IRUCAA@TDC : 上顎中切歯に対する抜歯即時インプラント埋入
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(2) 63. 臨床報告. 上顎中切歯に対する抜歯即時インプラント埋入 金井由起1). 関根秀志2). 田口達夫2). 山上美樹1). 松崎文頼2). 高梨琢也2). 古屋克典2). 佐藤. 亨3). 安達. 康1). 抄録:治療期間の短縮による患者負担の軽減を目的. ント治療の適用が検討されてきたが,近年,インプ. とし,歯根破折した上顎中切歯に対し,抜歯と同時. ラント治療が補綴方法の一つと考えられ,保存が不. にインプラント埋入を行った。. 可能と診断された歯の抜歯以前にインプラント治療. 患者は67歳の女性,約40年前に治療した上顎左側. の適用が検討されるに至っている。すなわち,イン. 中切歯のメタルコアと前装冠が脱離したため,かか. プラント治療の欠点とされる長期にわたる治療期間. りつけ歯科医を受診した。診査の結果,根管内に肉. の短縮を期待し,術前の診査により抜歯直後のイン. 芽組織を認め,根管内の穿孔あるいは根破折のため. プラント埋入が検討される。. 要抜歯と診断された。抜歯後の歯冠補綴法として,. 本稿では,歯根破折により保存不可能と診断され. インプラント治療を希望して2005年3月に東京歯科. た上顎中切歯に対して抜歯即時インプラント埋入を. 大学水道橋病院口腔インプラント科を受診した。. 適用し,良好に経過している症例を報告する。. 精 査 の 後,抜 歯 と 同 時 に イ ン プ ラ ン ト を 埋 入. 症 例. し,5か月の治癒期間の後,インプラント支持型上 部構造を装着した。インプラントへの荷重開始後4 年を経過し,臨床的に順調に経過している。. 患. 者:67歳の女性。. 初診日:2005年3月。. 適切な診査と診断のもとに行われる抜歯即時イン. 主. 訴:かかりつけ歯科にて保存不可と診断された. プラント埋入は,患者負担の軽減に有効であると考. 歯をインプラントで回復したい。. えられる。. 口腔内所見:28歯残存,2歯欠如。 咬合支持数:12箇所。Eichner 分類:A1。. 緒 言. 咬合三角:第1エリア。. インプラント体の改良と術式の改善によりインプ. 既往歴:胃腸薬による薬疹。. ラント治療は歯冠補綴のための有効な方法として認. 現病歴:約40年前に上顎両側中切歯を歯冠修復し. 知され,広く臨床に用いられている。従来,抜歯後. た。その後,順調に経過したが,2005年3月に上顎. の創傷治癒が完了した欠損部顎堤に対してインプラ. 左側中切歯のメタルコアと前装鋳造冠が一塊で脱落 した。かかりつけ歯科にて診査の結果,根管内に軟. キーワード:即時埋入,インプラント治療,抜歯窩 1) 東京歯科大学口腔健康臨床科学講座歯科補綴学分野 2) 東京歯科大学口腔健康臨床科学講座口腔インプラント学 分野 3) 東京歯科大学クラウンブリッジ補綴学講座 (2009年12月1日受付) (2010年1月21日受理) 別刷請求先:〒101‐0061 東京都千代田区三崎町2−9−18 東京歯科大学口腔健康臨床科学講座 金井由起. 組織を認めたことから根管内の穿孔あるいは歯根破 折により保存不可と診断された。修復物の脱離後, 同部にはわずかな疼痛を感じることがあるが,歯肉 の腫れはないという。 治療経過:インプラント治療の適用を検討するた め,術前の検査を実施した。. ― 63 ―. 患者は非喫煙者であり,全身状態に異常は認めな.
(3) 金井, 他:上顎前歯に対するインプラント埋入. 64. a.正面観. b.上顎咬合面観 図1. 表1 TM. 0 B 2 2 P 3 2 3 PD L 2 2 B 2 2 TM 0. 8. 0 3 3 3 3 3 2 7 3 3 3 3 3 3 0. 0 2 3 2 3 2 2 2 2 2 2 2 2 2 0. 0 3 2 3 2 2 2 6 3 2 3 3 3 3 0. 術前の口腔内. 術前の歯周組織の状態. 0 2 3 2 2 2 1 1 2 3 2 2 2 2 0. 0 3 2 3 2 2 3 5 2 2 3 3 1 3 0. 0 3 2 2 2 2 2 1 2 2 1 2 1 1 0. 0 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 1 0. 0 0 3 2 3 3 3 2 2 2 3 2 4 4 5 2 2 2 2 2 2 2 2 3 2 3 2 2 2 2 1 0 0 0. 0 2 3 2 2 3 2 3 2 2 1 2 2 1 0. 3 2005年(H17) 3 4月 2 2. 0 2 2 2 2 2 2 6 7 2 2 3 2 2 3 2 3 2 2 2 2 2 2 0 0. 3 3. 0 3 3 3 3 2 3 8 2 3 3 2 2 2 0. かった。 口腔清掃状態は良好であり,残存歯周囲歯周ポ ケットはおおむね2mm から3mm の範囲であり, 歯肉に炎症は認められなかった(図1,表1) 。 咬頭嵌合位は安定しており,滑走運動は前歯部に 誘導され臼歯部は離開していた。 当該上顎左側中切歯は歯肉縁の高さまで歯質が残 存しており,齲蝕は認められなかった。根管内は軟 組織で満たされていた。周囲歯肉に明らかな炎症は 認められず,深いポケットは触知されなかった(図 図2. 2) 。. 術前の上顎左側中切歯部. デンタルエックス線診査では歯根長が約10mm で あり,根管内に透過性の亢進を認めた。根管充填材. 根尖性歯周組織炎を疑う透過像は認められなかっ. は確認できなかった。根周囲に歯根膜空隙の拡大,. た。. ― 64 ―.
(4) 歯科学報. 図3. Vol.110,No.1(2010). 術前のデンタルエックス線写真. 図4. 隣接歯は失活歯であり,歯冠修復がなされてい た。隣接歯周囲においても辺縁部ならびに根尖部に. 65. 術前のパノラマエックス線写真. かい幅を増していた。根尖部から鼻腔底までの距離 は17mm であった(図5) 。. 歯周組織炎が疑われる所見はなかった(図3) 。. 併せて,インプラント治療に関わる審美性のリス. パノラマエックス線診査では残存歯周囲の歯槽骨. ク評価を行ったところ,全身的にも局所的にも審美. に明らかな吸収を認める部位は存在せず,上顎前歯. 的リスクは低いことが明らかとなった(表2) 。その. 部根尖から鼻腔底までの範囲の上顎骨に異常を認め. ため,抜歯直後のインプラント埋入を十分に検討で. なかった(図4) 。. きるものと診断された。. CT エックス線診査では当該歯根の唇・舌側歯槽. 患者と治療計画を相談した結果,インプラントの. 骨の明らかな吸収は認められず,根尖部周囲の顎骨. 骨結合の獲得ならびに審美性の回復に支障がない範. に異常は認められなかった。根尖部付近において唇. 囲で,治療期間を可能な限り短縮したいという希望. 舌的な歯槽骨の幅径は約7mm であり,基底部に向. を得た。そのため,インプラント埋入手術が可能な. 表2. インプラント治療に関わる審美性のリスク評価. 評価項目. 図5. 評 価. リスク. 全身状態. 健康. 低. 喫煙習慣. 非喫煙. 低. 患者の審美性への期待. 中程度. 中. リップライン. 中程度. 中. 組織のバイオタイプ. 低いスキャロップと中等度の厚さ. 中. 歯冠形態. 方形. 低. インプラント部の感染. なし. 低. 隣在歯の骨レベル. 接触点から5mm. 低. 隣在歯の骨レベル状態. 修復歯. 高. 欠損部の幅. 8mm. 中. 軟組織形態. 欠損なし. 低. 歯槽骨頂形態. 欠損なし. 低. 審美性に対するリスク. 術前の CT エックス線写真 ― 65 ―. 高くない.
(5) 金井, 他:上顎前歯に対するインプラント埋入. 66. 環境下で抜歯を行い,術中の診断に基づいて抜歯即. 。埋入トルク値は50N であった。イ 埋入した(図10). 時インプラント埋入を決定する計画で,患者の同意. ンプラント体唇側面から唇側歯槽骨壁までの距離は. を得た。. 約2mm であったため,埋入窩形成時に採取した抜. 2005年5月,静脈内鎮静下において,ペリオトー. 歯窩から鼻腔底に至る上顎骨基底部の自家骨削片を. ムならびに残根鉗子を用いて慎重に抜歯を行った。. 用 い て 小 範 囲 の 骨 移 植 術 を 併 用 し た(図11a,11. 抜去された歯根は縦破折しており,根管内には肉芽. b,11c) 。そ の 後,直 径5mm,長 径3mm の ヒ ー. 組織が存在した(図6) 。抜歯窩内には明らかな肉芽 組織は存在せず,唇側歯槽骨壁に欠損はなかった (図7) 。歯肉縁から唇側歯槽骨頂までの深さは3 mm であり(図8) ,抜歯即時埋入術式の選択が可能 と診断した。 インプラント埋入にあたり,周囲歯肉にはフラッ プを形成することなく抜歯窩口蓋側壁のほぼ中央を 起始点とし,やや口蓋側よりに埋入窩形成を行った (図9) 。所 定 の 形 成 後,直 径4. 7mm,長 径13mm の歯根型粗面インプラント:テーパードスクリュー ベント(TSVWB13,Zimmer 社製) を唇側骨頂から 約1mm 下方にプラットフォームが位置する深さに. 図7. 感染の認められない抜歯窩. 図9. インプラント埋入窩の形成. 図6. 抜去された上顎左側中切歯. 図8. 唇側歯槽骨頂の確認. 図10 インプラント埋入 ― 66 ―.
(6) 歯科学報. Vol.110,No.1(2010). a.約2mm の空隙. 67. 図12 術部の縫合. 術後,軽度の腫脹を認めたものの,後出血,自発 痛などの明らかな不快症状はなく経過し,術後10日 に抜糸した。 その後,感染などは伴わず順調に約4か月の治癒 期間を経て,同年10月にスクリュー固定式インプラ ント支持型暫間補綴物を装着した。暫間補綴物に対 する若干の調整を加え,インプラント上部構造が十 分に機能することを確認した。2006年1月,最終上 部構造として白金加金製鋳接タイプ自家製アバット メントを20N で締結した後,セメント固定式陶材焼. b.採取された自家骨. 付け前装鋳造冠を合着した(図14a,14b,14c,14 d) 。上部構造装着直後の調整の後,3か月後,6 か月後,その後は6か月ごとに定期診査を実施し た。インプラント体への荷重開始後約4年を経過 し,周囲組織の著しい変化は認められず臨床的に良 好に経過している(図15a,15b,15c) 。. 考 察 インプラント治療は継続的な研究開発によるイン プラント体の改良と治療術式の改善により,日々進 化をつづけている。本邦においても臨床応用が広ま. c.空隙への骨移植術. り,インプラント治療には術者のみならず患者の満. 図11 インプラント唇側空隙への対応. 足が求められている。 一般に,インプラント治療においては抜歯後の創. リングカラー(THCW3/5,Zimmer 社製) を締結し. 傷治癒が完了したのちに適用が検討される1)。さら. た。インプラント周囲軟組織をヒーリングカラーに. に,埋入後には一定の治癒期間を要することから治. 密着させるため,インプラントの近遠心部を単純結. 療期間が長期にわたる欠点を有する。一方,抜歯の. 紮にて縫合した(図12) 。術後,エックス線にてイン. 原因,抜歯時の周囲組織の状態により抜歯後に顎堤. プラント埋入状態に異常がないことを確認した(図. 吸収が著しく,周囲組織との調和を欠いた審美性に. 13) 。. 劣る治療結果となる場合があり,上顎前歯部などの ― 67 ―.
(7) 68. 金井, 他:上顎前歯に対するインプラント埋入. 図13 埋入手術後のパノラマエックス線写真. a.健康なインプラント周囲組織. b.アバットメントの締結. c.セメント固定上部構造の合着. d.わずかな水平吸収を認める当該部歯肉 図14 上部構造の作製. ― 68 ―.
(8) 歯科学報. Vol.110,No.1(2010). a.高さの保たれた当該部歯肉. 69. b.安定した歯肉の厚み 図15 定期診査時の口腔内. インプラント埋入時期については,抜歯後の創傷治 癒の過程に応じ,Type1:即時埋入,Type2:軟 組織治癒を伴った早期埋入(4∼8週) ,Type3: 部 分 的 な 骨 治 癒 を 伴 っ た 早 期 埋 入(12∼16週) , Type4:遅延埋入(6か月以上) に分類される3)。即 時埋入については,1∼5年間の観察期間における 生存率が95%以上と高い成績の報告4,5)がなされてお り,適切に用いられた場合には極めて有効な術式で あると考えられる。一方,慢性根尖性歯周組織炎の 所見を呈する歯に対する即時埋入については,骨の 治癒を伴う時期に埋入した場合と比較して12か月後 c.頸部骨吸収は認められない. の生存率が劣るという報告6)があり,当該歯の状態 の把握を治療計画に反映させることが効果的である. 高い審美性が求められる部位の欠損補綴では問題と. と考えられる。. なる。インプラント治療の適用に当たっては,術前. 本症例では,術前の診査において当該歯根周囲に. の検査により可能な限り治療結果を正確に予測し,. 炎症症状は認められなかった。また,抜歯後の歯槽. 患者の求める治療結果となるよう治療計画を立案す. 窩内には感染を示す肉芽組織は存在しなかった。抜. ることが望まれている。. 歯にあたり周囲組織への損傷を抑えるため,器具選. 本症例では画像診断を中心とした局所の診査にお. 択,手技などに配慮した結果,抜歯窩周囲の歯槽骨. いて,インプラント埋入予定部位に十分な顎骨の量. には明らかな欠損は認められなかった。そのため,. が確認された。また,補綴物を想定した場合,装着. 抜歯即時埋入術式の選択が可能と診断し,一般に抜. される上部構造に対して適切な角度と方向にインプ. 歯後に設定される約3か月から6か月の創傷治癒期. ラント埋入が可能であることが確認できた。そのほ. 間を短縮することを目的に抜歯後即時にインプラン. か,抜歯即時埋入に対して危険を伴うと考えられる. トを埋入した。 抜歯後に生じる顎堤の形態変化については数々の. 解剖学的構造は認められず,インプラント治療の適. 報告がなされているが,Schropp ら7)は抜歯後12か. 用が可能であると診断した。 近年,新鮮抜歯窩へのインプラント埋入という手. 月を経過すると幅は約50%減少し,その喪失分の. 法が報告され,理想的な結果を実現するための患者. 2/3は最初の3か月に起こると述べている。また,. 2). 選択の臨床的なガイドラインが提唱されている 。. Araújo ら8)は唇側骨壁は舌側骨壁より薄く,唇側骨. ― 69 ―.
(9) 70. 金井, 他:上顎前歯に対するインプラント埋入. 壁は舌側骨壁に対して明らかな高さの喪失を伴うと. に最終補綴物を装着した。その後、定期診査による. 報告している。このような変化はインプラントの骨. 術後管理を実施し,インプラント体への荷重開始後. 結合と長期維持に関わるのみならず,上部構造周囲. 約4年を経過し,臨床的に良好と診断される。ま. 組織の審美性にも大きく影響を与える。したがっ. た,上部構造周囲組織と隣在歯周囲組織には一定の. て,高い審美性が要求される症例に対する抜歯即時. 調和が保たれており,抜歯即時埋入術式の選択によ. 埋入術式の適用は,極めて慎重に行われるべきであ. る著しい審美性の低下は認められず患者の満足が得. ると考えられる。. られている。これらのことから,抜歯即時埋入術式. 本症例では抜歯即時埋入術式を検討するにあた り,術前の検査結果をもとにインプラント治療に対. により治療期間の短縮を効果的に図ることができた と考えられる。. する審美的リスク評価を行った。その結果,隣在歯. 術前の十分な検査と,その結果を治療計画に適切. の状態についてはハイリスクと判断されたが,患者. に反映させることは,インプラント治療に伴う患者. の審美性への期待度,リップラインの高さ,周囲軟. の負担を軽減することに有効であると考えられる。. 組織のバイオタイプ,欠損部の幅については中等度 のリスク,全身状態,喫煙習慣,歯冠形態,インプ ラント部の感染,隣在歯の骨レベル,歯槽骨頂形態 については低リスクと判断され,審美性に対する治 療の難易度は総合的に高くないと診断した。 インプラント埋入手術において審美性を損なう要 素を極力排除する目的で,インプラント埋入窩形成 をやや口蓋側から開始した。これにより,拡大形成 時において切削が不十分となりやすい硬い口蓋側骨 壁により形成バーが唇側に押し出されることへの対 応が可能となり,埋入窩形成終了時においても唇側 骨壁が十分に保存された。ここで,一般に上顎中切 歯歯根においては頸部の近遠心径に対して唇舌側径 が広く,根の断面はおにぎり型に近い楕円形となっ ている。そのような形態の抜歯窩に対してインプラ ント体を埋入した場合,頸部付近においてインプラ ント体唇面は唇側歯槽骨壁と密着せず空隙を生じる 場合がある。この空隙が広い場合には唇側骨壁の吸 収が進行し,インプラント体表面の露出を招く危険 性がある。Buser ら9)はこのインプラント体と唇側 骨壁との幅が2mm を超える場合に著しい水平的骨 吸収を生じることが予測されることから,骨再生を 促すための同時骨造成の必要性を説いている。本症 例では,この空隙は約2mm であった。そこで,唇 側骨吸収を可能な限り少なくする目的で埋入窩形成 時に採取した自家骨を用いた小範囲の骨移植術を併 用した。 本症例は埋入手術後,感染等を含む大きな不快症 状を認めず順調に経過し,通法に従い埋入5か月後. ― 70 ―. 文. 献. 1)Adell, R., Eriksson, B., Lekholm, U., Brånemark, PI., Jemt, T.: Long-term follow-up study of osseointegrated implants in the treatment of totally edentulous jaws. Int J Oral Maxillofac Implants, 5:347∼359,1990. 2)Schwartz-Arad, D., Chaushu, G.: Placement of implants into fresh extraction sites : 4 to 7 years retrospective evaluation of 95 immediate implants. J Periodontol, 68: 1110∼1116,1997. 3)Hämmerle, CH., Chen, ST., Wilson, TG. Jr.: Consensus statements and recommended clinical procedures regarding the placement of implants in extraction sockets. Int J Oral Maxillofac Implants, 19:26∼28,2004. 4)Wagenberg, B., Froum, SJ.: A retrospective study of 1925 consencutively placed immediate implants from 1988 to 2004. Int J Oral Maxillofac Implants, 21:71∼ 80,2006. 5)Kan, JY., Rungcharassaeng, K., Sclar, AG., Lozada, JL. : Effects of the facial osseous defect morphology on gingival dynamics after immediate replacement and guided bone regeneration : 1-year results. J Oral Maxillofac Surg, 65:13∼19,2007. 6)Seigenthaler, DW., Jung, RE., Holderegger, C., Roos, M., Hämmerle, CH.: Replacement of teeth exhibiting periapical pathology by immediate implants : a prospective, controlled clinical trial. Clin Oral Implants Res, 18:727∼ 737,2007. 7)Scropp, L., Kostopoulos, L., Wenzel, A., Isidor, F.: Clinical and radiographic performance of delayed-immediate single-tooth implant placement associated with periimplant bone defects. A 2-year prospective, controlled, randomized follow-up report. J Clin Periodontol, 32:480 ∼487,2005. 8)Araújo, MG., Lindhe, J.: Dimensional ridge alterations following tooth extraction. An experimental study in the dog. J Clin Periodontol, 32:212∼218,2005. 9)Buser, D., Martin, W., Belser UC.: Optimizing esthetics for implant restorations in the anterior maxilla, Int J Oral Maxillofac Implants, 19:43∼61,2004..
(10) 歯科学報. Vol.110,No.1(2010). A Case Report on Immediate Placement into Extraction Site at Maxillary Central Incisor Yuki KANAI1),Hideshi SEKINE2),Tatsuo TAGUCHI2) Miki YAMAGAMI1),Fumiyori MATSUZAKI2),Takuya TAKANASHI2) Katsunori FURUYA2),Toru SATO3),Yasushi ADACHI1) 1). Division of Prosthodontics, Department of Clinical Health Science, Tokyo Dental College. 2). Division of Oral Implantology, Department of Clinical Health Science, Tokyo Dental College. 3). Department of Crown and Bridge Prosthodontics, Tokyo Dental College. Key words : immediate placement, dental implant treatment, extraction site. With the aim of reducing patient burden by shortening the treatment period,we performed extraction and immediate implant placement to maxillary central incisor root fracture. The patient was a 67-year-old woman who was examined by her home dentist upon detachment of a metal core and facing crown that had been cemented approximately 40 years previously. Granulation tissue was observed in the root canal and extraction due to root canal perforation or root fracture was indicated. The patient requested implant therapy for post-extraction occulusal reconstruction and was examined in March 2005 by Division of Oral Implantology,Tokyo Dental College Suidobashi Hospital. Subsequent to careful examination,immediate implant placement was performed after extraction and an implant-supported superstructure was inserted following a 5-month healing period. Four years has passed since implant loading progress has been clinically health. Immediate implant placement after extraction is effective for reducing patient burden when performed based on appropriate examination and diagnosis.. ― 71 ―. (The Shikwa Gakuho,110:63∼71,2010). 71.
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