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地縁組織と「公的地位」--行政区長制度に焦点を当てて

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1.はじめに 本稿は、地縁組織(自治会町内会)と市町村との関係、とりわけ両者を 媒介してきた行政区長制度に焦点を当てて、地縁組織が市町村から供与さ れるリソースの特性について明らかにすることが目的である。一般に、民 間非営利組織は様々な資源を獲得しつつ生存するのだが、その中でも特に 重要な位置づけを持つのが、「正当性リソース(legitimacy, legitimation resource)」(Tucker et al. 1992;Pekkanen 2005)である。タッカーら によれば、ボランタリーセクター、非営利セクターの諸組織の生存は、よ り高次の集合体―たとえば、主要な資金提供者からの正当性の獲得にとく に依存しているという(Tucker et al. 1992)。地縁組織も民間非営利部 門の組織の一つであり、外部からの正当性獲得は組織生存の戦略上とても 重要な意味を持つ。 伝統的に地縁組織は、国・自治体行政との間に固有の関係を有しており、 NPOや他法人・団体と国・自治体行政との関係とは分けて考える必要が ある。地縁組織は、それだけ行政部門と密な関係を保持し、両者の間で他 の団体にはみられないような諸リソースの交換を行うスキームを構築して きたのである(鰺坂 1989;上田 1989)。とくに、この資源交換のスキー ムの中核を構成しているのが、行政区長制度と呼ばれる仕組みである。こ

地縁組織と「公的地位」

―行政区長制度に焦点を当てて

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地縁組織と「公的地位」―行政区長制度に焦点を当てて の仕組みは、地縁組織の長(代表者)を、大抵の場合、公務員として位置 づけ(“区長”に任じる)、そこに行政事務の執行を委ねるとともに、地 縁組織を行政上公認する効果をもたらすものである。それは、いいかえて みると、行政区長制度を通じて地縁組織が市町村行政から正当性を付与さ れることを意味し、行政区長制度は地縁組織にとっての正当性リソースと なっているということになる。 以下では、この行政区長制度について考察を加えていくこととする。最 初に、地縁組織と市町村行政との関係の特異性を確認し、地縁組織が政府 から与えられるリソースの固有性を論じることにする。次に、行政区長制 度がどのような歴史を辿り、地縁組織と行政区長制度とがどれほど密接に 関連しているかということを示す。そして、行政区長制度を規定する「区 長設置条例」を仔細に検討することによって、行政区長制度が具体的にい かなる正当性リソースとして地縁組織に供与されているのかを考究したい。 2.地縁組織と法規制・制度の関係 2.1 地縁組織の固有性 西尾勝は、地縁組織の特徴として、①決して自然発生的なものではなく、 国ないし自治体の奨励の結果生まれたものであること、②截然と区画ごと に組織化されていることが特徴だが、これはまさに自然発生的な過程から は起こりえないこと、③事実上全住民の強制加入に近い運用であること、 ④会員の単位は世帯であって、個人ではないこと、⑤純然たる自治活動に くわえて、国・自治体の行政を補完したり、代行したり、補助する性格の 活動が多いということ、そして⑥地縁組織は各種の行政委嘱員、あるいは 審議会委員、地方議会の議員等を歴任、または選出する基盤となっている こと、の6つをとりあげている。したがって、こうした性格から地縁組織 は「セミ・ガバメント」というべき存在であり、地縁組織体制(西尾の用 語で言えば部落会町内会体制)が形成されているのだというのである(西 尾 1981)。

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西尾は、日本の行政活動の特徴として「わが国では、政府が住民個々人 を名誉職的役職に委嘱し、かれらに政府の行政活動に対する協力を依頼す る方式が多方面で活用されている」(西尾 2000)とし、この行政委嘱員に 政府と人々との媒介機能を担わせていると論じている。そして、こうした 行政委嘱員にどんな人々が任じられるかを問うべきだとしつつ、その主た る供給源になっているのが、地縁組織であるとした。そのうえで、「地縁 組織(部落会町内会)体制と、行政委嘱員体制と、そして審議会体制は重 層的な地域政治、あるいは地域行政の構造を形成している」(西尾 1981) という。他方、人々の自主的サークルや住民運動団体は様々に存在するも のの、このような諸団体のリーダーはまず行政委嘱員に選任されず、地域 政治の構造から疎外されてしまっているということを指摘するのである。 西尾の論及から、地縁組織が、国を含めてであるが、とくに自治体行政 との間で特有の関係を形成維持してきているということが明らかとなる (日高 2003)。このような特有の関係は、地縁組織の形成の契機と大いに 関っている。秋元律郎(1990)は、地縁組織の形成には「きわめて強い行 政からの政策的意図に支えられた要因が作用してきた」のであり、地縁組 織が「自治制度及び政治構造に組み込まれた組織単位」であったことを歴 史的形成過程から主張する。秋元は、地縁組織が「ある種の持続性と、き わめて共通性の高い構成と機能をもった集団として存続しえてきたのは、 なぜか」といい、それは行政による介入が組織化の契機であったからだと いうことを論じているのである(1990:139)。 地縁組織と国・自治体行政との間の特有な関係は、結果として「地域統 制ブロック」(上田 1989)を生成してきたといってよい。上田のいう地域 統制ブロックとは、自治体行政と地縁組織との間に形成される協力・共存 ブロックであり、これが地域の安定化もしくは秩序維持機能を果たしてい る状態を意味する。このブロックを通じて、地縁組織は、自治体行政によっ て地域社会の統合・統治の手段として作用することを期待されてきたので あった。 上記の諸論をふまえるとすれば、地縁組織はいわゆるNPOやボランティ

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地縁組織と「公的地位」―行政区長制度に焦点を当てて ア団体、サークル活動等の自主活動組織とは異なり、固有の特質を有して いるといえようし(1)、政府の地縁組織に対する対応は、NPO等のそれと大 きく異なるものとなっている。いわば、地縁組織は、西尾がいうとおり行 政補助組織としての立場におかれているものの、だからこそ特別の地位を 有する組織として政府部門から公認されてきたという側面が指摘でき、地 縁組織の存在の正当性が政府部門によって確実に与えられてきたことをこ こで指摘しておきたい。こうした地縁組織の政府による公認と地縁組織へ の正当性の付与の構図を最も顕著に示すものが、本稿の主題である行政区 長制度なのである。 2.2 地縁組織の正当性リソースと行政区長制度 前節に述べた通り、地縁組織が政府との特別の関係の中にあることは、 地縁組織の立場から見れば、自組織が政府から特別の恩恵を享受できる状 態にあるということになる。その特別な恩恵が、「正当性」である。正当 性については、「組織外部の主体によって付与される地位であり、したがっ

て、通常、外部主体から統御されるもの」(Pfeffer and Salancik 1978 : 194)という指摘を前提として、本稿では正当性を組織が生存するための リソースの一つとして位置づける (「正当性リソース」(Tucker et al. 1992;Pekkanen 2005))。外部主体に付与されるということから、ここ

での正当性は、シングらのいう「外部正当性 external legitimacy」に該

当する(Singh, Tucker and Meinhard 1991)。さて、上記の要素を参 考にすれば、政府から付与される正当性リソースは、端的にいえば組織の 「公的地位」ということになろう。公的地位は明示的に法規に記される場 合もあろうが、それだけには限らず様々な方法で政府から付与される。加 えて政府から得られる公的地位は、それ自身もリソースでありつつ、組織 が他の様々なリソースにアクセスすることを容易にする手段ともなりうる のである。ペッカネンによれば、政府が好意的にとらえた団体に与える重 要なリソースとして、団体の形成・活動、法的地位に関する法律(法規制)、 財政支援(補助金や委託契約等)、そして団体に関係する税制が含まれる

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と し 、 正 当 性 は 団 体 が 法 的 に 認 め ら れ る こ と で 生 ま れ る と す る (Pekkanen 2006)。団体の正当性は、とりわけ法規制等政府の政策を通 じて生成されていく。地縁組織は、伝統的に正当性リソースとそれによっ て生み出される様々なリソースを、豊富に確実に獲得できる立場にあった といえるのである。 この正当性リソースの付与という局面から、行政区長制度をとらえると いうのが、本稿の視点である。とりわけ、行政区長制度が、どのように正 当性リソースとして作用するのか、いかなる内容のリソースが地縁組織に 付与されるのかについて明らかにすることが、本稿の目的である。 行政区長制度は、おおむね市町村の条例ないし規則に規定されている。 その基本的スキームは、大抵、市町村長が地縁組織の代表者を行政委嘱員= 「区長」に委嘱し、区長が条例等に明記された権能と責務を遂行するとい うものである。区長に委嘱された人物にとって、その行動パターンは一定 の制約を受けるものの、他方で、条例や規則といった法規制枠組みはその 存在を正当化する手段ともなりうる。地縁組織は、行政区長制度を媒介と して、正当性リソースを獲得し、自身の正当性を保持しうるのである。 3.行政区長制度 3.1 行政区長制度の展開 通常、「区長」といえば、特別区(東京23区)の長あるいは指定都市が 設置する区長を想像しがちであるが、わが国の地方制度上、それらとは異 なる区長が存在してきた。本稿が対象とする区長制度は、市町村内部の地 域に設置される、いわゆる行政連絡機構としての区長及びその制度である。 本節では、この区長制度がどのようにして形成されてきたのかということ について、明らかにしたい。 行政区長制度の嚆矢は、1888年に制定された市制町村制である。日本の 近代地方制度はこの市制町村制の制定をもって成立していくわけであるが、 新制度施行に際して、いわゆる「明治の大合併」が実施された。合併して

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地縁組織と「公的地位」―行政区長制度に焦点を当てて 町村域が大きくなったが、人々の生活生産の組織として旧町村の組織がま だ重要な機能を有し、実際新市町村の運営においては旧町村の組織を活用 せざるを得なかったため、市町村内を区分し「区」を設置することが法律 上定められた(中田 1993)。ただし、区は、自治の単位というよりも、行 政事務処理の単位となることが法律上予定されていたのである(2)。この区の 代表者として区長と区長代理を置くこととされた。区長と区長代理は、市 町村の公民で選挙権を有するもの中から、市町村長の推薦によって市町村 会が決定するという手続きによって選任されていた。 この区制度は、主として農村地域が対象となった(築山 1999)。という のも、区制度そのものが町村合併を契機にして登場したという側面、そし て合併の主たる対象は農村地域であったことに鑑みると、それは必然であ るといえる(3)。区の設置については、基本的には合併町村を対象としていた こともあり市町村の任意であったが、区は徐々に設置されていき、1900年 代ごろには区が一般化していったという(早瀬 1985)。対して、都市部 (大都市部)では、区制度よりもむしろ、都市の特性に応じた行政補助機 構が形成されていった(高木 2005)。 区の法制化に続く、制度的な改変は1940年の内務省訓令第17号「部落会 町内会等整備要領」である。ここでは、「①地方共同の任務遂行、②国民 の道徳的錬成と精神的団結を図る基礎組織、③国策の透徹、④国民経済生 活の地域的統制」を目的として、部落会・町内会を次のような条件をもっ て全国的に組織化することが規定された。すなわち、①区域内全戸を以て 組織すること、②部落会・町内会は部落又は町内住民を基礎とする地域的 組織たると共に市町村の補助的下部組織とすること、③部落会の区域は行 政区その他既存の部落的団体の区域を斟酌し、地域的協同活動のために適 当な区域とし、町内会の区域は原則として都市の町もしくは丁目又は行政 区の区域によること、④会長と常会(全戸集会の招集)の必置、職員の任 意設置、⑤「隣保班」(隣組)の必置である。組織の形成様式が仔細に明 示されていることがわかる。この後、1943年に市制町村制が改正され、部 落会町内会は法律上の組織として公認されることとなった。部落会町内会

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(またはその連合会)の財産所有権の容認と、市町村長が自身の事務援助 を部落会町内会に行わせることができる旨の規定が主に盛り込まれた。こ うした制度改変があったが、行政区長制度はそのまま残置されていた。農 村部についていえば、部落会の組織化が全国的に進められていくのだが、 区長と部落会長とが兼任することが多かったという(高木 2005:725)。 部落会町内会制度は、1947年に廃止されることになるが、その1年前、 1946年の市制町村制改正において区長制度が廃止された。区長制度の廃止 により、区長にかわって、町内会長や部落会長等に市町村の行政事務を処 理させる仕組みがいったん構築されたものの、 47年の部落会町内会廃止 にともなって、政府部門が、地域組織を公的に是認し活用する余地がこの 時点で失われたのである。 ところが、昭和の大合併が課題として浮上するようになると、事態は一 変することになる。1955年前後になって、緊縮財政とそれによる地方交付 税の減少、またサンフランシスコ講和条約後の経済不況に伴い、町村合併 が始まるのである(山田 2002)。当初、GHQは戦時行政機構の排除と民 主化の促進のために、部落会町内会制度の廃止を主張したが(4)、この合併過 程の中で、行政連絡機構の再設計が企図されることとなった。1956年の 『新市町村建設方針』では、「行政運営の合理化」の節に「末端連絡組織の 整備」という項目が盛り込まれている。そこでは、自治行政の円滑な遂行 を期するために、いくつかの講じるべき工夫の一つとして、「連絡員」の 整備が取り上げられている。連絡員は、その名称は適宜でかまわないが、 様々な行政事務を処理する非常勤の公務員で、役場の末端連絡機関を構成 するものであるとされている(高木 2005:687)(5)。実はこの2年前に、こ うした連絡員制度はすでに自治庁によって構想されていたようである。自 治庁の試案である「町村末端機構案」を一旦各府県当局に諮ったうえで、 新市町村建設方針として公式化したという経緯がある(6)。 自治庁の試案では、この「連絡員」は、主として経費が膨大な支所等を 設置することなく、新合併町村の行政業務上の経費削減を図る手段として 構想されている。また、連絡員は、非常勤特別職の身分を持つものであり、

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地縁組織と「公的地位」―行政区長制度に焦点を当てて 制度上は地縁組織等の地域組織とは無関係という位置づけをもつが、「部 落会、町内会等の事実上の団体の役職員をもって充てることが、事務処理 上好ましいことが多いものと思われる」とされた(高木 2005:747-748)(7)。 つまり、連絡員制度は、形式上、連絡員と地縁組織とは無関係とし、地縁 組織とは異なる性格を連絡員に付与するのだが、一方で、事実上、地縁組 織を行政事務執行上活用することを可能にする仕組みでもあったのである。 こうした経緯を背景として、国の法律のレベルでは、行政区長制度は戦 後に姿を消すこととなったのだが、「連絡員」という形で、地方レベルの 制度として再び是認されることになったのである。 3.2 行政区長制度の導入状況 町村合併の進展とともに、行政区長制度は「連絡員制度」の一つとして、 各自治体に再び採用されていくことになる。本節では、行政区長制度がど のように市町村レベルで導入されていったかを確認しておこう。 高木(2005)が示すように、戦後の市町村を俯瞰すると、ほとんどの市 町村でいわゆる行政連絡機構が形成されていて、地縁組織を何らかの形で 活用する工夫が講じられていたようである。その方式として、町村合併を 実施した市町村では「連絡員制度」方式、それ以外の市町村では地縁組織 に事務処理を依頼する方式と、大きく2つに区分が可能であったという。 現在においては、依頼の派生型でもあるが、市町村と地縁組織との間で委 託契約(随意契約)を締結するというタイプもある。 自治庁が1955年に実施した調査の報告をみると、調査対象となったほと んどの市町村で地縁組織が行政運営上活用されていたようである(表1)。 中でも、連絡員制度を採用する市町村が多く、とりわけその名称を「区長」 とする市町村が大半を占めていることが明らかにされている(高木 2005)。

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自治庁の1956年の調査結果(自治庁 1956)を見ると、市町村が行政連 絡の体制をどのように構築しているのかについて、「連絡員制度を用いる もの」が最も多かった(47.1%)。ついで多かったのが「地縁組織(町内 会部落会)方式」である(26.8%)。連絡員制度の中でも、町内会・部落 会等地縁組織の会長やその他の地縁組織関係者を連絡員、駐在員等に委嘱 する様式が主流である(40.1%)(表2)。 表1 市町村の末端組織(1955年2月1日現在) 人口段階 町内会・ 部落会 連絡員 その他 合計 区長 それ以外 小計 8千人未満 7 3 10 13 1 21 1.5万人未満 3 2 5 7 10 1.5万人以上 2 5 2 7 9 5万人未満 2 7 6 13 15 5万人~15万人 4 1 6 7 11 合計 18 18 29 47 1 66 出典:高木(2005:712)

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地縁組織と「公的地位」―行政区長制度に焦点を当てて また、この自治庁調査は、市町村行政調査だけでなく、町内会部落会役 員に対する調査も実施している。そこでは、町内会部落会の名称を訊ねて いるのだが、「区」という名称は、全国ではそれほど多くはないが、町村 部では全体の4分の1(25.3%)を占めていたことがわかる。ちなみに、 最も多い呼び名は、「町内会(町会)、町友会」(23.4%)、町村部において は「部落会・字会」(36.8%)であった。この調査においては、先に見た 連絡員の名称は定かになっていない(8)。 直截的に連絡員制度の実態について仔細を解明している調査が、1969年 に全国市長会が実施した「行政連絡員に関する調査」である(全国市長会 1969)。回答のあった市のうち、何らかの住民組織(地域組織)があると したのは92.6%、行政連絡制度を採用している市は76.0%であった。住民 組織と行政連絡員との両方ともに有しているとする市が最も多いようであ る(表3、沖縄県除く(以下同じ))。 表2 行政連絡の方法 行政連絡の方法 割合(%) 慣習的に町内会、部落会のようなものを通じて連絡している 26.8 町内会、部落会等の会長やその他の町内会関係者を連絡員、駐在員等 に委嘱して連絡している。 40.1 町内会、部落会以外の地域組織関係者に連絡員、駐在員を委嘱して連 絡している 0.7 慣習的に町内会、部落会以外の地域組織を通じて連絡している 0.0 町内会、部落会、その他の地域組織とは関係なく連絡員、駐在員を配 置して連絡している 6.3 各家へ直接 2.8 町内会、部落会を通じる方法とその他の方法を併用 19.7 町内会、部落会以外の地域団体を通じる方法とその他の方法を併用 0.0 その他の方法を2種以上併用 2.1 その他 1.4 出典:自治庁(1956)

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では、住民組織と行政連絡員との関係はどうなっているのか。行政連絡 員の設置に際して、住民組織を活用したか否かについてみてみると、住民 組織を活用したとする市が81.7%であった。一方で、住民組織とは無関係 に設置した市は14.8%であった。 さて、行政連絡員の選任方法と身分についても確認しておきたい。誰を どのように選任するのかといえば、「住民組織の長あるいは、地区住民の 推薦・選挙によって選ばれた人を市長が委嘱する」という方法が最もよく 用いられている(表4)。連絡員の身分については、「非常勤」(66.2%) の「嘱託」(35.8%)職員という位置づけが主流となっている。 ちなみに、全国市長会調査では各市の住民組織と行政連絡員の一覧表が 掲載されているが、その結果から、連絡員を「区長」と称している市は 112市にのぼり、そのうち住民組織を活用している市は91(81.3%)であっ た。 表3 住民組織と行政連絡員 住民組織 ある ない 計 行政連絡員 おく 328 30 358 おかない 108 5 113 計 436 35 471 出典:全国市長会(1969)を改変

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地縁組織と「公的地位」―行政区長制度に焦点を当てて 1980年には、自治省行政課が『自治会、町内会等の住民自治組織の実態 調査』を実施している(自治省 1980)。ここでも連絡員制度についての実 態が明らかにされている。この頃になると、地域組織の名称は自治会が主 流となり(28.9%)、町内会・部落会(それぞれ25.6%、17.3%)あるいは 区(18.4%)が少なくなっている。さて、連絡員制度の実態について述べ ていくことにしよう。行政連絡体制については、1969年の全国市長会調査 と同じく、地域組織の代表者を連絡員(行政連絡員、嘱託員)として委嘱 するというケース(66.9%)が過半に及んでいるようである(表5)。連 絡員制度が、地域組織を、事実上行政運営に活用するものであったことが、 この時期になっても継続されているということがよくわかる。こうした連 絡員は、非常勤特別職公務員としての地位を付与される場合が多く(70.2 %)、くわえて連絡員は報酬を受け取ることができる(95.9%)。 これらの諸調査結果から、以下の2点を指摘できる。すなわち、第1に は、連絡員制度が全国的に普及し、多くの市町村で採用されてきたことで ある。それだけではなく、第2には、高木が強調してきたとおり、この連 表4 行政連絡員の選任方法 誰を 組織の長 145 40.5% 推薦選挙 176 48.8% 地区内適任者 18 5.0% 推薦委員会 3 0.8% 市職員 4 1.1% その他 1 0.3% 不明 12 3.4% 誰が 市長が 344 95.8% ◯が 2 0.6% 不明 13 3.6% ◯◯する 委嘱 255 71.2% 任命 21 5.9% その他 70 19.3% 不明 13 3.6% 出典:全国市長会(1969)を改変

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絡員制度は事実上地縁組織を活用し、連絡員制度を媒介として、地縁組織 を行政機構に組み込むことに結実していることも明確にできたように思え る。戦後を通じて、連絡員の選任において地縁組織の長を委嘱するパター ンがつくられてきたし、さらには、「区長」の名称を使用する市町村は多 く、名目的にも実体的にも区長制度がいまも続けられてきているといえる のである。 3.3 行政区長制度と正当性リソース では、行政区長制度は、地縁組織にとっていかなる形でリソースとなる のだろうか。このことについて検討していきたい。実は、行政区長制度に 関する事例研究や実証研究はこれまでほとんど取り組まれてこなかった。 そこで、大塚(2003)が取り上げた茨城県龍ケ崎市の行政区長制度の事例 紹介を概観することにしたい(9)。 大塚は論文の中で、住民と自治体の関係メカニズムとして、いわゆる行 政事務の下請処理制度(=行政協力制度)に着目しつつ、当該制度をめぐ る住民と自治体との関係を類型化している。茨城県龍ケ崎市の区長制度は、 この事務下請け処理制度そのものであり、大塚の類型でいえば、住民組織 がなく(住民組織が次第に行政区長制度に吸収されていった経緯がある)、 表5 行政連絡の方法 行政連絡の方法 割合(%) 住民自治組織の代表者を行政連絡員や嘱託員として事務を行わせてい る 66.9 住民自治組織の代表者以外の者を行政連絡員や嘱託員として事務を行 わせている 6.5 住民自治組織の代表者等と委託契約を締結して事務を行わせている 5.2 その他 11.3 市区町村が直接連絡事務を行っている 10.1 合計 100 出典:自治省(1980)

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地縁組織と「公的地位」―行政区長制度に焦点を当てて 区長のみが存在する「区長制」タイプに該当する(10)。 龍ヶ崎の区長制度は、 1954年の合併以来、条例(龍ケ崎市区長設置条 例)によって施行されてきた。区長の選任は、住民から推薦された人を、 市長が非常勤特別職公務員として委嘱するという方法によって行われる。 この点は、全国的標準と変わりはない。区長は、市広報紙等の配布、区住 民からの市に対する要望等の取りまとめ、その他市と当該区の連絡調整の 職務を行うことが条例上規定されている。区長は、こうした行政上の機能 を持つだけではなく、大塚によれば、選挙を通じて議会議員との密接な関 係を持っているという。区長が集票機構として機能するという側面がある のである。 さて、龍ケ崎市の区長制度を通じて、区長制度が、いかなるリソースを 区組織サイドに提供しうるのかを検討していこう。第1には、区長が非常 勤特別職公務員としての地位を付与されるということである。区長が条例 上の公的地位を獲得していること自体、その活動の強みとなりうる。第2 には、そうした地位から派生する効果として、要望の伝達ルートが確保さ れることである。区長設置条例には区長の職務として、要望のとりまとめ が明示されているが、龍ヶ崎では住民の要望陳情は、区長を介してのみ受 理されるという。龍ヶ崎のように区長からの要望のみを受理する様式をと らない市町村もあるだろうが、条例に定められている職務であればこそ、 自ずと要望伝達における区長のパワーは相対的に高まるといえる。第3に は、金銭リソースである。具体的には、区長に対する報酬である。龍ヶ崎 では年間55,000円+1,500×世帯分の報酬を受け取ることができる。大塚 が示す1999年度に支払われた区長報酬は、市全体で総額約3,700万円であっ た (11) 。この報酬にくわえて、区長会には毎年の補助金が用意されている。そ して、第4に、区長に対する表彰制度である。龍ヶ崎では市の表彰条例で、 区長として20年以上務めたものを自治功労者の対象としているのである。 大塚は、この表彰制度が行政の住民への論功活動の一つであり、市政への 協力を獲得する方法となるとしている(12)。最後に、各種行政委員等に区長を 委嘱することである。例えば、審議会等の委員として区長(あるいは区長

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会の役員)を充てることが慣習となっていることが多い。これは、市町村 によって区長を「ふさわしい」人物として是認することを意味し、まさに 「行政による地位付与」の機会であると大塚はいう。 4.行政区長制度の特徴―区長設置条例の概観 4.1 区長設置条例について 行政区長は、どのような権能と正当性を得ているのか。つまり、区長制 度が区長にとっていかなる形で正当性リソースとなっているのか。そのこ とについて、区長設置条例に焦点を当てつつ明らかにしておきたい。行政 区長は、その設置に関して条例や規則あるいは要綱で定められている場合 が多い。本稿が考察対象とする区長設置条例は、表資料(論末)のとおり である(13)。一覧表に掲載した条例は、全部で83条例である。区長設置条例と いっても、中には地縁組織の長が区長に委嘱されないケースも含まれるこ とをここで記しておきたい。ただ、全国市長会調査などからも明らかなと おり、行政区長等の連絡員を地縁組織の長に委嘱しているというケースが 圧倒的に多いということがいえる(14)。以下、それぞれの項目ごとに、条例の 内容を明らかにしていきたい。 4.2 条例の内容 4.2.1 条例の構造 区長設置条例の構造から見ておきたい。基本的には、各条例ともに共通 の構造を有している。第1には、条例制定の目的である。第2には、区長 の身分と選任手続きである。第3には、区長の権能あるいは任務・責務で ある。第4は、区長の報酬あるいは費用弁償の規定である。また、第5に は、市町村長の権限(とりわけ、区長の罷免権)を明記する場合もある。 条文の数は、それぞれの条例によって多様である。すべて細則まで盛り込 まれている条例から、細則については施行規則等別途規則を制定するとい う条例まで様々である。

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地縁組織と「公的地位」―行政区長制度に焦点を当てて 4.2.2 条例の名称 条例の構造は、各自治体ともに共通する部分が多いが、その名称につい ても、似通っているといえる。大概すれば、条例の名称は、区長(設置) 条例か、あるいは行政区(設置)条例という二派に分かれる。ただ、行政 区の呼称法にはバリエーションがあり、単に「行政区」とするところが主 流であるが、他には「公区」(下川町)、「連絡区」(大和町)、「自治区」 (津奈木町)があげられる。 4.2.3 条例の目的 条例の目的については、目的を明確に掲げる条例とそうではない条例と がある。目的の内容としては、「市町村行政の円滑な処理・推進を期する」 というものが大半である。区長の任務の根本は、やはり行政の事務処理の 円滑化なのである。ただ、中には「町民との連携による地域の諸課題を効 率的に解決するため」(奈井江町)、「自治区の健全な発達を期する」(津奈 木町)、「住民の自治意識の向上を図る」(三春町、田村市)、「行政区民の 自主的な活動を促進」(新十津川町)というように、区長あるいは行政区 が自治組織性を有していることを条例によって明記する場合もある。 4.2.4 区長の選任手続き 区長の選任手続きも、各条例ともにほぼ共通している。ほぼ、すべての 条例では、区内の住民による選挙ないし推薦→市町村長の委嘱(または任 命)という2段階の方式が規定されている。また、中には手続きとして、 議会による同意(山中湖村、大玉村、津奈木町(特定の場合のみ))、また 有識者の意見聴取(涌谷町)を付加している場合もある。基本的には、区 長は、市町村長による委嘱を前提としている。区内住民の選任手続きの段 階において、選出基準を推薦とする場合がほとんどだが、選挙あるいは民 主的な方法によりというように、手続きの民主性を条件に備える条例もあ る。 おそらく、先にみた全国市長会の調査を参考にすれば、「区内住民の選

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挙または推薦を受けた者」というのは、たいていの場合、地縁組織が住民 組織として存在する場合は、その代表者が該当するものと推察できる。中 には、直截的に「当該行政区の代表者」(皆野町)というように、代表者 が必然的に長の委嘱を受けることを明確に規定する条例がある。 4.2.5 市町村長の権限、区長の義務 市町村長の権限または区長の義務について、顕著には見受けられないも のの、いくつかの条例には明確に規定されている。たとえば、市町村長の 権限についていえば、第1には、辞職の許可権がある。区長辞職は、市町 村長の許可が要件となっているのである。第2には、解職権(罷免権)で ある。区長としての職務怠慢があったり、不適切な事務処理をしたりした 場合などに、市町村長が区長を解任できるという権限である。第3には、 区長の会議の招集権である。必要に応じて連絡事項や合議事項があったと き等には、市町村長は区長会を招集するという権限である。市町村長のこ うした権限は、市町村長が区長との間に指揮監督関係を有しているという ことを意味するといえよう。 市町村長の辞職承認権や解嘱権と並んで、区長の義務として辞職の届出 義務が明記されている条例がある。条例によっては、辞職の届出で辞職が 認められる場合と、届出義務と長による辞職承認の手続きの両方が定めら れている場合とがある。 4.2.6 区長の権能と責務 区長の権能と責務の規定は、まさに条例の中核ともいえる部分である。 この権能と責務については、各条例ともにその定め方は多様であるが、個々 具体的に権能と責務の内容の項目を列挙する様式と、大まかにその内容を 定める様式とに分かれる。その特徴についていくつかの点にまとめておき たい。 第1には、区長は、「行政事務の円滑化」という条例の目的達成ために、 行政の補助機関として行政事務を執行することが責務として定められてい

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地縁組織と「公的地位」―行政区長制度に焦点を当てて る。最も包括的な規定様式としては、「町行政機関及びその他の機関との 連絡及びその事務処理等の一部を補助すること」(ときがわ町)、「本町行 政に関する事務を補助し区内住民の便益を図る」(利根町)という規定を あげることができる。一方で、個別具体的な事務を規定する場合がある。 たとえば、南関町は、「(1)行政事務に関する各種伝達事項の周知徹底に 関すること。(2)行政事務に関する調査その他資料しゅう集事務の補助 に関すること。(3)徴税令書及びこれに類するものの配布並びに徴税協 力に関すること。(4)産業振興に関すること。(5)広報その他印刷物等 の配布及び掲示に関すること。(6)区内居住者の掌握及び転出入その他 異動等の事務補助に関すること。(7)風水震火災その他非常災害情報の しゅう集及び応急対策に関すること。(8)衛生の指導及び防疫に関する こと。(9)公民館活動に関すること。(10)町の所掌に係る各種募金、寄 附金に関すること。(11)その他町長において必要と認める事項の処理に 関すること」とされている。 くわえて、南関町の例にみられるように、区長の権能・責務規定が概括 例示方式であるために、「その他市町村長が認める事項」という項目が付 加されていることも各条例に散見される。また、区長の職務遂行を補助す るための機関を設置する権能を区長に与える条例もある。 第2に、区長の責務は行政事務の執行だけではなく、くわえて地域住民 の意見や要望を取りまとめて提出するという責務も同時に規定されている 場合がある。「集落住民の意見のとりまとめ等に関する事務」(関川村)、 「市に対する要望事項の進達に関すること」(杵築市)、「行政区域内の実情 を常に把握し、住民の融和を図り、町政発展の基盤としての行政の向上に 努め、町長に対し、住民の総合的意見を具申し、改善を要望することがで きる」(涌谷町)という規定がある。 第3に、地域の要望取りまとめとその伝達という機能と表裏一体となっ ているのが、区長の地域代表性である。区長の代表性保障の規定は、すべ ての条例に存在するわけではない。ただ、こうした規定自体が多数の条例 に散見されることは、注目すべきである。「区長は、当該行政区を代表す

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る」(大樹町)、「当該部落を代表」(江府町)、「区長が区民の総意に基づい て区民を代表する権限を与えられている場合においては、町長の諮問に応 じ、又は会議において区を代表することを妨げない」(長野原町)といっ た規定がある。中には、「当該行政区を統括」(浦幌町)、「区の統制に関す ること」(津奈木町)といった規定も存在する。 このような地域代表性に対する法規制は、区長の正当性と公的地位を直 截的に保障するものである。いわば、このことは一民間任意組織である地 縁組織の長が地域代表性を公的に付与されることを意味する。地縁組織が 他種の団体に比べて大きな正当性リソースを得ることが可能となる構造が、 このようにつくられているのである。 第4には、上記のとおり、区長は特別の公的地位を付与される一方で、 公務員身分にあるからこそ、行政の介入が認められている。つまり、区長 は市町村長の指揮監督を受けるという規定が盛り込まれていることが多い のである。たとえば、「区長は、町長及びその他の執行機関の指揮監督を 受け」(大豊町)、「町長の指示を受け」(利根町)、「村長の命を受けて」 (五木村)、「区長は、町長から任命された事務の範囲内においてのみ執行 の権限を有する」(長野原町)、「町長の指揮、監督を受け町長、議会、選 挙管理委員会、農業委員会、教育委員会その他町執行部等の指示する事項 の示達、調査、報告をし、町政の円滑な浸透を図らなければならない」 (涌谷町)などの規定がある。 第1から第4に示したようなことにくわえて、第5には、区長の自治団 体の長としての側面が明記されていることを特徴として指摘しておかなけ ればならない。たとえば、「自治意識の高揚及び実践活動」(砥部町、三春 町、田村市)、「行政区民の自主的な活動に関する事務」(新十津川町)、 「行政区内の地域づくり」(富士河口湖町)、などの規定がある。また、「住 民の融和を図る」(関川村、涌谷町)という規定もある。 4.2.7 区長身分と報酬 区長は、条例や施行規則等に記載されていないことがあるのだが、市町

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地縁組織と「公的地位」―行政区長制度に焦点を当てて 村長から委嘱を受ける非常勤特別職の地方公務員としての身分を有してい るケースが多い。また、区長報酬については、ほとんどの条例に報酬に関 する条文が明記されている。報酬ではなく、「事務費」(江府町)、「行政区 交付金」(南魚沼市)、「自治活動交付金」(比布町)の形で資金提供を行う とする場合もある。 区長は、地域代表性にくわえて、公務員という地位および金銭リソース を獲得することが可能となっているのである。 4.2.8 表彰制度 地域組織や諸社会団体に対する公的地位付与という点を考えたとき、市 町村長からの表彰の対象者リストにそれらが取り上げられているかどうか は重要である。実に、区長も各市町村の表彰制度の対象とされていること がかなりあることがいえる。ただし、区長表彰は、区長設置条例そのもの には規定されておらず、別途各市町村の表彰条例ないし規則等に規定され ている。 多くの市町村表彰制度では、表彰対象者は、「自治振興に寄与した者」 といったようにさまざまな対象者を包括するように定められている。たい ていの場合、区長は「自治功労者」としてノミネートされるものと考えら れるが、ここではとくに表彰対象者として区長を明示している条例につい てとりあげている。 区長表彰の基準は、「何年以上継続」といった勤続年数の長さである。 年数が明記されている条例に限っていえば、もっとも長いもので、25年 (新十津川町)、最短で4年(美里町)である。中には、16年以上勤続者を 「特別功労表彰」者、12年以上勤続者を「功労表彰」者というように、勤 続年数が長ければ長いほど、表彰の位階が高くなるように設計していると ころもある(平田村)。おおむね、区長表彰に必要な年数としては8年か ら20年が標準的である。

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4.3 小括 区長制度は、区長設置条例や規則といった公的な法規制の下に制度化さ れており、そこでは区長の権能や責務、また公的地位保障のスキームが明 示されている。 区長は、基本的には、行政事務の円滑処理を目的として機能することが 制度上期待され、したがって、区長には行政補助機関としての位置づけが 与えられている。その一方で、区長は単なる行政補助機関としてではなく、 多くの場合公務員という地位にくわえて、地域代表として行為する権能、 そして地域要望を取りまとめるという権能を与えられている。さらには、 市町村長による表彰対象者となっているのである。このように、市町村行 政から区長に対して、様々に正当性リソースが供与される仕組みが備えら れているのである。もちろん、区長の職務に対する費用弁償や報酬支払い という金銭リソースの提供もある。 ただ、これらのリソースの提供は、同時に区長と市町村長との指揮命令 関係を前提としたものであることを指摘しておかなければならないだろう。 区長は、市町村長の指揮監督を受けつつ、任務を遂行しなければならない のである。 地縁組織からみれば、区長設置条例等の法規制は、自身の諸リソースを 保障する重要な制度装置であるといえる。この制度装置の存在を通じて、 ペッカネンも指摘している通り、地縁組織が市町村行政から公認され、独 占的に地域を代表することが可能となり、また市町村行政との特別のコミュ ニ ケ ー シ ョ ン の 連 繋 と い う 恩 恵 を 受 け る こ と が で き る よ う に な る (Pekkanen 2006:144-145)。とりわけ正当性リソースの配分は、他の市 民活動組織等にはみられない局面であるといえよう。 くわえて、区長制度の生成の契機は町村合併であったが、今次の市町村 合併の過程で区長制度がどのように処理されているかということについて、 若干触れておきたい。先に触れた1969年の全国市長会調査でも、報告の最 後の部分で、とりわけ大規模な合併を経験したところで住民組織と行政連 絡員が積極的に行政連絡機構として活用されていることが特筆されている

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地縁組織と「公的地位」―行政区長制度に焦点を当てて のである。今回取り上げた条例でいえば、とくに比較的制定年次が新しい 条例の多くは、平成の大合併を経た市町村の条例である。もちろん、これ らの市町村の多くは合併以前から区長制度を採用していたものと考えられ るが、合併を経ても区長制度が存続していることは明らかである。区長制 度に限らず、各市町村の合併協定を見ると、ほとんどの市町村でこれまで の行政連絡機構を維持するという決定が行われているようである。合併に 伴って行政連絡機構が再編・縮小されるというよりもむしろ、維持される という傾向があるといえる。 5.おわりに 本稿では、行政区長制度によって、市町村行政から様々なリソースが地 縁組織に供与されていることを明らかにした。とりわけ注目すべきなのが、 正当性リソースの多さである。行政区長制度そのものが正当性リソースと いえようが、正当性リソースの具体的内容としては、以下のものが確認さ れた。①条例を通じて、地縁組織(の長、龍ヶ崎市のような場合には区長 そのもの)を事実上公認し、公的地位を付与すること、②公的地位によっ て、地縁組織がいわゆる一民間任意組織にもかかわらず、地域代表性を有 する団体として機能する余地が保障されること、くわえて③地域代表性を 許容されることによって、自組織の要望陳情を市町村行政に対して行うルー トが確保されること、④区長を表彰対象者としてノミネートすることで、 よりその公的地位を強める効果をもたらすこと、である。これらにくわえ て、金銭リソース(報酬と補助金)が供与されることがわかった。 ただ、こうしたリソースは無償で市町村行政から提供されるわけではな く、地縁組織の長を行政内部化し、市町村長と地縁組織の長との間に指揮 監督関係を樹立することを前提条件とする。いうならば、宮崎(2006)が 指摘するように、こうした指揮監督関係が地域政治統合の手段(「顔ぶれ が変わらないことによる安定」体制構築の手段)に活用される可能性も否 定できないし、地縁組織の行動を何らかの形で拘束してしまう可能性も否

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定し得ない。 行政区長制度が地縁組織に与える効果のよしあしを、ここで断定するに は至らないが、行政区長制度が揺れ動いていることは確かである。先に示 した龍ケ崎市は2009年から区長制度を廃止したように、行政区長制度を廃 止するという市町村が徐々に増えてきているのである(15)。また、区長制度に 対する住民訴訟(区長に対する報酬の支給が地方自治法に違反していると いう主旨)も生じている(16)。ただ、こうした動きがある一方で、行政区長制 度は厳然と地縁組織と市町村行政との間に生成されているのであり、地縁 組織のあり方を規定する要素として作用しているということは明らかであ る。 本稿は、あくまで行政区長制度が地縁組織にとっての正当性リソースと なること、またそこで具現化されるリソースの内容・特性を確認すること に主たる目的をおいている。こうしたリソースの付与の構造の重要性を、 当の地縁組織がどのように認識しているのか、一方で地縁組織が、政府か らの正当性リソースをどの程度獲得する余地を実際保持し得ているかといっ た課題については、まだ残されたままである。本稿は、これからまとめる 論文の一部となることを予定しており、残された課題は今後の別稿を期し たい。 【付記】 本稿は、平成18年度―19年度科学研究費補助金(若手研究(B))『自治体機構・ 地域住民組織(町内会)の関係変容―市町村合併を題材に』の研究成果の一部であ る。 注 (1) 地縁組織の組織特性については、森(2005)を参照。地縁組織は、自治組織 としての性格を持ちつつも、同時に行政補助組織としての性質を有するもので あると論じている。 (2) 具体的には、市制60条、町村制64条に規定されていた。

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地縁組織と「公的地位」―行政区長制度に焦点を当てて (3) ただし、農村部・町村部といっても当時の日本の農村部は広範囲にわたって いたのであり、したがって、全国津々浦々の地域で区が組織化されたといえよ う。 (4) 部落会町内会の廃止をめぐる一連の過程については、自治大学校編『戦後自 治史Ⅰ:部落会町内会の廃止』に詳しく描かれている。 (5) 具体的には、その名称は区長、駐在員、広報員等適宜で差し支えないが、通 常部落単位に置き、徴税令書の配布、納税思想の普及、広報紙の配布、各種の 調査報告、各種行事の伝達、住民から市町村への連絡事項及び要望事項の伝達 等の事務を行うとされていた。 (6) 自治庁主催の全国都道府県総務部長、地方課長会議で自治庁が「町村合併に 伴う区長、連絡員、広報員等の町村末端機構の取扱について(案)」を提示し た(高木2005:698)。 (7) 連絡員を部落会町内会の長が兼任することを妨げないと明記している一方で、 「なお、町内会、部落会、区その他名称のいかんを問わず、これらに類似する 団体または組織を条例または規則で定め、これらの団体または組織およびその 役職員等をして市町村行政の一部を行わせる旨を、規定することは法律上許さ れないものである」と記している。 (8) ちなみに、同調査では、町内会部落会が行政協力に応じているかどうか、そ して町内会部落会の行政協力を引き出すための方法についても訊ねている。調 査結果からは、町内会部落会等があるものの、それらと無関係に行政連絡を行っ ている市町村のうち、町内会部落会が協力しない、または協力できない事情が あると回答する市町村が存在していることが明らかになっているが、協力を引 き出す方策として、1つに補助金の交付、2つには公に町内会部落会を認める ことといった回答が寄せられている。町内会部落会サイドでも、原則として市 町村から補助金を交付されることについては肯定的な意見が多く、町内会部落 会に対する市町村からの指導・面倒を見ることを期待する意見が多かった。く わえて、市町村役場の人々は、町内会部落会に高い関心をもっていると回答し つつも、国や県も自分たちに関心を持って欲しいとする意見も大半を占めた。 すでに何十年も前の調査結果ではあるものの、地縁組織サイドにおいて、政

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府の関心をより地縁組織に向けて欲しいという意見、そして補助金をはじめと する市町村の指導・後見を期待するという意見が圧倒的に多かった事実は、興 味深い。地縁組織が、いかに政府からのリソース提供を重要視しているかを物 語る結果が示されている、といえるのではないだろうか。 (9) 龍ケ崎市は、2008年度から区長の補佐を担ってきた班長制度を廃止し、2009 年度から区長制を廃止した。龍ケ崎市においては、ニュータウン地区の自治会 とそれ以外の区長制とが併存するという構造があった。区長制の廃止の理由に ついては、龍ケ崎市の担当課は、次の通り述べている。「これまで長い歴史と 伝統の中で継続されてきた区長制度について、行政と地域との関係強化のため 果たしてきた役割はきわめて大きいものがありますが、時間の経過に伴い社会 環境も変化している状況にあることから、新たな住民自治組織改革について検 討をしてまいったところであります。その一環として班長報酬について検討し ましたところ、班長については大多数の地区で一年交替の輪番制であること、 ボランティア的性格が強いこと、市政は市民との協働で運営すべきと考えられ ることなどから、この度班長報酬廃止の方針を決定し」たとしている。また、 「市民が主体となったまちづくり、まち育てを進めていくためには、行政に依 存するのではなく、「自分たちの地域は自分たちでつくりあげる」という自治 意識を高め、市と対等な関係を結んでゆく意識が重要であることから、区長設 置条例を廃止することにより、区長・班長の非常勤特別職としての委嘱を取り やめ、自治組織の代表は行政の下部機関ではなく、行政と対等の位置付けとし ていきたいと考えております」としている(龍ケ崎市公式サイト「過去のご意 見などとその回答」より引用)。 (10) 大塚は、茨城県内の市町村を調査して、事務処理制度の類型化を試みている。 長くなるが参照しておきたい。第1の類型は、自治会型である。行政区長や市 政協力員等の行政下部組織が存在しないタイプである。自治会型の一つ目は、 自治会+住民協議会型である。自治会と住民協議会があり、住民協議会が事務 委託を担うタイプである。二つ目は、自治会型である。任意団体の自治会のみ 存在し、自治会に広報誌の配布業務を委託等するか、新聞折込により配布する。 行政から自治会には委託料あるいは補助金が支出される。第2の類型は、自治

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地縁組織と「公的地位」―行政区長制度に焦点を当てて 会・協力員型である。これもまた2つに区分することができる。一つ目は、自 治会+市政協力員・連絡員型である。自治会が自主的住民活動を行い、行政事 務は協力員に委嘱するというタイプである。市政協力員には自治会長か特定の 個人が選出される。二つ目は、常会+行政連絡員型である。常会という組織が 自主的住民組織として存在し、行政事務は常会に行政連絡員を依頼して処理す るタイプである。常会は村落社会に多い住民組織である。第3の類型は、区長 型である。この特徴は、区長(あるいは区)という非常に強力な行政下部組織 が存在することである。区長は非常勤特別職であり、報酬が支給される。住民 組織が行政によって下請機関とされているタイプである。この型も2つに分け ることができる。一つ目は自治会+区長制度型である。このタイプは自治会型 と同じであり、自治会が住民活動を行う一方、区長が行政事務を執行するタイ プである。そして二つ目は、住民組織がなく区長が行政事務を処理するという タイプである。行政主導性の強い制度を有するタイプでもある(大塚 2003)。 (11) 区長報酬と班長報酬を合計すると約6,700万円となる。 (12) 宮崎(2006)は、この表彰制度によって、表彰対象者の名誉欲が刺激される とともに、彼らは首長がかわると次の表彰がなくなるかもしれないという気分 に陥るために、首長の選挙マシンと化していくことを指摘している。その意味 では、表彰制度は地縁組織に対する正当性リソースであると同時に、政治によ る地縁組織の動員手段となる側面も有するのである。 (13) 主として条例web、自治体条例検索ページ(「法令・告示・判例・例規等の 検索」等)、検索エンジンから各自治体の例規集を参照した。ただ、時間的制 約により全国市町村の条例制定状況を調査することができなかったので、確認 し得ていない条例がある可能性はある。また、「区」設置条例も本稿でいう区 長設置条例に該当するが、当該条例で区のとりまとめを行う者の名称が区長で ない場合も、職務上の差異がないことから調査対象に含めることとした。 (14) 最近の調査結果については、森(2009)を参照のこと。 (15) 例えば、すでに廃止している市町村としては、福岡県宗像市、また現在廃止 が議論されているのが、福岡県大牟田市、三重県名張市などである。 (16) 裁判所は、原告の請求を棄却し、区長制度は地方自治法に違反するものでは

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ないという判断を下している。詳しくは、村田・京極(2000)を参照。 参考文献 秋元律郎(1990)「中間集団としての町内会」倉沢進・秋元律郎編著『町内会と地 域集団』ミネルヴァ書房 鰺坂学(1989)「行政協力(委員)制度を検証する」『住民と自治』89年10月号 早瀬武(1985)「町村制と部落」『岡山大学法学会雑誌』35(3・4) 日高昭夫(2003)「「第三層の地方政府」としての地域自治会―コミュニティ・ガバ ナンス論の構築に向けて―」『行政管理研究』103 自治庁(1956)『町内会部落会についての調査』 自治省(1980)『自治会、町内会等の住民自治組織の実態調査結果の概要』 宮崎伸光(2006)「行政委嘱員・関係団体再考」松下圭一・新藤宗幸・ 西尾勝編 『自治体の構想〈5〉自治』岩波書店 森裕亮(2005)「地縁組織(町内会)の組織特性について―その行政補助組織性の とらえかた」『北九州市立大学法政論集』33(2・3・4) 森裕亮(2009)「行政協力制度の現況:『地縁組織(町内会)と自治体機構との関 係に関するアンケート』集計結果報告」『北九州市立大学法政論集』37(1) 村田哲夫・京極務(2000)「町に区長は不似合い?―住民の自主的組織を活用した 区の設置は適法」『判例地方自治』202 中田実(1993)『地域共同管理の社会学』東信堂 西尾勝(1981)「福祉社会のボランタリズム」『季刊社会保障研究』17(1) 西尾勝(2000)『行政の活動』有斐閣 大塚祚保(2004)「住民自治と区長制度―竜ヶ崎市における住民自治の回復を求め て」『都市政策試論』公人社 高木鉦作(2005)『町内会廃止と「新生活協同体の結成」』東京大学出版会 築山秀夫(1999)「町内会とNPO―転換期における地域社会集団の展開」『長野県 短期大学紀要』54 山田公平(2002)「市町村合併の歴史的考察」室井力編『現代自治体再編論-市町 村合併を超えて』日本評論社

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地縁組織と「公的地位」―行政区長制度に焦点を当てて

上田惟一(1989)「行政、政治、宗教と町内会」岩崎信彦ほか編『町内会の研究』 御茶の水書房

全国市長会(1969)『都市の行政連絡制度―住民組織と行政連絡員』

Pekkanen, R. (2006) Japan’s Dual Civil Society: Members Without Advocates, Stanford Univ Press(=2008佐々田博教訳『日本における市 民社会の二重構造―政策提言なきメンバー達』木鐸社)

Pekkanen, R. (2005) Local Corporatism: Neighborhood Associations and Public Policy in Japan, Journal of Public Policy Studies, 5

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条 例 目 的 区 長 等 の 選 任 方 法 長 の 権 限 ( 区 長 の 届 け 出 義 務 ) 区 長 等 の 権 能 ・ 任 務 報 酬 / 報 償 等 公 務 員 身 分 ( 条 例 に 明 記 さ れ て い る 場 合 の み ) 表 彰 制 度 ( 対 象 が 区 長 と 明 記 さ れ て い る 場 合 の み ) 条 例 の 制 定 年 大 樹 町 行 政 区 設 置 条 例 町 行 政 の 民 主 的 に し て 、 か つ 、 能 率 的 な 運 営 を 図 り 、 も っ て 町 の 進 展 を 期 す る た め 区 内 住 民 の 推 せ ん 長 の 委 嘱 ・ 区 長 は 、 町 行 政 遂 行 に 必 要 な 事 項 を 行 う も の と す る 。 ・ 区 長 は 、 当 該 行 政 区 を 代 表 す る 。 ・ 区 長 は 、 町 行 政 の 執 行 に つ い て 町 長 に 建 議 し 、 又 は 町 長 の 諮 問 に 応 じ て 答 申 す る こ と が で き る 。 ・ 区 長 は 、 町 長 の 指 示 に よ り 当 該 行 政 区 の 事 務 を 処 理 す る 。 あ り 非 常 勤 12 年 以 上 ( 大 樹 町 表 彰 条 例 ) 昭 和 27 年 津 久 見 市 区 設 置 条 例 市 民 の 便 益 及 び 市 事 情 の 円 滑 な 処 理 を 図 る た め 管 轄 区 域 内 に 居 住 す る 成 年 以 上 の 男 女 の 適 任 者 長 の 委 嘱 令 書 、 告 知 書 の 配 布 並 び に 納 税 貯 蓄 組 合 の 連 絡 弘 報 、 市 報 、 連 絡 報 の 伝 達 事 項 共 同 墓 地 管 理 並 び に 衛 生 事 務 連 絡 調 査 統 計 事 務 連 絡 選 挙 管 理 委 員 会 事 務 連 絡 社 会 援 護 に 関 す る 事 務 連 絡 道 路 看 護 に 関 す る 連 絡 治 安 警 備 に 関 す る 連 絡 そ の 他 市 長 に お い て 特 に 依 頼 す る 事 項 あ り ( 及 び 助 成 金 ) 昭 和 27 年 江 府 町 区 長 の 設 置 条 例 町 行 政 並 び に 各 種 事 務 の 浸 透 と 相 互 の 協 力 活 動 の 円 滑 な 運 営 と 効 果 的 な 実 施 を 図 る 当 該 部 落 に お い て 適 当 な 方 法 に よ り 行 う 長 の 委 嘱 ( 選 任 ) 区 長 招 集 権 / ( 区 長 ) 辞 任 に 際 し て 、 部 落 の 許 可 要 、 町 長 へ の 届 け 出 義 務 当 該 部 落 を 代 表 し 、 一 般 処 務 の 事 務 を 行 う 。 事 務 費 昭 和 28 年 資 料 : 区 長 設 置 条 例 の 一 覧

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地縁組織と「公的地位」―行政区長制度に焦点を当てて 長 野 原 町 区 条 例 町 行 政 を く ま な く 行 き わ た ら せ 、 能 率 的 に 運 営 処 理 す る こ と 区 の 住 民 で 25 歳 以 上 の 者 の 中 か ら 当 該 区 民 が 選 挙 又 は 推 薦 の 方 法 で 選 出 し た 者 長 の 委 嘱 ( 任 命 ) ( 権 限 ) ・ 区 長 は 、 町 長 か ら 任 命 さ れ た 事 務 の 範 囲 内 に お い て の み 執 行 の 権 限 を 有 す る 。 た だ し 、 区 の 個 有 事 務 に つ い て は 、 こ の 限 り で な い ・ 区 長 が 区 民 の 総 意 に 基 づ い て 区 民 を 代 表 す る 権 限 を 与 え ら れ て い る 場 合 に お い て は 、 町 長 の 諮 問 に 応 じ 、 又 は 会 議 に お い て 区 を 代 表 す る こ と を 妨 げ な い ( 担 当 事 務 ) 町 行 政 を 区 内 に 徹 底 し 、 運 営 を 補 助 す る こ と 町 と 区 民 と の 連 絡 に 当 た る こ と 区 民 全 般 を 対 象 と す る 町 行 政 目 的 の 調 査 を 行 う こ と ( 法 律 又 は こ れ に 基 づ く 政 令 又 は 条 例 等 に よ っ て 、 別 に 調 査 員 を 置 く も の を 除 く ) そ の 他 各 種 団 体 と の 連 絡 を 行 う こ と 区 民 の 移 動 に よ り 届 出 の 規 定 の あ る も の に 対 し て は 、 届 け 出 を 勧 奨 す る こ と あ り 非 常 勤 の 特 別 職 昭 和 28 年 比 布 町 行 政 区 設 置 条 例 行 政 区 内 住 民 の 推 挙 し た 者 長 の 委 嘱 自 治 活 動 交 付 金 連 続 5 年 以 上 ( 比 布 町 表 彰 条 例 施 行 規 則 ) 昭 和 29 年 藤 岡 市 行 政 区 設 置 条 例 市 行 政 の 円 滑 な 運 営 と 効 率 的 な 行 政 事 務 の 執 行 を 図 る た め 行 政 区 内 の 住 民 に よ り 民 主 的 な 方 法 で 選 出 さ れ た 者 長 の 委 嘱 ( 任 命 ) 広 報 紙 及 び 周 知 文 書 等 の 配 布 に 関 す る こ と 。 区 域 内 住 民 の 要 望 事 項 の 進 達 に 関 す る こ と 。 市 行 政 事 務 へ の 協 力 に 関 す る こ と 。 区 域 内 住 民 の 把 握 に 関 す る こ と 。 そ の 他 市 長 が 必 要 と 認 め る 事 項 15 年 以 上 ( 藤 岡 市 表 彰 条 例 ) 昭 和 29 年

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朝 日 町 区 長 条 例 町 政 の 正 し い 理 解 と 浸 透 を 図 る と 共 に 町 及 び 地 域 相 互 間 の 行 政 の 連 絡 、 親 睦 を 図 る を 以 て 目 的 と す る 区 域 の 住 民 の 互 選 ( 投 票 を 含 む 。 ) に よ つ て 選 出 さ れ た 者 長 の 委 嘱 区 長 は 各 地 域 に お け る 行 政 及 び 町 長 よ り 委 任 を 受 け た 事 務 に 協 力 す る 。 あ り 6 年 以 上 ( 朝 日 町 表 彰 条 例 の 施 行 に 関 す る 規 則 ) 昭 和 30 年 下 仁 田 町 行 政 区 設 置 条 例 町 行 政 を 円 滑 に 処 理 し 、 住 民 と の 連 絡 を 密 に し て 、 そ の 利 便 を 増 進 す る た め 住 民 長 の 委 嘱 公 布 類 は 、 速 や か に 区 内 に 伝 達 す る 。 町 長 の 指 示 を 受 け 区 内 の 行 政 事 務 を 担 任 す る 。 区 内 行 政 上 必 要 事 項 あ る と き は 、 町 長 に 申 報 す る 。 あ り 5 年 以 上 ( 下 仁 田 町 功 労 者 表 彰 規 程 ) 昭 和 30 年 平 田 村 行 政 区 に 関 す る 条 例 村 行 政 の 円 滑 な る 運 営 を 期 す る た め 区 域 内 の 世 帯 主 の 推 せ ん す る 者 長 の 委 嘱 解 職 ・ 停 職 権 村 長 の 行 う 行 政 各 般 の 連 絡 指 導 並 び に 旧 来 の 慣 例 に よ る そ の 関 係 区 域 の 事 務 を 行 う 。 あ り 非 常 勤 の 特 別 職 特 別 功 労 表 彰 ( 16 年 以 上 ) 、 功 労 表 彰 ( 12 年 以 上 ) ( 平 田 村 表 彰 条 例 / 施 行 規 則 ) 昭 和 30 年 美 里 町 行 政 区 設 置 条 例 行 政 事 務 の 連 絡 及 び 処 務 の 便 宜 の た め 各 区 か ら 選 出 推 薦 長 の 委 嘱 あ り 4 年 以 上 ( 美 里 町 表 彰 規 程 ) 昭 和 30 年 潮 来 市 区 長 設 置 に 関 す る 条 例 各 区 の 選 出 長 の 委 嘱 ( 任 命 ) 執 行 機 関 の 補 助 的 任 務 を 担 当 し 、 各 区 民 と の 連 絡 を 図 る ほ か 、 区 を 代 表 す る 。 昭 和 31 年 黒 木 町 行 政 区 長 等 の 設 置 に 関 す る 条 例 町 政 の 円 滑 な る 運 営 を 図 り 、 町 民 の 福 祉 を 増 進 す る た め 区 域 内 に 居 住 す る 者 の う ち か ら 、 そ れ ぞ れ 推 薦 さ れ た 者 長 の 委 嘱 辞 任 承 認 権 住 民 の 転 入 、 転 出 に 関 す る 事 項 区 内 居 住 者 台 帳 の 整 備 納 税 通 知 書 、 保 険 料 納 入 通 知 書 及 び 使 用 料 納 入 通 知 書 の 配 布 各 種 申 告 書 用 紙 等 の 配 布 及 び 収 集 衛 生 に 関 す る 事 項 8 年 以 上 ( 黒 木 町 功 労 者 表 彰 条 例 ) 昭 和 31 年

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地縁組織と「公的地位」―行政区長制度に焦点を当てて 町 長 が 特 に 指 示 す る 調 査 及 び 報 告 に 関 す る 事 項 前 各 号 の ほ か 、 町 民 に 関 係 あ る 事 項 大 和 町 連 絡 区 設 置 条 例 本 町 行 政 事 務 処 理 の た め 区 の 推 せ ん 長 の 委 嘱 あ り 昭 和 31 年 長 南 町 区 長 設 置 条 例 本 町 行 政 の 効 果 と 便 宜 を 図 る た め 管 内 住 民 の 推 薦 し た も の 長 の 委 嘱 ( 任 命 ) ① 区 長 会 議 招 集 権 ( 区 長 会 議 ) 、 ② ( 区 長 ) 辞 表 の 提 出 義 務 管 内 住 民 を 代 表 す る 。 ま た 、 町 長 及 び 他 の 行 政 機 関 の 長 の 意 を 体 し 行 政 各 般 に 亘 り 条 例 の 目 的 達 成 の た め そ の 職 務 に 従 事 し な け れ ば な ら な い 。 あ り 非 常 勤 特 別 職 昭 和 31 年 鮫 川 村 区 長 等 設 置 条 例 議 会 の 同 意 長 の 選 任 上 司 の 指 揮を 受 け そ の 区 に お け る 事 務 を 処 理 す る あ り 非 常 勤 昭 和 32 年 南 関 町 区 長 等 設 置 に 関 す る 条 例 町 民 の 福 祉 を 増 進 し 、 町 政 の 円 滑 な る 運 営 を 図 る た め 区 内 の 居 住 者 で あ っ て 、 区 か ら 選 出 さ れ た 者 長 の 委 嘱 解 嘱 権 行 政 事 務 に 関 す る 各 種 伝 達 事 項 の 周 知 徹 底 に 関 す る こ と 行 政 事 務 に 関 す る 調 査 そ の 他 資 料 し ゅ う 集 事 務 の 補 助 に 関 す る こ と 徴 税 令 書 及 び こ れ に 類 す る も の の 配 布 並 び に 徴 税 協 力 に 関 す る こ と 産 業 振 興 に 関 す る こ と 広 報 そ の 他 印 刷 物 等 の 配 布 及 び 掲 示 に 関 す る こ と 区 内 居 住 者 の 掌 握 及 び 転 出 入 そ の 他 異 動 等 の 事 務 補 助 に 関 す る こ と 風 水 震 火 災 そ の 他 非 常 災 害 情 報 の し ゅ う 集 及 び 応 急 対 策 に 関 す る こ と 衛 生 の 指 導 及 び 防 疫 に 関 す る こ と 公 民 館 活 動 に 関 す る こ と 町 の 所 掌 に 係 る 各 種 募 金 、 寄 附 金 に 関 す る こ と あ り 非 常 勤 10 年 以 上 ( 南 関 町 区 長 表 彰 規 程 ) 昭 和 32 年

参照

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