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VF-1_j

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01903589 ‘99-12-B3-21N

このたびは、BOSS 24 ビット・マルチプル・エフェクツ・プロセッ

サー VF-1 をお買い上げいただきまして、ありがとうございます。

※ 取扱説明書の英語版(有料)をご希望の方は、販売店にお問い合わせください。

If you should require an English Owner’s Manual (at a modest fee), please contact an authorized Roland distributor.

また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、この

取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐ

に見ることができるよう、手元に置いてください。

この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に

・ 安全上のご注意(P.2 ∼ 3)

・ 使用上のご注意(P.11)

をよくお読みください。

1999 ©ボス 本書の一部、または全部を無断で複写・転載することを禁じます。

(2)

安全上のご注意

火災・感電・傷害を防止するには

以下の指示を必ず守ってください

取扱いを誤った場合に、使用者が 傷害を負う危険が想定される場合 および物的損害のみの発生が想定 される内容を表わしています。 ※物的損害とは、家屋・家財およ び家畜・ペットにかかわる拡大 損害を表わしています。 取扱いを誤った場合に、使用者が 死亡または重傷を負う可能性が想 定される内容を表わしています。

警告

注意

注意の意味について

警告と

図記号の例

は、強制(必ずすること)を表わしていま す。 具体的な強制内容は、

の中に描かれていま す。   は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま す。 具体的な注意内容は、  の中に描かれています。 左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を 表わしています。   は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい ます。 具体的な禁止内容は、  の中に描かれています。 左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。

2

001 ● この機 器を使用する前に、以下の 指示と取扱説 明書をよく読んでください。 ... 002c ● この機器および AC アダプターを分解したり、改 造したりしないでください。 ... 003 ● 修理/ 部品の交換などで、取扱説 明書に書かれ ていな いことは、絶対にしない でください。必 ずお買 い上げ店またはローラ ンド・サービスに 相談してください。 ... 004 ● 次のよ うな場所での使用や保存は しないでくだ さい。 ○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場 所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など) ○ 水 気の 近く(風 呂場、洗 面台、濡 れた 床な ど)や湿度の高い場所 ○ 雨に濡れる場所 ○ ホコリの多い場所 ○ 振動の多い場所 ... 005 ● こ の 機器 の 設置 には、ロ ー ラン ド が推 奨す る RAD-50 を使用してください(P.13)。 ... 006 ● この機器の設置に RAD-50 を使用する場合、ぐ らついた所や傾いた所に RAD-50 を設置しない でく ださい。安定した水平な所 に設置してくだ さい。機 器を単独で設置する 場合も、同様に安 定した水平な所に設置してください。 ... 008c ● AC アダプターは、必ず付属のものを、AC 100 V の電源で使用してください。 ... 009 ● 電源 コードを無理に曲げた り、電源コードの上 に重 いものを載せたりしな いでください。電源 コードに傷がつきます。 ...

警告

警告

(3)

● この機 器を単独で、あるいはヘ ッドホン、アン プ、ス ピーカ ーと組 み合 わせて 使用し た場合、 設定によ っては永久的な難聴にな る程度の音量 になり ます。大音量で、長時間使用 しないでく だ さい。万一、聴 力低 下や 耳鳴り を感 じたら、 直ちに使 用をやめて専門の医師に 相談してくだ さい。 ... 011 ● この 機器に、異物(燃えやす いもの、硬貨、針 金な ど)や液体(水、ジュースな ど)を絶対に 入れないでください。 ... 012b ● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア ダプタ ーをコンセントから外し、お 買い上げ店 または ローランド・サービスに修理 を依頼して ください。 ○ AC アダプター本体、電源コード、またはプ ラグが破損したとき ○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし たとき ○ 機器が(雨などで)濡れたとき ○ 機器に異常や故障が生じたとき ... 013 ● お子様 のいるご家庭で使用する 場合、お子様の 取り扱 いやいたずらに注意して ください。必ず 大人のかたが、監視/指導してあげてください。 ... 014 ● この機 器を落としたり、この機器に 強い衝撃を 与えないでください。 ... 015 ● 電源は、タ コ足配線などの無理な配 線をしない でくだ さい。特に、電源タップを使 用している 場 合、電源タ ップ の容 量(ワット /ア ンペア) を超え ると発熱し、コードの被覆が 溶けること があります。 ... ● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正 常な 通気が保たれている場 所に設置して、使用 してください。 ... 102c ● AC アダプターを機器本体やコンセントに抜き 差しするときは、必ずプラグを持ってください。 ... 103b ● 長時間使用しないときは、AC アダプターをコン セントから外してください。 ... 104 ● 接続 したコードやケーブル 類は、繁雑にならな いように配慮してください。特に、コードやケー ブル 類は、お子様の手が届かな いように配慮し てください。 ... 106 ● この 機器の上に乗ったり、機器 の上に重いもの を置かないでください。 ... 107c ● 濡れた手で AC アダプターのプラグを持って、機 器本 体やコンセントに抜き差し しないでくださ い。 ... 108b ● この機器を移動するときは、AC アダプターをコ ンセ ントから外し、外部機器と の接続を外して ください。 ... 109b ● お手入れをするときには、電源を切って AC ア ダ プ タ ー を コ ン セ ン ト か ら 外 し て く だ さ い (P.17)。 ... 110b ● 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプター をコンセントから外してください。 ...

(4)

主な特長...9

この取扱説明書の使いかた ...10

文中の表記について ... 10

使用上のご注意 ...11

各部の名称 ...12

フロント・パネル ... 12

リア・パネル ... 13

第 1 章 音を出してみよう...14

接続のしかた ... 14

ギターを接続するとき ...14

キーボードを接続するとき...15

マイクを接続するとき ...15

ミキサーのセンド/リターンに接続するとき...16

エクスプレッション・ペダル、フット・スイッチを接続する...16

電源の投入とスタンバイ ... 17

電源を入れる...17

入力レベルを調節する ...17

エフェクト音を選ぶ ... 18

ディスプレイの表示内容について ...18

パッチを選ぶ...18

目的のパッチを素早く選ぶ(カテゴリー・サーチ)...19

フット・スイッチでパッチを切り換える...20

EFFECTS(エフェクツ)をオン/オフする... 22

チューニングをする ... 22

チューナーを表示させる ...22

チューナー表示について ...23

チューニングのしかた ...23

チューナーの設定を変える(基準ピッチ/音量)...24

ディスプレイのコントラストを調節する ... 24

第 2 章 音作りをする...25

音作りをする前に ... 25

ユーザー・バンクとプリセット・バンク...25

アルゴリズムについて ...25

パッチに記憶される設定 ...25

ディスプレイについて ...25

パッチの設定を素早く変える(クイック・セッティング)... 26

パッチの設定を変える ... 27

画面の切り換えについて ...27

操作手順 ...27

パッチをコピーする ...28

エフェクトをオン/オフする...28

各エフェクトの設定を変える...29

エフェクトの設置位置を変える...30

各エフェクトの入出力レベルを確認する...31

(5)

カテゴリーを設定する ...37

パッチ・ネームを修正する...37

設定変更を中止する ...38

変更した設定を保存する(ライト操作)...38

コントロール・アサインの活用例 ... 39

エクスプレッション・ペダルを使う ...39

フット・スイッチを 2 個使う ...40

エクスプレッション・ペダルを使う(応用)...41

第 3 章 使用環境を設定する(ユーティリティー)...42

ユーティリティー機能について ... 42

設定のしかた ... 42

TUNER(チューナー)... 42

SYSTEM SETTING(システム・セッテイング)... 43

GLOBAL SOUND SETTING(グローバル・サウンド・セッティング)... 45

FACTORY RESET(ファクトリー・リセット)... 46

MIDI ... 46

第 4 章  エフェクト・ガイド ...47

「アルゴリズム一覧」の見かた ... 47

POSITION について ...47

「各パラメーターの働き」の見かた ... 47

MOD について ... 47

MOD のパラメーター...47

SFX について ... 48

SFX のパラメーター ...48

FV(フット・ボリューム)について ... 48

DELAY、MULTI TAP DELAY、STEREO PS DLY について ... 48

アルゴリズム一覧 ...49

PB1 GUITAR MULTI 1(ギター・マルチ 1)... 49

PB2 GUITAR MULTI 2(ギター・マルチ 2)... 52

PB3 BASS MULTI(ベース・マルチ)... 54

PB4 ACOUSTIC MULTI(アコースティック・マルチ)... 56

PB5 KEYBOARD MULTI(キーボード・マルチ)... 57

PB6 ROTARY MULTI(ロータリー・マルチ)... 59

PB7 VOCAL MULTI(ボーカル・マルチ)... 60

PB8 VOCODER(ボコーダー)... 62

PB9 VoiceTRANSFORM(ボイス・トランスフォーマー)... 63

PB10 ISOLATOR(アイソレーター)... 64

PB11 LOFI PROCESSOR(ローファイ・プロセッサー)... 65

PB12 REVERB 1(リバーブ 1)... 66

PB13 REVERB 2(リバーブ 2)... 67

PB14 GATE REVERB(ゲート・リバーブ)... 68

PB15 2CH RSS(2 チャンネル RSS)... 69

PB16 DELAY RSS(ディレイ RSS)... 70

PB17 CHORUS RSS(コーラス RSS)... 71

(6)

PB20 DELAY(ディレイ)... 74

PB21 MultiTAP DELAY(マルチ・タップ・ディレイ)

(20 TAP)... 75

PB22 TAPE ECHO201(テープ・エコー 201)... 76

PB23 MIC SIMULATOR(マイク・シミュレーター)... 77

PB24 SPACE CHORUS(スペース・コーラス)... 78

PB25 StFLANGER DLY(ステレオ・フランジャー・ディレイ)... 79

PB26 StPHASER DLY(ステレオ・フェイザー・ディレイ)... 80

PB27 StCHORUS DLY(ステレオ・コーラス・ディレイ)... 81

PB28 STEREO PS DLY(ステレオ・ピッチ・シフター・ディレイ)... 82

PB29 STEREO MULTI(ステレオ・マルチ)... 83

PB30 10GRAPHIC EQ(10 バンド・グラフィック・イコライザー)... 84

PB31 HUM CANCELER(ハム・キャンセラー)... 85

PB32 VOCAL CANCELER(ボーカル・キャンセラー)... 86

PB33 REVERB + REVERB(リバーブ+リバーブ)... 87

PB34 CHORUS + REVERB(コーラス+リバーブ)... 88

PB35 DELAY + REVERB(ディレイ+リバーブ)... 89

PB36 DELAY + CHORUS(ディレイ+コーラス)... 90

各パラメーターの働き ...91

2x2 CHORUS(2 × 2 コーラス)... 91

4BAND EQ(イコライザー)... 91

ACOUSTIC(アコースティック)... 92

ACOUSTIC GtSIM(アコースティック・ギター・シミュレーター)

... 92

AFB(アンチ・フィードバッカー)... 92

BASS GTR SIM(ベース・ギター・シミュレーター)... 92

BCF(ベース・カット・フィルター)... 92

CHORUS(コーラス)... 93

COMPRESSOR/LIMITER(コンプレッサー/リミッター)... 93

DE-ESSER(ディエッサー)... 94

DEFRETTER(デフレッター)... 95

DELAY(ディレイ)... 95

DISTANCE(ディスタンス)... 96

DISTORTION(ディストーション)... 96

ENHANCER(エンハンサー)... 97

FEEDBACKER(フィードバッカー)... 97

FLANGER(フランジャー)... 98

GRAPHIC EQ(グラフィック・イコライザー)... 98

GUITAR SYNTH(ギター・シンセサイザー)... 99

HARMONIST(ハーモニスト)... 101

HUM CANCELER(ハム・キャンセラー)... 102

HUMANIZER(ヒューマナイザー)... 103

3BAND ISOLATOR(3 バンド・アイソレーター)... 103

LOFI BOX(ローファイ・ボックス)... 104

MASTER(マスター)... 105

MIC CONV(マイク・コンバーター)... 106

MULTI TAP DELAY(マルチ・タップ・ディレイ)... 107

NS.SUPPRESSOR(ノイズ・サプレッサー)... 107

(7)

PICKUP SIM

(ピックアップ・シミュレーター)... 109

PITCH SHIFTER(ピッチ・シフター)... 109

PREAMP/SP.SIM(プリアンプ/スピーカー・シミュレーター)... 110

REVERB(リバーブ)... 111

GATE(ゲート)... 112

RING MODULATOR(リング・モジュレーター)... 112

ROTARY(ロータリー)... 113

RSS PANNER(RSS パンナー)... 114

RSS(RSS(2 チャンネル)

... 114

SHORT DELAY(ショート・ディレイ)... 114

SLICER(スライサー)... 114

SLOW GEAR(スロー・ギア)... 115

SPACE CHORUS(スペース・コーラス)... 115

STEREO PS DLY(ステレオ・ピッチ・シフター・ディレイ)... 115

SUB 4BAND EQ(サブ・イコライザー)... 116

T-WAH(タッチ・ワウ)... 116

TAPE ECHO 201(テープ・エコー 201)... 117

TREMOLO/PAN(トレモロ/パン)... 117

VIBRATO(ビブラート)... 118

VOCAL CANCELER(ボーカル・キャンセラー)... 118

VOCODER(ボコーダー)... 118

VoiceTRANSFORM(ボイス・トランスフォーマー)... 119

WAH(ワウ)... 120

RSS を使う前に ... 121

第 5 章 MIDI を使って VF-1 を操作する ...122

MIDI を使ってできること ... 122

設定のしかた ... 122

MIDI チャンネルを設定する ... 123

オムニ・モードを設定する... 123

デバイス ID を設定する ... 123

プログラム・チェンジ・マップを設定する ... 124

設定のしかた... 124

VF-1 のデータを送信する(バルク・ダンプ)... 125

接続のしかた... 125

送信のしかた... 125

データをシーケンサーから VF-1 に戻す(バルク・ロード)... 126

接続のしかた... 126

受信のしかた... 126

(8)

デジタル出力信号... 127

VF-1 とデジタル・オーディオ機器の接続... 127

デジタル・アウト仕様 ... 127

FC-200 を利用した VF-1 の操作方法 ... 127

VF-1 と FC-200 の接続... 127

パッチの切り換え... 128

FC-200 によるコントロール・アサインの操作 ... 129

FC-50 を利用した VF-1 の操作方法 ... 130

VF-1 と FC-50 の接続方法... 130

FC-50 で VF-1 をコントロールする ... 130

MIDI について ... 131

MIDI 情報のやりとり... 131

VF-1 で扱う主な MIDI 情報 ...132

MIDI インプリメンテーションについて... 132

工場出荷時の設定に戻す(ファクトリー・リセット)... 133

故障かな?と思う前にちょっと調べてください ... 134

エラー・メッセージ ... 135

MIDI インプリメンテーション・チャート... 136

主な仕様 ... 137

索引 ...138

プリセット・パッチ・リスト ...140

(9)

多彩なアルゴリズムとプロ専用機

器に匹敵する高品位サウンド

VF-1 は、46 エフェクト、36 アルゴリズム(エフェクトの組 み合わせ方)を搭載。 COSM によるプリアンプ/スピーカー・シミュレーターをは じめとした数々のシミュレータ ー、リバーブ/コーラスなど の豊富なエフェクトが揃っています。 24 ビット AD/DA 変換、カスタム高速 DSP の採用により高 級機器に匹敵するクオリティー を誇り、楽器を選ばない音作 りから本格的なレコーディングまで、幅広く対応しています。 また、アルゴリズムと各エフェクト の設定内容をパッチとい う単位で保存しておくことができます。 VF-1 ではプリセット・パッチ 200 種類に加えて、200 種類 のユーザー・パッチを作ることができます。

カテゴリー分類で素早い検索機能

各パッチは、用途によってギター 用、ボーカル用などのカテ ゴリーに分類されています。カテ ゴリー・サーチ機能を使っ て目的のパッチを素早く探し出すことができます。(P.19)

グラフィック LCD を装備

VF-1 は 前面パネルにグラフ ィック LCD を搭 載。快適なエ ディットを実現しています。

クイック・セッティング

各エフェクトには、あらかじめプ リセット・セッティングが 記憶されています。使用する機 能(エフェクト)のプリセッ ト・セッティングを選ぶだけで簡単 に好みのエフェクト音を 作り出すことができます。(P.26)

ギター・インプット端子を装備

前面パネルには、エレキ・ギタ ーをダイレクトに接続できる ハイ・インピーダンスの入力端子を装備しています。(P.12)

チューナー機能搭載

VF-1 はクロ マチッ ク・チュー ナー機 能を内 蔵して います。 (P.22)

パラメーターのリアルタイム・コ

ントロール

フ ット・ス イッ チや エク スプ レッ ショ ン・ペダ ル、また は MIDI 情報を使 ってパラメー ターをコン トロールする ことが できます。(P.33)

2 イン・2 アウト

ステレオの入出力に対応。ス テレオ入力の定位をくずさずに エフェクトをかけたり、2 系統並列のエフェクト処理も実現 できます。(P.13)

19 インチ・ラックに取付可能

別売のラック・マウント・アダプター(Roland RAD-50)を 使えば、19 インチ・ラックに取り付けることができます。

デジタル・アウト端子

コアキシャル・タイプのデ ジタル・アウトを装備しているの で、高 音質 の まま 他 のデ ジ タル 機 器へ の 接続 が 行え ます。 (P.127)

COSM(Composite Object Sound Modeling)とは

サウンド・モデリングは、原振 動が人間の耳に達するま での過程にかかわる物体の構造、素材、電気系、電子系、 磁気系などのオブジェクトを、最先端の DSP 技術で再構 築する技術です。COSM は、さまざまなオブジェクトに 最適のサウンド・モデリン グを組み合わせて、既存の楽 器のシ ミュレー ション から、超現 実の楽器 の構築 まで、 あらゆるサウンドを創出で きる可能性を持ったメソッド です。

(10)

この取扱説明書では、通常の演奏 に必要な操作や機能、さま ざまな設定のしかたなどを大きく 6 つの章に分けて説明して います。目次に沿って順にお読みください。 また、巻末には 50 音順に索引が設けてあります。操作の途 中でわからない言葉などが出てきたときにお使いください。

第 1 章

音を出してみよう

VF-1 と外部機器の接続やパッチの切り換えかたなど、VF-1 の簡単な操作方法について説明しています。

第 2 章

音作りをする

エフェクト音の設定方法と、いろい ろな機能の設定について 説明しています。

第 3 章

使用環境を設定する

(ユーティリティー)

チューナーの設定、システムの設 定など、使用環境に関する 設定について説明しています。

第 4 章

エフェクト・ガイド

VF-1 に内蔵しているエフェクトやアルゴリズム、およびその 機能について説明しています。

第 5 章

MIDI を使って VF-1 を

操作する

外部 MIDI 機器で VF-1 をコント ロールする場合の設定や、 MIDI を使ったデ ータのやり 取りをする場 合の操作につ いて 説明しています。

第 6 章

資料

MIDI フット・コントローラー FC-200(別売)を使う場合の 操作方法について説明しています。 また、VF-1 の使いこなしかた、工 場出荷時の設定に 戻す操 作、思ったように動かない時の対処 方法などを記載していま す。

文中の表記について

この取扱説明書では操作 方法を簡潔に説明するために、次の ような表記をしています。 ■[ ]で囲んだ英字/記号 は、パネル上のボタン/つまみ を表します。 例 [UTILITY] ユーティリティー・ボタン PARAMETER[ ][ ] パラメーター・ボタン ■次の操作子/ジャックについては、次のように表記します。 fig.0-04 つまみを回す→ [INPUT L/R] つまみを押す→ [POWER] fig.0-05 つまみを回す→ [NUMBER]または[VALUE] つまみを押す→ [EFFECTS]または[ENTER] fig.0-06 エクスプレッション・ペダルを接続する→ EXP PEDAL ジャック フット・スイッチを接続する→ CTL 1,2 ジャック ※ MIDI は、社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標 です。

(11)

291a 2 ∼ 3 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。

電源について

301 ● 雑音を発生する装置(モーター、調光器など)や消費電 力の大きな機器とは、別のコンセントを使用してくださ い。 302 ● AC アダプターを長時間使用すると AC アダプター本体 が多少発熱しますが、故障ではありません。 307 ● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐ ため、必ずすべての機器の電源を切ってください。

設置について

351 ● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを 持つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがあ ります。この場合は、この機器との間隔や方向を変えて ください。 352 ● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレ ビ画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることが あります。この場合は、この機器を遠ざけて使用してく ださい。 355 ● 故障の原因になりますので、雨や水に濡れる場所で使用 しないでください。 356 ● 本機の上にゴム製品やビニール製品などを長時間放置し ないでください。変形、変色することがあります。 357 ● 本機の上に水の入った容器(花びんなど)、殺虫剤、香 水、アルコール類、マニキュア、スプレー缶などを置か ないでください。また、表面に付着した液体は、すみや かに乾いた柔らかい布で拭き取ってください。

お手入れについて

401a ● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く 絞った布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいと きは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔 らかい布で乾拭きしてください。 402 ● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル コール類は、使用しないでください。

修理について

451c ● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された 場合、以後の性能について保証できなくなります。また、 修理をお断りする場合もあります。 453 ● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維 持するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有し ています。この部品保有期間を修理可能の期間とさせて いただきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇 所によっては修理可能の場合がありますので、お買い上 げ店、または最寄りのローランド・サービスにご相談く ださい。

その他の注意について

551 ● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、 失われることがあります。失っても困らないように、大 切な記憶内容はバックアップとして他の MIDI 機器 (シーケンサーなど)に保存しておいてください。 552 ● 本体メモリーの失われた記憶内容の修復に関しましては、 補償を含めご容赦願います。 553 ● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端 子などに過度の力を加えないでください。 554 ● ディスプレイを強く押したり、叩いたりしないでくださ い。 556 ● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プ ラグを持ってください。 558a ● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからない ように、特に夜間は、音量に十分注意してください。 ヘッドホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけ ます。 559 ● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダ ンボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。 561 ● エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別 売:ボス FV-300L + PCS-33(Roland)もしくは EV-5 (Roland))をお使いください。他社製品を接続すると、 本体の故障の原因になる場合があります。 562 ● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用 ください。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、 次の点にご注意ください。 ○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本 機との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しない でください。音が極端に小さくなったり、全く聞こ えなくなる場合があります。ケーブルの仕様につき ましては、ケーブルのメーカーにお問い合わせくだ さい。

(12)

フロント・パネル

fig.0-001

(1)POWER / INPUT(L/R)

電源スイッチ/インプット・レベルつまみ(L/R)

つまみを押すと電源のオン/オフを 切り替えることができま す。つま みを回すと 入力レベ ルを調整す ることが できます。 入力レベル は左右別々に調整することができます。

(2)GUITAR(Hi-Z)

ギター・ジャック

ギター用の入力端子です(ハイ・インピーダンス)。

(3)ディスプレイ

現在の設定状態など、VF-1 のいろいろな情報を表示します。

(4)UTILITY

ユーティリティー・ボタン

VF-1 のシステム設定やチューニング、MIDI の設定などをす るときに押します。

(5)WRITE

ライト・ボタン

エフェクト音の設定の保存やコピーをするときに押します。

(6)EXIT

イグジット・ボタン

このボタンを押すと、パラメーター の設定を中止してディス プレイを演奏画面(プレイ・モード)に戻します。

(7)CATEGORY

カテゴリー・ボタン

カテゴリー・サーチを使うときに押します。

(8)PARAMETER (

/

)

パラメーター・ボタン

設定を変えるパラメータ ーを選ぶときに押します。ボタンを 押すと、パラメーターや設定 値の表示位置にカーソルが移動 します。

(9)NUMBER/VALUE、EFFECTS/ENTER

ナンバー / バリューつまみ 、エフェクツ / エンター・ボタン つまみを回すと、パッチ・ナ ンバーの選択や、パラメーター 値の変更をすることができます。 つまみを押すと、エフェク ツのオン/オフの切り換えや、値 の確定をすることができます。

(1)

(2)

(3)

(4) (5) (6)

(7)

(8)

(9)

(13)

リア・パネル

fig.0-002

(10)AC アダプター・ジャック

付属 AC アダプターを接続します。

(11)MIDI IN/OUT

MIDI コネクター(イン/アウト)

外部 MIDI 機器を接続して、MIDI 情報の送信/受信をします。 接続には MIDI ケーブル(別売)を使用します。

(12)EXP PEDAL/CTL1,2

エクスプレッション・ペダル/コントロール 1、2ジャック エクスプレッション・ペダル、フッ ト・スイッチのどちらか を接続して、パッチ・ナンバーの UP/DOWN、パラメーター のリアルタイム・コントロールを することができます。また Roland PCS-31(別売)を 使用 すると、2 つの フッ ト・ス イッチで同時に異なるパラメーター をコントロールすること ができます。

(13)DIGITAL OUTPUT

デジタル・アウトプット・コネクター(コアキシャル)

デジタル信号を出力します。 接続にはビデオ用ケーブル(75Ω 不平衡)を使用してくださ い。

(14)OUTPUT L (MONO) / R

アウトプット・ジャック

オーディオ信号の出力端子です。ア ンプやミキサーなどに接 続します。 接続にはオーディオ・ケーブル(別売)を使用します。

(15)LEVEL

レベル・スイッチ

規定入力と規定出力を同時に切り換えます。

(16)INPUT L (MONO) / R

インプット・ジャック

オーディオ信号の入力端 子です。キーボードやミキサーなど を接続します。

(17)コード・フック

AC アダプターのコードが誤って抜 けないよう、ここにコー ドを引っ掛けてご使用ください。 ※ ラック・マウント・アダプター(RAD-50)(別売)を取り 付ける際には、RAD-50 の箱に記載されている取り付け方 法を参考にして取り付けてください。 ※ ラック・マウント・アダプター(RAD-50)(別売)を使わ ずに、本体のみで使う場合は付属のゴム足を図のように取 り付けてください。 fig.0-03

(10)

(11)

(12) (13)

(14)

(15)

(16)

(17)

(14)

接続のしかた

使いかたに応じて次のように接続します。 他の機器と接続するときは、誤動作 やスピーカーなどの破損 を防ぐため、必ずすべての機器の音 量を絞った状態で電源を 切ってください。 ※ モノで出力する場合は、OUTPUT L (MONO) ジャックだ けにケーブルを接続してください。 ※ インプット・ジャックには、GUITAR ジャックと INPUT L (MONO)/R ジャックの 3 つがあります。GUITAR ジャッ クと INPUT L (MONO)ジャックの両方に接続したときは、 GUITAR ジャックの入力が優先されます。 ※ AC アダプターのコードは、図のようにコード・フックに 固 定して くださ い。誤って コード を引っ 張って しまっ て も、プラグが抜けて電源が切れてしまうことや、AC アダ プター・ジャックに無理な力が加わることを防ぐことがで きます。 fig.1-02

ギターを接続するとき

※ ギ タ ー を 接 続 す る と き は、通 常 フ ロ ン ト・パ ネ ル の GUITAR ジャックに接続してください。 ※ モノで出力する場合は、OUTPUT L (MONO) ジャックに 接続してください。 ※ LEVEL スイッチは、通常“-20 dBm”にします。 fig.1-03 ギター・アンプ 接続したアンプで最適な音が得られるように VF-1 を設 定することができます。

詳しくは、「GLOBAL SOUND SETTING(グローバル・

(15)

第1

キーボードを接続するとき

※ LEVEL スイッチは、通常“-20 dBm”にします。 ※ モノで入力する場合は INPUT L (MONO) ジャックに接続 してください。 ※ モノで出力する場合は OUTPUT L (MONO) ジャックに接 続してください。 fig.1-04

マイクを接続するとき

※ LEVEL スイッチは、接続するミキサーのレベルに合わせ て切り換えます。 fig.1-42 マイクロホンとスピーカ ーの位置によっては、ハウリング音 (キーンという音)が出ることがあります。その場合は、以下 のように対処してください。 1. マイクロホンの向きを変える 2. マイクロホンをスピーカーから遠ざける 3. 音量を下げる ミキサー INPUT R INPUT L キーボード OUTPUT R OUTPUT L ミキサー マイクロホン RETURN INPUT SEND

(16)

ミキサーのセンド/リターンに接

続するとき

※ LEVEL スイッチは、接続するミキサーのレベルに合わせ て切り換えます。 ※ センド/リターンに接続するときは、EFFECTS OFF MD(エフェクツ・オフ・モード)の設定を“MUTE” (P.43 )、ダイレクト・ミックスの設定を“OFF”(P.46 ) にします。 fig.1-05

エクスプレッション・ペダル、

フット・スイッチを接続する

fig.1-06a エクスプレッショ ン・ペダルは、必ず指定のもの(別売:ボ ス FV-300L + PCS-33(Roland)もしくは EV-5(Roland)) をお使いください。他社製 品を接続すると、本体の故障の原 因になる場合があります。 fig.1-06b ※ EXP PEDAL ジャッ ク に 接 続 し た エ ク スプレッション・ペ ダルのミニマム・ボ リュームは、“MIN” の 位 置 で お 使 い く ださい。ミニマム・ ボ リ ュ ー ム を “MIN”に設定 しないと、エ クスプレ ション・ペダル での コントロールがうまく行えません。 fig.1-06c ※ フット・スイッチを 接続する際は、ポラ リティー・スイッチ を 次 の よ う に 設 定 してださい。ポラリ ティー・スイッチを 正しく設定しないと、フット・スイッチでのコントロール がうまく行えません。 ミキサー RETURN SEND Roland フット・スイッチ FS-5U / FS-5L など エクスプレッション・ ペダル EV-5 など ミニマム ボリューム ポラリティー・スイッチ

(17)

第1

電源の投入とスタンバイ

VF-1 の性能を 100% 引き出すために、電源投入後は、必ず 入力/出力レベルの調整を行ってください。

電源を入れる

正しく接続したら(P.14 ∼ 16 )、必ず次の手順で電源を投 入してください。手順を間違える と、誤動作をしたりスピー カーなどが破損する恐れがあります。 1. 電源を入れる前に、次のことを確認します。 • 外部機器と正しく接続されていますか? • 本 体及び 接続す るアンプ などの 音量が 最小に なって いま すか? 2. 音源(キーボードなど)の電源をオンにします。 3. VF-1 の[POWER]を押して、電源をオンにします。 ディスプレイの表示が次のよう に変わり、数秒後に通常の演 奏できる状態になります。こ の状態を“プレイ・モード”と いいます。 fig.1-07 この機器は回路保護のため、電源を オンしてからしばらくは 動作しません。 ※ 電源投入 時は、前回電源を切るときに選んでいたパッチ・ ナンバーが選ばれています。 ※ 設置する位置によっては、ディスプレイの表示が見えにく くなることがあります。その場合は、ディスプレイのコン トラスト(P.24 )を調節してください。 4. 他のエフェクター → ミキサー → アンプの順に電源を オンにします。 アンプのボリュームは、すべての機 器の電源を投入した後に 上げてください。

電源を切る

1. 電源を切る前に、次のことを確認します。 • 接続しているアンプなどの音量が最小になっていますか? 2. アンプ → ミキサー → 他のエフェクターの順に電源を オフにします。 3. VF-1 の[POWER]を押して、電源をオフにします。 4. 音源(キーボードなど)の電源をオフにします。

入力レベルを調節する

入力機器からの信号を適正なレベルに調節します。 fig.1-08 1. [INPUT L/R]を回して、入力レベルを調節します。 楽器を最大入力の音量 で鳴らしたとき、レベル・メーターが 一瞬ピーク・レベルに達するように調節します。 fig.1-09 ※ 入力レベルが適切なレベルになっていないと、VF-1 は十 分な効果を発揮できません。 ※[INPUT L/R]を最小に合わせても、入力レベルが“0”に ならないことがあります。 ※ LEVEL スイッチを“-20 dBm”に設定しているとき、 [INPUT L/R]を最小に合わせても、レベル・メーターの ピーク・レベルにしばしば達する場合は、LEVEL スイッ チを“+4 dBm”に合わせてください。 fig.1-10

1

ピーク・レベル

(18)

エフェクト音を選ぶ

VF-1 には、さまざまなエフェクトの設定が 400 種類記憶さ れています。これらの 1 つ 1 つを「パッチ」と呼びます。400 種類のパッチは、4 つのバンクとパッチ・ナンバー(1 ∼ 100) で区別されています。 したがって、パネル操作や MIDI 機器でバンクとパッチ・ナ ンバーを切り換えることで、目的の エフェクト音を選ぶこと ができます。 ヒント バンクとは 100 種類のパッチを 1 つにまとめたもので、プリ セット A、B とユーザー A、B があります。 パッチの切り換えは、ディスプレ イの表示がプレイ・モード (パッチ・ナンバーを表示している状態)のときだけ行なえま す。 ディスプレイの表示がプレイ・モード以外のときは、[EXIT] を数回押してプレイ・モードに切り換えてください。

ディスプレイの表示内容について

fig.1-13 (1)レベル・メーター: プレイ・モード時は入力信号のレベル、エフェクト設定 時は 入力信 号のレ ベルと 各エフ ェクト の出力 信号の レ ベルを表示します。(P.17 、31 ) (2)EFFECTS On/OFF: エフェクツのオン/オフ(直接音のみ出力、または消音) を示します。 (3)バンク: 現在選ばれているバンクを示します。 (4)パッチ・ナンバー: 現在選ばれているパッチのナンバーを示します。 (5)カテゴリー: 現在選ばれているカテゴリーを示します。 ※ カテ ゴリー・サーチがオフの 場合(表示が“CATEGORY OFF”のとき)は、カテゴリーは表示されません。 (6)カテゴリー・サーチのオン/オフ: カテゴリー・サーチの状態(オン/オフ)を示します。 (7)アルゴリズム名: 現在選ばれているパッチのアルゴリズムを示します。 (8)パッチ名: 現在表示しているパッチの名前を示します。 (9)MIDI インジケーター: VF-1 が MIDI を受信しているときに点灯します。

パッチを選ぶ

fig.1-14 1. ディスプレイの表示が“CATEGORY OFF”になってい るのを確認します。

“CATEGORY On”のときは、[EXIT]を押して“CATEGORY

OFF”にします。 fig.1-15 2. [NUMBER]を回して、パッチを選びます。 選んだパッチがディスプレイに表示されます。 つまみを右に回すとパ ッチ・ナンバーが順に大きくなり、左 に回すと順に小さくなります。 [CATEGORY]を押しながら、[NUMBER]を回すと変化量 が大きくなります。 バンクは次のように切り換わります。 右に回す: プリセット A → プリセット B → ユーザーA → ユーザー B → プリセット A・・・ 左に回す: プリセット A → ユーザー B → ユーザー A → プリセット B → プリセット A・・・ ※ プレイ・モード以外ではパッチを切り換えることはできま せん。 ※ ディスプレイの表示が“CATEGORY On”になっている ときは、カテゴリー・サーチ(次項参照)の機能が働いて いるため、[NUMBER]を回してもパッチ番号順に全部を 切り換えることはできません。 (1) (2) (3) (5) (6) (7) (8) (9) (4)

1

2

(19)

第1

目的のパッチを素早く選ぶ

(カテゴリー・サーチ)

VF-1 では、各パッチがカテゴリー(演奏や楽器の種類など) で分類されています。 VF-1 には、カテゴリーを選ぶことで、そのカテゴリーに該当 するパッチだけを検索するカテ ゴリー・サーチ機能がありま す。この機能を使えば、選んだカテゴ リーに該当するパッチ だけがディスプレイに表示され るようになるので、その中か ら目的のパッチを素早く選ぶことができます。 カテゴリーには、以下の種類があります。 fig.1-16

※“OTHERS1”、“OTHERS2”、“OTHERS3”は、ユーザー

専用のカテゴリーです。自分の好みのパッチを集めて“カ

テゴリー”にすることができます。詳しくは、「カテゴリー

を設定する」(P.37 )をご覧ください。

※ 工場出荷時は、“OTHERS1”、“OTHERS2”、“OTHERS3”

にカテゴリーが設定されているパッチはありません。 fig.1-17 1. [CATEGORY]を押して、カテゴリー・サーチの状態に します。 2. [NUMBER]を回して、カテゴリーを選びます。 ここで[EXIT]を押すとプレイ・モードに戻ります。 ※ カテゴリー・サーチができるのは、パネル操作のみです。 ※ カテゴリーを表示する画面は、1つの画面で全カテゴリー を 表 示 で き な い の で、複 数 の 画 面 に わ か れ て い ま す。 [NUMBER]を回すと画面が切り換 わりカテゴリー全 18 種類を選ぶことができます。 ※ PARAMETER[ ][ ]で画面を切り換えることが できます。 現在位置は、画面右端の表示で確認することができます。 fig.1-18a fig.1-18b fig.1-18c 3. [ENTER]を押します。 これでカテゴリーが決定されます。 4. [NUMBER]を回して、パッチを選びます。 ここで[EXIT]を押すと操作 2 に戻ります。 1. E.GUITAR 2. A.GUITAR 3. BASS 4. KEYBOARD 5. VOCAL 6. GROOVE 7. REVERB 8. RSS 9. STUDIO 10. MASTER 11. OTHERS1 12. OTHERS2 13. OTHERS3 14. ALL 15. PRESET-A 16. PRESET-B 17. USER-A 18. USER-B

1

2,3,4,5

(20)

fig.1-19 5. [ENTER]を押します。 選んだパッチが呼び出され、プレイ・モードに戻ります。 この とき、デ ィス プレイ には 選ん だカテ ゴリ ーの マーク と “CATEGORY On”が表示されます。 ここで[NUMBER]を回すと、同じカテゴリーのパッチに切 り換わっていきます。 fig.1-20 ※ カ テゴ リー に“ALL”を選ん だと きは、ディ スプ レイ に マ ークは表 示されず、“CATEGORY OFF”が表示さ れま す。こ の場合 は[NUMBER]を回すと、パッ チ全部 を切 り換えることができます。 ※ カテゴリー・サーチ終了後、パッチ全部の中から選ぶよう にしたいときは、[EXIT]を押して“CATEGORY OFF”を 表示させてください。

フット・スイッチでパッチを

切り換える

CTL 1,2 ジャックに FS-5U(別売)を接続すると、フット・ スイッチの操作でパッチを切り換えることができます。

フットスイッチ1個を接続する場合

フット・スイッチを1個接続すると、パッチ・ナンバーのアッ プまたはダウン(どちらか 一方)の操作をすることができま す。 fig.1-21

フット・スイッチ 2 個を接続する場合

専用 ケーブル(PCS-31:別売)を使っ てフット・スイ ッチ を 2 個接続すると、フット・スイッチの操作で、[NUMBER] を回したときと同様にパッチを切り換えることができます。 fig.1-22 CONTROL 1 フット・スイッチ FS-5U ポラリティー スイッチ CONTROL 1 フット・スイッチ FS-5U コード:ROLAND PCS-31     (別売) 赤 白 CONTROL 2 ポラリティー スイッチ

(21)

第1

fig.1-23 1. [UTILITY]を押します。 2. [VALUE]を回して、“SYSTEM”を選びます。 fig.1-24 3. [ENTER]を押します。 4. PARAMETER[ ][ ]で次の画面を表示させ、

“NUMBER U/D MIN”を選びます。

fig.1-25

5. [VALUE]を回して“PA 1”に設定します。

6. PARAMETER[ ][ ]で、“NUMBER U/D

MAX”を選びます。 7. [VALUE]を回して“UB100”に設定します。 8. PARAMETER[ ][ ]で次の画面を表示させ “CONTROL 1”を選びます。 ig.1-26 9. [VALUE]を回して“NUMBER UP(DOWN)”に設定 します。 10. PARAMETER[ ][ ]で“CONTROL 2”を選 びます。 11.[VALUE]を回して“NUMBER DOWN(UP)”に設定 します。 ※ フット・スイッチ 1 個の場合は、この設定をしても無効で す。 12.[UTILITY]を押してプレイ・モードに戻ります。 ※ 操作 12 で[EXIT]を押すと操作 2 に戻ります。もう一度 [EXIT]を押すと、プレイ・モードに戻ります。 ※ プレイ・モードで“CATEGORY On”の表示になってい

るときは、“NUMBER U/D MIN”、“NUMBER U/D MAX”

に設定し た範囲 内で同 じカテ ゴリーの パッチ を順番 に切 り換えることができます。プレイ・モードで[EXIT]を押

すと、“CATEGORY OFF”になり、“NUMBER U/D MIN”、

“NUMBER U/D MAX”に設定した通りに切り換えること ができます

フット・スイッチ 1 個の場合:

フット・スイッチを踏むと、パッチ・ナンバーの数字が大き くなる方に切り換わります。 ※ 操作 8 で“NUMBER DOWN”に設定しているときは数字 が小さくなる方に切り換わります。 ※“CONTROL 2”を設定しても、ペダル1個だけを接続し た場合は無効になります。 ※ フット・ぺ ダルを 踏んだ とき に切り 換わる パッ チ・ナン バ ー の 範 囲 を 変 更 す る こ と も で き ま す。詳 し く は、 「SYSTEM SETTING(システム・セッティング」(P.43 ) をご覧ください。

フット・スイッチ 2 個の場合:

CONTROL1 を 踏むたび にパッチ・ナ ンバーが大 きくなり、 CONTROL 2 を踏むたびにパッチ・ナンバーが小さくなりま す。

※ 操作 8、10 で“NUMBER UP”、“NUMBER DOWN”を

逆に設定すると、CONTROL1 、2 を踏んだときの動作も 逆になります。

1,12

4,6,8,10

2,3,5,7,9,11

● MIDI フット・コントローラー FC-200 による

パッチの切り換え

MIDI フット・コントローラー FC-200(別売)を接続す ると、FC-200 の ペダル操作でパッチを切り換えること ができます。 詳 しく は、「FC-200 を 利 用 し た VF-1 の 操 作 方 法」 (P.127 )をご覧ください。

● MIDI 情報によるパッチの切り換え

外部 MIDI 機器の音色切り換え(プログラム・チェンジ情 報)に対応して、VF-1 のパッチを同時に切り換えること ができます。 詳しくは、「MIDI を使って VF-1 を操作する」(P.122 ) をご覧ください。

(22)

EFFECTS(エフェクツ)を

オン/オフする

EFFECTS(エフェクツ)のオン/オフを切り換えます。 EFFECTS をオフにすると、入力音にエフェクトをかけずに、 そのまま出力することがで きます。直接(ダイレクト)音だ けを出力させたい場合は、EFFECTS をオフにします。 fig.1-27 1. プレイ・モードで[EFFECTS]を押します。 EFFECTS のオン/オフが切り換ります。

EFFECTS をオフにするとディスプレイに“EFFECTS OFF” が表示されます。 fig.1-28

チューニングをする

VF-1 は、クロマチック・チューナー機能を内蔵しています。 接続を変更しなくても、速や かにチューニングをすることが できます。 内蔵チューナーは音名の 表示の他に、基準ピッチやチューニ ング時の出力レベルを調節する機能を備えています。

チューナーを表示させる

fig.1-29 1. [UTILITY]を押します。 2. [VALUE]を回して“TUNER”を選びます。 fig.1-30 3. [ENTER]を押します。 次のような表示になります。 fig.1-31 4. [UTILITY]を押すとプレイ・モードに戻ります。 工場出荷時の設定では、チューナー使用時の出力音は、ミュー ト(消音)状態になり、ギター/ ベースなどの入力端子から の入力音は出力しません。 ※ 操作 4 で[EXIT]を押すと操作 2 に戻ります。もう一度 [EXIT]を押すと、プレイ・モードに戻ります。

1

○ エフェクツのオン/オフを、ミュート(消音)機能に 変更することができます。 詳しくは「SYSTEM SETTING(システム・セッティ ング)」(P.43 )をご覧ください。 ○ CTL 1,2 ジャックにフット・スイッチ FS-5U(別売) を接続すると、フット・スイッチの操作でエフェクツ・ オン/オフを切り換えることができます。 詳しくは「SYSTEM SETTING(システム・セッティ ング)(P.43 )をご覧ください。 ○ MIDI フット・コントローラー FC-200(別売)を接続 すると、ペダル操作でエフェクツ・オン/オフを切り 換えることができます。 詳しくは、「FC-200 を利用した VF-1 の操作方法」 (P.127 )をご覧ください。 ○ MIDI のコントロール・チェンジ情報でエフェクツ・オ ン/オフを切り換えることができます。詳しくは、「パ ラメーターをリアルタイムでコントロールする(コン トロール・アサイン)」(P.33 )、「MIDI を使って VF-1 を操作する」(P.122 )をご覧ください。

1,4

2,3

(23)

第1

チューナー表示について

チューナーの表示内容は次の通りです。 fig.1-32

チューニングのしかた

1. チューニングする弦などを開放の単音で弾きます。 弾 いた弦 のピ ッチに 近い音 名が ディス プレ イに表 示さ れま す。 ※ チューニングする弦だけを単音で正確に弾いてください。 2. チューニングしている弦の音名がディスプレイに表示さ れるようにチューニングします。 fig.1-33 3. チューニング・ガイドを見ながら、左右のガイドが両方 とも点灯するようにチューニングします。 正 確な 音の 高さ か らの ズレ が± 50 セ ント 以内 の場 合は、 チューニング・ガイドで表示 音とのズレを確認することがで きます。 例えば、右側のガイドが点 灯しているときは、ディスプレイ 表示音よりも高く(シャープ)、左側のガイドが点灯するとき は、ディスプレイ表示音 よりも低い(フラット)ことを示し ています。 fig.1-34 fig.1-35 fig.1-36 4. 操作 1 ∼ 3 を繰り返して、すべての弦をチューニングし ます。 ※ アームのついたギターをチューニングする場合は、1 本の 弦を合わせると他の弦がずれることがあります。最初は音 名が 表 示 さ れ る 程度 に 合 わ せ、そ の 後、各弦 を 何 回 も チューニングし直すようにしてください。 ○ チュ ーナー 使用 時にダ イレク ト音 を出力 する ことも できます。 詳しくは、「チューナーの設定を変える」(P.24 )を ご覧ください。 ○ CTL 1,2 ジャックにフット・スイッチ FS-5U(別売) を接続すると、フット・スイッチの操作でチューナー・ オン/オフを切り換えることができます。 詳しくは、「 SYSTEM SETTING(システム・セッティ ング)」(P.43 )をご覧ください。 ○ MIDI フット・コントローラー FC-200(別売)を接続 すると、ペダル操作でチューナー・オン/オフを切り 換えることができます。 詳しくは、「FC-200 を利用した VF-1 の操作方法」 (P.127 )をご覧ください。 ○ MIDI のコントロール・チェンジ情報でチューナー・オ ン/オフを切り換えることができます。 詳 しく は、「パ ラ メー タ ー をリ ア ルタ イ ムで コ ント ロールする(コントロール・アサイン)」(P.33 )、「MIDI を使って VF-1 を操作する」(P.122 )をご覧ください。 チューニング・ガイド 基準ピッチ (チューナー・ピッチ) 音量 (チューナー・レベル) 音名 第6弦 第5弦 第4弦 第3弦 第2弦 第1弦 E ギター 一般的なギターのチューニング A D G B E 表示音より高い( )状態 表示音より低い( )状態 表示音と同じ状態

(24)

チューナーの設定を変える

(基準ピッチ/音量)

チューナーの設定を行ないます。使 いかたに応じて設定して ください。 設定できる項目は次の通りです。 • 基準ピッチの設定 • チューニング時の音量設定 fig.1-37 1. [UTILITY]を押します。 2. [NUMBER]を回して“TUNER”を選びます。 3. [ENTER]を押します。 4. PARAMETER[ ][ ]で、基準ピッチを変える ときは“PITCH”、音量を変えたいときは“LEVEL”に カーソルを合わせます。 5. [VALUE]を回して、設定を変更します。 [CATEGORY]を押しながら[VALUE]を回すと変化量が大 きくなります。 fig.1-38

TUNER PITCH(チューナー・ピッチ)435 ∼ 445(Hz)

演奏時に音 の高さの基準になる 楽器(例えばピアノ)の A4 (ピアノでは鍵盤中央のラの音)の周波数を基準ピッチといい ます。VF-1 では、435 ∼ 445 Hz の間で基準ピッチを設定 することができます。 ※ 工場出荷時は、440 Hz に設定されています。

TUNER LEVEL

(チューナー・レベル)

MUTE、1 ∼ 100

チューニング時の音量を調節します。 ※ 工場出荷時は“MUTE”に設定されています。 6. [UTILITY]を押してプレイ・モードに戻ります。

ディスプレイのコントラストを

調節する

VF-1 を設置する位置によっては、ディスプレイの表示が見え にくくなることがあり ます。その場合は、ディスプレイのコ ントラスト(明瞭度)を調節します。 fig.1-39 1. [UTILITY]を押します。 2. [VALUE]を回して“SYSTEM”を選びます。 fig.1-40 3. [ENTER]を押します。 4. PARAMETER[ ][ ]で“CONTRAST”を選 びます。 fig.1-41 5. [VALUE]を回して、コントラスト(1 ∼ 16)を調節し ます。 [CATEGORY]を押しながら[VALUE]を回すと変化量が大 きくなります。 6. [UTILITY]を押すと、プレイ・モードに戻ります。 ※ 操作 6 で[EXIT]を押すと操作 2 に戻ります。もう一度 [EXIT]を押すと、プレイ・モードに戻ります。

1,6

4

2,3,5

チューナー・ピッチ チューナー・レベル

1,6

4

2,3,5

(25)

第2

VF-1 では、さまざまなエフェクト音を“パッチ”という単位 で扱います。パッチは内蔵エフェク トの接続順序や設定をま とめたもので、400 種類記憶しています。ここでは、パッチ の設定を変更(エディット)して新しいエフェクト音を作り、 その内容を保存する手順を説明します。

音作りをする前に

音作りをする前に知っておいていた だきたいことを説明しま す。

ユーザー・バンクとプリセット・バンク

VF-1 は、400 種類のパッチをユーザー・バンクとプリセッ ト・バンクに分けて記憶しています。

ユーザー・バンク

ユーザー・バンクには、自分で作った オリジナルのパッチを 記憶することができます。 A、B の 2 つのユーザー・バンクに、それぞれ 100 種類の パッチを記憶することができます。

プリセット・バンク

プリセット・バンクには、あらかじ め使用状況を想定し、そ の状況での使用に効果的なパッチが記憶されています。 A、B の 2 つのプリセット・バンクに、それぞれ 100 種類の パッチを記憶しています。 ※ プリセット・バンクのパッチの設定内容を書き換えてしま う こと はでき ません。ま た、オリジ ナル のパッ チをプ リ セット・バンクに保存することもできません。ただし、プ リ セット・バ ンクの パッチ を元に して新 しいパ ッチを 作 り、ユーザー・バンクに保存することはできます。

アルゴリズムについて

アルゴリズムとは、エフェクトの種 類やエフェクト音を作る ためのパラメーター(要素)の構成を決めるもので、VF-1 に は 36 種類(PB1 ∼ 36)用意されています。 それぞれのアルゴリズムは、実際 の使用状況を想定し、その 状況に最適なセッティングになるよ うに構成されていますの で、効率良い音作りが進められ ます。また、アルゴリズムに 含まれるエフェクトの一部を好みに 応じてオン/オフするこ とや接続位置を移動することもできます。

パッチに記憶される設定

ユーザー・バンクの各パッ チには、次の設定を記憶すること ができます。 • エフェクトのオン/オフ • エフェクトの設定 • 出力レベル/ BPM の設定 • カテゴリーの設定 • コントロール・アサイン(4 種類) • エフェクト名

ディスプレイについて

エディット中に表示される情報は次の通りです。

アルゴリズムの表示

fig.2-01

パラメーターの設定値を変更しているとき

fig.2-02

[EXIT]を押してプレイ・モードを表示しているとき

fig.2-03 パッチ・ナンバーに下線が付き、エディット中(設定変更中) であることを示します。 変更しているエフェクト名

(26)

パッチの設定を素早く変える

(クイック・セッティング)

VF-1 の 各エフェクトには、あら かじめ複数のセッテ ィング (エフェクト・セッティング)が用意されています。このセッ ティングを選んで組み合わせる だけで、簡単に新しいエフェ クト音を作り出すことができます。この機能をクイック・セッ ティングといいます。 fig.2-04 1. プレイ・モードで PARAMETER[ ]を押します。 次のようなアルゴリズム表示画面になります。 fig.2-05 2. [VALUE]を回して、クイック・セッティングを使うエ フェクトを選びます。 [CATEGORY]を押しながら[VALUE]を回すとエフェクト 間の移動が速くなります。 3. PARAMETER[ ]を押して、エフェクト・オン/ オフの表示にカーソルを合わせます。 fig.2-06 4. [VALUE]を回して、“ON”を表示させます。 fig.2-07 5. 操作 4 の状態から、さらに[VALUE]を回して、エフェ クト・セッティングを選びます。 [VALUE]を回すと、エフェクト・セッティング が切り換わ ります。 音を聴きながら、好みのセッティングを選んでください。 fig.2-08 6. 設定がすんだら、[EXIT]を押します。 7. [VALUE]を回して他のエフェクトに移動します。 8. 3 ∼ 7 の操作を必要なだけ繰り返し、エフェクトの設定 を完成させます。 パッチの設定変更は一時 的なもので、保存の操作をしないで 他 のパッ チに 切り換 えると 変更 前の設 定に 戻って しま いま す。新 しい パッ チの設 定を 残し てお くと きは、ラ イト操 作 (P.38 )で設定を保存してください。

2,4,5,7

1,3

6

エフェクト・ セッティング

(27)

第2

パッチの設定を変える

画面の切り換えについて

パッチ作成に関する画面は次のような構成になっています。 fig.2-200 • PARAMETER [ ][ ]を押すと、画面を切り換え ることができます。 • 切り換えた画面(アルゴリズム画面を除く)で[EXIT]を 押すと、アルゴリズム画面に戻ります。 • ア ルゴリズ ム画面 で[NUMBER]を回すと、エフェ クト 間を移動することができます。

スキップ機能

進みたい方向の PARAMETER[ ]([ ])を押したま ま逆方向の PARAMETER[ ]([ ])を押すと、画面 を素早く切り換えることができます。

操作手順 ...

パッチ作成のための基本的な操作手順を説明します。 1. ユーザー・バンクまたプリセット・バンクのパッチの中 から、これから作成するエフェクト音に近いパッチ(使 いたいアルゴリズムのあるパッチ)を選びます。 ※ 選んだパッチで使われているアルゴリズムを、別のアルゴ リズムに替えることはできません。 2. 選んだパッチを、ユーザー・バンクの不要なパッチにコ ピーします。(P.28 ) • プレイ・モードで[WRITE]を押して、パッチをコピーし ます。 3. コピーしたパッチをエディット(修正)します。 • 各エフェトのオン/オフを設定します。(P.28 ) PARAMETER[ ]で ア ル ゴ リ ズ ム を 表 示 さ せ、 [VALUE]でオン/オフするエフェクトを選び、[ENTER] でオン/オフを設定します • 各エフェクトの設定をエディットします。(P.29 ) • エフェクトの設置位置を変えます。(P.30 ) PARAMETER[ ][ ]を押してエディットするパ ラメーターを選び、[VALUE]で設定値を変更します。 4. パッチ・ネームを修正します。(P.37 ) • PARAMETER[ ][ ]で“NAME”を選び、 PARAMETER[ ][ ]と[VALUE]で名前をつ けます。 5. 新しいパッチをユーザー・バンクに保存します。(P.38 ) • エディット画面で[WRITE]を押し、[VALUE]で保存先 のパッチ番号を選び、[WRITE]を押します。 パッチの設定変更は一時 的なもので、保存の操作をしないで 他 のパッ チに 切り換 えると 変更 前の設 定に 戻って しま いま す。新 しい パッ チの設 定を 残し てお くと きは、ラ イト操 作 (P.38 )で設定を保存してください。 ※ パッチの 設定を 保存中 に電源 を切ると 故障の 原因に なる 場合があります。 [EXIT] マスター アルゴ リズム アサイン 1∼4 カテゴリー パッチ ネーム エフェクト パラメーター エフェクト パラメーター

[EXIT] [EXIT] [EXIT] [EXIT] [EXIT]

プレイ モード

[ ] PARAMETER PARAMETER [ ] [EXIT]

(28)

パッチをコピーする

現在選んでいるパッチの設定内容を 別のパッチにコピーしま す。 プリセット・バンクのパッチ(PA1∼ PA100、PB1 ∼ PB100) にはコピーできません。 ※ パラメーターの設定中にコピーをすることはできません。 fig.2-09 1. プレイ・モードで[WRITE]を押します。 2. [NUMBER]を回して、コピー先のパッチ・ナンバーを 選びます。 [CATEGORY]を押しながら[NUMBER]を回すと変化量が 大きくなります。 ※ プリセット・バンクのパッチ・ナンバーを選ぶことはでき ません。 fig.2-10 3. [WRITE]を押します。 コピーが終了すると“Complete!”と表示され、プレイ・モー ドに戻ります。 [WRITE]を押した後“Keep Power ON !”と表示され てい るときには絶対電源を切らない でください。表示中に電源を 切ると、機器の故障やデータの破壊 などのトラブルが発生す る可能性があります。 ※ 操作 2 で[EXIT]を押すと、コピーを中止してプレイ・ モードに戻ります。

エフェクトをオン/オフする

現在選んでいるパッチの アルゴリズムで、使用するエフェク トをオンに、使用しないエフェクトをオフに設定します。 fig.2-11 1. プレイ・モードで PARAMETER[ ]を押します。 次のようなアルゴリズム表示画面になります。 fig.2-12a 2. [VALUE]を回して、オン/オフを設定するエフェクト を選びます。 [CATEGORY]を押しながら[VALUE]を回すとエフェクト 間の移動が速く行えます。 3. [EFFECTS]を押してオン/オフを設定します。 アルゴリズムによっては エフェクトを単独でオン/オフでき ないものもあります。詳しくは、「アルゴリズム一覧」(P.49 ∼ P.90 )をご覧ください。 ※ エフェクト設定時(P.29 )でもオン/オフの切り換えが 可能です。 設定を保存するときは、ライト操作(P.38 )を行ってくださ い。

1,3

2

1

2,3

オフ オン

(29)

第2

各エフェクトの設定を変える

各エフェクトは、それぞれ数種類の パラメーターによって構 成されています。これらのパラメーターを 1 つ 1 つ修正して 新しいエフェクト音を作ります。 fig.2-13 1. プレイ・モードで PARAMETER[ ]を押します。 次のようなアルゴリズム表示画面になります。 fig.2-12 2. [VALUE]を回して、設定を変えるエフェクトを選びま す。 3. PARAMETER[ ]を押して、パラメーターを表示 させます。 4. PARAMETER[ ][ ]で、変更したいパラメー ターを選びます。 <表示例> fig.2-14a 5. [VALUE]を回して、設定値を変更します。 [CATEGORY]を押しながら[VALUE]を回すと変化量が大 きくなります。 6. [EXIT]を押します。 7. 2 ∼ 6 の操作を繰り返し、エフェクト音を作成します。 他のパ ラメーターを選んで いるときでも、[ENTER]を押す とエフェクトのオン/オフを設定することができます 。 設定を保存するときは、ライト操作(P.38 )を行ってくださ い。

4

2,5

1,3

6

エフェクト名 パラメーター 設定値 バリュー・スライダー (設定値に対応) エフェクトの オン/オフ レベル・メーター ヒント スキップ機能(SKIP) 進みたい方向の PARAMETER[ ]([ ])を押し たまま逆方向の PARAMETER[ ]([ ])を押す と各エフェクトの先頭パラ メーターに移動することがで きます。パラメーターの多い アルゴリズムで有効にお使 いください。

参照

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