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2007年度 文教大学生活科学研究所 : 公開講座記録

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Academic year: 2021

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2007年 度

文教大学生活科学研 究所

公 開 講 座 記 録

開 講 期 間 第1・2回2007年7月7日(土) 第3・4回 〃7月14日(土) 開会の あい さつ 研 究所所長 出 井 雅 彦 司会進行 とまとめ 研 究部主任 鎌 田 晶 子 研修 部主任 八藤後 忠 夫 テ ー マ 「豊 か な 老 い を考 え るIII」 ∼ 東 洋 の 知 恵 と文 化 に 学 ぶ ∼ 高 齢 化 が 急 速 に進 ん で い る現 在 、 ます ま す 心 身 と も に豊 か な老 い の 過 ご し方 につ い て の学 習 が 求 め られ て い る。 そ こ で 今 年 度 は、 前 回 講 座 に引 き続 き 「豊 か な 老 い を考 え る 皿 ∼ 東 洋 の 知 恵 と文 化 に学 ぶ ∼ 」 を主 テ ー マ と して講 座 を企 画 した 。 第1講 座 は 「論 語 を 楽 し も う 皿」 ・第2講 座 は 「能 ・狂 言 に見 る 老 い の 表 現 」・第3・4講 座 は 「これ か らの 統 合 医 療 ∼ 西 洋 医 学 と東 洋 医 学 ∼ 」・「探 して押 して 揉 ん で み て ∼ 家 庭 で で き る ツ ボ 治 療 ∼頭 痛 肩 こ り、疲 れ 目 、耳 な り、 足 腰 膝 の痛 み に さ よ うな ら」 な ど の テ ー マ で 各 講 座 を開 設 した。 第1講 座 で は論 語 の や さ しい 解 説 に加 え て 、 今 回 は 「人 と と も に生 きる」 と い うサ ブ タ イ トル で さ ら に具 体 的 内容 と な る 。 全 員 で の 唱 和 が 好 評 で 、 今 年 で3回 目の 講 座 と な る 。 第2講 座 は 能 「恋 の 重 荷 」 ・狂 言 「枕 物 狂 」の 演 目 を取 りあ げ 、 演 者 と して も活 躍 して お られ る 講 師 に よ る 講 座 を提 供 し、 能 ・狂 言 の 中 の精 神 性 と"老 人 の 恋"に 触 れ る 。 第3講 座 ・第4講 座 で は 、昨 年 度 に 引 き続 き専 門 的 視 点 か ら西 洋 医 学 と東 洋 医 学 を比 較 し、 これ か らの 統 合 医 療 に つ い て検 討 す る。 続 け て さ ら に 「家 庭 で で きる ツ ボ 治 療 」 で は講 師 に よ る実 技 を交 え て 講 座 を提 供 す る。 こ れ らの 講 座 を通 して東 洋 で 古 来 よ り育 ま れ て きた 知 恵 と文 化 か ら、"心 身 と も に豊 か な老 い" を過 ご す た め の知 恵 と ヒ ン トを身 につ け て い た だ きた い と考 え て い る。 第1回 論 語 を楽 し も う 皿一 人 と と も に生 き る一 文 教 大 学 文 学 部 中 国 語 中 国文 学 科 教 授 謡 口 明 く だ ら わ に 『論 語 』 は 百 済 の博 士 王 仁 に よっ て 、 わ が 国 に伝 え られ た 最 初 の漢 字 文 献 で す 。 日本 人 が 手 に した最 初 の 書 物 で 、 以 来 今 日 まで 千 数 百 年 間読 み 続 け られ 、 家 ご と に、 人 ご とに 親 しま れ て きて い ます 。

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とこ ろで 、 『論 語 』 は 「学 に始 ま り、 学 に終 わ る」 と言 わ れ て い ま す 。 『論 語 』 の 冒頭 に は これ また よ ろこ めい もつ 「学 び て 時 に 之 を習 う 、亦 説 ば しか らず や 。」 と あ り、 最 後 の 章 に は 「命 を知 ら ざ れ ば 、 以 て 君 子 た る こ と無 き な り。」 とあ ります 。 ざせ つ 『論 語 』 を ひ も と く と、挫 折 や 苦 しみ の 多 い 生 涯 をひ た む き に学 び続 け 、 人 間 ら し く生 き よ う とす る孔 子 の 姿 を見 い 出 す こ とが で き ます 。 現 代 に生 きる 人 々 は個 人 の 殻 に と じ こ も り、 人 々 と と も に語 り、 楽 しむ こ と を忘 れ て い ま す 。 『論 語 』 に は 人 々 と生 きる 知 恵 や 多 くの 人 々 と と も に社 会 生 活 を楽 しむ こ とが 随 所 に述 べ られ て い ま す 。 心 の奥 に宿 る 『論 語 』 の こ とば を声 に 出 して楽 しん で み る と、 忘 れ て い た 大 切 な もの を想 い 出す こ とが で き る はず で す 。 第2回 能 ・狂 言 に 見 る老 い の 表 現 能 「恋 の重 荷 」 ・狂 言 「枕 物 狂 」 文 教 大 学 名 誉 教 授 田 口 和 夫 1世 阿 弥 の こ と ば に よる 、 老 人 とそ の 表 現 風 姿 花 伝 と花 鏡 に見 る名 言 ○ 老 木 に花 ○ 能 は、 若 年 よ り老 後 ま で 習 ひ徹 るべ し ○ 老 後 の初 心 を忘 るべ か らず ○ 命 に は終 りあ り、 能 に は 果 て あ るべ か らず 2能 〈恋 の 重 荷 〉 三 島 由紀 夫 『近代 能 楽 集 』〈綾 鼓 〉 ○ 恋 は上 下 を分 か ぬ 慣 らひ 、 か な は ぬ 故 に恋 と言 へ り 3狂 言 〈枕 物 狂 〉 老 人 の 恋 が 成 就 す る狂 言 第3回 ・第4回 これ か らの統 合 医 療 一 西 洋 医 学 と東 洋 医 学 探 して 押 して揉 ん で み て 札 幌 エ ル ム の森 ク リニ ック 院 長 澤 野 進 家 庭 で で き る ツボ 治 療/い つ ま で も若 々 し く健 や か に 頭 痛 肩 こ り、疲 れ 目 、耳 な り 、足 腰 膝 の 痛 み に さ よ うな ら に こ に こ先 生 の プ ロ フ ィー ル ★ 教 育 の 世 界 か ら医 学 の 世 界 へ 転 身 。

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★ 現 在 は 、 一 般 診 療 の 他 、生 活 習 慣 病 予 防 と積 極 的 な健 康 増 進 の た め 、 講 演 会 や ラ ジ オ出 演 等 で 活 躍 中 で す 。 ★ 薬 漬 け 医 療 、検 査 漬 け医 療 の 弊 害 が 叫 ば れ る 中 、 今 ま で の 西 洋 医 学 に偏 りす ぎて い た 医 療 か ら、 東 洋 医 学 も取 り入 れ た 「新 しい 医 療 」 を提 言 し、 日本 の 医療 に一 石 を投 じた い と奮 闘 中 です 。 本 来 私 た ち に備 わ っ て い る 自然 治 癒 力 を引 き出 す た め 、 生 活 習 慣(食 事 療 法 ・運 動 療 法)を 工 夫 し、 そ の人 に あ っ た 方 法 を取 り入 れ なが ら、健 康 で 活 力 に満 ち た 生 き方 を追 求 して い くの が 理 想 で し ょ う。 健 康 づ く りの 集 い を 通 して 、 「患 者 さ ん本 意 の あ た た か い 医 療 」 を ご 一 緒 に考 え て い け た ら と思 い ま す 。 ★ 「よ り美 し く健 康 に な る」 た め の ア ドバ イ ス も致 します 。 自 ら柔 道 体 重 別 に 出場 す る 際 に は 約15キ ロ減 量 して きた こ とや 、 オ リ ン ピ ック 選 手 に もア ドバ イ ス して き た経 験 を生 か し、一 般 の方 も 「健 康 的 に若 々 し くス リム に な る方 法 」 もお伝 え した い と思 っ て お ります 。 特 効 ツ ボ の 活 用(ご 参 考 に ど うぞ) 肩 こ り、 五 十 肩 に ① 外 関(が い か ん) 「外 」 は そ と を、 「関 」 は せ き 、 せ き止 め る こ と を意 味 して い ます 。 す な わ ち こ の ッ ボ 名 は 、 か らだ の機 能 に 関係 の あ る道 す じを な が れ て い た エ ネ ル ギ ーが せ き止 め られ る場 所 で 、 手 の 甲側 に あ る とい う意 味 を あ らわ して い ます 。 [ツ ボ の 見 つ け 方] 手 の 甲 を上 に し て手 首 の 中 央 か らひ じ寄 りに 指 幅2∼3本 分 ほ どの と ころ に 「外 関 は あ り ます 。 [治 療 の 効 果] 些 心 だ れ とい っ た症 状 に よ く効 き ます 。 ま た脳 卒 中 か ら来 る 手 足 の ま ひ ・痛 み 、 半 身不 随 な ど に もす ぐれ た効 果 を発 揮 しま す 。 指 の 痛 み で 物 が握 れ ない 場 合 や 、 前 腕 の 痛 み 、頭 痛 、 皮 膚 の症 状 な どに も活 用 され ます 。 ② 合 谷(こ う こ く) こ の ッ ボ は親 指 と人 差 し指 の ち ょ う ど分 か れ 目 の くぼ み に あ りま す 。 「合 谷 」 とい う名 称 は 、 身 体 の 中 を廻 る活 力 とな るエ ネ ル ギ ーが 湧 き出 て い る こ と を あ らわ して い ます 。 [ツ ボの 見 つ け 方] 手 の 甲 を上 に して指 を 開 き ます 。 そ の ま ま指 を ぐっ とそ らせ 、 親 指 と人 差 し指 の 付 け根 の骨 と骨 とが 接 す る部 分 を探 る と、 押 さ え た と き に痛 み を感 じ る くぼ み が 「合 谷 」 で す 。 [治 療 の効 果] い ろい ろ な 症 状 に効 果 的 な ツ ボ で す 。 ③ 肩 井(け んせ い) 「井 」 は 井戸 を あ らわ して い ます 。 す な わ ち この ッ ボ名 は 、肩 を め ぐ っ て い る か らだ の 中 の エ ネ ル ギ ー が 湧 く井 戸 で あ る こ と を示 して い ます 。 [ツ ボ の見 つ け方] 乳 首 を真 上 に た どっ た線 上 で 、 後 ろ首 の付 け 根 と肩 先 との真 ん 中 に あ ります 。 圧 迫 す る

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と痛 み が 走 ります 。 [治 療 の 効 果] 高 血 圧 症 、 首 ・肩 の こ りや 痛 み 、 五 十 肩 、 寝 違 え 、 疲 れ 目 、 眼 精 疲 労 、 背 中 の だ る さ な ど に特 に効 果 的 で す 。 ④ 侠 谿(き ょ うけ い) 指 に挟 ま れ た 「侠 の よ う な と こ ろ」 とい う意 味 で あ る 。 [ツ ボ の 見 つ け 方] 足 の 第 四 趾 と第 五 趾 の 間 で 、 表 裏 の 肌 目(き め)の 境 で あ る 。 [治 療 の 効 果] 肩 こ り、 頭 痛 、 耳 鳴 り、 目の 痛 み 、 顔 面 の む くみ 、 発 熱 性 疾 患 の 解 熱 、発 汗 に効 果 が あ ります 。 血 液 循 環 と 自律 神 経 バ ラ ン ス の 改 善 に ⑤ 足 三 里(あ し さ ん り) 「三 」 は数 字 の3、 東 洋 医 学 で い う 「天 の 数 」 で 大 切 な幸 運 の数 を 意 味 し ます 。 「里 」 とい う字 は分 解 す る と 田 と土 に な り、 稲 とい う意 味 も含 んで い ます 。 そ れ か ら転 じて 食 べ る もの と関 係 す る と考 え られ ます 。 した が っ て 、 胃腸 は 自律 神 経 の バ ラ ンス を整 え る の に 「足 三 里 」 は効 果 的 な ツ ボ で す 。 [ツ ボ の 見 つ け 方] 膝 蓋 骨 のす ぐ外 側 の下 に くぼ み が あ ります が 、 この くぼ み と外 くる ぶ しの 上 端 の 中 央 を 結 ん だ線 上 で 、 くぼ み か ら下 に指 幅 三 本 分 ほ ど の と こ ろ に あ り ます 。 [治療 の 効 果] 広 範 囲 に わ た り効 果 が 期 待 で きる大 切 な ツ ボ で す 。 い ろ い ろ な種 類 の慢 性 病 に効 く足 三 里 は 、 無 病 長 寿 の ツ ボ と も言 わ れ ます 。 ⑥ 三 陰 交(さ ん い ん こ う) 脾 の 臓 ・肝 の臓 ・腎 の臓 の 機 能 に 関連 す る三 つ の 経 路 が 交 わ る大 切 な ツボ が 三 陰 交 です 。 [ツ ボ の見 つ け 方] 内 くるぶ しの 上 か ら、指 幅 三 本 ほ ど上 が っ た骨 の 後 ろ のへ りに あ り ます 。 [治療 の 効 果] さ ま ざ ま な 症 状 に効 果 が あ ります 。 と くに 、足 腰 の 冷 え と痛 み を は じめ 、 婦 人 科 系 の 病 気 、 男 性 の生 殖 器 病 や イ ンポ テ ンツ な ど に効 果 が あ る ッ ボ と して よ く知 られ て い ます 。 足 三 里 と合 わせ て 、 心 身 と も に丈 夫 にす る ッ ボ と して よ く使 用 され ます 。 ⑦ 太 衝(た い し ょ う) 「太 」 に は 、 重 要 とい う意 味 が あ り ます 。 「衝 」 は 、 つ く ・通 路 ・通 り道 を あ らわ して い ます 。 この ッ ボ も含 め 、 触 る と動 脈 の拍 動 を感 じる と こ ろ に あ る ッ ボ の 名 前 に は 、衝 の字 が よ く使 わ れ ます 。 [ツ ボ の見 つ け 方] 足 の 親 指 とそ の 隣 の 第 二 趾 の 間 を、 足 の 甲 に 沿 っ て押 し上 げ て い く と、 二 つ の 骨 が くっ つ い て小 高 くな っ て い る と こ ろが 「太 衝 」 です 。

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[治療 の効 果] と くに生 殖 器 、 消 化 器 、 呼 吸 器 系 の 病 気 、腰 ・下 腹 部 ・側 腹 部 の 痛 み や 引 きつ れ 、 眼 病 に効 果 が あ ります 。 ⑧ 太 敦(た い とん) 「太 」 に は、 重 要 とい う意 味 で す 。 「敦 」 は か ら だ の エ ネ ル ギ ー が と ど こ お って 流 れ な い 状 態 の こ とで す 。 した が っ て太 敦 とい う ッ ボ 名 は、 こ の重 要 な部 分 にか らだ の エ ネ ル ギ ー の 流 れ が と ど こお っ て し ま い 、邪 気 が た ま っ て しま う と ころ とい う意 味 に な ります 。 [ツ ボ の見 つ け方] 足 の親 指 の 爪 の 内側 の付 け根 に あ りま す 。 [治療 の効 果] 側 腹 部 ・下 腹 部 、太 腿 内 側 の 痛 み 、 イ ン ポ テ ン ツ な どの 生 殖 器 疾 患 に効 果 が あ り ます 。 ま た 太 敦 は 、 い ろ い ろ な け い れ ん の 緊 急 治 療 と して も効 果 的 です6

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