高2218%,最低258%,平均1225%,2/ん以■下でほ最高3324%,最低3.16%,平均1907%であり, 有機分は10一一一5〃で最高0。9う%,最低005ク右,平均041%,5−2〟では最高131%,最低012%,呼均0−5フ%,2〟以 下でほ最高333%,最低100%,平均2.16%であり,下層土の無機分は].0▼−5/′で巌高]2∈0%,巌低231%,平均 802%,5−2〃で最高1861%,最低153%,平均916%,2〃以下で最高2590%,励抵334%,平均13E9%であ り,有機分は10−5〃で最高051%,最低005%,平均0..1∈%,5−−2メェで最高066%,最低00‘う%,平均023%,2/J 以下で最高1.58%,最低010%,平均065%を示し,表層土,下層土ともに各プラクショソで何れも無機分が有機 分より著しく多いまた各フラクショソのうち,10−5〃,5−2〃の1アラクショソでは無機分,有機分ともに.−■戯甚 大差ないが,L2〃以下のフラクショソでは有機,無機何れの部分も前.ニ老より多く,10J上以下の微細粒子全盛の場合 と同様な傾向を示している もちろんこの場合,強酸化剤であるH202を用いて:いるので試料中の粘土鉱物の変化 が考え.られるが(2),木報ではこれを・別と.して聡体的に.10/↓以下の微細士粒中の有機分,無機分の占める螢を窯遺し たものである さらに第2表の各フラクシ巨ヨ:/の合計量,すなわち粒径10〃以下の敏和士粒の総最中各プラクシヨ:/の占める割 合を討算してみると第4表のようになる 第4表 地泥の粒径10ル以下の土粒絡塵を100とした場合の 各フラクショソの指数

10−帥 【 5−−2〃 l 2〃>

士層別L試料番号r 表 層 27.97 35 62 19.88 23 91 27 44 32.85 41 110 319の2 502 516 614 4︻〇[〇〇35 47J15つム︻〇 つム82491 3︵∠︵∠3︵∠つ山 39,59 35.63 57,97 41.59 43 33 4560 第4表から表層土の粒径10−5〃プラクショソの指数平均は2765,5−2〃では2605で,2〟以下の場合には4630 を示し,下層土では粒径10−5〃のプラクシヨ:/で2795,5−2〃では28−10,2〃以下のプラクショソでほ439二5と表 層土,下層土とも一腰に粒径コ.OJ似下の微細土粒でほその半ばが粒径2〃似7■のごく徽Ⅷ土粒で構成されて−いること が知られる 次にフラクシ∵ヨこ/別土粒全盈を100とし,これに対する有機分の指数を求めると第5表のようになる

(4)

第9巻第2骨(1957) 97 第5表 プラクショソ別土粒全盈を]00とした場合の有機分の指数 粒 径 ].0・一5〃 【 5−2/J 」 2什> 37.78 17.46 14 01 10.18 13 96 7.40 5.43 3︵∠134 8920U9 8︻〇310 1⊥ 62 83 6 3518﹁ノ 8﹁ノ85・⊥l ﹁ノ 6﹁ノl lへ∠ 20にJ49﹁ノ ︵∠ つん1666 683693 l 1 1 1 1山 66﹁ノ96 ﹁ノ5816﹁ノ つJ4︻〇13.3553︻つ︻⊃ l l l︵J︵一J 344q︶66 0つ山631 336111▲ 3︵∠96︵∠ ﹁ノ03︵∠2 5964︵n︶ 730﹁′︷﹁ノ 18︵n︶04 l 14っJ691 94969﹁⊥ 34﹁ノー﹁⊥3﹁l 986638 111ハU︵∠8 12.66 14,85 248 3 18 5‖81 3け75 5︵∠0271 46354[ノ 6608﹁⊥6 84︻hJ 715 590 下層土 第5表から表層士に.ついてみると粒径10−5〃のフラクショソで有機分の占める指数平均は450,5−′2〃では602, 2〃以下では1203であり,下層土では10−5〃プラクシ∵ヨこ/が666ノ5−2〃でほぅ01,加以下になると721と粒径10 ,・・・,一5〃,5一2〟のフラクショソに.くらべて2J上以下のプラクショソ中の壱機分・が多いことを示している・・ 以上から池泥の粒径ユ0〝以下の倣砥部分は粒径が′J、さくなるほどその含凝が嘩加し,これは2〃以下のプラクシ′ヨ yで特に著しく,またこれを構成している有機分と無機分についてみれシギ,瞥径が小さくなるほど有機分が増加す る傾向があり,この傾向ほ粒径2〝以下の・プラクシ′∃∵ンで著しく認められることから,池泥は微細土粒になるほど無 機的土壌粒子よりも腐植部分をより多く含むかたちに構成されているものと考えられるハそしてこの有機分と無機 分が土粒を構成する様相は粒径10−S〃と.5・一2」の両プラクショソでは,ほぼ類似した盈的関係に・あるらしいことほ その含有割合から考えられるが,粒径2/↓以下のフラクショソではこれが著しく異ることが推定される」・

Ⅳ 摘

要 池泥表層土].6点,下層土6点を粒径10−5J↓,5−2/↓,2〃′以下の3■フラクショソに分別採集し,そのプラクショソ 別の全盈,有機分,無機分を定温したところ次の結果を得た‖ (1)プラクショソ別の士粒全盛は表層土∴下層土ともに粒径2ル以下の部分が多く,粒径10/上以下の全土粒のおよ そ半ばを占めている‖ (2)プラクショソ別土糧の有機物含有盈ほ髄径が小さくなる程増加する傾向があるが,粒径2〟以下の土粒では特 に著しい.そしてこの傾向は下層土より表層土で明かである小 (3)池泥徴紺土粒の有機分と無機分が土粒を・構成する様相は,両者の合名割合が粒径10−5〃と5−2/ノの両プラク ショソでほほぼ類似しており,粒径2〝以下のプラクショソでほ著しく異ることから,ごく溝田粒の構成様相が異るよ うに考えられる.

† 引 用 文 献

(1)船引真吾,脊峰重範:土壌実験法,1∈6,寛京,董 住)玉置魔蒼,星川玄児:本誌,5,1e6(1953)1 賢翌(。1936).. (5)一皿−▼−,−→本 誌,6,222(1954)い (2)GRIM,R E.:ClayMineralogy,4(1953).. (6)▼,−一‥本誌,8,1∈9(19S7). (3)玉置鴨蓼,星川玄児:本誌,5,181(1953)い

(5)

香川大学選挙部学術報貿 98

Rもs u m姦

Surface soils(16 samples)and subsoils(6samples:)of pond muds we工e Sepe工ated into three

fractionsoflO−5〃′,51−2p,and below 2p,Of which theammnts of total,0Iganic and inorganic PartS We三e determinedwith thefollowingitems

(1)h both surfacesoilsand subsoils,the contents of below 2JL fraction were very rnuch,and

equivalent toapproximately halfof thetotalsoilparticlesof belowlOIL

(2.)The contentsdorganicpartsincreasedgeneral1y with the reductionof soilpaTticlesize,eSPeC− iallyinfIaCtionof below 2F{.This tendency was more remarkablein surface soils compared with subsoi工s

(3)Inrespectthattheratioofcontentsoforganicandinorganic parts享n below 2〃fractionwas very different fromtheminotherf工aCtions,it seemes that the conditionsof soilparticlesl’composed

With organic andinorganic partsareuniquein very fine particles

第8巻第2号 正 誤 表 買 得 誤 191 第4表の次行 水溶性硫酸盈が唾い (玉 置,星 川) 正 水溶性硫酸盈が象い 第9巻第1号 正 誤 表 (星 川) 正 濾 14 Mg NH4PO4・6H20 MgNH4PO4・6H20

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参照

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