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<資料紹介>大西家蔵番外謡本(七)

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(1)

125-甥 L l ∵ ・ J J 臣 転 炉 ・ 4 ・ . L L J f E J I . . / = J J , . / ∴ L 1 . . I . 打 l i ・ ト h t ・ . . 描 . . i . i , ・ ・ j i . + i , i 士 ・ . ; I : i i . i , J j i 臥 . I . せ り か 凱 i 監 軌 鰍 掛 臥 臥 臥 瓢 臥 鰍 瓢 軌 ' _ ; I . t \ ・ . ・ . ∵ ・ ト ト ; . I . , , i J i , , . J L T : . [ : I . L ・ ; い 卜 J j 声 . i l r b 軒 山

資   料   紹   介

西

明   石   上 ヮキ詞 「是ハ都万より出たる僧にて侯'我未西国を見す候程に'此 秋息ひ立罷下り候追行{旅衣はるけhtJ秋を行末ハ-、-\'廻りめく コ ヤ れる小事の淀山崎を打過て'昆陽の池水生田川流る1月や須磨の浦 明石にほや-着にけり-1㌧ 詞「急候程に'是ハ早明石の浦とかや 申供、暫休らハはやと恩ひ候:hr女次甥{明石の浦の夕ま-れ'-1㌧ ス サ マ シ キ 秋の心ハいかならん サン(実や物冷敷秋の日の'折柄風・G涼敷キ海 ヅ ラ ク 面に'寄七来る波の外よりハ'立ましる人も渚の-つせ且'其古し へにいつとてか'廻りあハぬを歎-かな下寄{只いつとなく我心移 る月日もいつしかにさらてそ過る岸方ハ 上帯{久堅の月も明石の浦 の披'-1'風もなぎたる朝霧に'嶋隠れ行船をしそ思ひそ出る人 丸か'詠め匿にし言の葉も実面白き'気色哉-1 ヮキ詞「いかに是 成女性に尋申へき事の候 シテ詞「此方の事にて候か何事にて侯そ カ リ ヮキ 「古しへ此明石の浦辺ハ、光源氏の大将仮に住給ひしとこそ承 候程に'委-御物語候へ シテ「是ハ思ひもよらぬ事を御尋供物哉' サ ・ 、 、 ダ レ リ ン ウ ト モ 源氏の大将其比ハ津の国須磨の浦にさすらひしに'折節霧雨の比此 ウ ツ 浦へ遷らせ給ひ'あの岡部の屋形にして'入道の娘と妹背の心浅か ヤウヤウ らす'1年余り契り給ひしに'漸明る秋にもなれハ会者定離の習ひ に終に都へ帰り給ひぬ'扱其女も妹背の名残をおし-空敷岡部の家 にて年月を送り'其後部に上り給ひぬと承及て候ワキ「か様に委語り ス ミ カ 給ふ'カ、ル「御身ハいかなる人やらんンテ詞「童か楢は程もな-' 上{あの松陰の苔の下'我跡とひてたひ給へ 下同{猶恨めしと夕花 の'露と消忙し有様を'明石の岡の女とも'しろし召れ供へや'今 ハ疑ひ嵐吹松陰に隠れけり'此松陰に隠れけり ヮキ上帝(待陀る程 ヒヤヤ しも長き終夜、-1'苔の定ハ冷かに'露と消忙しなき跡を吊ふ法 て ド へ そ誠成'-1後シテ下{明ぬ夜にやかて惑る心にハ'何れを夢と' 分て語らん' 上へか様に読しも我なから'心の闇ハ晴やらす'法 の御声を便りにて'是迄顕れ出たるなり'あら有難の御事や荒有難 や候 ワキカ、ル(ふしきやな岡部の松の木陰より'其様けたかき上

(2)

・ L I r . LT ・ -41 ≠ て 、・ . . 藷の'赤き袴の重ねの絹のそほを取'影のことくに見え給ふハ、い かさま疑ふ所もなく'明石の上にてましますか シテ詞「見給へ麦も おのつから'あれにし跡ハ岡野辺の、松吹風に声添て ヮキカ、ル「 又打寄スる浦の波 シテへ唯聞ふれて ヮキ(冷しき上帝同{紅麓の秋 シウ も紅の' -'袖こそしはる恋衣'猶恨めしき言の葉の妄執を助け 給へや-1 ヮキ詞「猶と光源氏の御事御物語候へ クリ上地→抑光源 マジハ 氏の君と申奉りしハ'桐壷の帝の御子'内の交り隙もな-'色め き見ゆる花の春'月の秋とて'栄へ給ひしにサンへされとも有為転 モ ト ヨ リ 変の習ひ本来も、 同へ世の中いとわつらし-はしたなき事の-増 りしかハ シテ下{唯身を引退き給ハんとて'同(須磨の浦半に心を ウ ツ ヲ モ ヒ ヤ リ よせ'終に移らせ給ひけるにクセ「然るに此君'越方行末を想像' サ ミ ダ レ ナ ヲ シ 心も須磨の恨めしき'彼霧雨に御直衣の'袖こそいとゝしはたれて からき憂目と成にけり'其後雨のあLLめり'屋の光りも明らか に、御舟に召れつゝ、空も明石に着給ふ シテ上(淡と見る淡路の嶋 クマ の哀さへ' 同へ残る隈な-見ゆる夜の'月と詠め給ひしも御情ふ か-ましませほ、岡部の家にしハ - も'契りし事を今ハほや、か れ - 成し言の葉の、独臥屋に伏沈む'あらなつかしの古しへや ・ ネ 下 地 へ 独 寝 ハ   ヂ ヨ ノ マ イ   シ テ 上 ワ カ へ ひ と り 寝 ハ ' 君 も し ら ぬ や ' つ れ-1と下同へ思ひ明石の'浦淋しさを シテ下{それハふり忙し言 の葉の下同{是ハ恋しき昔も今も'カハ明石の岡野辺の松吹風も' 昔の琴の調なり ビア下○展しらへの琴の糸、下同「-1、長き闇路 にまよひ来て'むかひハ鉄路の嶋陰に、よせ-る波の'立帰る妄執 を'たすけ給へや跡とひたまへ'是迄なりと夕への空に'是まてな りとゆふへのそらより'兄へつる夢はさめにけり 笠     寺 マタ 次第{山腹山の浦伝ひ'-'浮世の旅に出ふよ ヮキ詞「是ハ諸国 一見の僧にて侯'我生国ハ武蔵の国の老成しか'洛陽の寺社一見の アヅマ 為'此程は都に住居仕候'又古里の方床敷侯間'唯今東に下僕 カ ‖ リ カ ‖ ノ 追行{夢にねて現に出る仮枕' -'宿は数多に替れ共、同し仮ね ナ ル ミ の美濃尾張'鳴海の宿に着にけり -、詞「急供周'鳴海の宿に着 リ ウ フ ク レ イ ズ イ て侯'此所に転輪山笠覆寺と中衛寺の供'観音の霊瑞にて御座候由 申候'折節冊三年の開帳と申候程に'立寄拝-申さ-するにて候' シテ詞 「なふ--あれ成御僧'笠寺へ御参候ハゝ御道知へ申候へし カ サ ヮキ「いや是ハ龍福寺へ社参る者にて候へ'塵寺とハ何国の事にて 候そぎ「されハこそ其笠覆寺を笠寺とハ中隊へ'笠をめされたる 観音の像にてましませハ'笠寺と社中候へ ヮキ「扱ハ龍福寺を笠寺 と申候そや、御存し侯ハゝ教へて給り供へ シテ{此方へ御入候へ と'翁ハ僧の先に立上同(いさ吏ハ我もいさなへ法の道'-'迷 ひの深き雲霧もはらしやせんと諸共に先に立てそ'参りけるく シテ詞「是こそ観音にて候能と御祈念候へ ヮキ「荒有難や候'聞し に増る有難㌢御霊仏にて御座候そや'下{南無や大慈大悲の観世 ミ チ ビ 音'願ハ-ハ迷ひの衆生を導きて'涼しき道に引導し給へ 上岡 (昔在霊山妙法花'-It今在西方名阿弥陀'裟婆示現し給ひて我 等か為の観世音'三世の利益同しくは'か-普-の此身をも守らせ

(3)

一丁127-サヅカリ 給 へ 、 法 の 声 -\ ' 角 て 翁 ハ 上 人 の ' -1 ' 御 十 念 を 授 て ' 御 前 を立て出けるか立帰り我ハ此世にハ'なきそと云て其健貴渡に紛 れ 、 矢 に け り -\   ヮ キ 上 帝 { 夜 も す か ら 転 輪 山 の 秋 の 月 ' -\ ' 影明かに空渡?'この御経を、読詞する-∼後シテ下(荒有難の御 イ タ ヅ ラ 経やなくIt 上(我徒に日を送り'御法の声ハ聞すして'世を メ イ ド ク ル ミ 去し身の悲しさよ'冥途の苦-たびかさなり'せめて跡とふ人も なYて'明暮責を受し身なれ共'御僧の.御法を受て'成仏得脱の身 とならん'荒有難や侯 ワキ上カ、ル{不思儀やな声を聞ハ有つる人 なり'そもや御身ハいか成人そシテ詞「我古へハ此所に其名も高し 5s;由K 高屋の何某へ受栄といほれし者なり'徒に光陰に送り世をきりて' 下へか様に苦-隙なけれ共'観音の仏縁に引れ'又ハお僧の御法を 受て、仏采に至らんこそ嬉しけれヮキ(葵去事を聞及しなり'吏ハ サマタゲ 昔を憾悔し給へ'御跡とひて参らすへしシテクリ{天質ハ諸道の妨 サ ハ と云り'同(富貴ハ叉後世の障りと云りサン(然れハ我古へは' 同(花鳥風月を愛して'日夜の酒興にふけりしな灯 シテ下(せめて しハしの程なり共へ 同へ御法の声ハ聞すして、遊楽の友を集め' ヽヽ ヽ 栄,I/常に'つきざりけりクセ{時雨する先笠寺に参りてハ'仏の御 サソ 名をも問すして'花ハいつならんと'身の風に誘ハれん'あた成事 をしらさりLt月ハ又秋なれや'雪降木との山J∼ハ、荒面白や白妙 の国士の高根ハ余所ならす 上(大慈大悲の春の花 同{十藩の里 カ ウ バ シ ジ ヨ ク に芽も三十三身の秋の月五濁の水に影清し、転輪山の鐘の声、 メ イ ド 諸行とひゝき無常をもしらて、朽果し此身の'冥途の旅と\いふ奈 落'ならくの底に入ぬれハ剰利も首陀も'替らきりけりや'浅猿の 此身や荒浅増の此身や ロンギ上地(実や昔の物語、今ハ引かへ法を イ タ 得て仏束に至り給へや シテ上{げに有難やかゝる身の'弥陀の本願 なかりせほ'浮ふ世更になかるへぎ上岡「実額もしき御誓十悪とい ゼウ ふとも引摂すへし シテ{只三戸の称名に'罪をも威して忽に 同へ 故国へ早くシテ{生るへぎ下同{親もし-1や'あら有難や猶も身 を'吊ひたほせ御僧と、云声に残りつ1すかたも見えす'-せにけ り く ー

ワキ詞「か様に供者ハ'上東門院にまします'和泉式部に仕へ申者 にて候、今日は式部の内侍を伴ひ'北野へ御参詣有へきとの御事に て侯間'我等御供申只今北野へ参詣仕候サン(比しも今ハ春過て' けふハ卯月の衣かへ'色めき渡る人心都の気色ハ面白や追行へ大内 ミ ナ 山を後に見て、-1㌧水上澄る堀川の橋打渡り行程に'しめの内野も 影高き'北野の森も見え渡る右近の馬場に着にけり-\' 詞「御 急供程に'是ハ早北野に御着にて御座候'御心閑に御宮廻りあらふ するにて供'又是成絵ハ金岡とやらんの寄れたる時鳥にて御座候立 寄御覧供へシテ「扱ハ是成か聞及にし絵馬成かや'いかに式部、此杜 鴎を御覧侯へ投も見事成絵にて候小式部「誠に聞及たるよりもうつ ナヤ くしき絵にて侯シテ「実や絵にかけるお-なを見て心を悩ますも' メ イ 紀の貫之か書たりしも誠なりけり'絵ハあた成物と云なから'名 ワ ザ 人ンの業ハさも有なん誠の鳥も角やらんと'目かれもせすして詠め

(4)

-128 辛 , 居たり。いか沌摘侍か-もやあらん聞給へ'下蒜-かとて閲に 北野の時鳥'天満神の誓ひ成″そや 内侍「荒面白の御歌や候去なか ら'御五文字に今す,JLもや供覧シテ「何とか有へきそ内侍「今母 タ シ ナ 上の御守を難し串は恐れなれ共'道を噂む身にしあれハ,心の程を 申なり掌「実とお七との申ごとも道を噂む心指尤殊勝成心ばへ なり'いさ恩ひ寄を読給へ内借「か-や供覧'下「なけきかふ聞 に北野の郭公'天満榊の誓ひ成″そやシテ義理や小式部よ,未いと けなくして'心拍の試しきよ'行末の思ひやられて頼もしや,上{ 神も納受まします覧'いさ御神拝申へしサン{抑此御神ハ,延書の 御門に仕給ひしか'同{外には仁義礼智信の五常を守り給ひ,内 モ ツ ハ ラ にハ又花鳥風月'詩寄管絃を尋とLtならぶ方なき,御事成しに 下クセ「実や世中に'人のよきをそね、-'あしぎを悦ふハ,是人界 ザ ン ソ ウ の習ひ也'然に菅丞相'人の議奏に寄つゝ'筑紫へ移されおハしま Lt安楽寺にて'終に空敷成給ふ'然共神ハ正直の誠顕れ,不忠儀 キ ズ イ の奇瑞ましませハ其後'村上の天皇'天暦元年に,右近の馬場に移 され'天満大自在天神と'神号をな・し給へハ,神も悦ひおハしまし ス ヽ キ 上へ昨日ハ北開に悲し-を蒙る身なれ共'けふハ西都に,恥を雪ぬ カ バ ネ る戸たりと御神感あらたに'生ての恨死しての悦ひ普しや天満此御 神そたつときヮキ詞「いかに中上候'御神楽を参らせられ候へシテ 「吏ハ御神楽を参らせ-するにて侯シテ{ありがたや マイ上ワカ ア メ シ タ {我を頼む'人を室敷なすならハ下同(天か下にて,名をや流さん アヲ シテ下(か様に御詠もあらたなれハ'同71誰かハ伸がさるへぎ ト モ ナ と、名残の舞の袖'是迄なりと'内侍の君を'伴ひ給ひ,内侍の 君を友なひ給ひて'帰り給ふそ'ゆかしけれ

夢想松風

次第{生れぬ先の身をしれハ'-\心のとむる方もなしヮキ詞「是 ヨ シ サ ハ阿波の国三好の山家より出たる一桂と中道人ンなり'我未都を-チ フ モ ト 侯程に'唯今思ひ立都へ上り候'先是成麓の川をハ,吉野川とか ヽヽ ヽ や申侯'御吉野の芳野とつ1けたる詞の縁こそ面白侯へ追行{咲花 クダ ハあらねと麦も吉野川'-'下す小舟の行末ハ西林かや牧山,打 ナ ル ト 音高き川波の流れて木津の里近き'鳴門の沖や淡路嶋,打越行ハ津 ヨ ウ モ ツ テ カ ル ク ア ガ ル の 国 や ' 須 磨 の 浦 に も 着 に け り -  サ ン { 船 揺 と と し て 以 軽 磯 ヒ ヤ ウ 風は親Wとして衣を吹'詞「我此所に上りて-れハ,風の音さへ マ レ 由有げにて'浦山かゝる名所哉'殊に今宵は秋の半'稀成″時節に 侯へハ'此聾者して月を詠ハやと恩ひ侯次第二人{上野に渡る薄霧 の'く'隙より見ゆる山路哉サン{面白や三五夜中の新月の色 二人{1事里の外の古人の心も'恩ひやらる1計なり 下帯へ披麦に ク イ ソ ベ ソ へ 立来る音や須磨の里上苛へ磯辺の千鳥声揃て'-1枚の響も身に ヒ ト し め ハ ' い つ -有 共 此 浦 の ' 秋 一 し は の ' 詠 哉 -1   ヮ キ 詞 「 い か に ス -カ 是成女性に串へき事の侯'御身の栖ハいつ-の程にて侯そッレ「是ハ 此あたりの者にて侯'何の為に御尋侯そヮキ「是ハ行暮たる修業者な フ ー -ソ り'御覧侯へ俄に村雨の降来りて侯、しほしの宿をかり申さうするに アルジ て侯ッレ「暫御待侯へ'主に其由申侯へLtいかに申候,旅人の渡 り侯か'しほしの御宿と仰候ワキ「いや叶ひ侯ましッレ「主に申て

(5)

-129 即'.;i,tL.,,しレ ∼ _.. I.・. ;・軌. 、∵ 1., ' A , 1 -T . 卜 H , J I . . , h i i, i L J U . J I. i " . 駁 . i , ji 1 . : / ・ i T         ,   J         , -. -ド : / I A . l r i J , ㍗ , . 1 † ト か ・ J h . 針 . : . _ i , : p T . , . ト ト ト も 「 L f i f . j k ; . ・ 1 j j : . L J n . ㌣ i l " i J . A I . . , , ト ・ . _ : . f i h ・ 1 . . ・ J i ; -_ . 1 . . i , _ . i 臣 哲 . i 3 i . . ・ ;   J a , . . ・ . . i . I i t i J . 卜 臣 候へハ'お宿ハ叶ふましき由仰侯ワキ「荒笑止や'さらハ軒端の陰 をかり雨をしのぎ申侯へしッレ「いやそれも叶ひ候まし り守カ、ル {荒情なの御事や'光源氏の言の葉にも'{ほのかにも軒端の荻を むすハげ、川'詞「露芸ごとを何にかけましと有げに侯'又何と な く 口 号 に ' 下 { か へ る 宿 の -ち な ら ハ こ そ お 七 か ら め 、 そ と ハ 何 か ハ -る し か る へ き シ テ 上 へ 此 言 の 葉 を 閏 よ り も ' 同 { -1 ' 妻 戸をきりりと押開き'こな七へ入せ給へやと'夕影のほのかなる' 姿も見へず成にけり - ヮキ詞「不忠儀やな唯今の主の人'行方し らす成けるは'いか様謂の有やらん' 上(よし - それハともか -も上帝(世を拾人の旅衣、-1'露を枕に引敷てねられぬ床に夜 ▲ソソフ も す か ら ' 月 を 噴 く ' は か り な り ∼ 1 後 シ テ 下 { 吏 ぬ ら し 曇 り -は れ、よ日恩ふ'詠をしまの夜半の月影、 上{晴曇り見るか内にも定 ウ イ テ ン ヘ ン なき'二人{有為転変の世の中を'月もしめすと恩へ共'昔の秋を 忘れ兼て'涙もろ成'故かな シテ言イ{恥かしや、千種の陰dL の薄'同{忍ふとすれと'.1はに出てシテ下{昔を語'申へしヮキ{ はかなの人の心やな'一念弥陀仏即威無量罪共説れたれハ、其執心 フ リ を 振 棄 て ' と -  -  -か -給 ふ へ し シ テ 下 ( あ ら 浅 ま し や 、 詞 「 か 程貢ぎ人そとも'しらて過にし宵の間のッレ{しハし程ふる村雨の ア シ シテへ足たゆげにも兄へ給ひし'御心の中こそ恥かしけれ ヮキ詞「貴 コ ケ ス ソ ム ス ン カ タ き者と承る'身もやつれたる苔衣 ッレ{裾を結て肩に掛 ワキ{髪 イ タ 、 キ にハおどろを戴て'さも浅ましき有様成を'か-宣ふこそ不審な れシテ詞「いや故人の言の葉に'人をゑらふと形を見すと'いひし ニ ゴ も恩ひしられたる' 上{心の水の濁らねハ月の光も移るなりヮキ 一 〓 」 {心の水の濁らぬを知給ひたる御身は扱'いか成人にてましますそ キ コ シ メ サ ン守詞「先夫よりも此浦に、年ふりまさる松風を∵村雨と聞召れす やヮキ{実N恩ひ出したり'扱ハ御身ハ古への'松風村雨二人の箆 の'其幽霊にてましますか クリンチ{元来月に光なし'色もな-形 もなく' 同{ほとりもあらぬ万里の室こそ'月の光なれ サン{凡 キヤク 人間の迷ひ見聞に心を-つLt 同{食欲愛執の一念隔生即忘とハ 申せ共'十二因縁の流転ハ車輪の廻ること-也シテへ受難き人身 ゲ ダ ツ を受といへ共' 同(解脱の種を失ひて'ついの道をしらすクセ︹ カ リ ソ メ ツ ナ ガ 只是地水火風の、仮初に継れて'来ぬる人の世の'あだ成事を観 すれハ'樺の朝日待まの花の露'江の辺につなかぬ舟の風情なる モ 上{此理をしらされは'同(万N酋歳と'頗ふ計の心ハ藻に住虫の 我からと、・身より出せる罪なりと'語れハ今の夢人も'仏采を得た る気色こそ誠の道のしるへなれシテ下(法の教へそ'有難きマイ 上 岡 { 角 て 夜 も ほ や 吏 過 て ' -1 ' -し -つ 塩 に ' 夜 の 波 へ -つ や フ ク ぅつゝもまはろしも'夢も破れて松吹風の'音はかりもや'残るら ん

鶴乃葺茎

ヨ ウ ヤ ウ メ イ ヮキ詞「是ハ諸国1兄の僧にて候'我此程ハ都に侯ひて薙陽の名所旧 跡残なく一見仕て侯'又是より津の国須磨の浦明石の浦をも一見せ はやと思ひ侯'是成所を人に尋て候へハ、もずめ路とかや申侯又是 によし有げ成首塚の候'いか成人のしるしやらん'誠に無常の中

(6)

130-ポツ に'いつれの日か叉か-やらん'いと心細き浮身か鞍 下「あす しらぬ我身と恩へと暮ぬ間の'けふハ入社'悲しかりけれと下帯{ コケ 読臣事も哀成'昔の跡の葦の下'何と忍ふの草の露'消し浮世の分 野を見るこそ哀成けれ - シテ次第{千種の花にうつろひし,く, モ ヨ ヲ 秋の心そ陀しきサン(折柄も哀催す夕間暮'恋塚寺の鐘の声,さ ひしさ増る秋の色'移ふ身AJそ悲しけれ下寄{今とても昔恋敷我心 タ ノ シ ミ 上帝{夢とな-いつ楽を松かねの'-ヽ嵐のとこにかりねして, 枕の夢ハ幾夜共'身をしる雨にはしあへぬ'狭霧けき夕へ哉-7品「我此所に来り無常を観する所に'いJJなまめきたる女性' コ ツ ゼ ン 忽然と来り給ふハいか成人にてましますそシテ「是ハ此あたりにて ハ見馴申さぬ御僧なりoいつ-いか成人なれハ、此所にハ休らひ給 ふそヮキ「さん侯是は諸国一見の者成か'始て麦に来りて供'此所 をほ人監守て侯へハ'もすめ路とかや教へ侯'叉是成音塚ハいか成 人のしるしやらん'上{委語り給ふへしシテ詞「是ハ昔此所にあ たし女の侯ひしか'内の-侍に橘の公聴とていとやさかた成人有し に'秋の花虫の音にめて候'此野を通り給ひしに'彼女に行あひ給 ひ'かこと計の語らひに'女ハいとあこかれて'便りの風を待わひ ツ イ っゝ'遂に空し-成たるなりヮキ「扱公聴ハ何となり給ひて侯そ シテ「さん侯宮仕への隙なかりしにも'彼女の事の、畠心ひっ1'あの 桂川に身をなけて遂に空し-成けるとなり、其時男一首の歌に'分 フ モ ト ヤ マ 上る麓の遺ハ替るとも'起るハ同し四万の山路と下同(1.訳置たり し言の葉の'哀さいと1まさるらん 上岡{終に行道とハ兼て聞物 を'′ー'常なき風の音をの-余所とやなとか聞なさん'恐るへし く、けふの日も早入違の命の内に'-れぬらん-1 ヮキ詞「猶と 其時の事念比に都物語侯へ クリ上岡「実や浮世の物語'かたるに付 ・て恥かしのもりて'余所にやしられまし ナシ{昔男野を分行ける にへ 同へいと-つ-しき女にあへり'<深-かたらひて其家を尋し に シテ下{鵜の草茎にいたりしをさして'同「我家ハ此草茎の筋 に'当りたる里也と有しに下クセ{其後おっと心にハかけなから' 暇なうして尋す'次の年の春'有し所に来て見れハ草葉ハ露にそひ i)ーーーソ きつゝ'娘の居たりし方もなし'為方な-て只独すごくと帰りぬ シテ上{それよりして奇人の'同{見えぬと云枕言葉に'娘の芋茎と ハ読しなり'されハそれより此野をハ'姫野とかやいひしに芋茎を ー ー ソ -7 ク 略して'もすめと今ハ申なりロンギ上地{ふりにし事を聞からに、 ケ 7 今日の目も早入相の鐘こと故に果しとか シテ「中となれや去なか イ ハ シ ロ ら'さの-ないハし岩代の松とハしらて妻琴の 地へ引わかれぬる 其後ハ シテ{苦-多きむねの内、何と晴さん明碁を 同(待陀つゝ ジ ヤ イ ン そついにかく シテ下{空し-成し浮身の'邪姑の罪の苦しさを'御 僧の法のゑにしゆへ'-か-やすらん涙川'なかれて過し世語を' 重て申さんと'云かと見えて'矢にけり-1 ヮキ上背{一夜ふす男 鹿の角の塚の間も'-'娘の芋茎鬼へすとも'吊ふ法の声立て、 下{南無幽霊成等正覚 後シテ下へ桂川'沈-采にLtうたかたの' 哀はかなき'人の心や上岡{かれ - の'姫の芋茎見えすともシテ (婆婆の春を顕ハし、花の姿のあたし-ハ'ほかなき世をやしらす ゴウ らん'去にても我は邪姑の業深き、恩ひのつもる心の内'乱るゝ髪 ゴ ク ゾ ツ シ モ ト を手にからまき'獄卒阿防雁刺の'標の数の隙もなく うつやう

(7)

-131-. A . = J i ・ ∴ 二 . し 妄 ト _   「   1 i L I . ・ せ け                   . ヽ 了                           、 I   _ L 一 1 , t   ・ '   / -・ ・ ・ ∴ .         1       . -・ T I ; I . _ . Z h . ド _ _ I . . ︼ ー 一 N ・ ・       4 L )           F q 1 ′ ∵ 、 -∼ -・ 遁 L 東 紅 眺 掛 取 つ や と -つ の 山 ' -つ ゝ の 人 の シテ下(かことの妄執、 カ ヘ ツ 恨の報ひ'我身にむくへハ'恨ハ却て悪鬼となって、 しめ'吋責の声と'おそろしやシテ下{荒恐ろしや' 同(-八の 苦 患 の 見 せ 一 詞 「 お こ と ハ ハク たそ'何公頼のは-しんとや'猶それよりも恐ろしきほ、飛塊飛き り目の前に来るを-れハ,ク鋸ネの婦の、→蒜し足銀のこと-成 ワ ラ ハ か'同へ童か髪に乗移り'か-ぺをつ・^きずいをすふ'^)ハそも 童かなしける科かや'荒浅ましや恨めしやシテ下{され共御僧の御 法にひかれ'同(-\鬼もきり火煙も消て'くらや-と成″かと 恩へハ月出て、すハや西にと行雲の -、影きへ - とぞなりたり け る

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