花粉層序学的研究,その2
一高知県中央部・西南部の第四紀層一一
満塩大洸・野田耕一郎
(理学部地質学教室)
Palyno-stratigraphical
study,part 2
Quaternary stratain the centraland
southwestern
parts of Kochi Prefecture
- Taikou
MITUSIO
and
Koichiro
NODA
Department
of Geology, Faculty of Science, Kochi University, Kochリ80 Japan
Abstract : Several strata of the higher, middle and lower terrace deposits in the central and southwestern parts of Kochi Prefecture, are studied palynologically, and some new strata are defined such as Obune Formation of the higher terrace gravel bed, Kawaoku Formation of the middle one, and the Formations of Izeki and Kanouoka as the lower ones. These are consist of the fluvial gravel beds with some intercalations of mud beds. from which pollen samples were taken. Consequently, pollen diagrams of these strata generally showed interglacial and glacial ages, the former warm temperature and the latter showing cold climate 。
はニじめに 野田は1962年より高知県各地において,第四紀層の花粉分析の研究を進めてきた1 )-io)。また,満 塩らは1966年いらい,高知県下各地の第四系について報告してきたll)-29)。ま/た,愛媛県の=部30)31) や徳島県も含めて,香川県全体についでも報告じ,さらに,四国四県の第四系についても研究し てきた33)34)。 筆者らの研究の¬-環として, 1972年当時までの総括を行ない,花粉層序学的研究のその1として 報告した・)。しかし,それ以後に第四系に関する膨大な資料も加わり,また,花粉分析資料の逸散 の恐れもあり,さらに,その後に再検討する必要のあるものもでてきた。それゆえ,現在の段階に おいて,主として高知県中央部・西南部における第四紀層の新定義とともに,野田によるこれまで の花粉分析結果を中心にその2として,ここに総括しておくものである。 ダ 本報告をなすにあたり,高知大学名誉教授の中村純博士,および,城西大学理学部地学教室の加 賀美英雄教授には貴重なご教示・ご討論いただき,環境プラツニングKKの古川博恭博士や環境変 動研究会の諸氏にもいろいろご協力いただいた。これらの方がたに厚く感謝する。 ニ 上 < 方 法 ………
A。サンプリング
花粉分析に使用したサンプルは以下のもめである(図1・表1)。
72 く S ノ 十 ……… =図↑.∧更新世花粉分 Kn,叶岡層(低位段丘)Nに能茶山層二= !,井関層(低位段丘)・Ka,]川奥層レ(ヰ 表L地質時代区分によノる ……j時\ノ … …八j…………: ぎ湊 \・・ .・ ・ .・・. ・西\│
更 新
第 四
紀
世
後 期
中期
まず,\中期更新世の高位段丘堆積物としては√高ま である。ダ中期更新世の中位段丘堆積物としでは,上西=IS 層(新称)でありレまた√中央部地域高知市の能茶ロ 十後期更新世の低位段丘堆積物としては,\西部地域1 東部地域Tでは芸西村の叶岡層万(新称)レである。 \………=y,………∧万……=に:JjJ なお,ト沖積層にづいては多数の地点めサンプルを採集]1 で,別ノに報告する予定亡あるj j………(.・.=:おぶねそ=う√新称) ]いる窪川層/り│」奥 ひT.でありし, 量になるの花粉層序学的研究, その2 (満塩・野田) 73
B.分 析 法
各試料からの花粉抽出は,
KOH・ZnChの浮遊選別・アセトリシス法で行った。詳細は中村・
満塩ら(1972)を参照されたい・)。
花粉・胞子を分離後に,プレパラートに封入してこれらの種類数を検出した。また,花粉ダイア
グラムは木本花粉200個を基本数にして,濯木は計算にいれず,基本数から除外した。さらに,
Alnusなどが極端に多い場合にも,やはり同様に除外して作成した。
結 果
A.高位段丘堆積物
図2に高知県西部の越知盆地における中・後期第四系の分布を示す。ここでは高位段丘の堆積物
として小舟層を新定義したが,中位段丘堆積物は楠原層と仮称している。また,低位段丘の井関層
も新定義した。これらのうち,小舟層・井関層の花粉分析を行った。
図2.高知県西部越知盆地の中・後期更新統分布図
河川中の矢印以外は試料採集地点
I,井関層(低位段丘)M,楠原層(中位段丘)0,小舟層(高位段丘)B,基盤岩類
c m c m 74 高知大学学術研究報告 第40巻(1991) 自然科学 一一 黄褐色円傑層0 50 100% に ヱL乙
レゾレク・
ミ♂ μ(戸ノノ
ダ
ノ゛
ノノ
lOT. P/N.T. P ratioノ訳
ダイアグラム/
小舟層(おぶねそう,新称) ……:= 模式地:高岡郡越知町小舟峠 ………:……:………j 層 厚:約5m ニ <=………丿:………j………\ 標 高:標高約100m ……… 模式地における本層の層序は図3の柱状図にあるように,基盤の中生層頁岩の上に不整合にのり, 下部より円陣層が約50cmで,その上部に青灰色粘土層が約60cmの層厚で存在しいさらにその上に赤 褐色藻層が約20cmめ層厚で堆積している。また,……これU 覆われている。本層は現在では土木工事によりほとんど大部分が除去されているが,本来は層厚が 約5mはあったと考えられる。 \ 本層は高度からみて,中位段丘堆積物ともみられないこともないが,小舟峠め東側の楠原一庄田 間の中位段丘相当の平坦面(楠原面)よりも,20¬10mは高It……八………書た,東方の柳瀬川河畔の宮ノ原 稿付近における,後述の井関・坂東の低位段丘井関層よりも,:しjl約40mほど高い所に存在している。 本層はこの堆積状態からみて,沼沢状の地形が脇谷からの堆積物により,急速に埋没されたもの であろうと考えられる。その上部の角陣層は崖錐状の堆積物とみなされる。 なお,現地より約20−10mほど低い峠の東側の地表面は,著………し万く赤色土化し,かつ,ある程度の 広さの平坦面を形成しており,ドンドガシバ(楠原)と呼ばれずいくる場所であ=る。そして,さらに 東方の庄田との間には,カットオフメアンダー(切り離された蛇行跡地)の残丘があり,その斜面 の赤色化した地層に半クサリ疎か含まれており,中位段丘陣層とみなされるものである。 木層の花粉分析の結果では,広葉樹花粉が圧倒的に多く,針葉樹は比較的少ない。また,常緑樹花粉層序学的研究, その2 (満塩・野田)
75 の花粉を欠き,ノ暖帯照葉樹林帯の特徴はない(図3)。さらに, Alnusが全高木花粉の半分近くを 占めているのは,沼沢地の状態であづだ周辺地に多数生育していたのであろう。これ以外に比較的 多いのは, Quercus・Retula・Fagus ’Carpinus“ TsugaなどであIる。 Quercusには常緑性のもの はなく,落葉性の温帯広葉樹林帯とみなせる。Piceaの出現はきわめてわずかで,後述の窪川町の 中位段丘窪川層(Piceaが優勢で,Fagus帯)とは全く異なっている。また,Piniisはゴヨウマツ の系統が多いが,これは低率なので,上方からの飛来であろう。 ・I 。\ 当時の森林区分が現在のようであったと仮定すれば,∇1,500-1,000 mの温帯林中・上部となり, 現地における高度(+100皿1)との差異を求めれば, l,400-900.mとなる。気温減少率を0.6°C/100 mとした場合,当時の気温低下量はほぼ8−5°Cの範囲内ということになる。 また,木層から得られたTrapa maximo咄咄iタイリクヒしメビシは鮮新一更新世の化石とされ た36)。 1 ■ ・ 1QTP/NTPの比率は,全層を通じて6−8程度であり,上方になるにつれて草地が次第に減少 する反面,森林内部におけるシダ植物の増加がみられたと考えられる〇・ 一以上の事実によって考えられる古環境は,夏は暑くて,冬は寒い大陸方面と類似した気候条件の 所であろう。これはわが国では北海道や東北地方,すなわち,=北温帯となるであろう。さらに,ヒ シ化石により考えれば,本層の時代は大阪層群相当で前期ないし中期更新世であろう。 なお,佐川盆地の南端の狩場付近にも約5mの赤褐色ク:サリ藻をもつ高位段丘藻層の狩場層がみ られる。 ヶ 十 ニ B.中位段丘堆積物 し 中位段丘堆積物としては,高知県西南部窪川町の窪川層,および,新称の川奥層があり,これら の花粉分析を行った。また,高知市の能茶山層も花粉分析を行った。 ト 1)窪川層 本層は満塩ら(1990)24)によって,四万十川の中・上流域において定義されたものであり,つ分布図 は広範囲にわたるので,ここには示していない。模式地は窪川町榊山町にあるが,野田(1963)4) の発見したころの露頭は現在はみられない。しかし,その付近にはごくわずかにみられる24)。/
ノノ轟鳥説
図4.窪川町における窪川層(中位段丘)の柱状図および花粉ダイアグラム
76 高知大学学術研究宍報告レス第40巻☆……=:(ソ1991)ソ.,:l一犬……自.・.然丿科学\ ………:………… 木層の柱状図と花粉ダイノアグデムを図4に示=しす卜る……よ……… I/こ=:,Ijの結果々=は常緑広葉樹yは検出レさダれず, 針葉樹・/広葉樹混交の状態々あっ拡十大部分を丿如々T鮮占めで甘肌\……Abies・・・Tsuga°4ま少.ならヽ。 Piceaは戸・即Zhと戸ト町laximoioicziiであニるノ.前者はレ陶肩巾ゲ牡け::石分布高度φt=↓600-900 mからみ て,当時の森林の垂直分布が今日と伺様であっ)だ/右仮定ゲしザだ場合レ現地安め高度200 m十との差め 1,400ニ700 mの範囲内μ, の低下量は4.2-8ずC:の範囲というにと4こなる。……と= の出現と常緑広葉樹が検出されながら\だごとか:ら√ 1,600 mで高度差が1,400 mとなり√8:4 温低下があったと考えられるレニ j 大型口植物遺体は・Piceapolitaバラモミ・=p. maac・ ツノ=パシバミレ・=Prunus ?サクラ・レRJiarれnus dahuri ma斑斑iliferaイボビシ・T. ansusti叩砲taイカリノご杜 らの木本のうち√Picp.nレm臨血心戒 ・gレとRhamnus 本州中部には残存しでいるよ他はいずれも四国の腕 はいずれも絶絨種ナぐあるレ.∧T. mammilifeれiと宕……44 日では大阪層群相当の鮮新十更新世とされてい\るも……:の=でj 世とされてこい泰レ:こノの化石産地は対敵jsequoia ・ G:㈲メ で,当時くぱMetasequoiaは既に絶滅していたとT考えノ弓 37,800Y.B.PべN:-472)を示していjる。以上の諸結果か している. \∧, \ < △ ……=…… Ijy=::・y……:=゜・・1・:...:JI・・yJ・1・, 本層にはこれら植物遺休め他に,上淡水棲の貝化石と……し乙]…… いるc J ・.・. ・ ・ ・. ・ ・ . ・ . ・・. ・・ . ・.・・...・.万………1 なお,し次に述ぺるよ/うに,\そこか弓釣8km上流のお 段丘川奥層かjら,6種類の植物遺体が報告されでい/4
あるよ\ \ ………=………j・
また,\佐川盆地の南部の大平付近に=は,◇約5血
野層がみられるレ し 犬 △
2)川奥層し(新称)‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥j………… 模式ト地丿上高岡郡窪川町松葉川地区川奥………レ]……/1…… 層ニ.・厚: 約5m十六 ………万 ・=………万=/.‥j <分布高度\:………標高約260 m十‥‥‥‥‥ ‥‥ソノ………=, 高岡郡窪川:町松葉川地区川奥付近には√松葉川:に沿才 うち,中位段丘を構成してい/るのは新称の川奥層=ヤJ は白亜紀の基盤上に√約丁血の円藻層が=あ町,∧そ=の∠ を含むレさら;にレこの上に赤褐色の粘土層があり√よ トIり5)である.その上には黄褐色の角藻混じり=円藻扇であり,この上に黄褐色角藻層が約1
mR層厚で
十また,レレこめ面/と未命名の低位段丘面との比高差
木層からは6種類め植物遺体が報告されてい名鴨=ソaecjjparispisiferaサ:ワラ・=Pseudotsuga japoriicaケトソ nuciferaカヤ・耳c池加沿4;バラノモミである。これレら 少率壱し0.6°Cで試算すればI,そ =ず約しりレyノノと士なノる9………まな=,大Fagiis 冨)jT\.Tsuga=帯担当ノとゲみなせば, サ四結果が/らケ,し=6=.ニ8=9C程度の気 卜=プ干:ノミ=……jノりφりlus sieboldiana 叫回ウロフj ブノト万万Iピジであるレこれ レでレぱ絶滅くしているが, 絶滅権ぱない・o Trapa 新世とされた1が・),今 n………macropodaトも鮮新一更新 ninghamiaゾを欠1いでいるの ノ植物遺体め/l・レC年代lは,\> 少本木斯。W/以前=の氷期を示 如∇ダガイが得られて プメノアレンダフの中位 ヒソりノ少レし若lい∇も・ので
]もう単位段丘呻層の斗賀
=(図/5ト)レこの T=であくる。模式地T右 ?ノ㎡=。あり√植物化石 ゾきトるゾオノレソノジシル ノ・:泥岩(\チャ。−ト LJO血である。\ jonicaスギ・Cham-j\ク∴ロノド宋Torrりα ご=いレるこ樹種ばかりで回沼塞翁ヨ
T平汗190レ→
花粉層序学的研究, その2 (満塩・野田)
黄褐色角藻層 黄褐色 角傑混じり藻層 赤褐色粘土層 灰色シルト層 (含植物遺体) 傑層府立
匯三]y EZ三い
mL
①・
0 1 ・−一一一一」一一し」ノ ∧ Km= ニ
丿 図5.窪川町北部川奥付近の中・後期更新統分布図および柱状図上
矢印は試料採集地点 Ka,川奥 Ko,米ノ川 m,松葉川 K,川奥層(中位段丘)
L,未命名低位段丘 B,基盤岩類 j
/ 77ある。
したがって,木層は窪川層よりやや新しいと考えられるが√ここではいちおう中位段丘として
おく。 し
3)能茶山層 一二
高知市西部の能茶山層は野田(1974)''によって仮称され,満塩ら(1977)'^'によって定義された
ものである。ニ
本層め基盤は能茶山西端の崖にみられ,古生代高岡層のチャート・頁岩である6図6め柱状図の
ように,この上に不整合に本層がのり,層厚は約15mであって,分布高度は約26mである。大局的
にみて,この下部は巨藻層であり,中部は暗灰色泥層で,上部は中一細藻層となり,粗→細→粗の
堆積サイクルがみられる。 本層は北西から南東に向かって緩く傾斜し,南斜面の中腹には暗灰色
の泥層があり,樹木や花粉化石も含んでいて,尾土焼の原料となっている。 >
この泥層の花粉ダイアグラムを図6に示している。これより明らかなように,針葉樹と広葉樹が
ほぼ半分づつの割合で産出している。また,広葉樹のほとんど大部分は落葉性である。これには
78 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 m ‘ \高知大学竿術研究/報告……… I ・第140 .巻万1・y.万=J・..宍.・・y・=ぐ・・i・ljlり1・・)=万万=万一.1/IJ白.=然科学ゾゲ………=………… ・・・.・・・.・:..・.・ .・ ・・ ・・・・ゝ.:..ゝ・c・・.・・.I・ ■■■■■.・‥/.・ 一 斗レj………… : … …… = │ │二… … … ムムレレ・ .・ : : 万 一. :.:ノ . jj ノ ノ = ・ . j . j ・ユ jj =I ・ . : ノ ノ.・ j / 、 j/ . ]言レ 、 : 1:ノ\余レ 姉 ザレニUI ノ: ヰ脂汗牡ト … … … 1臨上り二ぬぼE、7、7迦.‥‥‥‥‥‥0∧………=50%二十∧……ト………j…………∇│………二ふ宍\゜∧.………:LJ………\ 図6√高知市能茶山層(中位段丘)=万万6 Tsμgaが最も多く, TiliavF叫知りμダこれについで多皿√そ Cupress如皿eが比較的顕著であり,くルa尚・硲面面φ4=] Zelkova ' Ulmusも少‥し出現したレしかし。旅面……=・J4・。。万:J.・。ソMyric とSの才タイプがみら/れる。 \十 ………=フ:………<……: このよ/うな暖・温移行帯的な樹種について拙上Å=Xわレゆレミ 中位段丘から多数報告されている。 こ:れyはノリスノ=ヴル工)I 間氷期に対比されているトこのような結果はいずれ/も現右 だ植生を示すことが確かめられており,□中村(197は)jは加?( 能茶山付近における木層の分布高度をみると√高知平明 粉組成では暖冬涼夏型の気候下で√沼沢地状の環境首堆榴 C.低位段丘堆積物 ニ ニニ∧………=j…………づ一万:……:。。・一 調査地域における低位段丘を構成する地層はいずれ宍も灘 すなわち↓……高知県西部越知盆地の井関層,つおよび,………j=:室宍戸斗 1)井関層=(新称)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 上ユj……I∧…………:; 模式¨地;ニ高岡郡佐川町黒岩井関……J………\………レノ……ljl 層〕厚; 約j10皿以内\ ……… …………\\……,………j ∧分布高度: 標高約65mデヶ 十………レレjj………=jノ=。土ノノ………I= 模式地の層序は図7に示す。:基盤岩の上に不整合に↓サ2万==約:j=:1::j 色粘土層が約60cmの層厚であレりダ,ト=さjらに して,\さらに上に赤褐色角疎層がμ) 「あり,\その上位黄判 (アカホヤ)火山灰層がL2mの厚さでのらでいjる心j…… Ij万本層:=の= 川支流の柳瀬川付近における\低位段丘であ二り,・・ 宮 ノ・・=原一橋1Iの 本層中の青灰色粘土層にはノ戸4知加Z面頑植物遺体抽よ ・ Pinus・Cyclobalariopsis・ チ出現ノし……だ:6………:ま。た↓………Picea・ y弗万一レ日る=1・。・J・jy.一一 . jj 套期(関東四下末吉期)の海成 tケたノはノ斥……j万ン:デ=:ノ I レ/リスM/R ドやや異化する種類が混在し ている37)。
であり√花
yる:ものである・。 ,……る・(I図1)。十 ……=量・jの上に青灰 11/がjlj: 「のjらレでいる。ゾそj 廠あ]る言レ最上部には音地 ぐしでいるレが√これは仁淀 堰堤四ぞば]に=あ=るも=‥‥‥‥ いレるよ花粉ダイア一璋窓芒否難題四
晏
120ト120にやに200←に悍濫畔t
花粉層序学的研究, その2 (満塩・野田)
音地層 黄褐色角疎層 酸化鉄層 赤褐色角疎層 Abies Tsuga Cupressaceae Sciadopitys Cryptomeria Cephalotaxus Pinus Alnus白子︸
正二
ごとに﹄言二﹄
こ二ーご︸︸二﹂︸J
Fern spore Compositae Cyperaceae Gramineae? Viola Patrinia 79 図7.越知盆地井関層(低位段丘)の柱状図および花粉ダイアグラム グラムは図7のように, Abies・Tsusa・ぶusが優勢であり√他にはCarpinus ・ Pterocaりa・Quercus ・Frnxinus・Fagusなどの落葉広葉樹がめだつ程度で, Abies一7乱即帯,すなわち,暖 温移行帯の様相を呈している。すなわち,今日の四国の森林帯の帯状区分と比較すれば,高度 800−700m,ないし, 1,000m近くの状態と類似している。\森林帯の降下量は700−600mから約900 mということになる。また,気温低下量はほぼ5−4°Cということになる。花粉ではPiceaはみら れなかったが,大型遺体は付近から流されてきたものと考えると,その好生育範囲が1,600−900m であるから,生育高度の下部にあったと考えられる。 犬 し 犬 本層中の木片の14C年代は, >37,800Y.B.P. (N-1462)の値が得られた。 上 以上の結果から,木層の堆積年代はW氷期の第1亜氷期の可能性があるが,花粉分析では暖温 移行帯から温帯広葉樹林帯下部にかけてのものが出現七ているので,R/W間氷期か‥ゲトワイゲ ル亜間氷期のものとも考えられる。 十 犬
2)叶岡層(新称)
複式地: 安芸郡芸西村叶岡付近
層 厚: 約50cm ‥ 十 し
分布高度: 標高約13m ダ
模式地では次のような層序がみられる(図8)。下位は不明であるが,
0.6m以上の赤褐色砂層でラ
ミナがみられ,この上に約1mの灰白色の砂層がのりレさらに0.5mの灰白色円樫層がのる。疎種
は砂岩・チャートである。さらに上には,黒色泥炭質泥層が約30cmでのり,その上に灰白色砂層が
約0.7mでのっている。十 尚
本層はこれまで満塩らが室戸半島め室津層相当層とし,低位段丘堆積物としていたものであ
る15)‰複式地は芸西村叶木にあり,芸西病院南方の海成中位段丘の叶木層分布地の小さな谷を削
80 入高知]大学学.術研究報卜告ト第如巻=レ……=:;J万・(・1・991)一万.:.万.゜・.・万万・ ;,.・.・I.一白.然科学∧レノ……… = \ … … j… …… …… \… ………√ ≫戚言] ……… レ∧\\: ノノ ト T万万 ]岫 jL/ 二言上 ………: ユ ……壮叶咀]目ト:]目≒\ │ :ムf[ 万 E:§ ト ノ = ト 0………\………:・.・5.10%ヤ……:>☆………∧レ………レペ………○………フ………\∧………十::…………1 ニノ . 謡二………万 万 :⊇∇ j に j / jl := j jノ ノ:: ノノ j jj にノ レ│ 万 ↓牛ササノ壮牛⑤聯谷 べ/ 灰白色ないし帯黄色砂層 約2m……… 0 0 0 0 1 り I c m ︱ ■ ■ ・ 。 ■ ■ ■ ■ ■ - 灰 白 色 砂 崩 : 部 分 的 に 直 経 1 ㎝ \ 仁 ニ ニ ∠ 二 丿 燃 … … … … 1 1 細 篠 薄 層 を は さ む , 約 0 . 7 m \ \ : / ノ ソ ゙ … … 1 … … … \ レ 〉 … … … 1 ト 帯 紫 褐 蝉 や 土 甲 = j 約 0 . 1 ノ ヤ \ y y ヴ \ … … … > \ = … … レ 。 万 … … … 1 … … … I = y j j 1 万 j , j 黒色泥炭質粘土層: \ゾ犬0…………l i 約0.3m (花粉包含層)\‥‥‥19……… …: 灰白色円際層=直経1こ3ぷ: 1 29 巨 チ十一卜陳多し√約0.5m二大3(………: ==灰白色砂層::約1惰 赤褐色砂層:ラミチあり 0.6m以上< ニ 犬図8.高知県東部芸西村叶岡層ト(低位段と丘)………jのi りこんで,……ご`く狭い範囲に分布してtヽjる=のみであトる⊇ 露頭は観察できない。………j 十 …………万ノ\レ万………:=j万:万 花粉分析結果は図8]めようにに広葉樹が圧倒的に多=レ《 ………j 花粉属は草本が多く√しかも√Ar.£emisiaが群を抜い:で= の森林め優占種で弗乱\次に印面s/・Betula・Fdgus・C ocor:ya私混じっているレ針葉樹ではP・飢usがわず力組泄 妙sはと蛸こ低率であり, Abies・Pioenは皆無に近卜二 F, jop・onicaと考えられ=るよ 十 犬………j・.jI・・j・::万万万・・j.==.乙・yI・.:.・j・:・j= 以上の温帯林的要素の出現からみると,上高度的iZl 2()(
時の森林帯降下量はl,200-800mの降下であって√
と, 1,000mの降下で,\5 cCの低下と考えられるレ, 塩ら)12)闘9)聊)o \ < 〉:………万万……:……ソ………ljl・.=.11=・.:・..J.,. また,/本層は南方の新砂丘,∧あるいは,グラベルズレピレφ……=ji 浸食から取り残ざれたものである.∇ ‥ 十 j………,…………ノ………\………j=ノ I \以上に述べた諸地層を高知県における他地域の恚フ 高知県西部地域の高位段丘小舟層はレ中央部地域 は久礼田層に対比される“)。し高知県北部の本山盆地う 平層に対比さレれる12) 15)38)よ室戸半島方面にはクササ仰 \E白白fノダ……n ∧:、水:カi貯うていて のノみであjる。 Coりlusが当時 ram・呵レCarpinusト・ソPter一 -yptomeria・Sciodopi一 タ\イくプの干型のみで, 想定せざるをえず,当 あろう=よ]平均的にみる どレ:は異な当ていノる(満 すノ隔離jされたなyめに, :あレり√領石盆地で φ河口付近亡は琴花粉層序学的研究, その2\(満塩・野田)
表2.高知県中,・北部におけるの第四系対比表
81高知地区
越知地区
窪川地区
芸西地区
本山地区
第
四
紀
完新世
沖積層
沖積層
沖積層
沖積層
沖積層
更
新
世
後
期
井関層
弘瀬層
叶岡層
上奈路肩
中
期
能茶山層
城山層**
楠原層
小舟層**
川奥層
窪川層
新田層**
叶木屑*
天瀬層
吉野層**
前
期
万万層十
舟場層
櫨山層
芸安芸層十
西和食層
G城本暦*
第 −一 一 紀鮮
新
世
ツ穴内層*
)『
G,層群 十扇状地疎層 *海成層 **クサリ傑を含む
次に,調査地域の中位段丘堆積物としてはレ中央部地域の能茶山層と西南部地域の窪川層である。
これらは領石盆地の植田層14)・高知市の大谷層11)・本山盆地の大瀬層38)に対比される。また,東南
部地域の室戸方面では,海成の叶木層2o)・羽根層23)・元層?・生見層尚)などに対比ざれる。これら
の層は局部的に存在し,20−10mの面を形成する海成層であうて,古土佐湾海進によって堆積した
ものである。また,西南部地域の足摺方面では土佐佐賀町以南に広大な海成中位段丘を形成してい
る平野層17)33)と足摺層16)に対比され,中筋川流域では中筋層・戸内層であるZ7)28)。 ………
さらに,調査地域の低位段丘は東南部地域の叶岡層,および,西部地域の越知盆地の井関層であ
る。これらは室戸半島方面では室津層に対比される呪トまたに中央部地域では領石盆地の久次層・
本山盆地の上奈路層に,さらに土佐山田町付近の低位段丘疎層群117)叫こ対比される6西南部地域
の四万十川流域では広瀬層24)および浮鞭層列こ対比される。 土入 ト
ニ お わ り に
以上には,高知県の中央部・西南部において,新たな地層の定義を行い,さらに,花粉分析によ
る結果の対比について述べた。これらを要約すれば,以下のようになる○
お2 ▽レ ニ高知大学学術研レ究報告]………第4o巻ノ………ノyj―I―(I1I .991l万Iエ).:.―j.j.;=J=│.I―jI―.:=―エニ.I.エ;自..然科学=………= =‥‥‥‥‥ いても述ぺた。し ‥‥‥ ‥ ‥‥‥‥‥‥,jjl. 3)\これらの諸地層のうち,高位段丘の小舟層は加 比較的海岸に近い能茶山層は暖冬冷夏型気候,ノ窪J 〉段丘では,越知盆地の井関層は寒冷気候を示‥し=…………j=l を示している。 \ 二 十 ∧……… 4)高位段丘の小舟層は氷期φ堆積物であり√まノだ=, 上位段丘の井関層ふ叶岡層は:ウルム氷期の堆積物=才で/i 氷期,あるいは,>リズ/ウ\ルムめ間氷期堆積物考定
次には,ニ沖積層の花粉分析にっいで述べる予定I首あノ名
文
1)野田耕一郎,犬高知県の第四紀層,特に 告,犬no. 19, 27-39 (1962a)。………:…………☆………j………プ:……〉1…………::。・ 2①野田耕=郎,ト高知県の第四紀層,\特に考古学的遺跡に対す名 告, no. 19, 40-45 (1962b)。ト レ尚………j……∧〉∇………万<…………j万1 3)野田耕¬郎,花粉分析よりながめたる 会関西・で西日本支部要旨,十no」9,ニ27-39 (1962c)よト 4)\野田耕一郎,高知県高岡郡窪川町の鮮新一l no. 19, 27-39 (1963)o 犬 し 5)野田耕÷郎,佐川盆地における石灰洞内堆 (1964)o 十六尚 上 6)=野田耕二郎,高知県中央部における音地層弓 no. 19, 27-39・(1965)o・. ‥・. ト・. 7)野田耕一郎,高知県越知町小舟峠洪積粘上層に対す1 ∧38で1969)。 ………し……… 8)野田耕一郎√へ佐川付近の段丘堆積物と縄文早・ (1970):。 レニ \ ‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9)野田耕一郎,高知市能茶山洪積粘土層に対する花粉分1 (1974)。 \十 ‥‥‥‥‥‥‥1こ=………=………\…………i= 1 10)し野由耕一郎,安芸郡芸西村叶木洪積層の花粉分析レ高タミ1 111)満塩大洗・甲藤次郎,\高知市北西部の第四系よレ高大学i 12)満塩大洗・中村 純・黒田登美雄大吉川 治・天野隆づ no. 17, 47-53 (1971)。 …… 万…………ソ……ソ…………J゛II= 13)高知第四紀研究グループ,四万十川河口北方付近φ海后3 (1972)o 十万〉い\;………If:万=j 14)高知第四紀研究グループレ領石盆地付近の第四系よ=第自 15)満塩大洗j・吉川二治,ト高知二室戸問の第四系レ日:本地1 段丘堆積物めうち, を示七ている。低位 ら,……やはり寒冷気候 リ……ス=氷期の堆積物々√低 スはゾズ・ンレデルノリス間 ゾ報6\高知県内地留学研究報 ン l研究,\vト3√ト264-272 関西ノ.・西1日本支部要旨, 夕子資料,hoと・19, 34-no.」√3-12 スダ÷ノ紀要√・h=o・,・,.・i・(j,・49-58 プ向√i:3,………81-9( (1977)。 諸=問題。第四紀, うo. 7, 171-180 j矢☆工23コ(!977)。花粉層序学的研究, その2 (満塩・野田)
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